この付録では、Oracle Virtual Assembly Builderがイントロスペクトできるアプライアンスのプラグインについて説明します。
Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・プラグインでは、単一のOracle WebLogic Serverドメインと、そのドメインが存在するOracle Middlewareホームを調べます。指定のドメインとそのミドルウェア・ホームが取得されます。
Oracle WebLogic Serverには、次の要件が適用されます。
イントロスペクション対象のOracle WebLogic Serverドメインは編集できるように構成する必要があります。これにより、デプロイ時に正常に編集できるようになります。Oracle WebLogic Serverの構成の詳細は、製品ドキュメントを参照してください。
Oracle WebLogic Serverのリモート・イントロスペクション用に指定するリモート・ユーザーは、Oracle WebLogic Serverプロセスを所有するユーザーが作成したファイルにアクセスできる必要があります。可能な場合は、指定するリモート・ユーザーはOracle WebLogic Serverプロセスを所有するユーザーと同じであることをお薦めします。
Oracle WebLogic Server参照システムでホストされるWebサービスにアクセスするアプリケーションごとに、新しいOracle VMホストのWebサービスWSDLにアクセスできるようにアプリケーションを更新し、Oracle WebLogic Server管理ツール(管理コンソールやwlstなど)を使用してそのアプリケーションをOracle VMのOracle WebLogic Server環境に再デプロイする必要があります。
AdminServerのアプライアンスと検出されたクラスタおよび検出されたスタンドアロン(非クラスタ)の管理対象サーバーのアプライアンスが含まれる原子性アセンブリ。1つのクラスタには、そのクラスタ内の管理対象サーバーの数関係なく、1つのアプライアンスが作成されます。Oracle WebLogic Serverプラグインでは、クラスタ内のすべての管理対象サーバーが同一に構成されていると想定しています。クラスタ内のサーバーの数は、クラスタ内のサーバーの名前と同様、アプライアンス・メタデータに"スケール・アウト"情報として保存されます。
注意: 原子性アセンブリを編集して、アプライアンスを追加または削除することはできません。他のアプライアンスをOracle WebLogic Server原子性アセンブリに接続するには、非原子性アセンブリを作成し、Oracle WebLogic Serverアセンブリをその非原子性アセンブリに追加する必要があります。 |
入力は、ドメイン内のサーバーがリスニングするすべてのチャネルに対してOracle WebLogic Serverアセンブリで作成されます。通常、Oracle HTTP Server出力はOracle WebLogic Server入力に接続されます。
出力は、見つかった次の構成タイプに対してOracle WebLogic Serverアセンブリで作成されます。
JDBC
LDAP
JMSメッセージ・ブリッジ
外部JMS
これらの出力はすべて、デプロイ前に外部リソースまたはアプライアンスのいずれかに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの記述からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。
すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、1つの編集不可のプロパティprotocols
のリストがあります。protocols
は、入力に接続できる出力の種類を示します。
すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびsingleton
があります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singleton
は、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singleton
がtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。
次のプロパティは、Oracle WebLogic Serverエンドポイントに固有です。
表B-2では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力システム・プロパティについて説明します。
表B-2 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力システム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
originalBindAddresses |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたシステムの元のアドレス。 |
originalDefaultHostname |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたシステムの元のホスト名(例: "example.com")。 |
表B-3では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力ユーザー・プロパティについて説明します。
表B-3 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
keepLocalHost |
Boolean |
false |
なし |
この入力が元々ローカルホストに明示的にバインドされていた場合、このプロパティは存在し、trueに設定されます。このプロパティが存在し、値をfalseでオーバーライドしない場合は、この入力への接続を作成しないでください。 |
readymetric-naming-password |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するパスワード。 |
readymetric-naming-protocol |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックに使用される接続の名前付けに指定できるオプションのプロトコル(例: "iiop")。 |
readymetric-naming-user |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するユーザー(例: "weblogic")。 |
readymetric-server-protocol |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するプロトコル(例: "iiop")。 |
表B-4では、管理サーバー・アプライアンスの入力システム・プロパティについて説明します。
表B-4 管理サーバー・アプライアンスの入力システム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
admin-password |
String |
true |
なし |
管理ユーザーのパスワード。 |
admin-username |
String |
true |
なし |
管理サーバーに接続するための管理ユーザー名(例: "weblogic")。 |
表B-5から表B-8では、管理サーバー・アプライアンスのJDBC、外部JMS、JMSメッセージ・ブリッジおよびLDAP用の出力ユーザー・プロパティについて説明します。
表B-5では、管理サーバー・アプライアンスのJDBC用の出力ユーザー・プロパティおよびシステム・プロパティについて説明します。password
およびusername
プロパティはユーザー・プロパティ、original-url
はシステム・プロパティです。
表B-5 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: JDBC
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
password |
String |
false |
<空> |
データ・ソース接続に必要なユーザーのパスワード。 |
username |
String |
false |
なし |
データ・ソース接続に必要なユーザー。値は、データ・ソース接続の元のユーザーになります。 |
original-url |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたOracle WebLogic Serverドメインからの元のJDBC URL (例: "jdbc:oracle:thin:@adc2100927.example.com:1521:orcl")。 |
表B-6では、管理サーバー・アプライアンスの外部JMS用の出力ユーザー・プロパティについて説明します。
表B-6 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: 外部JMS
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
original-connection-url |
String |
false |
なし |
外部JMSサーバーの元のURL。 |
表B-7では、管理サーバー・アプライアンスのJMSメッセージ・ブリッジ用の出力システム・プロパティについて説明します。
表B-7 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: JMSメッセージ・ブリッジ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
original-url |
String |
false |
なし |
JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のURL。 |
original-username |
String |
false |
なし |
JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のユーザー名。 |
original-password |
String |
false |
なし |
暗号化された、JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のパスワード。 |
表B-8では、管理サーバー・アプライアンスのLDAP用の出力システム・プロパティについて説明します。
この項では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスが含まれるアセンブリの次のプロパティについて説明します。これらのプロパティには、アセンブリレベルのプロパティ、各アプリケーションの入力および出力に関するプロパティ、アプライアンス自体のプロパティが含まれます。この項の内容は次のとおりです。
表B-9では、アセンブリレベルのシステム・プロパティについて説明します。
表B-9 アセンブリレベルのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
admin-password |
String |
true |
なし |
ドメインの管理ユーザー・パスワード。 |
admin-username |
String |
true |
なし |
ドメインの管理ユーザー(例: "weblogic")。 |
admsvr-jmx-input |
String |
true |
なし |
JMX接続の作成時に、AdminServerアプライアンスのどの入力を使用するかを示します(例: "Default")。 |
admsvr-jmx-protocol |
String |
true |
なし |
管理サーバーへのJMX接続の作成時に使用するプロトコル(例: "iiop")。 |
domain-name |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたドメインのドメイン名(例: "test_domain")。 |
usesOracleHomes |
boolean |
true |
なし |
これがコアOracle Oracle WebLogic Serverインストールではなく、OracleHomeが関連付けられていることを示します。SOAおよびWebCenterドメインの場合、これはtrueです。指定可能な値は、trueおよびfalseです。 |
次に、管理サーバーおよび管理対象サーバーのアプライアンスに共通するプロパティについて説明します。
表B-10では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通システム・プロパティについて説明します。
表B-10 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通システム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
capture.hostname |
String |
true |
なし |
イントロスペクションが実行されたホストの名前(例: "example.com")。 |
capture.is64bit |
boolean |
true |
なし |
イントロスペクションが実行されたシステムが64ビット・システムであるかどうかを示します。 |
capture.osarch |
String |
true |
なし |
イントロスペクトされたシステムのアーキテクチャ(例: "i386")。 |
capture.osname |
String |
true |
なし |
イントロスペクトされたシステムのオペレーティング・システムの名前(例: "Linux")。 |
capture.time |
String |
true |
なし |
イントロスペクションが実行された時間(例: "1269628142430")。 |
domain-name |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたシステムのドメイン名。 |
admin-input-name |
String |
false |
なし |
管理サーバーの管理トラフィックに対する入力の名前。 |
admin-input-protocol |
String |
false |
なし |
管理サーバーへの接続時に使用するプロトコル(例: "iiop")。 |
isAdminserver |
String |
false |
なし |
管理サーバーの場合はtrue、それ以外の場合はfalse。 |
NodeManagerType |
String |
true |
なし |
作成するノード・マネージャ・マシン定義のタイプ(例: "SSL")。 |
server-names |
String |
false |
なし |
アプライアンスのサーバー名のリスト(例: "AdminServer")。クラスタ・アプライアンスの場合、リスト内に1つ以上のサーバー名があると考えられます。 |
表B-11では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通ユーザー・プロパティについて説明します。
表B-11 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
NodeManagerPort |
Integer |
true |
5556 |
ノード・マネージャがリスニングするポート(例: 5556)。これは、参照システムで構成されているノード・マネージャが見つかった場合のみ存在します。 |
readymetric-attribute-compare-type |
String |
false |
EQUALS |
準備完了メトリックの属性値とプロパティ 有効値は、EQUALS、LESSER_THAN、GREATER_THAN、LESSER_THAN_OR_EQUALおよびGREATER_THAN_OR_EQUALです。 |
readymetric-attribute-name |
String |
false |
State |
チェックするMBean属性。 |
readymetric-attribute-type |
String |
false |
STRING |
MBean属性の型。 有効値(ただし、調査される属性に固有)はSTRING、INTEGER、SHORT、LONG、DOUBLE、FLOATおよびBOOLEANです。 |
readymetric-attribute-value |
String |
false |
