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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1.7.0)
B55911-06
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4 Oracle Identity Management(11.1.1.7.0)のインストールと構成

この章の内容は、次のとおりです。

4.1 開始前の重要な注意点

Oracle Identity Management製品のインストールおよび構成を開始する前に、次の点に注意してください。

4.2 「インストールと構成」オプションを使用したOracle Identity Managementのインストール

この項の手順に従い、最新のOracle Identity Managementソフトウェアをインストールおよび構成します。

Oracle Identity Management 11gコンポーネントの最新バージョンのインストールおよび構成には、次の手順があります。

  1. Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手

  2. Oracle Databaseのインストール

  3. Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成

  4. Windowsオペレーティング・システム上のOracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementに対する必須のインストール権限

  5. Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

  6. インベントリ・ディレクトリの作成(UNIXのみ)

  7. インストールの開始

  8. Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)ソフトウェアのインストールと構成

4.2.1 Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手

Oracle Identity Managementのインストールでは、次のソフトウェアを入手する必要があります。

  • Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.6)またはOracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)

  • Oracle Database

  • Oracleリポジトリ作成ユーティリティ

  • Oracle Identity Management Suite

Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E23104_01/download_readme.htm


注意:

Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)インストーラは、プラットフォーム固有です。

Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)を32ビットのオペレーティング・システムにインストールするには、32ビット用インストーラを使用し、64ビットのオペレーション・システムにインストールするには、64ビット用インストーラを使用する必要があります。


4.2.2 Oracle Databaseのインストール

一部のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする前に、Oracle Databaseをインストールする必要があります。次のようなコンポーネントがあります。

  • Oracle Internet Directory

  • Oracle Identity Federation(RDBMSデータ・ストアを使用する場合)

サポートされているデータベースの最新情報は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成に関するドキュメントを参照してください。

関連のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、データベースが起動して稼働している必要があります。データベースは、Oracle Identity Managementコンポーネントをインストールするシステムに置く必要はありません。

データベースは、Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU)との互換性がある必要もあります。RCUを使用して、Oracle Identity Managementコンポーネントで必要なスキーマを作成します。


注意:

Oracle DatabaseのRCU要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントでOracle DatabasesのRCU要件に関する項を参照してください。


4.2.3 Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成

次のOracle Identity Managementのコンポーネントと構成をインストールする前に、データベースに対応するOracle Fusion Middlewareスキーマを作成してロードする必要があります。

  • Oracle Internet Directory(インストール時にインストーラを使用して新しいスキーマを作成するのでなく、既存のスキーマを使用する場合)。


    注意:

    Oracle Internet Directoryをインストールする場合、既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択できます。既存のスキーマを使用する場合、Oracle Internet Directoryをインストールする前にOracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU)を使用してスキーマを作成する必要があります。インストール時に新しいスキーマを作成する場合は、インストーラによって適切なスキーマが作成されるため、RCUを使用する必要はありません。


  • フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアまたはコンフィギュレーション・ストアでRDBMSを使用するOracle Identity Federation拡張構成。

RCUを使用してデータベースでOracle Fusion Middlewareスキーマを作成し、ロードします。RCUは、Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)リリース・メディアおよびOracle Technology Network(OTN)のWebサイトで入手できます。次のURLでOTNのWebサイトにアクセスできます。

http://www.oracle.com/technetwork/index.html

RCU要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様についてのドキュメントのRepository Creation Utility(RCU)の要件に関する説明を参照してください。


注意:

LinuxのRCUを使用して、サポートされるUNIXデータベースでスキーマを作成します。WindowsのRCUを使用して、サポートされるWindowsデータベースでスキーマを作成します。


RCUを実行する場合、インストールするOracle Identity Managementコンポーネントに対して、次のスキーマのみを作成してロードします。RCUで利用できる他のいずれのスキーマも選択しないでください。

  • Oracle Internet Directoryの場合、「Identity Management - Oracle Internet Directory」スキーマのみを選択します。

  • Oracle Identity Federationの場合、「Identity Management - Oracle Identity Federation」スキーマのみを選択します。


注意:

スキーマを作成する場合、RCUに表示されるスキーマの所有者とパスワードを必ず覚えておいてください。Oracle Identity Federationの場合、形式はPREFIX_OIFになります。RDBMSストアを使用するOracle Identity Federationを構成する場合、この情報を提供する必要があります。



