Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureのためのスクリプトの開発 11g リリース1 (11.1.1) E51442-01 |
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この章では、認識プロセッサ・スクリプトの作成について説明します。
認識プロセッサ・スクリプトの一般的な用途を次に示します。
単一のバー・コード値を複数のフィールド値に分割する。
バー・コード値を適切なフィールドに割り当てる。
バー・コード値を使用して企業データベースを更新する。
どのページがドキュメントの区切りかを、カスタム・ロジックを使用して判断する。
サーバー・アクティビティに対するカスタムの監査を実行する。
カスタムの電子メール・アラートを送信する。
無効なデータがあったときにバッチのコミットを取り消す。
認識プロセッサのイベントの一覧は、第5.2項「スクリプト設計」を参照してください。
この章の内容は、次のとおりです。
認識プロセッサのバッチ・ジョブでは、イベントは次の順序で実行されます。
initialize
processBatch
restoreCaptureBatch (以前ドキュメント作成中にバッチが失敗した場合のみ)
beginPhase
extractBatchItem
barcodesFoundonItem
endPhase
beginPhase
batchItemAllValidBarcodes
determineSeparatorPage
batchItemValidBarcode (これはすべてのページ編成タイプのバー・コードに適用されます。これが発生するのは、バー・コード認識の最適化がオンで、かつバッチ・アイテム上にバー・コードが見つからないときのみです。)
endPhase
beginPhase
determineDocType
endPhase
beginPhase
beginDatabaseLookup
determineIndexValues
endPhase
beginPhase
renameOrigCaptureDocTitle
createCaptureDoc
endPhase
beginPhase
postProcess
endPhase
endBatchProcess
この項では、スクリプト設計で使用できるクラスについて説明します。項目は次のとおりです。
バー・コードのコードの定数は次のとおりです。
定数 |
説明 |
BARCODE_CODEABAR=0 |
Codeabar |
BARCODE_CODE128=1 |
Code 128 |
BARCODE_CODE39=2 |
Code 39 |
BARCODE_CODE93=3 |
Code 93 |
BARCODE_EAN13=4 |
EAN-13 |
BARCODE_EAN8=5 |
EAN-8 |
BARCODE_INTERLEAVED25=6 |
Interleaved2/5 |
BARCODE_UCCEAN128=7 |
UCC/EAN 128 |
BARCODE_UPCA=8 |
UPC-A |
BARCODE_UPCE=9 |
UPC-E |
BARCODE_AIRLINE25=10 |
Airline(IATA) 2/5 |
BARCODE_CODE32=11 |
Code32 |
BARCODE_DATALOGIC25=12 |
Datalogic 2/5 |
BARCODE_INDUSTRIAL25=13 |
Industrial 2/5 |
BARCODE_ISBNADDON2=14 |
ISBN Addon 2 |
BARCODE_ISBNADDON5=15 |
ISBN Addon 5 |
BARCODE_MATRIX25=16 |
Matrix 2/5 |
BARCODE_POSTNETPLANET=17 |
Postnet/Planet |
BARCODE_PATCHCODE=18 |
パッチ・コード |
BARCODE_DATAMATRIX=19 |
データ・マトリックス |
BARCODE_PDF417=20 |
PDF417 |
BARCODE_QRCODE=21 |
QRコード |
ドキュメント編成タイプに対応する定数は次のとおりです。
定数 | 説明 |
---|---|
ORGANIZE_SINGLEPAGE=0 |
固定のドキュメント当たりページ数に基づいてドキュメントを編成します。 |
ORGANIZE_SINGLEDOC=1 |
ドキュメント編成を実行しません。 |
ORGANIZE_MULTIPAGE_BARCODE=2 |
各ページ上の同じバー・コード値に基づいてドキュメントを編成します。 |
ORGANIZE_MULTIPAGE_SEP=3 |
セパレータ・ページに基づいてドキュメントを編成します。 |
ORGANIZE_MULTIPAGE_OTHER=4 |
階層セパレータ・ページに基づいてドキュメントを編成します。 |
次に示すのは、データベース参照で使用される値です。
値 | 説明 |
---|---|
DBLOOKUP_NONE=0 |
データベース参照は構成されていません。 |
DBLOOKUP_BARCODE=1 |
バー・コード値を使用してデータベース参照を実行します。 |
DBLOOKUP_INDEXFIELD=2 |
索引フィールド値を使用してデータベース参照を実行します。 |
次に示すのは、データベース参照で複数のレコードが見つかったときに実行されるアクションです。
