Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenter PortalおよびADFアップグレード・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) B55926-08 |
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この章では、アプリケーションのアップグレード中にOracle JDeveloper 11gのアップグレード・ユーティリティによりWebCenter 10.1.3.xアプリケーションに自動的に加えられる変更について説明します。また、事前構成したポートレット・プロデューサのカスタマイズ内容の保存先を変更する方法についても説明します。
この章の内容は次のとおりです。
注意: この章では、該当する箇所で最近商標変更されたOracle WebCenter Portal製品名を使用しています。詳細は、第3.3.1項「Oracle WebCenterおよびOracle Enterprise Content Management Suiteの新規製品名」を参照してください。 |
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをOracle WebCenter Portal 11gにアップグレードするには、JDeveloper 11gを使用します。アプリケーションのアップグレード中は、JDeveloper 11gのアップグレード・ユーティリティにより、カスタマイズ可能なコンポーネント、外部アプリケーションおよびポートレット・コンポーネントなどに関連する変更が自動的に加えられます。
この項では、次の変更について説明します。
WebCenterアプリケーションでは、ユーザーが実行時にカスタマイズできるコンポーネントをComposerを使用してページに追加できます。Composerでは、Panel CustomizableやShow Detail Frameなど、ページのパーソナライズとカスタマイズのためのコンポーネントをアプリケーションに追加できます。
カスタマイズ可能コンポーネントが使用されているWebCenter 10.1.3.xアプリケーションのアップグレード中、JDeveloperでは、Oracle WebLogic Server上で稼働するアプリケーションを準備する、カスタマイズ可能コンポーネントに関連する様々な変更が自動的に加えられます。次のような変更が加えられます。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードする際、JDeveloperでは、アプリケーションに次のような一般的な変更が加えられます。
JSPXファイルのカスタマイズ可能コンポーネントのネームスペースの名前が変更されます。
変更前: http://xmlns.oracle.com/adf/faces/customizable
変更後:
http://xmlns.oracle.com/adf/faces/customizable/html
web.xml
から次のエントリが削除されます。
コンテキスト・パラメータoracle.mds.web-app-root
フィルタmdsFilter
mdsFilter
のフィルタ・マッピング
サーブレットjsp2
、jsp2
のサーブレット・マッピングおよびリソース・プロキシ
Javaカスタマイズ可能コンポーネント・ライブラリが削除され、WebCenterカスタマイズ可能コンポーネント・ライブラリが追加されます。
古いカスタマイズ可能コンポーネント・タグ・ライブラリが削除され、新しいバージョンのカスタマイズ可能コンポーネント(HTML)が追加されます。
Javaファイルにインポート文および宣言がある場合、Panel Customizableのクラス名がoracle.adf.view.html.component.customizable.PanelCustomizable
に変更されます。
Javaファイルにインポート文および宣言がある場合、Show Detail Frameのクラス名がoracle.adf.view.html.component.customizable.ShowDetailFrame
に変更されます。
Panel Customizableコンポーネントは、実行時にカスタマイズできるOracle ADFコンポーネント、タスク・フローおよびポートレットのグループを格納するためのコンテナです。WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードするときに、Oracle WebCenter Portal 11gでサポートされていない様々なPanel Customizable属性がJDeveloperによって削除されます。表16-1は、11gにアップグレード後のWebCenter 10.1.3.xアプリケーションで変更されるPanel Customizable属性を示しています。
表16-1 アップグレード後のWebCenterアプリケーションで変更されるPanel Customizable属性
属性 | アップグレード後のWebCenterアプリケーションでの属性の使用可能性 |
---|---|
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削除されます。 これらの属性はすべて、11gにアップグレード後のWebCenter 10.1.3.xアプリケーションから削除されます。Panel Customizableのヘッダーはサポートされなくなりました。このため、 |
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削除されます。 ただし、Panel Customizableのコンテンツ領域にスクロール・バーを表示するには、 |
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非推奨。
