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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理
11g リリース1 (11.1.1)
B72425-03
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34 アーカイブおよび移行の戦略

この章では、Oracle WebCenter Content Serverのアーカイブおよび移行の一般的な戦略について説明します。


注意:

この項で説明するシナリオはすべて、手動でも(レプリケーションによる)自動でも実行できます。


この章の内容は、次のとおりです。

34.1 エクスポート

この項では、エクスポートの戦略について説明します。

サマリー

簡単なエクスポートの一般的な用途は、次のとおりです。

構成

以降に、可能なエクスポートのみ構成を一般的なものから順に示します。

図34-1 外部ファイル・システムへのエクスポート

図34-1の説明が続きます
「図34-1 外部ファイル・システムへのエクスポート」の説明

図34-2 独自のコレクションへのエクスポート

図34-2の説明が続きます
「図34-2 独自のコレクションへのエクスポート」の説明

34.2 インポート

この項では、インポートについて説明します。

サマリー

簡単なインポートの一般的な用途は、次のとおりです。

構成

以降に、可能なインポートのみ構成を一般的なものから順に示します。

図34-3 外部ファイル・システムからのインポート

図34-3の説明が続きます
「図34-3 外部ファイル・システムからのインポート」の説明

図34-4 独自のコレクションからのインポート

図34-4の説明が続きます
「図34-4 独自のコレクションからのインポート」の説明

34.3 自己エクスポート/インポート

この項では、自己エクスポートについて説明します。

サマリー

一般的に自己エクスポート/インポートは、コンテンツ・メタデータを新しい値に変更するために使用します。

構成

以降に、可能な自己エクスポート/インポート構成を一般的なものから順に示します。

図34-5 独自のコレクションからの自己エクスポート/インポート

図34-5の説明が続きます
「図34-5 独自のコレクションからの自己エクスポート/インポート」の説明

図34-6 外部ファイル・システムからの自己エクスポート/インポート

図34-6の説明が続きます
「図34-6 外部ファイル・システムからの自己エクスポート/インポート」の説明

34.4 1対1のアーカイブ

この項では、1対1のアーカイブについて説明します。

サマリー

1対1のアーカイブは、異なるコンテンツ・サーバー・インスタンス間でコンテンツをコピーまたは移動するために使用します。

構成

以降に、可能な1対1のアーカイブ構成を一般的なものから順に示します。

図34-7 1対1のアーカイブ: ソケット経由

図34-7の説明が続きます
「図34-7 1対1のアーカイブ: ソケット経由」の説明

図34-8 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システム上

図34-8の説明が続きます
「図34-8 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システム上」の説明

図34-9 1対1のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上

図34-9の説明が続きます
「図34-9 1対1のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上」の説明

図34-10 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-10の説明が続きます
「図34-10 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

図34-11 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-11の説明が続きます
「図34-11 1対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

34.5 1対多のアーカイブ

この項では、1対多のアーカイブについて説明します。

サマリー

1対多のアーカイブは通常、コントリビューション・サーバーからコンサンプション・サーバーにコンテンツをコピーまたは移動する場合に使用します。

構成

以降に、可能な1対多のアーカイブ構成を一般的なものから順に示します。

図34-12 1対多のアーカイブ: ソケット経由

図34-12の説明が続きます
「図34-12 1対多のアーカイブ: ソケット経由」の説明

図34-13 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システム上

図34-13の説明が続きます
「図34-13 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システム上」の説明

図34-14 1対多のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上

図34-14の説明が続きます
「図34-14 1対多のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上」の説明

図34-15 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-15の説明が続きます
「図34-15 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

図34-16 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-16の説明が続きます
「図34-16 1対多のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

34.6 多対1のアーカイブ

この項では、多対1のアーカイブについて説明します。

サマリー

多対1のアーカイブの一般的な用途は、次のとおりです。

構成

以降に、可能な多対1のアーカイブ構成を一般的なものから順に示します。

図34-17 多対1のアーカイブ: ソケット経由

図34-17の説明が続きます
「図34-17 多対1のアーカイブ: ソケット経由」の説明

図34-18 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システム上

図34-18の説明が続きます
「図34-18 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システム上」の説明