アクション | 説明 |
---|---|
DBMULTIPLERECORD_USEFIRST=0 |
データベース参照で見つかった最初のレコードを使用します。 |
DBMULTIPLERECORD_DONOTLINK=1 |
データベース参照の結果を移入しません。 |
次に示すのは、データベース参照で一致が見つからなかったときに実行されるアクションです。
アクション | 説明 |
---|---|
DBNOMATCH_ALLOWCOMMIT=0 |
データベース・レコードが見つからないときでもバッチのコミットを許可します。 |
DBNOMATCH_NOCOMMIT=1 |
一致が見つからないときはバッチのコミットを許可しません。 |
次に示すのは演算子です。
演算子 | 説明 |
---|---|
OPERATOR_OR = 0 |
表紙定義ルールで使用されるOR演算子。 |
OPERATOR_AND = 1 |
表紙定義ルールで使用されるAND演算子。 |
次に示す値は、ドキュメント・タイプを動的に特定する方法を表します。
値 | 説明 |
---|---|
DOCTYPE_NONE = 0 |
ドキュメント・タイプは動的には特定されません。 |
DOCTYPE_BARCODE = 1 |
ドキュメント・タイプはバー・コード値に基づいて動的に特定されます。 |
DOCTYPE_SEPARATOR = 2 |
ドキュメント・タイプはセパレータ・ページに基づいて動的に特定されます。 |
次に示すのは、1つのバー・コード定義に対して複数のバー・コード値が見つかったときに実行されるアクションです。
アクション | 説明 |
---|---|
MULTIBARCODE_USEFIRST=0 |
最初に見つかったバー・コード値を使用します。 |
MULTIBARCODE_USELAST=1 |
最後に見つかったバー・コード値を使用します。 |
MULTIBARCODE_CLEAR=2 |
バー・コード値を使用しません。 |
次のプロパティがこのクラスに適用されます。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String workspaceName |
このジョブが関連付けられているワークスペースの名前。 |
String workspaceID |
このジョブが関連付けられているワークスペースのID。 |
String jobID |
ジョブID。 |
Date lastModifiedDateTime |
ジョブが最後に変更された日時。 |
String lastModifiedUserID |
ジョブを最後に変更したユーザーのID。 |
String name |
ジョブ名。 |
String description |
ジョブの説明。 |
String scriptID |
このジョブが関連付けられているスクリプトのID。 |
List<BarcodeDefinition> barcodes |
バー・コード定義のリスト。 |
Boolean autoDetectBarcodes |
これによって、バー・コード自動検出の有効化がオンかどうかが決まります。 |
Boolean validateCheckSum |
これによって、オプションのチェックサムの検証がオンかどうかが決まります。 |
List<Integer> symbologies |
認識用のバー・コードのコードのリスト。有効な値は、この項で前述したバー・コードのコードの定数で定義されている0 - 21です。 |
Integer batchOrganization |
ドキュメント編成タイプ。有効な値は、この項で前述したドキュメント編成タイプの定数で定義されている0 - 4です。 |
Integer documentPageCount |
ドキュメント編成タイプが"ドキュメントごとの固定ページ数"の場合、このプロパティはドキュメント当たりの最大ページ数を表します。 |
Integer pagesPerDoc2ReadBarcodes |
ドキュメント編成タイプが"なし: ドキュメント編成を実行しない"の場合、このプロパティはドキュメント当たり何ページのバー・コードを読み取るかを表します。 |
Integer maxPageCountPerDoc |
ドキュメント編成タイプが"各ページに同じバー・コード値"または"セパレータ・ページ"の場合、このプロパティはドキュメント当たりの最大ページ数を表します。 |
BarcodeDefinition multiPageDocBarcode |
ドキュメント編成タイプが"各ページに同じバー・コード値"の場合、このプロパティはドキュメント区切りを特定するバー・コードを表します。 |
Boolean optimizeBarcodeDetection |
ドキュメント編成タイプが"各ページに同じバー・コード値"の場合、このプロパティによって、バー・コード検出を最適化するかどうかが決まります。 |
List<SeparatorDefinition> coverPages |
ドキュメント編成タイプが"セパレータ・ページ"、"階層セパレータ・ページ"、"なし: ドキュメント編成を実行しない"の場合、このプロパティがセパレータ・ページを定義するデータを保持します。階層セパレータ・ページが使用されるときは、リストに複数のセパレータ・ページ定義が含まれることもありますが、それ以外の2つのシナリオでは、このリストに含まれるセパレータ・ページ定義は1つのみです。 |
Integer multiBarcodeValuesOption |
