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Oracle® Fusion Middleware Oracle FormsおよびReportsクイック・インストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B56237-06
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Oracle® Fusion Middleware

Oracle FormsおよびReportsクイック・インストレーション・ガイド

11gリリース1 (11.1.1.7.0)

B56237-06(原本部品番号:E12003-07)

2013年3月

このマニュアルでは、Oracle FormsおよびReportsを、単一ホストにすべてデフォルト値を使用してインストールし構成する手順を説明します。Oracle HTTP ServerとForms and Reports Builderもインストールされます。


注意:

インストール・メディアには、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererも含まれていますが、このドキュメントでは、Oracle FormsおよびReportsのインストールおよび構成についてのみ説明します。

Oracle PortalおよびDiscovererのインストールについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド』を参照してください。


内容は次のとおりです。

1 インストールの概要

図1は、行う必要がある手順の順序を示しています。

図1 Oracle FormsおよびReportsのインストールのフローチャート

図1の説明は、図の下にあります
「図1 Oracle FormsおよびReportsクイック・インストレーションのフローチャート」の説明

表1は、フローチャートにおける各タスクに関する追加情報および個別ドキュメントへのリンクを示しています。

表1 Oracle FormsおよびReportsクイック・インストレーションのタスクと説明

タスク 詳細およびドキュメント

システムおよびネットワーク環境を確認します。

ご使用のシステムおよびネットワークが最小要件を満たしていることを確認するには、2.1項「システムおよびネットワーク環境の確認」を参照してください。

また、必ずインストール・タイプについての説明を読み、理解しておいてください。2.2項「インストール・タイプの理解」を参照してください。

ソフトウェアを入手します。

3項「ソフトウェアの入手」を参照してください。

Oracle WebLogic Serverをインストールします。

Oracle FormsおよびReportsにはMiddlewareホーム・ディレクトリが必要です。このディレクトリはOracle WebLogic Serverをインストールしたときに作成されます。4項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」を参照してください。

Oracle FormsおよびReportsをインストールします。

Oracle FormsおよびReportsをインストールし構成します。5項「Oracle FormsおよびReportsのインストール」を参照してください。

Oracle FormsおよびReportsにパッチを適用します。

パッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを最新バージョンに更新します。6項「Oracle FormsおよびReportsインストールへのパッチ適用」を参照してください。

Oracle FormsおよびReportsを構成します。

構成ツールを実行して、ご使用のドメインでOracle FormsおよびReportsを構成します。7項「Oracle FormsおよびReportsの構成」を参照してください。

環境を確認します。

8項「Oracle FormsおよびReportsのインストールの確認」を参照してください。


図2は、インストールと構成を終了した後にシステムに作成されるトポロジを示しています。

図2 完了したインストールおよび構成のトポロジ

インストールのトポロジとタスクの順番
「図2 完了したインストールおよび構成のトポロジ」の説明

2 インストールの計画

この項には、Oracle FormsおよびReportsをインストールする前に読む必要がある重要な情報が含まれています。内容は次のとおりです。

2.1 システムおよびネットワーク環境の確認

システム環境がインストールの最小要件を満たしていることを確認するには、Oracle Technology Network (OTN)で入手できる次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様

    このドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク領域とメモリー要件、データベース・スキーマ要件および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関連する情報が記載されています。

    DHCPサーバー、ネットワーク化されていないコンピュータまたはマルチホスト化されたコンピュータにインストールする場合は、追加の構成手順が必要です。これらの手順は、システム要件に関するドキュメントにおける、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様についての項でも参照できます。

    Windowsオペレーティング・システムにインストールし、第508条のアクセシビリティに対応するJava Access Bridgeをインストールおよび構成する場合は、このドキュメントのJava Access Bridgeのインストールと構成に関する説明を参照してください。

  • Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成

    このページには、現在または過去の製品リリースの動作保証に関する様々なドキュメントを示しています。Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件とサポートされているプラットフォームのドキュメントには、サポートされている32ビットおよび64ビットのオペレーティング・システム、データベース、Webサーバー、LDAPサーバー、アダプタ、IPv6、JDKおよびサード・パーティ製品に関連する動作保証情報が含まれています。

  • Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド

    このドキュメントには、Oracle Fusion Middleware 11g製品をインストールまたはアップグレードするときに発生する可能性のある互換性および相互運用に関する問題が示されています。

2.2 インストール・タイプについて

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラには、次の2つのタイプのインストールがあります。

  • インストールと構成

    このオプションでは、Oracleホーム・ディレクトリに製品のバイナリ・ファイルがインストールされ、Oracleインスタンス・ディレクトリに作業用インスタンスが作成および構成されます。また、共通製品バイナリがoracle_commonディレクトリにコピーされます。

    インストールおよび構成プロセス中にOracle Enterprise Managerをインストールおよび構成することを選択した場合は、インストールおよび構成の完了後に、管理コンソールまたはEnterprise Managerを使用して製品の管理を開始できます。

