ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

13.1 Oracle Portalにおけるナビゲーションの理解

Oracle Portalでは、サイト・ナビゲーションを手動で追加することも、宣言して追加することもできます。手動の場合は、独自のナビゲーション・ページを作成し、それらをポートレットとして公開してページ上の任意の場所に追加します。宣言する場合は、カテゴリ、パースペクティブ、作成日、作成者などの属性でコンテンツを検索するためのカスタム検索ポートレットを構成し、その結果をページ・ポートレットに自動的に公開します。

この項では、ナビゲーション・オブジェクトと要素について、概要を示します。この項の内容は次のとおりです。

13.1.1 ナビゲーション・ページ

ナビゲーション・ページは、他のページに含めることができる特殊なタイプのページで、一貫性のある一連のナビゲーション要素を提供します。ナビゲーション・ページには、ロゴ、ページ・タイトル、ログイン・リンクおよびホームページや他のトップレベルのポータル・ページなどのメイン・ページへのリンクを含めることができます。通常、ナビゲーション・ページは、ナビゲーション・バー、ページ・バナー、ページ・フッターなどに使用されます。

ナビゲーション・ページは、検索結果に含める必要がないため、検索から除外されます。

ナビゲーション・ページの作成は、標準ページの作成とほぼ同じで、ページの作成、レイアウトの考案、スタイルの適用およびコンテンツの追加を行います。その後で、ポートレットとして公開する別の手順を実行します。ポートレットとして公開すると、ナビゲーション・ページは、「ページの作成」ウィザードのバナー選択リストで選択できるようになります。この選択リストから、他のユーザーはナビゲーション・ページを自分のページに追加できます。ポートレットとして公開されたナビゲーション・ページは、ページ上の任意のポートレット・リージョンに追加できます。

ナビゲーション・ページにアイテムやポートレットを追加することも、ナビゲーション・ページを複数のリージョンに分割することもできますが、基本はナビゲーション・ページを他のページに追加することです。他のページに追加したときに、他のページ・コンテンツに対して十分な領域が確保されるように、ナビゲーション・ページが占める領域は、できるだけ小さくなるように設計することを検討してください。

ポートレットとしてナビゲーション・ページを公開する方法は、13.3項「ポートレットとしてのナビゲーション・ページの公開」を参照してください。ページ・グループに対してデフォルトのナビゲーション・ページを選択する方法は、4.5.4項「ページ・グループのデフォルト・ナビゲーション・ページの選択」を参照してください。

13.1.2 スマート・リンク、ブレッドクラム、検索ボックスおよびオブジェクト・マップ・リンク

Oracle Portalには、組込みナビゲーション・アイテム・タイプが用意されており、使用するとサイト・ナビゲーションを短時間で構成できます。これらの組込みナビゲーション・アイテム・タイプには、スマート・リンク、ブレッドクラム、検索ボックスおよびオブジェクト・マップ・リンクがあります。

スマート・リンクは、すでに構成されているポータル・プロパティから値を自動的に取得します。たとえば、ページ・グループ管理者がページ・グループを作成するときに、連絡先の電子メール・アドレスを指定できます。「連絡先」スマート・リンク・アイテムを追加するだけで、この情報をページに配置できます。適切な電子メール・アドレスがページ・グループ構成情報から自動的に取り出され、指定されたアドレスがページに表示されます。「連絡先」スマート・リンクは、「共有オブジェクト」ページ・グループのPortalテンプレートに追加できます。いずれのページ・グループがそのテンプレートを使用しても、正しい連絡先情報が常にページに表示されます。

その他の自動的に作成されるスマート・リンクには、「アカウント情報」リンク、「拡張検索」リンク、ポータルのホーム、Portalナビゲータ、Portalビルダー、ポートレット・リポジトリおよび現在ログインしているユーザーの個人用ページへのリンクが含まれます。

もう1つの組込みナビゲーション・アイテム・タイプは、「ページ・パス」スマート・リンク(図13-2)です。この要素は、ブレッドクラムと呼ばれています。配置すると、ブレッドクラムが表示するページ階層の上位レベル数と各ブレッドクラム間に使用するセパレータを構成できます。

図13-2 2レベル上までのページ階層を示す「ページ・パス」アイテム(ブレッドクラム)

「ページ・パス」アイテム(ブレッドクラム)

「基本検索ボックス」スマート・リンクを使用すると、ユーザーは特定のポータル・コンテンツの検索が簡単にできます。このスマート・リンクをページに配置する以外、何もする必要はありません。ユーザーは、表示名、作成者、公開日、キーワード、最も有効と思われるコンテンツの分類(オブジェクトの割り当てられたカテゴリ、パースペクティブの中の1つなど)などのコンテンツの属性に基づいた検索条件を入力できます。この方法により、ユーザーが特定のタイプのコンテンツに短時間で到達することを簡単に支援できます。

組込みナビゲーション・アイテム・タイプに関する作業の詳細は、13.6項「ナビゲーション・ページへのナビゲーション要素の移入」を参照してください。

13.1.3 カスタム検索

従来、ナビゲーションは、一連のリンクをクリックしてコンテンツに到達するためのツールと考えられていました。「カスタム検索」ポートレットは、ユーザーにコンテンツを提示するナビゲーション方法です。

「カスタム検索」ポートレットは、ユーザーに最新の注目コンテンツを自動的に提供する強力なツールです。このポートレットを使用して、ユーザーがページにアクセスするたびに自動的に実行される問合せを設定します。問合せでは、特定のカテゴリまたはパースペクティブに分類されたすべてのコンテンツ、特定の作成者によって作成されたすべてのコンテンツ、特定の日付に公開されたすべてのコンテンツを探し出す検索を指定できます。検索対象は、ポータル・コンテンツと関連付けられた属性タイプです。これには、ユーザーが作成したカスタム属性が含まれます。

問合せは自動的に実行できます。また、その結果を実行元と同じポートレットに公開できます。つまり、ページ上に1つ以上の「カスタム検索」ポートレットを配置し、それぞれで特定のタイプのコンテンツを提供できます。検索基準として提供される属性の値を管理することで、そのコンテンツの鮮度を保証できます。たとえば、「カスタム検索」ポートレットで作成日が週の開始日よりも後であるすべてのアイテムを自動的に検索する場合、「作成日」をページ上の「New This Week」リージョンの検索基準として使用できます。コンテンツ管理者は週に1回日付を更新し、現在の週の開始日より古いものをフィルタ処理します。

「カスタム検索」ポートレットには、複数の検索条件を指定できます。複数の条件を指定すると、検索の精度を向上させることができ、特定のクラスのコンテンツが指定されたポートレットに提供されます。

「カスタム検索」ポートレットの詳細は、第16章「検索ポートレットの使用」を参照してください。