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Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61385-05
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Oracle Portalの新機能

この章では、Oracle Portalの最新リリースおよび前のリリースで導入された機能について簡単に説明し、詳細の参照先を示しています。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)の新機能

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)の新機能は、次のとおりです。

Oracle WebLogic Server上でのOracle Portalの実行

Oracle Portalは、前回のリリースではOracle Application Serverの一部として配布されましたが、現在はOracle WebLogic Server 11gR1 (10.3.3)上で動作します。

WS-Securityのサポート

この拡張により、管理者はWS-Security (SAML、UserTakenなど)を使用してWSRPプロデューサを保護し、アイデンティティ伝播に使用する適切な種類のトークンを選択できます。

新しいHTML文書型の宣言(Doctype)のサポート

新しいポータル構成設定によって、Oracle Portalによって生成されるHTML出力型を指定できます。HTML 4.01 Transitional以外に3つの新しい文書型(HTML 4.01 Strict、XHTML 1.0 Transitional、XHTML 1.0 Strict)がサポートされます。

Oracle Internet Directoryの統合の最適化

これらのセキュリティの拡張により、ログイン・パフォーマンスに対応して、グループのプロビジョニング変更の影響がユーザー認証に反映されるまでの時間を指定できます。

Identity Management統合

この拡張により、Oracle Internet Directoryの動的グループを定義したり、メンバーとしてユーザーを追加したり、動的グループに適切なアクセス権を追加してページを保護したりできます。グループの権限またはグループにおけるユーザーのメンバーシップに対してどのような変更を行っても、ページへのユーザーのアクセス権に反映されます。

Oracle Secure Enterprise Searchとの統合

Secure Enterprise Search (SES)により、公開および非公開のポータル・コンテンツと外部リポジトリの検索機能が提供されます(従来のUltra SearchがSESに置き換わります)。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)には、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control 11gとの統合機能が用意されています。Enterprise Manager Fusion Middleware Control 11gには重要な新機能が数多く導入されており、ポータル・コンポーネントを監視および構成したり、Oracle Enterprise Managerのインタフェースを使用してポータル・ページ、ポートレットおよびプロバイダのパフォーマンス・メトリックをリアルタイムで表示したりできます。

エクスポート/インポート・ユーティリティの改善

エクスポート/インポート・ユーティリティには、Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)向けの重要な改善点がいくつかあります。その内容は次のとおりです。

Oracle Fusion Middlewareとの統合

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)は、Oracle Secure Enterprise Search(検索送信および検索結果)、Oracle BPEL(通知、タスク分析、レポート作成)、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (Siebel BI Tools)およびHyperion System BPM (Business Performance Management)を統合する新しいポートレットを備えており、Oracle Portalとのより高度で追加設定不要の統合を実現します。

BPELを使用したコンテンツ承認のサポート

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)では、Oracle BPELを使用して、ポータルのページ・グループ用およびページ用に承認プロセスを定義できます。Oracle BPELでは、Oracle Portalの組込みワークフローで提供される機能以外の機能が追加されているため、ポータルで簡単にその機能を活用できるようになりました。

Oracle Applicationsとの統合の改善

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)では、次のアプリケーションとの統合が改善されています。

Oracle PortalへのOracle WebCenter Portal: Servicesの統合

このリリースでは、別個のライセンスを使用するOracle WebCenter Portal: ServicesをOracle Portalに統合できます。サービス・プロデューサ・アプリケーション設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter開発者ガイドの第27章「Oracle JSF Portlet Bridgeを使用したポートレットの作成」を参照してください。

Oracle JSF Portlet Bridgeを使用したJSFアプリケーションのポートレット化およびOracle Portalへの統合

JSFアプリケーションは、Oracle WebCenter Portal: Servicesに同梱のOracle JSF Portlet Bridgeを使用してポートレット化できます。これらのポートレットはOracle Portalへの統合が可能です。Oracle JSF Portlet Bridgeの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter開発者ガイドのOracle JSF Portlet Bridgeを使用したポートレットの作成に関する項を参照してください。

コンテンツの統合

Oracle Portalポートレットでは、サード・パーティのドキュメント管理システムによるコンテンツを公開できます。ポートレットはOracle JDeveloperに作成され、JCR 1.0アダプタを使用してコンテンツ管理システムに接続されます。

