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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-06
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5 Inbound Refineryの構成の完了

この章では、Oracle WebLogic Serverドメインで、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryの初期構成を完了する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

5.1 Inbound Refineryの初期構成の完了

Oracle WebCenter ContentでInbound Refineryを使用する前に、ドキュメントおよびイメージ変換がコンテンツ・サーバーで機能するようにInbound Refineryの構成を完了しておく必要があります。

一部のプラットフォームでは、変換が機能するためには、特定の環境変数を設定してから管理対象サーバーを起動する必要があります。XWindowsが実行されているUNIXオペレーティング・システムで、適切なグラフィック機能を備えたシステムに表示をリダイレクトするには、Inbound Refinery管理対象サーバーを起動する前に、DISPLAYを有効なXサーバーにエクスポートする必要があります。詳細は、第3.7.2項「UNIXプラットフォームでの環境変数のライブラリ・パスの設定」を参照してください。

Inbound Refineryの構成を完了するには、次の手順を実行します。

  1. 第10章「Oracle WebCenter Contentの構成の検証」の説明に従って、管理サーバーとInbound RefineryおよびWebCenter Contentの管理対象サーバーを起動します。

  2. 第4.2項「WebCenter Contentの初期構成の完了」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを構成します。

  3. 次のWebサイトにあるInbound Refineryのインストール後の構成ページに移動します。

    http://managedServerHost:managedServerPort/ibr/
    
  4. 必須の値をすべて入力または編集します。

    • コンテンツ・サーバーからのアクセスを有効にするには、次のように「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」に値を指定します。

      127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address
      

      この値は、Inbound RefineryのIPアドレスではなく、Inbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバー・インスタンス(単数または複数)のIPアドレスです。(テスト環境またはデモ環境では、これらのIPアドレスを同じ値にできます。)

      このフィールドでは、10.*.*.*などのワイルドカードを使用できます。この値は、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、Inbound Refineryを再起動すれば後から変更できます。


      注意:

      Inbound Refineryを使用できるようにするには、「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」の値を正しく設定する必要があります。


    • 「サーバーのソケット・ポート」フィールドに、コンテンツ・サーバーからInbound Refineryに対するプロバイダを設定する場合は、5555などの未使用のポート番号を入力する必要があります。

      この値は、最上位のサービスを呼び出すためのポートの番号です。このフィールドの値を変更すると、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgIntradocServerPortエントリが変更されます。


      注意:

      Inbound Refineryを使用できるようにするには、「サーバーのソケット・ポート」の値を正しく設定する必要があります。


  5. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してInbound Refineryを再起動します。

  6. DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgのすべてのエントリが、Inbound Refinery構成で必要な値になっていることを確認します。


注意:

Inbound Refinery管理対象サーバーに対して、サーバー移行の構成はできません。


5.2 WebCenter ContentでのInbound Refineryのインストールと構成

Inbound Refineryは、ドキュメント、デジタル・イメージ、動画などの電子アセット用のファイル変換を管理する変換サーバーです。変換の他に、ドキュメントとイメージに対するサムネイル機能、ビデオのストーリーボード作成機能、デジタル・イメージからEXIFデータを抽出して使用する機能、およびAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどのプログラムから生成された電子ファイルからXMPデータを抽出して使用する機能があります。Inbound Refineryを使用して、コンテンツ・サーバーに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。

Oracle WebCenter Contentのインストールと構成には、Inbound Refineryが含まれます。WebCenter ContentでInbound Refineryを使用する前に、ドキュメントおよびイメージ変換がコンテンツ・サーバーで機能するように構成を完了しておく必要があります。構成を完了するには、次のタスクを実行します。

5.2.1 WebCenter ContentでのInbound Refineryの構成

Inbound Refineryにはインストール後の構成ページがあり、コンテンツ・サーバーの構成後にこのページを完了する必要があります。

WebCenter ContentでInbound Refineryを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 第4.3項「コンテンツ・サーバーの初期構成の完了」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを構成します。

  2. 次のWebサイトにあるInbound Refineryのインストール後の構成ページに移動します。

    http://managedServerHost:managedServerPort/ibr/
    

    図5-1に、インストール後の構成用の「Inbound Refineryの構成」ページを示します。

    図5-1 「Inbound Refineryの構成」ページ

    図5-1の説明が続きます
    「図5-1 「Inbound Refineryの構成」ページ」の説明

  3. 必須の値をすべて入力または編集します。

    次の表では、「Inbound Refineryの構成」ページのフィールド値について説明します。図5-1に示すように、必須値にはアスタリスクが付いています。

    フィールド 説明

    Inbound Refineryのインスタンス・フォルダ

    Inbound RefineryのOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。デフォルトは、DomainHome/ucm/です。

