Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentサービス・リファレンス 11gリリース1 (11.1.1) B72418-02 |
|
前 |
次 |
この章では、Oracle WebCenter Contentのサービスの概要について説明します。このサービスは、Oracle WebCenter Content Server、Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery、Oracle WebCenter Content: RecordsなどのOracle WebCenter Contentの各種機能によって実行される関数またはプロシージャです。
Oracle WebCenter Contentのシステムと通信したりOracle Content Serverのデータベースにアクセスするには、WebCenter Contentのサービスをコールする(サービス・リクエストを行う)ことが唯一の方法です。このガイドでは、サービスの使用法や構文について説明し、一般的に使用され事前定義されているOracle WebCenter Contentサービスの詳細な説明や例を記述しています。
このガイドに記載されている情報は、11gリリース1 (11.1.1)に基づいています。ここに記載されている情報は、製品テクノロジの進化、およびハードウェアとオペレーティング・システムの作成や変更によって、変更されることがあります。ブラウザ、データベース、Webサーバーおよびオペレーティング・システムの技術的な特徴により、オラクル社では第三者製品のすべてのバージョンおよび機能との互換性を保証することはできません。
注意: Oracle WebCenter Contentシステムのカスタマイズおよび統合の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。 |
この章の内容は、次のとおりです。
このガイドはOracle WebCenter Contentの機能またはコンポーネントに従って並べられ、具体的なサービスについての情報を見つけやすくなっています。広範囲にわたって使用されるサービスは、さらに詳しく説明されています。さらに、頻繁に使用されるサービスには、各章の冒頭にあるリストでアスタリスク(*)が付けられています。
第2章「サービスの使用」では、Oracle WebCenter Contentのサービスがどのように機能するかを説明し、Content Serverのサービスを外部のカスタム・アプリケーションからどのようにコールできるかの例を示します。
第3章「サービスのカスタマイズ」では、Oracle WebCenter Contentのサービスの構造を説明し、サービス、問合せおよびテンプレートがどのように連動するかを示し、カスタム・コンポーネントで使用するためのサービス・リソースを作成する方法を記述します。
第4章「コアContent Serverサービス」では、Content Serverのコア・サービスを、一般的な使用法別に説明します。
第5章「ワークフロー・サービス」では、Content Serverで使用されるワークフロー・サービスについて説明します。
第6章「アーカイブ・サービス」では、Content Serverで使用されるアーカイブ・サービスについて説明します。
第7章「コントリビューション・フォルダ・サービス」では、Content Serverでコントリビューション・フォルダ(Folders_gコンポーネントでサポート)とともに使用されるサービスについて説明します。
第8章「フォルダ・サービス」では、Content Serverでフォルダ(FrameworkFoldersコンポーネントでサポート)とともに使用されるサービスについて説明します。
第9章「レコード・サービス」では、Oracle WebCenter Content: Recordsとともに使用されるサービスについて説明します。
第10章「物理コンテンツ管理サービス」では、物理コンテンツ・マネージャとともに使用されるサービスについて説明します。
第11章「拡張ユーザー属性サービス」では、Content Serverの拡張ユーザー属性とともに使用されるサービスについて説明します。
第12章「フォリオ・サービス」では、Content ServerでFoliosとともに使用されるサービスについて説明します。
第13章「リンク・マネージャ・サービス」では、リンク・マネージャとともに使用されるサービスについて説明します。
第14章「仮想コンテンツ・リポジトリ・サービス」では、仮想コンテンツ・リポジトリ(VCR)サービス・プロバイダのインタフェースを操作するアプリケーションによって使用されるサービスについて説明します。
付録A「アクション」では、個別のサービスによって使用されるアクションについて説明します。
Oracle WebCenter Contentのドキュメントでは、Oracle WebCenter ContentおよびContent Serverの構成に関連付けられたディレクトリ内の変数を指すときに、次の用語を使用しています。
IdcHomeDir: この変数は、Oracle WebCenter Contentのホームにあるucm/idc
ディレクトリを参照しており、このディレクトリには、Oracle WebCenter Contentサーバー・メディアが置かれています。サーバー・メディアは、Oracle WebCenter Content Server、Oracle WebCenter Content: Inbound RefineryまたはOracle WebCenter Content: Recordsのソフトウェアを実行できます。これは、基本的に読取り専用のディレクトリです。デフォルトの場所はWCC_ORACLE_HOME
/ucm/idc
です。デフォルトの場所の変数部分は変更可能ですが、パスをucm/idc
から変更することはできません。
DomainHome: この変数は、Oracle WebLogic Serverのアプリケーション・サーバー上で実行するためにOracle WebCenter Contentアプリケーションがデプロイされる、ユーザー指定のディレクトリを参照します。DomainHome
/ucm/
short-product-id
/bin
ディレクトリには、intradoc.cfg
ファイルおよび実行可能ファイルがあります。DomainHome
のデフォルトの場所はMW_HOME
/user_projects/domains/
base_domain
ですが、このパスとドメイン名(base_domain)
は、アプリケーション・サーバーにOracle WebCenter Contentアプリケーションをデプロイするときに変更できます。
short-product-id: この変数は、アプリケーション・サーバーにデプロイされるOracle WebCenter Contentサーバーのタイプを参照します。この名前はコンテキスト・ルート(デフォルトはHttpRelativeWebRoot
構成値)として使用されます。次の値を指定できます。
cs
(Oracle WebCenter Content Server)
ibr
(Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery)
urm
(Oracle WebCenter Content: Records)
IntradocDir: この変数は、アプリケーション・サーバーにデプロイされているOracle WebCenter Contentアプリケーションの一部であるOracle WebCenter Contentのインスタンスに固有の、構成およびデータファイルのルート・ディレクトリを参照します。Oracle WebCenter Contentインスタンスのいずれかのタイプ(Content Server(cs
)、Inbound Refinery(ibr
)またはRecords(urm
))用に、このIdocスクリプト変数を構成します。このディレクトリは別の場所にあってもかまいませんが、デフォルトの場所はDomainHome
/ucm/
short-product-id
です。指定したディレクトリは、インスタンス・ディレクトリへの絶対パスで、特定のサーバーまたはノードに一意である必要があります。このディレクトリには、起動ファイル(intradoc.cfg
および実行可能ファイル)を含んだbin/
ディレクトリがあります。