RUNNING |
チェックが成功とみなされるために、プロパティ |
readymetric-instance-name-0 |
String |
false |
com.bea:Name=AdminServer,Type=ServerRuntime |
JMX準備完了メトリック・チェックに使用するインスタンス名。 |
readymetric-max-wait-period |
String |
false |
600 |
準備完了メトリック・チェックの成功を待機する最大時間(秒)。 |
readymetric-naming-input |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックに使用する入力(例: "Default")。 |
readymetric-polling-period |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックのために接続を試行する間隔(秒)。 |
readymetric-server-input |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックに使用する入力(例: "Default")。 |
readymetric-trust-store-0 |
String |
false |
なし |
準備完了メトリック・チェックがSSL対応ポートを使用している場合に使用する信頼ストアの場所。 |
readymetric-type |
String |
false |
JMX |
アプライアンスに使用する準備完了メトリックのタイプ。 |
readymetric-verify |
String |
false |
true |
このプロパティがtrueに設定されている場合、準備完了メトリック・チェックは実行されます。それ以外の場合は省略されます。 |
useTemplate |
String |
false |
OEL |
アプライアンスのテンプレートの作成時にデフォルトで使用するテンプレート・タイプを指定します。 |
表B-12では、管理サーバー・アプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。
表B-12 管理サーバー・アプライアンスのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
admin-input-name |
String |
false |
なし |
管理サーバーのadmin-input-protocolへの接続に使用する入力(例: "Default")。 |
admin-input-protocol |
String |
false |
なし |
管理サーバーへの接続に使用するプロトコル(例: "http")。 |
表B-13では、管理サーバー・アプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。
表B-13 管理サーバー・アプライアンスのユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
<cluster name>-cluster-address |
String |
false |
<空> |
プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのクラスタ・アドレス。 |
<cluster name>-frontend-host |
String |
false |
<空> |
プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのフロントエンド・ホスト。 |
<cluster name>-frontend-http-port |
String |
false |
<空> |
プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのセキュアでないフロントエンド・ポート。 |
<cluster name>-frontend-https-port |
String |
false |
<空> |
プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのセキュアなフロントエンド・ポート。 |
Oracle Coherence*Webイントロスペクション拡張機能は、WLSイントロスペクタの機能を拡張します。また、Oracle WebLogic Serverドメインの一部として構成されたコヒーレンス・キャッシュ・クラスタおよびサーバーの構成を調べます。
このプラグイン拡張機能は、Oracle WebLogic Server 11gR1リリース11.1.1.4.0 (Coherence 3.6を含む)と連携して機能します。
Oracle Coherence*Webには、次の要件があります。
このプラグイン拡張機能では、プロセス外デプロイメント・モデルをOracle Coherence*Webに使用する必要があります。Oracle Coherence*Webでは、ストレージ対応のキャッシュ・サーバーがOracle WebLogic Server内で実行されるのではなく、別個のプロセスとして実行されます。
このプラグイン拡張機能では、Oracle WebLogic ServerコンソールおよびOracle WebLogic Server MBean (WLSTを含む)を使用して定義されたOracle Coherence*Web構成を調べます。tangosol-coherence-override.xmlなどのカスタム・クラスタ構成ファイルの調査および変更は実行しません。カスタム・クラスタ構成ファイルはデプロイされる環境に渡されますが、その環境を反映するようにそれらのファイルは構成変更されません。
デプロイ後、必ずカスタム・クラスタ構成ファイルに適切な構成変更を手動で行ってください。
このプラグイン拡張機能は、イントロスペクトされたOracle WebLogic Serverドメインに定義されているコヒーレンス・クラスタごとに、新しいアプライアンスをOracle WebLogic Server原子性アセンブリ内に作成します。
コヒーレンス・クラスタ・アプライアンスに対して接続は実行できません。各クラスタ・アプライアンスには、ドメインのAdminServerへの固定の事前定義済接続があり、リハイドレーション時にクラスタの構成を変更するために使用されます。
各Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスには、次のシステム・プロパティおよびユーザー・プロパティがあります。
表B-14では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。
表B-14 Oracle Coherence*Webアプライアンスのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
cache-servers |
String |
false |
なし |
クラスタに属するキャッシュ・サーバーのリスト。 |
targets |
String |
false |
なし |
クラスタに属するWLS管理対象サーバーのリスト。 |
<cacheserver>.node-manager-type |
String |
false |
なし |
前述のリストのキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・タイプを示すプロパティがあります。 |
well-known-addresses |
String |
false |
なし |
クラスタに定義されたwell-known-addressesのリスト。well-known-addressがこのクラスタに定義されていない(つまり、マルチキャストを使用している)場合、このプロパティはありません。 |
<wellknownaddress>.server |
String |
false |
なし |
前述のリストのwell-known-addressesごとに、Well Knownアドレスが(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)マップされるキャッシュ・サーバーを示すプロパティがあります。 |
表B-15では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。
表B-15 Oracle Coherence*Webアプライアンスのユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
<cacheserver>.node-manager-port |
String |
false |
なし |
クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。 |
<cacheserver>.unicast-listen-port |
String |
false |
なし |
クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、そのサーバーのユニキャスト・リスニング・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。 |
multicast-listen-address |
String |
false |
なし |
クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・アドレス。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。 |
multicast-listen-port |
String |
false |
なし |
クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・ポート。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。 |
unicast-listen-port |
String |
false |
なし |
クラスタのデフォルト・ユニキャスト・リスニング・ポート。この値は、ユニキャスト・リスニング・ポートが定義されていないキャッシュ・サーバーと、クラスタに加わるWLS管理対象サーバーで使用されます。 |
<wellknownaddress>.server |
String |
true |
なし |
定義されたWell Knownアドレスのいずれかをキャッシュ・サーバーと(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)相互に関連付けることができない場合、そのアドレスがここにリストされ、ユーザーがWell Knownアドレスとして使用されるキャッシュ・サーバー名を指定します。このプロパティは必須です。つまり、アプライアンスのプロパティとして指定するか、デプロイメント・プランを介して指定する必要があります。 |
Oracle Forms and Reportsのイントロスペクション拡張機能は、Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・プラグインの機能を拡張します。これらは、Forms WebLogicサーバー、Reports WebLogicサーバー、Oracle Instanceに存在するForms and Reportsのアプリケーションと構成を調べます。
これらの拡張機能は次のシナリオにおけるイントロスペクションのみをサポートしています。
Oracle Forms and Reports 11g リリース2。
Forms and Reportsアプリケーションがシングル・サインオンによって保護される場合は、WebGateをアクセス・クライアントとして使用するIdentity Management/Access Control ServerがサポートされるOracle Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.5)のみ。
Oracle Access Manager (mod_osso
をアクセス・クライアントとして使用)またはOracle Single Sign-On Server (mod_osso
をアクセス・クライアントとして使用)がサポートされていない場合。
前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する参照システムの要件に加え、次のような空のファイルを参照システムに作成します。
$ORACLE_HOME/precomp/public/bnddsc.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/oraca.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/seldsc.for
$ORACLE_HOME/precomp/public/sqlca.for
注意:
|
参照システムへのForms and Reportsインストール用に別のノードにWeb層を設定した場合、Web層のノードでイントロスペクションを実行する前に、パートナ・アプリケーション登録ユーティリティ(rreg-toolkit.jar)を、Forms and Reportsのインストール場所(ORACLE_HOME/oam/server/rreg/client
ディレクトリ)からWeb層のORACLE_HOME/oam/server/rreg/client
ディレクトリにコピーします。
前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する要件に加え、次の要件が満たされている必要があります。
Forms and Reportsの拡張機能は次のトポロジをサポートします。
管理サーバーが調査および取得されるのと同じマシンにある、Forms and Reports管理対象サーバー(スタンドアロンまたはクラスタの一部)のみ。
「クラスタを開く」構成シナリオの場合、cluster_formsクラスタ内に複数の管理対象サーバーが存在する参照システムでは、WLS_FORMS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのForms管理対象サーバーにレプリケートされます。同様に、WLS_REPORTS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのReports管理対象サーバーにレプリケートされます。
Forms and Reports拡張機能は次のトポロジをサポートしません。
リモートのForms and Reports管理対象サーバーのイントロスペクション: 管理サーバーのマシンとは別のマシンで作成されたサーバー
「リモートによるドメインの拡張」構成シナリオで作成されたForms and Reports管理対象サーバー: ドメインがあらかじめ存在しており、「ドメインの拡張」構成シナリオでFormsまたはReports管理対象サーバーが管理サーバーとは別のマシンに後から追加された場合
アセンブリのデプロイ後、"スケール"操作によって、新しい管理対象サーバーをForms and Reports WLSクラスタに追加できます。ただし、クラスタは"max"スケーラビリティ・プロパティまでしかスケール・アウトできません。これは、イントロスペクション時に参照システム内のクラスタに存在した管理対象サーバーの数に制限されています。将来的なスケール・アウトを判断するためには、参照システム内で、WLSドメインをイントロスペクトする前に、WLS管理コンソールまたはWLSTを使用して、追加の管理対象サーバーをFormsクラスタ(cluster_forms)およびReportsクラスタ(cluster_reports)に一時的に追加する必要があります。
これらの追加の管理対象サーバーは、マシンとして割り当てたり、参照システム内で起動および実行したりする必要はありません。アセンブリの作成後、これらの一時的な管理対象サーバーは参照システムから削除できます。デプロイする必要があるForms and Reports管理対象サーバーの実際の数は、cluster_forms WLSアプライアンスの"target"スケーラビリティ・プロパティを使用して制御できます。スケーラビリティ・プロパティの詳細は、表B-44「インスタンス・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照してください。
参照システムでは、Reports管理対象サーバーがWebLogicクラスタ(cluster_reports)の一部であり、Oracle HTTP Serverがフロントエンドになっている場合、Oracle HTTP Server to Reports管理対象サーバーのルーティングにWebLogicClusterディレクティブが使用されていることを確認します。デフォルトでは、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブを使用して構成されています。次のファイルを変更して、WebLogicClusterディレクティブのエントリを追加し、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブをコメント・アウトします。
