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Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busデプロイメント・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
B61432-07
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B Oracle Service Busデプロイメントのリソース

この章では、Oracle Service Busドメインの拡張テンプレートを使用してドメインを拡張したときに、ドメインに追加されるOracle Service Busデプロイメントのリソースについて説明します。

Oracle Service Bus管理コンソールとUDDIマネージャは、管理サーバー上で動作します。そのため、管理サーバーを実行して、Oracle Service Busを管理し、UDDIレジストリへのパブリッシュやUDDIレジストリからのインポートを容易に行えるようにする必要があります。

B.1 Oracle Service Busドメイン拡張テンプレート

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードまたはWLSTを使用して、容易にベースのOracle WebLogic Serverドメインを拡張し、Oracle Service Busドメインを作成できます。これは、Oracle Service Bus拡張テンプレートで提供されているリソースおよびサービスを、ベースのOracle WebLogic Serverドメインに追加することで行えます。


注意:

グラフィカル・モードでOracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用すると、「ドメイン・ソースの選択」ウィンドウの「Oracle Service Bus」チェック・ボックスを選択して、新しいOracle Service Busドメインを容易に作成できます。結果は、最初にベースのOracle WebLogic Serverドメインを作成してから、Oracle Service Bus拡張テンプレートを使用してそのドメインを拡張する場合と同じです。Oracle Service Busドメインの作成に必要なテンプレートの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンス』を参照してください。


B.1.1 生成されるドメイン出力

次の表は、Oracle Service Bus拡張テンプレートをベースのOracle WebLogic Serverドメインに適用することで生成される、デフォルトのディレクトリ構造とファイルを定義しています。特に指定がない限り、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードではデフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここで示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表B-1 Oracle Service Bus拡張テンプレート適用後のドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\domains\your_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\domains\your_domain\

derby.ini

Apache Derby JDBCデータベースの初期化情報を格納したファイル。

user_projects\domains\your_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

user_projects\domains\your_domain\

URLs.dat

JDBCデータベースのURLを格納したファイル。

user_projects\domains\your_domain\

alsbdebug.xml

configfwkdebug.xml

ドメインのデバッグ・パラメータを格納したファイル。すべてのプロパティのデフォルト設定はfalseです。

autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startDerbyConsole.cmd

startDerbyConsole.sh

WindowsおよびUNIXシステムでApache Derbyコンソールを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。

config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージング用に使用されます。

config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

wlsbjmsrpDataSource-jdbc.xml

Oracle Service Busドメイン用のグローバルな非XA JDBCデータ・ソース・モジュール。

config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

config\jms\

wseejmsmodule-jms.xml

Web Services Reliable Messaging (WS-RM)のJMSリソースを格納した構成ファイル。

config\jms\

xbusResources-jms.xml

Oracle Service Busドメイン用のグローバルJMSモジュール。

config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが起動したときにサーバーのシステム・クラスパスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

config\startup\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、起動プランを含んだシステム・モジュールを格納するために使用されます。起動プランは、サーバー起動の一部に使用できるシェル・スクリプトを生成するために使用されます。

console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではOracle WebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

rmfilestore\

なし

永続メッセージと恒久サブスクライバを格納する、ディスク・ベースのファイル・ストアとして機能するディレクトリ。

security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLAuthorizerInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブート・ストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースを使用して作成したWebLogicドメインは、デフォルトでXACMLプロバイダを使用します。それらのXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)で作成したポリシーやロールに対して互換性があります。

security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクル時におけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。