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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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1.2 コンテンツとは

Oracle Portalでは、コンテンツには、アイテムとポートレットの2つの形式があります。アイテムは、ポータル・ページに明示的に作成または追加するものです。ファイルは、アイテムの一種であり、HTMLコードのブロック、別のページへのリンク、zipファイルなども同様です。ポートレットは、他の誰か(おそらく、自身のサイトの誰か、オラクル社、オラクル社のパートナーの1つ)によって作成された再利用可能なコンポーネントです。たとえば、会社の電子メール・アプリケーションをポートレットとして使用可能にするには、プログラミングの専門知識を持つ人がOracle PortalのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を使用してPortalとその電子メール・アプリケーションとの間の通信を可能にする必要があります。ポートレットが作成されたら、適切な権限を持つ人が、その電子メール・ポートレットをページ上に単にドロップできます。

Oracle Portalでは、適切な権限が設定されていると、ページ上のアイテムを簡単に操作できます。たとえば、ページを対象にアイテムを追加、編集または削除する際に役立つステップ形式のウィザードを使用できるほか、WebフォルダなどのWebDAVクライアントが使用可能な場合は、デスクトップとOracle Portalページ間でファイルやフォルダをシームレスにドラッグ・アンド・ドロップできます。

ユーザーが保持するのは、ページに対する追加権限または編集権限であるため、変更内容はページに即座に反映されない場合があることに注意してください。多くのユーザーにいつ何を表示するかをページ設計者が制御できるようにするため、最上位の書込み権限の下には、様々な権限が階層状に存在します。ページに対する承認付きの管理権限を持つユーザーによって変更または追加された内容は、1人以上のユーザーによる承認を受けてからでないと一般のユーザーに公開されません。アイテムのステータスを追跡する場合、「承認ステータス」ポートレットをよく使用するページの1つに配置すると、自分のコンテンツのステータスが承認、却下または保留中のいずれであるかを確認できます。

図1-3 「承認ステータス」ポートレット

「承認ステータス」ポートレット

1.2.1 変更の追跡

ポートレットに含まれる情報は定期的に更新されるため、最新の情報を維持するために特別なことをする必要はありません。しかし、あるユーザーに関連する大量のページやアイテムのうちの1つになんらかの変更があった場合、そのユーザーに変更が発生したことを通知するにはどうすればよいでしょうか。Oracle Portalでは、承認申請サービスと通知サービスを使用して重要なページやアイテムを監視できます。アイテムまたはページに対して承認申請すると、「通知」ポートレットにアラートが送信され、ユーザーに変更が通知されます。

図1-4 「通知」ポートレット

「通知」ポートレット

ユーザーが承認チェーンに属しており、承認を行う必要がある場合も、「通知」ポートレットで通知を受けます。たとえば、あるユーザーが公開前の人事ポリシーをすべて確認する必要がある場合、承認を必要とするポリシーが公開されると、そのユーザーへの通知が行われます。ユーザーがそのアイテムを明示的に承認するまで、ポリシーは公開されません。

1.2.2 コンテンツ処理の制御

Oracle Portalには、サイト内でアイテムを適切に処理するために役立つ多くのメソッドがあります。たとえば、アイテムを更新するには、最初にそのアイテムをチェック・アウトする必要があることがわかります。変更を行っている間に、他の人がそのアイテムを編集できないようにします。ただし、認可された閲覧者は、それがチェック・アウトされる前と同様にそのアイテムを表示できます。更新済アイテムをチェック・インすると、古いバージョンはどうなるでしょうか。それは、そのアイテムに設定されたバージョニング・オプションによって異なります。個々のアイテムの要件に応じて、アイテムの新しいバージョンが現在のコピーとして既存のバージョンを置き換える場合とそうでない場合があり、古いバージョンのコピーが保持される場合とそうでない場合があります。古いバージョンを保持しておくと、時間の経過とともにそのドキュメントに行われた変更を簡単に追跡できますが、そのような記録は一部のアイテムには不要である可能性があります。

完成物を人々に表示するタイミングを制御するために、アイテムの公開日を指定できます。これは、指定した日付以前は自身以外の誰にもそれが表示されないことを意味します。有効期限日を設定し、関係性や重要性が失われたアイテムを自動的に非表示にすることもできます。さらに、アイテム・レベルのセキュリティを有効化すると、自身が寄与したアイテムを誰が表示、編集、または管理できるのかを指定できます。

さらに、ページ・グループ管理者は、これらのどのオプションを使用可能にするのかを制御できます。ここで説明した機能のいくつかを利用する場合は、その担当者にお問合せください。