Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド 11gリリース1(11.1.1.7.0) B55911-06 |
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この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Identity Management製品のインストールおよび構成を開始する前に、次の点に注意してください。
この章では、新規ユーザーに向けて、Oracle Identity Management(11.1.1.7.0)のインストールと構成について説明します。すでにOracle Identity Management 11gをご使用の場合は、Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイドの最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11gにパッチを適用して最新リリースにする処理の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。
インストーラの「インストール・タイプの選択」画面には、「インストールと構成」と「ソフトウェアのインストール - 構成なし」の2つのオプションがあります。そのオプションに関する詳細は、「インストール・タイプ: 「ソフトウェアのインストール - 構成なし」対「インストールと構成」」を参照してください。
この項の手順に従い、最新のOracle Identity Managementソフトウェアをインストールおよび構成します。
Oracle Identity Management 11gコンポーネントの最新バージョンのインストールおよび構成には、次の手順があります。
Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成
Windowsオペレーティング・システム上のOracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementに対する必須のインストール権限
Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)ソフトウェアのインストールと構成
Oracle Identity Managementのインストールでは、次のソフトウェアを入手する必要があります。
Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.6)またはOracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)
Oracle Database
Oracleリポジトリ作成ユーティリティ
Oracle Identity Management Suite
Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E23104_01/download_readme.htm
注意: Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)インストーラは、プラットフォーム固有です。 Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)を32ビットのオペレーティング・システムにインストールするには、32ビット用インストーラを使用し、64ビットのオペレーション・システムにインストールするには、64ビット用インストーラを使用する必要があります。 |
一部のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする前に、Oracle Databaseをインストールする必要があります。次のようなコンポーネントがあります。
Oracle Internet Directory
Oracle Identity Federation(RDBMSデータ・ストアを使用する場合)
サポートされているデータベースの最新情報は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成に関するドキュメントを参照してください。
関連のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、データベースが起動して稼働している必要があります。データベースは、Oracle Identity Managementコンポーネントをインストールするシステムに置く必要はありません。
データベースは、Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU)との互換性がある必要もあります。RCUを使用して、Oracle Identity Managementコンポーネントで必要なスキーマを作成します。
注意: Oracle DatabaseのRCU要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントでOracle DatabasesのRCU要件に関する項を参照してください。 |
次のOracle Identity Managementのコンポーネントと構成をインストールする前に、データベースに対応するOracle Fusion Middlewareスキーマを作成してロードする必要があります。
Oracle Internet Directory(インストール時にインストーラを使用して新しいスキーマを作成するのでなく、既存のスキーマを使用する場合)。
注意: Oracle Internet Directoryをインストールする場合、既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択できます。既存のスキーマを使用する場合、Oracle Internet Directoryをインストールする前にOracle Fusion Middleware Repository Creation Utility (RCU)を使用してスキーマを作成する必要があります。インストール時に新しいスキーマを作成する場合は、インストーラによって適切なスキーマが作成されるため、RCUを使用する必要はありません。 |
フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアまたはコンフィギュレーション・ストアでRDBMSを使用するOracle Identity Federation拡張構成。
RCUを使用してデータベースでOracle Fusion Middlewareスキーマを作成し、ロードします。RCUは、Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)リリース・メディアおよびOracle Technology Network(OTN)のWebサイトで入手できます。次のURLでOTNのWebサイトにアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/index.html
RCU要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様についてのドキュメントのRepository Creation Utility(RCU)の要件に関する説明を参照してください。
注意: LinuxのRCUを使用して、サポートされるUNIXデータベースでスキーマを作成します。WindowsのRCUを使用して、サポートされるWindowsデータベースでスキーマを作成します。 |
RCUを実行する場合、インストールするOracle Identity Managementコンポーネントに対して、次のスキーマのみを作成してロードします。RCUで利用できる他のいずれのスキーマも選択しないでください。
Oracle Internet Directoryの場合、「Identity Management - Oracle Internet Directory」スキーマのみを選択します。
Oracle Identity Federationの場合、「Identity Management - Oracle Identity Federation」スキーマのみを選択します。