$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/<ohs_name>/moduleconf/reports_ohs.conf
たとえば、次のようにします。
#mod_weblogic related entry #<IfModule mod_weblogic.c> <Location /reports> SetHandler weblogic-handler # Add this line: WebLogicCluster machine1.domain:port1,machine2.domain:port2 # Comment following two entries # WebLogicHost machine1.domain # WebLogicPort port1 </Location> #</IfModule>
作成されるすべてのアセンブリ内に参照システム上のtnsnames.ora
ファイルが含まれます。また、このファイル内で参照されるデータベース(およびそれらのホスト・マシン)は、デプロイされるアセンブリの一部としてデプロイされるtnsnames.ora
内でも参照されます。つまり、一般的に、アセンブリ作成前には参照システムからのtnsnames.ora
ファイルは空であるか削除される必要があります。特に、アセンブリがサード・パーティに出荷される場合には注意が必要です(これらのデータベースやマシンは新しい環境には存在しないため)。こうしたケースでは、ユーザーはデプロイメント後に、必要なデータベース・エントリをForms and Reports仮想ノード上のファイルに追加する必要があります。
イントロスペクトされたWebLogic Serverドメイン内の、Forms and Reportsクラスタと、スタンドアロンの(クラスタ化されていない)管理対象サーバーのそれぞれに対して、Forms and Reports拡張機能は、原子性のOracle WebLogic Serverアセンブリ内に新しいアプライアンスを作成します。
アプライアンスは次のように接続されます。
Oracle HTTP Serverが参照システム上に構成されている場合、接頭辞"wls-"が付いた1つ以上のアプライアンス出力がOracle HTTP Serverアプライアンス上に作成されます。説明プロパティ"loc=/forms"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のFormsアプライアンスに接続し、同様に、説明プロパティ"loc=/reports"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のReportsアプライアンスに接続します。
参照システムで、Forms and Reports管理対象サーバーが、Oracle Internet Directoryサーバーによって、シングル・サインオン保護によるForms and Reportsアプリケーションの実行をサポートするように構成されている場合、"OIDConnection"という名前のアプライアンス出力がForms and Reportsアプライアンス上に作成されます。
このアプライアンス出力の外部リソースを作成し、B.3.7項「プロパティの接続」で説明するプロパティを入力します。Forms and Reportsが同じアセンブリの一部である場合は、同じ外部リソースを使用してOracle Internet Directoryサーバーを表します。
B.6.7.1項「Oracle Access Manager管理サーバー」に記載されているOracle HTTP ServerとOAM Serverの接続も参照してください。
Reports WLSクラスタを参照システム内で構成した場合は、"job_repos_db"という名前のアプライアンス出力がReportsクラスタ・アプライアンス(cluster_reports)上に作成されます。この出力を、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマ(このスキーマの詳細は、Oracle Reportsのドキュメントを参照)を含むOracle Databaseを表す外部リソースに接続し、B.3.7項「プロパティの接続」で定義されているプロパティを入力する必要があります。
Oracle Internet Directoryサーバーを表す外部リソース(B.3.6.2項「Forms and Reports WLSアプライアンスからOracle Internet Directory外部リソースへの接続」を参照)には、次のプロパティを設定する必要があります。
表B-16 Oracle Internet Directory外部リソースのプロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
UseOID |
Boolean |
true |
true |
仮想デプロイメントでFormsからOIDへの接続を構成するかどうかを決定します。参照システムがForms-OID/Reports-OID構成で設定されている場合は、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティをfalseに設定すると、仮想デプロイメントでForms-OID/Reports-OID構成が無効になります。このプロパティをtrueに設定した場合は、この表にリストされている残りのプロパティも設定します。 |
Host |
String |
true |
なし |
OIDサーバーのホスト名。 |
Port |
Integer |
true |
なし |
OIDサーバーのポート番号。 |
OID_UserDn |
Boolean |
true |
なし |
OIDサーバー管理者のユーザー名(通常は |
OID_Password |
String |
true |
なし |
OIDサーバー管理者のパスワード。 |
sslConnection |
Boolean |
true |
false |
OIDサーバーとのSSL接続を確立するかどうかを示します。このプロパティをtrueに設定した場合は、PortプロパティにOIDサーバーのSSLポート番号を指定する必要があります。 |
注意: デプロイ環境でデフォルトのForms and Reportsアプリケーションに対してSingle-Sign-On (SSO)保護を有効にする場合は、表B-25に示すように、/reports/rwservlet/*,/forms/frmservlet?*oamMode=true*という値を、OHSアプライアンスの |
Reportsアプライアンスのみに適用される事項として、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマを含むOracle Databaseを表す外部リソースに対して、次のプロパティを設定する必要があります。
表B-17 Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
global-db-name |
String |
true |
なし |
Oracle DatabaseのOracleシステム識別子(SID)。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。 |
port |
Integer |
true |
なし |
Oracle Databaseリスナーのポート番号。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。 |
Oracle Serviceのサポートは、Oracle WebLogic Serverプラグインを介して提供されます。そのための別のプラグインはありません。Oracle WebLogic Serverプラグインを使用して、Oracle Service Busが構成されるOracle WebLogic Serverドメインをイントロスペクトできます。
Oracle Service Busが含まれるOracle WebLogic Serverドメインには、次の要件が適用されます。
サポートされるOSBドメインは、単一サーバー、つまりOracle Service BusおよびSOAが入っている、またはOracle Service BusとSOAが別個のクラスタの1つの管理対象サーバーがある場所です。
イントロスペクションを容易にするにはドメイン・セキュリティ構成を変更する必要があるため、構成アーカイブをオンにします。また、WebLogic Serverで構成バックアップをオンにすることをお薦めします。構成バックアップの詳細は、WebLogic Serverドキュメントを参照してください。
OSBアーティファクトは、イントロスペクション前にエクスポートすることをお薦めします。必要に応じて、削除することもできます。
ドメインのイントロスペクションおよびファイル・セットの取得前に、ドメイン・ディレクトリ下のすべての一時ファイルをクリーンアップできます。OVABでは、WebLogicパック・ユーティリティを使用して参照ドメインからドメイン・ディレクトリをアーカイブします。名前に"\"が含まれるファイルは、パック・ユーティリティで処理できません。このようなファイルは、イントロスペクション前に手動で削除する必要があります。
Oracle SOAのイントロスペクション・プラグインは、既存のSOA WebLogic Serverデプロイメントをイントロスペクトし、SOAドメイン内のすべての構成とともに、MDS内のコンテナ構成およびデプロイされたコンポジットを取得します。
SOAプラグインを使用すると、ターゲット環境でデプロイされたコンポジットの構成プランを実行できるようになります。
SOAプラグインでは、プロパティ・マッピング・ファイルを使用して、構成要素をBeanプロパティにマップします。プロパティ・マッピング・ファイルのプロパティごとに、ユーザー・プロパティが管理アプライアンスで作成されます。これらのマッピング・ファイルは、/config
のsoa-plugin.jar
に格納されます。各マッピング・ファイルは、命名規則によって対応するサービス・エンジン構成ファイルに関連付けられます。各マッピング・ファイルでは、構成ファイル名の".xml"の直前に"-mappings"が追加されます。たとえば、サービス・エンジン構成ファイル"bpel-config.xml"の場合、関連付けられるプロパティ・マッピング・ファイルは"bpel-config-mappings.xml"です。
各プロパティ・マッピング・ファイルの構造は、次のとおりです。
例B-1 SOAプラグインで使用されるプロパティ・マッピング・ファイル
<property-mappings> <prefix>soa.bpel</prefix> <persistence-bean>oracle.soa.management.config.bpel.BPELConfig</persistence-bean> <property name="my-property"> <bean property="myProperty" type="int"/> </property> <property name="my-nested-property"> <bean property="nestedObject.myProperty" type="string"/> </property> ... </property-mappings>
表B-20では、プロパティ・マッピング・ファイルの要素について説明します。
表B-20 SOA WebLogic Server: プロパティ・マッピング・ファイルの要素
パラメータ | 説明 |
---|---|
prefix |
ファイルの各プロパティに追加する接頭辞。 |
persistence-bean |
プロパティ値の設定/取得に使用されるBean。Beanでは、サービス・エンジン構成ファイルに対する読取り/書込みに任意の方式を使用できます。すべての永続性Beanでは、永続性にJAXBを現在使用しています。 |
property |
プロパティに関する情報が含まれます。 |
property.name |
エンドユーザーに表示されるプロパティの名前。この名前には、前述のprefixによって接頭辞が付けられます。 |
bean |
このユーザー・プロパティがマップされるBeanプロパティに関する情報が含まれます。 |
bean.property |
Beanのプロパティ名。この名前は、setter名/getter名の特定に使用されます。location="myProperty"が指定されているプロパティの場合、getter名は boolean型の場合、"isMyProperty"および"hasMyProperty"も試行されます。Beanのプロパティがネストしたオブジェクトにある場合、notation location="nestedObject.myProperty"を使用して指定できます。この場合、"getNestedObject()"は永続性Beanでコールされ、その結果"getMyProperty()"がコールされます。 |
bean.type |
Beanのプロパティの型。string、int、long、float、double、booleanのいずれかにする必要があります。 |
アプリケーション・スコープの構成は、コンポジット・アプリケーションにスコープ指定された構成です。SOAプラグインは、アセンブリの作成時にターゲット環境用に更新できるユーザー・プロパティとしてアプリケーション構成を公開します。アプリケーション構成では、SOA構成プランによって公開される構成がサポートされます。
次のタイプのアプリケーション構成がサポートされます。
SOAコンポジット・アプリケーション・ファイル(composite.xml)内のすべてのコンポジット、サービス・コンポーネント、参照およびバインディング・プロパティ
バインディング用の属性値(例: binding.wsの場所)
WSDLファイル内のインポートのschemaLocation
属性
WSDLファイル内のインクルードのlocation
属性
XSDファイル内のインクルード、インポートおよび再定義のschemaLocation
属性
JCAアダプタ・ファイル内のすべてのプロパティ
次のポリシー参照を変更および追加します。
サービス・コンポーネント
サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント
サポートされる構成の詳細は、Oracle SOA構成プランを参照してください。
SOAプラグインのイントロスペクション時に、構成プランの各コンポジットをチェックします。構成プランが存在しない場合、デフォルト構成プランがコンポジットに対して生成されます。
プラグインでは、構成プランを解析し、構成プラン内の各要素をユーザー・プロパティとしてOracle Virtual Assembly Builderで公開します。構成プランは、階層データが含まれるXMLドキュメントです。
ユーザー・プロパティのキーは、XML階層のレベルをピリオド(.)で分ける"ドット"表記法を使用してエンコードされます。これは、パス・トークンまたはトークンと呼ばれます。一意に要素を識別する、属性を持つ要素(nameなど)は、トークンに組み込まれ、アンダースコア(_)で要素タイプと分けられます。
"_"の後のトークン部分は、"トークンID"と呼ばれます。各トークン・タイプ(コンポジットやサービスなど)には、トークンIDを構成するものに関するルールがあります。構成プランのすべてのプロパティは、例B-2に示すようにsoa.cp
で始まり、早い段階で特定できるようになっています。
例B-2 SOAプラグインで使用される構成プラン
<composite name="HelloWorldProject"> <service name="helloworldbpel_client_ep"> <binding type="ws"> <attribute name="port"> <replace>http://xmlns.oracle.com/myPort</replace> </attribute> </binding> </service> </composite>
関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。
soa.cp.composite_ HelloWorldProject_1-1.service_ helloworldbpel_client_ep.binding_ws.attribute_port