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例16-1は、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションのソース・ビューに表示されたPanel Customizableのサンプル・コードです。
例16-1 WebCenter 10.1.3.xアプリケーションのPanel Customizableのコード
<cust:panelCustomizable id="panelCustomizable1" text="panelCustomizable 1" displayHeader="true" isMaximizable="true" isMinimizable="true" width="100%" height="50px"> displayScrollBar="auto" isShowContentEnabled="true"/>
例16-2は、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションがOracle WebCenter Portal 11gにアップグレードされた後のPanel Customizableのサンプル・コードです。isMinimizable
やdisplayHeader
などの属性がPanel Customizableコードから削除されています。
Show Detail Frameコンポーネントは、Portal Frameworkアプリケーション・ページ上の子コンポーネントの周囲に境界線またはクロムを表示します。「アクション」メニューのあるヘッダーが作成され、そこに含まれるユーザー・インタフェース(UI)コントロールを使用して子コンポーネントの表示をカスタマイズできるようになります。表16-2は、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードしたときに、JDeveloperによってShow Detail Frameコンポーネントの属性に加えられる変更を示したものです。
表16-2 アップグレード後のWebCenterアプリケーションのShow Detail Frameの属性に加えられる変更
属性 | 説明 |
---|---|
|
この属性はアップグレード後のアプリケーションから削除されます。 |
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この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
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この属性は、名前が |
例16-3は、WebCenter 10.1.3.xアプリケーション・ページのソース・ビューに表示されたShow Detail Frameのサンプル・コードです。例16-4は、このアプリケーションがOracle WebCenter Portal 11gにアップグレードされた後の、Show Detail Frameのサンプル・コードです。isMaximizable
が削除され、isSeededInteractionAvailable
、isMinimizable
、isMovable
およびContentInlineStyle
属性の名前が変更されています。
例16-3 WebCenter 10.1.3.xアプリケーションのShow Detail Frameのコード
<cust:showDetailFrame id="showDetailFrame1" text="showDetailFrame 1" isSeededInteractionAvailable="false" isMaximizable="false" isMinimizable="true" isMovable="true"> contentInlineStyle="background-color:rgb(0,255,255)"/>
例16-4 Portal Framework 11gアプリケーションのShow Detail Frameのコード
<cust:showDetailFrame id="showDetailFrame1" text="showDetailFrame 1" displayActions="never" showMoveAction="none" showMinimizeAction="none" contentStyle="background-color:rgb(0,255,255)" xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/customizable/html"/>
外部アプリケーションは、ポートレット・プロデューサに関連付けることができます。外部アプリケーションは独自の認証プロセスを実装したアプリケーションです。つまり、外部アプリケーションはOracle WebCenter Portalアプリケーションのシングル・サインオン・プロセスには含まれません。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalのための管理者ガイドの外部アプリケーションを使用した作業に関する項を参照してください。
この項には次のサブセクションがあります。
Oracle Application Server 10gと比較してみると、Oracle Fusion Middleware 11gへの移行で外部アプリケーションの一部が変更されることがわかります。Oracle Fusion Middleware 11gでは、外部アプリケーションで共有資格証明とパブリック資格証明の指定が必要になります。外部アプリケーションでは、内部名(外部アプリケーションの識別子で、作成後の変更不可)と表示名(変更可能)の定義も必要になります。別の識別に関する機能として、Oracle Application Server 10gの外部アプリケーションではメタデータ・サービス(MDS)を使用してメタデータを格納していましたが、Oracle Fusion Middleware 11gでは、コンテンツ・リポジトリ接続などのサービスに類似した接続として外部アプリケーションが格納されます。