  • ソフトウェアのインストール - 構成なし

    このオプションでは、ソフトウェア・バイナリのみがOracleホーム・ディレクトリにインストールされ、共通製品バイナリがoracle_commonディレクトリにコピーされます。その後、Oracleホーム内のbinディレクトリから構成ツールを手動で実行して、コンポーネントを構成してから使用する必要があります。このオプションは、通常、共通ディスクを共有するソフトウェアの複数のインスタンスを簡単に作成する場合や、ソフトウェアをインストールし、ソフトウェアの構成前にインストールに対してパッチ・セットをすぐに適用する場合に使用されます。

Oracleホーム・ディレクトリおよびOracleインスタンス・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造に関する説明を参照してください。

3 ソフトウェアの入手

Oracleでは、Oracle Fusion Middlewareとこれが必要とするソフトウェアをダウンロードするために、複数の場所を用意しています。Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeファイルで、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアのダウンロード・サイトの選択に関する説明、および開始点に必要なソフトウェアのダウンロードに関する説明を参照してください。

このドキュメントのシナリオを実行するには、次のソフトウェアをダウンロードします。

各製品のインストーラ起動時に必要になるため、各インストーラをダウンロードしたディレクトリを書き留めておきます。

4 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle FormsおよびOracle Reportsには、システム上で稼働しているOracle WebLogic Serverが必要です。まだOracle WebLogic Serverがない場合は、この項の手順に従ってダウンロードおよびインストールしてください。

WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

4.1 WebLogic Serverインストーラのダウンロード

3項の説明に従って、最新バージョンのOracle WebLogic ServerインストーラをOracle Technology Networkからダウンロードします。

Oracle WebLogic Serverインストール・プログラムには、Java Runtime Environment (JRE)の実行が必要です。JREは、Windows 32ビット、Linux x86インストール・プログラムおよび一部のUNIXインストール・プログラムにバンドルされています(ファイル名の末尾が.binとなっています)。

他のプラットフォームの場合は、インストール・プログラムではJDKがインストールされません。このようなインストール・プログラムのファイル名の末尾は、.jarとなっています。.jarインストール・プログラムを実行するには、ご使用のシステムに適切なバージョンのJDKがインストールされている必要があり、PATH変数定義の最初にJDKのbinディレクトリを含める必要があります。プラットフォームでサポートされているJDKについては、「Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成」ページにある、Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォームに関するドキュメントを参照してください。

4.2 WebLogic Serverインストーラの起動

WebLogic Serverインストーラを起動する前に、システムにDISPLAY環境変数を設定します。

Oracle WebLogic Serverインストーラをグラフィック・モードで起動する場合、ご使用のオペレーティング・システムに対応する項の手順に従ってください。

4.2.1 Windowsオペレーティング・システム上でのインストーラの起動

Windowsオペレーティング・システム上でインストーラを起動するには、インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストール・ファイルをダブルクリックします。たとえばWebLogic Server 10.3.6の場合、32ビットWindows用のインストール・プログラム名はwls1036_win32.exeです。

4.2.2 UNIXオペレーティング・システム上でのインストーラの起動

UNIXオペレーティング・システム上でインストーラを起動するには、インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してインストールを開始します。

chmod a+x file_name
./file_name

file_nameを、ご使用のインストール・ファイル名に置き換えます。たとえばWebLogic Server 10.3.6の場合、32ビットLinux用のインストール・ファイル名はwls1036_linux32.binです。

4.2.3 UNIXオペレーティング・システム上での.jarインストーラの起動

ファイル名の末尾が.jarのインストール・ファイルの場合にインストーラを起動するには、次の手順を実行します。

  1. ターゲット・システム上におけるPATH変数定義の最初に、適切なJDKのbinディレクトリを追加します。たとえば、次のようになります。

    PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
    export PATH
    
  2. インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。

    java -jar wlsversion_generic.jar
    

4.2.4 64ビットJDKの使用による64ビット・オペレーティング・システム上でのインストーラの起動

.jarインストール・プログラムを使用して64ビットのプラットフォーム上にWebLogic Serverをインストールする場合は、次の手順を実行します。

  1. 32/64ビット・ハイブリッドJDKを使用する場合(HP-PA、HPIAおよびSolaris64プラットフォームの場合など)、インストール・コマンドに-d64フラグを含めます。たとえば、次のようになります。

    java -d64 -jar wlsversion_generic.jar
    
  2. JAVA_HOME/bin/java -version(または、32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合はJAVA_HOME/bin/java -d64 -version)コマンドを実行して、JAVA_HOMEが64ビットのJDKを参照していることを確認します。

4.3 WebLogic Serverのインストールの画面および説明

この項の説明にあるように、WebLogic Serverインストール画面に表示されている手順に従ってください。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいMiddlewareホーム・ディレクトリを作成する場所を指定します。システム上にすでにこのディレクトリが存在する場合は、ディレクトリが空である必要があります。システム上にまだこのディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリが作成されます。


    注意:

