ヘッダーをスキップ
Oracle® Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6)
B66713-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

B Oracle Virtual Assembly Builderのイントロスペクション・プラグイン

この付録では、Oracle Virtual Assembly Builderがイントロスペクトできるアプライアンスのプラグインについて説明します。

B.1 Oracle WebLogic Serverプラグイン

Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・プラグインでは、単一のOracle WebLogic Serverドメインと、そのドメインが存在するOracle Middlewareホームを調べます。指定のドメインとそのミドルウェア・ホームが取得されます。

B.1.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、11gR1 11.1.1.2以降のリリースがサポートされます。

B.1.2 Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・パラメータ

表B-1に、Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-1 Oracle WebLogic Serverプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

domainRoot

イントロスペクトするドメインへの完全修飾パス。これは、"config"ディレクトリを格納するディレクトリです。

wlsHome

WLSホーム・サーバー・ディレクトリへの完全修飾パス。たとえば、/u01/oracle/middleware/wlserver_10.3です。

adminUser

WLSドメインの管理ユーザー。

adminPassword

adminUserプロパティに指定された管理ユーザーのパスワード。


B.1.3 参照システムの前提条件

ドメインのAdminServerは実行されている必要があり、イントロスペクションはAdminServerが実行されているホストをターゲットにする必要があります。

B.1.4 要件

Oracle WebLogic Serverには、次の要件が適用されます。

B.1.4.1 Oracle WebLogic Serverドメインの要件

イントロスペクション対象のOracle WebLogic Serverドメインは編集できるように構成する必要があります。これにより、デプロイ時に正常に編集できるようになります。Oracle WebLogic Serverの構成の詳細は、製品ドキュメントを参照してください。

B.1.4.1.1 LDAPプロバイダの要件

参照システムでは、ファイルベースのLDAPではなく、Oracle Internet DirectoryをLDAPプロバイダとして使用することをお薦めします。ファイルベースのLDAPは、同期問題のためにデプロイされるシステムで正しく機能しない可能性があります。

B.1.4.2 Oracle WebLogic Serverのリモート・イントロスペクション用に指定するリモート・ユーザーの要件

Oracle WebLogic Serverのリモート・イントロスペクション用に指定するリモート・ユーザーは、Oracle WebLogic Serverプロセスを所有するユーザーが作成したファイルにアクセスできる必要があります。可能な場合は、指定するリモート・ユーザーはOracle WebLogic Serverプロセスを所有するユーザーと同じであることをお薦めします。

B.1.4.3 SSL証明書とホスト名検証の要件

ホスト名検証をオフにして、デモ証明書のみを使用する必要があります。

B.1.4.4 Webサービスにアクセスしてアプライアンスを更新するための要件

Oracle WebLogic Server参照システムでホストされるWebサービスにアクセスするアプリケーションごとに、新しいOracle VMホストのWebサービスWSDLにアクセスできるようにアプリケーションを更新し、Oracle WebLogic Server管理ツール(管理コンソールやwlstなど)を使用してそのアプリケーションをOracle VMのOracle WebLogic Server環境に再デプロイする必要があります。

B.1.4.5 個々のサーバーでテンプレートを作成しない要件

Oracle WebLogic Server内の個々のサーバーでテンプレートを作成しないでください。このようなテンプレートは、特定のデプロイメント・アーティファクト(コンテンツ内のドメイン・テンプレートjarおよびアセンブリ・レベルのデータ)がないため、デプロイできません。

B.1.4.6 管理対象サーバーが実行されていないときに管理URLを指定するための要件

ゲストOSのコンテキストから手動起動を実行する場合、StartManagedServer.shスクリプトを手動で変更して正しい管理サーバーURL (管理サーバーのホスト名)を指定する必要があります。これは、デフォルト管理URLに正しい値を指定するのに必要です(テンプレート作成時に管理サーバーのマシン名はわかりません)。

サーバーの起動または停止は、管理コンソールでノード・マネージャを使用すれば可能です。

B.1.5 結果のアーティファクト・タイプ

AdminServerのアプライアンスと検出されたクラスタおよび検出されたスタンドアロン(非クラスタ)の管理対象サーバーのアプライアンスが含まれる原子性アセンブリ。1つのクラスタには、そのクラスタ内の管理対象サーバーの数関係なく、1つのアプライアンスが作成されます。Oracle WebLogic Serverプラグインでは、クラスタ内のすべての管理対象サーバーが同一に構成されていると想定しています。クラスタ内のサーバーの数は、クラスタ内のサーバーの名前と同様、アプライアンス・メタデータに"スケール・アウト"情報として保存されます。


注意:

原子性アセンブリを編集して、アプライアンスを追加または削除することはできません。他のアプライアンスをOracle WebLogic Server原子性アセンブリに接続するには、非原子性アセンブリを作成し、Oracle WebLogic Serverアセンブリをその非原子性アセンブリに追加する必要があります。


B.1.6 接続

入力は、ドメイン内のサーバーがリスニングするすべてのチャネルに対してOracle WebLogic Serverアセンブリで作成されます。通常、Oracle HTTP Server出力はOracle WebLogic Server入力に接続されます。

出力は、見つかった次の構成タイプに対してOracle WebLogic Serverアセンブリで作成されます。

  • JDBC

  • LDAP

  • JMSメッセージ・ブリッジ

  • 外部JMS

これらの出力はすべて、デプロイ前に外部リソースまたはアプライアンスのいずれかに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの記述からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。

B.1.7 接続プロパティ

すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionと、1つの編集不可のプロパティprotocolsのリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。

すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescriptionと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびsingletonがあります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。

次のプロパティは、Oracle WebLogic Serverエンドポイントに固有です。

表B-2では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力システム・プロパティについて説明します。

表B-2 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

originalBindAddresses

String

false

なし

イントロスペクトされたシステムの元のアドレス。

originalDefaultHostname

String

false

なし

イントロスペクトされたシステムの元のホスト名(例: "example.com")。


表B-3では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力ユーザー・プロパティについて説明します。

表B-3 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通入力ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

keepLocalHost

Boolean

false

なし

この入力が元々ローカルホストに明示的にバインドされていた場合、このプロパティは存在し、trueに設定されます。このプロパティが存在し、値をfalseでオーバーライドしない場合は、この入力への接続を作成しないでください。

readymetric-naming-password

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するパスワード。

readymetric-naming-protocol

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックに使用される接続の名前付けに指定できるオプションのプロトコル(例: "iiop")。

readymetric-naming-user

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するユーザー(例: "weblogic")。

readymetric-server-protocol

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックの実行時にサーバーに対して作成された接続に使用するプロトコル(例: "iiop")。


表B-4では、管理サーバー・アプライアンスの入力システム・プロパティについて説明します。

表B-4 管理サーバー・アプライアンスの入力システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

admin-password

String

true

なし

管理ユーザーのパスワード。

admin-username

String

true

なし

管理サーバーに接続するための管理ユーザー名(例: "weblogic")。


表B-5から表B-8では、管理サーバー・アプライアンスのJDBC、外部JMS、JMSメッセージ・ブリッジおよびLDAP用の出力ユーザー・プロパティについて説明します。

表B-5では、管理サーバー・アプライアンスのJDBC用の出力ユーザー・プロパティおよびシステム・プロパティについて説明します。passwordおよびusernameプロパティはユーザー・プロパティ、original-urlはシステム・プロパティです。

表B-5 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: JDBC

名前 必須 デフォルト 説明

password

String

false

<空>

データ・ソース接続に必要なユーザーのパスワード。

username

String

false

なし

データ・ソース接続に必要なユーザー。値は、データ・ソース接続の元のユーザーになります。

original-url

String

false

なし

イントロスペクトされたOracle WebLogic Serverドメインからの元のJDBC URL (例: "jdbc:oracle:thin:@adc2100927.example.com:1521:orcl")。


表B-6では、管理サーバー・アプライアンスの外部JMS用の出力ユーザー・プロパティについて説明します。

表B-6 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: 外部JMS

名前 必須 デフォルト 説明

original-connection-url

String

false

なし

外部JMSサーバーの元のURL。


表B-7では、管理サーバー・アプライアンスのJMSメッセージ・ブリッジ用の出力システム・プロパティについて説明します。

表B-7 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: JMSメッセージ・ブリッジ

名前 必須 デフォルト 説明

original-url

String

false

なし

JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のURL。

original-username

String

false

なし

JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のユーザー名。

original-password

String

false

なし

暗号化された、JMSメッセージ・ブリッジ・サーバーの元のパスワード。


表B-8では、管理サーバー・アプライアンスのLDAP用の出力システム・プロパティについて説明します。

表B-8 管理サーバー・アプライアンスの出力プロパティ: LDAP

名前 必須 デフォルト 説明

original-name

String

false

なし

LDAPセキュリティ・プロバイダの元の名前。

original-host

String

false

なし

LDAPセキュリティ・プロバイダの元のホスト。

original-port

String

false

なし

LDAPセキュリティ・プロバイダの元のポート。

original-user

String

false

なし

LDAPセキュリティ・プロバイダの元のユーザー。


B.1.8 Oracle WebLogic Serverアプライアンスのプロパティ

この項では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスが含まれるアセンブリの次のプロパティについて説明します。これらのプロパティには、アセンブリレベルのプロパティ、各アプリケーションの入力および出力に関するプロパティ、アプライアンス自体のプロパティが含まれます。この項の内容は次のとおりです。

B.1.8.1 アセンブリレベルのシステム・プロパティ

表B-9では、アセンブリレベルのシステム・プロパティについて説明します。

表B-9 アセンブリレベルのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

admin-password

String

true

なし

ドメインの管理ユーザー・パスワード。

admin-username

String

true

なし

ドメインの管理ユーザー(例: "weblogic")。

admsvr-jmx-input

String

true

なし

JMX接続の作成時に、AdminServerアプライアンスのどの入力を使用するかを示します(例: "Default")。

admsvr-jmx-protocol

String

true

なし

管理サーバーへのJMX接続の作成時に使用するプロトコル(例: "iiop")。

domain-name

String

false

なし

イントロスペクトされたドメインのドメイン名(例: "test_domain")。

usesOracleHomes

boolean

true

なし

これがコアOracle Oracle WebLogic Serverインストールではなく、OracleHomeが関連付けられていることを示します。SOAおよびWebCenterドメインの場合、これはtrueです。指定可能な値は、trueおよびfalseです。


B.1.8.2 管理サーバーおよび管理対象サーバーのアプライアンスに共通するプロパティ

次に、管理サーバーおよび管理対象サーバーのアプライアンスに共通するプロパティについて説明します。

表B-10では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通システム・プロパティについて説明します。

表B-10 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

capture.hostname

String

true

なし

イントロスペクションが実行されたホストの名前(例: "example.com")。

capture.is64bit

boolean

true

なし

イントロスペクションが実行されたシステムが64ビット・システムであるかどうかを示します。

capture.osarch

String

true

なし

イントロスペクトされたシステムのアーキテクチャ(例: "i386")。

capture.osname

String

true

なし

イントロスペクトされたシステムのオペレーティング・システムの名前(例: "Linux")。

capture.time

String

true

なし

イントロスペクションが実行された時間(例: "1269628142430")。

domain-name

String

false

なし

イントロスペクトされたシステムのドメイン名。

admin-input-name

String

false

なし

管理サーバーの管理トラフィックに対する入力の名前。

admin-input-protocol

String

false

なし

管理サーバーへの接続時に使用するプロトコル(例: "iiop")。

isAdminserver

String

false

なし

管理サーバーの場合はtrue、それ以外の場合はfalse。

NodeManagerType

String

true

なし

作成するノード・マネージャ・マシン定義のタイプ(例: "SSL")。

server-names

String

false

なし

アプライアンスのサーバー名のリスト(例: "AdminServer")。クラスタ・アプライアンスの場合、リスト内に1つ以上のサーバー名があると考えられます。


表B-11では、Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通ユーザー・プロパティについて説明します。

表B-11 Oracle WebLogic Serverアプライアンスの共通ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