1つのドキュメント内でバー・コードの値が複数見つかった場合に実行されるアクション。有効な値は、定数として定義されている0-2です。 |
Integer dynamicDocType |
動的ドキュメント・プロファイルの特定方法のオプション。有効な値は、定数として定義されている0-2です。 |
String defaultDocTypeID |
デフォルトのドキュメント・プロファイルのID。 |
BarcodeDefinition docTypeBarCode |
ドキュメント・プロファイルがバー・コードを使用して動的に特定されるとき、このプロパティは、選択されたバー・コードを表します。 |
List<DocumentDefinition> docTypeMappings |
ドキュメント・プロファイルがバー・コードを使用して動的に特定されるとき、このマッピングは、ドキュメント・プロファイルとバー・コード値のマッピングを表します。 |
List<RecognitionJobField> jobFields |
フィールド・マッピング情報。 |
Integer dblookupUsing |
データベース参照で使用される値のタイプ。有効な値は、定数として定義されている0-2です。 |
BarcodeDefinition dblookupBarcodeField |
これは、データベース参照のために選択されるバー・コード定義です。 |
String dblookupIndexDefID |
これは、データベース参照のために選択されるメタデータ・フィールドIDです。 |
String dblookupProfile |
データベース参照プロファイルID。 |
String dblookupSearchField |
データベース参照検索フィールドID。 |
Integer dblookupMultipleRecordAction |
データベース参照時に複数のレコードが見つかったときに実行されるアクション。有効な値は、定数として定義されている0-1です。 |
Integer dblookupNoMatchAction |
データベース参照時にレコードが見つからなかったときに実行されるアクション。有効な値は、定数として定義されている0-1です。 |
String renamePrefix |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これが名前を変更するためのバッチ接頭辞となります(必要な場合)。 |
String renameEmail |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これが名前の変更のメール通知を送信するための電子メール・アドレスとなります(必要な場合)。 |
String renameStatus |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これが変更されるバッチ・ステータスとなります(必要な場合)。 |
Integer renamePriority |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これが変更されるバッチ優先度となります(必要な場合)。 |
String processorID |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これがバッチがリリースされるバッチ・プロセッサIDとなります。 |
String processorJobID |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがないとき、これが、バッチがリリースされるバッチ・プロセッサ・ジョブIDとなります。 |
String failureRenamePrefix |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これが名前を変更するためのバッチ接頭辞となります(必要な場合)。 |
String failureRenameEmail |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これが通知を送信する電子メール・アドレスとなります(必要な場合)。 |
String failureRenameStatus |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これが変更されるバッチ・ステータスとなります(必要な場合)。 |
Integer failureRenamePriority |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これが変更されるバッチ優先度となります(必要な場合)。 |
String failureProcessorID |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これがバッチがリリースされるバッチ・プロセッサIDとなります。 |
String failureProcessorJobID |
後処理の設定の一部です。システム・エラーがあるとき、これが、バッチがリリースされるバッチ・プロセッサ・ジョブIDとなります。 |
バー・コード検証ルール・タイプの定数を次に示します。
定数 | 説明 |
---|---|
VALIDATION_NONE=0 |
検証ルールは指定されていません。 |