図34-19 多対1のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上

図34-19の説明が続きます
「図34-19 多対1のアーカイブ: 共有外部ファイル・システム上」の説明

図34-20 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-20の説明が続きます
「図34-20 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

図34-21 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート

図34-21の説明が続きます
「図34-21 多対1のアーカイブ: 共有ファイル・システムでのソースからコレクションへのエクスポートおよびコレクションからのインポート」の説明

34.7 アーカイバの例

この項では例をあげ、アーカイバを使用して一般的なビジネス問題を解決する方法について説明します。

34.7.1 ラップトップへのコンテンツ・サーバー・インスタンスのコピー

この例では、出張する同僚のために、コンテンツ・サーバー・インスタンスのコピーを使用してラップトップ・コンピュータを設定する必要があります。

この手順では、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスとラップトップ・コンピュータが同じファイル・システムにアクセスできること、さらにラップトップ・コンピュータにコンテンツ・サーバー・ソフトウェアがインストールされていることを前提としています。

  1. ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスでアーカイバを開きます。

  2. 新しいアーカイブを作成します。

  3. すべてのコンテンツをエクスポートするので、エクスポート問合せを作成する必要はありません。

  4. アーカイブのファイル・サイズを制限するには、「エクスポート問合せの編集」ページで「最新リビジョン」オプションを選択します。

  5. コンテンツ・タイプとユーザー属性をラップトップ・システムにコピーする必要がある場合は、「データのエクスポート」タブで「コンテンツ構成情報」および「ユーザー構成情報」を選択します。

  6. 「一般」タブからエクスポート・オプションを設定します。

    • ローカル・システムの領域を節約するには、「既存のエクスポート・ファイルを置換」を選択します。

    • 同僚にWeb表示可能ファイルが必要であれば、「Webコンテンツをコピー」を選択します。

  7. 手動でエクスポートを開始します。

  8. ラップトップのコンテンツ・サーバー・インスタンスでアーカイバを開きます。

  9. ソース・コレクションを開いて、インポートするアーカイブを選択します。

  10. コンテンツ・タイプとユーザー属性がエクスポートされた場合、「アーカイブのインポート」ページでこれらのオプションを選択します。

  11. 手動でインポートを開始します。

34.7.2 「コンテンツ・タイプ」および「作成者」による転送

この例では、ユーザーがコンテンツを送信する宛先はコントリビューション・コンテンツ・サーバー・インスタンスです。JChangによりコントリビュートされたアーカイブHRコンテンツを、人事ポータルとして機能する別の建物にあるコンテンツ・サーバー・インスタンスに自動的にアーカイブします。

この手順では、2つのコンテンツ・サーバー・インスタンスが共有ファイル・システムにアクセスできないこと、さらに人事ポータル・サーバーに各コンテンツ・アイテムの最新リビジョンのみが含まれる必要があることを前提としています。

コントリビューション・コンテンツ・サーバー・インスタンスでの自動エクスポートの設定:

  1. アーカイブを作成します。

  2. アーカイブに次のエクスポート問合せを設定します。

    フィールド 演算子

    コンテンツ・タイプ

    次の値に等しい

    HR

    作成者

    次の値に等しい

    JChang


  3. 「エクスポート問合せの編集」ページで、次を実行します。

    • 「リリース日が最終エクスポートの日付よりも新しいリビジョンをエクスポートする。」を選択します。

    • 「最新リビジョン」オプションを選択します。

  4. 「一般」タブからエクスポート・オプションを設定します。

    • ローカル・システムの領域を節約するには、「既存のエクスポート・ファイルを置換」を選択します。

    • Web表示可能ファイルをアーカイブに含めるには、「Webコンテンツをコピー」を選択します。

  5. 手動でアーカイブをエクスポートします。

  6. 「レプリケーション」タブで、アーカイブを自動エクスポータとして登録します。

HRポータルのコンテンツ・サーバー・インスタンスでの自動エクスポートの設定:

