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Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55927-04
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A カスタマ・データベースでのOracle Portalリポジトリのアップグレード

この付録では、OracleAS Metadata Repositoryの外部に格納されたOracle Portalリポジトリのアップグレード手順を説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

OracleAS Portalインスタンスがリリース3.0.9以下で最初にインストールされた場合、またはptlasstユーティリティを使用してインストールされた場合、ポータル・スキーマはOracleAS Metadata Repositoryの外部のカスタマ・データベース構成に存在しているため、この項の手順を使用してアップグレードする必要があります。


A.1 Oracle Portalのアップグレードに関する一般情報

Oracle Portalのアップグレードに関する一般情報、および他のバージョンからのアップグレード手順については、次を参照してください。

http://portalcenter.oracle.com/upgrades

A.2 カスタマ・アプリケーションでのOracle Portalリポジトリのアップグレード準備

アップグレードの準備には、次の手順を実行する必要があります。

  1. OracleAS Portalリポジトリ・データベースが、Oracle Fusion Middleware 11gでサポートされているバージョンであることを確認します。

    ご使用のスキーマをホストするデータベースのアップグレードおよび準備の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』を参照してください。

  2. Oracle Portalリポジトリを使用している中間層をOracle Oracle Fusion Middleware 11gにアップグレードし、これらの中間層を使用してOracle Portalをテストします。

    アップグレードするOracleAS Portalリポジトリに関連付けられているすべての中間層にことの手順を実行します。手順については、第3章「タスク6b: Oracle Portal, Forms, Reports and Discoverer中間層のアップグレード」を参照してください。

A.3 カスタマ・データベースでのOracle Portalスキーマのアップグレードの実行

カスタマ・データベースに存在するポータル・スキーマをアップグレードするには、upgrade.bat(Windows)またはupgrade(UNIX)スクリプトを使用する必要があります。次の手順を実行して、カスタマ・データベースに存在するポータル・スキーマをアップグレードします。

  1. ORACLE_HOME環境変数に中間層のOracleホームを設定します。

  2. ポータル・スキーマを含むデータベースのTransparent Network Services(TNS)エントリをInstance_Home\config(Windows)およびInstance_Home/config(UNIX)に追加します。

  3. TNS_ADMIN環境変数にINSTANCE_Home/config(UNIX)を設定します。

  4. ポータル・スキーマを使用してデータベースに接続できることを確認します。

  5. SQL*Plusでスキーマ・パスワードおよびTNS名を指定して、データベースのOracleホームのポータル・スキーマに接続できることを確認します。

    たとえば、UNIXの場合、次のようになります。

    sqlplus portal/portal@orcl 
    
  6. ディレクトリをORACLE_HOME/upgrade/portal/admin/plsql(UNIX)に変更します。

  7. アップグレード対象のポータル・スキーマに関連付けられた中間層OracleホームのOracle Fusion Middlewareサービスをすべて停止します。

    これを行うには、Oracle WebLogic Server管理コンソールを通じてWLS_PORTALを停止し、INSTANCE_HOME/bin/opmnctl stopall(UNIX)を実行します。

  8. ポータル・スキーマに関連付けられたOracle Internet Directoryが起動して実行中であることを確認します。

  9. エラーが検出されなくなるまで、事前チェック・モードでupgradeスクリプトを実行します。

    UNIXでは、次のようにスクリプトを実行します。

    ORACLE_HOME/upgrade/portal/admin/plsql/upgrade -precheck 
    

    -precheckを指定すると、アップグレード前のチェックのみが実行され、その後でupgradeは終了します。このモードでは、事前チェックに失敗するとupgradeは即座に終了します。かわりに、すべての事前チェックのエラーが、upgrade.logファイルに集約されます。

    このファイルは、次のディレクトリで生成されます。

    ORACLE_HOME/upgrade/portal/admin/plsql
    

    ログ・ファイルの最後に、失敗したチェックのリストが記載されています。事前チェックの失敗がなくなるまで、このモードでupgradeを実行します。このモードでは、スキーマは変更されないため、実行ごとにバックアップからリストアする必要はありません。

    事前チェック・ログ・ファイルで、検出されたすべてのエラーを確認します。ドキュメントに記載されていないエラーや、次に記載された操作で解決できないエラーについては、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

  10. precheck.logファイルのすべての警告およびエラーを解決した後で、パラメータなしでupgradeスクリプトを実行します。

    UNIXでは、次のようにスクリプトを実行します。

    ORACLE_HOME/upgrade/portal/admin/plsql/upgrade 
    

    このスクリプトでは、システム設定に関する情報を尋ねられます。ユーザーの回答は、スクリプトの最後で確認のために繰り返されます。ただし、スクリプトの最後に到達する前に間違った情報を入力したことに気づいたら、スクリプトの最後の質問に回答して変更を適用する前にスクリプトを終了できます。

    次に、スクリプトからの質問を示します。角カッコ内は、質問に対するデフォルトの回答です。

    • データベースのバックアップを作成していますか (y|n)? [y]:

      データベースをバックアップしていない場合は「n」と応答して、データベースをバックアップしてからスクリプトを再起動します。データベースをバックアップしていた場合は「y」と応答します。

    • アップグレードするスキーマの名前を入力してください [portal]:()

      スキーマ名がportalのデフォルトのOracleAS Infrastructure 10gインストールのスキーマ名と異なる場合は、スキーマ名を入力します。

    • アップグレードするスキーマのパスワードを入力してください [portal]:

      パスワードがスキーマ名と異なる場合、ポータル・スキーマ・パスワードを入力します。

    • データベースのSYSユーザーのパスワードを入力してください [change_on_install]:

      パスワードがchange_on_installではない場合、データベースのSYSパスワードを入力します。

    • データベースに接続するためのTNS接続文字列を入力してください [orcl]:

      TNS接続文字列を指定します。これは、INSTANCE_HOME/config/tnsnames.oraファイル(UNIX)に記載されています。

  11. スクリプトが完了したら、現行ディレクトリのアップグレード・ログ・ファイルを調査して、最後にエラーがレポートされていないことを確認します。

  12. このリポジトリに関連付けられた中間層を起動します。目的のポータルにアクセスできることを確認します。