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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理
11g リリース1 (11.1.1)
B72425-03
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14 URLのマッピング

この章では、短縮形のURLをその他のURLにマップするWebUrlMapPluginコンポーネント使用方法について説明します。このコンポーネントは、Webブラウザを通じてページをフィルタ処理するために、Oracle WebCenter Content ServerによるOracle WebLogic Server Webサーバーの使用をサポートします。

この章の内容は次のとおりです。

14.1 WebUrlMapPluginコンポーネント

WebCenter Contentでは、ビルトインのWebサーバーを持つOracle WebLogic Serverを使用して、Webブラウザを通してページをフィルタ処理します。ユーザー・リクエストは、Oracle WebLogic Serverユーザー・ストアまたはその他の構成済ユーザー・ストアにより認証され、コンテンツ・サーバー・インスタンスと通信します。

WebUrlMapPluginコンポーネントを使用すると、短縮形のURLを、マッピング用の置換スクリプトを使用して、他のURLにマップでき、これによって、長いURLを短縮形にマップすることもできます。WebUrlMapPluginコンポーネントは、デフォルトではコンテンツ・サーバー・インスタンスによりインストール(有効化)されます。

14.2 スクリプト構成

作成できる短縮形のURLでは、一般に次のフォーマットを使用します。

http://myhostexample.com/prefix/suffix

実際のマッピング・プロセスは、ホスト名の部分に続くURLの部分に基づきます。短縮形のURLを解決するため、コンテンツ・サーバー・インスタンスでは、接頭辞を定義済のWebUrlMapPluginエントリのリストのものと比較します。一致するものがある場合、コンテンツ・サーバー・インスタンスでは、一致する接頭辞に対応するマップ・スクリプトを使用して、該当するドキュメントまたはコンテンツ・サーバー・ページを表示します。接尾辞の詳細は、第14.3項を参照してください。

「Web URLマップ」画面を使用してURLマッピング・エントリを構成するには、接頭辞を確定し、対応するマップを定義する必要があります。

接頭辞

マッピング・エントリの接頭辞の部分は、特定の形のURLを識別するために使用する任意の短縮形です。たとえば、短縮形のURLでドキュメントの動的変換が返されるようにする場合、idcを自分の接頭辞として使用できます(たとえば、dynamic converterの短縮形)。

コンテンツ・サーバー・インスタンスでは、接頭辞テストの実行前に、受信したURLから最初のスラッシュが削除されるため、接頭辞を作成する際には、先頭にスラッシュ(/)文字を入力しないでください。


注意:

URLマップの接頭辞の最後には、スラッシュ(/)を含めてください。そうしないと、マッピングが適用されるURLが増えて、標準的なコンテンツ・サーバーの操作の妨げになる可能性があります。


マップ

マッピング・エントリのマップの部分は、コンテンツ・サーバー・インスタンスで短縮形のURLを解決するために使用されるIdocスクリプト・コードです。マップの部分では、置換タグ(<!--$variable-->)を使用できます。たとえば、次のものが含まれます。

<!--$cgipath-->
<!--$internetuser-->
<!--$suffix-->

これらの置換タグは、URLの該当するパラメータを参照する変数です。

単純なif構造体もサポートされています。たとえば、次のスクリプト・セグメントは、値が存在し、空でないかどうかを確認するためのテストを実行します。

<!--$if myconfigvar-->something<!--$endif-->

14.3 参照用にサポートされている変数

URLマッピング・エントリのマップ部分では、参照用の次の標準変数が使用されます。

14.4 URLマッピング・エントリの追加/編集

URLマッピング・エントリを追加または編集するには、次のようにします。

  1. コンテンツ・サーバーのホーム・ページで、「管理」「WebUrlMapPlugin」を選択します。

  2. 「Web URLマップ」ページで、「接頭辞」フィールドと「マップ」フィールドに適切な値を入力して、既存のマッピング・エントリを編集するか、新規のエントリを定義するか、またはその両方を行います。

  3. 「更新」をクリックします。ページがリフレッシュされ、「接頭辞」フィールドと「マップ」フィールドの値が保存されます。表示されたすべてのフィールドに値が入っている場合、ページの再表示後に追加の「接頭辞」「マップ」のフィールドのペアが2つ表示されます。


    重要:

    WebUrlMapPlugin機能は、数百のマッピング・エントリをサポートするように設計されています。ただし、マッピング・エントリが数千に及ぶと、Webサーバーのパフォーマンスに影響が出るので注意してください。


14.5 マッピングの例

次の例では、マッピングのスクリプトとテクニックを示します。

14.5.1 情報更新フォーム

既存のコンテンツ・アイテムに情報更新フォームを生成するために、短縮形のURLを作成できるようにするWeb URLマッピング・スクリプトを定義できます。ユーザーが特定のドキュメントに任意の識別変数を入力できるように、マッピング・スクリプトを作成できます。たとえば、次のフォーマットのURLがあるとします。

http://myhostexample.com/u/mydoc_parameter

このURLは、次のURLにマップできます。

http://myhostexample.com/idcm1//idcplg?IdcService=GET_UPDATE_FORM&dDocName=mydocumentname

URLをマップするには、「Web URLマップ」画面を使用して、次のWeb URLマップ・エントリを定義します。

  • 接頭辞:

    u/
    
  • マップ:

    <!--$cgipath-->?IdcService=GET_UPDATE_FORM<!--$suffix-->&myparam=<!--$myparam-->
    

14.5.2 動的変換

このURLマッピング例を機能させるには、Dynamic Converterをインストールする必要があります。Dynamic Converterの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』を参照してください。

ドキュメントの様々な動的変換に短縮形のURLを作成できるようにするWeb URLマッピング・スクリプトを定義できます。たとえば、次のフォーマットのURLがあるとします。

http://myexamplename.com/dc/mydocumentname

このURLは、次のURLにマップできます。

http://myhostexample.com/idcm1/idcplg?IdcService=GET_DYNAMIC_CONVERSION&dDocName=mydocumentname&RevisionSelectionMethod=LatestReleased

URLをマップするには、「Web URLマップ」画面を使用して、次のWeb URLマップ・エントリを定義します。

  • 接頭辞:

    dc/
    
  • マップ:

    <!--$cgipath-->?IdcService=GET_DYNAMIC_CONVERSION&dDocName=<!--$suffix-->&RevisionSelectionMethod=LatestReleased
    

14.5.3 CGIパラメータ

CGIパラメータを直接参照することもできます。たとえば、次のフォーマットのURLがあるとします。

http://myhostexample.com/dcp/mydocumentname?myparam=myvalue

このURLは、次のURLにマップできます。

http://myhostexample.com/idcm1/idcplg?IdcService=GET_DYNAMIC_CONVERSION&dDocName=mydocumentname&RevisionSelectionMethod=LatestReleased&myparam=myvalue

URLをマップするには、「Web URLマップ」画面を使用して、次のWeb URLマップ・エントリを定義します。

  • 接頭辞:

    dcp/
    
  • マップ:

<!--$cgipath-->?IdcService=GET_DYNAMIC_CONVERSION&dDocName=<!--$suffix-->&RevisionSelectionMethod=LatestReleased&myparam=<!--$myparam-->