Oracle® Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 11g へのアップグレード11gリリース1(11.1.1) B61379-01 |
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この章では、クライアント/サーバー・アプリケーションをWebにアップグレードする場合のガイドラインについて説明します。
この章は、次の項で構成されています。
http://www.oracle.com/technology/products/forms/
にあるホワイトペーパーやその他のリソースも参照してください。
アプリケーションをクライアント/サーバー・デプロイからWebにアップグレードするときは、Webベースのアプリケーションについて、次の点に留意してください。
ファイル転送には、圧縮されたJAR(Java Archive)ファイルの使用がサポートされます。ファイル転送に使用するPJCまたはJavaBeansは必ずJARにしてください。アプリケーション機能の一部としてクライアントからFormsサーバーにファイルを転送する場合は、ファイルをJARにする必要はありません。
ActiveX、OCX、OLE、VBXの各コントロールはユーザー・インタフェースでサポートされません。かわりに、JavaBeansを使用して、機能をユーザー・インタフェースに複製してください。Microsoft Windowsのユーザー・インタフェースに依存する他の機能も、JavaBeansで置換する必要があります。これらの機能の中には、WebUtilを使用してリストアできるものもあります。
MouseMoveトリガー(When-Mouse-Enter、When-Mouse-Leave、When-Mouse-Moveなど)はサポートされません。
クライアント・ハード・ドライブへの書込み権限が自動的にはサポートされません。この権限は、Oracle Forms Webutilライブラリを使用して取得できます。
サポートされるフォントがJavaフォントのみであるため、アプリケーションで使用されているフォント・タイプのチェックが必要です。必要に応じてJavaフォントに切り替えてください。Javaでは、Registry.datファイルにあるフォント・エイリアス・リストが使用されます。サポートされるフォント・エイリアスについては、表15-1を参照してください。
表15-1 Webベースのアプリケーションでサポートされるフォント
Javaフォント | Windowsフォント | XWindowsフォント | Macintoshフォント |
---|---|---|---|
Courier |
Courier New |
adobe-courier |
Courier |
Dialog |
MS San Serif |
b&h-lucida |
Geneva |
DialogInput |
MS San Serif |
b&h-lucidatypewriter |
Geneva |
Helvetica |
Arial |
adobe-helvetica |
Helvetica |
Symbol |
Wingdings |
itc-zapfdingbats |
Symbol |
Times Roman |
Times New Roman |
adobe-times |
Times Roman |
次のビルトインおよびパッケージは、アプリケーション・サーバーでのみ実行され、クライアント・ブラウザでは実行されません。
TEXT_IO
HOST
ORA_FFI
GET_FILE_NAME
READ_IMAGE_FILE
WRITE_IMAGE_FILE
これらのビルトインおよびパッケージの機能がクライアントに必要な場合は、WebUtilを使用してください。
図15-1に示すクライアント/サーバーベースの実装では、Forms Serverランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックがユーザーのデスクトップ・マシンにインストールされます。ユーザー・インタフェースとトリガーの処理は、一部のアプリケーションに含まれるデータベースサーバー側のトリガーとロジックを除いて、すべてそのクライアントで発生します。
図15-2に示すWebベースの実装では、Forms Servicesランタイム・エンジンとすべてのアプリケーション・ロジックが、クライアント・マシンではなく、アプリケーション・サーバーにインストールされます。トリガー処理はいずれもデータベース・サーバーとアプリケーション・サーバーで発生しますが、ユーザー・インタフェース処理はユーザーのシステム上にあるFormsクライアントで発生します。