VALIDATION_LENGTH=1 |
バー・コードの長さを使用して検証します。 |
VALIDATION_MASK=2 |
マスクを使用して検証します。 |
VALIDATION_REGULAREXPRESSION=3 |
正規表現を使用して検証します。 |
VALIDATION_PICKLIST=4 |
選択リストを使用して検証します。 |
このクラスのプロパティは次のとおりです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String barcodeName |
バー・コード定義の名前。 |
Integer validationRule |
バー・コード検証ルール。有効な値は、定数として定義されている0-4です。 |
Integer validationLength |
検証の長さ。 |
String validationMask |
検証のマスク。 |
String validationRegularExpression |
検証の正規表現。 |
String pickListSourceID |
検証の選択リスト・ソースID。 |
String pickListID |
検証の選択リストID。 |
このクラスのプロパティは次のとおりです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String name |
セパレータ・ページの名前。 |
Boolean deleteUponCommit |
コミット後にセパレータ・ページを削除するかどうかを決定します。 |
Integer operator |
ルールに使用される演算子。有効な値は、RecognitionJobの定数として定義されている0および1です。 |
String docTypeID |
ドキュメント・タイプがセパレータ・ページに基づいて動的に特定される場合、これがこのセパレータ・ページのドキュメント・タイプのIDとなります。 |
List<SeparatorRuleDefinition> rules |
このセパレータ・ページのルール。 |
このクラスのプロパティは次のとおりです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String name |
ルールの名前。 |
Integer operator |
選択されるパッチ・コードおよびバー・コードに使用される演算子。有効な値は、RecognitionJobの定数として定義されている0および1です。 |
String patchCode |
このルールに対して選択されるパッチ・コード。 |
List<String> barcodes |
このルールに対して選択されるバー・コード。 |
ドキュメント・タイプ・マッピング・オプションの定数を次に示します。
定数 | 説明 |
---|---|
BARCODE_VALUE=0 |
バー・コード値に基づいてドキュメント・タイプを特定します。 |
BARCODE_PICKLIST=1 |
選択リスト内の値に基づいてドキュメント・タイプを特定します。 |
DocumentDefinitionクラスのプロパティは次のとおりです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String docTypeID |
ドキュメント・タイプID。 |
Integer mappingType |
ドキュメント・タイプをバー・コード値と選択リストのどちらに基づいて特定するかを設定します。有効な値は、定数として定義されている0および1です。 |
String value |
指定されたバー・コード値。 |
String pickListSourceID |
指定された選択リスト・ソースID。 |
String pickListID |
指定された選択リストID。 |
これらは、自動移入タイプの定数です。
定数 | 説明 |
---|---|
AUTOPOPULATE_NONE=0 |
索引値を自動移入しません。 |
AUTOPOPULATE_BARCODE=1 |
索引値にバー・コード値を自動移入します。 |
AUTOPOPULATE_BATCHNAME=2 |
索引値にバッチ名を自動移入します。 |
AUTOPOPULATE_DEFAULT=3 |
索引値にデフォルト値を自動移入します。 |
AUTOPOPULATE_INDEXDATE=4 |
索引値に索引日付を自動移入します。 |
AUTOPOPULATE_SCANDATE=5 |
索引値にスキャン日付を自動移入します。 |
RecognitionJobFieldクラスのプロパティは次のとおりです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
String indexDefID |
プロパティ値を移入するメタデータID。 |
Integer autoPopulate |
自動移入タイプ。有効な値は、定数として定義されている0-5です。 |
String populateValue |
バー・コード・タイプの場合、これはバー・コード定義名を表し、デフォルト・タイプの場合、これはデフォルト値を表します。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
Logger logger |
ユーザーが追加のエントリを記録するためのロガー。 |
RecognitionJob job |
現在使用されているジョブ。 |
