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Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1.1.3)
B60985-01
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2 Oracle Process Manager and Notificationの概要

この章では、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Process Manager and Notification(OPMN) Serverの概要について説明します。次のトピックで構成されています。

2.1 OPMNとは

Oracle Process Manager and Notification(OPMN)は、次のインストール・タイプでインストールおよび構成されます。

OPMNには次のような機能があります。

Oracleインスタンスは、共通のOPMNによって管理される一連のシステム・コンポーネントが格納されたディレクトリです。

コンピュータの起動後できるだけ早くOPMNサーバーを起動してください。システム・コンポーネントを起動または停止する際には、OPMNが実行されている必要があります。

Microsoft Windowsでは、OPMNは各Oracleインスタンスに対するサービスとして作成されます。

OPMNが管理するOracle Fusion Middlewareコンポーネントは、手動で起動および停止しないでください。システム・コンポーネントの起動および停止に、旧バージョンのOracle Fusion Middlewareのコマンドライン・スクリプトやユーティリティを使用しないでください。コンピュータを再起動またはシャットダウンするとき、OPMNサービスは最後に停止する必要があります。

システム・コンポーネントを起動および停止するには、Fusion Middleware Controlコンソールとopmnctlコマンドライン・ユーティリティを使用します。


注意:

opmnctlコマンドの詳細は、第4章を参照してください。

2.2 OPMNの動作

OPMNは、同じまたは異なるOPMNサーバー内のシステム・プロセス間で送信される通知情報を解析および伝送する、3つのコンポーネントから成るコア・グループで構成されます。

OPMNのコアは、次の3つのコンポーネントで構成されます。

図2-1にOPMNのコアのアーキテクチャを示します。

図2-1 OPMNのアーキテクチャ

図2-1の説明が続きます。
「図2-1 OPMNのアーキテクチャ」の説明

2.2.1 Oracle Notification Server

Oracle Notification Server(ONS)は、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネント間で障害、リカバリ、起動、その他の関連する通知を転送するメカニズムです。ONSは、パブリッシュ・サブスクライブ・モデルに基づいて動作します。このモデルでは、システム・コンポーネントが、ONSに登録したサブスクリプションごとに特定のタイプの通知を受信します。こうした通知が発行されると、ONSはその通知を適切なサブスクライバに送信します。

旧バージョンのOracle Fusion Middlewareとは異なり、ONSは他のOPMNサーバーを検出するようには構成されていません。WebLogicドメインですべてが集中的に管理されるため、OPMNの通常の動作では他のOPMNに接続する必要がありません。必要に応じて、WebLogicドメインでは、各OPMNサーバーへのリモート・クライアント接続が確立されます。

2.2.2 Oracle Process Manager

Oracle Process Manager(PM)は、システム・プロセスを管理するための集中プロセス管理メカニズムです。PMは、管理するすべてのプロセスの起動、再起動、停止および監視を行います。PMは、プロセスの制御やプロセスのステータス取得に関連するOPMNに送信されるすべてのリクエストを処理します。また、PMが管理するプロセスの障害検出と自動再起動も実行します。PMの管理対象となるシステム・プロセスは、opmn.xmlファイルで指定されます。

PMは、特定またはすべてのシステム・プロセスを起動するユーザー・コマンドを待機します。プロセスが停止すると、PMはリクエスト・パラメータで指定されたリクエストを受け取ります。

OPMNサーバーは2つのプロセスで構成されます。第1のOPMNサーバー・プロセスは、必要時に第2のOPMNサーバー・プロセスを起動する目的のみに使用されます。第2のOPMNサーバー・プロセスがすべてのリクエスト・トラフィックを処理し、すべての機能を実行します。第2のOPMNサーバー・プロセスは、opmnctl reloadコマンドや予期せぬクラッシュが原因で停止した場合、第1のOPMNサーバー・プロセスによって再起動されます。

Microsoft Windowsの場合、第2のOPMNサーバー・プロセスは、意図的に終了された場合、再起動されません。第1のOPMNサーバー・プロセスも終了します。この状況からリカバリするには、コマンドラインまたはサービス・マネージャからOPMNサーバーを再起動します。

Fusion Middleware Controlコンソールもプロセスの処理にPMを使用します。

PMは、Oracle Notification Serverを使用して次のことを行います。

  • プロセスの初期化完了およびリクエストの受信準備完了の検出

  • 使用中のポートの特定

  • コンポーネント固有のランタイム情報の取得

2.2.3 PMモジュール

Oracle Process Managerモジュール(PMモジュール)は、システム・コンポーネント固有のプロセス管理機能を実装します。PMモジュールは、同じまたは異なるOPMNサーバー内の他のシステム・コンポーネントのPMモジュールから返される通知情報を渡します。

PMモジュールの機能は次のとおりです。

  • 実行中のコンポーネントから発信されるすべての通信の処理

  • システム・コンポーネント固有の制御情報(コンポーネントの起動、停止および再起動方法)の構成

  • コンポーネントがリクエストに応答するかどうかを確認するシステム・コンポーネント固有の方法による応答性のテスト


関連項目:

opmn.xmlファイルの一般的な構成の詳細は、第6章を参照してください。

2.3 OPMNが管理するシステム・コンポーネント

OPMNは、Oracle EM Agent、Service Managerなど、すべてのシステム・コンポーネントを管理します。

カスタムPMモジュールを使用して、その他のプロセス(Oracle製品やサード・パーティ製品を含む)を管理するようにOPMNを構成することも可能です。カスタム・プロセスの構成の詳細は、付録Aを参照してください。

OPMNは次のOracle Fusion Middlewareコンポーネントを管理します。

2.3.1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソール

OPMNの他にも、Fusion Middleware Controlコンソールを使用して企業を管理できます。Fusion Middleware Controlコンソールは、OPMNの機能を利用してOracle Fusion Middlewareエンタープライズを管理します。Fusion Middleware Controlコンソールは、Webブラウザを使用して、ネットワークおよび企業内のすべてのシステム・コンポーネントを管理できるグラフィカル・インタフェースを提供します。


関連項目:

Oracle Fusion Middleware管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。