NodeManagerPort

Integer

true

5556

ノード・マネージャがリスニングするポート(例: 5556)。これは、参照システムで構成されているノード・マネージャが見つかった場合のみ存在します。

readymetric-attribute-compare-type

String

false

EQUALS

準備完了メトリックの属性値とプロパティreadymetric-attribute-valueに指定された値との間で行われる比較。

有効値は、EQUALS、LESSER_THAN、GREATER_THAN、LESSER_THAN_OR_EQUALおよびGREATER_THAN_OR_EQUALです。

readymetric-attribute-name

String

false

State

チェックするMBean属性。

readymetric-attribute-type

String

false

STRING

MBean属性の型。

有効値(ただし、調査される属性に固有)はSTRING、INTEGER、SHORT、LONG、DOUBLE、FLOATおよびBOOLEANです。

readymetric-attribute-value

String

false

RUNNING

チェックが成功とみなされるために、プロパティreadymetric-attribute-nameが保持する必要がある値。

readymetric-instance-name-0

String

false

com.bea:Name=AdminServer,Type=ServerRuntime

JMX準備完了メトリック・チェックに使用するインスタンス名。

readymetric-max-wait-period

String

false

600

準備完了メトリック・チェックの成功を待機する最大時間(秒)。

readymetric-naming-input

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックに使用する入力(例: "Default")。

readymetric-polling-period

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックのために接続を試行する間隔(秒)。

readymetric-server-input

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックに使用する入力(例: "Default")。

readymetric-trust-store-0

String

false

なし

準備完了メトリック・チェックがSSL対応ポートを使用している場合に使用する信頼ストアの場所。

readymetric-type

String

false

JMX

アプライアンスに使用する準備完了メトリックのタイプ。

readymetric-verify

String

false

true

このプロパティがtrueに設定されている場合、準備完了メトリック・チェックは実行されます。それ以外の場合は省略されます。

useTemplate

String

false

OEL

アプライアンスのテンプレートの作成時にデフォルトで使用するテンプレート・タイプを指定します。


B.1.8.3 管理サーバー・アプライアンスのプロパティ

表B-12では、管理サーバー・アプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。

表B-12 管理サーバー・アプライアンスのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

admin-input-name

String

false

なし

管理サーバーのadmin-input-protocolへの接続に使用する入力(例: "Default")。

admin-input-protocol

String

false

なし

管理サーバーへの接続に使用するプロトコル(例: "http")。


表B-13では、管理サーバー・アプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。

表B-13 管理サーバー・アプライアンスのユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

<cluster name>-cluster-address

String

false

<空>

プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのクラスタ・アドレス。

<cluster name>-frontend-host

String

false

<空>

プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのフロントエンド・ホスト。

<cluster name>-frontend-http-port

String

false

<空>

プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのセキュアでないフロントエンド・ポート。

<cluster name>-frontend-https-port

String

false

<空>

プロパティ名の最初の部分によって指定されたクラスタのセキュアなフロントエンド・ポート。


B.1.9 プラグインの拡張機能

B.2項「Oracle Coherence*Web拡張機能」およびB.3項「Oracle Forms and Reportsの拡張機能」を参照してください。

B.1.10 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.2 Oracle Coherence*Web拡張機能

Oracle Coherence*Webイントロスペクション拡張機能は、WLSイントロスペクタの機能を拡張します。また、Oracle WebLogic Serverドメインの一部として構成されたコヒーレンス・キャッシュ・クラスタおよびサーバーの構成を調べます。

B.2.1 サポートされるバージョン

このプラグイン拡張機能は、Oracle WebLogic Server 11gR1リリース11.1.1.4.0 (Coherence 3.6を含む)と連携して機能します。

B.2.2 Oracle Coherence*Webのイントロスペクション・パラメータ

Oracle WebLogic Serverで必要とするもの以外に必要な追加のパラメータはありません。

B.2.3 参照システムの前提条件

Oracle WebLogic Serverで定義するもの以外に追加の前提条件はありません。

B.2.4 要件

Oracle Coherence*Webには、次の要件があります。

B.2.4.1 デプロイメント・モデルの要件

このプラグイン拡張機能では、プロセス外デプロイメント・モデルをOracle Coherence*Webに使用する必要があります。Oracle Coherence*Webでは、ストレージ対応のキャッシュ・サーバーがOracle WebLogic Server内で実行されるのではなく、別個のプロセスとして実行されます。

B.2.4.2 カスタム・クラスタ構成ファイルを手動更新するための要件

このプラグイン拡張機能では、Oracle WebLogic ServerコンソールおよびOracle WebLogic Server MBean (WLSTを含む)を使用して定義されたOracle Coherence*Web構成を調べます。tangosol-coherence-override.xmlなどのカスタム・クラスタ構成ファイルの調査および変更は実行しません。カスタム・クラスタ構成ファイルはデプロイされる環境に渡されますが、その環境を反映するようにそれらのファイルは構成変更されません。

デプロイ後、必ずカスタム・クラスタ構成ファイルに適切な構成変更を手動で行ってください。

B.2.5 結果のアーティファクト・タイプ

このプラグイン拡張機能は、イントロスペクトされたOracle WebLogic Serverドメインに定義されているコヒーレンス・クラスタごとに、新しいアプライアンスをOracle WebLogic Server原子性アセンブリ内に作成します。

B.2.6 接続

コヒーレンス・クラスタ・アプライアンスに対して接続は実行できません。各クラスタ・アプライアンスには、ドメインのAdminServerへの固定の事前定義済接続があり、リハイドレーション時にクラスタの構成を変更するために使用されます。

B.2.7 接続

なし。

B.2.8 Oracle Coherence*Webアプライアンスのプロパティ

各Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスには、次のシステム・プロパティおよびユーザー・プロパティがあります。

表B-14では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。

表B-14 Oracle Coherence*Webアプライアンスのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

cache-servers

String

false

なし

クラスタに属するキャッシュ・サーバーのリスト。

targets

String

false

なし

クラスタに属するWLS管理対象サーバーのリスト。

<cacheserver>.node-manager-type

String

false

なし

前述のリストのキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・タイプを示すプロパティがあります。

well-known-addresses

String

false

なし

クラスタに定義されたwell-known-addressesのリスト。well-known-addressがこのクラスタに定義されていない(つまり、マルチキャストを使用している)場合、このプロパティはありません。

<wellknownaddress>.server

String

false

なし

前述のリストのwell-known-addressesごとに、Well Knownアドレスが(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)マップされるキャッシュ・サーバーを示すプロパティがあります。


表B-15では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。

表B-15 Oracle Coherence*Webアプライアンスのユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

<cacheserver>.node-manager-port

String

false

なし

クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。

<cacheserver>.unicast-listen-port

String

false

なし

クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、そのサーバーのユニキャスト・リスニング・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。

multicast-listen-address

String

false

なし

クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・アドレス。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。

multicast-listen-port

String

false

なし

クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・ポート。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。

unicast-listen-port

String

false

なし

クラスタのデフォルト・ユニキャスト・リスニング・ポート。この値は、ユニキャスト・リスニング・ポートが定義されていないキャッシュ・サーバーと、クラスタに加わるWLS管理対象サーバーで使用されます。

<wellknownaddress>.server

String

true

なし

定義されたWell Knownアドレスのいずれかをキャッシュ・サーバーと(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)相互に関連付けることができない場合、そのアドレスがここにリストされ、ユーザーがWell Knownアドレスとして使用されるキャッシュ・サーバー名を指定します。このプロパティは必須です。つまり、アプライアンスのプロパティとして指定するか、デプロイメント・プランを介して指定する必要があります。


B.2.9 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.3 Oracle Forms and Reportsの拡張機能

Oracle Forms and Reportsのイントロスペクション拡張機能は、Oracle WebLogic Serverのイントロスペクション・プラグインの機能を拡張します。これらは、Forms WebLogicサーバー、Reports WebLogicサーバー、Oracle Instanceに存在するForms and Reportsのアプリケーションと構成を調べます。

B.3.1 サポートされるバージョン

これらの拡張機能は次のシナリオにおけるイントロスペクションのみをサポートしています。

  • Oracle Forms and Reports 11g リリース2。

  • Forms and Reportsアプリケーションがシングル・サインオンによって保護される場合は、WebGateをアクセス・クライアントとして使用するIdentity Management/Access Control ServerがサポートされるOracle Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.5)のみ。

  • Oracle Access Manager (mod_ossoをアクセス・クライアントとして使用)またはOracle Single Sign-On Server (mod_ossoをアクセス・クライアントとして使用)がサポートされていない場合。

B.3.2 イントロスペクション・パラメータ

Oracle WebLogic Serverで必要とするもの以外に必要な追加のパラメータはありません。

B.3.3 参照システムの前提条件

前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する参照システムの要件に加え、次のような空のファイルを参照システムに作成します。

  • $ORACLE_HOME/precomp/public/bnddsc.for

  • $ORACLE_HOME/precomp/public/oraca.for

  • $ORACLE_HOME/precomp/public/seldsc.for

  • $ORACLE_HOME/precomp/public/sqlca.for


注意:

$ORACLE_HOMEはForms and Report Oracleホームを参照します。


B.3.3.1 パートナ・アプリケーション登録ユーティリティの追加(別のノードのWeb層)

参照システムへのForms and Reportsインストール用に別のノードにWeb層を設定した場合、Web層のノードでイントロスペクションを実行する前に、パートナ・アプリケーション登録ユーティリティ(rreg-toolkit.jar)を、Forms and Reportsのインストール場所(ORACLE_HOME/oam/server/rreg/clientディレクトリ)からWeb層のORACLE_HOME/oam/server/rreg/clientディレクトリにコピーします。

B.3.4 要件

前述のOracle WebLogic Serverプラグインに対する要件に加え、次の要件が満たされている必要があります。

B.3.4.1 管理対象サーバーの要件

イントロスペクションを開始する前に、Forms and Reports管理対象サーバーが起動および実行されている必要があります。

B.3.4.2 サポートされているトポロジ

Forms and Reportsの拡張機能は次のトポロジをサポートします。

  • 管理サーバーが調査および取得されるのと同じマシンにある、Forms and Reports管理対象サーバー(スタンドアロンまたはクラスタの一部)のみ。

  • 「クラスタを開く」構成シナリオの場合、cluster_formsクラスタ内に複数の管理対象サーバーが存在する参照システムでは、WLS_FORMS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのForms管理対象サーバーにレプリケートされます。同様に、WLS_REPORTS管理対象サーバーの構成が、仮想デプロイ環境にあるすべてのReports管理対象サーバーにレプリケートされます。

B.3.4.3 サポートされていないトポロジ

Forms and Reports拡張機能は次のトポロジをサポートしません。

  • リモートのForms and Reports管理対象サーバーのイントロスペクション: 管理サーバーのマシンとは別のマシンで作成されたサーバー

  • 「リモートによるドメインの拡張」構成シナリオで作成されたForms and Reports管理対象サーバー: ドメインがあらかじめ存在しており、「ドメインの拡張」構成シナリオでFormsまたはReports管理対象サーバーが管理サーバーとは別のマシンに後から追加された場合

B.3.4.4 デプロイされたアセンブリのスケール・アウトをサポートするための要件

アセンブリのデプロイ後、"スケール"操作によって、新しい管理対象サーバーをForms and Reports WLSクラスタに追加できます。ただし、クラスタは"max"スケーラビリティ・プロパティまでしかスケール・アウトできません。これは、イントロスペクション時に参照システム内のクラスタに存在した管理対象サーバーの数に制限されています。将来的なスケール・アウトを判断するためには、参照システム内で、WLSドメインをイントロスペクトする前に、WLS管理コンソールまたはWLSTを使用して、追加の管理対象サーバーをFormsクラスタ(cluster_forms)およびReportsクラスタ(cluster_reports)に一時的に追加する必要があります。

これらの追加の管理対象サーバーは、マシンとして割り当てたり、参照システム内で起動および実行したりする必要はありません。アセンブリの作成後、これらの一時的な管理対象サーバーは参照システムから削除できます。デプロイする必要があるForms and Reports管理対象サーバーの実際の数は、cluster_forms WLSアプライアンスの"target"スケーラビリティ・プロパティを使用して制御できます。スケーラビリティ・プロパティの詳細は、表B-44「インスタンス・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照してください。

B.3.4.5 Oracle HTTP Server to Reportsクラスタ構成要件

参照システムでは、Reports管理対象サーバーがWebLogicクラスタ(cluster_reports)の一部であり、Oracle HTTP Serverがフロントエンドになっている場合、Oracle HTTP Server to Reports管理対象サーバーのルーティングにWebLogicClusterディレクティブが使用されていることを確認します。デフォルトでは、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブを使用して構成されています。次のファイルを変更して、WebLogicClusterディレクティブのエントリを追加し、WebLogicHostおよびWebLogicPortディレクティブをコメント・アウトします。

$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/<ohs_name>/moduleconf/reports_ohs.conf

たとえば、次のようにします。

#mod_weblogic related entry
#<IfModule mod_weblogic.c>
<Location /reports>
SetHandler weblogic-handler

