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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP ERPアダプタ・スタート・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72792-01
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5 リバース・エンジニアリング・データ・モデル

この章では、OracleターゲットおよびSAPソース・データ・モデルをリバース・エンジニアリングする方法を説明します。

内容は次のとおりです。

Oracleターゲットのリバース・エンジニアリング

Oracleデータ・モデルをリバース・エンジニアリングするには:

  1. デザイナに接続します。

  2. 「モデル」ツリー・ビューで、「モデルの挿入」をクリックします。

  3. 「定義」タブで、次に示すようにモデル・パラメータを入力します。

    image018.jpgの説明が続きます
    図image018.jpgの説明

  4. 「リバース」タブで、「グローバル」コンテキストを選択します。

    image020.jpgの説明が続きます
    図image020.jpgの説明

  5. 「リバース」「OK」をクリックして、モデルを保存します。

  6. 次のように、OracleモデルにWS_GEO_DSデータストアが表示されます。

    image022.jpgの説明が続きます
    図image022.jpgの説明

SAPソース・データストアのリバース・エンジニアリング

SAPソース・データストアのリバース・エンジニアリングを行うには、次のタスクを実行する必要があります。

  1. データ・モデルの作成

  2. SAP接続の検証

  3. リバース・エンジニアリング・プロセスの開始

この項の内容は、次のとおりです。

データ・モデルの作成

  1. 「モデル」ツリー・ビューで、「モデルの挿入」をクリックします。

  2. 「定義」タブで、次に示すようにモデル・パラメータを入力します。SAP ABAPテクノロジおよび以前作成した論理スキーマ(この例ではLOGICAL_SAP_ERP論理スキーマ)を選択する必要があります。

    image024.jpgの説明が続きます
    図image024.jpgの説明

  3. 「リバース」タブで、次の操作を行います。

    1. 「グローバル」コンテキストを選択します。

    2. 「カスタマイズ済」オプションを選択します。

    3. SAP ERP DemoプロジェクトでインポートしたRKM SAP ERP接続テストを選択します。

SAP接続の検証

  1. 「モデル」ツリー・ビューで、SAP ERPソース・モデルを開きます。

  2. 「リバース」をクリックし、リバース・エンジニアリング・プロセスの開始を確認します。このプロセスでは、次の2つのテストが実行されます。

    • SAPシステムへのテスト接続の確立

    • 「About」ダイアログを表示して、SAP JCoが適切に設定されていることの検証

  3. 数秒以内に、次のようなSAP JCo-Aboutダイアログが表示されます。

    image026.jpgの説明が続きます
    図image026.jpgの説明

    JCoバージョン番号を検証し(詳細は「システム要件と動作要件」を参照してください)、JCoライブラリのパスが指定されていることを確認します(Windowsの場合は.dll)。該当しない場合、またはaboutダイアログにエラー・メッセージが表示された場合は、SAP JCoパッケージの説明に従ってSAP JCoインストレーションを確認してから、このテストを再実行してください。


    注意:

    JCo-About-ダイアログを閉じると、ODIも終了します。


  4. SAP JCoインストールを検証したら、ODIオペレータを開きます。

  5. オペレータで、「リバース・エンジニアリング」セッションをタスク・レベルまで開きます。

  6. 「SAP接続のテスト」タスクの実行が成功したかどうかを検証します。成功していない場合は、タスクの詳細を表示して接続の問題を特定します。このタスクの出力には、SAPシステムへの接続が成功しましたという記述が必ず含まれている必要があります。含まれていない場合、接続テストは失敗しているため、継続する前に接続の問題を分析する必要があります。

    SAP接続の検証に成功するまで、次へ進まないでください。


注意:

SAP接続をODIとは別個に検証する場合は、付録C「SAPスタンドアロン接続テスト」を参照してください。


リバース・エンジニアリング・プロセスの開始

SAP ERPデータストアのリバース・エンジニアリング・プロセスを開始するには:

  1. 「モデル」ツリー・ビューで、SAP ERPソース・モデルを開きます。

  2. 「リバース」タブで、次の操作を行います。

    1. 「グローバル」コンテキストを選択します。

    2. 「カスタマイズ済」オプションを選択します。

    3. SAP ERP DemoプロジェクトでインポートしたRKM SAP ERPを選択します。

    4. USE_GUI KMオプションをYesに設定します。

    5. RKMを初めて使用する場合のみ: SAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEをSAP Basisの管理者が提供したトランスポート・レイヤーの名前に設定します。


      注意:

      SAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEオプションには必ず正確な値を入力してください。初回インストール時に無効な値が使用されると、コネクタのインストールに大幅な遅れが生じる可能性があります。