表16-3は、Oracle Application Server 10.1.3.xとOracle Fusion Middleware 11gの外部アプリケーションの識別関連の属性を比較したものです。この表の、name
、ExtAppId
およびGUID
の属性の値はサンプルの値です。
表16-3 Oracle Application Server 10.1.3.xおよびOracle Fusion Middleware 11gの外部アプリケーションの識別関連の属性
外部アプリケーションの属性 | Oracle Application Server 10.1.3.xのサンプル属性値 | Oracle Fusion Middleware 11gのサンプル属性値 |
---|---|---|
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app1 |
app1(外部アプリケーションの表示名としても使用される) |
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|
app1 |
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サポートされていない属性 |
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サポートされていない属性 |
|
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サポートされていない属性 |
|
|
サポートされていない属性 |
ExtAppbc638395-2860-41ae-a9ff-edfc6b79110f |
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションが外部アプリケーションに依存している場合、そのアプリケーションのアップグレード時に、関連する外部アプリケーションも自動的にアップグレードされます。たとえば、外部アプリケーションに依存するPDK-Javaプロデューサを使用したWebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードすると、その外部アプリケーションも自動的にアップグレードされます。WebCenter10.1.3.xアプリケーションのアップグレード中、アップグレード・ユーティリティによって、外部アプリケーションに対して次のタスクが実行されます。
10.1.3.xの外部アプリケーションの名前が、アップグレード後のアプリケーションの内部名(ExtAppId
)として使用されます。
プロデューサのメタデータが新しい外部アプリケーションIDで更新されます。ポートレット・プロデューサのメタデータ内では、新しいIDで外部アプリケーションが参照されます。
外部アプリケーションのメタデータが、WebCenter10.1.3.xアプリケーションのadf-config.xml
で構成されているMDSストアからconnections.xml
に移行されます。
外部アプリケーション・ポートレットを含むプロジェクトに、自動ログイン構成が追加されます。
表16-3に記載された新しい属性が、アップグレード後の外部アプリケーションに追加されます。
外部アプリケーション・ポートレットを含むプロジェクトに設定されている資格証明プロビジョニング・ページと、各プロジェクトに定義されているマネージドBeanおよびナビゲーション・ルールが削除されます。Oracle Fusion Middleware 11gでは、資格証明プロビジョニング・ページが外部アプリケーション・ライブラリにパッケージ化されます。
外部アプリケーション・ライブラリを設定します(WebCenter外部アプリケーション・サービスとWebCenter外部アプリケーション・サービス・ビュー)。
ポートレットを使用するWebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードする際、JDeveloperではアップグレード後のアプリケーション内で、ポートレット・タグに関連する様々な変更が自動的に加えられます。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションでは、adfp:portlet
タグはhttp://xmlns.oracle.com/adf/faces/portlet
ネームスペース内のポートレットを示します。
WebCenter Portal 11gアプリケーションでは、ポートレット・タグはTrinidad HTMLポートレット・タグに変換されます。adfp:portlet
ポートレット・タグはhttp://xmlns.oracle.com/adf/faces/portlet/html
ネームスペースのadfph:portlet
に移行されます。
表16-4は、ポートレットを含むアップグレード後のWebCenterアプリケーションで名前を変更、または削除される属性を示したものです。
表16-4 ポートレットを含むアップグレード後のWebCenterアプリケーションでの属性変更
属性 | アップグレード後のアプリケーションの変更 |
---|---|
|
この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
この属性は、名前が |
|
この属性は削除されます。 |
|
この属性は削除されます。 |
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この属性はHTMLポートレットから削除されます。Oracle WebCenter Portal 11gでは、この属性はリッチ・テキスト・ポートレットにのみ適用できます。 |