# Add this line:
WebLogicCluster machine1.domain:port1,machine2.domain:port2

# Comment following two entries
# WebLogicHost machine1.domain
# WebLogicPort port1
</Location>
#</IfModule>

B.3.4.6 tnsnames.ora

作成されるすべてのアセンブリ内に参照システム上のtnsnames.oraファイルが含まれます。また、このファイル内で参照されるデータベース(およびそれらのホスト・マシン)は、デプロイされるアセンブリの一部としてデプロイされるtnsnames.ora内でも参照されます。つまり、一般的に、アセンブリ作成前には参照システムからのtnsnames.oraファイルは空であるか削除される必要があります。特に、アセンブリがサード・パーティに出荷される場合には注意が必要です(これらのデータベースやマシンは新しい環境には存在しないため)。こうしたケースでは、ユーザーはデプロイメント後に、必要なデータベース・エントリをForms and Reports仮想ノード上のファイルに追加する必要があります。

B.3.5 結果のアーティファクト・タイプ

イントロスペクトされたWebLogic Serverドメイン内の、Forms and Reportsクラスタと、スタンドアロンの(クラスタ化されていない)管理対象サーバーのそれぞれに対して、Forms and Reports拡張機能は、原子性のOracle WebLogic Serverアセンブリ内に新しいアプライアンスを作成します。

B.3.6 接続

アプライアンスは次のように接続されます。

B.3.6.1 Oracle HTTP ServerアプライアンスからForms and Reports WLSアプライアンスへの接続

Oracle HTTP Serverが参照システム上に構成されている場合、接頭辞"wls-"が付いた1つ以上のアプライアンス出力がOracle HTTP Serverアプライアンス上に作成されます。説明プロパティ"loc=/forms"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のFormsアプライアンスに接続し、同様に、説明プロパティ"loc=/reports"を含むアプライアンス出力を原子性WLSアセンブリ内のReportsアプライアンスに接続します。

B.3.6.2 Forms and Reports WLSアプライアンスからOracle Internet Directory外部リソースへの接続

参照システムで、Forms and Reports管理対象サーバーが、Oracle Internet Directoryサーバーによって、シングル・サインオン保護によるForms and Reportsアプリケーションの実行をサポートするように構成されている場合、"OIDConnection"という名前のアプライアンス出力がForms and Reportsアプライアンス上に作成されます。

このアプライアンス出力の外部リソースを作成し、B.3.7項「プロパティの接続」で説明するプロパティを入力します。Forms and Reportsが同じアセンブリの一部である場合は、同じ外部リソースを使用してOracle Internet Directoryサーバーを表します。

B.6.7.1項「Oracle Access Manager管理サーバー」に記載されているOracle HTTP ServerとOAM Serverの接続も参照してください。

B.3.6.3 ReportsアプライアンスからOracle Databaseへの接続

Reports WLSクラスタを参照システム内で構成した場合は、"job_repos_db"という名前のアプライアンス出力がReportsクラスタ・アプライアンス(cluster_reports)上に作成されます。この出力を、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマ(このスキーマの詳細は、Oracle Reportsのドキュメントを参照)を含むOracle Databaseを表す外部リソースに接続し、B.3.7項「プロパティの接続」で定義されているプロパティを入力する必要があります。

B.3.7 接続プロパティ

Oracle Internet Directoryサーバーを表す外部リソース(B.3.6.2項「Forms and Reports WLSアプライアンスからOracle Internet Directory外部リソースへの接続」を参照)には、次のプロパティを設定する必要があります。

表B-16 Oracle Internet Directory外部リソースのプロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

UseOID

Boolean

true

true

仮想デプロイメントでFormsからOIDへの接続を構成するかどうかを決定します。参照システムがForms-OID/Reports-OID構成で設定されている場合は、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティをfalseに設定すると、仮想デプロイメントでForms-OID/Reports-OID構成が無効になります。このプロパティをtrueに設定した場合は、この表にリストされている残りのプロパティも設定します。

Host

String

true

なし

OIDサーバーのホスト名。

Port

Integer

true

なし

OIDサーバーのポート番号。

OID_UserDn

Boolean

true

なし

OIDサーバー管理者のユーザー名(通常はorcladmin)。

OID_Password

String

true

なし

OIDサーバー管理者のパスワード。

sslConnection

Boolean

true

false

OIDサーバーとのSSL接続を確立するかどうかを示します。このプロパティをtrueに設定した場合は、PortプロパティにOIDサーバーのSSLポート番号を指定する必要があります。



注意:

デプロイ環境でデフォルトのForms and Reportsアプリケーションに対してSingle-Sign-On (SSO)保護を有効にする場合は、表B-25に示すように、/reports/rwservlet/*,/forms/frmservlet?*oamMode=true*という値を、OHSアプライアンスのwebgate.protectedResourcesListユーザー・プロパティに追加します。



注意:

表B-16に示したUseOIDプロパティをfalseに設定した場合、つまり、デプロイされたインスタンスでForms and ReportsアプリケーションのSign-Sign-On保護を有効にしない場合には、表B-25に示すように、/reports/rwservlet/*,/forms/frmservlet?*oamMode=true*という値を、OHSアプライアンスのwebgate.protectedResourcesListユーザー・プロパティから必ず削除してください。


Reportsアプライアンスのみに適用される事項として、Oracle Databaseアプライアンスか、必要なReportsジョブ・データベース・スキーマを含むOracle Databaseを表す外部リソースに対して、次のプロパティを設定する必要があります。

表B-17 Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

global-db-name

String

true

なし

Oracle DatabaseのOracleシステム識別子(SID)。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。

port

Integer

true

なし

Oracle Databaseリスナーのポート番号。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。


表B-18 Oracle Database外部リソースのプロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

hostname

String

true

なし

Oracle Databaseのホスト名。アプライアンス・レベルで定義されるプロパティ。

global-db-name

String

true

なし

Oracle DatabaseのOracleシステム識別子(SID)。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。

port

String

true

なし

Oracle Databaseリスナーのポート番号。入力エンドポイントで定義されるプロパティ。


表B-19 Reportsアプライアンスの出力プロパティ: job_repos_db

名前 必須 デフォルト 説明

username

String

true

なし

データベース接続に必要なユーザー。

password

String

true

<空>

データベース接続に必要なユーザーのパスワード。

address-name

String

true

なし

tnsnames.oraファイルに渡されるデータベース・アドレス/サービス名(myProdDbなど)。


B.3.8 Oracle Forms and Reportsアプライアンスのプロパティ

Oracle WebLogic Serverアプライアンスと同じです。

(Reportsのみ) Reportsクラスタに対して参照システムが有効化されている場合、デプロイメント・プランでは次のプロパティを指定します。

wlsAssembly -->FileSets -> reportsClusterSharedDir

これは、VMのマウント先の共有のNFSディレクトリで、Oracle Reports共有キャッシュ用の共有ディレクトリの場所です。

B.4 Oracle Service Busのサポート

Oracle Serviceのサポートは、Oracle WebLogic Serverプラグインを介して提供されます。そのための別のプラグインはありません。Oracle WebLogic Serverプラグインを使用して、Oracle Service Busが構成されるOracle WebLogic Serverドメインをイントロスペクトできます。

B.4.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR1 11.1.1.6がサポートされます。

B.4.2 Oracle Service Busのイントロスペクション・パラメータ

Oracle WebLogic Serverで必要とするもの以外に必要な追加のパラメータはありません。

B.4.3 参照システムの前提条件

Oracle WebLogic Serverで定義するもの以外に追加の前提条件はありません。

B.4.4 要件

Oracle Service Busが含まれるOracle WebLogic Serverドメインには、次の要件が適用されます。

B.4.4.1 サポートされるドメイン

サポートされるOSBドメインは、単一サーバー、つまりOracle Service BusおよびSOAが入っている、またはOracle Service BusとSOAが別個のクラスタの1つの管理対象サーバーがある場所です。

B.4.4.2 構成アーカイブの要件

イントロスペクションを容易にするにはドメイン・セキュリティ構成を変更する必要があるため、構成アーカイブをオンにします。また、WebLogic Serverで構成バックアップをオンにすることをお薦めします。構成バックアップの詳細は、WebLogic Serverドキュメントを参照してください。

B.4.4.3 参照ドメインからのOSBアーティファクトのエクスポートおよび必要に応じた削除

OSBアーティファクトは、イントロスペクション前にエクスポートすることをお薦めします。必要に応じて、削除することもできます。

B.4.4.4 ドメイン・ディレクトリからのテンプレート・ファイルの削除

ドメインのイントロスペクションおよびファイル・セットの取得前に、ドメイン・ディレクトリ下のすべての一時ファイルをクリーンアップできます。OVABでは、WebLogicパック・ユーティリティを使用して参照ドメインからドメイン・ディレクトリをアーカイブします。名前に"\"が含まれるファイルは、パック・ユーティリティで処理できません。このようなファイルは、イントロスペクション前に手動で削除する必要があります。

B.4.4.5 アセンブリ・デプロイ後の要件

次に、デプロイ後の要件を示します。

B.4.4.5.1 OSBアーティファクトのインポート

OSBアセンブリ・インスタンスが正常にデプロイされると、アセンブリの作成を開始する前に、エクスポートおよび必要に応じて削除したOSBアーティファクトをインポートできます。

構成変更用に新しいセッションを作成し、以前に保存したOSBアーティファクトをインポートします。OSBアーティファクトが正常にインポートされると、セッションをアクティブ化できます。

B.4.4.5.2 カスタマイズの適用

エンドポイントURLによっては、ネットワーク構成が異なるため、デプロイされたVMでのカスタマイズが必要な場合があります。アセンブリ・インスタンス用にカスタマイズ・ファイルを作成し、必要な変更を行った後にカスタマイズを実行できます。

構成変更用に新しいセッションを作成し、OSBコンソールを使用してカスタマイズを適用します。カスタマイズの実行後、変更セッションをアクティブ化できます。

B.4.5 結果のアーティファクト・タイプ

Oracle WebLogic Serverプラグインの場合と同じです。

B.4.6 接続

Oracle WebLogic Serverプラグインの場合と同じです。

B.4.7 接続プロパティ

Oracle WebLogic Serverプラグインの場合と同じです。

B.4.8 Oracle Service Busアプライアンスのプロパティ

Oracle WebLogic Serverプラグインの場合と同じです。

B.4.9 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.5 Oracle SOAプラグイン

Oracle SOAのイントロスペクション・プラグインは、既存のSOA WebLogic Serverデプロイメントをイントロスペクトし、SOAドメイン内のすべての構成とともに、MDS内のコンテナ構成およびデプロイされたコンポジットを取得します。

SOAプラグインを使用すると、ターゲット環境でデプロイされたコンポジットの構成プランを実行できるようになります。

B.5.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR1 11.1.1.6がサポートされます。

B.5.2 Oracle SOAサービス・エンジン構成

SOAプラグインでは、プロパティ・マッピング・ファイルを使用して、構成要素をBeanプロパティにマップします。プロパティ・マッピング・ファイルのプロパティごとに、ユーザー・プロパティが管理アプライアンスで作成されます。これらのマッピング・ファイルは、/configsoa-plugin.jarに格納されます。各マッピング・ファイルは、命名規則によって対応するサービス・エンジン構成ファイルに関連付けられます。各マッピング・ファイルでは、構成ファイル名の".xml"の直前に"-mappings"が追加されます。たとえば、サービス・エンジン構成ファイル"bpel-config.xml"の場合、関連付けられるプロパティ・マッピング・ファイルは"bpel-config-mappings.xml"です。

各プロパティ・マッピング・ファイルの構造は、次のとおりです。

例B-1 SOAプラグインで使用されるプロパティ・マッピング・ファイル

<property-mappings>
  <prefix>soa.bpel</prefix>
  <persistence-bean>oracle.soa.management.config.bpel.BPELConfig</persistence-bean>

  <property name="my-property">
    <bean property="myProperty" type="int"/>
  </property>
  <property name="my-nested-property">
    <bean property="nestedObject.myProperty" type="string"/>
  </property>
  ...
</property-mappings>

表B-20では、プロパティ・マッピング・ファイルの要素について説明します。

表B-20 SOA WebLogic Server: プロパティ・マッピング・ファイルの要素

パラメータ 説明

prefix

ファイルの各プロパティに追加する接頭辞。

persistence-bean

プロパティ値の設定/取得に使用されるBean。Beanでは、サービス・エンジン構成ファイルに対する読取り/書込みに任意の方式を使用できます。すべての永続性Beanでは、永続性にJAXBを現在使用しています。

property

プロパティに関する情報が含まれます。

property.name

エンドユーザーに表示されるプロパティの名前。この名前には、前述のprefixによって接頭辞が付けられます。

bean

このユーザー・プロパティがマップされるBeanプロパティに関する情報が含まれます。

bean.property

Beanのプロパティ名。この名前は、setter名/getter名の特定に使用されます。location="myProperty"が指定されているプロパティの場合、getter名はgetMyProperty、setter名はsetMyPropertyです。

boolean型の場合、"isMyProperty"および"hasMyProperty"も試行されます。Beanのプロパティがネストしたオブジェクトにある場合、notation location="nestedObject.myProperty"を使用して指定できます。この場合、"getNestedObject()"は永続性Beanでコールされ、その結果"getMyProperty()"がコールされます。

bean.type

Beanのプロパティの型。string、int、long、float、double、booleanのいずれかにする必要があります。


B.5.3 Oracle SOAアプリケーション構成

アプリケーション・スコープの構成は、コンポジット・アプリケーションにスコープ指定された構成です。SOAプラグインは、アセンブリの作成時にターゲット環境用に更新できるユーザー・プロパティとしてアプリケーション構成を公開します。アプリケーション構成では、SOA構成プランによって公開される構成がサポートされます。

