ヘッダーをスキップ
Oracle® WebCenter Content Site Studio Publisherユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B69396-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 概要

この項の項目は次のとおりです。

1.1 Site Studio Publisherの理解

このガイドでは、Site Studio Publisherを使用してSite Studio Webサイトを公開する方法について説明します。Site Studioを使用して、Oracle Content Serverで作成したWebサイトを保存します。ある時点で、Webサイトの静的なコピーを作成して、それをOracle Content Server環境から、Oracle Content Serverインスタンスが実行されていない純粋なWebサーバー環境に転送する必要がある場合があります。このプロセスを公開と呼びます。

Site Studio Publisherでは、Webサイトのすべてのリンクを横断(リンクされているすべてのページを訪問)して、各ページのコピーと各ページのすべてのリソース(イメージ、フラッシュ・ムービーなど)をダウンロードすることによって、動的なサイトの静的なスナップショットが作成されます。クエリーの内容、レイアウト・ページ、フラグメント、コントリビュータ・データファイルおよびネイティブ・ドキュメントなど、Webサイト全体がコピーされ、新しいサーバーに公開されます。

動的なサイトを最も効率的に使用すると、即時に更新が行われ、Webサイトの変更された領域のみが自動的に更新されます。Site Studio Webサイトは動的であり、数多くの変数を使用して作成されるため、影響を受けるWebサイトの領域を信頼できる一貫性のある方法で追跡して公開することは非常に困難です。Site Studio Publisherでは、様々な制御方法に基づいて、Webサイト上のページを選択的に処理する、または処理から除外することが可能です。すべてのアセットを毎回比較する必要がない場合は、静的なサイトを最新の状態に保つ方が容易であり、これによりサイトの所有者は処理を簡単に制御できるようになります。

Site Studio Publisherは使用可能なリンクの最初のリストから開始し、Site Studio Publisherで使用されるリンクの以前のバージョンと使用可能なリンクを比較します。コントロールとフィルタの使用によりリストを制御し、Site Studio Publisherがリストの特定の部分のみを使用するように制限することもできます。Site Studio Publisherが初めてWebサイトを調査するときに、すべてのリンクが調査されリストに追加されます。

Site Studio Publisherがリンクを調査して変更されていると判断した場合、リンクの内容を分析し、そのページのリンクの新しいセットを決定します。調査がスキップされるのは、変更が見つからなかった場合、またはコントロールとフィルタが特定のリンクのスキップを必要とし、リンクの以前のリストが比較のために使用された場合です。

1.2 Site Studio Publisherのインストール

Site Studio Publisherのインストールは簡単です。Oracle Content Server 11gでは、Site Studio Publisherコンポーネントはあらかじめインストールされており、コンテンツ・サーバーのUIから有効化できます。

Site Studio Publisherを有効化するには、次のタスクを実行します。

  1. 管理者資格証明を使用して、Oracle Content Serverの管理サーバー・ページにログインします。

  2. 「コンポーネント・マネージャ」を開きます。

  3. 「Webコンテンツ管理」セクションの「Site Studio Publisher」の横にあるチェック・ボックスを選択します。

  4. ページの下部にある「更新」をクリックします。

    選択内容を確認するダイアログ・ボックスが開きます。

  5. Site Studio Publisherの有効化を完了するには、サーバーを再起動する必要があります。

10g リリース3 Oracle Content ServerインスタンスへのSite Studio Publisherコンポーネントのインストールおよび有効化については、Content Server 10g リリース3のマニュアルを参照してください。

1.3 Site Studio Publisherの起動

Site Studio Publisherは、Oracle Content Serverユーザー・インタフェースの「Site Studioの管理」セクションから実行されます。

