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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート一般情報
11g リリース1 (11.1.1)
E57526-01
 

 

Oracle® Fusion Middleware

リリース・ノート一般情報

11g リリース1 (11.1.1)

E57526-01(原本部品番号:E54613-02)

2014年6月

この章では、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート一般情報 11gリリース1 (11.1.1)』の概要を説明します。

1 最新リリース情報

このドキュメントの内容は、その発行時点において正確です。オラクル社では、ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートを定期的に更新します。リリース・ノートの最新情報および追加情報には、次のURLにあるOracle Technology Networkからアクセスできます。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

2 このマニュアルの目的

このマニュアルには、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1)のリリース情報が含まれています。このマニュアルでは、Oracle Fusion Middlewareに実際に搭載されている機能とマニュアルに記載されている機能との相違点について説明します。

製品をインストールまたは使用する前に、このマニュアルの内容を確認することをお薦めします。

3 システム要件と仕様

Oracle Fusion Middlewareのインストールおよび構成を正常に完了するには、インストール前にハードウェアおよびソフトウェアの前提条件の要件を満たす必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のシステム要件と仕様の確認に関する項を参照してください。

4 メモリー要件

Oracle Fusion Middlewareのインストール、構成および実行時のメモリー要件は次のとおりです。

  1. 同じサーバー上にデータベースなし: 最小4GB物理メモリーおよび4GBスワップ。

  2. 同じサーバー上にデータベースあり: 最小6GB物理メモリーおよび6GBスワップ。


    注意:

    これらの最小メモリー値は、非常に多くのメモリーを消費しているユーザーおよびオペレーティング・システムがないことを前提としています。このような状況の場合には、それに対応する量の物理メモリーを追加することが必要です。


5 動作保証情報

この項の内容は次のとおりです。

5.1 Oracle Fusion Middlewareの動作保証情報の場所

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1)の最新の動作保証情報は、「Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成」セントラル・ハブで確認できます:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

5.2 動作保証の例外

この項では、Oracle Fusion Middleware 11gの動作保証に関する既知の問題(例外)とその回避策について説明します。Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1)の特定のコンポーネントに関する既知の問題のリストは、その特定のコンポーネントに対応するリリース・ノートを参照してください。

このセクションの内容は次のとおりです。

5.2.1 Oracle Database 11.2.0.1でのOracle Fusion Middleware 11g R1の動作保証情報

Oracle Internet DirectoryをDatabase Vaultと組み合せて構成する場合、次の手順を実行します。

  1. パッチ8897382を適用してOracle Bug#8897382を修正します。


    注意:

    次の回避策は、Oracle Fusion Middlewareのリリース番号が11.1.1.1.0 (11gR1)の場合にのみ使用する必要があります。この問題は、11.1.1.2.0で修正される予定です。


  2. <OH>/ldap/datasecurity/dbv_oid_command_rules.sqlファイルを編集してOracle Bug#8987186に回避策を適用するため、次の宣言を見つけます。

    /declare
     begin
          dvsys.dbms_macadm.CREATE_COMMAND_RULE(
          command => 'CONNECT'
          ,rule_set_name => 'OID App Access'
          ,object_owner => 'ODS'
          ,object_name => '%'
          ,enabled => 'Y');
     commit;
    end;/
    

次の太字で示されている行を変更します。

/declare
 begin
      dvsys.dbms_macadm.CREATE_COMMAND_RULE(
      command => 'CONNECT'
      ,rule_set_name => 'OID App Access'
      ,object_owner => '%'
      ,object_name => '%'
      ,enabled => 'Y');
 commit;
end;/

5.2.2 Windows VistaクライアントでのExcelエクスポートの問題

Vistaでは、ユーザー・アカウント制御(UAC)システムが有効な場合、アプレットでローカル・ファイルシステムにファイルを作成できません。この問題は、UAC設定がVistaで有効化されており、Discoverer Plusなどのコンポーネントを使用している場合に発生することがあります。Discoverer Plusを起動して指定したディレクトリにワークシートをエクスポートすると、エクスポート操作は成功しますが、エクスポートしたファイルはディレクトリに存在しません。この問題を回避するには、UACを無効化して保護モードをOFFに設定します。詳細は、Oracle Bug#8410655および7328867を参照してください。

5.2.3 Windows VistaとWindows XPでのOracle FormsおよびOracle Reports 11gのインストーラの問題

設計時環境(Builder)のみがWindows VistaおよびWindows XPでのOracle FormsおよびOracle Reportsでサポートされます。しかし、Oracle Installerの「コンポーネントの構成」画面で、「サーバー・コンポーネント」管理コンポーネントおよび「システム・コンポーネント」はデフォルトで選択されますが、「開発者ツール」は選択されません。Oracle Forms BuilderまたはOracle Reports BuilderをWindows VistaおよびWindows XPコンピュータにインストールする場合、次のことを行う必要があります。

  • Oracle Forms BuilderやOracle Reports Builderなどの開発者ツールを選択します。それぞれに対応する各サーバー・コンポーネントは自動的に選択されます。

  • システム・コンポーネントおよび管理コンポーネントをすべて選択解除します。

  • PortalおよびDiscovererツールを選択解除します。インストーラの「コンポーネントの構成」画面で「Discoverer」を選択しなくても、2つのDiscovererコンポーネント(Discoverer AdminおよびDiscoverer Desktop)はインストールされます。これは、リリース11.1.1.1.0での正常な動作です。

Oracle Formsでは、Windows VistaとWindows XPでOracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントがサポートされないため、次の機能は使用できません。