次のタイプのアプリケーション構成がサポートされます。

  • SOAコンポジット・アプリケーション・ファイル(composite.xml)内のすべてのコンポジット、サービス・コンポーネント、参照およびバインディング・プロパティ

  • バインディング用の属性値(例: binding.wsの場所)

  • WSDLファイル内のインポートのschemaLocation属性

  • WSDLファイル内のインクルードのlocation属性

  • XSDファイル内のインクルード、インポートおよび再定義のschemaLocation属性

  • JCAアダプタ・ファイル内のすべてのプロパティ

  • 次のポリシー参照を変更および追加します。

    • サービス・コンポーネント

    • サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント

サポートされる構成の詳細は、Oracle SOA構成プランを参照してください。

SOAプラグインのイントロスペクション時に、構成プランの各コンポジットをチェックします。構成プランが存在しない場合、デフォルト構成プランがコンポジットに対して生成されます。

プラグインでは、構成プランを解析し、構成プラン内の各要素をユーザー・プロパティとしてOracle Virtual Assembly Builderで公開します。構成プランは、階層データが含まれるXMLドキュメントです。

B.5.3.1 構成プランのユーザー・プロパティ

ユーザー・プロパティのキーは、XML階層のレベルをピリオド(.)で分ける"ドット"表記法を使用してエンコードされます。これは、パス・トークンまたはトークンと呼ばれます。一意に要素を識別する、属性を持つ要素(nameなど)は、トークンに組み込まれ、アンダースコア(_)で要素タイプと分けられます。

"_"の後のトークン部分は、"トークンID"と呼ばれます。各トークン・タイプ(コンポジットやサービスなど)には、トークンIDを構成するものに関するルールがあります。構成プランのすべてのプロパティは、例B-2に示すようにsoa.cpで始まり、早い段階で特定できるようになっています。

例B-2 SOAプラグインで使用される構成プラン

<composite name="HelloWorldProject">
  <service name="helloworldbpel_client_ep">
    <binding type="ws">
      <attribute name="port">
        <replace>http://xmlns.oracle.com/myPort</replace>
      </attribute>
    </binding>
  </service>
</composite>

関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。

soa.cp.composite_ HelloWorldProject_1-1.service_ helloworldbpel_client_ep.binding_ws.attribute_port

このXMLコード例では、1つの構成要素、属性"port"があります。コンポジット、サービス、バインディングおよび属性のトークンにはそれぞれトークンIDがあります。コンポジットの場合、トークンIDはname属性およびコンポジット・バージョンです。バインディング要素の場合、それはバインディング・タイプです。

次に、構成プラン要素と、関連付けられたパス・トークンをトークンIDルールとともに示します。

表B-21では、構成プランの要素について説明します。

表B-21 SOA WebLogic Server: 構成プランの要素

要素 パス・トークン

Composite

composite_<コンポジット名>_<ピリオド(.)をハイフン(-)で置き換えたコンポジット・バージョン>

Service

service_<サービス名>

Reference

reference_<参照名>

Import

import_<生成されたID>

Property

property_<プロパティ名>

Component

component_<コンポーネント名>

Attribute

attribute_<属性名>

Binding

binding_<バインディング・タイプ>

SearchReplace

SearchReplaceにはトークンがありません。SearchトークンとReplaceトークンを参照してください。

Search

search_<生成されたID>

Replace

replace_<生成されたID>

PolicyReference

PolicyReference_<生成されたID>

Callback

callback (構成ファイル・プランで現在使用できるのは、要素ごとに1つのみです。トークンIDはありません。)

OverrideProperty

OverrideProperty_<オーバーライド・プロパティ名>

WsdlAndSchema

wsdlAndSchema_<wsdlAndSchema名>


B.5.3.2 外部参照

コンポジット構成には、外部リソースへの参照が含まれることがあります。たとえば、場所が指定されるWebサービス参照バインディングやインポートがあります。これらの外部参照はターゲット環境用に更新できます。外部参照の場合、"search"プロパティのみが解析されます。外部参照が含まれるsearchプロパティの場合、replace値は、URLのprotocol://host:port部分を<#Output::output-name#>形式のトークンで置換したsearch値です。これにより、そのユーザー・プロパティと適切なアセンブリ出力は相互に関連付けられます。

構成プランを使用してコンポジットがデプロイされると、コンポジット内の構成アーティファクトは構成プランに基づいて変更されます。このため、構成プランを使用してコンポジットをステージング環境にデプロイし、後でステージング環境をイントロスペクトすると、構成プランの外部参照はコンポジットですでに置換されています。その結果、search値がコンポジット構成にすでに存在しないため、構成プランの外部参照はいずれも再構成時に置換されません。このようなケースを処理するには、各出力にsoa.reference.aliasesというユーザー・プロパティを指定します。この別名プロパティにより、出力に別名を指定できるようになります。デフォルトでは、replace値の場所の部分が別名として設定されます。別名の間にカンマ(,)や空白( )の区切り文字を使用すると、他の別名を手動で追加することもできます。元のsearch値に加えて、別名もそれぞれ再構成時に置換されます。

例B-3 SOAプラグインで使用される構成プランの外部参照

<composite name="compositeA">  <reference name="reference1">    <binding type="ws">      <attribute name="location">        <searchReplace>          <search>http://my.host.com:8080/some/path/info</search>          <replace>https://my.new-host.com:8081/some/path/info</replace>        </searchReplace>    </attribute>     </binding>  </reference></composite

関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。

  • searchプロパティ:

    • name=soa.cp.composite_compositeA_1-0.reference_reference1.binding_ws.attribute_location.search

    • value=http://my.host.com:8080/some/path/info

  • replaceプロパティ:

    • name=soa.cp.composite_compositeA_1-0.reference_reference1.binding_ws.attribute_location.replace

    • value=<#Output::my_host_com:8080#>/some/path/info

この例では、元のreplace値は使用されません。かわりに、元のsearch値が、このsearchとreplaceを外部参照出力と相互に関連付けるトークンでプロトコル、ホストおよびポートを置換して使用されます。再構成時、このトークンは、"my_host_com:8080"という名前の外部参照出力に接続されている外部リソースから取得されたプロトコル、ホストおよびポートで置換されます。置換トークンは変更できませんが、置換トークンの後に続くパス情報は必要に応じて更新できます。

ドメインにデプロイされたコンポジットの構成プランに"http://my.host.com:8080"と一致する別の外部参照が含まれている場合、同じ出力が使用されます。

次の構成プランでは、新しい出力はアセンブリに追加されません。

例B-4 新しい出力がアセンブリに追加されない構成プラン

<composite name="compositeB">
  <import>
    <searchReplace>
      <search>http://my.host.com:8080</search>
      <replace/>
    </searchReplace>
  </import>
</composite>

関連付けられたユーザー・プロパティは、次のとおりです。

  • searchプロパティ:

    • name=soa.cp.composite_compositeB_1-0.import.search

    • value=http://my.host.com:8080

  • replaceプロパティ:

    • name=soa.cp.composite_compositeB_1-0.import.replace

    • value=<#Output::my_host_com:8080#>

B.5.4 参照システムの前提条件

SOAプラグインには、SOA/WebLogic Serverディストリビューションの製品JARに対するランタイム依存性があります。これらの依存性は、プラグインの初期クラスパスに含まれていません。製品ディストリビューションから動的にこれらの製品依存性をロードする必要があります。

これらの依存性は、次の2つの機能カテゴリに分けられます。

  • Fabric依存性には、コンポジットのファイル・セットの取得とコンポジットのデプロイメントが含まれ、dynlib/soa-plugin-fabric.jarに格納されます。

  • MDS依存性には、MDSとのすべてのやり取りが含まれ、dynlib/soa-plugin-mds.jarに格納されます。

B.5.5 結果のアーティファクト・タイプ

イントロスペクションで作成されるSOAアセンブリは、少なくとも管理サーバーおよび管理対象サーバーで構成されますが、通常は管理サーバーと、管理対象SOAサーバーのクラスタで構成されます。これらの各サーバー、またはクラスタはアプライアンスによって表されます。

B.5.6 接続

コンポジット構成には、外部リソースへの参照が含まれることがあります。たとえば、場所が指定されるWebサービス参照バインディングやインポートがあります。これらの外部参照は、ターゲット環境用に更新できるように公開されます。

外部参照ごとに、出力が関連付けられたアセンブリに追加されます。各出力は、Oracle Virtual Assembly Builder Studioを使用して、外部リソースの入力に接続する必要があります。参照は、プロトコル、ホスト/IPアドレスまたはポートで異なれば、別の参照と区別されます。

B.5.7 接続プロパティ

B.5.3.2項「外部参照」を参照してください。

B.5.8 Oracle SOAアプライアンスのプロパティ

Oracle SOAアプライアンスには、次のプロパティがあります。

表B-22 Oracle SOA: システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

SOA_MW_HOME

String

false

なし

ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ。

SOA_HOME

String

false

なし

SOA Oracleホーム(例: "AS11gR1SOA")。

SOA_JDK_HOME

String

false

なし

JDKホーム。

IS_SOA_SERVER

String

false

なし

SOA管理対象サーバーを識別します。


B.5.9 プラグインの拡張機能

なし。

B.5.10 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.6 Oracle HTTP Serverイントロスペクタのプラグイン

Oracle HTTP Serverのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle Web層インスタンスの単一のOracle HTTP Serverアプライアンスを調べます。Oracle Access Manager 11g管理サーバーおよび任意のサーバー・インスタンスに加えて、Oracle HTTP Serverとそれを管理するOracle Process Manager and Notification Serverが取得されます。

B.6.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR1 11.1.1.5および11gR1 11.1.1.6がサポートされます。

B.6.2 Oracle HTTP Serverのイントロスペクション・パラメータ

表B-23に、Oracle HTTP Serverのイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-23 Oracle HTTP Serverプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

oracleInstance

イントロスペクトされるOracle HTTP Serverアプライアンスを含むOracleインスタンスへの完全修飾パス。

componentName

指定されたOracle Instance内のOracle HTTP Serverアプライアンスの名前。たとえば、"ohs1"です。


B.6.3 参照システムの前提条件

次の要件を満たしている場合、Oracle HTTP Serverプラグインではシングル・サインオン用にOracle Access Manager 11g WebGateがサポートされます。

  • WebGate 11gを、Oracle HTTP Serverと同じMW_HOMEにインストールし、WebGate 11gのORACLE_INSTANCEとOracle HTTP ServerのORACLE_INSTANCEも同一にします。

  • Oracle Access Manager 11g WebgateでOracle HTTP Serverを構成し、Webgate 11gエージェントをOracle Access Managerサーバーに登録します。

  • OHS_MW_HOME/Oracle_FRHome1/oam/server/rreg/clientの下にある参照システムでRREGツールキットrreg-toolkit.jarが使用できます。

    Oracle Forms and Reportsのインストール後は、RREGツールキットがOracleホーム内のoamディレクトリに配置され、再構成時にパートナ・アプリケーションをOracle Access Manager 11gに登録するために使用されます。RREGツールキットのバージョンは、Oracle Access Manager 11gのバージョンと一致している必要があります。適切なバージョンのRREGツールキットがこの場所で使用できない場合は、イントロスペクションに失敗します。

    参照システムでForms and Reportsインストール用の別のノードにWeb層を設定した場合は、イントロスペクションの前に、B.3.3.1項「パートナ・アプリケーション登録ユーティリティの追加(別のノードのWeb層)」に記載されている要件を満たしていることを確認します。

    RREGツールキットの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsインストレーション・ガイド』Oracle Access Managerを使用したセキュア・モードでのOracle Forms and Reportsの構成に関する項を参照してください。

B.6.4 結果のアーティファクト・タイプ

単一のスケーラブル・アプライアンス。

B.6.5 要件

Oracle Access Manager管理サーバーとインスタンスが稼働していることを確認します。

B.6.6 接続

入力は、構成で見つかったListenディレクティブまたはPortディレクティブごとにOracle HTTP Serverアプライアンスで作成されます。Oracle HTTP Server入力のプロトコルはhttpに設定されます。ただし、VirtualHostディレクティブ内でListenディレクティブが見つかり、SSLEngine onディレクティブが設定されている場合は、httpsに設定されます。通常、Web Cache出力はOracle HTTP Server入力に接続されます。