参照:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。


4.2.4 Windowsオペレーティング・システム上のOracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementに対する必須のインストール権限

Microsoft Windows Vista以降のオペレーティング・システムにOracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementをインストールするには、そのオペレーティング・システムのユーザーにWindowsのAdministrator権限を付与する必要があります。

Administrator権限を持つユーザーがマシンにログインしても、デフォルトのタスクに関して管理ロールが付与されません。Oracleホームのファイルおよびフォルダにアクセスするには、管理者としてログインしていても、Administratorとして明示的にコマンド・プロンプトまたはWindowsエクスプローラを起動する必要があります。

そのためには、次のいずれかを実行します。

  • コマンド・プロンプト・アイコンを(「スタート」メニューまたはデスクトップなどから)見つけて、アイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。これにより、コマンドラインから実行可能ファイル(WebLogic Serverインストーラなど)を実行できます。

  • Windows Explorerを起動し、実行する実行可能ファイル(rcu.bat(RCUの場合)、config.bat(構成ウィザードの場合)、setup.exe(インストーラの場合)など)を見つけて、実行可能ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

4.2.5 Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

Oracle Identity Managementは、Oracle WebLogic Serverおよびミドルウェア・ホーム・ディレクトリを必要とします。Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)コンポーネントをインストールするには、Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.6)またはOracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)をインストールし、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成していることを確認する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle WebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。さらにOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストールの準備に関する項およびグラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。


注意:

  • Oracle Internet DirectoryをOracle WebLogic管理ドメインを使用せずにインストールする場合、Oracle WebLogicをインストールする必要はありません。

  • Oracle WebLogic Serverをインストールしたのと同一のユーザーがOracle Identity Managementをインストールする必要があります。

  • Oracle Identity Managementをインストールするときに、Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインしないでください。

  • Oracle WebLogic Serverの最大ヒープ・サイズの最小容量を構成する場合、2.8項「オプション: Oracle WebLogic Serverの最大ヒープ・サイズの最小容量の構成」を参照してください。


4.2.6 インベントリ・ディレクトリの作成(UNIXのみ)

UNIXシステムへのインストールで、Oracle Universal Installerを使用して初めてシステムにOracle製品をインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。このディレクトリに、インストーラによってサブディレクトリが設定され、このシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。

表4-1の手順に従い、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。

表4-1 インベントリ・ディレクトリとグループの画面

画面 説明

インベントリ・ディレクトリの指定

Oracleインベントリ・ディレクトリと、そのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み許可を持っている必要があります。

「OK」をクリックして継続します。

インベントリの場所の確認

createCentralInventory.shスクリプトをrootで実行します。

「OK」をクリックして継続します。



注意:

集中インベントリを使用しない場合は、oraInst.locファイルを作成し、インベントリのカスタム・ロケーションを追加して、次のコマンドを使用してrunInstallerを実行できます。

runInstaller -invPtrLoc <full location to oraInst.loc>


4.2.7 インストールの開始

Oracle Identity Managementのインストールを開始するには、次の手順を実行します。


注意:

インストールを起動するには、UNIXオペレーティング・システムにrootでないユーザーとしてログインする必要があります。


Sun JDKを使用している場合、次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。

UNIX: <runInstallerディレクトリへのフルパス>/runInstaller

Windows: <setup.exeディレクトリへのフルパス>\setup.exe

Oracle JRockit JDKを使用している場合、次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。

UNIX: <runInstallerディレクトリへのフル・パス>/runInstaller -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>/jrockit_1.6.0_24/jre

Windows: <setup.exeディレクトリへのフル・パス>\setup.exe -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>\jrockit_1.6.0_24\jre


注意:

  • Oracle JRockit JDKを使用している場合、インストーラにより、システム上にインストールされているJDKへの絶対パスの入力が求められます。Oracle WebLogic Serverのインストール時に、ミドルウェア・ホームの下にjrockit_1.6.0_24ディレクトリが作成されます。インストーラを起動するときに、このJDKの中にあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsで、JDKがD:\oracle\Middleware\jrockit_1.6.0_24に存在する場合、次のようにしてインストーラをコマンド・プロンプトから起動します。