BatchLockEntity batchLockEntity |
現在処理されているバッチ。 |
CaptureWorkspaceEntity workspaceEntity |
現在使用されているワークスペース。 |
int phaseID |
現在のフェーズを示す整数。 0: どのフェーズでもありません。例としては、処理前検証やバッチ・クリーン・アップがあります。 1: バー・コード認識 2: ドキュメント編成 3: ドキュメント分類 4: 索引付け 5: ドキュメント作成 6: 後処理 |
boolean cancelAction |
コールによっては、ユーザーがアクションを取り消せることがあります(バー・コード認識やデータベース参照など)。 |
BatchItemEntity batchItem |
現在処理されているバッチ・アイテム。これは、特にバー・コード認識およびバー・コード検証のときに使用されます(ドキュメント編成フェーズの一部)。 |
Integer patchCodeRead |
バッチ・アイテム上で見つかったパッチ・コード。これが使用されるのは、バー・コード認識フェーズにおいてのみです。 |
List<String> barcodesRead |
1つのバッチ・アイテムに関連付けられているすべてのバー・コード。これには、バッチ・アイテムに関連付けられている元のバー・コードや、バー・コード認識エンジンを通して読み取られたバー・コードも含まれます。これが使用されるのは、バー・コード認識フェーズにおいてのみです。 |
List<ProcessorItem> validBarcodes |
これは、特定のバッチ・アイテムに対して見つかった有効なバー・コードのリストです。これが適用されるのは、バー・コード検証ステップ(ドキュメント編成フェーズの一部)のみです。 ProcessorDocumentには、特定のドキュメントに関連付けられている有効なバー・コードのリストも格納されています。これは、ドキュメントに関連付けられているすべてのバッチ・アイテム上で見つかったすべての有効なバー・コードのコレクションです。 |
ProcessorItem validBarcode |
これはドキュメント区切りを特定するバー・コードに固有であり、最適化されたバー・コード認識設定に固有です。 |
ProcessorSeparatorPage separator |
これは、セパレータ・ページが関係する編成タイプの場合にコールされます。セパレータがnullの場合は、このバッチ・アイテムはセパレータ・ページではありません。 |
ProcessorDocument document |
これは、ドキュメントの分類、索引付けおよびドキュメント作成フェーズで使用されます。ドキュメントについてユーザーが知っている必要のある情報がすべて格納されています。 |
String dbLookupValue |
これが使用されるのは、データベース参照の実行前のみです。ユーザーは参照値を変更できます。 |
String unIndexedDocTitle |
これは、ドキュメント作成フェーズに固有です。このプロパティを使用すると、ユーザーが最初のキャプチャ・ドキュメント・タイトルをカスタマイズできます。デフォルトのタイトルはunindexedです。この値がnullの場合は最初のドキュメント・タイトルは変更されません。 |
String extractPath |
バッチ・アイテム抽出先のパス。これは、バー・コード認識フェーズに固有です。ユーザーはこのプロパティを変更しないでください。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
String renameBatch |
後処理時にバッチがこの名前に変更されます。nullの場合、バッチの名前は変更されません。 |
Integer priority; |
後処理時にバッチがこの優先度に変更されます。優先度が有効ではない(<0または>10)場合は、バッチの優先度はそのままになります。 |
BatchStatusEntity status; |
後処理時に、このステータス・エンティティ・オブジェクトがバッチに関連付けられます。nullの場合、バッチのステータスはそのままになります。 |
int batchState; |
認識プロセス中にエラーが発生した場合は、バッチの状態がBATCH_STATE_ERRORに設定され、それ以外の場合はバッチの状態がBATCH_STATE_READYに設定されます。 |
List<String> emailRecipients; |
電子メール通知の送信先である受信者のリスト。空の場合は、電子メールは送信されません。 |
String emailSubject; |
電子メール通知の件名行。 |
String emailMessage; |
電子メール通知のメッセージ本文。空の場合は、電子メールは送信されません。 |
String processorID; |
現在のバッチのリリース先となるプロセッサID。 |
String processorJobID; |
現在のバッチのリリース先となるプロセッサ・ジョブID。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
boolean include |
このセパレータ・ページをコミット後に削除するかどうかを示します。 |
int level; |
これが使用されるのは、編成タイプが階層セパレータ・ページの場合のみです。レベルは1から開始します。 |
String name; |