Site Studio Publisherのインタフェースを表示するには、次のタスクを実行します。

  1. 管理者資格証明を使用して、Oracle Content Serverにログインします。

  2. レイアウトに応じて、「管理」トレイまたはページを開きます。

  3. 「Site Studioの管理」を選択します。

  4. 「Site Studio Publisher」を選択します。

1.4 公開のガイドライン

Webサイトを Oracle Content Serverの環境からWebサーバーに公開するために、サイトのすべてのコンテンツがSite Studio Publisherによってコピーされます。ただし、サイトのコピーは完全かつ自己完結型である必要があります。つまり、コピーには元のサイトのすべてのリソースが含まれ、コピー内の各ページは、コピー自体に含まれているリソースのみを参照する必要があります。自己完結型のコピーを作成するために、Site Studio Publisherでは、静的なコピーが様々なホスティング・インスタンスでホストできるように、元のサイトの絶対(完全) URLが相対URLに書き直されます。

Site Studio Publisherでは、特定のページに含まれているリンクとリソースが次の手順で識別および評価されます。

ページのURLにURLパラメータを追加する場合は、注意が必要です。デフォルトで、Site Studio Publisherでは、動的ページの一種が生成される追加のページ・パラメータは、静的ページに名前を付けるときには使用されません。追加されたパラメータはすべて無視されるため、ノード参照にURLパラメータを追加してSite Studioのページをカスタマイズしないでください(つまり、Site Studioを使用して定義されていないノード・パラメータは、ページの名前付けで使用されません)。

1.5 Site Studioのページのカスタマイズに関するガイドライン

Site Studioで生成された JavaScriptをカスタマイズする場合、または独自のコンポーネントを作成する場合は、スクリプトで参照されるすべてのイメージ、ムービーなどに対して、必ず 相対URLを使用してください。リソースへのパスの作成に連結文字列は使用しないでください。相対URLを使用することによって、Site Studio Publisherによる外部参照の適切な識別および評価が容易になります。

動的リストに含まれるアイテムまたはJavaScriptパターンを使用するアイテム、および公開済ページのネーミング規則に特に注意してください。

公開済ページに対するリンク内のJavaScriptの使用

公開済Webページで使用するリンクでJavaScriptパターンを指定する必要がある場合があります。Site Studio PublisherでJavaScript参照とリンクを識別および評価するには、公開済バージョンでこれらの参照が相対参照に変換されるように、特定のパターンを使用する必要があります。

Site Studio Publisherでは、Webページの埋込みJavaScriptで特定のパターンが検索されます。これらのパターンが検出されると、JavaScriptが調査され、コマンドが解釈されます。


注意:

認識されないJavaScriptコマンドがあると、参照先のページが組み込まれない場合や、イメージのダウンロードに失敗する場合があります。

次に示すすべてのパターンで、二重引用符(")および一重引用符(')は、同等とみなされます。クローラにより、引用符内の有効なURLの照合が試行されます。

汎用JavaScriptパターン

JavaScriptフラグメント 横断対象のリンク 置換
"http://www.example.com/test.html" http://www.example.com/test.html なし
something.src = "foo.gif"; foo.gif なし
top.location.href = "other.html"; other.html なし
foo.open("test.html"); test.html なし
frame.replace("something.html"); something.html なし

Site Studio固有のJavaScriptパターン

JavaScriptフラグメント 横断対象のリンク 置換
var g_httpCgiUrl = "...";
注意1を参照
var ssAssetsPath = "..."
注意1を参照
var ssUrlPrefix = "..."
注意1を参照
link(XXX) ?IdcService=SS_GET_PAGE&ssDocName=XX 注意2を参照
nodelink(YYY) ?IdcService=SS_GET_PAGE&nodeId=YYY 注意2を参照

注意:

  1. これらのJavaScriptコールのパラメータ(ファイルまたはディレクトリの参照)は、公開済バージョンで相対参照に変換されます。

  2. 階層パスは、サイトおよびノードの「URLページ名」と「URLディレクトリ名」プロパティを使用して作成されます。プロパティが定義されていない場合は、アンダースコア付きのノード・ラベルが使用されます。

1.6 システム要件

Site Studio Publisherアプリケーションでは、Javaバージョン5 (JRE1.5)以上が必要です。