    この場所を覚えておくかメモしておいてください。後でソフトウェアをインストールするときに必要になります。


    Middlewareホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogic Serverホーム・ディレクトリに関する説明を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    製品およびセキュリティに関する最新の更新を受け取るかどうかを指定します。どちらも受け取らないように指定した場合は、次に進む前に、指定した内容の確認が求められます。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール・タイプの選択」画面

    「標準」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリ用の場所を指定します。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogic Serverホーム・ディレクトリに関する説明を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  6. ショートカットの場所の選択(Windowsのみ)

    Windowsシステムでインストールしている場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール・サマリー」画面

    「次へ」をクリックします。

  8. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要な操作はありません。インストールが完了すると、自動的に次の画面が表示されます。

  9. 「インストール完了」画面

    「Quickstartの実行」の選択を解除します。

    「完了」をクリックします。

5 Oracle FormsおよびReportsのインストール

この項では、単一のホストにOracle FormsおよびReportsの最新バージョンをインストールする方法について説明します。

5.1 Oracle FormsおよびReportsソフトウェアの入手

3項の説明に従って、最新バージョンのOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラをOracle Technology Networkからダウンロードします。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

5.2 IBM AIXオペレーティング・システムでのrootpre.shスクリプトの実行

IBM AIXオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストーラを起動する前に、rootユーザーでDisk1ディレクトリからrootpre.shスクリプトを実行する必要があります。rootpre.shスクリプトをシステムで1度だけ実行し、Oracle DatabaseまたはOracle Fusion Middlewareで必要な正しいカーネル拡張機能をロードしてください。

IBM AIX上でインストーラが起動すると、次のメッセージが表示されます。

 Answer 'y' if root has run 'rootpre.sh' so you can proceed with Oracle installation.
  Answer 'n' to abort installation and then ask root to run 'rootpre.sh'.
 
  Has 'rootpre.sh' been run by root? [y/n] (n)
 
  Answer 'y', if root has run 'rootpre.sh' so that you can proceed with Oracle installation.
  Answer 'n', to abort installation and then ask root to run 'rootpre.sh'.

以前にrootpre.shを実行したことのあるシステムでこのメッセージをスキップするには、SKIP_ROOTPRE環境変数をTRUEに設定します。

5.3 Oracle FormsおよびReportsのインストーラの起動

インストーラを起動するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

UNIXの場合

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller

注意:

rootユーザーでのインストーラの起動はサポートされていません。


Windowsの場合

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe

場合によっては(たとえば、PA-RISCプロセッサを搭載したHP-UXシステムにインストールする場合などには)、システム上のJava Runtime Environment(JRE)について、その場所のフルパスをインストーラから要求されます。このような場合は、UNIXオペレーティング・システムの次の例に示すように、JREの場所を入力するプロンプトが表示されます。

Starting Oracle Universal Installer...
 
Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 62101 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 500 MB.   Actual 4047 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-04-02_04-38-18PM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

Oracle WebLogic Serverをインストールした場合(4項)、JREがシステムにインストールされています。その場所(jreディレクトリの場所)を使用して、インストーラを開始できます。UNIXの場合、JREのデフォルトの場所はMW_HOME/jdk160_version/jreで、Windowsの場合はMW_HOME\jdk160_version\jreです(MW_HOMEはMiddlewareホーム・ディレクトリ)。

5.4 Oracle FormsおよびReportsのインストールの画面と説明

この項の説明にあるように、Oracle FormsおよびReportsのインストール画面に表示されている手順に従ってください。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「インストール・タイプの選択」画面

    「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「前提条件のチェック」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール場所の指定」画面

    次の場所に関する情報を指定します。

    • Oracle Middlewareホームの場所: WebLogic Serverがインストールされたディレクトリへの絶対パス。

    • Oracleホーム・ディレクトリ: ソフトウェアのインストール先となるディレクトリ。

      • 既存のディレクトリを指定し、Oracleホームとして使用できます。指定するディレクトリは、空のディレクトリであることが必要です。

      • 新しいディレクトリの名前を指定できます。その場合は、Middlewareホーム内にそのディレクトリが作成されます。

    MiddlewareホームおよびOracleホームのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造に関する説明を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新の指定」画面

    最新の製品情報やセキュリティ更新を受け取る場合は、電子メール・アドレスを入力します。My Oracle Supportアカウントを持っており、このメカニズムを利用して更新を受け取る場合は、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択し、アカウント・パスワードを入力します。

    セキュリティ更新に登録しない場合は、この画面のすべてのフィールドを空白のままにします。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・サマリー」画面

    「インストール」をクリックします。

  7. 「インストールの進行状況」画面

    インストールが完全に終了したら、「次へ」をクリックします。

  8. 「インストール完了」画面

    「保存」をクリックして、この画面の概要情報を保存します。概要ファイルの名前と保存先を指定するよう求められます。

    「終了」をクリックします。

6 Oracle FormsおよびReportsインストールへのパッチ適用

次の手順では、Oracle FormsおよびReports用のパッチ・セット・インストーラを実行し、ソフトウェアにパッチを適用して最新バージョンにします。

6.1 Oracle FormsおよびReportsパッチ・セット・インストーラの入手

最新のソフトウェアをダウンロードできるサイトについては、3項「ソフトウェアの入手」を参照してください。Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer用のパッチ・セット・インストーラをダウンロードします。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