Oracle HTTP Serverアプライアンスの出力は、Oracle HTTP Server構成のOracle WebLogic Serverに関連する様々なディレクティブに基づいて作成されます。出力は、出力の"記述"によって接続先のOracle WebLogic Serverアセンブリの入力を示します。

Oracle HTTP Serverアプライアンスに、Oracle Access Manager管理サーバーの接続を表す1つの出力エンドポイントが作成されます。

B.6.7 接続プロパティ

すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionと、1つの編集不可のプロパティprotocolsのリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。

すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescriptionと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびsingletonがあります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。

B.6.7.1 Oracle Access Manager管理サーバー

Oracle HTTP Serverアプライアンスに、Oracle Access Manager管理サーバーの接続を表す1つの出力エンドポイントが作成されます。この出力は、次の編集できないプロパティを公開します。

表B-24 Oracle Access Manager管理サーバーの接続の出力

名前 デフォルト 説明

name

String

OAMRegistration

Oracle Access Manager管理サーバーの名前

protocols

String

イントロスペクション時に検出されます。

セキュリティ・プロトコル。simpleopenまたはcertを指定できます。


Oracle Access Manager管理サーバーを表す外部リソースを作成する必要があります。この外部リソースは、入力エンドポイントのプロパティとしてadmin-usernameadmin-passwordportおよびprotocolsを公開します。

B.6.8 Oracle HTTP Serverアプライアンスのプロパティ

Oracle HTTP Serverアプライアンスには、ユーザー・プロパティ(表B-25)およびシステム・プロパティ(表B-26)があります。再構成時のパートナ・アプリケーションの登録には、webgate接頭辞を使用したプロパティが必要です。


注意:

再構成時のパートナ・アプリケーションの登録で使用できるプロパティは他にもいくつか存在します。たとえば、maxConnectionsmaxSessionTimefailOverThresholdなどです。これらのプロパティは、Oracle HTTP Serverプラグインではアプライアンス・プロパティとして公開されません。

これらのプロパティは、再構成後に変更できます。サポートされるプロパティのリストは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』パートナ(エージェントおよびアプリケーション)のリモート登録に関する項を参照してください。


表B-25 Oracle HTTP Server: ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

userDirective

String

false

なし

ユーザー・ディレクティブが構成ファイルに存在するかどうかを示します。

groupDirective

String

false

なし

グループ・ディレクティブが構成ファイルに存在するかどうかを示します。

readymetric.timeout

Integer

false

300

タイムアウト期間(秒)を設定します。

readymetric.pollingPeriod

Integer

false

5

ポーリング期間(秒)を設定します。

webgate.security

String

true

イントロスペクション時に検出されます。

エージェントおよびOracle Access Managerサーバー間の通信トランスポート・セキュリティのレベルを示します(これは、Oracle Access Managerサーバーに指定されたレベルと一致する必要があります)。

使用可能な値は、simpleopenまたはcertです。

指定されたwebgate.securityユーザー・プロパティの値がcertの場合は、デプロイ済のVMに必要な資格証明をインストールし、再構成後に手動でWebGateとOracle Access Managerサーバー間の信頼チャネルを確立する必要があります。

再構成時のパートナ・アプリケーションの登録に同じ(参照システムの)Oracle Access Managerサーバーが使用される場合は、資格証明をインストールする必要がありません。これは、WebGateとOracle Access Managerサーバー間の通信に必要な資格証明が参照システムからデプロイ済のVMにデフォルトでコピーされるためです。

webgate.agentPassword

String

false

該当なし

このWebgateのオプションかつ一意のパスワードで、この登録プロセス中に割り当てられています。

webgate.agentKeyPassword

String

false

該当なし

Oracle Access Managerサーバーがpassword.xmlを生成するために必要です。

webgate.security値がcertの場合にのみ必要です。

webgate.protectedResourcesList

String

true

/,/.../*

認証スキームを使用してOracle Access Managerエージェントで保護するリソースURLを指定します。リソースURLは、agentBaseUrlを基準とした相対パスである必要があります。

カンマ区切りリストとして指定します。

たとえば、Oracle HTTP ServerがOracle Forms and Reportsのフロントエンドである環境では、/reports/rwservlet/*,/forms/frmservlet?*oamMode=trueです。

webgate.publicResourcesList

String

false

/public/index.html

公開する(Oracle Access Managerエージェントで保護されない)リソースURLを指定します。リソースURLは、agentBaseUrlを基準とした相対パスである必要があります。たとえば、アプリケーションのホームページやようこそページを指定します。

カンマ区切りリストとして指定します。

webgate.excludedResourcesList

String

false

/excluded/index.html

公開する(Oracle Access Managerエージェントで保護されない) HTTPタイプのリソースURLを指定します。リソースURLは、agentBaseUrlを基準とした相対パスである必要があります。たとえば、アプリケーションのホームページやようこそページを指定します。

HTTPリソース・タイプのみが除外できます。通常は、セキュリティの影響を受けにくく、認証や認可、レスポンス処理、セッション管理、監査を必要としない画像(*.jpg、*.png)などのファイル。除外されたリソースは、コンソール内のユーザー定義ポリシーには追加できません。

カンマ区切りリストとして指定します。



注意:

再構成時に、デプロイ済のVMホスト名およびOracle HTTP Serverインスタンスのポートに基づいてagentBaseURLが自動生成されます。


表B-26 Oracle HTTP Server: システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

ORACLE_INSTANCE

String

false

なし

ユーザーがOracleインスタンスとして指定するパス。

COMPONENT_TYPE

String

false

なし

イントロスペクトされるアプライアンスのタイプ。

COMPONENT_NAME

String

false

なし

イントロスペクトされるアプライアンスの名前。

ORACLE_HOME

String

false

なし

このOracleインスタンスに関連するOracleホームへのパス。

FMW_HOME

String

false

なし

このOracleインスタンスに関連するFusion Middlewareホームへのパス。

JAVA_HOME

String

false

なし

このOracleインスタンスで使用されるJavaホームへのパス。

oraInstLocDir

String

false

なし

Oracle Universal Installerで使用されるインストール・ファイル用のディレクトリ。


B.6.9 プラグインの拡張機能

なし。

B.6.10 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.7 Oracle Web Cacheプラグイン

Oracle Web Cacheのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle Web層インスタンスの単一のOracle Web Cacheアプライアンスを調べます。Oracle Web Cacheと、それを管理するOracle Process Manager and Notification Serverが取得されます。

B.7.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR1 11.1.1.5および11gR1 11.1.1.6がサポートされます。

B.7.2 Oracle Web Cacheのイントロスペクション・パラメータ

表B-27に、Oracle Web Cache Serverのイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-27 Oracle Web Cacheプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

oracleInstance

イントロスペクトされるOracle HTTP Serverアプライアンスを含むOracleインスタンスへの完全修飾パス。

componentName

指定されたOracle Instance内のOracle HTTP Serverコンポーネントの名前。たとえば、"ohs1"です。


B.7.3 参照システムの前提条件

Oracle Web Cacheのイントロスペクション・プラグインでは、複数のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)による構成がサポートされません。Web Cache構成が複数のNICにバインドしている場合、イントロスペクションは失敗します。このような失敗を回避するには、イントロスペクション前に<LISTEN>要素内のすべてのIPアドレスを"ANY"に設定します。

B.7.4 要件

Oracle Web Cacheには、次の要件が適用されます。

B.7.4.1 仮想ホスト・マップ・プロパティを更新するための要件

ポート変更を行った場合は常に、仮想ホスト・マップ(VHM)に関連付けられているプロパティを手動で更新して、VHMポートを更新する必要があります。

B.7.5 結果のアーティファクト・タイプ

単一のスケーラブル・アプライアンス。

B.7.6 接続

入力は、webcache.xmlで見つかった<LISTEN>要素ごとにWeb Cacheアプライアンスで作成されます。

Oracle Web Cacheアプライアンスの出力は、出力の"記述"によってOracle HTTP Serverアプライアンスに接続する方法を示します。出力は、Oracle Web Cache構成内の様々なディレクティブに基づいて作成され、記述は、Oracle Web Cache出力を接続するOracle HTTP Serverアプライアンスの入力を特定するのに使用できます。

B.7.7 接続プロパティ

すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionと、1つの編集不可のプロパティprotocolsのリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。

すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescriptionと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびsingletonがあります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。

次のプロパティは、Oracle Web Cacheエンドポイントに固有です。

仮想ホスト・マッピングごとに出力が1つ作成されます。各出力には、表B-28で説明するプロパティが含まれます。

表B-28 Oracle Web Cache: 出力のプロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

relatedOriginServers

String

false

OEL

指定された仮想ホスト・マップに対するすべてのホスト定義名のカンマ区切りのリスト。

たとえば、"host1,host2,host3"です。

vhm-siteX-HOST

String

false

なし

仮想ホスト・マップのhostプロパティの値。

PORT

String

false

なし

仮想ホスト・マップのportプロパティの値。


B.7.8 Oracle Web Cacheアプライアンスのプロパティ

表B-29では、Oracle Web Cacheアプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。

表B-29 Oracle Web Cache: ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

adminPassword

String

false

なし

MONITORINGパスワードに使用するパスワード。指定しない場合、システム・プロパティのoriginalAdminPasswordが使用されます。

statisticsPassword

String

false

なし

INVALIDATIONパスワードに使用するパスワード。指定しない場合、システム・プロパティのoriginalStatisticsPasswordが使用されます。

readymetric.timeout

Integer

false

300

タイムアウト期間(秒)を設定します。

readymetric.pollingPeriod

Integer

false

5

ポーリング期間(秒)を設定します。

siteX-HOST

String

false

<ファイルから読取り>

サイト定義のホスト名。

siteX-PORT

String

false

<ファイルから読取り>

サイト定義のポート値。


表B-30では、Oracle Web Cacheアプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。

表B-30 Oracle Web Cache: システム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

oracleInstance

String

false

なし

ユーザーがOracleインスタンスとして指定するパス。

componentType

String

false

なし

イントロスペクトされるアプライアンスのタイプ。

componentName

String

false

なし

イントロスペクトされるアプライアンスの名前。

oracleHome

String

false

なし

このOracleインスタンスに関連するOracleホームへのパス。

javaHome

String

false

なし

このOracleインスタンスで使用されるJavaホームへのパス。

originalAdminPassword

String

false

「説明」列を参照してください。

このOracle Web Cacheインスタンス用に存在するため、これはパスワード・ハッシュです。デプロイされるシステムでは、"adminPassword"ユーザー・プロパティの値を特別に設定しない場合、この値を使用します。

デフォルト値は、"MONITORING"パスワード・ハッシュに対する既存のOracle Web Cache構成のハッシュ済パスワードです。

originalStatisticsPassword

String

false

ハッシュ済の値。

これは、"INVALIDATION"パスワード・ハッシュに対する既存のOracle Web Cache構成のパスワード・ハッシュの値です。

oraInstLocDir

String

false

なし

Oracle Universal Installerで使用されるインストール・ファイル用のディレクトリ。


B.7.9 プラグインの拡張機能

なし。

B.7.10 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.8 Oracle Database (SIDB)プラグイン

単一インスタンスOracle Databaseのイントロスペクション・プラグインでは、単一インスタンスOracle Databaseアプライアンスを調べ、メタデータを取得します。

B.8.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース10gR2、11gR1、11gR2がサポートされます。

B.8.2 Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータ

表B-31に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-31 Oracle Databaseプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

asmHome

ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。

dbHome

イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。

oracleSid

イントロスペクトするOracle RDBMSのOracleシステム識別子(SID)です。

shutdownDBOK

このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。

sysDBAUserName

SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


B.8.3 Oracle Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータ

表B-32に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctlツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。

表B-32 Oracle Databaseプラグインの(イントロスペクション時に要求される)イントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

rootPassword

省略可。使用可能なファイル・セットの取得を行うためにORACLE_HOMEファイルの権限を変更する場合、rootPasswordパラメータは必須です。

sysDBAPassword

省略可。sysDBAUserNameユーザーのパスワード。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


B.8.4 参照システムの前提条件

このイントロスペクション・プラグインでは、複数のNICによる構成がサポートされません。

B.8.5 要件

Oracle Databaseには、次の要件が適用されます。

ベース・システム・イメージのOSバージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。

B.8.6 結果のアーティファクト・タイプ

単一のアプライアンス。

B.8.7 接続

入力は、デフォルトのListenerおよびPortを使用して、SIDBアプライアンスで作成されます。SIDB入力のプロトコルは"jdbc"に設定されます。

B.8.8 接続プロパティ

入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびORACLE_SIDがあります。protocolは、入力に接続できる出力の種類を示します。