セパレータ・ページの名前。 |
String batchItemID; |
このセパレータ・ページが関連付けられるバッチ・アイテム。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
String name; String value; |
ProcessorItemは、名前/値ペアのデータを保持するクラスです。スクリプトでバー・コード名/値を保持するのに使用されます。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
String title; |
ドキュメントのタイトル。これは、ドキュメント作成フェーズで移入されます。 |
List<String> batchItems; |
このドキュメントに関連付けられているすべてのバッチ・アイテム。これは、ドキュメント編成フェーズで移入されます。 |
List<ProcessorItem> validBarcodes; |
このドキュメントに関連付けられている有効なバー・コード。これは、このドキュメントに関連付けられているすべてのバッチ・アイテムに対して見つかったすべての有効なバー・コードの組合せです。これは、ドキュメント編成フェーズで移入されます。 |
int failureStatus; |
現在のドキュメントのステータス。
|
String docTypeID; |
ドキュメントに関連付けられているドキュメント・タイプID。nullの場合は、IDが特定されていません。 |
String comment; |
ドキュメントに対するコメント。通常はfailureStatusのエラー詳細ですが、ユーザーがスクリプトを通してカスタマイズできます。 |
String captureDocID; |
これが使用されるのは、1ドキュメントのバッチ編成タイプの場合のみです。このタイプのときは、プロセッサによるドキュメント編成は行われず、キャプチャ・ドキュメントも作成されません。このIDがキャプチャ・ドキュメントIDです。 |
ProcessSeparatorPage separator; |
このドキュメントのセパレータ・ページ。これが適用されるのは、編成タイプが"1ドキュメント"と"セパレータがある複数ページ・ドキュメント"の場合です。 |
List<ProcessSeparatorPage> hierarchySeparators; |
このドキュメントのセパレータ・ページ。これが適用されるのは、編成タイプが"階層セパレータのある複数ページ"の場合です。 |
List<IndexValue> indexValues; |
メタデータの名前および値のリスト。 |
この項では、スクリプトのメソッドについて説明します。項目は次のとおりです。
これは、認識プロセッサがスクリプトに対して最初に行うコールです。まだバッチは指定されていません。
rpcで値が移入されるプロパティは次のとおりです。
logger: ロガーを使用して追加のエントリをログに記録できます。このプロパティはプロセス全体を通して維持されます。メソッドごとに繰り返されることはありません。
job: 現在の認識ジョブ。このプロパティはプロセス全体を通して維持されます。メソッドごとに繰り返されることはありません。
workspaceEntity: 現在のワークスペース・エンティティ。このプロパティはプロセス全体を通して維持されます。メソッドごとに繰り返されることはありません。
phaseID: 0
これは、認識プロセッサによってバッチが処理される前にコールされます。
phaseID: 0
batchLockEntity: この時点で、認識プロセッサによるバッチのドキュメント・リストの更新は完了しています。このプロパティはプロセスの終了まで維持されます。残りのメソッドごとに繰り返されることはありません。
cancelAction: ユーザーはフラグをtrueに設定するとバッチの処理をスキップできます。
次の場合:
ジョブ編成タイプが、キャプチャ・バッチを必要としている。
イメージ・ドキュメントが1つのみである。
このバッチに複数のドキュメントがある。
バッチ状態は、ドキュメント作成フェーズでプロセッサが失敗したことを示している。
プロセッサは、バッチとジョブのどちらも最後のプロセス以降に変更されていないことを確認します。この状況では、プロセッサはバッチを元の状態に戻すために、認識プロセスで作成されたドキュメントを削除します。このメソッドはバッチのリストア前に起動され、これにより、ユーザーはリストアを取り消し、バッチの処理を無効にできます。
phaseID: 0
cancelAction: フラグをtrueに設定するとバッチのリストアをスキップでき、このバッチの処理がスキップされます。
これはフェーズの開始を示します。
phaseID: 6つのフェーズがあります(詳細は「RecognitionProcessorContext」のphaseIDを参照してください)。
cancelAction: フラグをtrueに設定すると特定のフェーズをスキップできます。スキップできないフェーズの場合は、このフラグは無視されます。
取り消すことができるフェーズ: バー・コード認識、ドキュメント分類、索引付け。
取り消すことができないフェーズ: ドキュメント編成、ドキュメント作成、後処理。
これはフェーズの終了を示します。
phaseID: 6つのフェーズがあります(詳細は「RecognitionProcessorContext」のphaseIDを参照してください)。
