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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発
11gリリース1 (11.1.1)
B72427-04
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27 コンテンツ・サーバーでのJavaServer Pagesの統合

この章では、Oracle WebCenter Content ServerとJavaServer Pages (JSP)の統合方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

27.1 JSP統合について

JavaServer Pages (JSP)からコンテンツ・サーバーのコア機能にアクセスして、組込みのApache Jakarta Tomcat Serverを使用するJSPページ実行機能によってフォームおよびカスタム・ページを配信できます。


注意:

コンテンツ・サーバーとともにSite Studio for External Applications (SSXA)を使用している場合は、コンテンツ・サーバーのJSP機能は有効にしないでください。コンテンツ・サーバーのJSP機能を有効にすると、SSXAテンプレートでの解析エラーが発生します。


27.1.1 JSP実行

JSP実行機能は、組込みのApache Jakarta Tomcat Servlet/JSP Serverを使用して、コンテンツ・サーバー内のコンテンツおよびコンテンツ管理機能にアクセスします。

Apache Jakarta Tomcat Serverは、その機能が有効になっている場合はコンテンツ・サーバーの内部で実行される、Java ServletおよびJavaServer Pagesの無償のオープンソース・サーバーです。Tomcat ServerをWebCenter Contentと統合することにより、コンテンツ配信のパフォーマンスが向上するという利点が得られます。

開発者は、JSP実行機能を使用して、標準のコンポーネント・アーキテクチャではなく、JavaServer Pagesを通じて、コンテンツ・サーバーのコンテンツ、ResultSets、パーソナライズおよびセキュリティ定義、事前定義変数および構成設定にアクセスし、それらを変更できます。サービスおよびIdocスクリプト機能は、コンテンツ・サーバーに実行可能コンテンツとして存在するJSPページから実行することも可能です。


重要:

JSPページがコンテンツ・サーバー上にJSP実行機能の一部として提供されている場合のみ、JSPページでIdocスクリプト機能を実行できます。別のJSPサーバー上で提供されているJSPページには、この機能がありません。その場合、JSPページをコンテンツ・サーバーにチェックインすることで、リビジョン・コントロールが可能になりますが、プレゼンテーション層(JSPサーバー)でIdocスクリプト機能を動的に実行することはできません。


27.1.2 Tomcat

JSPがサービスをコールする機能は、Tomcat 5.025サーバーをコンテンツ・サーバーのコア機能と統合することで提供されます。

  • Tomcatは、Java ServerおよびJavaServer Pagesの無償のオープンソース・サーバーです。バージョン5.025は、Servlet 2.4およびJSP 2.0仕様に準拠しています。

  • Tomcatをコンテンツ・サーバーに統合することの主な利点は、コンテンツ配信のパフォーマンスが向上することです。直接統合では、ソケットベースのインタフェースは必要なく、コンテンツ・サーバーのコア機能がすべて使用可能になります。

  • Tomcatはコンテンツ・サーバーに組み込まれていますが、server.xmlを構成ファイルとして使用して、内部Tomcatエンジンをニーズに合うように変更できます。


    注意:

    この製品には、Apache Software Foundation (http://www.apache.org/)によって開発されたソフトウェアが含まれています。


27.1.3 特長

JSPサポートが有効な場合、カスタム・コンポーネントには、タイプがjspおよびjspxのJSPページを含めることができます。

  • DomainHome/ucm/cs/weblayout/jsp/ディレクトリは、デフォルトでJSPページをホストできます。

  • Oracle WebCenter Contentの配布媒体には、最新のJava EE SDKも含まれています。

27.2 JSPサポートの構成

JSPサポートを有効化して構成するには、次の手順を使用します。

  1. コンテンツ・サーバーで、JSPページで使用する新しいセキュリティ・グループ(以降の手順ではjspと呼びます)を作成します。このセキュリティ・グループは、開発者に限定する必要があります。この手順は、必須ではありませんが、開発者の便宜のために実行することをお薦めします。JSPに対して有効にするすべてのセキュリティ・グループは、手順5で指定する必要があります。

    1. 「ユーザー管理」画面を表示します。

    2. 「セキュリティ」メニューで、「グループの権限」を選択します。

    3. 「グループの追加」をクリックします。

    4. グループ名としてjspを入力し、説明を入力して、「OK」をクリックします。

    5. 管理者ロールおよび任意の開発者ロールに管理者権限を割り当てます。

    6. 管理者以外のすべてのロールに読取り権限を割り当てます。

    7. 「閉じる」をクリックします。

  2. AIX、HP-UXまたはLinux s390上で実行している場合、Java 2 SDK (JSP統合で必要です)は、システムに自動的にインストールされることはなく、配布媒体でも提供されません。内部JSPエンジンをこれらのオペレーティング・システムのいずれかで実行するには、1.5 JDKがサーバーに存在しており、intradoc.cfgファイル内のCLASSPATH値がtools.jarファイルへのパスを含むように変更されている必要があります。たとえば、AIX上のデフォルトの1.5インストールの場合、このファイルは、/usr/java15/libに存在している必要があります。

  3. 次のオプションのいずれか1つを選択します。

    • 「管理」トレイまたはメニューから、「管理サーバー」「一般構成」を選択します。

    • 「システム・プロパティ」ユーティリティで、「サーバー」タブをクリックします。

  4. JSPプロンプトを有効にします。

    • 管理サーバーの場合、「Java Server Page (JSP)の有効化」をクリックします。

    • システム・プロパティの場合、「Java Server Page (JSP) の実行」をクリックします。

  5. JSPに対して有効にするセキュリティ・グループを入力します(手順1で作成したセキュリティ・グループを含みます)。

  6. 設定を保存し、コンテンツ・サーバーを再起動します。

27.3 サンプル・ページのロード

次の手順のいずれかを使用して、サンプル・ページをコンテンツ・サーバーにロードします。