|
JDeveloper 11gでは、この属性に使用できる値は |
Oracle WebCenter Portalのコンテンツ統合機能では、Oracle Content Server、Oracle Portal、ファイル・システムなどの各種のコンテンツ・リポジトリに分散するコンテンツを、Portal Frameworkアプリケーションに統合できます。この項では、Oracle WebCenter 10.1.3.xおよびOracle WebCenter Portal 11gアプリケーションでサポートされている認証方法について説明します。また、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードする際の、コンテンツ・リポジトリ接続に使用する外部アプリケーションへの資格証明の移行方法についても説明します。
コンテンツ・リポジトリのコンテンツをアプリケーションに統合するときには、そのリポジトリへの接続を作成する必要があります。Oracle WebCenter Portal 11gでは、コンテンツ・リポジトリ接続を作成するときに、認証方法を次のいずれかに設定できます。
アイデンティティ伝播: この方法では、コンテンツ・リポジトリに資格証明が渡されません。そのかわりに、Javaのセキュリティ・コンテキストによる現在のユーザーのアイデンティティが、リポジトリ接続に使用されます。通常この方法は、アプリケーションとコンテンツ・リポジトリが同じアイデンティティ・ストアを使用してユーザーを認証する場合に使用されます。
外部アプリケーション: 現在のユーザーのアイデンティティをコンテンツ・リポジトリに直接伝播する必要がない場合は、この方法を使用できます。
Oracle WebCenter 10.1.3.xでは、コンテンツ・リポジトリ接続の認証方法はJAASセキュリティに指定された設定で決定します。ユーザーのアイデンティティをリポジトリに転送し、資格証明を渡さずにアプリケーションとコンテンツ・リポジトリ間の信頼関係を利用することを選択する場合は、「セキュリティにJAASを使用」チェック・ボックスを選択します。JAASセキュリティを使用しない場合、資格証明を指定して、このチェック・ボックスの選択を解除する必要があります。
図16-1は、JAASセキュリティを使用しないWebCenter 10.1.3.xアプリケーションのコンテンツ・リポジトリ接続の詳細を示しています。図16-1では、「セキュリティにJAASを使用」チェック・ボックスの選択が解除されており、「ユーザー名」と「パスワード」フィールドで資格証明が指定されています。
JAASセキュリティを使用しているWebCenter 10.1.3.xアプリケーション(「セキュリティにJAASを使用」チェック・ボックスが選択されている)をアップグレードすると、アップグレード後のアプリケーションの接続の認証方法として、「アイデンティティ伝播」が自動的に設定されます。(「セキュリティにJAASを使用」機能は「アイデンティティ伝播」と同じものです。)
「セキュリティにJAASを使用」チェック・ボックスが選択されていないWebCenter 10.1.3.xアプリケーションの場合、アプリケーションのアップグレード時に認証方法として「外部アプリケーション」が設定されます。さらに、10.1.3.xのコンテンツ・リポジトリ接続で使用されていた資格証明を使用して、パブリック資格証明を持つ新しい外部アプリケーションが自動的に作成されます。図16-2は、アップグレード後のアプリケーションのコンテンツ・リポジトリ接続の詳細を示しています。認証方法として「外部アプリケーション」が選択されていて、アップグレード後のアプリケーションに新しい外部アプリケーションが作成されています。図16-3は、新しく作成された外部アプリケーションにパブリック資格証明が自動的に指定されているところを示しています。
注意: アプリケーションに資格証明を使用するコンテンツ・リポジトリ接続があり、アップグレード中に資格証明ストアからの資格証明の取得、または外部アプリケーションの作成に問題がある場合は、アップグレード後のコンテンツ・リポジトリ接続を編集する必要があります。コンテンツ・リポジトリ接続の編集ウィザードでは、認証方法として「外部アプリケーション」を選択し、必要な資格証明で外部アプリケーションを作成する必要があります。 |
デフォルトでは、事前構成されたポートレット・プロデューサに関連するカスタマイズ内容はOracle WebCenter Portal 11g内の次の場所に保存されます。
11g_jdev_install_dir
/jdeveloper/portal/portletdata
別の場所にポートレットのカスタマイズ内容を保存することもできます。この項では、事前構成した様々なポートレット・プロデューサのカスタマイズ内容の保存先を変更する方法について説明します。次のサブセクションがあります。
WSRPポートレット・プロデューサは、JNDI変数(persistentStore
)を使用して、使用するプリファレンス・ストアのタイプを決定します。WSRPポートレット・プロデューサ・アプリケーションのweb.xml
ファイルで、この変数の値を設定できます。ファイル・ベースとしてプリファレンス・ストアを設定するには、web.xml
で次のエントリを更新します。
<env-entry> <env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/persistentStore</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>File</env-entry-value> </env-entry>
WSRPポートレット・プロデューサのポートレットのカスタマイズ内容の保存先としてファイルのプリファレンス・ストアを指定するには、次のエントリを使用してプロデューサのweb.xml