このXMLコード例では、1つの構成要素、属性"port"があります。コンポジット、サービス、バインディングおよび属性のトークンにはそれぞれトークンIDがあります。コンポジットの場合、トークンIDはname属性およびコンポジット・バージョンです。バインディング要素の場合、それはバインディング・タイプです。
次に、構成プラン要素と、関連付けられたパス・トークンをトークンIDルールとともに示します。
表B-21では、構成プランの要素について説明します。
表B-21 SOA WebLogic Server: 構成プランの要素
要素 | パス・トークン |
---|---|
Composite |
composite_<コンポジット名>_<ピリオド(.)をハイフン(-)で置き換えたコンポジット・バージョン> |
Service |
service_<サービス名> |
Reference |
reference_<参照名> |
Import |
import_<生成されたID> |
Property |
property_<プロパティ名> |
Component |
component_<コンポーネント名> |
Attribute |
attribute_<属性名> |
Binding |
binding_<バインディング・タイプ> |
SearchReplace |
SearchReplaceにはトークンがありません。 |
Search |
search_<生成されたID> |
Replace |
replace_<生成されたID> |
PolicyReference |
PolicyReference_<生成されたID> |
Callback |
callback (構成ファイル・プランで現在使用できるのは、要素ごとに1つのみです。トークンIDはありません。) |
OverrideProperty |
OverrideProperty_<オーバーライド・プロパティ名> |
WsdlAndSchema |
wsdlAndSchema_<wsdlAndSchema名> |
コンポジット構成には、外部リソースへの参照が含まれることがあります。たとえば、場所が指定されるWebサービス参照バインディングやインポートがあります。これらの外部参照はターゲット環境用に更新できます。外部参照の場合、"search"プロパティのみが解析されます。外部参照が含まれるsearchプロパティの場合、replace
値は、URLのprotocol://host:port部分を<#Output::output-name#>形式のトークンで置換したsearch値です。これにより、そのユーザー・プロパティと適切なアセンブリ出力は相互に関連付けられます。
構成プランを使用してコンポジットがデプロイされると、コンポジット内の構成アーティファクトは構成プランに基づいて変更されます。このため、構成プランを使用してコンポジットをステージング環境にデプロイし、後でステージング環境をイントロスペクトすると、構成プランの外部参照はコンポジットですでに置換されています。その結果、search値がコンポジット構成にすでに存在しないため、構成プランの外部参照はいずれも再構成時に置換されません。このようなケースを処理するには、各出力にsoa.reference.aliases
というユーザー・プロパティを指定します。この別名プロパティにより、出力に別名を指定できるようになります。デフォルトでは、replace値の場所の部分が別名として設定されます。別名の間にカンマ(,)や空白( )の区切り文字を使用すると、他の別名を手動で追加することもできます。元のsearch値に加えて、別名もそれぞれ再構成時に置換されます。
例B-3 SOAプラグインで使用される構成プランの外部参照
<composite name="compositeA"> <reference name="reference1"> <binding type="ws"> <attribute name="location"> <searchReplace> <search>http://my.host.com:8080/some/path/info</search> <replace>https://my.new-host.com:8081/some/path/info</replace> </searchReplace> </attribute> </binding> </reference></composite
関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。
searchプロパティ:
name=soa.cp.composite_compositeA_1-0.reference_reference1.binding_ws.attribute_location.search
value=http://my.host.com:8080/some/path/info
replaceプロパティ:
name=soa.cp.composite_compositeA_1-0.reference_reference1.binding_ws.attribute_location.replace
value=<#Output::my_host_com:8080#>/some/path/info
この例では、元のreplace
値は使用されません。かわりに、元のsearch値が、このsearchとreplaceを外部参照出力と相互に関連付けるトークンでプロトコル、ホストおよびポートを置換して使用されます。再構成時、このトークンは、"my_host_com:8080"という名前の外部参照出力に接続されている外部リソースから取得されたプロトコル、ホストおよびポートで置換されます。置換トークンは変更できませんが、置換トークンの後に続くパス情報は必要に応じて更新できます。
ドメインにデプロイされたコンポジットの構成プランに"http://my.host.com:8080"と一致する別の外部参照が含まれている場合、同じ出力が使用されます。
次の構成プランでは、新しい出力はアセンブリに追加されません。
例B-4 新しい出力がアセンブリに追加されない構成プラン
<composite name="compositeB"> <import> <searchReplace> <search>http://my.host.com:8080</search> <replace/> </searchReplace> </import> </composite>
関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。
searchプロパティ:
name=soa.cp.composite_compositeB_1-0.import.search
value=http://my.host.com:8080
replaceプロパティ:
name=soa.cp.composite_compositeB_1-0.import.replace
value=<#Output::my_host_com:8080#>
SOAプラグインには、SOA/WebLogic Serverディストリビューションの製品JARに対するランタイム依存性があります。これらの依存性は、プラグインの初期クラスパスに含まれていません。製品ディストリビューションから動的にこれらの製品依存性をロードする必要があります。
これらの依存性は、次の2つの機能カテゴリに分けられます。
Fabric依存性には、コンポジットのファイル・セットの取得とコンポジットのデプロイメントが含まれ、dynlib/soa-plugin-fabric.jar
に格納されます。
MDS依存性には、MDSとのすべてのやり取りが含まれ、dynlib/soa-plugin-mds.jar
に格納されます。
イントロスペクションで作成されるSOAアセンブリは、少なくとも管理サーバーおよび管理対象サーバーで構成されますが、通常は管理サーバーと、管理対象SOAサーバーのクラスタで構成されます。これらの各サーバー、またはクラスタはアプライアンスによって表されます。
コンポジット構成には、外部リソースへの参照が含まれることがあります。たとえば、場所が指定されるWebサービス参照バインディングやインポートがあります。これらの外部参照は、ターゲット環境用に更新できるように公開されます。
外部参照ごとに、出力が関連付けられたアセンブリに追加されます。各出力は、Oracle Virtual Assembly Builder Studioを使用して、外部リソースの入力に接続する必要があります。参照は、プロトコル、ホスト/IPアドレスまたはポートで異なれば、別の参照と区別されます。
Oracle SOAアプライアンスには、次のプロパティがあります。
ユーザー・プロパティ(B.5.2項「Oracle SOAサービス・エンジン構成」およびB.5.3項「Oracle SOAアプリケーション構成」)
システム・プロパティ(表B-22)。
Oracle HTTP Serverのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle Web層インスタンスの単一のOracle HTTP Serverアプライアンスを調べます。Oracle Access Manager 11g管理サーバーおよび任意のサーバー・インスタンスに加えて、Oracle HTTP Serverとそれを管理するOracle Process Manager and Notification Serverが取得されます。
次の要件を満たしている場合、Oracle HTTP Serverプラグインではシングル・サインオン用にOracle Access Manager 11g WebGateがサポートされます。
WebGate 11gを、Oracle HTTP Serverと同じMW_HOME
にインストールし、WebGate 11gのORACLE_INSTANCE
とOracle HTTP ServerのORACLE_INSTANCE
も同一にします。
Oracle Access Manager 11g WebgateでOracle HTTP Serverを構成し、Webgate 11gエージェントをOracle Access Managerサーバーに登録します。
OHS_MW_HOME/Oracle_FRHome1/oam/server/rreg/client
の下にある参照システムでRREGツールキットrreg-toolkit.jar
が使用できます。
Oracle Forms and Reportsのインストール後は、RREGツールキットがOracleホーム内のoam
ディレクトリに配置され、再構成時にパートナ・アプリケーションをOracle Access Manager 11gに登録するために使用されます。RREGツールキットのバージョンは、Oracle Access Manager 11gのバージョンと一致している必要があります。適切なバージョンのRREGツールキットがこの場所で使用できない場合は、イントロスペクションに失敗します。
参照システムでForms and Reportsインストール用の別のノードにWeb層を設定した場合は、イントロスペクションの前に、B.3.3.1項「パートナ・アプリケーション登録ユーティリティの追加(別のノードのWeb層)」に記載されている要件を満たしていることを確認します。
RREGツールキットの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsインストレーション・ガイド』のOracle Access Managerを使用したセキュア・モードでのOracle Forms and Reportsの構成に関する項を参照してください。
入力は、構成で見つかったListenディレクティブまたはPortディレクティブごとにOracle HTTP Serverアプライアンスで作成されます。Oracle HTTP Server入力のプロトコルはhttpに設定されます。ただし、VirtualHostディレクティブ内でListenディレクティブが見つかり、SSLEngine onディレクティブが設定されている場合は、httpsに設定されます。通常、Web Cache出力はOracle HTTP Server入力に接続されます。
Oracle HTTP Serverアプライアンスの出力は、Oracle HTTP Server構成のOracle WebLogic Serverに関連する様々なディレクティブに基づいて作成されます。出力は、出力の"記述"によって接続先のOracle WebLogic Serverアセンブリの入力を示します。
Oracle HTTP Serverアプライアンスに、Oracle Access Manager管理サーバーの接続を表す1つの出力エンドポイントが作成されます。
すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、1つの編集不可のプロパティprotocols
のリストがあります。protocols
は、入力に接続できる出力の種類を示します。
すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびsingleton
があります。protocol
は、出力に接続できる入力の種類を示します。Singleton
は、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singleton
がtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。
Oracle HTTP Serverアプライアンスに、Oracle Access Manager管理サーバーの接続を表す1つの出力エンドポイントが作成されます。この出力は、次の編集できないプロパティを公開します。
表B-24 Oracle Access Manager管理サーバーの接続の出力
名前 | 型 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|
|
String |
OAMRegistration |
Oracle Access Manager管理サーバーの名前 |
|
String |
イントロスペクション時に検出されます。 |
セキュリティ・プロトコル。simple、openまたはcertを指定できます。 |
Oracle Access Manager管理サーバーを表す外部リソースを作成する必要があります。この外部リソースは、入力エンドポイントのプロパティとしてadmin-username
、admin-password
、port
およびprotocols
を公開します。
Oracle HTTP Serverアプライアンスには、ユーザー・プロパティ(表B-25)およびシステム・プロパティ(表B-26)があります。再構成時のパートナ・アプリケーションの登録には、webgate
接頭辞を使用したプロパティが必要です。
注意: 再構成時のパートナ・アプリケーションの登録で使用できるプロパティは他にもいくつか存在します。たとえば、 これらのプロパティは、再構成後に変更できます。サポートされるプロパティのリストは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』のパートナ(エージェントおよびアプリケーション)のリモート登録に関する項を参照してください。 |
表B-25 Oracle HTTP Server: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
String |
false |
なし |
ユーザー・ディレクティブが構成ファイルに存在するかどうかを示します。 |
|
String |
false |
なし |
グループ・ディレクティブが構成ファイルに存在するかどうかを示します。 |
|
Integer |
false |
300 |
タイムアウト期間(秒)を設定します。 |
|
Integer |
false |
5 |
ポーリング期間(秒)を設定します。 |
|
String |
true |
イントロスペクション時に検出されます。 |
エージェントおよびOracle Access Managerサーバー間の通信トランスポート・セキュリティのレベルを示します(これは、Oracle Access Managerサーバーに指定されたレベルと一致する必要があります)。 使用可能な値は、simple、openまたはcertです。 指定されたwebgate.securityユーザー・プロパティの値がcertの場合は、デプロイ済のVMに必要な資格証明をインストールし、再構成後に手動でWebGateとOracle Access Managerサーバー間の信頼チャネルを確立する必要があります。 再構成時のパートナ・アプリケーションの登録に同じ(参照システムの)Oracle Access Managerサーバーが使用される場合は、資格証明をインストールする必要がありません。これは、WebGateとOracle Access Managerサーバー間の通信に必要な資格証明が参照システムからデプロイ済のVMにデフォルトでコピーされるためです。 |
|
String |
false |
該当なし |