6.2 Oracle FormsおよびReportsパッチ・セット・インストーラの起動

Oracle FormsおよびReportsパッチ・セット・インストーラを起動するには、次の手順を実行します。

  1. パッチ・セット・インストーラのアーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

  2. Disk1ディレクトリからパッチ・セット・インストーラを起動します。

    UNIXの場合

    ./runInstaller
    

    Windowsの場合

    setup.exe
    

6.3 Oracle FormsおよびReportsパッチ・セット・インストーラの画面と説明

この項の説明にあるように、Oracle FormsおよびReportsのインストール画面に表示されている手順に従ってください。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「前提条件のチェック」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「インストール場所の指定」画面

    • Oracleミドルウェア・ホーム: 既存のMiddlewareホーム・ディレクトリを指定します。

    • Oracleホーム・ディレクトリ: 既存のORACLE_HOMEディレクトリを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「セキュリティ更新の指定」画面

    最新の製品情報やセキュリティ更新を受け取る場合は、電子メール・アドレスを入力します。My Oracle Supportアカウントを持っており、このメカニズムを利用して更新を受け取る場合は、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択し、アカウント・パスワードを入力します。

    Oracle Configuration Managerに登録しない場合は、この画面のすべてのフィールドを空白のままにします。構成の更新を受け取らないことを確認するように求められます。「はい」クリックして、選択を確定します。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストール・サマリー」画面

    「インストール」をクリックします。

  6. 「インストールの進行状況」画面

    インストールが完全に終了したら、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール完了」画面

    「終了」をクリックします。

7 Oracle FormsおよびReportsの構成

この項では、インストールしてパッチを適用したOracle FormsおよびReportsの構成方法を説明します。

7.1 Oracle FormsおよびReports構成ツールの起動

構成ツールは、Oracleホームのbinディレクトリにあります。

UNIXの場合

cd ORACLE_HOME/bin
./config.sh

Windowsの場合

cd ORACLE_HOME\bin
config.bat

注意:

Oracle FormsおよびReportsインストーラが実行中でないことを確認します(インストーラと構成ツールの同時実行はサポートされていません)。


7.2 Oracle FormsおよびReports構成ツールの画面と説明

この項の説明にあるように、Oracle FormsおよびReports構成ツールの画面に表示されている手順に従ってください。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「前提条件のチェック」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「ドメインの選択」画面

    デフォルトでは、「ドメインの作成」オプションが選択されています。次の情報を指定して新しいドメインを作成します。

    • ユーザー名: ユーザー名を指定します。デフォルトのユーザー名は、weblogicです。

    • ユーザー・パスワード: ユーザー・パスワードを指定します。有効なパスワードは、長さが5から30文字で、英字で始まり、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)またはシャープ記号(#)のみを使用し、数字を1つ以上含みます。

    • パスワードの確認: 同じユーザー・パスワードを再度入力します。

    • ドメイン名: 作成するドメインの名前を入力します。ドメイン名には、英数字、アンダースコア(_)またはハイフン(-)のみを含めることができます。


    注意:

    Middlewareホームにあるuser_projectsディレクトリにWebLogicドメインが作成されます(このディレクトリの外部にドメインを作成することはできません)。


    「次へ」をクリックします。

  4. 「セキュリティ更新の指定」画面

    最新の製品情報やセキュリティ更新を受け取る場合は、電子メール・アドレスを指定します。My Oracle Supportアカウントを持っており、このメカニズムを利用して更新を受け取る場合は、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択し、アカウント・パスワードを入力します。

    セキュリティ更新に登録しない場合は、この画面のすべてのフィールドを空白のままにします。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストール場所の指定」画面

    次の場所に関する情報を指定します。

    • WebLogic Serverディレクトリ: WebLogic Serverディレクトリへの絶対パス。このディレクトリは、WebLogic Serverがインストールされた際に、自動的にMiddlewareホーム内に作成されています。デフォルトのディレクトリ名は、wlserver_10.3です。

    • Oracleインスタンスの場所: Oracleインスタンスの格納先となるディレクトリへの絶対パス。これは、アプリケーション構成ファイルが置かれる場所で、ここからアプリケーション・プロセスが実行されます。ランタイム・コンポーネントは、この場所にのみ書込みを行います。

      このディレクトリは、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリまたはOracleホーム・ディレクトリ内に格納される必要はありません。

    • Oracleインスタンス名: 一意のOracleインスタンス名を指定します。Oracleインスタンス名に使用できる文字は、英数字とアンダースコア(_)のみです。アルファベット(a-zまたはA-Z)で始まり、4文字以上30文字以下にする必要があります。

    Fusion Middlewareのディレクトリ構造および用語の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造に関する説明を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「コンポーネントの構成」画面