    D:\setup.exe -jreLoc D:\oracle\Middleware\jrockit_1.6.0_24\jre

  • Oracle JRockit JDKの使用時にコマンドラインで-jreLocオプションを指定しないと、次の警告メッセージが表示されます。

    -XX:MaxPermSize=512m is not a valid VM option. Ignoring

    この警告メッセージは、インストールには影響しません。インストールを続行できます。

  • 64ビットのプラットフォームで汎用jarファイルを使用してOracle WebLogic Serverをインストールすると、jrockit_1.6.0_24ディレクトリはミドルウェア・ホーム下には作成されません。JDKが格納されているJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。

  • 64ビット・プラットフォームでは、MaxPermSize512Mに設定する必要があります。インストーラを起動する前に、次のように、環境のMaxPermSizeを設定してください。

    export _JAVA_OPTIONS=-XX:MaxPermSize=512m

    MaxPermSizeが512Mに設定されていない場合には、次のエラー・メッセージが表示されます。

    java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space


4.2.8 Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)ソフトウェアのインストールと構成

表4-2の手順に従い、Oracle Identity Management 11.1.1.7.0をインストールおよび構成します。

インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。

表4-2 「インストールと構成」オプションでのインストールと構成のフロー

番号 画面 画面が表示される場面 説明および必要なアクション

1

ようこそ


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

ソフトウェア更新のインストール


常時

Oracle Identity Managementをインストールする前にソフトウェアの更新を指定し、インストールします。

My Oracle Supportで更新を検索するには、My Oracle Supportで更新を検索を選択し、ユーザー名およびパスワードを指定し、その後「更新の検索」をクリックします。検索を開始する前に、「プロキシ設定」をクリックしてプロキシ・サーバーの設定を変更したり、「接続のテスト」をクリックして資格証明をテストできます。

コンピュータに保存した更新を検索するには、ローカル・ディレクトリで更新を検索を選択し、ディレクトリを指定してから、「更新の検索」をクリックします。

ソフトウェアを更新しない場合は、ソフトウェアの更新をスキップを選択してから、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

3

インストール・タイプの選択


常時

「インストールと構成」オプションを選択します。

注意:

「次へ」をクリックして続行します。

4

前提条件のチェック


常時

前提条件がすべて満たされていることを確認します。

「次へ」をクリックして続行します。

5

ドメインの選択


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。

次のいずれかのオプションを選択します。

6

インストール場所の指定


常時

Oracleミドルウェア・ホームの場所、Oracleホーム・ディレクトリ、WebLogic Serverディレクトリ、Oracleインスタンスの場所およびOracleインスタンス名を指定します。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareの概念とディレクトリ構造に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

7

セキュリティ更新の指定


常時

この画面で、セキュリティ問題の通知方法を決定できます。

  • セキュリティ問題の通知を電子メールで受けとる場合は、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

  • セキュリティ問題の通知をMy Oracle Support(以前のメタリンク)から受けとる場合は、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を行わない場合は、すべてのフィールドを空のままにします。次のメッセージが表示されます。

    電子メール・アドレスが指定されていません。構成内の重大なセキュリティの問題に関する通知を今後も受け取りませんか。

    「はい」をクリックして続行します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

コンポーネントの構成


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。

  • インストールおよび構成するOracle Identity Managementコンポーネントを選択します。

  • 「ドメインの作成」インストールの場合、「管理コンポーネント」の下の「Enterprise Manager」チェック・ボックスは自動的に選択されます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソール(Fusion Middleware Controlコンソール)がインストールされ、構成されます。選択を解除することはできません。構成用に暗黙的に選択されます。

  • 「ドメイン・フローなし」を選択した場合は、Oracle Internet DirectoryとOracle Virtual Directoryを構成対象として選択できます。

  • ドメインの拡張を選択するインストールでは、Enterprise Manager(Fusion Middleware Control Console)をコンポーネントとして選択できません。ドメイン拡張のインストールの場合、「管理コンポーネント」領域で選択できるのは「Oracle Directory Services Manager」のみです。

  • Oracle Directory Services Managerは、スタンドアロン・コンポーネントとしてインストールおよび構成できます。

  • 「ドメインの作成」インストール・フローでOracle Internet DirectoryまたはOracle Virtual Directoryのインストールを選択した場合、Oracle Directory Services Managerが自動的に選択され、選択を解除することはできません。ドメイン拡張またはクラスタ拡張の場合は、Oracle Internet DirectoryまたはOracle Virtual Directoryのインストールを選択すれば、Oracle Directory Services Managerの選択を解除できます。

  • 少なくとも1つのJavaコンポーネントのインストールおよび構成を選択した場合、「クラスタ化」選択フィールドが表示され、使用可能になります。クラスタ化できるのは、管理対象サーバーと、管理対象サーバーにデプロイされたアプリケーションのみです。Enterprise Manager(Fusion Middleware Control Console)は管理サーバーにデプロイされているので、インストール中にクラスタ化されません。

  • クラスタ・インストールの拡張を選択する場合、このオプションを選択する時点で少なくとも1つのクラスタが存在する必要があります。

  • クラスタの拡張を選択する場合、クラスタの一部として構成されるJava EEコンポーネントがリストされます。

「次へ」をクリックして続行します。

9

ポートの構成


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。

インストーラによるポートの構成方法を選択します。

  • インストーラが、あらかじめ定められた範囲内のポートを構成するようにするには、自動ポート構成を選択します。

  • staticports.iniファイルを使用してポートを構成する場合は、構成ファイルを使用してポートを指定を選択します。ファイルの表示/編集をクリックして、staticports.iniファイルの設定を更新します。

「次へ」をクリックして続行します。

10

スキーマ・データベースの指定


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Internet Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。

既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択します。

注意: 既存のスキーマを使用する場合、インストールを続けるには現在そのスキーマがデータベースに存在する必要があります。現在データベースに存在しない場合には、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティを使用して作成する必要があります。

既存のスキーマを使用する手順:

  1. 「既存のスキーマの使用」を選択します。

  2. 「接続文字列」フィールドにデータベース接続情報を入力します。接続文字列は、hostname:port:servicenameの形式である必要があります。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

  3. 「パスワード」フィールドに、既存のODSスキーマのパスワードを入力します。

  4. 「次へ」をクリックして続行します。

    注意: 既存のODSスキーマとODSSMスキーマのパスワードが異なる場合、 「次へ」をクリックすると、ODSSMパスワードの指定画面が表示されます。既存のODSSMスキーマのパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

新しいスキーマを作成するには:

  1. スキーマの作成を選択します。

  2. 「接続文字列」フィールドにデータベース接続情報を入力します。接続文字列は、hostname:port:servicenameの形式である必要があります。Oracle Real Application Clusters(RAC)の場合、接続文字列は、hostname1:port1:instance1^hostname2:port2:instance2@servicenameという形式である必要があります。

  3. 「ユーザー名」フィールドにデータベース・ユーザーの名前を入力します。指定するユーザーにはDBA権限が必要です。

    注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)以上のバージョンを使用している場合、データベースのユーザーは'SYS'のみにする必要があります。

  4. 「パスワード」フィールドに、データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

  5. 「次へ」をクリックします。「OIDパスワードの入力」画面が表示されます。

  6. ODSスキーマ・パスワードフィールドにパスワードを入力することによって、新しいODSスキーマ・パスワードを作成します。

    ODSスキーマ・パスワードの確認フィールドに、パスワードをもう一度入力します。

  7. ODSSMスキーマ・パスワードフィールドにパスワードを入力することによって、新しいODSSMスキーマ・パスワードを作成します。

    ODSSMスキーマ・パスワードの確認フィールドに、パスワードをもう一度入力します。

  8. 「次へ」をクリックして続行します。

11

Oracle Virtual Directory情報の指定


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Virtual Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。

次の情報を入力します。

  • LDAP v3名前空間: Oracle Virtual Directoryの名前空間を入力します。デフォルト値はdc=myhost,dc=mycompany,dc=comです。

