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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureのためのスクリプトの開発
11g リリース1 (11.1.1)
E51442-01
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3 クライアントと他のWebアプリケーションとの統合

この章では、クライアントを別のWebアプリケーションから起動するように構成する方法を説明します。

Webアプリケーションは、クライアントをWebアドレス経由で起動します。パラメータ(ワークスペース、キャプチャ・ソース、クライアント・プロファイル、ドキュメント・プロファイル、オプションのメタデータ値など)は、アドレス内で渡されます。

たとえば、「スキャン」ボタンをライン・オブ・ビジネスのWebアプリケーションに追加します。ビジネス・アプリケーションのエントリ・フィールドへの入力が完了したら、ユーザーは「スキャン」ボタンをクリックします。クライアント・ウィンドウがユーザーに対して表示され、キャプチャにより、Webアドレス内で指定されたクライアント・プロファイルの中で指定されるスキャナと設定を使用して、ただちにドキュメントのスキャンが開始されます。スキャンが完了すると、ドキュメントがドキュメント・ペインに表示されます。メタデータのフィールドには自動的に、Webアドレスで渡されたユーザー・エントリが移入されます。ユーザーはドキュメントを確認し、その他のメタデータ・フィールドに入力してから、バッチをリリースするか、その他のバッチをスキャンするか、ブラウザを閉じます。閉じると、ライン・オブ・ビジネスのWebアプリケーションに戻ります。

3.1 クライアント統合の構成

WebアプリケーションとCaptureクライアントとの統合を構成する手順は次のとおりです。

  1. Webアプリケーションで、クライアントをアクティブ化する起動ポイント(「スキャン」ボタンなど)を追加します。

  2. Webアドレスとそのパラメータを構成します。

    パラメータの一覧と説明は表3-1を参照してください。

    第3.1.1項の統合構成例を参照してください。

  3. 必要に応じて、スキャン開始前にユーザーがキャプチャにサインインする必要がなくなるよう、シングル・サインオン(SSO)を構成します。

    表3-1 クライアント統合URLのパラメータ

    パラメータ 説明

    CaptureWorkspace

    どのワークスペースにドキュメントをキャプチャするかを指定します。

    ClientProfile

    ドキュメントのキャプチャに使用するクライアント・プロファイルを指定します(オプション)。プロファイルを指定した場合は、クライアントのバッチ・ペインに「クライアント・プロファイル」フィールドは表示されません。プロファイルが指定されていない場合は、そのシステム上でそのユーザーが前回使用したクライアント・プロファイルが使用されます。

    CaptureDriver

    ドキュメントのキャプチャに使用するドライバを指定します。

    • インポートの場合は、CAPTURE_IMPORT_DRIVERを指定します。

    • TWAINスキャンの場合は、CAPTURE_TWAIN_DRIVERを指定します。

    ドライバIDもソース名も指定されていない場合は、前回使用されたドライバとソースが使用されます。

    CaptureSource

    選択されているCaptureDriverに基づいて、ドキュメントのキャプチャに使用するソースを指定します。

    • インポートの場合は、Import Sourceを指定します。

    • TWAINスキャンの場合は、スキャナ名を指定します。これは、クライアントの「キャプチャ・ソース」のオプションに指定されているのと同じスキャナ名です。

    ドライバIDもソース名も指定されていない場合は、そのシステム上でそのユーザーが前回使用したドライバとソースが使用されます。

    SignOutOnRelease

    バッチのリリース後にビジネス・ユーザーをキャプチャからサインアウトさせるかどうかを指定します。

    • falseまたは0 (デフォルト)を指定した場合、ユーザーは「リリース」アイコンをクリックしてバッチをリリースした後もサインインしたままになります。

    • trueまたは1を指定した場合は、バッチのリリース後にユーザーは自動的にサインアウトされ、SignOutActionが実行されます(指定されている場合)。

    SignOutAction

    ユーザーのサインアウト後に行われるアクションを指定します。

    • CloseBrowserを指定した場合、ブラウザが閉じられ、Webアプリケーションに戻ります。

      SignOutActionオプションおよびCloseBrowserオプションはInternet Explorerで機能します。Firefoxでは、クライアント統合がJavaScript経由で起動されていれば、これらが機能します。

    • URLを指定した場合は、指定したURLにウィンドウがリダイレクトされます。

    ShowAllBatches

    クライアント・ユーザーに対してバッチの一覧をバッチ・ペインに表示するかどうかを指定します。

    • falseまたは0 (デフォルト)を指定した場合、バッチ・リストは最初は空であり、そのセッションでスキャンされたバッチのみが表示されます。

    • trueまたは1を指定した場合、バッチ・リストにはそのユーザーが参照を許可されているバッチがすべて表示されます。

    DocumentProfile

    ユーザーがドキュメントの索引付けに使用するドキュメント・プロファイルを指定します。

    • ドキュメント・プロファイルを指定した場合、クライアントのメタデータ・ペインに「ドキュメント・プロファイル」フィールドは表示されません。

    • プロファイルが指定されていない場合は、そのシステム上でそのユーザーが前回使用したドキュメント・プロファイルが使用されます。

    その他

    URLに含まれているその他の文字は、メタデータ名および値と見なされます。


3.1.1 クライアント統合Webアドレスの例

URLの例を示します。(このURLはすべてを1行に収める必要があります。)

http://svr-capture:16400/dc-client/faces/dc-client?CaptureWorkspace=Accounting&ClientProfile=Import%20Invoices&CaptureDriver=CAPTURE_IMPORT_DRIVER&CaptureSource=Import%20Source&SignOutOnRelease=1&SignOutAction=CloseBrowser&Company=MyCompany&Dept=Accounting

このWebアドレスによって、クライアント統合は次のとおりに構成されます。

  • CaptureWorkspace=Accounting: ドキュメントのキャプチャ先のワークスペースとしてAccountingを指定します。

  • ClientProfile=Import Invoices: 使用するクライアント・プロファイルとしてImport Invoicesを指定します。

  • CaptureDriver=CAPTURE_IMPORT_DRIVER: スキャンではなくインポートCAPTURE_IMPORT_DRIVERをキャプチャ・ソースとして指定します。

  • CaptureSource=Import Source: キャプチャ・ソースとしてImport Sourceを指定します。

  • SignOutOnRelease=1&SignOutAction=CloseBrowser: 1&SignOutAction=CloseBrowserは、バッチのリリース後にユーザーをサインアウトさせてブラウザを閉じることを指定します。

  • Company=MyCompany: Companyメタデータ・フィールドの値としてMyCompanyを渡します。

  • Dept=Accounting: Deptメタデータ・フィールドの値としてAccountingを渡します。