このWebgateのオプションかつ一意のパスワードで、この登録プロセス中に割り当てられています。 |
|
String |
false |
該当なし |
Oracle Access Managerサーバーが webgate.security値がcertの場合にのみ必要です。 |
|
String |
true |
/,/.../* |
認証スキームを使用してOracle Access Managerエージェントで保護するリソースURLを指定します。リソースURLは、 カンマ区切りリストとして指定します。 たとえば、Oracle HTTP ServerがOracle Forms and Reportsのフロントエンドである環境では、 |
|
String |
false |
/public/index.html |
公開する(Oracle Access Managerエージェントで保護されない)リソースURLを指定します。リソースURLは、 カンマ区切りリストとして指定します。 |
|
String |
false |
/excluded/index.html |
公開する(Oracle Access Managerエージェントで保護されない) HTTPタイプのリソースURLを指定します。リソースURLは、 HTTPリソース・タイプのみが除外できます。通常は、セキュリティの影響を受けにくく、認証や認可、レスポンス処理、セッション管理、監査を必要としない画像(*.jpg、*.png)などのファイル。除外されたリソースは、コンソール内のユーザー定義ポリシーには追加できません。 カンマ区切りリストとして指定します。 |
注意: 再構成時に、デプロイ済のVMホスト名およびOracle HTTP Serverインスタンスのポートに基づいて |
表B-26 Oracle HTTP Server: システム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ORACLE_INSTANCE |
String |
false |
なし |
ユーザーがOracleインスタンスとして指定するパス。 |
COMPONENT_TYPE |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされるアプライアンスのタイプ。 |
COMPONENT_NAME |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされるアプライアンスの名前。 |
ORACLE_HOME |
String |
false |
なし |
このOracleインスタンスに関連するOracleホームへのパス。 |
FMW_HOME |
String |
false |
なし |
このOracleインスタンスに関連するFusion Middlewareホームへのパス。 |
JAVA_HOME |
String |
false |
なし |
このOracleインスタンスで使用されるJavaホームへのパス。 |
oraInstLocDir |
String |
false |
なし |
Oracle Universal Installerで使用されるインストール・ファイル用のディレクトリ。 |
Oracle Web Cacheのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle Web層インスタンスの単一のOracle Web Cacheアプライアンスを調べます。Oracle Web Cacheと、それを管理するOracle Process Manager and Notification Serverが取得されます。
Oracle Web Cacheのイントロスペクション・プラグインでは、複数のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)による構成がサポートされません。Web Cache構成が複数のNICにバインドしている場合、イントロスペクションは失敗します。このような失敗を回避するには、イントロスペクション前に<LISTEN>
要素内のすべてのIPアドレスを"ANY"に設定します。
入力は、webcache.xmlで見つかった<LISTEN>
要素ごとにWeb Cacheアプライアンスで作成されます。
Oracle Web Cacheアプライアンスの出力は、出力の"記述"によってOracle HTTP Serverアプライアンスに接続する方法を示します。出力は、Oracle Web Cache構成内の様々なディレクティブに基づいて作成され、記述は、Oracle Web Cache出力を接続するOracle HTTP Serverアプライアンスの入力を特定するのに使用できます。
すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、1つの編集不可のプロパティprotocols
のリストがあります。protocols
は、入力に接続できる出力の種類を示します。
すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびsingleton
があります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singleton
は、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singleton
がtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。
次のプロパティは、Oracle Web Cacheエンドポイントに固有です。
仮想ホスト・マッピングごとに出力が1つ作成されます。各出力には、表B-28で説明するプロパティが含まれます。
表B-29では、Oracle Web Cacheアプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。
表B-29 Oracle Web Cache: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
adminPassword |
String |
false |
なし |
MONITORINGパスワードに使用するパスワード。指定しない場合、システム・プロパティのoriginalAdminPasswordが使用されます。 |
statisticsPassword |
String |
false |
なし |
INVALIDATIONパスワードに使用するパスワード。指定しない場合、システム・プロパティのoriginalStatisticsPasswordが使用されます。 |
|
Integer |
false |
300 |
タイムアウト期間(秒)を設定します。 |
|
Integer |
false |
5 |
ポーリング期間(秒)を設定します。 |
siteX-HOST |
String |
false |
<ファイルから読取り> |
サイト定義のホスト名。 |
siteX-PORT |
String |
false |
<ファイルから読取り> |
サイト定義のポート値。 |
表B-30では、Oracle Web Cacheアプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。
表B-30 Oracle Web Cache: システム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
oracleInstance |
String |
false |
なし |
ユーザーがOracleインスタンスとして指定するパス。 |
componentType |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされるアプライアンスのタイプ。 |
componentName |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされるアプライアンスの名前。 |
oracleHome |
String |
false |
なし |
このOracleインスタンスに関連するOracleホームへのパス。 |
javaHome |
String |
false |
なし |
このOracleインスタンスで使用されるJavaホームへのパス。 |
originalAdminPassword |
String |
false |
「説明」列を参照してください。 |
このOracle Web Cacheインスタンス用に存在するため、これはパスワード・ハッシュです。デプロイされるシステムでは、"adminPassword"ユーザー・プロパティの値を特別に設定しない場合、この値を使用します。 デフォルト値は、"MONITORING"パスワード・ハッシュに対する既存のOracle Web Cache構成のハッシュ済パスワードです。 |
originalStatisticsPassword |
String |
false |
ハッシュ済の値。 |
これは、"INVALIDATION"パスワード・ハッシュに対する既存のOracle Web Cache構成のパスワード・ハッシュの値です。 |
oraInstLocDir |
String |
false |
なし |
Oracle Universal Installerで使用されるインストール・ファイル用のディレクトリ。 |
単一インスタンスOracle Databaseのイントロスペクション・プラグインでは、単一インスタンスOracle Databaseアプライアンスを調べ、メタデータを取得します。
表B-31に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-31 Oracle Databaseプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
asmHome |
ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。 |
dbHome |
イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。 |
oracleSid |
イントロスペクトするOracle RDBMSのOracleシステム識別子(SID)です。 |
shutdownDBOK |
このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。 |
sysDBAUserName |
SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。 |
表B-32に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctl
ツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。
入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびORACLE_SID
があります。protocol
は、入力に接続できる出力の種類を示します。
Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-33)およびシステム・プロパティ(表B-34)があります。
表B-33 Oracle SIDBプラグイン: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
asm-password |
String |
false |
なし |
SYS ASMアカウントのパスワード。 |
db-account-password |
Password |
true |
なし |
データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。 |
表B-34 Oracle SIDBプラグインのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ASM_BASE |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_BASEパス。 |
ASM_HOME |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEパス。 |
ASM_OWNER |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。 |
DATA_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
なし |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループの名前。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
DATA_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
DATA_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・データの記憶域タイプ。 |
DB_BASE |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのベース・パス。 |
DB_GROUP |
String |
false |
なし |
Oracleホームを所有するOSユーザーのグループ。 |
DB_HOME |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのホーム・パス。 |
DB_HOME_NAME |
String |
false |
なし |
Oracleホームの名前。 |
DB_LISTENER_NAME |
String |
false |
なし |
Oracleデータベースのリスナー名。 |
DB_ORACLE_GROUPS |
String |
false |
なし |
OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。 |
DB_OWNER |
String |
false |
なし |
Oracleホームを所有するOSユーザー。 |
DB_USING_ASM |
String |
false |
なし |
参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。 |
DB_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。 |
ORACLE_SID |
String |
false |
なし |
OracleデータベースのSID。 |
ORIGINAL_GLOBAL_DB_NAME |
String |
false |
なし |
参照システムのデータベースの一意の名前。 |
RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
なし |
すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループの名前。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
RECOVERY_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・リカバリの記憶域タイプ。 |
RACDBのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle ClusterwareおよびOracle RAC Databaseのコンポーネントを調べ、そのメタデータを取得します。
表B-35に、RACDBのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-35 Oracle RACDBプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
asmHome |
ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。 |
crsHome |
イントロスペクトするOracle CRSのORACLE_HOMEです。 |
dbHome |
イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。 |
globalDbName |
イントロスペクトするOracle RDBMSのグローバル・データベース名。 |
shutdownDBOK |
このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。 |
sysDBAUserName |
省略可。SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。 |