を更新します。
<env-entry>
<env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/fileStoreRoot</env-entry-name>
<env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type>
<env-entry-value>{YOUR_PORTLET_DATA_PATH
}</env-entry-value>
</env-entry>
YOUR_PORTLET_DATA_PATH
は、ポートレットのカスタマイズ内容の保存先のパスです。
WSRPポートレット・プロデューサでデータベースのプリファレンス・ストアを使用する場合は、データベースのプリファレンス・ストアを設定する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のWSRPプロデューサに対する永続ストアの設定に関する項を参照してください。
Webクリッピング・カスタマイズ内容の保存先を指定するには、mds-config.xml
で次のエントリを更新します。
<property name="metadata-path" value="{YOUR_PORTLET_DATA_PATH
}"/>
Webクリッピング・ポートレット構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイドのWebクリッピング・ポートレット構成のヒントに関する項を参照してください。
OmniPortletについては、provider.xml
にカスタマイズ内容の保存先を指定します。ファイルはFusion Middleware 11gインストールの次の場所にあります。
MW_HOME
/user_projects/domains/wc_domain/servers/WLS_Portlet/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY
/war/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml
ヒント: OmniPorletの |
OmniPortletポートレット・プロデューサのポートレットのカスタマイズ内容の保存先としてファイルのプリファレンス・ストアを指定するには、provider.xml
の次のエントリを更新します。
<preferenceStore class="oracle.webdb.reformlet.ReformletFilePreferenceStore">
<name>omniPortletprefStore</name>
<useHashing>true</useHashing>
<rootDirectory>{YOUR_PORTLET_DATA_PATH
}</env-entry-value</rootDirectory>
</preferenceStore>
その他のPDK-Javaポートレット・プロデューサについても、ファイル・プリファレンスの保存先を同様に変更できます。
OmniPortletおよびその他のPDK-Javaポートレット・プロデューサにデータベースのプリファレンス・ストアを使用する場合は、データベースのプリファレンス・ストアを設定する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のPDK-Javaポートレットの永続ストアの管理方法に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Portal 11gでは、OmniPortletの接続詳細はOracle Platform Security Service (OPSS)資格証明ストアに格納されます。以前のバージョンのOracle WebCenter Portalでは、OmniPortletの接続情報はWebクリッピング・リポジトリに格納されます。OmniPortletを含むWebCenter 10.1.3.xアプリケーションをアップグレードし、アップグレード後に初めてOmniPortletを実行すると、OmniPortletの接続詳細がWebクリッピング・リポジトリから自動的に移行されます。OmniPortletを初めて実行する場合は、OmniPortletテスト・ページにアクセスするか、アプリケーション・ページにOmniPortletインスタンスを表示します。アップグレード・プロセスはOracle WebLogic Serverのログ・ファイルに記録されます。アプリケーションのアップグレード後、OmniPorletのprovider.xml
では、vaultId
タグが接頭辞MIGRATED_FROM_VAULT_ID_
old_vault_id
でマークされます。
アプリケーションのアップグレード中にエラーが発生した場合、アップグレード手順の再実行が必要になる可能性があります。たとえば、Webクリッピング・リポジトリが使用できないためにアプリケーションのアップグレードに失敗した場合、データベースが稼働していることを確認してから、アプリケーションを再びアップグレードする必要があります。
OmniPortletを含むアプリケーションのアップグレード手順を再実行する手順は次のとおりです。
OmniPorletのprovider.xml
から、MIGRATED_FROM_VAULT_ID_
old_vault_id
接頭辞を削除します。
OmniPortletプロデューサを再起動します。
次のURL書式を使用しOmniPortletテスト・ページにアクセスします。
http://host
:port
/portalTools/omniPortlet/providers/omniPortlet
host
およびport
は、Oracle WebCenter Portalをインストールしたシステムのホスト名およびポート番号を表します。