    デフォルトでは、インストールされたすべてのコンポーネントが構成用に選択されています。

    「クラスタ」オプションの選択を解除します。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「ポートの構成」画面

    「自動でポートを構成」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「プロキシ詳細の指定」画面

    コンピュータがファイアウォールの内側にある場合は、プロキシ・サーバーを経由して送信HTTP接続をルーティングすることが必要な場合があります。インターネットに直接接続している場合や、ここでプロキシ・サーバーを構成しない場合は、「次へ」をクリックします。

    プロキシ・サーバーを構成するには、次の情報を指定します。

    • HTTPプロキシ・ホスト: - プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。

    • HTTPプロキシ・ポート: プロキシ・サーバーのポート番号を指定します。

    • プロキシを経由しないアドレス: プロキシ・サーバーを経由しないアドレスを指定します。複数のエントリを区切るにはカンマ(,)を使用します。ドメインは、アスタリスク(*)を使用してリストできます。

  9. 「アプリケーションOIDの指定」画面

    Oracle Portalでは、Oracle Internet Directoryがインストールされ、稼働している必要があります。このインストール・シナリオでは、Oracle Portalはインストールされいないため、「アプリケーション・レベル・アイデンティティ・ストアを使用」オプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「インストール・サマリー」画面

    「構成」をクリックします。

  11. 「構成の進行状況」画面

    構成が完全に終了したら、「次へ」をクリックします。

  12. 「インストール完了」画面

    概要情報の最後には、構成済のOracle HTTP ServerとOracle Web Cacheにアクセスするために必要なリンクを示す「アクセス可能なURL」というセクションがあります。この情報を保存すると、必要な際に、これらのページに簡単にアクセスできるようになります。

    「保存」をクリックして、この画面の概要情報を保存します。概要ファイルの名前と保存先を指定するよう求められます。

    「終了」をクリックします。

8 Oracle FormsおよびReportsのインストールの確認

インストーラと構成ウィザードの実行が正常に終了したら、次の手順を任意に組み合せて実行し、インストールのステータスを確認できます。

8.1 インストール・ログの確認

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリに、インストール・ログ・ファイルがあることを確認します。このファイルのデフォルトの場所は次の通りです。

UNIXの場合

ORACLE_HOME/oraInst.loc

Windowsの場合

C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

8.2 ドメイン・サーバー・ログの確認

ドメイン・サーバー・ログを確認します。このファイルは、ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにあります。

UNIXの場合

DOMAIN_HOME/servers/server_name

Windowsの場合

DOMAIN_HOME\servers\server_name

8.3 OPMNのステータスの確認

インスタンス・ホームの場所にあるINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)から、opmnctl statusコマンドを実行します。次に示すのは、UNIXオペレーティング・システムでの出力例です。

> ./opmnctl status

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+---------
ias-component                    | process-type       |     pid | status  
---------------------------------+--------------------+---------+---------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive   
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive   
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive   
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive 

この情報には、このインストールに構成されているコンポーネントが表示されます。ステータスAliveは、コンポーネントが稼働しているという意味です。

opmnctl status -lコマンドを実行して、コンポーネントで使用されているポートのリストを取得することもできます。次に示すのは、UNIXオペレーティング・システムでの出力例です。

> ./opmnctl status -l

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
ias-component                    | process-type       |     pid | status   |        uid |  memused |    uptime | ports
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive    | 1133259606 |     4204 |   0:09:38 | N/A
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive    | 1133259605 |    43736 |   0:15:35 | http_admin:8091
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive    | 1133259604 |    63940 |   0:15:35 | http_stat:8092,http_invalidation:8093,https_listen:8094,http_listen:8090
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive    | 1133259603 |    50744 |   0:15:43 | https:8889,https:8890,http:8888

8.4 ブラウザURLの確認

「インストール完了」画面には、表2に示すように、インストールして構成した製品へのアクセスに使用できるURLが表示されます。

表2 Oracle FormsおよびReportsの製品URL

製品またはコンポーネント URL

管理サーバー・コンソール

http://host:port/console

Enterprise Managerコンソール

http://host:port/em

Enterprise Managerエージェント

http://host:port/emd/main

Oracle Forms

http://host:port/forms/frmservlet

Oracle Reports

http://host:port/reports/rwservlet


9 Oracle FormsおよびReportsの削除

Oracle FormsおよびReportsをシステムから削除するには、次の操作が必要です。

  1. Oracle FormsおよびReports Oracleソフトウェアの削除

    この手順により、Oracle FormsおよびReportsの管理対象インスタンスと、製品のOracleホームおよびOracle共通ホームが削除されました。

  2. Oracle WebLogic Serverの削除

    このプロシージャにより、Oracle WebLogic Serverと、MiddlewareホームおよびWebLogic Serverドメインを削除します。

  3. Microsoft Windowsオペレーティング・システム上におけるアンインストール後のタスクの実行

ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後で再度ソフトウェアをインストールする際に問題が発生する可能性があります。確実にソフトウェアを正しく削除するには、この項の手順に従ってください。

