Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.6.0) E49683-01 |
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この章では、Webサイト訪問者、およびOracle WebCenter Sitesで公開されているページの使用に関するデータ・キャプチャを有効化する方法について説明します。この章では、AddAnalyticsImgTag
および関連するコードを実装して、データ・キャプチャを有効化します。キャプチャされたデータが統計的に処理されると、その結果は、一般情報レポート、コンテンツ情報レポート、ユーザー情報レポート、Engageレポートなど、様々なAnalyticsレポートで使用できます。
この章の内容は、次のとおりです。
注意: この項の手順を実行するには、WebCenter Sitesの要素、JavaおよびJSPに関する実用的な知識が必要です。Engageアセットのデータ・キャプチャの有効化を予定している場合は、推奨およびセグメントについても十分に理解ている必要があります。 この章の手順を開始する前に、WebCenter Sites管理者が、AnalyticsとWebCenter Sitesの統合を完了していることを確認してください(『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics管理者ガイド』を参照)。 |
AnalyticsがWebCenter Sitesアセットの使用、訪問者および訪問者の検索についてデータをキャプチャできるのは、公開されているページにデータ・キャプチャのタグが付いている場合のみです。Engageアセットおよび内部検索の場合は、アセット自体にデータ・キャプチャのタグが付いている必要があります。
ここでは、各種レポートのデータ・キャプチャを有効化する方法について説明します。
手順を実行すると、すべてのレポート・グループのすべてのレポートでデータ・キャプチャが有効になります。
ここでは、内部検索およびエンゲージ以外のすべてのレポート・グループのデータ・キャプチャを有効化します。
一般情報レポート、コンテンツ情報レポートおよびユーザー情報レポートのデータ・キャプチャを有効にするには:
アセットが表示されるページにタグを付けます。次のコードを使用します。
<%-- Analytics Image tag Data capture code for asset uses and user information --%> <ics:if condition='<%="true".equalsIgnoreCase(ics.GetProperty("analytics.enabled", "futuretense_xcel.ini", true))%>'> <ics:then> <ics:if condition='<%=ics.GetVar("packedargs") != null%>'> <ics:then> <render:unpackarg unpack="recid" remove="true" packed='<%=ics.GetVar("packedargs")%>' outvar="packedargs"/> </ics:then> </ics:if> <render:callelement elementname="Analytics/AddAnalyticsImgTag"> <render:argument name="c" value='<%=ics.GetVar("c")%>'/> <render:argument name="cid" value='<%=ics.GetVar("cid")%>'/> <render:argument name="site" value='<%=ics.GetVar("site")%>'/> <render:argument name="pagename" value='<%=ics.GetVar("childpagename")%>'/> <render:argument name="recid" value='<%=ics.GetVar("recid")%>'/> </render:callelement> </ics:then> </ics:if>
パラメータ
c:
アクセスされるアセットのタイプ
cid:
指定のタイプのアセットのID
site:
ページをホストしているコンテンツ管理サイトの名前
pagename:
アクセスされるページの名前
pageurl:
アクセスされるページのURL
注意:
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ページ・リクエストのたびに、AnalyticsではFatWire/Analytics/AddAnalyticsImgTag
がsensor
サーブレットを呼び出して、ページを参照している訪問者に関するデータをキャプチャします。このデータには、訪問者の地理的な場所、IPアドレス、参照テクノロジおよびセッション・パラメータが含まれます。残りのコードで、同じページに表示されるWebCenter Sitesアセットに関する使用情報がキャプチャされます。キャプチャされたデータは、後で統計的に処理されます。統計情報は、一般情報レポート、コンテンツ情報レポートおよびユーザー情報レポートで使用されます。
内部検索レポートのデータ・キャプチャを有効化するには、検索データをキャプチャする必要があるすべてのページでHTML img
タグをコールします。次のパラメータを渡します。