これは、バー・コード認識フェーズで発生します。プロセッサは、ページ上でバー・コード認識を実行する直前に、バッチ・アイテムを一度に1つずつディレクトリに抽出します。その後、プロセッサからユーザーにアイテムの場所が通知されます。
phaseID: 1
extractPath: バッチ・アイテムが存在するディレクトリ。
これは、プロセッサによってバッチ・アイテムが処理され、このアイテム上のバー・コードが収集および認識された後に起動されます。
phaseID: 1
batchItem: バー・コード認識の実行に現在使用されているバッチ・アイテム。
patchCodeRead: バッチ・アイテム上で見つかったパッチ・コード値。
barCodesRead: ページ上で読み取られたバー・コードと、バッチ・アイテム上の既存のバー・コードの組合せ。
これは、認識プロセッサによって特定のバッチ・アイテム上のバー・コードの検証が完了した後に発生します。
phaseID: 2
batchItem: バー・コード検証の実行に現在使用されているバッチ・アイテム。
validBarCodes: バッチ・アイテム上で見つかった有効なバー・コードの名前/値ペアのリスト。このリストには、認識ジョブ内のすべてのバー・コード定義が含まれます。値の変更はできますが、名前の変更や、リストのアイテムの追加や削除は行わないでください。
これは、このページがセパレータかどうかの確認が完了した後に発生します。このメソッドが起動されるのは、認識ジョブに対してセパレータが定義されているときのみです。このコールで使用されるプロパティは次のとおりです。
phaseID: 2
batchItem: セパレータかどうかの判定が行われる現在のバッチ・アイテム。
validBarCodes: バッチ・アイテム上で見つかった有効なバー・コードの名前/値ペアのリスト。このリストには、認識ジョブ内のすべてのバー・コード定義が含まれます。
separator: このバッチ・アイテムが有効なセパレータである場合を除いて、このオブジェクトはnullです。変更を加える場合は、nullに設定するか、有効なデータを移入する必要があります。
レベルが使用されるのは階層セパレータ・ページ・タイプのみです。その他の編成タイプの場合、この値は無視されます。レベルは1から開始します。
プロセッサによって特定されたレベルは変更できます。ただし、レベルが認識ジョブ定義に適合しない場合は、最高レベル(レベル<=0)または最低レベル(レベル>=定義されている最大レベル)が使用されます。
このメソッドは、このバッチ・アイテム上で認識された有効なバー・コードを1つ受け取ります。このコールが発生するのは、バッチ編成タイプがすべてのページのバー・コードで、かつバー・コード認識の最適化がオンの場合のみです。
ページ上でバー・コードが見つからないと、プロセッサは次のページ上でセパレータ・バー・コード値の特定を試みます。次のページでバー・コード値が特定された直後にこれがコールされます。
phaseID: 2
batchItem: セパレータ・バー・コード値を特定する、次ページのバッチ・アイテム。
validBarcode: セパレータ・バー・コードの名前/値ペア。ユーザーは必要であれば値を変更できます。
これは、認識プロセッサがドキュメント・タイプをデフォルトのドキュメント・タイプか動的ドキュメント・タイプ・マッピングの1つに特定した後にコールされます。docTypeIDは、プロセッサがこれを特定できない場合、nullにできます。
phaseID: 3
document: 現在のドキュメント情報が格納されます。プロパティの一部は、特定の編成タイプに固有です。docTypeIDはここで調べ、必要に応じて変更する必要があります。
これは、認識プロセッサが参照値を特定した後、参照の実際の実行がコールされる前にコールされます。
phaseID: 4
dbLookupValue: ユーザーは参照値を変更できます。
cancelAction: ユーザーは参照を取り消すことができます。
これは、認識プロセッサが特定のプロセッサ・ドキュメントのすべてのメタデータ値を特定した後にコールされます。ユーザーは値を変更する機会が与えられます。
phaseID: 4
document: 現在のドキュメント情報が格納されます。プロパティの一部は、特定の編成タイプに固有です。索引値はここで調べ、必要に応じて変更する必要があります。
これは、プロセッサによって元のドキュメントの名前がunindexedに変更される前にコールされます。これは、"1ドキュメントのみ"を除くすべてのバッチ編成タイプに適用されます。
phaseID: 5
unIndexedDocTitle: ユーザーがタイトルを変更できます。
プロセッサによってキャプチャ・ドキュメントが作成される前に、ドキュメントのタイトル、ドキュメント・タイプID、メタデータ値およびドキュメントのコメントをカスタマイズできます。このドキュメントに関連付けられるバッチ・アイテムの変更もできますが、編成タイプが"1ドキュメントのみ"の場合は、バッチ・アイテムを変更しても結果は変わりません。
phaseID: 5
document: プロセッサが作成しようとしているキャプチャ・ドキュメント。
これは、認識プロセッサがすべての後処理設定を特定した後、実際の変更が行われる前に呼び出されます。
postContext: 必要であれば、ユーザーは、後処理の結果に影響を及ぼすような変更を加えることができます。
これは、認識プロセッサによるバッチの処理が完了したことを示します。