表B-36に、Oracle RAC Databaseプラグインのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctl
ツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。
11.2シリーズのRACDBの場合、1つの入力がRACDBアプライアンスで作成されます。
11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力は、構成で見つかったListenerディレクティブまたはPortディレクティブごとにRACDBアプライアンスで作成されます。
11.2シリーズのRACDBの場合、入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティscan-name
およびglobal-db-name
と、入力に接続できる出力の種類を示す2つの編集不可のプロパティprotocol
およびport
があります。
11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティglobal-db-name
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびport
があります。
Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-37)およびシステム・プロパティ(表B-38)があります。
表B-37 Oracle RAC Database: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
asm-password |
String |
false |
なし |
SYS ASMアカウントのパスワード。 |
cluster-name |
String |
false |
new_cluster |
クラスタの名前(11.2シリーズより前のOracle Database専用)。 |
db-account-password |
Password |
true |
なし |
データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。 |
表B-38 Oracle RAC Databaseのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
CRS_BASE |
String |
false |
なし |
クラスタウェア・ベース・パス。 |
CRS_HOME |
String |
false |
なし |
クラスタウェア・ホーム・パス。 |
CRS_OWNER |
String |
false |
grid |
クラスタウェア・ホームの所有者であるOSユーザーの名前。 |
CRS_GROUP |
String |
false |
oinstall |
クラスタウェア・ホームの所有者のOSユーザー・グループの名前。 |
CRS_ORACLE_GROUPS |
String |
false |
oinstall |
OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。 |
VOTING_DISKS_LOCATIONS |
String |
false |
なし |
投票ディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
VOTING_DISKS_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
投票ディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
OCR_DISKS_LOCATIONS |
String |
false |
なし |
OCRディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
OCR_DISKS_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
OCRディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。 |
SCAN_PORT |
String |
false |
1521 |
SCANリスナーのポート。 |
CRS_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったクラスタウェア・ファイルの記憶域タイプ。 |
CRS_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのクラスタウェア・ソフトウェアのバージョン。 |
CRS_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
OVMOCRVD |
クラスタウェアASMディスクグループの名前。 |
CRS_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/ovmocrvd* |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
CRS_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
NORMAL |
クラスタウェアASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
CRS_ASM_DISKS |
String |
false |
/dev/raw/ovmocrvd0,/dev/raw/ovmocrvd1,/dev/raw/ovmocrvd2 |
クラスタウェアASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
ASM_BASE |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_BASEパス。 |
ASM_HOME |
String |
false |
なし |
ASM ORACLE_HOMEパス。 |
ASM_OWNER |
String |
false |
grid |
ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。 |
DATA_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/asm* |
すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループの名前。 |
DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
DATA_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
データASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING |
String |
false |
/dev/raw/asm* |
すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループの名前。 |
RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。 |
RECOVERY_ASM_DISKS |
String |
false |
なし |
リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
データベース・リカバリの記憶域タイプ。 |
DATA_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったデータベースの記憶域タイプ。 |
RECOVERY_STORAGE_TYPE |
String |
false |
なし |
参照システムに従ったデータベース・リカバリ・ファイルの記憶域タイプ。 |
DB_USING_ASM |
String |
false |
なし |
参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。 |
DB_VERSION |
String |
false |
なし |
参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。 |
Oracle Traffic Directorプラグインでは、参照システムのOracle Traffic Director構成をイントロスペクトします。Oracle Traffic Directorのコンテキストでは、構成とは、Oracle Traffic Directorインスタンスの実行時の動作を決定する一連の構成可能な要素(メタデータ)です。
Oracle Traffic Directorの概要は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』の「Oracle Traffic Directorのスタート・ガイド」を参照してください。
表B-39に、Oracle Traffic Directorのイントロスペクション・パラメータを示します。パラメータはすべて必須です。
Oracle Traffic DirectorプラグインがOracleホームおよび管理サーバー・インスタンスを正常にイントロスペクトするには、参照システムで次の前提条件を満たす必要があります。
Oracle Traffic Directorをインストールする必要があります。
Oracle Traffic Director管理サーバー・インスタンスを構成する必要があります。
少なくとも1つの構成が使用可能である必要があります。
注意: 管理サーバーが稼働している必要はありません。 |
イントロスペクションの結果は、次のものが含まれる原子性アセンブリです。
Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンス
Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンス
デフォルトでは、インスタンス・アプライアンスのデプロイ時に、Oracle Traffic Director構成のデプロイ先となる参照システム上のノードの数に関係なく、2つの仮想マシンが作成されます。デプロイメント・プロセス時に作成される仮想マシンの数は、スケーラビリティ・プロパティによって制御できます(表B-42「管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照)。
Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスは、入力エンドポイントおよび出力エンドポイントを使用して、外部コンポーネントと他のアプライアンスおよびアセンブリに接続できます。
注意: このリリースでは、Oracle Traffic DirectorアセンブリはWLSアセンブリにのみ接続できます。 |
入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンスのHTTPSリスニング・ポート用に1つ作成されます。管理サーバー・アプライアンスの入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
があります。
出力エンドポイントは、管理サーバー・アプライアンス用に作成されません。
入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director構成のHTTPリスニング・ポートごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
があります。
出力エンドポイントは、構成のオリジン・サーバー・プールごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
があります。
注意: オリジン・サーバー・プール内のオリジン・サーバーの詳細は、イントロスペクション時に取得されません。オリジン・サーバーは、Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンスの出力エンドポイントの接続先となるアプライアンスに基づいてデプロイメント・プロセス時に定義されます。 |
この項では、Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスの編集可能なプロパティについて説明します。プロパティは、イントロスペクション時に取得され、アプライアンスのデプロイ時に仮想マシンの作成に使用されます。
この項の内容は次のとおりです。
表B-40 管理サーバー・アプライアンスの汎用プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
adminUser |
String |
true |
|
管理サーバーにログインするためのユーザー名。 |
adminPassword |
String |
true |
なし |
管理サーバー・ユーザー名のパスワード。 |
表B-41 管理サーバー・アプライアンスのリソース・プロパティ
プロパティ名 | 型 | 必須 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
CPU_MHZ |
Integer |
true |
1000 |
CPUクロックの速度。 |
MEMORY_MB |
Integer |
true |
1024 |
メモリー要件(MB)。 |
NUMBER_CPUS |
Integer |
true |
1 |
プロセッサ数。 |
表B-42 管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ
プロパティ名 | 型 | 必須 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
Min |
Integer |
true |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最小数。 |
Max |
Integer |
true |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大数。この値は、Absolute-Max値よりも高くする必要があります。 |
Absolute-Max |
Integer |
false |
1 |
デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大絶対数。 |
Target |
Integer |
true |
1 |
デプロイするアプライアンスの実際の仮想マシン数。 |
スケーラビリティ・プロパティの値は変更できますが、デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。
Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、次のタスクを実行する必要があります。
参照システムでは、Oracle Traffic DirectorがSSL終了ポイントとして構成される場合、構成の証明書データベース内の証明書は仮想サーバーに属し、参照システムのホスト名には属さないと想定されます。証明書が参照システムのホスト名に属する場合は、それらの証明書をターゲット仮想マシンに再インストールする必要があります。
SSLがOracle Traffic DirectorとOracle WebLogic Server管理対象サーバーとの間で構成されている場合は、Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、必要に応じて新しい証明書をインストールする必要があります。
参照システムで構成されたフェイルオーバー・グループは、イントロスペクション時に取得されません。そのため、Oracle Traffic Director管理コンソールまたはCLIを使用して、高可用性を再度構成する必要があります。
注意: 高可用性は、ベース・イメージにkeepalivedが含まれる場合のみサポートされます。 |
Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグインでは、単一または複数マシンのOracle Tuxedoドメインと、そのドメインが存在するOracleホーム・ディレクトリを調べます。TuxedoがインストールされているOracleホーム・ディレクトリには、次に示すTuxedoアドオンも格納できるため、これらも調べられます。
Oracle TSAM
Oracle SALT
Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batch
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA
単一マシン・ドメインとそのホーム・ディレクトリ(アドオン製品を含む)が取得されます。複数マシンのOracle Tuxedoドメインの場合、各マシンを個別にイントロスペクトして、1つのアセンブリに接続する必要があります。B.11.6項「接続」を参照してください。
表B-45に、Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-45 Oracle Tuxedoプラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
TUXDIR |
Oracle Tuxedoがインストールされている場所。 |
TUXCONFIG |
コンパイルされた形式のアプリケーション構成ファイルの場所。このファイルには、Tuxedoコア構成と、最小限の値セット(APPDIRなど)が含まれます。 |
environmentScript |
このスクリプトは、Tuxedoアプリケーションの環境を設定するためにイントロスペクションの実行前に実行します。スクリプトは、 設定しないと、プラグインは 環境スクリプトを使用しない場合、または使用するが非Tuxedo環境変数も設定する必要がある場合は、一般的に知られている標準のJavaプロパティ・ファイル |
oracleClientDir |
Oracle Databaseクライアント・ソフトウェア・インストールの場所。通常、Oracle Instantクライアント・ソフトウェアが解凍されているディレクトリ。ユーザーが、この値が正確であることを確認します。Tuxedoプラグインにはこのインストールが有効であることを検証する方法がないためです。 |
tnsNamesLocation |
|
scriptWorkingDir |
環境スクリプトの実行元となる作業ディレクトリ。これは、スクリプトで現行作業ディレクトリを使用してパス値を決定する場合に便利です。 |
artSecurityProfile |
ART BatchまたはART CICSで使用されるセキュリティ・プロファイルの場所。 |
Oracle Tuxedoには、次の要件が適用されます。
ベース・システム・イメージのOSバージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。
さらに、『Oracle Tuxedo: Oracle Tuxedoシステムのインストール』(http://docs.oracle.com/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/install/insappd.html
)に示すガイドラインに従って、IPCカーネル・パラメータをベース・システム・イメージで設定する必要があります。
MicrofocusまたはCOBOL ITのインストールを必要とするART CICS/Batchアプリケーションには、事前にインストールされたMicrofocusまたはCOBOL ITを使用して(インストール・パスは参照システム上のものと同じ)、元のOracle Virtual Assembly Builderベース・イメージに基づいて新しいベース・イメージを作成し、その新しいベース・イメージを使用してART CICS/Batchアプリケーション用にテンプレートを作成する必要があります。
この構成手順によってのみ、Microfocus/COBOL ITを必要とするART CICS/BatchアプリケーションはデプロイされたVMで正常に起動します。
結果のアーティファクト・タイプは、イントロスペクトする対象が単一マシン・ドメインか複数マシン・ドメインかによって異なります。
複数マシンのTuxedoドメインの場合、参照システム内の各マシンを個別にイントロスペクトする必要があります。結果のアプライアンスのタイプは次のとおりです。
マスター: Tuxedoドメイン内のMASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。
バックアップ・マスター(オプション): Tuxedoドメイン内のBACKUP MASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。参照システムに存在する場合、イントロスペクトする必要があります。
その他: 参照Tuxedoドメイン内のマスターおよびバックアップ以外のノードを表す単一のスケーラブル・アプライアンス。参照システムのトポロジに応じて、このようなタイプのアプライアンスは1つまたは多数存在する可能性があります。
ドメインをデプロイするには、空のアセンブリを手動で作成する必要があります。または、既存のアセンブリにアプライアンスを含めて接続を実行する必要があります。
この項では、接続について説明します。
入力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスで作成されます。これらは、マスター以外のアプライアンスでリハイドレーション時にマスター・アプライアンスの情報を取得するために必要です。
出力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスに作成されます。これらは、マスター・アプライアンスでリハイドレーション時にマスター以外のアプライアンスの情報を取得するために必要です。対応する入力および出力もマスター以外のアプライアンスで作成されます。
これらの出力はすべて、デプロイ前にアプライアンスに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの名前からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。
入力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスで作成されます。
WSL (Oracle Tuxedo WorkStationプロトコル)
JSL (Oracle Jolt)
ISL (Oracle Tuxedo IIOPプロトコル)
ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)
出力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスに作成されます。
ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)
Oracle単一インスタンス・データベース
TMA_SNA (Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA)
TSAM (Oracle TSAM)
これらの出力はすべて、デプロイ前に外部リソースまたはアプライアンスのいずれかに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの記述からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。
すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティport
およびdescription
と、1つの編集不可のプロパティprotocols
のリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。
すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescription
と、2つの編集不可のプロパティprotocol
およびsingleton
があります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。
次のプロパティは、Oracle Tuxedoエンドポイントに固有です(表B-46から表B-48)。
表B-46 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: ドメイン
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
existing-address |
String |
false |
参照システムからのリモート・ドメインのアドレス。 |
このドメインの接続先となるリモート・ドメインのアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
TMA_SNAおよびTSAMの出力のみ、外部リソースに接続できます。
表B-47 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TMA_SNA
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
tma-sna-crm-host |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーのIPアドレス。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tma-sna-crm-port |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーのポート。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tma-sna-crm-address |
String |
false |
参照システムからのリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポート。 |
このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
表B-48 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TSAM
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
tsam-manager-addr |
String |
false |
参照システムからのリモートTSAMマネージャのIPアドレス。 |
このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
tsam-manager-port |
String |
false |
参照システムからのリモートTSAMマネージャのポート |
このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。 |
Oracle Tuxedoアプライアンスには、ユーザー・プロパティ(表B-49)およびシステム・プロパティ(表B-50)があります。
表B-49 Oracle Tuxedo: ユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ALOGPFX |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALOGRTNSIZE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALTCC |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ALTCCFLAGS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
applicationEnvVars |
String |
false |
なし |
アプリケーションでは、このプロパティを使用してTuxedo以外の変数をカンマ区切りのキーワード/値のペアで指定することができます。たとえば、次のようにします。 CURRENCY=dollar,GROUPNAME=stdev,JDK=/my/jdk/path. このプロパティは、ovab-application.propertiesファイルが |
applicationPassword |
String |
false |
なし |
Tuxedoアプリケーションでセキュリティを使用する(つまり、 |
COBCPY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
COBDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
COBOPT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
dbPassword |
String |
false |
なし |
TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。 たとえば、次のようにします。 OPENINFO値が「Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1」の場合、dbPasswordプロパティを設定できます。その場合、そのプロパティを使用して、新しい暗号化されたパスワードを再生成します。 |
dbUsername |
String |
false |
なし |
TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。 たとえば、次のようにします。 OPENINFO値が"Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1"の場合、dbUsernameプロパティを設定して"Scott"をターゲット・マシン用の別の値に変更できます。 |
FIELDTBLS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FIELDTBLS32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FLDTBLDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FLDTBLDIR32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSCONFIG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMAXCOMMIT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMAXUPDATE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSMSGREP |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
FSOFFSET |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
ISSANE |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
QMCONFIG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
runtimeLoadLibraryPath |
String |
false |
なし |
環境の設定後にLD_LIBRARY_PATHの内容が移入されます。この文字列の形式は、ターゲット・システムで使用される実際のLD_LIBRARY_PATHと同じです。 |
shutdownScript |
String |
false |
なし |
ターゲット・マシンを(アンデプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder |
startupScript |
String |
false |
なし |
ターゲット・マシンを(デプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder |
TAGENTLOG |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_CBL_IGNORE_CONTEXT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_CPAU |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ENGINE_TMSHMSEGSZ |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_GWT_OLDSECCHECK |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ICU_COMPATIBILITY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_LOG_ESYS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TM_ORB_CLTMAXRTY |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMCMPLIMIT |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMCMPPRFM |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMNETLOAD |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMNOTHREADS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMSICACHEENTRIESMAX |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TMUSEIPV6 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TPMBACONV |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TPMBENC |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TUX_BLOCKLICIW |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
TUX_SSL_ENFORCECONSTRAINTSUINMEDSIGS |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
URLENTITYCACHEDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
URLENTITYCATCHING |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWDIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWDIR32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWFILES |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
VIEWFILES32 |
String |
false |
なし |
Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。 |
KIX_TS_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_DEVICE |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_NAME |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TD_QSPACE_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TECH_DIR |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_CWA_SIZE |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_CWA_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_QSPACE_IPCKEY |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_TRACE_LEVEL |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
KIX_MAP_PATH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
DATA |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
SPOOL |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
TMP |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
PROCLIB |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_ACC_FILEPATH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_DB_LOGIN |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_LOG |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_TMP |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
MT_KSH |
String |
false |
なし |
Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。 |
表B-50 Oracle Tuxedoのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
appdir |
String |
false |
なし |
アプリケーション・ディレクトリ。Tuxedoアプリケーション実行可能ファイルおよびTuxedoアプリケーション・ファイルの場所。 |
masterTuxconfig |
String |
false |
なし |
複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXCONFIGファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。 |
masterTuxdir |
String |
false |
なし |
複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXDIRファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。 |
model |
String |
false |
なし |
このアプライアンスが単一マシン・アプライアンス(SHM)か複数マシン・アプライアンス(MP)かを示します。 |
pmid |
String |
false |
なし |
このアプライアンスのOracle Tuxedo Machine識別子。 |
role |
String |
false |
なし |
アプライアンスが複数マシン・ドメインに属するときに、そのアプライアンスのタイプを限定するために、モデルとともに使用します。ロールは、"MASTER"、"BACKUP"または"SLAVE"のいずれかにできます。単一マシン・ドメインの場合は、常に"SLAVE"です。 |
tuxconfig |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたTUXCONFIGの値の保存に使用します。 |
tuxdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたTUXDIRの値の保存に使用します。 |
kixdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたKIXDIRの値の保存に使用します。 |
kixconfig |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたKIXCONFIGの値の保存に使用します。 |
jesdir |
String |
false |
なし |
イントロスペクトされたJESDIRの値の保存に使用します。 |
汎用アプライアンスのイントロスペクション・プラグインにより、イントロスペクション時に指定されたスクリプトを使用して構成およびデプロイされるアプライアンスを作成できます。汎用アプライアンス・イントロスペクタのプラグインは、不透明なスタンドアロンの自己完結型製品またはアプリケーションのプロパティを読み取りおよび収集し、ユーザーによって指定された製品を構成する一連のファイルを取得します。プラグインの出力はアプライアンスです。
汎用アプライアンスでは、構成または製品の場所を取得するのに製品固有のプラグイン・コードを使用しません。かわりに、単純なアプライアンスを作成し、一連のユーザー指定プロパティ、パスおよびスクリプトを一般的な方法で追加します。作成時に渡された一連のスクリプトが、必要な操作を実行するためにデプロイ時に実行されます。
汎用アプライアンスには、次の要件が適用されます。
表B-51に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータを示します。
表B-51 汎用アプライアンス・プラグインのイントロスペクション・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
productRoots |
|
propertyFile |
省略可。プロパティ・ファイルの絶対パス。指定されたファイル内の各プロパティは、アプライアンス・メタデータでユーザー・プロパティになります。 |
scriptRootDir |
省略可。スクリプトが取得されるルート・ディレクトリへのパス。スクリプトは、操作タイプに応じてこのルート・ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。 |
propertyFile
パラメータを指定する場合、参照システムに存在し、読取り可能なファイルを参照する必要があります(それ以外の場合は失敗し、アプライアンスは作成されません)。
プロパティ・ファイルは、名前/値のペアのリストが含まれるテキスト・ファイルです。プロパティ・ファイル内の各プロパティは、ユーザー・プロパティとしてアプライアンスに追加されます。デプロイ時に、アプライアンスのユーザー・プロパティは、$AB_USERPROPS_FILE
環境変数によって示される絶対パスのファイルに書き出されます。
プロパティ・ファイルはゼロ以上の行で構成され、各行はプロパティ宣言、コメントまたは空白行である必要があります。さらに正式には、プロパティ・ファイルは次の構文に準拠する必要があります。
例B-5 プロパティ・ファイルの構文
property-file = *line line = prop-decl | comment | blank-line prop-decl = name "=" value NL comment = *WS "#" *CHAR NL blank-line = *WS NL name = name-start-char *name-body-char name-start-char = <any character in "a".."z", "A".."Z", "_"> name-body-char = <any character in "a".."z", "A".."Z", "0".."9", "_"> value = *SHCHAR | SQ *SHCHAR SQ | DQ *SHCHAR DQ NL = <platform dependent line termination sequence> WS = <white space character> CTL = <any control character (octets 0 -31) and DEL (127)> CHAR = <any character, excluding CTL (and NL), but including WS> SHCHAR = <any CHAR, escaped as necessary for shell interpretation> SQ = <single quote> DQ = <double quote>
前述の構文規則に準拠していないプロパティ・ファイルはエラーとなり、アプライアンスは作成されません。プロパティ宣言は、1行で記述する必要があります。行をバックスラッシュ(\)で終わると、行は継続されません。
すべてのプロパティは、アプライアンス・メタデータで"required"のマークが付けられます。値が割り当てられていない("="の後に何もない)プロパティ宣言は、アプライアンス・メタデータでnullに設定されるため、デプロイ前にそのプロパティに値を割り当てる必要があります。
プロパティ宣言では、等号(=)の左側のどこにも空白を指定することができません。等号の右側の空白は、目的の値の一部であると見なされ、維持されます(そのため、値がソーシングされると失敗します)。
プロパティ値を囲む引用符は維持され、値の一部としてユーザーに表示されます。プロパティ値を編集するときは、シェルの解釈ルールに従って、ユーザーが必要に応じて引用符を追加、削除、維持します。
コメントおよび空白行は、デハイドレーション時に破棄され、リハイドレーション時にファイルが再生成されたときに再作成されません。
通常、汎用アプライアンス・スクリプトがプロパティ・ファイルをスクリプト環境に読み込みます。共通の使用パターンは、次のとおりです。
#!/bin/bash # # This script reconfigures the example server of the # example product. # . $AB_USERPROPS_FILE $ORACLE_HOME/bin/oim_reconfig.sh $OIM_INSTANCE
次に、有効なプロパティ・ファイルの内容のサンプルを示します。
# The following property must have a user supplied value SHELL= # This is a variable that should not be changed PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move PRODUCT_PROPERTY="Hello World" # This is a mispelled variable name TRUSTROTE=/path/to/file.jks
上のプロパティ・ファイルの例(一部の値のユーザー編集を含む)の場合、再構成時に、次のプロパティ・ファイルの内容が生成されます。
SHELL=/bin/bash PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move PRODUCT_PROPERTY="Yo, peoples of planet Earth!" TRUSTROTE=/path/to/file.jks
スクリプト・ルート・ディレクトリは、スクリプト・サブディレクトリを格納する最上位のディレクトリです。指定されたディレクトリが存在しない場合または読み取ることができない場合は、エラーが返され、アプライアンスは作成されません。
ユーザー指定の再構成スクリプトは、スクリプト・ルート・ディレクトリ内の一般的なサブディレクトリ(config.d/、start.d/、ping.d/、stop.d/)下に入れる必要があります。各サブディレクトリ下のスクリプトは、デハイドレーション時に取得され、アプライアンスに格納されます。デハイドレーション時に、リクエストされた操作に応じて適切なスクリプト・セットが辞書式順序(/bin/lsと同じ順序)で実行されます。
次に、ユーザーが作成できるスクリプト・ディレクトリ・セットの例を示します。
/path/to/script/dirs/ config.d/ 00config.sh 01.config.sh start.d/ 00start.sh 01start.sh stop.d/ stop.sh ping.d/ ping.sh
一般的なサブディレクトリのセット以外のスクリプト・ルート・ディレクトリにあるファイルまたはディレクトリは、デハイドレーション時に無視され、取得されません。
スクリプト・ルート・ディレクトリには、一般的なサブディレクトリをすべて含める必要はありません。一般的なサブディレクトリの省略は、その特定のフェーズにはスクリプトが不要であると想定されて、デハイドレーション時に無視されます。
一般的なサブディレクトリは空でもかまいません。空の場合、一般的なサブディレクトリは取得されません。
一般的なサブディレクトリには、汎用アプライアンス・プラグインによって起動されるスクリプトのみを格納する必要があります。一般的なサブディレクトリ内にディレクトリがあると、デハイドレーション時にエラーが生成され、アプライアンスは作成されません。他のすべてが取得され、汎用アプライアンスではデハイドレーション時にそれらを実行しようとします。データ・ファイル、構成ファイル、ビデオなどのファイルは、適切に実行できず、対応する操作全体が失敗する可能性が高いです。このようなファイルをより適切に取得するには、productRoots
パラメータを使用します。