B.8.9 Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ

Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-33)およびシステム・プロパティ(表B-34)があります。

表B-33 Oracle SIDBプラグイン: ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

asm-password

String

false

なし

SYS ASMアカウントのパスワード。

db-account-password

Password

true

なし

データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。


表B-34 Oracle SIDBプラグインのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

ASM_BASE

String

false

なし

ASM ORACLE_BASEパス。

ASM_HOME

String

false

なし

ASM ORACLE_HOMEパス。

ASM_OWNER

String

false

なし

ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。

DATA_ASM_DISCOVERY_STRING

String

false

なし

すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。

DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME

String

false

なし

データASMディスクグループの名前。

DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

String

false

なし

データASMディスクグループ・レベルの冗長性。

DATA_ASM_DISKS

String

false

なし

データASMディスクグループに属するディスクのパス。

DATA_STORAGE_TYPE

String

false

なし

データベース・データの記憶域タイプ。

DB_BASE

String

false

なし

Oracleデータベースのベース・パス。

DB_GROUP

String

false

なし

Oracleホームを所有するOSユーザーのグループ。

DB_HOME

String

false

なし

Oracleデータベースのホーム・パス。

DB_HOME_NAME

String

false

なし

Oracleホームの名前。

DB_LISTENER_NAME

String

false

なし

Oracleデータベースのリスナー名。

DB_ORACLE_GROUPS

String

false

なし

OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。

DB_OWNER

String

false

なし

Oracleホームを所有するOSユーザー。

DB_USING_ASM

String

false

なし

参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。

DB_VERSION

String

false

なし

参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。

ORACLE_SID

String

false

なし

OracleデータベースのSID。

ORIGINAL_GLOBAL_DB_NAME

String

false

なし

参照システムのデータベースの一意の名前。

RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING

String

false

なし

すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME

String

false

なし

リカバリASMディスクグループの名前。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

String

false

なし

リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。

RECOVERY_ASM_DISKS

String

false

なし

リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。

RECOVERY_STORAGE_TYPE

String

false

なし

データベース・リカバリの記憶域タイプ。


B.8.10 プラグインの拡張機能

なし。

B.8.11 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.9 Oracle RAC Database (RACDB)プラグイン

RACDBのイントロスペクション・プラグインでは、Oracle ClusterwareおよびOracle RAC Databaseのコンポーネントを調べ、そのメタデータを取得します。

B.9.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR2がサポートされます。

B.9.2 Oracle RAC Databaseのイントロスペクション・パラメータ

表B-35に、RACDBのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-35 Oracle RACDBプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

asmHome

ASMが記憶域タイプとして使用され、別のOracleホームにインストールされている場合、このパラメータは必須です。

crsHome

イントロスペクトするOracle CRSのORACLE_HOMEです。

dbHome

イントロスペクトするOracle RDBMSのORACLE_HOMEです。

globalDbName

イントロスペクトするOracle RDBMSのグローバル・データベース名。

shutdownDBOK

このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。

sysDBAUserName

省略可。SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


B.9.3 Oracle RAC Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータ

表B-36に、Oracle RAC Databaseプラグインのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctlツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。

表B-36 Oracle RACDBプラグインの(イントロスペクション時に要求される)イントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

rootPassword

省略可。使用可能なファイル・セットの取得を行うためにORACLE_HOMEファイルの権限を変更する場合、rootPasswordパラメータは必須です。

sysDBAPassword

省略可。sysDBAUserNameユーザーのパスワード。OS認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


B.9.4 参照システムの前提条件

イントロスペクション時、クラスタウェア・スタックは実行されている必要があります。

B.9.5 要件

Oracle RAC Databaseには、次の要件が適用されます。

ベース・システム・イメージのOSバージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。

B.9.6 結果のアーティファクト・タイプ

単一のアプライアンス。

B.9.7 接続

11.2シリーズのRACDBの場合、1つの入力がRACDBアプライアンスで作成されます。

11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力は、構成で見つかったListenerディレクティブまたはPortディレクティブごとにRACDBアプライアンスで作成されます。

B.9.8 接続プロパティ

11.2シリーズのRACDBの場合、入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティscan-nameおよびglobal-db-nameと、入力に接続できる出力の種類を示す2つの編集不可のプロパティprotocolおよびportがあります。

11.2シリーズより前のRACDBの場合、入力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティglobal-db-nameと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびportがあります。

B.9.9 Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ

Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表B-37)およびシステム・プロパティ(表B-38)があります。

表B-37 Oracle RAC Database: ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

asm-password

String

false

なし

SYS ASMアカウントのパスワード。

cluster-name

String

false

new_cluster

クラスタの名前(11.2シリーズより前のOracle Database専用)。

db-account-password

Password

true

なし

データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。


表B-38 Oracle RAC Databaseのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

CRS_BASE

String

false

なし

クラスタウェア・ベース・パス。

CRS_HOME

String

false

なし

クラスタウェア・ホーム・パス。

CRS_OWNER

String

false

grid

クラスタウェア・ホームの所有者であるOSユーザーの名前。

CRS_GROUP

String

false

oinstall

クラスタウェア・ホームの所有者のOSユーザー・グループの名前。

CRS_ORACLE_GROUPS

String

false

oinstall

OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。

VOTING_DISKS_LOCATIONS

String

false

なし

投票ディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

VOTING_DISKS_REDUNDANCY

String

false

なし

投票ディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

OCR_DISKS_LOCATIONS

String

false

なし

OCRディスクの場所(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

OCR_DISKS_REDUNDANCY

String

false

なし

OCRディスクの冗長性(クラスタウェア・ファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

SCAN_PORT

String

false

1521

SCANリスナーのポート。

CRS_STORAGE_TYPE

String

false

なし

参照システムに従ったクラスタウェア・ファイルの記憶域タイプ。

CRS_VERSION

String

false

なし

参照システムのクラスタウェア・ソフトウェアのバージョン。

CRS_ASM_DISK_GROUP_NAME

String

false

OVMOCRVD

クラスタウェアASMディスクグループの名前。

CRS_ASM_DISCOVERY_STRING

String

false

/dev/raw/ovmocrvd*

すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。

CRS_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

String

false

NORMAL

クラスタウェアASMディスクグループ・レベルの冗長性。

CRS_ASM_DISKS

String

false

/dev/raw/ovmocrvd0,/dev/raw/ovmocrvd1,/dev/raw/ovmocrvd2

クラスタウェアASMディスクグループに属するディスクのパス。

ASM_BASE

String

false

なし

ASM ORACLE_BASEパス。

ASM_HOME

String

false

なし

ASM ORACLE_HOMEパス。

ASM_OWNER

String

false

grid

ASM ORACLE_HOMEを所有するOSユーザー。

DATA_ASM_DISCOVERY_STRING

String

false

/dev/raw/asm*

すべてのデータASMディスクを検出するためのパス。

DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME

String

false

なし

データASMディスクグループの名前。

DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

String

false

なし

データASMディスクグループ・レベルの冗長性。

DATA_ASM_DISKS

String

false

なし

データASMディスクグループに属するディスクのパス。

RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING

String

false

/dev/raw/asm*

すべてのリカバリASMディスクを検出するためのパス。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME

String

false

なし

リカバリASMディスクグループの名前。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

String

false

なし

リカバリASMディスクグループ・レベルの冗長性。

RECOVERY_ASM_DISKS

String

false

なし

リカバリASMディスクグループに属するディスクのパス。

RECOVERY_STORAGE_TYPE

String

false

なし

データベース・リカバリの記憶域タイプ。

DATA_STORAGE_TYPE

String

false

なし

参照システムに従ったデータベースの記憶域タイプ。

RECOVERY_STORAGE_TYPE

String

false

なし

参照システムに従ったデータベース・リカバリ・ファイルの記憶域タイプ。

DB_USING_ASM

String

false

なし

参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがASMに格納される場合は、trueに設定します。

DB_VERSION

String

false

なし

参照システムのOracleデータベース・ソフトウェアのバージョン。


B.9.10 プラグインの拡張機能

なし。

B.9.11 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.10 Oracle Traffic Directorプラグイン

Oracle Traffic Directorプラグインでは、参照システムのOracle Traffic Director構成をイントロスペクトします。Oracle Traffic Directorのコンテキストでは、構成とは、Oracle Traffic Directorインスタンスの実行時の動作を決定する一連の構成可能な要素(メタデータ)です。

Oracle Traffic Directorの概要は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』の「Oracle Traffic Directorのスタート・ガイド」を参照してください。

B.10.1 サポートされるバージョン

Oracle Traffic Directorプラグインでは、Oracle Traffic Director 11.1.1.6がサポートされます。

B.10.2 Oracle Traffic Directorのイントロスペクション・パラメータ

表B-39に、Oracle Traffic Directorのイントロスペクション・パラメータを示します。パラメータはすべて必須です。

表B-39 Oracle Traffic Directorプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

oracleHome

Oracle Traffic Directorバイナリがインストールされている参照システム内のディレクトリへの完全修飾パス。

oracleInstance

Oracle Traffic Director管理サーバー・インスタンスが存在する参照システム内のディレクトリへの完全修飾パス。

configName

プラグインがイントロスペクトするOracle Traffic Director構成の名前。


B.10.3 参照システムの前提条件

Oracle Traffic DirectorプラグインがOracleホームおよび管理サーバー・インスタンスを正常にイントロスペクトするには、参照システムで次の前提条件を満たす必要があります。

  • Oracle Traffic Directorをインストールする必要があります。

  • Oracle Traffic Director管理サーバー・インスタンスを構成する必要があります。

  • 少なくとも1つの構成が使用可能である必要があります。


注意:

管理サーバーが稼働している必要はありません。


B.10.4 結果のアーティファクト・タイプ

イントロスペクションの結果は、次のものが含まれる原子性アセンブリです。

  • Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンス

  • Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンス

    デフォルトでは、インスタンス・アプライアンスのデプロイ時に、Oracle Traffic Director構成のデプロイ先となる参照システム上のノードの数に関係なく、2つの仮想マシンが作成されます。デプロイメント・プロセス時に作成される仮想マシンの数は、スケーラビリティ・プロパティによって制御できます(表B-42「管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ」を参照)。

B.10.5 接続

Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスは、入力エンドポイントおよび出力エンドポイントを使用して、外部コンポーネントと他のアプライアンスおよびアセンブリに接続できます。


注意:

このリリースでは、Oracle Traffic DirectorアセンブリはWLSアセンブリにのみ接続できます。


B.10.5.1 管理サーバー・アプライアンスのエンドポイントの接続

入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director管理サーバー・アプライアンスのHTTPSリスニング・ポート用に1つ作成されます。管理サーバー・アプライアンスの入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionがあります。

出力エンドポイントは、管理サーバー・アプライアンス用に作成されません。

B.10.5.2 インスタンス・アプライアンスのエンドポイントの接続

入力エンドポイントは、Oracle Traffic Director構成のHTTPリスニング・ポートごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionがあります。

出力エンドポイントは、構成のオリジン・サーバー・プールごとに1つ作成されます。インスタンス・アプライアンスの各出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescriptionがあります。


注意:

オリジン・サーバー・プール内のオリジン・サーバーの詳細は、イントロスペクション時に取得されません。オリジン・サーバーは、Oracle Traffic Directorインスタンス・アプライアンスの出力エンドポイントの接続先となるアプライアンスに基づいてデプロイメント・プロセス時に定義されます。


B.10.6 Oracle Traffic Directorアプライアンス・プロパティ

この項では、Oracle Traffic Directorアセンブリ内のアプライアンスの編集可能なプロパティについて説明します。プロパティは、イントロスペクション時に取得され、アプライアンスのデプロイ時に仮想マシンの作成に使用されます。

この項の内容は次のとおりです。

B.10.6.1 管理サーバー・アプライアンスの編集可能なプロパティ

表B-40 管理サーバー・アプライアンスの汎用プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

adminUser

String

true

admin

管理サーバーにログインするためのユーザー名。

adminPassword

String

true

なし

管理サーバー・ユーザー名のパスワード。


表B-41 管理サーバー・アプライアンスのリソース・プロパティ

プロパティ名 必須 デフォルト値 説明

CPU_MHZ

Integer

true

1000

CPUクロックの速度。

MEMORY_MB

Integer

true

1024

メモリー要件(MB)。

NUMBER_CPUS

Integer

true

1

プロセッサ数。


表B-42 管理サーバー・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ

プロパティ名 必須 デフォルト値 説明

Min

Integer

true

1

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最小数。

Max

Integer

true

1

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大数。この値は、Absolute-Max値よりも高くする必要があります。