  1. ターゲット・アーカイブを作成します。

  2. ターゲット・アーカイブを選択し、「一般」タブで「アクションのオーバーライド」として「更新」が設定されていることを確認します。

  3. 手動でターゲット・アーカイブをインポートします。

  4. 「レプリケーション」タブで、アーカイブを自動インポータとして登録します。

コントリビューション・サーバーからHRポータル・サーバーへの自動プル転送の設定:

  1. コントリビューション・コンテンツ・サーバー・インスタンスで、HRポータルのコンテンツ・サーバー・インスタンスへの送信プロバイダを作成します。

  2. HRポータルのコンテンツ・サーバー・インスタンスでアーカイバを開きます。

  3. ターゲット・コレクションを開いて、ターゲット・アーカイブを転送先になれるように設定します。

  4. ソース・コレクションを開いて、ソース・アーカイブを選択します。

  5. 「転送先」タブで、ターゲット・アーカイブをターゲットの宛先として選択します。

  6. 手動転送を実行します。

  7. 転送を自動に設定します。

34.7.3 メタデータ・フィールドの変更

この例では、あるコンテンツ・サーバー・インスタンスで使用されたApprovedByというカスタム・メタデータ・フィールドを、他のコンテンツ・サーバー・インスタンスとの整合性を保つためにSponsorという名前に変更する必要があります。

  1. 新規のSponsorメタデータ・フィールドを作成します。

  2. アーカイブを作成します。

  3. 手動ですべてのコンテンツをアーカイブにエクスポートします。(エクスポート問合せを作成する必要はありません。)

  4. アーカイブに次のインポート・フィールドの変更を設定します。

    エクスポート・フィールド ターゲット・フィールド

    xApprovedBy

    Sponsor


  5. 「一般」タブから、「アクションのオーバーライド」として「更新」を選択します。

  6. 手動でインポートを開始します。

  7. コンテンツ・サーバー・インスタンスからApprovedByフィールドを削除します。

34.7.4 コンテンツIDの接頭辞の追加

この例では、コントリビューション・サーバーとして使用される2つのコンテンツ・サーバー・インスタンスがあるが、両方のサーバーからすべてのコンテンツを消費できるようにします。両方の方向に自動転送を設定できます。しかし、どちらのコンテンツ・サーバー・インスタンスでも同じような採番スキームを持つ自動コンテンツID生成が使用されるため、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスにすでに存在するコンテンツIDを持つファイルをインポートすると、エラーが発生したり、リビジョンが上書きされることがあります。

  • 競合を回避するには、両方のコンテンツ・サーバー・インスタンスで「自動採番接頭辞」システム・プロパティに一意の接頭辞を追加する方法があります。

  • また、インポート・プロセス中に一意の接頭辞を追加しても同じことを達成できます。

コンテンツIDの接頭辞を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 最初のコンテンツ・サーバー・インスタンスのインポート・アーカイブで、次の値の変更を設定します。

    入力値 フィールド 出力値

    「すべて」チェック・ボックス

    コンテンツID

    server2_<$dDocName$>


  2. 2つ目のコンテンツ・サーバー・インスタンスのインポート・アーカイブで、次の値の変更を設定します。

    入力値 フィールド 出力値

    「すべて」チェック・ボックス

    コンテンツID

    server1_<$dDocName$>


34.7.5 リリース日の変更

この例では、レプリケーションまたは転送を使用してアーカイブを他のコンテンツ・サーバー・インスタンスにコピーしますが、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスのリリース日を、コンテンツ・アイテムがコピーされた日付にするとします。

  1. エクスポートおよびインポートをレプリケーションまたは転送のために設定します。

  2. ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスにインポートするアーカイブを選択します。

  3. アーカイブに次のインポート値の変更を設定します。

    入力値 フィールド 出力値

    「すべて」チェック・ボックス

    リリース日

    <$dateCurrent()$>


リリース日は、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスのローカルな日時を反映します。

34.8 構成移行のヒント

構成移行ユーティリティを使用する際には、注意が必要な点があります。