9.1 Oracle FormsおよびReportsソフトウェアの削除

Oracle FormsおよびReportsを適切に削除するには、次の操作を実行します。

  1. アンインストーラを起動します(9.1.1項)。

  2. 管理対象Oracleインスタンスを削除します(9.1.2項)。

  3. サーバーとプロセスを停止します(9.1.3項)。

  4. Oracleホームを削除します(9.1.4項)。

  5. Oracle共通ホームを削除します(9.1.5項)。

この手順を実行しても、これまでに作成したWebLogicドメインは削除されません。Oracleホーム内のソフトウェアのみが削除されます。

9.1.1 アンインストーラの起動

アンインストーラを起動するには、$ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動し、アンインストーラを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./runInstaller -deinstall

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -deinstall

Windowsオペレーティング・システムの場合は、「スタート」メニューから「すべてのプログラム」メニューをクリックし、「Oracle Forms 11g - Home1」「Uninstall」の順に選択してアンインストーラを起動することもできます。

9.1.2 管理対象Oracleインスタンスの削除

Oracleホームを削除する前に、管理対象Oracleインスタンスをすべて削除する必要があります。


注意:

管理対象インスタンスを削除するには、管理サーバーが起動し、稼働中である必要があります。


アンインストーラを起動したら(9.1.1項)、次の手順に従って、インストールおよび構成の実行中(5項)に作成されたOracleインスタンスを削除します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「アンインストール・タイプの選択」画面

    「WebLogicドメインで管理されているASInstanceのアンインストール」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「Weblogicドメインの詳細の指定」画面

    WebLogicドメインに接続するための資格証明を指定します。

    「次へ」をクリックして続行します。

  4. 「インスタンスまたはホームの選択」画面

    削除する管理対象Oracleインスタンスを選択します。

    「次へ」をクリックして続行します。

  5. 「削除サマリー」画面

    この画面上の情報が正しいことを確認します。

    「アンインストール」をクリックして続行します。

  6. 「アンインストールの進行状況」画面

    この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。この画面で必要な操作はありません。削除が完了すると、アンインストーラによって自動的に次の画面が表示されます。

  7. 「アンインストール完了」画面

    「終了」をクリックします。

9.1.3 Oracle Fusion Middlewareの停止

管理対象インスタンスを削除(9.1.2項)した後に、サーバーとプロセスをすべて停止する必要があります(Oracleホームの削除の前提条件です)。

  1. 次のopmnctlコマンドを使用して、すべてのシステム・コンポーネントを停止します。ORACLE_HOME環境変数をOracleホーム・ディレクトリに設定します。

    opmnctl stopall
    
  2. WLSTを使用してすべてのJavaコンポーネントを停止します。

    stopApplication(appName)
    

    たとえば、Oracle Directory Integration Platform(DIP)を停止するには、次のコマンドを実行します。

    stopApplication("DIP")
    
  3. WebLogicの管理対象サーバーを停止します。

    UNIXの場合

    DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWeblogic.sh managed_server_nanme administration_server_url administration_server_username administration_server_password
    

    Windowsの場合

    DOMAIN_HOME\bin\stopManagedWeblogic.cmd managed_server_nanme administration_server_url administration_server_username administration_server_password
    

    次の書式を使用して、administration_server_urlを指定します。

    http://administration_server_host.administration_server_domain:administration_server_port
    
  4. WebLogic管理サーバーを停止します。


    注意:

    管理対象インスタンスを削除する場合は(9.1.2項を参照)、管理サーバーが稼働中のままになっている必要があります。管理対象インスタンスを削除した後で、管理サーバーを停止できます。


    UNIXの場合

    DOMAIN_HOME/bin/stopWeblogic.sh administration_server_url administration_server_username administration_server_password
    

    Windowsの場合

    DOMAIN_HOME\bin\stopWeblogic.cmd administration_server_url administration_server_username administration_server_password
    

    admin_urlは、次の書式を使用して指定します。

    http://administration_server_host.administration_server_domain:administration_server_port
    

Oracle Fusion Middlewareの起動と停止の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』Oracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する説明を参照してください。

サーバーの起動と停止の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止に関する説明を参照してください。

9.1.4 Oracle FormsおよびReportsのOracleホームの削除

この項では、Oracleホームを削除する方法について説明します。アンインストーラは、アンインストーラが起動されたOracleホームを削除します。Oracleホームの削除を選択する前に、Oracleホームが既存のドメインによって使用されていないことを確認し、また、このOracleホームを使用しているすべての実行中のプロセスを停止してください。

Oracleホームを削除するには、アンインストーラを起動し(9.1.1項)、次の操作を実行します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「アンインストール・タイプの選択」画面

    「Oracleホームのアンインストール」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「Oracleホームのアンインストール」画面