Absolute-Max

Integer

false

1

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大絶対数。

Target

Integer

true

1

デプロイするアプライアンスの実際の仮想マシン数。


スケーラビリティ・プロパティの値は変更できますが、デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。

B.10.6.2 インスタンス・アプライアンスの編集可能なプロパティ

表B-43 インスタンス・アプライアンスのリソース・プロパティ

プロパティ名 必須 デフォルト値 説明

CPU_MHZ

Integer

true

1000

CPUクロックの速度。

MEMORY_MB

Integer

true

1024

メモリー要件(MB)。

NUMBER_CPUS

Integer

true

1

プロセッサ数。


表B-44 インスタンス・アプライアンスのスケーラビリティ・プロパティ

プロパティ名 必須 デフォルト値 説明

Min

Integer

true

1

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最小数。

Max

Integer

true

2

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大数。この値は、Absolute-Max値よりも低くする必要があります。

Absolute-Max

Integer

false

2

デプロイできるアプライアンスの仮想マシンの最大絶対数。

Target

Integer

true

2

デプロイするアプライアンスの実際の仮想マシン数。


B.10.7 サポートされるテンプレート・タイプ

Oracle Enterprise Linux。

B.10.8 デプロイ後のタスク

Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、次のタスクを実行する必要があります。

  • 参照システムでは、Oracle Traffic DirectorがSSL終了ポイントとして構成される場合、構成の証明書データベース内の証明書は仮想サーバーに属し、参照システムのホスト名には属さないと想定されます。証明書が参照システムのホスト名に属する場合は、それらの証明書をターゲット仮想マシンに再インストールする必要があります。

  • SSLがOracle Traffic DirectorとOracle WebLogic Server管理対象サーバーとの間で構成されている場合は、Oracle Traffic Directorアセンブリのデプロイ後に、必要に応じて新しい証明書をインストールする必要があります。

  • 参照システムで構成されたフェイルオーバー・グループは、イントロスペクション時に取得されません。そのため、Oracle Traffic Director管理コンソールまたはCLIを使用して、高可用性を再度構成する必要があります。


    注意:

    高可用性は、ベース・イメージにkeepalivedが含まれる場合のみサポートされます。


B.11 Oracle Tuxedoプラグイン

Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグインでは、単一または複数マシンのOracle Tuxedoドメインと、そのドメインが存在するOracleホーム・ディレクトリを調べます。TuxedoがインストールされているOracleホーム・ディレクトリには、次に示すTuxedoアドオンも格納できるため、これらも調べられます。

単一マシン・ドメインとそのホーム・ディレクトリ(アドオン製品を含む)が取得されます。複数マシンのOracle Tuxedoドメインの場合、各マシンを個別にイントロスペクトして、1つのアセンブリに接続する必要があります。B.11.6項「接続」を参照してください。

B.11.1 サポートされるバージョン

このプラグインでは、リリース11gR1がサポートされます。

B.11.2 Oracle Tuxedoのイントロスペクション・パラメータ

表B-45に、Oracle Tuxedoのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-45 Oracle Tuxedoプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

TUXDIR

Oracle Tuxedoがインストールされている場所。

TUXCONFIG

コンパイルされた形式のアプリケーション構成ファイルの場所。このファイルには、Tuxedoコア構成と、最小限の値セット(APPDIRなど)が含まれます。

environmentScript

このスクリプトは、Tuxedoアプリケーションの環境を設定するためにイントロスペクションの実行前に実行します。スクリプトは、$APPDIRディレクトリを基準として検索されます。スクリプトを実行した結果として、ターゲット環境で妨げになる可能性があるDISPLAYやSHELLのようなものが取得されないように、既知のTuxedo関連の環境変数のみが取得されます。

設定しないと、プラグインはsetenv.shスクリプトを(そのとおりの名前で)$APPDIRディレクトリから実行しようとします。この動作は排他的で、つまり、最大1つのスクリプトしか実行できません。プラグインでは、envコマンドの出力を使用するため、このような環境設定スクリプトの出力がenvのコール結果に干渉しないよう注意する必要があります。

環境スクリプトを使用しない場合、または使用するが非Tuxedo環境変数も設定する必要がある場合は、一般的に知られている標準のJavaプロパティ・ファイルovab-application.properties$APPDIRで検索されます。

oracleClientDir

Oracle Databaseクライアント・ソフトウェア・インストールの場所。通常、Oracle Instantクライアント・ソフトウェアが解凍されているディレクトリ。ユーザーが、この値が正確であることを確認します。Tuxedoプラグインにはこのインストールが有効であることを検証する方法がないためです。

tnsNamesLocation

TNSNAMES.oraクライアント構成ファイルの場所。このファイルが解析されてテンプレートが作成され、ubbconfig OPENINFO文字列または環境変数ORACLE_SIDに指定されたデータベース名が(その順序または優先度で)見つかった場合、アプライアンス出力が作成されます。OPENINFO/TNSNAMES.oraエントリが複数の場合、複数の出力が生成されます。

scriptWorkingDir

環境スクリプトの実行元となる作業ディレクトリ。これは、スクリプトで現行作業ディレクトリを使用してパス値を決定する場合に便利です。

artSecurityProfile

ART BatchまたはART CICSで使用されるセキュリティ・プロファイルの場所。


B.11.3 参照システムの前提条件

なし。

B.11.4 要件

Oracle Tuxedoには、次の要件が適用されます。

B.11.4.1 ベース・イメージの要件

ベース・システム・イメージのOSバージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。

さらに、『Oracle Tuxedo: Oracle Tuxedoシステムのインストール』(http://docs.oracle.com/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/install/insappd.html)に示すガイドラインに従って、IPCカーネル・パラメータをベース・システム・イメージで設定する必要があります。

B.11.4.2 MicrofocusまたはCOBOL ITを必要とするART CICS/Batchアプリケーション

MicrofocusまたはCOBOL ITのインストールを必要とするART CICS/Batchアプリケーションには、事前にインストールされたMicrofocusまたはCOBOL ITを使用して(インストール・パスは参照システム上のものと同じ)、元のOracle Virtual Assembly Builderベース・イメージに基づいて新しいベース・イメージを作成し、その新しいベース・イメージを使用してART CICS/Batchアプリケーション用にテンプレートを作成する必要があります。

この構成手順によってのみ、Microfocus/COBOL ITを必要とするART CICS/BatchアプリケーションはデプロイされたVMで正常に起動します。

B.11.4.3 スケーリングに関する要件

TMA SNAの場合、スケーリングは適用できません。

ART Batchの場合、スケーリングは適用できます。ただし、制限が1つあり、JES2QSPACEキュー・スペースを監視するTMQUEUEサーバーがスレーブ・マシンで稼働している場合、ART Batchのそのマシンにスケーリング機能を使用しないでください。

ART CICSの場合、スケーリングを適用できないサーバーがあります。ART CICSのリファレンス・ガイドを参照して、ART CICSの指定されたサーバーにスケーリングが適用できるかどうかを判断してください。

B.11.5 結果のアーティファクト・タイプ

結果のアーティファクト・タイプは、イントロスペクトする対象が単一マシン・ドメインか複数マシン・ドメインかによって異なります。

B.11.5.1 単一マシンのOracle Tuxedoドメイン

単一マシンのTuxedoドメインの場合、単一のスケーラブル・アプライアンス。

B.11.5.2 複数マシンのOracle Tuxedoドメイン

複数マシンのTuxedoドメインの場合、参照システム内の各マシンを個別にイントロスペクトする必要があります。結果のアプライアンスのタイプは次のとおりです。

  • マスター: Tuxedoドメイン内のMASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。

  • バックアップ・マスター(オプション): Tuxedoドメイン内のBACKUP MASTERノードを表す単一の非スケーラブル・アプライアンス。参照システムに存在する場合、イントロスペクトする必要があります。

  • その他: 参照Tuxedoドメイン内のマスターおよびバックアップ以外のノードを表す単一のスケーラブル・アプライアンス。参照システムのトポロジに応じて、このようなタイプのアプライアンスは1つまたは多数存在する可能性があります。

ドメインをデプロイするには、空のアセンブリを手動で作成する必要があります。または、既存のアセンブリにアプライアンスを含めて接続を実行する必要があります。

B.11.6 接続

この項では、接続について説明します。

B.11.6.1 複数マシン接続

入力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスで作成されます。これらは、マスター以外のアプライアンスでリハイドレーション時にマスター・アプライアンスの情報を取得するために必要です。

出力は、参照システムに存在するマシンごとに(それ自身を除く)マスター・アプライアンスに作成されます。これらは、マスター・アプライアンスでリハイドレーション時にマスター以外のアプライアンスの情報を取得するために必要です。対応する入力および出力もマスター以外のアプライアンスで作成されます。

これらの出力はすべて、デプロイ前にアプライアンスに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの名前からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。

B.11.6.2 その他の入力および出力

入力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスで作成されます。

  • WSL (Oracle Tuxedo WorkStationプロトコル)

  • JSL (Oracle Jolt)

  • ISL (Oracle Tuxedo IIOPプロトコル)

  • ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)

出力は、見つかった次の構成タイプについてOracle Tuxedoアプライアンスに作成されます。

  • ドメイン(Oracle Tuxedoドメイン・ゲートウェイ)

  • Oracle単一インスタンス・データベース

  • TMA_SNA (Oracle Tuxedo Mainframe Adapter SNA)

  • TSAM (Oracle TSAM)

これらの出力はすべて、デプロイ前に外部リソースまたはアプライアンスのいずれかに接続する必要があります。出力および出力でサポートされるプロトコルの記述からは、出力の接続先となるアプライアンスのタイプに関するヒントが与えられます。

B.11.7 接続プロパティ

すべての入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティportおよびdescriptionと、1つの編集不可のプロパティprotocolsのリストがあります。protocolsは、入力に接続できる出力の種類を示します。

すべての出力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティdescriptionと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびsingletonがあります。protocolは、出力に接続できる入力の種類を示します。Singletonは、出力を接続できるアプライアンスの種類を示します。singletonがtrueの場合、出力を接続できるのは、スケーラビリティ最大絶対値が1のアプライアンスの入力のみです。

次のプロパティは、Oracle Tuxedoエンドポイントに固有です(表B-46から表B-48)。

表B-46 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: ドメイン

名前 必須 デフォルト 説明

existing-address

String

false

参照システムからのリモート・ドメインのアドレス。

このドメインの接続先となるリモート・ドメインのアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。


TMA_SNAおよびTSAMの出力のみ、外部リソースに接続できます。

表B-47 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TMA_SNA

名前 必須 デフォルト 説明

tma-sna-crm-host

String

false

参照システムからのリモートCRMサーバーのIPアドレス。

このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。

tma-sna-crm-port

String

false

参照システムからのリモートCRMサーバーのポート。

このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。

tma-sna-crm-address

String

false

参照システムからのリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポート。

このマシンの接続先となるリモートCRMサーバーの、16進形式のIPアドレスおよびポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。


表B-48 Oracle Tuxedo: アプライアンスの出力プロパティ: TSAM

名前 必須 デフォルト 説明

tsam-manager-addr

String

false

参照システムからのリモートTSAMマネージャのIPアドレス。

このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのIPアドレスを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。

tsam-manager-port

String

false

参照システムからのリモートTSAMマネージャのポート

このマシンの接続先となるリモートTSAMマネージャのポートを指定します。出力を外部リソースに接続する場合のみ使用します。


B.11.8 Oracle Tuxedoアプライアンスのプロパティ

Oracle Tuxedoアプライアンスには、ユーザー・プロパティ(表B-49)およびシステム・プロパティ(表B-50)があります。

表B-49 Oracle Tuxedo: ユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

ALOGPFX

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

ALOGRTNSIZE

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

ALTCC

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

ALTCCFLAGS

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

applicationEnvVars

String

false

なし

アプリケーションでは、このプロパティを使用してTuxedo以外の変数をカンマ区切りのキーワード/値のペアで指定することができます。たとえば、次のようにします。

CURRENCY=dollar,GROUPNAME=stdev,JDK=/my/jdk/path.