    6. RKMを初めて使用する場合のみ: KMオプションSAP_FUNCTION_GROUP_NAMEにカスタム値を使用する場合、この関数グループはRKM (ABAP_UPLOAD=true)の初回実行時より前に存在することはできません

    7. RKMを初めて使用する場合のみ: UPLOAD_ABAP_CODEYesに設定します。初回の実行後は、この値をNoに戻す必要があります。

    8. SAP構成に従って、その他のパラメータを設定します。RKMオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』を参照してください。

      image028.jpgの説明が続きます
      図image028.jpgの説明

  3. 「適用」をクリックして、変更を保存します。

  4. 「リバース」をクリックして、リバース・エンジニアリング・プロセスを開始します。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「セッションを開始しました」ダイアログが表示されます。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. UPLOAD_ABAP_CODEの設定をNoに戻します。

  9. RKMを初めて使用する場合のみ: オペレータで、現在のセッションの状態が「実行中」であることを確認します。セッションに失敗した場合は、設定を確認してください。すべてのインストール手順が正常に完了するまでは次に進まないでください。

SAPメタデータ・ブラウザの使用

USE_GUIオプションをYesに設定した場合、RKMの「SAPメタデータ・ブラウザ」に次のようなツリー・ビューでSAPオブジェクトが表示されます。


注意:

下のダイアログが表示されない場合は、ODIオペレータで詳細を参照し、ログ・ファイル<System Temp Dir>/sap_rkm_erp_<ODI Session Number>.logを読んでください。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』のログ・ファイルに関する項を参照してください。


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図image030.jpgの説明

ツリー・ビュー

SAPモジュールはツリー・ビューで表示されます。現在のユーザーに対して使用可能なSAPモジュールのみが表示されます。ツリー・ビューを開くとSAP表が表示され、リバース・エンジニアリングの対象を選択できます。

ツリー・ビューで選択された表のみがリバース・エンジニアリングされます。

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図image032.jpgの説明

検索パネル

「検索」オプション・グループを使用すると、次の項目に基づいてブラウザで特定のオブジェクトを検索できます。

  • 表名

  • 簡単な説明

  • アプリケーション・コンポーネント

  • パッケージ

サンプルのプロジェクトでは、次のようにT005TおよびT005U国表を使用します。

  1. 「表名」フィールドにT005Tと入力して「検索」をクリックし、リバース・エンジニアリングを実行する最初の表を検索します。この表を選択します。

  2. 「表名」フィールドにT005Uと入力して「検索」をクリックし、リバース・エンジニアリングを実行する2つ目の表を検索します。この表を選択します。

  3. 「リバース」をクリックします。

  4. Oracle Data Integratorによって、選択したデータストアに対するリバース・エンジニアリング・プロセスが開始されます。リバース・エンジニアリングされたデータストアが「モデル」の下に表示されます。

GUIを使用しないリバース・エンジニアリング

SAPメタデータ・ブラウザを使用しないでリバース・エンジニアリングを実行する場合は、SAP ERP KMオプションに次のパラメータを入力します。

  • USE_GUI: No

  • SAP_TABLES_NAME : T005TT005U

この構成では、SAPメタデータ・ブラウザを表示することなく、表がリバース・エンジニアリングされます。

適切なKMオプションを使用することにより、たとえばSAPモジュールまたはパッケージ名などに基づいて、リバースされた表にフィルタを選択することもできます。また、「リバース」タブの「マスク」フィールドで表名マスクを指定することにより、表名をフィルタすることもできます。

RKMオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle Data IntegratorからSAP ERP表内のデータを表示することはできません。


SAP ERP表をリバース・エンジニアリングした場合の処理

まず、Oracle Data IntegratorがSAPシステムにABAPコードをアップロードし、SAPメタデータを取得できるようにします。このRFCは、UPLOAD_ABAP_CODEオプションが選択されている場合のみアップロードされます(一般的にこのオプションは1回のみアクティブ化されます)。ABAPプログラムが、SAP_FUNCTION_GROUP RKMオプションで指定されたSAP関数グループ内に生成されます。

このコードがSAPで設定されると、Oracle Data IntegratorがSAPメタデータを取得し、SAPメタデータ・ブラウザで表示できるようになります。次に、選択されたメタデータが、SAPからOracle Data Integratorリポジトリにリバース・エンジニアリングされます。リポジトリにはSAPメタデータの説明のみが格納され、データは何もありません。

ユーザーフレンドリ情報で体系化および強化された表定義に加えて、キーおよび索引の定義も取得されます。Oracle Data Integratorに表示されるモデルには、SAP ERPモデルで統合タスクを実行するために必要なすべての情報が示されます。