この章では、Oracle WebCenter Captureのログ・ファイルを構成および表示する方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
デフォルトでは、Oracle WebCenter Captureのエラー、警告および重要なアプリケーション・ライフサイクル・イベントは、アプリケーション・サーバー上のログに記録されます。システム管理者は、段階的にログ・レベルを上げて、構成メッセージ、デバッグ・メッセージおよびトレース・メッセージのロギングを有効にできます。Oracle Enterprise Managerを使用すると、Oracle WebCenter Captureシステムのログ・メッセージを表示および構成できます。ログ・ファイルの管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のログ・ファイルおよび診断データの管理に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Captureクライアントのエラーは、そのクライアントによって、クライアントのプリファレンスで設定されたロギング・レベルを使用してログに記録されます。クライアント・ログ・ファイルは、クライアント・ユーザーのホーム・ディレクトリ内にある.oracle_capture/Logディレクトリにローカルで格納されます。クライアント・ログ・ファイルを表示するには、まずロギング・レベルを上げるよう、クライアント・ユーザーに指示することが必要な場合があります。その後、クライアント・ユーザーは指定された場所からログ・ファイルを取得し、それらを手動で管理者に送信できます。
Oracle WebCenter Captureのログ・ファイルは、Oracle Enterprise ManagerまたはWLSTコマンドを使用して表示できます。
Oracle Enterprise Managerを使用してログ・ファイルを表示する手順は次のとおりです。
第2.2項に記載されている手順を使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
右側のペインにある「Capture」をクリックして、「Capture」メニューのオプションを表示します。
Captureのログ・ファイルを表示するには、「Capture」メニューから「ログ」→「ログ・メッセージの表示」を選択します。「ログ・メッセージ」ページが表示されます。
このページでは、特定の日付範囲やタイプに該当するメッセージ、または特定のキーワードを含むメッセージを検索できます。また、リストからメッセージを選択し、その詳細を表示することもできます。
注意: WLSTコマンドを使用してログ・メッセージを表示するには、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。 |
Oracle WebCenter Captureのログ・ファイルは、Oracle Enterprise ManagerまたはWLSTを使用して構成できます。
構成できるのは、ログ・ファイルの名前と場所、ログ・ファイルのサイズ、ログ・ファイルに記録する情報のレベル、形式およびロケール・エンコーディングです(『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のログ・ファイルの設定の構成に関する項を参照)。
注意: WLSTコマンドを使用してログ設定を構成するには、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。 |
Oracle Enterprise Managerを使用してCapture固有のロガーを表示する手順は次のとおりです。
第2.2項に記載されている手順を使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
右側のペインにある「Capture」をクリックして、「Capture」メニューのオプションを表示します。
Capture固有のロガーを表示するには、「Capture」メニューから「ログ」→「ログ構成」を選択します。「ログ構成」ページが表示されます。
「ログ・レベル」タブで、「ランタイム・ロガー」を選択して表示します。
ロガー名の列で「oracle.odc」ロガーを開いて、Capture固有のロガーを表示します。
表5-1に、Oracle WebCenter Captureのロガーと、それぞれの説明を示します。
表5-1 Oracle WebCenter Captureのロガー
ロガー名 | 説明 |
---|---|
oracle.odc.batchmanager.BatchManagerSessionBean |
バッチ管理に関連するログ操作に使用します。 |
oracle.odc.batchprocessor.BatchProcessorBean |
プロセッサ間で受け渡されるバッチのフローをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.bundlemanager.BundleManagerSessionBean |
BundleManagerSessionBeanがバンドル管理に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.captureobjectmanager.CaptureObjectManagerSessionBean |
CaptureObjectManagerSessionBeanがキャプチャ・オブジェクトの管理に関連するメッセージをログに記録するために使用します。キャプチャ・オブジェクトには、バッチ・アイテムのデータ、キャプチャ・プロファイル、プロセッサ・ジョブ、スクリプトおよびクライアント・バンドルが含まれます。 |
oracle.odc.commitprocessor.CommitProcessor |
コミット・プロセッサがバッチのコミットに関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.dbsearchmanager.DBSearchManagerSessionBean |
DBSearchManagerSessionBeanがデータベース検索の管理と実行に関連するメッセージをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.documentconverterprocessor.DocumentConverterProcessor |
ドキュメント変換プロセッサがドキュメントの処理に関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.emaildelivery.EmailDeliveryBean |
EmailDeliveryBeanが電子メール・メッセージの配信に関連するメッセージをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.importmanager.ImportManagerSessionBean |
ImportManagerSessionBeanがインポート・プロセッサ・ジョブの管理に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.importprocessor.ImportJobSchedulerSessionBean |
ImportJobScheduleSessionBeanがインポート・ジョブの処理に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.mbeans.ODCSystemMBeanImpl |
ODCSystemMBeanImpl MBeanが管理操作に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.picklistmanager.PickListManagerSessionBean |
PicklistManagerSessionBeanが選択リストの管理操作に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.recognition.RecognitionManagerSessionBean |
RecognitionManagerSessionBeanが認識プロセッサ・ジョブの管理に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.recognitionprocessor.RecognitionProcessor |
認識プロセッサがバーコード認識操作に関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.scriptmanager.ScriptManagerSessionBean |
ScriptManagerSessionBeanがスクリプト管理に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.systemmanager.SystemManagerSessionBean |
SystemManagerSessionBeanがシステム・レベルの操作に関連する情報をログに記録するために使用します。 |
oracle.odc.workspacemanager.WorkspaceManagerSessionBean |
WorkspaceManagerSessionBeanがワークスペースの管理操作に関連する情報をログに記録するために使用します。 |