このプロパティは、ovab-application.propertiesファイルが$APPDIRディレクトリに存在する場合、このファイルによって移入されます。

applicationPassword

String

false

なし

Tuxedoアプリケーションでセキュリティを使用する(つまり、*RESOURCESAPP_PWUSER_AUTHACLまたはMANDATORY_ACLに設定されている)場合、このユーザー・プロパティを設定して、再構成時に使用する新しいパスワードを取得する必要があります。

COBCPY

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

COBDIR

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

COBOPT

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

dbPassword

String

false

なし

TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。

たとえば、次のようにします。

OPENINFO値が「Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1」の場合、dbPasswordプロパティを設定できます。その場合、そのプロパティを使用して、新しい暗号化されたパスワードを再生成します。

dbUsername

String

false

なし

TuxedoアプリケーションでOracleデータベース用にOPENINFOが設定されている場合、データベース・ユーザー名の置換値(OPENINFOのRMタイプのOracle_XA)。

たとえば、次のようにします。

OPENINFO値が"Oracle_XA: Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+SqlNet=instance1"の場合、dbUsernameプロパティを設定して"Scott"をターゲット・マシン用の別の値に変更できます。

FIELDTBLS

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FIELDTBLS32

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FLDTBLDIR

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FLDTBLDIR32

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FSCONFIG

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FSMAXCOMMIT

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FSMAXUPDATE

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FSMSGREP

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

FSOFFSET

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

ISSANE

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

QMCONFIG

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

runtimeLoadLibraryPath

String

false

なし

環境の設定後にLD_LIBRARY_PATHの内容が移入されます。この文字列の形式は、ターゲット・システムで使用される実際のLD_LIBRARY_PATHと同じです。

shutdownScript

String

false

なし

ターゲット・マシンを(アンデプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder stopコマンドの結果として)停止するときに使用されるtmshutdown -yコマンドのかわりに使用されるシャットダウン・スクリプトの名前。

startupScript

String

false

なし

ターゲット・マシンを(デプロイ後、またはOracle Virtual Assembly Builder startコマンドの結果として)起動するときに使用されるtmboot -yコマンドのかわりに使用される起動スクリプトの名前。

TAGENTLOG

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_CBL_IGNORE_CONTEXT

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_CPAU

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_ENGINE_TMSHMSEGSZ

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_GWT_OLDSECCHECK

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_ICU_COMPATIBILITY

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_LOG_ESYS

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TM_ORB_CLTMAXRTY

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMCMPLIMIT

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMCMPPRFM

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMNETLOAD

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMNOTHREADS

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMSICACHEENTRIESMAX

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TMUSEIPV6

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TPMBACONV

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TPMBENC

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TUX_BLOCKLICIW

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

TUX_SSL_ENFORCECONSTRAINTSUINMEDSIGS

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

URLENTITYCACHEDIR

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

URLENTITYCATCHING

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

VIEWDIR

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

VIEWDIR32

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

VIEWFILES

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

VIEWFILES32

String

false

なし

Tuxedo環境変数。『Oracle Tuxedoファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のtuxenv(5)に関する項を参照してください。

KIX_TS_DIR

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TD_DIR

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TD_QSPACE_DEVICE

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TD_QSPACE_NAME

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TD_QSPACE_IPCKEY

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TECH_DIR

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_CWA_SIZE

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_CWA_IPCKEY

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_QSPACE_IPCKEY

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_TRACE_LEVEL

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

KIX_MAP_PATH

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

DATA

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

SPOOL

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

TMP

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

PROCLIB

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

MT_ACC_FILEPATH

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

MT_DB_LOGIN

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

MT_LOG

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

MT_TMP

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。

MT_KSH

String

false

なし

Tuxedo ART CICS環境変数。『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』のCICS Runtime環境変数に関する項を参照してください。


表B-50 Oracle Tuxedoのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明

appdir

String

false

なし

アプリケーション・ディレクトリ。Tuxedoアプリケーション実行可能ファイルおよびTuxedoアプリケーション・ファイルの場所。

masterTuxconfig

String

false

なし

複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXCONFIGファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。

masterTuxdir

String

false

なし

複数マシン・ドメイン内のマスター・マシン用のTUXDIRファイルの場所。これは、スケールアウト操作の実行に必要です。

model

String

false

なし

このアプライアンスが単一マシン・アプライアンス(SHM)か複数マシン・アプライアンス(MP)かを示します。

pmid

String

false

なし

このアプライアンスのOracle Tuxedo Machine識別子。

role

String

false

なし

アプライアンスが複数マシン・ドメインに属するときに、そのアプライアンスのタイプを限定するために、モデルとともに使用します。ロールは、"MASTER"、"BACKUP"または"SLAVE"のいずれかにできます。単一マシン・ドメインの場合は、常に"SLAVE"です。

tuxconfig

String

false

なし

イントロスペクトされたTUXCONFIGの値の保存に使用します。

tuxdir

String

false

なし

イントロスペクトされたTUXDIRの値の保存に使用します。

kixdir

String

false

なし

イントロスペクトされたKIXDIRの値の保存に使用します。

kixconfig

String

false

なし

イントロスペクトされたKIXCONFIGの値の保存に使用します。

jesdir

String

false

なし

イントロスペクトされたJESDIRの値の保存に使用します。


B.11.9 プラグインの拡張機能

なし。

B.11.10 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。

B.12 汎用アプライアンス・プラグイン

汎用アプライアンスのイントロスペクション・プラグインにより、イントロスペクション時に指定されたスクリプトを使用して構成およびデプロイされるアプライアンスを作成できます。汎用アプライアンス・イントロスペクタのプラグインは、不透明なスタンドアロンの自己完結型製品またはアプリケーションのプロパティを読み取りおよび収集し、ユーザーによって指定された製品を構成する一連のファイルを取得します。プラグインの出力はアプライアンスです。

汎用アプライアンスでは、構成または製品の場所を取得するのに製品固有のプラグイン・コードを使用しません。かわりに、単純なアプライアンスを作成し、一連のユーザー指定プロパティ、パスおよびスクリプトを一般的な方法で追加します。作成時に渡された一連のスクリプトが、必要な操作を実行するためにデプロイ時に実行されます。

B.12.1 要件

汎用アプライアンスには、次の要件が適用されます。

B.12.1.1 ファイル・セットの指定

含まれるすべてのファイルおよびディレクトリとともに取得するディレクトリのリストを指定する必要があります。この機能により、インストール・バイナリ、構成およびデータを取得できます。

B.12.1.2 rootとしてのスクリプトの起動

すべてのスクリプトは、rootユーザーとして起動されます。これにより、汎用アプライアンス・スクリプトではroot権限が必要な操作の実行や、必要に応じた別のユーザーへの切替えに柔軟に対応できます。

B.12.2 結果のアーティファクト・タイプ

単一のアプライアンス。

B.12.3 汎用アプライアンス・プラグインのイントロスペクション・パラメータ

表B-51に、Oracle Databaseのイントロスペクション・パラメータを示します。

表B-51 汎用アプライアンス・プラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明

productRoots

string型の1つ以上のコロン区切りのパスの必須リスト。各パスは、アプライアンスのeDefinition内でFileSetのルートになります。指定された各ルート内のすべてのファイルは、操作時に取得されます。各パスは、デプロイ時にVMのそれぞれのファイルシステムにマップされます。

propertyFile

省略可。プロパティ・ファイルの絶対パス。指定されたファイル内の各プロパティは、アプライアンス・メタデータでユーザー・プロパティになります。

scriptRootDir

省略可。スクリプトが取得されるルート・ディレクトリへのパス。スクリプトは、操作タイプに応じてこのルート・ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。


B.12.4 プロパティ・ファイル

propertyFileパラメータを指定する場合、参照システムに存在し、読取り可能なファイルを参照する必要があります(それ以外の場合は失敗し、アプライアンスは作成されません)。

プロパティ・ファイルは、名前/値のペアのリストが含まれるテキスト・ファイルです。プロパティ・ファイル内の各プロパティは、ユーザー・プロパティとしてアプライアンスに追加されます。デプロイ時に、アプライアンスのユーザー・プロパティは、$AB_USERPROPS_FILE環境変数によって示される絶対パスのファイルに書き出されます。

プロパティ・ファイルはゼロ以上の行で構成され、各行はプロパティ宣言、コメントまたは空白行である必要があります。さらに正式には、プロパティ・ファイルは次の構文に準拠する必要があります。

例B-5 プロパティ・ファイルの構文

property-file   = *line
line            = prop-decl | comment | blank-line
prop-decl       = name "=" value NL
comment         = *WS "#" *CHAR NL
blank-line      = *WS NL
name            = name-start-char *name-body-char
name-start-char = <any character in "a".."z", "A".."Z", "_">
name-body-char  = <any character in "a".."z", "A".."Z", "0".."9", "_">
value           = *SHCHAR | SQ *SHCHAR SQ | DQ *SHCHAR DQ
NL              = <platform dependent line termination sequence>
WS              = <white space character>
CTL             = <any control character (octets 0 -31) and DEL (127)>
CHAR            = <any character, excluding CTL (and NL), but including WS>
SHCHAR          = <any CHAR, escaped as necessary for shell interpretation>
SQ              = <single quote>
DQ              = <double quote>

前述の構文規則に準拠していないプロパティ・ファイルはエラーとなり、アプライアンスは作成されません。プロパティ宣言は、1行で記述する必要があります。行をバックスラッシュ(\)で終わると、行は継続されません。

すべてのプロパティは、アプライアンス・メタデータで"required"のマークが付けられます。値が割り当てられていない("="の後に何もない)プロパティ宣言は、アプライアンス・メタデータでnullに設定されるため、デプロイ前にそのプロパティに値を割り当てる必要があります。

プロパティ宣言では、等号(=)の左側のどこにも空白を指定することができません。等号の右側の空白は、目的の値の一部であると見なされ、維持されます(そのため、値がソーシングされると失敗します)。

プロパティ値を囲む引用符は維持され、値の一部としてユーザーに表示されます。プロパティ値を編集するときは、シェルの解釈ルールに従って、ユーザーが必要に応じて引用符を追加、削除、維持します。

コメントおよび空白行は、デハイドレーション時に破棄され、リハイドレーション時にファイルが再生成されたときに再作成されません。

通常、汎用アプライアンス・スクリプトがプロパティ・ファイルをスクリプト環境に読み込みます。共通の使用パターンは、次のとおりです。

#!/bin/bash
#
# This script reconfigures the example server of the
# example product.
#
. $AB_USERPROPS_FILE
$ORACLE_HOME/bin/oim_reconfig.sh $OIM_INSTANCE

次に、有効なプロパティ・ファイルの内容のサンプルを示します。

# The following property must have a user supplied value
SHELL=
# This is a variable that should not be changed
PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move
PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move
PRODUCT_PROPERTY="Hello World"
# This is a mispelled variable name
TRUSTROTE=/path/to/file.jks

上のプロパティ・ファイルの例(一部の値のユーザー編集を含む)の場合、再構成時に、次のプロパティ・ファイルの内容が生成されます。

SHELL=/bin/bash
PRODUCT_HOME=/my/install/will/not/move
PRODUCT_INSTANCE=/my/instance/will/also/not/move
PRODUCT_PROPERTY="Yo, peoples of planet Earth!"
TRUSTROTE=/path/to/file.jks

B.12.4.1 スクリプト・ルート・ディレクトリ

スクリプト・ルート・ディレクトリは、スクリプト・サブディレクトリを格納する最上位のディレクトリです。指定されたディレクトリが存在しない場合または読み取ることができない場合は、エラーが返され、アプライアンスは作成されません。

ユーザー指定の再構成スクリプトは、スクリプト・ルート・ディレクトリ内の一般的なサブディレクトリ(config.d/、start.d/、ping.d/、stop.d/)下に入れる必要があります。各サブディレクトリ下のスクリプトは、デハイドレーション時に取得され、アプライアンスに格納されます。デハイドレーション時に、リクエストされた操作に応じて適切なスクリプト・セットが辞書式順序(/bin/lsと同じ順序)で実行されます。

次に、ユーザーが作成できるスクリプト・ディレクトリ・セットの例を示します。

/path/to/script/dirs/
     config.d/
         00config.sh
         01.config.sh
     start.d/
         00start.sh
         01start.sh
     stop.d/
          stop.sh
     ping.d/
          ping.sh

一般的なサブディレクトリのセット以外のスクリプト・ルート・ディレクトリにあるファイルまたはディレクトリは、デハイドレーション時に無視され、取得されません。

スクリプト・ルート・ディレクトリには、一般的なサブディレクトリをすべて含める必要はありません。一般的なサブディレクトリの省略は、その特定のフェーズにはスクリプトが不要であると想定されて、デハイドレーション時に無視されます。

一般的なサブディレクトリは空でもかまいません。空の場合、一般的なサブディレクトリは取得されません。

一般的なサブディレクトリには、汎用アプライアンス・プラグインによって起動されるスクリプトのみを格納する必要があります。一般的なサブディレクトリ内にディレクトリがあると、デハイドレーション時にエラーが生成され、アプライアンスは作成されません。他のすべてが取得され、汎用アプライアンスではデハイドレーション時にそれらを実行しようとします。データ・ファイル、構成ファイル、ビデオなどのファイルは、適切に実行できず、対応する操作全体が失敗する可能性が高いです。このようなファイルをより適切に取得するには、productRootsパラメータを使用します。

B.12.5 接続

汎用アプライアンスに対して接続は実行できません。

B.12.6 プラグインの拡張機能

なし。

B.12.7 サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。