<img style="display:none;" height="1" width="1" border="0" src="<%=statisticsUrl%> ?siteName=<%= ics.GetVar("site")%> &objType=SEARCH &query=<SQL_query> &objID=1 &directhits=<number_of_results> &maxscore=<relevance_score> &sessionID=<%=sessionId%>" alt="pixel" />
パラメータ
src
Analyticsのデータ・キャプチャ・サーブレットのURL。URLは、futuretense.ini
内のanalytics.datacaptureurl
プロパティで構成されます。次のように、URLを取得します。
<property:get param="analytics.datacaptureurl" inifile="futuretense.ini" varname="datacaptureurl"/> <% String statisticsUrl= ics.GetVar("datacaptureurl");%>
siteName
問合せが入力されるコンテンツ管理サイトの名前。
objType
内部SQL問合せのオブジェクト名。値はSEARCH
である必要があります。
query
検索フィールドに入力される問合せ。
objID
ランダム値("1"の値を渡します)。
directhits
検索問合せで返される結果の数。
maxscore
(オプション) 最も関連性の高い結果の関連性スコア。
たとえば、88.0
という結果は、入力されたキーワードに対して88%の関連性を持つことを表します。
sessionID
ブラウザ・セッションID。
例:
次の例は、変数が置換された後のimg
タグの状態を示しています。
<img style="display:none;" height="1" width="1" border="0" src="http://10.120.12.68:7001/analytics/statistics ?siteName=FirstSiteII &objType=SEARCH &query=Select * from Activities &objID=1 &directhits=10 &maxscore=88.0 &sessionID=5E7B9B22F84F0FAB0E68108089AA1609" alt="pixel" />
ページにEngageアセットが含まれていて、データ・キャプチャを有効化するには、第6.1.3項「Engageレポートのデータ・キャプチャの有効化」に進みます。それ以外の場合は、Analyticsの構成はこれで完了です。第6.2項「Analyticsインストールのテスト」の手順に従って、システムをテストします。
Engageアセットには、推奨、推奨アセット(推奨で通知)および推奨が行われるセグメントが含まれます。この項の手順を開始する前に、図6-1の手順を参照して、一般的なフローを把握します。同じ図に、Engageアセットと、対応するRecAsked
オブジェクトおよびRecListed
オブジェクトの例が示されています。
注意: セグメントのデータ・キャプチャは、データ・キャプチャを有効化する |
注意: 次の手順を実行するには、JavaとJSPの経験に加えて、推奨とセグメントについて十分に理解している必要があります。 |
Engageアセットのデータ・キャプチャを有効化するには:
各推奨のデータ・キャプチャを有効化します(推奨の例については、図6-1を参照)。
推奨の要素に、次の行を追加します。
<%@ taglib prefix="property" uri="futuretense_cs/property.tld"%> <%@ page import="java.util.*, java.text.*, java.io.*"%> <%@ page import="at.onetoone.esa.tools.*"%>
注意:
|
推奨の要素に、次のHTML img
タグを挿入します。img
タグは、ページが訪問者に表示されると同時に、推奨のIDと名前をキャプチャします。
注意: FirstSite IIサンプル・サイトを使用している場合は、 |
<script type="text/javascript"> pixelreccalled = new Image(); pixelreccalled.src = "<%=statisticsUrl%>?siteName =<%= ics.GetVar("site")%> &objType=RecAsked&objID=<%=ics.GetVar("cid")%> &objName=<%=ics.GetVar("reconame")%> &segID=<%=segmentidlist%> &sessionID=<%=sessionId%> &Referer=<%= referer %> &size=<%=screenResolution%>"; </script> <noscript> <img style="display:none;" height="1" width="1" src="<%=statisticsUrl%>?siteName=<%= ics.GetVar("site")%> &objType=RecAsked &objID=<%=ics.GetVar("cid")%> &objName=<%=ics.GetVar("reconame")%> &segID=<%=segmentidlist%> &sessionID=<%=sessionId%> &Referer=<%= referer %> &size=<%=screenResolution%> alt="pixel" /> </noscript>
