ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B55909-05
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
 

F トラブルシューティング

この付録では、Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererのインストールにおける一般的な問題の解決方法を説明します。この章の内容は、次のとおりです。

F.1 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール中にエラーが発生した場合は、次のことを行ってください。

F.2 インストール・ログ・ファイルおよび構成ログ・ファイル

この項には、Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストーラおよび構成ウィザードの実行時に作成されるログ・ファイルの情報が含まれます。ログ・ファイルには、インストールや構成に関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報が記載されています。

F.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.locファイルでその場所を検索できます。

  • Linuxの場合: /etc/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。64ビットWindowsマシン上で32ビット・インストーラを使用している場合は、インベントリ・ディレクトリはC:\Program Files (x86)\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

    これはメインのログ・ファイルです。

  • installdate-time-stamp.out

    このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。

  • installActionsdate-time-stamp.log

    このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。

  • installProfiledate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。

  • oraInstalldate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。

-printtimeパラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTakendate-time-stamp.logファイルとtimedate-time-stamp.logファイルが作成されます。

  • timeTakendate-time-stamp.log

    このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。

  • timedate-time-stamp.log

    このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。

-printmemoryパラメータを使用してインストーラを起動すると、memorydate-time-stamp.logファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。

F.2.2 構成ログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すとおり、-logオプションを指定して構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

% ./config.sh -log=log_filename

Windowsオペレーティング・システムの場合:

G:\ config.cmd -log=log_filename

log_filename を絶対パスで指定すると、ログ・ファイルはその場所に作成されます。パスを指定しないでファイル名のみを指定した場合、ログ・ファイルはORACLE_HOME/common/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\common\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に作成されます。

F.3 Oracle Reports用の環境変数の長さの確認(Windowsのみ)

startManagedWebLogic.cmdによって使用される環境変数(PATHCLASSPATHなど)の文字数が規定よりも長い場合、管理対象サーバーを起動するとOracle Reportsでエラーが発生します。

この問題を回避するには、9文字以上のすべてのディレクトリ名を8文字以下のWindows形式に変換してください。たとえば、C:\Oracle11g\Middlewareというパスを使用する環境変数を定義する場合は、このパスをC:\Oracle~1\Middle~1に変換できます。

また、現行の場所より短いディレクトリ・パスの場所にOracle WebLogic Serverを再インストールすることもできます。

Windowsシステムでの環境変数の文字数制限については、MicrosoftサポートWebサイトの記事830473(http://support.microsoft.com/kb/830473)を参照するか、またはオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

F.4 rwbuilderに対するアクセス権の付与

Oracle Reportsコンポーネントをインストールしたユーザーは、デフォルトでRWbuilderにアクセスできます。他のユーザーがrwbuilderを実行することを許可する場合は次の手順に従います。

  1. 次のファイルに対する権限を変更します。

    Linux x86オペレーティング・システムの場合:

    chmod 750 ORACLE_HOME/bin
    chmod 750 ORACLE_HOME/bin/rwbuilder
    chmod 750 COMMON_COMPONENTS_HOME/modules/oracle.dms_11.1.1/*.jar
    chmod 750 COMMON_COMPONENTS_HOME/modules/oracle.odl_11.1.1/*.jar
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/bin
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/reports
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/*
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/FRComponent
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/*
    chmod 770 ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/rwbuilder.conf
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/reports
    chmod 750 ORACLE_INSTANCE/reports/reports_install.properties
    chmod 750 DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/
    chmod 770 DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_version/
    chmod 770 DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_version/<random_name>/war
    chmod 750 directory_mentioned_in_REPORTS_TMP
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合は、フォルダの上で右クリックして「プロパティ」を選択し、必要に応じてセキュリティの設定を変更します。

  2. 読取りと書込みの両方のアクセス権がユーザーに付与されるように、ログ・ファイルの場所を変更します。ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/logging.xmlファイル(Linux x86オペレーティング・システムの場合)またはORACLE_INSTANCE\config\ReportsToolsComponent\ReportsTools\logging.xmlファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)内のruntime_trace_handlerパラメータおよびzrcclient_trace_handlerパラメータのPATHプロパティを変更します。

F.5 Discoverer PlusおよびDiscoverer ViewerのURLをアクセスした際のエラー

構成の処理中に、「ASInstanceの作成」ステップと「Discovererのデプロイメント」ステップの間でprefix_DISCOVERERスキーマを含むデータベースが停止した場合、構成の処理はデータベースが停止していても正常に完了します。ただし、Discoverer PlusおよびDiscoverer ViewerのURLにはアクセスできません。

ログ・ファイルで次のエラーを確認できます。

connection error.  
- error while creating the session, check for other errors.
- oracle.discoiv.connections.ConnectionStoreException:
@ weblogic.common.resourcepool.ResourceDisabledException: Pool
@ examplehost.exampledomain.com_SPS3NT_DISCOVERER_PS is disabled,
cannot allocate resources to applications.. 

このような場合は、次の手順を実行する必要があります。

  1. データベースを起動します。

  2. Oracle Discovererインスタンスを再起動します。

  3. WLS_DISCO管理対象サーバーを再起動します。

  4. 管理サーバーを再起動します。

F.6 詳細情報

この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support (以前のOracleMetaLink)で解決方法を検索してください。

https://support.oracle.com/

問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。