    削除するOracleホームを確認します。

    「アンインストール」をクリックして続行します。

    警告ダイアログ・ボックスが表示されます。「はい」をクリックして、アンインストールの続行とOracleホーム・ディレクトリの削除を確認します。

  4. 「アンインストールの進行状況」画面

    この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。

    「終了」をクリックします。

  5. 「アンインストール完了」画面

    「終了」をクリックします。

  6. Windowsオペレーティング・システムでは、(警告メッセージに「はい」で応答した場合でも)手動でOracleホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\Home1の場合は、C:\Oracle\Middlewareディレクトリに移動し、Home1フォルダ上で右クリックして「削除」を選択します。

    アンインストーラを実行してOracle共通ホームを削除した後で、Windowsオペレーティング・システム上のOracle共通ホーム・ディレクトリを手動で削除する場合も、この手順を繰り返す必要があります。

9.1.5 Oracle共通ホームの削除

管理対象インスタンスとOracle FormsおよびReportsのOracleホーム・ディレクトリを削除した後に、Oracle共通ホームを削除できます。

この項では、oracle_commonディレクトリを削除する方法について説明します。このディレクトリには、その他のOracleホーム・ディレクトリの場合と同様に、それ独自のアンインストーラがoui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはoui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に含まれています。

アンインストーラを起動するには、MW_HOME/oracle_common/oui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\oracle_common\oui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動し、アンインストーラを起動します(9.1.1項)。

Oracle共通ホームを削除するには、次の操作を実行します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「Oracleホームのアンインストール」画面

    削除するOracleホームを確認します。

    「アンインストール」をクリックして続行します。

    警告メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、アンインストールの続行とOracleホーム・ディレクトリの削除を確認します。

  3. 「アンインストールの進行状況」画面

    この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。

    「終了」をクリックします。

  4. 「アンインストール完了」画面

    「終了」をクリックします。

  5. Windowsオペレーティング・システムでは、(警告のダイアログ・ボックスに「はい」で応答した場合でも)手動でOracleホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、Oracle共通ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\oracle_commonだとすると、C:\Oracle\Middlewareディレクトリに移動し、oracle_commonフォルダを右クリックして「削除」を選択する必要があります。

9.2 Oracle WebLogic Serverの削除

この項では、システムからOracle WebLogic ServerおよびWebLogicドメインを削除する方法を説明します。

9.2.1 WebLogic Serverアンインストーラの起動

WebLogicホームにあるuninstallディレクトリからアンインストーラを起動します。WebLogicホーム・ディレクトリの場所は、4項「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で指定した場所です。

UNIXの場合

cd WebLogic_Home/uninstall
./uninstall.sh

Windowsの場合

cd WebLogic_Home\uninstall
uninstall.cmd

Windowsオペレーティング・システムの場合は、「スタート」メニューから「すべてのプログラム」をクリックし、「Oracle WebLogic」「Uninstall Oracle WebLogic」順に選択してアンインストーラを起動することもできます。

9.2.2 WebLogic Serverアンインストーラの画面と説明

次の手順に従って、Oracle WebLogic Serverを削除します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「コンポーネントの選択」画面

    デフォルトで、すべてのコンポーネントが選択されています。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「WebLogic Platformをアンインストール中」画面

    「完了」をクリックします。

9.2.3 Middlewareホーム・ディレクトリとWebLogicドメインの手動削除

Oracle WebLogic Serverを削除したら、Middlewareホーム・ディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システム上のMiddlewareホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middlewareの場合は、次の手順を実行します。

> cd /home/Oracle
> rm -rf Middleware

Windowsオペレーティング・システムで、Middlewareホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middlewareの場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracleディレクトリに移動し、Middlewareフォルダ上で右クリックして「削除」を選択します。

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラはMiddlewareホーム内のuser_projectsディレクトリにのみドメインを作成するため、Middlewareホームを削除するとそれらのドメインもすべて削除されます。

9.3 Microsoft Windowsオペレーティング・システム上におけるアンインストール後のタスクの実行

Microsoft Windowsオペレーティング・システムを使用している場合は、ソフトウェアを削除した後に次の操作を実行します。

9.3.1 プログラム・グループの削除

Windowsオペレーティング・システムの場合は、Start Menu\Programsフォルダからプログラム・グループを手動で削除することも必要です。たとえば、C:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programsから次のものを削除します(ご使用のシステム上ではフォルダ名およびプログラム・グループ名が異なる可能性があります)。

  • Oracle Fusion Middleware 11.1.1.6.0

  • Oracle Forms 11g - Home1

  • Oracle WebLogic

9.3.2 システムの再起動

Windowsオペレーティング・システムの場合は、すべてのプログラムの削除が完了した後でコンピュータを再起動して、適切なクリーンアップが確実に行われるようにする必要があります。

10 その他の参考資料

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド』を参照してください。このドキュメントは、OTNのOracle Fusion Middlewareドキュメント・ページから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/documentation/index.html

印刷されたドキュメントは、オラクル社の担当者またはOracle Store(http://oraclestore.oracle.com)からご購入いただけます。

リリース・ノート、インストール・ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、Oracle Technology Network(OTN)から無償でダウンロードできます。OTNを使用する前に、オンラインで登録する必要があります。登録は無料で、http://www.oracle.com/technetwork/community/join/why-join/index.htmlで行うことができます。

すでにOTNのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/

10.1 Oracleサポート・サービス

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスにお問い合せいただけます。Oracleサポート・サービスには、電話による技術サポート、バージョンの更新、各種サービスへのアクセスが含まれています。電話サポートには、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。アメリカ国内の場合は、製品サポート(+1-800-223-1711)までお問い合せください。

お電話でのお問い合せの際は、CSI(CPU Support Identifier)番号をご用意ください。CSI番号は、Oracleサポート・サービスでお客様を特定するキーとなりますので、お客様の記録としてCSI番号を保管しておいてください。Oracle Storeは、お客様の注文を処理する際に、CSI番号を電子メールでお客様に送付します。CSI番号をお持ちでない場合で、アメリカ国内のお客様の場合は、注文に関する詳細情報を提供するオンラインのOrder Trackerにアクセスしてお客様のCSI番号を調べることができます。Oracle Storeへ移動して、上部のナビゲーション・バーの上にある「Order Tracker」をクリックします。

アメリカ国外のOracleサポート・サービス拠点については、それぞれの国のサポート・センターにサポートへのアクセス方法をお問い合せください。お客様の国のサポート・センターをお探しの場合は、http://www.oracle.com/supportのサポートWebセンターにアクセスしてください。

サポートWebセンターでは、次のようなOracleサポート・サービスに関する情報を入手できます。

  • 連絡先情報

  • 電子サービスへのアクセス手順

  • 役に立つWebサイト

  • サポート・リソース

  • Oracleサポート・ポートフォリオ

  • Oracleサポート・サービス・ニュース

Oracle製品サポートを利用すると、Oracleサポート・サービスのプレミアWebサポートを提供する、My Oracle Support(旧OracleMetaLink)へ24時間いつでもアクセスできます。My Oracle Supportでは、インストール支援、製品ドキュメント、技術ソリューションのナレッジ・ベースへのアクセスが提供されます。

Oracle製品に関する質問をすると、オラクル社のテクニカル・サポート・アナリストや他のOracleユーザーから回答を得ることができるテクニカル・フォーラムがあります。質問と回答は、すべてのユーザーに役立てるためにそのまま掲載されます。

My Oracle Supportのオプションには次のものが含まれます。

  • テクニカル・アシスタンス・リクエスト(TAR)へのアクセス

  • パッチのダウンロード

  • バグ・データベースへの問合せによるアクセス

  • 製品ライフサイクルに関する情報

My Oracle Supportにはhttp://support.oracle.comからアクセスできます。

10.2 バージョンの更新

現在サポートされているライセンスを所有していない場合、Oracle Store(http://oraclestore.oracle.com)からOracle製品の最新バージョンを購入できます。

現在サポートされているライセンスを所有している場合は、My Oracle SupportのiTAR機能を使用して、バージョン更新の送付に関する緊急でないリクエストを発行できます。iTARタイプをU.S. Client Relations/Non-Technical Requestとしてログに記録する必要があります。

アメリカ国内の場合は、Client Relationsに電話してバージョン更新の送付を申請できます。バージョン更新をご希望の際は、Client Relationsのアナリストに次の情報をお伝えください。

  • CSI番号

  • 連絡先情報

  • プラットフォーム

  • 製品名

  • お届け先住所

  • 製品のバージョン番号

アメリカ国外の場合は、それぞれの地域のOracleサポート・センターに連絡してください。

10.3 プレミアム・サービス

オンサイト・サポート、OracleGOLD、リモート・サービスおよびアップグレード・パッケージを含むプレミアム・サービスの詳細は、http://www.oracle.com/supportのサポートWebセンターを参照してください。

アメリカ国内の場合は、+1-800-833-3536のSupport Salesの担当者にお問い合せいただくことも可能です。

10.4 クイック・リファレンス

追加情報にすばやくアクセスするには、表3を参照してください。

表3 その他の情報とリソースへのリンク

お客様の要望 お問合せ先またはWebサイト

追加の製品、フルアクセス用ライセンス、バージョンの更新、英語版ドキュメントの購入

http://oraclestore.oracle.com

開発者用の技術リソースへのアクセス

http://www.oracle.com/technology

インストールに関するドキュメントへのアクセス

http://www.oracle.com/technology/documentation/

テクニカル・サポートに関する情報へのアクセス

http://www.oracle.com/support

アメリカ国外のOracleサポート・センターの検索

http://www.oracle.com/support

アメリカ国外のOracleオフィスの検索

http://www.oracle.com

アメリカ国内のClient Relationsへの連絡

1-800-223-1711

アメリカ国内の営業担当者への連絡

+1-800-ORACLE-1

アメリカ国内の技術サポートへのTTYアクセスの検索

1-800-446-2398


11 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererクイック・インストレーション・ガイド, 11g リリース1(11.1.1.7.0)

B56237-06

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このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

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