パラメータ
src
Analyticsのデータ・キャプチャ・サーブレットのURL。URLは、futuretense.ini
内のanalytics:datacaptureurl
プロパティで構成されます。次のように、URLを取得します。
<property:get param="analytics.datacaptureurl" inifile="futuretense.ini" varname="datacaptureurl"/> <% String statisticsUrl= ics.GetVar("datacaptureurl");%>
siteName
推奨が表示されるコンテンツ管理サイトの名前。
objType
表示される推奨のオブジェクト名。値はRecAsked
である必要があります。(推奨の例は、図6-1の最初の手順を参照してください。)objType
を使用して、Engageアセット(推奨およびセグメント)の識別、アセットに関するデータのキャプチャ、およびエンゲージ・レポート・グループでのレポートの作成が行われます。
objID
推奨のアセットID。
objName
推奨の名前。
segID
訪問者が属するセグメントのIDのカンマ区切りリスト、または訪問者がセグメントに属さない場合は0
。
sessionID
ブラウザ・セッションID。
size
ブラウザ画面解像度。
例
次の例は、変数が置換された後のimg
タグの状態を示しています。
<img style="display:none;" height="1" width="1" src="http://etravel.fatwire.com:80/analytics/statistics ?siteName =FirstSiteII &objType=RecAsked&objID=1120593564193 &objName=FSIIItemOfTheWeek &segID=0 &sessionID=B28822803C3843B8CC &size=1280x1024" alt="pixel"/>
推奨の各推奨アセット・リストのデータ・キャプチャを有効化します(このようなリストの例は、図6-1を参照)。
この手順では、最初に3つのパラメータをエンコードしてから、前述の手順と同じ推奨要素にHTML img
タグを挿入する必要があります。ただし、渡すパラメータは、推奨アセット・リストに固有です。手順は次のとおりです。
3つのパラメータ(objListName
、objListID
、objListType
)を、analyticscs.jar
にあるBase64ファイルを使用して、次のようにエンコードします。
String objListNameValue = Base64.encodeBytes(<comma-separated list of asset names in the recommendation>.getBytes(), Base64.DONT_BREAK_LINES); String objListIDValue = Base64.encodeBytes(<comma-separated list of asset IDs in the recommendation>.getBytes(), Base64.DONT_BREAK_LINES); String objListTypeValue = Base64.encodeBytes(<comma-separated list of asset types in the recommendation>.getBytes(), Base64.DONT_BREAK_LINES);
次のパラメータを指定して、HTML img
タグをJSPに挿入します。
注意: FirstSite IIサンプル・サイトを使用している場合は、 サンプル・コードは、 |
<script type="text/javascript"> imagereclisted = new Image(); imagereclisted.src = "<%=statisticsUrl%>?siteName=<% = ics.GetVar("site")%> &objType=RecListed &objID=<%=ics.GetVar("cid")%> &objName=<%=ics.GetVar("reconame")%> &objListID=<%=objListIDValue%> &objListName=<%=objListNameValue%> &objListType=<%=objListTypeValue%> &segID=<%=segmentidlist%> &sessionID=<%=sessionId%> &size=<%=screenResolution%>"; </script> <noscript> <img style="display:none;" height="1" width="1" src="<%=statisticsUrl%> ?siteName=<%= ics.GetVar("site")%> &objType=RecListed &objID=<%=ics.GetVar("cid")%> &objName=<%=ics.GetVar("reconame")%> &objListID=<%=objListIDValue%> &objListName=<%=objListNameValue%> &objListType=<%=objListTypeValue%> &segID=<%=segmentidlist%> &sessionID=<%=sessionId%> &size=<%=screenResolution%>" alt="pixel" /> </noscript>