    Inbound RefineryのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは、次のとおりです。

    MW_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/ibr
    

    コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層内の最上位のフォルダの名前はibrです。

    Oracleインスタンス・ディレクトリへのパスは、Inbound RefineryインスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この特定の管理対象サーバー、つまりノードに一意である必要があります。将来のバージョンにアップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。

    ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所

    処理中の変換ジョブが格納されるディレクトリ。ジョブが変換され、コンテンツ・サーバーによって選択されると、ジョブはこのディレクトリから削除されます。このパスを変更する必要はありません。

    Webレイアウト・フォルダ

    Inbound Refinery WebインタフェースのURL。このパスを変更する必要はありません。

    開始メニュー・アクションの登録

    開始メニュー・アクションを登録するかどうかを示します。

    サーバーのソケット・ポート

    最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。

    Inbound Refineryからコンテンツ・サーバーに戻るプロバイダを設定する場合は、「サーバーのソケット・ポート」の値をデフォルトの5555のままにするか、未使用のポート番号に変更します。

    このフィールドの値を変更すると、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgIntradocServerPortエントリが変更されます。

    注意: Inbound Refineryを使用できるようにするには、「サーバーのソケット・ポート」の値を正しく設定する必要があります。

    ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中

    Inbound Refineryによるアクセスを、指定のIPアドレスを持つ1台以上のコンピュータに制限します。

    コンテンツ・サーバーからのアクセスを有効にするには、次のように、このフィールドに値を指定します。

    127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address
    

    この値は、Inbound RefineryのIPアドレスではなく、Inbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバー・インスタンス(単数または複数)のIPアドレスです。(テスト環境またはデモ環境では、これらのIPアドレスを同じ値にできます。)

    このフィールドでは、10.*.*.*などのワイルドカードを使用できます。この値は、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、Inbound Refineryを再起動すれば後から変更できます。

    注意: Inbound Refineryを使用できるようにするには、「ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタを着信中」の値を正しく設定する必要があります。

    WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス

    Webサーバーの名前。(HttpServerAddressプロパティ)。

    WebアドレスはHTTPSです

    SSLが有効になっているサーバーの場合、WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうかを示します。

    Inbound RefineryのURL接頭辞

    Inbound Refineryインスタンスの相対URL。

    コンテンツ・サーバーのインスタンス名

    Inbound Refineryインスタンスの名前。

    コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル

    Inbound Refineryに表示されるインスタンス名。

    サーバー・インスタンスの説明

    Inbound Refineryインスタンスの説明。


  4. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してInbound Refineryを再起動します。

  5. コンテンツ・サーバーを再起動します。

    コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動するには、Oracle WebLogic Server管理コンソール、停止スクリプトと起動スクリプト、またはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、WebCenter Content管理対象サーバーを再起動します。詳細は、第10.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してください。

WebCenter Content管理対象サーバーを再起動した後、ドキュメント変換用にInbound Refineryおよびコンテンツ・サーバーを設定できます。コアInbound Refineryは、Oracle Outside In Technologyを使用して、ネイティブ・ドキュメントをWeb表示可能PDFファイルまたはJPEGサムネイルに変換します。それ以外の変換を行うには、追加のInbound Refineryコンポーネントが必要になります。これらのコンポーネントはインストールされているものの、Inbound Refineryではデフォルトで無効になっています。これらのコンポーネントには、Windowsオペレーティング・システムでのみ動作するもの、追加の構成が必要になるもの、および特定のコンポーネントがないとコンテンツ・サーバーで有効にならないものがあります。

Inbound Refineryが正常に機能するには、イメージの生成に必要なフォントにアクセスできる必要があります。デフォルトでは、フォント・パスはInbound Refineryで使用されるJDK内のフォント・ディレクトリ(java.home/lib/fonts)に設定されます。ただし、デフォルト・ディレクトリに含まれるフォントは限定されているため、レンディションが低下する可能性があります。また、非標準のJDKを使用した場合、デフォルトで指定されているJDKのフォント・パスと異なることがあります。このような場合には、レンディションの品質を改善するためにフォント・パスを変更するか、JDKのフォント・ディレクトリへの正しいパスを指定する必要があります。詳細は、第5.2.4項「Inbound Refinery用のフォント・ディレクトリへのパスの変更」を参照してください。