Oracle Portal管理コンテンツへのアクセスの向上

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)では、新しいJCRベース(JSR-170)のアダプタが用意されており、カスタムJ2EEアプリケーションのポータル・リポジトリ内に保存および管理されるコンテンツを統合できます。

OmniPortletの拡張

この拡張は、SQL問合せやデータベース列などのデータ・ソースに基づいて値リストを動的に移入できる高度なパラメータ・フォームを提供します。また、OmniPortletのWebサービスのデータ・ソースが大幅に向上しているので、BPELおよびPL/SQLベースのWebサービスを含む複雑なWebサービスを利用できます。

新しい業界標準のサポート

Oracle Portal 11g リリース1 (11.1.1)では、次の新しい標準がサポートされています。

OracleAS Portal 10g リリース2 (10.1.4)の新機能

OracleAS Portal 10gリリース2 (10.1.4)の新機能は、次のとおりです。

新しいキャッシュ・アーキテクチャ

10gリリース2 (10.1.4)では、OracleAS Portalのスケーラビリティが大幅に向上しました。今回のリリースでは、ページ・リクエスト処理のエントリ・ポイントがParallel Page Engine (PPE)ではなく、Edge Side Includes (ESI)処理を使用したOracleAS Web Cacheになります。これによりページ・メタデータ(PMD)が簡易化され、OracleAS Web Cacheで様々なタイプのメタデータをより詳細なレベルでキャッシュできるようになるため、キャッシュのヒット率が高まり、ポータル・コンテンツをより詳細に無効化できるようになります。この新しい手法では、OracleAS Web Cacheでのセキュアなフルページ・キャッシュもサポートされます。

問合せパスURLでのSSLのサポート

OracleAS Portalでは、データベースからコールを介して特定の情報にアクセスするためのOracleAS Single Sign-OnのURL接頭辞を、UTL_HTTPパッケージを使用して管理しています。また、これらのコールをHTTPSを使用して実行できるようになりました。以前のリリースでは、これらのコールはHTTPを使用して実行されていました。そのため、OracleAS PortalとOracleAS Single Sign-OnがHTTPSを使用するように構成されていても、OracleAS Single Sign-OnのHTTPポートを使用してこれらのインタフェースをサポートする必要がありました。HTTPSを使用している場合、SSLを使用するようにOracleAS Single Sign-Onを構成した後に、OracleAS Single Sign-Onの問合せパスのURLを更新する必要があります。

新しいURL形式

OracleAS Portal 10gリリース2 (10.1.4)のURL形式は、http://<host>:<port>/pls/<dad>からhttp://<host>:<port>/portal/pls/<dad>に変更されました。この変更は、OC4J_PORTALで実行するすべての必須Portalサービスの可用性に対応するためのものです。古い形式のURLにアクセスすると、OracleAS Portalによって、新しい形式を使用するようにURLが自動的に書き換えられるか、ブックマークされたURLを新しい形式に変更するようにユーザーに警告があります。

WSRPのサポート

エンタープライズ・ポータル・プロジェクトに関わっている組織にとって、アプリケーションの統合は大きな問題です。今まで、ユーザーは固有のAPIを使用して単一ポータル・プラットフォームのポートレットを開発してきましたが、特定ポータル・ベンダーのポートレットの不足にしばしば直面していました。これらはすべて、Web Services for Remote Portlets (WSRP)の導入によって変わりました。WSRPは、ポータルや他の中間Webアプリケーションでのビジュアルなユーザー向けWebサービスのプラグ・アンド・プレイを可能にするWebサービスの標準です。WSRPは標準であるため、標準コンテナとあらゆるWSRPポータル間の相互運用性が実現されます。

検索およびOracle Text索引の拡張

OracleAS Portalの検索機能の特筆すべき改善点は、次のとおりです。

プロバイダの拡張メッセージ認証のサポート

10gリリース2 (10.1.4)では、OracleAS Portalでプロバイダの拡張メッセージ認証がサポートされるようになりました。拡張メッセージ認証では、認証されたユーザーIDをWebプロバイダに伝播するために使用されるヘッダーの整合性が保護されます。これにより、プロバイダ・コードでJ2EEセキュリティを利用できるようになります。


関連項目: