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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11g リリース1 (11.1.1) for Linux x86
B55924-13
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27 Oracle WebLogic Communication Services

この章では、Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS)に関連する問題について説明します。次のトピックが含まれます:

27.1 一般的な問題および回避策

この項では、一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

27.1.1 クラスタ構成でアクティブなSIPセッションおよびAPPセッションの数が-1と表示される

レプリケートされたWebLogic SIP Serverデプロイメントの監視時に、管理コンソールの「監視」→「一般」タブで、アクティブSIPセッション数およびアクティブ・アプリケーション・セッション数属性に「未定義」と表示されます。この問題の回避策は現在ありません。

27.1.2 Oracle WebLogic Serverのパック/アンパック・ツールがOWLCSで機能しない

Oracle WebLogic Serverのパック/アンパック・ツールは、このリリースのOWLCSでは機能しません。これには現在回避策がありません。

27.1.3 Oracle WebLogic Serverのクローニング・ツールがOWLCSで機能しない

Oracle WebLogic Serverのクローニング・ツールは、このリリースのOWLCSでは機能しません。これには現在回避策がありません。

27.1.4 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」とレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

27.2 構成の問題および回避策

この項では、構成に関する問題およびその回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

27.2.1 launch_sashのオプション・エラー

launch_sashコマンドを-eオプション付きで使用すると、エラーがレポートされます。例:

MW_HOME/user_projects/domains/base_domain/bin/launch_sash.sh -p 8001 -n weblogic -w welcome1 -a presenceapplication -e "xcap appusage list"

二重引用符(")の処理が不適切なため、xcap appusage list引数が適切に処理されません。

この問題を回避するには、sashプロンプトでコマンドを直接発行します。

27.2.2 WLS/WLSS製品をインストールしたのと同じユーザーがアンインストールを行う必要がある

アンインストールを適切に行うには、インストールを実行したのと同じユーザー(権限)がアンインストールも行うようにします。

27.2.3 大文字のユーザー名で再登録とプレゼンスのサブスクリプションが失敗する

大文字のユーザー名を使用してユーザーを作成すると、次のようになります。

  • 初期登録は正常に進行し、Oracle Communicatorに正常に登録されます。

  • プレゼンスのサブスクリプションが失敗します。

  • 数分後、Oracle Communicatorがサーバーが登録を拒否した(403)と表示します。

  • ユーザーのアカウントがロックされ、サインインが30分間ブロックされます。

この問題を回避するには、(管理コンソールから)次のようにしてSIPコンテナに信頼できる認証ホストを設定します。

  1. 左側のペインで「SipServer」をクリックします。

  2. 次に「SIPセキュリティ」タブをクリックします。

  3. 「信頼できる認証ホスト」で(OWLCSを実行している)サーバーのIPアドレスを追加します。

  4. 保存し、OWLCSを再起動します。


    注意:

    この回避策を使用すると、OWLCSサーバーと同じマシンで稼働しているクライアントのプレゼンス機能が失敗します。このようなケース(Oracle Communicatorとサーバーの両方が同じマシンで稼働している場合)は主にデモンストレーションおよび開発環境用です。このような場合、必ず小文字のユーザー名を使用してユーザーを作成します。


privateIdpublicIdのユーザー名部分が異なるユーザーを作成した場合、再登録とプレゼンスのサブスクリプションが失敗することもあります。

たとえば、privateIdがtest.user1でpublicIdがsip:test.user1@example.comの場合、test.user1がpublicId sip:test.user1@example.comのユーザー名部分であるため、正常に機能します。

しかし、privateIdがtuser1でpublicIdがsip:test.user1@example.comの場合、publicIdのユーザー名部分とprivateIdが同じではありません。この場合、Oracle Communicatorでの最初の登録は成功しますが、再登録およびプレゼンスのサブスクリプションは失敗します。この問題を解決するには、前述の信頼できるホストの構成と同じ回避策を適用します。

27.2.4 uninstall.shスクリプトのテキスト・モードでの実行は製品をアンインストールしない

すべてのコンポーネントを確実にアンインストールするには、管理コンソールを使用してアンインストールを行います。必ずインストール時と同じユーザー権限を使用します。

27.2.5 F5 Networks BigIPのSIPモニターがUDPモードで機能しない

SIPエンジンとSIPモニターのクラスタにF5 Networks社のBigIPロード・バランサを使用して障害を検出する場合、UDPではなくTCPで動作(OPTIONSリクエストを送信)するよう構成する必要があります。UDPモードは機能しません(プールは、サーバーが停止していると示します)。

27.2.6 WindowsでSIPコンテナがリスニング用にIPV6インタフェースをバインドしない

Windows IPv6スタックの制限で、SIPコンテナはリスニング用にIPv6ソケットをバインドできません。

27.2.7 JAWSが一部のインストール画面を読めない

OWLCS Core Platform CIEベースのインストーラの問題で、JAWSツールでインストール画面を正しく読み上げることができません。この問題を回避するには、インストーラをサイレント・モードで実行する必要があります。サイレント・モードのインストールの詳細は、Oracle WebLogic Communication Servicesインストレーション・ガイドを参照してください。

27.2.8 VoiceXMLドライバ受信URLの適切な構成

Oracle HTTP Server (OHS)が構成されたクラスタ(高可用性)環境では、OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成しないでください。OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成すると、ドライバと競合します。

各Voice XMLドライバは、独自のWLSサーバーのポートを使用して構成する必要があります(パラメータのドキュメントを参照)。

27.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、前回のリリース以降におけるドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

27.3.1 基本SIPドメインの作成

基本SIPドメインを作成する手順は、今回のリリースで多少変更されています。次の手順に従ってください。

  1. WLS_HOME/wlserver_10.3/common/bin/config.shにある構成ウィザードを起動します。この場所は、前回のリリースから変更されています。

  2. 「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 基本WebLogic SIPサーバー・ドメインを選択し、「次へ」をクリックします。

    プロセスの残りは、WLSドメインを作成する際の前の手順と同じです。

27.3.2 OCPでのカスタムAUIDの作成(プレゼンス)

カスタムAUIDを作成するには、次の手順を実行します。

  1. プレゼンス・ルールのXMLファイル(presrules_au.xml)を表示します。これはインストールに応じて次のいずれかの場所にあります。

    $ORACLE_HOME/j2ee/ocms/config/sdp/xcap
    
    $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/sdp/xcap
    

    ファイルの内容は次のとおりです。

    • アプリケーション名(pres-rules)

    • MIMEタイプ

    • ユーザー割当て制限

    • アプリケーションのXMLファイルに関連付けられたスキーマのリスト

  2. 新しいアプリケーション使用状況に同様のファイルを作成します。

  3. 前述のXMLファイルにリストされているすべてのXSDファイルについて、XSDファイルを作成してそれらを手順1に記載されているXCAP構成の場所にコピーします。

  4. cd $ORACLE_HOME/sdp/bin

  5. ./launch_sash.sh -a presenceapplication

  6. 管理資格証明を指定します。sashプロンプトで次のように入力します。

    xcap appusage create applicationUsage=<new application usage name>
    configurationFilename=<name of application usage XML file>
    

    たとえば、pres-rulesアプリケーション使用状況は、次のコマンドを実行して作成されました。

    xcap appusage create applicationUsage=pres-rules
    configurationFilename=presrules_au.xml
    
  7. 新しいアプリケーション使用状況に対してユーザーをプロビジョニングするため、sashプロンプトで次のように入力します。

    xcap user add userName=<string> applicationUsage=<new application usage name>
    .
    <string> is of the form username@example.com (replace example.com with domain
    for the deployment)
    

27.3.3 デフォルトのWebLogic Platformコンポーネントを使用してSIPサーバー・ドメインを作成できない

SIPサーバー・ドメイン構成でconfig.shを実行する場合、WebLogic Platformコンポーネントを使用するか、カスタム・テンプレートを使用するかを選択できます。「ドメイン・ソースの選択」のデフォルトでは、WebLogic Platformコンポーネントを使用します。以前のリリースでは、この選択で動作しましたが、今回のリリースでは動作しません。SIPサーバー・ドメインを作成するには、カスタム・テンプレートを選択する必要があります。

27.3.4 一部(SIP Server)の翻訳ファイルでドキュメントのリンクが破損している

追加ドキュメントに対する一部のリンクは英語バージョンでは削除されましたが、翻訳バージョン(英語以外の言語)では破損したリンクが報告されています。破損したリンクについては現在対処中です。

27.3.5 セキュリティ・プロバイダに関するオンライン・ヘルプがない(SIP Server)

セキュリティ・プロバイダに関するオンライン・ヘルプは含まれていません。セキュリティ・プロバイダの情報を含むOracle SIP Serverは、OCCASを介してライセンスされ、文書化されています。詳細は、OCCASのドキュメントを参照してください。