  • HTTP Webゲートウェイ: Oracle Virtual Directory HTTP Webゲートウェイを有効にするには、このオプションを選択します。

  • 保護: このオプションは、HTTP Webゲートウェイを有効化済で、SSLを使用して保護する場合に選択します。

  • 管理者ユーザー名: Oracle Internet Directory管理者のユーザー名を入力します。デフォルト値は、cn=orcladminです。

  • パスワード: Oracle Virtual Directory管理者のパスワードを入力します。

  • パスワードの確認: Oracle Virtual Directory管理者のパスワードを再入力します。

  • セキュア・モードでの管理サーバーの構成: SSLを使用してOracle Virtual Directoryの管理リスナーを保護するには、このオプションを選択します。このオプションは、デフォルトで選択されています。このオプションを選択することをお薦めします。

「次へ」をクリックして続行します。

12

OID管理者パスワードの指定


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Internet Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。

Oracle Internet Directory管理者のパスワードを入力します。

「次へ」をクリックして続行します。

13

Oracle Identity Federation構成タイプの選択


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Identity Federationを構成することを選択した場合に表示されます。

次のいずれかの構成タイプを選択します。

14

Oracle Identity Federationの詳細の指定


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Identity Federationを構成することを選択した場合に表示されます。

次の情報を入力します。

  • PKCS12パスワード: Oracle Identity Federationが暗号化とウォレットの署名に使用するパスワードを入力します。自己署名証明書付きのウォレットが自動的に生成されます。ウォレットの使用は、テストの場合のみお薦めします。

  • パスワードの確認: PKCS12パスワードをもう一度入力します。

  • サーバーID: このOracle Identity Federationインスタンスを識別するために使用する文字列を入力します。入力した文字列の先頭に、oifという接頭辞が追加されます。Oracle WebLogic Server管理ドメイン内の各論理Oracle Identity Federationインスタンスは、一意のサーバーIDを持つ必要があります。単一の論理インスタンスとして働くクラスタ化されたOracle Identity Federationインスタンスは、同じサーバーIDを持ちます。

「次へ」をクリックして続行します。

15

インストール・サマリー

常時

画面の情報を検証します。オプションを変更する場合は、左側にあるナビゲーション・ツリーのリンクをクリックするか、その画面が表示されるまで「戻る」をクリックすると前の画面に戻ることができます。必要なオプションを編集した後、前の画面からインストールを続行できます。

レスポンス・ファイルを保存する場合は、「保存」をクリックします。インストール固有の情報が格納されるレスポンス・ファイルの名前と場所の入力を求められます。インストーラによってレスポンス・ファイルが作成されると、それをそのまま使用して他のシステムにインストールをレプリケートするか、またはテキスト・エディタでレスポンス・ファイルを修正できます。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

16

インストールの進行状況


常時

UNIXシステムにインストールする場合、ORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して適切なファイルおよびディレクトリ許可を設定するよう求められる可能性があります。詳細は、2.4項「UNIXプラットフォームでのoracleRoot.shスクリプトの実行」を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

17

構成の進行状況


この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。

「次へ」をクリックして続行します。

18

インストール完了


常時

「保存」をクリックしてインストール構成を保存し、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


「インストール・タイプの選択」画面で「インストールと構成」オプションを選択した場合、Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)がインストールおよび構成されます。デフォルトで、Oracle_IDM1はOracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリとして作成されます。このドキュメントでは、このホーム・ディレクトリもIDM_Homeとも呼びます。

インストール・ログ・ファイルを検索するには、2.10項「インストール・ログ・ファイルの検索」を参照してください。

4.3 「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションに対するOracle Identity Managementの構成

「Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)ソフトウェアのインストールおよび構成」の説明に従って、Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)をインストールする際に、「インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択した場合、Oracle Identity Management構成ウィザードを起動して、次のコンポーネントを構成する必要があります。

次のようにして、Oracle Identity Management 11g構成ウィザードを実行します。

UNIXシステムの場合:

ORACLE_IDM1/bin/config.sh

Windowsシステムの場合:

ORACLE_IDM1\bin\config.bat

Oracle Identity Management 11g構成ウィザードが表示されます。このウィザードを使用して、新規ドメインで、既存ドメインで、またはドメインを使用せずにコンポーネントを構成できます。ドメインを使用せずにインストールおよび構成できるのは、Oracle Internet DirectoryとOracle Virtual Directoryのみです。詳細は、次のトピックを参照してください。