パラメータ
src
Analyticsのデータ・キャプチャ・サーブレットのURL。URLは、futuretense.ini
内のanalytics.datacaptureurl
プロパティで構成されます。次のように、URLを取得します。
<property:get param="analytics.datacaptureurl" inifile="futuretense.ini" varname="datacaptureurl"/> <% String statisticsUrl= ics.GetVar("datacaptureurl");%>
siteName
推奨がリストされるコンテンツ管理サイトの名前。
objType
推奨アセット・リストのオブジェクト名。値はRecListed
である必要があります。(推奨アセット・リストの例は、図6-1の2番目の手順を参照してください。)objType
を使用して、Engageアセット(推奨およびセグメント)の識別、アセットに関するデータのキャプチャ、およびエンゲージ・レポート・グループでのレポートの作成が行われます。
objID
推奨のアセットID。
objName
推奨の名前。
objListName
推奨内のアセット名のカンマ区切りリスト。このパラメータの値は、前の手順でエンコードされた値です。
objListType
推奨内のアセット・タイプのカンマ区切りリスト。このパラメータの値は、前の手順でエンコードされた値です。
segID
訪問者が属するセグメントのIDのカンマ区切りリスト、または訪問者がセグメントに属さない場合は0
。
sessionID
ブラウザ・セッションID。
size
ブラウザ画面解像度。
例:
次の例は、変数が置換された後のimg
タグの状態を示しています。
<img style="display:none;" height="1" width="1" src="http://etravel.fatwire.com:80/analytics/statistics ?siteName=FirstSiteII &objType=RecListed &objID=1120593564193 &objName=FSIIItemOfTheWeek &objListID=MTEzODY2MDI1NjExMQ=== &objListName=Q2hvY29ob2xpYyBXZWVrZW5k= &objListType=UHJvZHVjdF9D= &segID=0&sessionID=B28822803C3843B8CC496743D5B132B0 &size=1280x1024" alt="pixel" />
推奨アセット・リストを形成するリンクを生成する要素に、recid
パラメータを追加します(各リンクは、推奨から推奨アセットを指します)。また、要素のSiteCatalog
エントリのpagecriteria
変数にもrecid
パラメータを追加します。
注意:
|
各推奨アセットのデータ・キャプチャを有効化します(推奨アセットの例は、図6-1を参照)。
第6.1.1項「一般情報レポート、コンテンツ情報レポートおよびユーザー情報レポートのデータ・キャプチャの有効化」のデータ・キャプチャ・コードが推奨アセットのJSPにない場合は、コードを追加します。
注意: Engageアセットが表示されるページで、WebCenter Sitesアセットのデータ・キャプチャのコーディングがすでに行われている場合は、データ・キャプチャ・コードが存在します。 |
recid
パラメータをデータキャプチャ要素FatWire/Analytics/
AddAnalyticsImgTagに渡します。これには、第6.1.1項「一般情報レポート、コンテンツ情報レポートおよびユーザー情報レポートのデータ・キャプチャの有効化」のデータ・キャプチャ・コードに、次の行を挿入します。
<render:argument name="recid" value='<%=ics.GetVar ("recid")%>'/
これによって、Analyticsは選択されたEngageアセットを記録できます。
これで、各推奨、その推奨アセットのリストおよび個々の推奨アセットのデータ・キャプチャが有効化されました。img
タグ内のsegID
パラメータを介して、セグメントのデータ・キャプチャも暗黙的に有効化されました。
次の手順に進み、インストールをテストします。
Analyticsインストールのテストを自分自身で行うことによって、またはWebCenter Sites管理者や他のユーザーの支援を受けて行うことにより、コードをテストできます。
Analyticsインストールをテストするには:
Webサイトに移動し、データ・キャプチャのタグを付けたページにアクセスします。
データ分析ジョブにキャプチャ・データの処理を終了させます。
注意: データ分析ジョブでは、過去24時間にキャプチャされたデータを処理します。データ分析ジョブは、キャプチャされたRAWデータの量によっては完了までに長時間を要する、リソースを集中的に使用するプロセスであることに留意してください。 |
ユーザーが生成しているすべてのレポートを生成します。レポートおよびその生成手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: Analyticsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
適切な結果が得られた場合、Analyticsを使用する準備が整ったことになります。