JDeveloper 11gでは、JSR 168ポートレットが含まれる既存のポートレット・プロデューサ・アプリケーションを初めて開く場合、ポートレットはJSR 286に準拠するよう自動的にアップグレードされます。
10gポートレット・プロデューサ・アプリケーションにアップグレードすると、マイグレータによってoracle-portlet.xml
が削除され、portlet.xml
がアップグレードされます。oracle-portlet.xml
に格納されているナビゲーション・パラメータがパブリック・レンダラ・パラメータに変換され、portlet.xml
に追加されます。weblogic-portlet.xml
が存在する場合は、そのまま保持されます。
JSR 168ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのJSR 286への移行は完全に自動化され、追加の手順を手動で実行する必要はありません。ただし、移行中にログ・パネルに表示される警告に基づいて、ポートレットに変更を加える場合があります。次の表は、JSR 168ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのoracle-portlet.xml
ファイルの様々なパラメータが、JSR 286ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのportlet.xml
で処理される方法を示しています。
表16-5: portlet-app-extension
要素の処理を示します
表16-6: portlet-extension
要素の処理を示します
表16-7: navigation-parameters
要素の処理を示します
表16-5 ポートレット・プロデューサ・アップグレード中のoracle-portlet.xmlのportlet-app-extension要素の処理
portlet-app-extension 要素 |
XML型 | JSR286準拠アップグレード済アプリケーションのportlet.xml の要素の処理 |
---|---|---|
|
int |
無視されます。 |
|
boolean |
同じブール値を持つ次のポートレット・アプリケーション・レベルのコンテナ実行時オプション(CRO)に変換されます。
|
|
boolean |
無視されます。 |
|
boolean |
無視されます。 |
|
complexType |
無視されます。 |
|
complexType |
無視されます。 |
|
boolean |
反対のブール値を持つ次のポートレット・アプリケーション・レベルのCROに変換されます。
この要素が
|
表16-6 oracle-portlet.xmlのportlet-extension要素の処理
portlet-extension 要素 |
XML型 | JSR286準拠アップグレード済アプリケーションのportlet.xml の要素の処理 |
---|---|---|
|
string |
|
|
complexType |
無視されます。 |
|
complexType |
無視されます。 |
|
complexType |
各 |
|
string |
値" パラメータが存在しない場合、ポートレット・レベルの |
|
boolean |
無視されます。 |
|
boolean |
無視されます。 |
|
boolean |
反対のブール値を持つポートレット・レベルの |
|
boolean |
同じブール値を持つポートレット・レベルの |
|
int |
同じ整数値を持つポートレット・レベルの |
表16-7は、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのアップグレード時における、portlet.xml
ファイル内のoracle-portlet.xml
のナビゲーション・パラメータの処理を示しています。JSR 168ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをアップグレードする場合、oracle-portlet.xml
のナビゲーション・パラメータをパブリック・レンダラ・パラメータに変換する際に次の変更が行われます。
portlet.xml
のポートレットに宣言済のsupported-public-render-parameter
がある場合、oracle-portlet.xml
のすべてのナビゲーション・パラメータは無視され、メッセージがログに記録されます。
portlet.xml
で、ポートレット・アプリケーション・レベルのpublic-render-parameter
説明にoracle-portlet.xml
のナビゲーション・パラメータ名のローカル・パートと同じ識別子がある場合、競合するナビゲーション・パラメータは無視され、警告メッセージがログに記録されます。
oracle-portlet.xml
で、portlet-extension
要素に指定されたナビゲーション・パラメータに<name>
要素と異なるネームスペース・パートはあるが、同じローカル・パートがある場合、1つを残して他のすべての重複するナビゲーション・パラメータは無視され、警告メッセージがログに記録されます。
表16-7 oracle-portlet.xmlで使用可能なnavigation-parameters要素の処理
navigation-parameter 要素 |
XML型 | JSR286コンテナのportlet.xml の処理 |
---|---|---|
|
QName |
完全な |
|
QName |
無視されます。 |
|
localizedString |
description要素に変換されます。
|
|
localizedString |
description要素に変換されます。
|
|
string |
description要素に変換されます。
|
|
QName |
ポートレット・アプリケーション・レベルの |