コンテンツ・サーバーでは、第5.2.3.1項「送信プロバイダの作成」の説明に従い、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」オプションを選択して、コンテンツ・サーバーからInbound Refineryに至る送信プロバイダを設定する必要があります。変換タイプに必要なコンポーネントがあれば、それも有効にする必要があります。新しいコンテンツ・サーバー・インスタンスでは、デフォルトでInboundRefinerySupportコンポーネントが有効になっています。このコンポーネントが有効化されていない場合は、第5.2.2.1項「Inbound Refineryでの変換コンポーネントの有効化」の説明に従って、ドキュメント変換にInbound Refineryを使用するコンテンツ・サーバー・インスタンスでそれを有効化する必要があります。

5.2.2 Inbound Refineryでのドキュメント変換の構成

Inbound Refineryでドキュメント変換を構成するには、次のタスクを実行します。

5.2.2.1 Inbound Refineryでの変換コンポーネントの有効化

コアInbound Refineryは、ファイルをTIFF Web表示可能ファイルおよびJPEGイメージ・サムネイルに変換します。追加の変換タイプを使用するには、必要なコンポーネントを有効にする必要があります。

変換コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のContent Server Refinery変換オプションの構成に関する項を参照してください。

Inbound Refineryで変換コンポーネントを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Inbound Refineryの「管理」メニューで、「管理サーバー」「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。

  2. 「コンポーネント・マネージャ」ページで、必要なコンポーネントを選択します。

  3. 「更新」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックして、コンポーネントを有効にします。

  5. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してInbound Refineryを再起動します。

詳細は、readmeファイルおよび各コンポーネントのドキュメントを参照してください。

5.2.2.2 Inbound RefineryでのPDFExportConverterの有効化

PDFExportConverterは、Outside In Technologyを使用して、ドキュメントを直接PDFファイルに変換します。この変換はクロス・プラットフォームにすることができ、サードパーティ製品を必要としません。サーバー機能として、Inbound RefineryのPDFExportConverterを有効にできます。

Inbound RefineryでPDFExportConverterを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Inbound Refineryの「管理」メニューで、「管理サーバー」「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。

  2. 「コンポーネント・マネージャ」ページで、「PDFExportConverter」を選択し、「更新」ボタンをクリックします。

  3. 「更新」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックして、この機能を有効にします。

  5. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」を参照してInbound Refineryを再起動します。

  6. プライマリWeb表示可能変換をPDFエクスポートに設定します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のプライマリWeb表示可能レンディションとしてのPDFファイルの設定に関する項を参照してください。

  7. 第5.2.3.3項「変換するファイル形式の選択」の説明に従って、コンテンツ・サーバーでファイル形式がInbound Refineryに送信されるように構成されていることを確認します。

5.2.3 変換のためにInbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバーの設定

コンテンツ・サーバーが変換のためにInbound Refineryにジョブを送信するには、次の設定タスクを実行する必要があります。

5.2.3.1 送信プロバイダの作成

コンテンツ・サーバーが変換のためにInbound Refineryにファイルを送信するには、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」オプションをチェックして、コンテンツ・サーバーからInbound Refineryに至る送信プロバイダを設定する必要があります。

送信プロバイダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーの「管理」メニューから、「プロバイダ」を選択します。

  2. 「プロバイダ」ページの「新規プロバイダの作成」セクションで、「送信」行の「追加」をクリックします。

  3. 次のフィールドに値を入力します。

    • プロバイダ名: 空白が含まれない短縮名。「インスタンス名」と同じ値を使用することをお薦めします。

    • プロバイダの説明: テキスト文字列。

    • サーバー・ホスト名: Inbound Refineryインスタンスが実行されているホスト・マシンの名前。たとえば、myhost.us.example.comなど。

    • HTTPサーバー・アドレス: Inbound Refineryインスタンスのアドレス。myhost.example.com:16250など。

    • サーバー・ポート: Inbound Refineryインスタンスの「サーバーのソケット・ポート」フィールドに入力された値(IntradocServerPort値)。この値は、最上位のサービスを呼び出すためのポートの番号です。

      次のようにして、Inbound Refinery構成情報ページでこの値を見つけることができます。

      1. Inbound Refineryの「管理」メニューから、「構成情報」を選択します。

      2. 「サーバー名」の横にある「サーバーの構成」をクリックします。

      3. 「サーバー・ポート」の値を調べます。

    • インスタンス名: Inbound Refineryのインスタンス名(config.cfgファイルのIDC_Name値)。

      この値は、「コンテンツ・サーバーのインスタンス名」のインストール後の構成ページに入力されたものです。

      次のようにして、Inbound Refinery構成情報ページでこの値を見つけることもできます。

      1. Inbound Refineryの「管理」メニューから、「構成情報」を選択します。

      2. 「サーバー名」の値を調べます。

    • 相対Webルート: Inbound RefineryインスタンスのWebルート、/ibr/

  4. 「変換オプション」で、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」を選択します。

    「Inbound Refineryの読取り専用モード」は選択しないでください。

  5. 「追加」をクリックします。

  6. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

  7. 「プロバイダ」ページに戻り、プロバイダの「接続状態」の値が「良好」であることを確認します。

    値が「良好」でない場合は、前述のエントリをすべて正しく入力したことを再確認し、コンテンツ・サーバーとInbound Refineryのインスタンスが相互にpingできることを確認します。

プロバイダの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』のContent ServerとRefineryの通信の構成に関する項を参照してください。

5.2.3.2 コンテンツ・サーバーでのInbound Refineryのコンポーネントの有効化

変換タイプによっては、コンテンツ・サーバーでヘルパー・コンポーネントを有効にする必要があります。ドキュメント変換にInbound Refineryを使用するコンテンツ・サーバー・インスタンスでは、InboundRefinerySupportコンポーネントを常に有効にする必要があります。新しいコンテンツ・サーバー・インストールではデフォルトで有効になっています。

コンテンツ・サーバーでInbound Refineryのコンポーネントを有効化するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーの「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。

  2. 「コンポーネント・マネージャ」ページの「Inbound Refinery」で、有効化するコンポーネントを選択します。

  3. 「更新」をクリックします。

  4. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って、コンテンツ・サーバーを再起動します。

5.2.3.3 変換するファイル形式の選択

変換のためにInbound Refineryに送信するファイルをコンテンツ・サーバーに指定するには、ファイル形式を選択する必要があります。

変換するファイル形式を選択するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーの「管理」メニューから、「リファイナリ管理」を選択し、次に「ファイル形式ウィザード」を選択します。

    コンテンツ・サーバーに、「ファイル形式ウィザード」ページが表示されます。このページでは、どのファイル形式をコンテンツ・サーバーにチェックインした場合に、そのファイル形式をInbound Refineryに送信して変換を実施するかを構成します。

  2. 変換するフォーマットを選択します。

  3. 「更新」をクリックします。

また、構成マネージャでファイル形式を選択することもできます。構成マネージャでは、ウィザードでは示されないファイル形式など、さらにきめ細かく制御できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』の変換の操作に関する項を参照してください。

5.2.4 Inbound Refinery用のフォント・ディレクトリへのパスの変更

Inbound Refineryのデフォルトのフォント・パスはJVM内のフォント・ディレクトリ(java.home/lib/fonts)です。場合によっては、レンディションの品質を改善するためにパスを変更するか、非標準JDKのフォント・ディレクトリへの正しいパスを指定する必要があります。

JDKのフォント・パスがデフォルトのフォント・パスと異なる場合には、Inbound Refineryとコンテンツ・サーバーの両方でエラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージが表示される場合には、変換を正しくレンダリングするために必要なフォントを含むディレクトリにフォント・パスを設定する必要があります。ネイティブ・ファイルにカスタム・フォントまたは西ヨーロッパ以外の文字が含まれている場合、Inbound Refineryはそれらのフォントにアクセスできる必要があります。

Inbound Refinery用のフォント・ディレクトリへのパスを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Inbound Refineryにログインします。

  2. 「管理」トレイまたはメニューから、「変換設定」「サードパーティ・アプリケーションの設定」の順に選択します。

  3. 「標準のOutsideInフィルタ・オプション」の「オプション」をクリックします。

  4. 「標準のOutsideInフィルタ・オプション」ページで、フォント・ディレクトリへのパスを変更します。

  5. 「更新」をクリックします。