注意: スキーマを作成する場合、RCUに表示されるスキーマの所有者とパスワードを必ず覚えておいてください。Oracle Identity Federationの場合、形式は |
参照: 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
Microsoft Windows Vista以降のオペレーティング・システムにOracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementをインストールするには、そのオペレーティング・システムのユーザーにWindowsのAdministrator権限を付与する必要があります。
Administrator権限を持つユーザーがマシンにログインしても、デフォルトのタスクに関して管理ロールが付与されません。Oracleホームのファイルおよびフォルダにアクセスするには、管理者としてログインしていても、Administratorとして明示的にコマンド・プロンプトまたはWindowsエクスプローラを起動する必要があります。
そのためには、次のいずれかを実行します。
コマンド・プロンプト・アイコンを(「スタート」メニューまたはデスクトップなどから)見つけて、アイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。これにより、コマンドラインから実行可能ファイル(WebLogic Serverインストーラなど)を実行できます。
Windows Explorerを起動し、実行する実行可能ファイル(rcu.bat
(RCUの場合)、config.bat
(構成ウィザードの場合)、setup.exe
(インストーラの場合)など)を見つけて、実行可能ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
Oracle Identity Managementは、Oracle WebLogic Serverおよびミドルウェア・ホーム・ディレクトリを必要とします。Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)コンポーネントをインストールするには、Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.6)またはOracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)をインストールし、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成していることを確認する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle WebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。さらにOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストールの準備に関する項およびグラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。
注意:
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UNIXシステムへのインストールで、Oracle Universal Installerを使用して初めてシステムにOracle製品をインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。このディレクトリに、インストーラによってサブディレクトリが設定され、このシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。
表4-1の手順に従い、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。
表4-1 インベントリ・ディレクトリとグループの画面
画面 | 説明 |
---|---|
インベントリ・ディレクトリの指定 |
Oracleインベントリ・ディレクトリと、そのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み許可を持っている必要があります。 「OK」をクリックして継続します。 |
インベントリの場所の確認 |
createCentralInventory.shスクリプトをrootで実行します。 「OK」をクリックして継続します。 |
注意: 集中インベントリを使用しない場合は、
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Oracle Identity Managementのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
注意: インストールを起動するには、UNIXオペレーティング・システムにrootでないユーザーとしてログインする必要があります。 |
Sun JDKを使用している場合、次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。
UNIX: <runInstallerディレクトリへのフルパス>/runInstaller
Windows: <setup.exeディレクトリへのフルパス>\setup.exe
Oracle JRockit JDKを使用している場合、次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。
UNIX: <runInstallerディレクトリへのフル・パス>/runInstaller -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>/jrockit_1.6.0_24/jre
Windows: <setup.exeディレクトリへのフル・パス>\setup.exe -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>\jrockit_1.6.0_24\jre
注意:
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表4-2の手順に従い、Oracle Identity Management 11.1.1.7.0をインストールおよび構成します。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表4-2 「インストールと構成」オプションでのインストールと構成のフロー
番号 | 画面 | 画面が表示される場面 | 説明および必要なアクション |
---|---|---|---|
1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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常時 |
Oracle Identity Managementをインストールする前にソフトウェアの更新を指定し、インストールします。 My Oracle Supportで更新を検索するには、My Oracle Supportで更新を検索を選択し、ユーザー名およびパスワードを指定し、その後「更新の検索」をクリックします。検索を開始する前に、「プロキシ設定」をクリックしてプロキシ・サーバーの設定を変更したり、「接続のテスト」をクリックして資格証明をテストできます。 コンピュータに保存した更新を検索するには、ローカル・ディレクトリで更新を検索を選択し、ディレクトリを指定してから、「更新の検索」をクリックします。 ソフトウェアを更新しない場合は、ソフトウェアの更新をスキップを選択してから、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。 |
3 |
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常時 |
「インストールと構成」オプションを選択します。 注意:
「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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常時 |
前提条件がすべて満たされていることを確認します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。 |
