Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発 11gリリース1 (11.1.1) B72427-04 |
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ホーム > Oracle WebCenter Contentによる開発 > バーコードのカスタマイズ
この章では、Oracle WebCenter Content: Recordsでのバーコードのカスタマイズの方法について説明します。カスタム・バーコード範囲を追加し、非標準のバーコード・データを処理できます。
この章の内容は次のとおりです。
物理コンテンツ管理(PCM)ソフトウェアには、デフォルト・セットのバーコード範囲とバーコード・トランザクション・タイプ(チェックイン、チェックアウトおよび場所の設定)が同梱されています。一連のバーコード番号をサイトの所定のシステムと合致するように追加し、それを使用して追加のカスタム機能を提供することができます。番号を追加した後で、カスタマイズしたサービスを作成して新規機能が使用できるようにする必要があります。このサービスの設計には、コンサルティング・サービスの利用をお薦めします。
PCMで使用される標準フォーマット以外のフォーマットのバーコード・ファイルを処理するようにシステムをカスタマイズすることもできます。これを行うには、サイトで使用しているフォーマットを受け入れるように処理ファイルを変更します。バーコード・データの更新に使用する処理ファイルをカスタマイズするには、Idoc Scriptについての詳細な知識が必要です。
PCMバーコードには、印刷時に接頭辞として値が付けられますが、この値は処理の前に削除する必要があります。ユーザー・バーコードには接頭辞としてU
が、ストレージ・バーコードにはS
が、オブジェクト・バーコードにはO
がそれぞれ付けられます。
権限: このタスクを実行するには、 |
カスタム・バーコード範囲を追加するには:
トップ・メニューで「物理」→「構成」→「機能バーコード」を選択します。
「カスタム・バーコードの構成」ページで、「追加」をクリックします。
「カスタム・バーコードの作成」ダイアログで、バーコードと、そのバーコードに関連付けられたアクティビティまたはイベント(たとえば、Inventory
またはStorage Disposal
)を入力します。カスタム・コードの番号は7000
から9999
の範囲内である必要があります。終了したら、「OK」をクリックします。
リストに新しいバーコードを示した「カスタム・バーコードの構成」ページが開きます。
バーコード範囲を定義した後で、コンサルティング・サービスに問い合わせて、カスタム・バーコードによりコールされるサービスを定義してください。使用されるサービスのタイプは、定義された機能のタイプに応じて異なります。
PCMでのバーコード処理では、処理ファイルにあるIdocスクリプトで作成されたコードを使用して、データ・ファイル内の各行が評価されます。処理ファイルを変更して、バーコード・データ・ファイルの解析および処理方法をカスタマイズすることができます。
重要: バーコード・データを処理するファイルをカスタマイズするには、Idoc Scriptについての詳細な知識が必要です。支援が必要な場合には、コンサルティング・サービスにお問い合せください。 |
処理ファイルはbarcode\resources\
ディレクトリに格納され、barcode_process_resource.htm
という名前が付けられます。
次に、標準バーコード・データ・ファイルの例を示します。
H YYYYMMYYHHMMSS 00 0000000000 - Header 20050721125151 00 1000 - Transaction code 20050721125201 00 URMUSER - Location 20050721125204 00 OB1 - Object to be processed 20050721125204 00 OB2 - Object to be processed T 000 - Footer
標準データ・ファイルのヘッダー行は値H
で始まりますが、この値は処理ファイルでは無視されます。ヘッダー行が異なっていたり、欠落している場合はカスタマイズ可能です。これを変更するには、バーコード環境ファイルのbarcodeHeaderStartsWith
変数を変更します。
データ・ファイルの標準的なフッター行はT 000
で始まります。処理ファイルがこの表記を見つけると、処理が停止して、処理済のデータがアップロードされます。別のフッター・タイプを指定するようにbarcodeFooterStartsWith
変数を変更できます。
ファイルでヘッダーまたはフッター以外の行はそれぞれデータとして解析されます。有効なトランザクションには、トランザクション・コード、場所およびその場所に割り当てられるアイテムが個別に指定されている必要があります。
次の3つのデフォルト・トランザクション・コードが使用可能です。
1000: チェックイン
2000: チェックアウト
3000: パラメータと実際の場所を設定します。これは、チェックイン・トランザクションとしても使用できます。
カスタム・バーコード範囲の追加で注記したように、カスタム・トランザクション・コードも作成できます。カスタム・コードを使用する場合は、場所をユーザー、ストレージ・アイテムまたはオブジェクト(ボックス、フォルダ、テープなど)に設定する必要があります。
トランザクション日(dTransDate)およびトランザクション・タイプ(dTransType。これは1000、2000、3000のコード指定か、カスタム番号です)を処理ファイルに設定する必要があります。処理ファイルでは、次の値をクリアしてください。
ロケーション・タイプ(dLocationType
)
場所(dLocation
)
オブジェクト・タイプ(dExtObjectType
)
バーコード(dBarcode
)
バーコード日付(dBarcodeDate
)日付のフォーマットはMM/dd/yyyy HH:MM:SS
とします。
次の変数はFALSE
に設定します。
バーコード・トランザクションの場所(barcodeTransLocation
)
バーコード・アイテム(barcodeItemSet
)
値dLocationType
およびdLocation
は、場所を設定するために設定する必要があります。さらに、barcodeTransLocation
変数をTRUE
に設定する必要があります。これは、場所が現在のトランザクションに設定済であることを示します。
場所がユーザーである場合、dLocationType
はwwUser
に設定する必要があります。場所がストレージ・ロケーションである場合、dLocationType
はwwStorage
に設定する必要があります。場所がオブジェクトである場合は、dLocationType
を空白のままにできます。その場合は、処理コードによって処理中のオブジェクトのオブジェクト・タイプが決定されます。
1つのトランザクションで、複数のアイテムを同じ場所に割り当てることができます。barcodeTransLocation
の値がTRUE
に設定されている場合、処理中のアイテムは以前に設定された現在の場所に割り当てられているオブジェクトであると想定されます。アイテムが解析されるたびに、barcodeItemSet
値がTRUE
に設定されていることを確認して、アイテムが処理されるようにします。