  1. Oracle FormsおよびReportsの統合。

  2. 仮想ディレクトリの作成。

5.2.4 特定のブラウザでの制限事項

5.2.4.1 Internet Explorer 11

Internet Explorer 11のサポートには、パッチ18277370 (Oracle Supportから入手可能)が必須です。

5.2.4.2 Oracle WebCenterでポートレットを追加すると、Internet Explorerのブラウザが空白になる問題

Internet Explorerを使用してOracle WebCenterにポートレットを追加すると、ページが空白になることがあります。ページが空白になると、ブラウザのステータス・バーにダウンロード・メッセージが表示されます。ただし、何もダウンロードされず、ブラウザは「戻る」ボタンをクリックするまで空白のままです。この問題が発生すると、ポートレットはブラウザの「戻る」ボタンをクリックした場合にのみ表示されます。この問題は、Firefoxでは発生しません。

この問題を回避するには、ブラウザの「戻る」ボタンをクリックします。

5.2.4.3 Internet Explorer 7でJSPXページの出力が表示されない問題

JSPXページをデプロイし、Internet Explorer 7 (IE7)を使用してアクセスすると、ページ・コンテンツのかわりにXHTMLソースが表示されます。この問題は、normalモードとosjp.nextモードの両方で発生します。

この問題を回避するには、FirefoxまたはSafariを使用してアプリケーションにアクセスするようアプリケーション・ユーザーに指示します。

5.2.4.4 Internet Explorer 7でSVGファイルの出力が表示されない問題

Scalar Vector Graphicsを使用してページをデプロイし、Internet Explorer 7 (IE7)を使用してアクセスすると、ページのグラフィック・コンテンツのかわりにソースが表示されます。この問題は、normalモードとosjp.nextモードの両方で発生します。

この問題を回避するには、アプリケーション開発者が、各自のアプリケーションにおいてIE7でネイティブにサポートされないSVGグラフィックの使用を避ける必要があります。使用する場合は、次のような警告を追加してください。

All current browsers, with the exception of Internet Explorer, support SVG files. Internet Explorer requires a plug-in to display SVG files. The plug-ins are available for free, for example, the Adobe SVG Viewer at http://www.adobe.com/svg/viewer/install/.
5.2.4.5 Discoverer PlusのJavaプラグインがFirefoxに自動的にダウンロードされない問題

Java 1.6のインストールされていないコンピュータ上のMozilla Firefoxブラウザを使用してDiscoverer Plusに接続しようとした場合、FirefoxではJRE 1.6プラグインが自動的にダウンロードされません。かわりに、Firefoxには、「このページをすべて表示するにはプラグインを追加する必要があります」というメッセージが表示されます。

この問題を回避するには、「プラグインを追加」リンクをクリックしてJRE 1.6プラグインをダウンロードし、手動でインストールします。

5.3 JMSDELIVERYCOUNTが正しく設定されない

Oracle Database 11.2.0.1とともにAQ JMSを使用する場合、JMXDELIVERYCOUNTが正しく設定されません。

これを回避するには、パッチ9932143をOracle Database 11.2.0.1に適用します。詳細は、Oracleサポートに連絡してください。

5.4 Safari 4でRAW XMLソースを表示するためにビューア・プラグインが必要である

RAW XMLを表示するには、Safariプラグインが必要です。プラグインがインストールされていない場合、読取りが困難な未フォーマットのXMLが表示されます。これは、Safariによってデフォルト・スタイルシートが適用されるためです。これにより、XMLドキュメントにはテキスト・ノードのみが表示されます。

回避策として、Safariメニュー・バーで「View」→「View Source」に移動し、メタデータ・ドキュメントの完全なXMLを表示します。また、「File」→「Save」を選択し、ファイル・タイプとして「XML Files」を選択すると、すべてのマークアップが完全な状態でXMLメタデータ・ファイルが正しく保存されます。

6 必要なパッチのダウンロードおよび適用

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.4.0)をインストールおよび構成した後、特定の既知の問題に対応するために追加パッチが必要な場合があります。

次の手順を実行して、パッチを取得します。

  1. My Oracle SupportのWebサイト(https://myoraclesupport.com/)にログインします。

  2. 「パッチと更新版」タブをクリックします。

  3. 「パッチ検索」領域を使用してパッチを検索します。

  4. 「パッチ検索結果」ページで、パッチを選択し、「ダウンロード」をクリックしてパッチをダウンロードします。

  5. パッチに含まれるREADMEファイルの手順に従って、パッチをインストールします。

表1は、これらのリリース・ノートが公開されたときに使用可能だった特定のOracle Fusion Middlewareパッチの一部を示しています。

表1 Oracle Fusion Middleware 11gの特定の問題の修正に必要なパッチ

Oracle Fusion Middleware製品またはコンポーネント バグ/パッチ番号 説明

Oracle SOA Suite - Oracle BPM Worklistアプリケーション

9901600

このパッチを適用しないかぎり、Oracle Business Process Management Worklistアプリケーションの「イベントドリブン」ページにアクセスしたときに、ログ・ファイルにエラーが表示されます。

Oracle XDK for Java

10337609

このパッチは、次の問題を修正します。

XSUユーティリティを使用してデータをデータベースに挿入するときに、データベース接続でoracle.jdbc.J2EE13Compliantと呼ばれる接続プロパティがtrueに設定されており、ターゲット列がある種の数値列である場合、挿入が失敗し、次のエラーが表示される可能性があります。

java.lang.NumberFormatException

7 ライセンス情報

Oracle Fusion Middlewareのライセンス情報は、次の場所で入手可能です:

http://oraclestore.oracle.com

Oracle Fusion Middlewareのライセンス準拠に関する詳細情報は、次の場所で入手可能です。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/overview/index.html

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


リリース・ノート一般情報, 11g リリース1 (11.1.1) &platform;

E57526-01

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