次のいずれかのオプションを選択します。
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6 |
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常時 |
Oracleミドルウェア・ホームの場所、Oracleホーム・ディレクトリ、WebLogic Serverディレクトリ、Oracleインスタンスの場所およびOracleインスタンス名を指定します。 これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareの概念とディレクトリ構造に関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
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常時 |
この画面で、セキュリティ問題の通知方法を決定できます。
「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。 |
インストーラによるポートの構成方法を選択します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
10 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Internet Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。 |
既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するかを選択します。 注意: 既存のスキーマを使用する場合、インストールを続けるには現在そのスキーマがデータベースに存在する必要があります。現在データベースに存在しない場合には、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティを使用して作成する必要があります。 既存のスキーマを使用する手順:
新しいスキーマを作成するには:
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11 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Virtual Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。 |
次の情報を入力します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
12 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Internet Directoryを構成することを選択した場合に表示されます。 |
Oracle Internet Directory管理者のパスワードを入力します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
13 |
Oracle Identity Federation構成タイプの選択 |
この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Identity Federationを構成することを選択した場合に表示されます。 |
次のいずれかの構成タイプを選択します。
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14 |
Oracle Identity Federationの詳細の指定 |
この画面は、「インストールと構成」オプションを選択し、かつOracle Identity Federationを構成することを選択した場合に表示されます。 |
次の情報を入力します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
15 |
常時 |
画面の情報を検証します。オプションを変更する場合は、左側にあるナビゲーション・ツリーのリンクをクリックするか、その画面が表示されるまで「戻る」をクリックすると前の画面に戻ることができます。必要なオプションを編集した後、前の画面からインストールを続行できます。 レスポンス・ファイルを保存する場合は、「保存」をクリックします。インストール固有の情報が格納されるレスポンス・ファイルの名前と場所の入力を求められます。インストーラによってレスポンス・ファイルが作成されると、それをそのまま使用して他のシステムにインストールをレプリケートするか、またはテキスト・エディタでレスポンス・ファイルを修正できます。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
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16 |
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常時 |
UNIXシステムにインストールする場合、 「次へ」をクリックして続行します。 |
17 |
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この画面は、「インストールと構成」オプションを選択した場合に表示されます。 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
18 |
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常時 |
「保存」をクリックしてインストール構成を保存し、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
「インストール・タイプの選択」画面で「インストールと構成」オプションを選択した場合、Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)がインストールおよび構成されます。デフォルトで、Oracle_IDM1
はOracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリとして作成されます。このドキュメントでは、このホーム・ディレクトリもIDM_Home
とも呼びます。
インストール・ログ・ファイルを検索するには、2.10項「インストール・ログ・ファイルの検索」を参照してください。
「Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)ソフトウェアのインストールおよび構成」の説明に従って、Oracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1.7.0)をインストールする際に、「インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択した場合、Oracle Identity Management構成ウィザードを起動して、次のコンポーネントを構成する必要があります。
Oracle Internet Directory(OID)
Oracle Virtual Directory(OVD)
Oracle Directory Service Manager(ODSM)
Oracle Directory Integration Platform(ODIP)
Oracle Identity Federation(OIF)
次のようにして、Oracle Identity Management 11g構成ウィザードを実行します。
UNIXシステムの場合:
ORACLE_IDM1/bin/config.sh
Windowsシステムの場合:
ORACLE_IDM1\bin\config.bat
Oracle Identity Management 11g構成ウィザードが表示されます。このウィザードを使用して、新規ドメインで、既存ドメインで、またはドメインを使用せずにコンポーネントを構成できます。ドメインを使用せずにインストールおよび構成できるのは、Oracle Internet DirectoryとOracle Virtual Directoryのみです。詳細は、次のトピックを参照してください。