1 概要

この章では、Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)の概要を説明します。この章では、次の項目について説明します。

• Oracle Identity Managementの概要

• Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)にアップグレード可能なコンポーネント

1.1 Oracle Identity Managementの概要

Oracle Identity ManagementおよびOracle Identity and Access Managementは、ファイアウォール内外のすべてのエンタープライズ・リソースにわたってユーザー・アイデンティティのエンドツーエンド・ライフサイクルを企業が管理できるようにします。Oracle Identity ManagementおよびOracle Identity and Access Managementを使用すると、アプリケーションのデプロイ所要時間の短縮、最も下位のレベルでの企業リソースに対する保護の適用、隠れたアクセス権限の自動削除など、様々なことが可能になります。

オラクル社の次のアイデンティティ管理製品群は、数々の賞に輝いて業界をリードしており、ベンダーが提供する最も包括的なソリューションを構成しています。

• Webアクセス制御

• 適応アクセス制御

• アイデンティティ・フェデレーション

• アイデンティティ管理

• ユーザー・アクセス・プロビジョニング

• ロール管理

• 認可ポリシーの管理

• ディレクトリ・サービス

Oracle Identity Managementの詳細は、オラクル社のWebサイトで、Identity Managementのホームページを参照してください。

http://www.oracle.com/identity

Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)インストーラには、次のコンポーネントが含まれます。

• Oracle Internet Directory

• Oracleディレクトリ統合プラットフォーム

• Oracle Virtual Directory

• Oracle Identity Federation

• Oracle Directory Service Manager

1.2 Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)にアップグレード可能なコンポーネント

次のOracle Identity Management 10gコンポーネントをOracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)にアップグレードできます。

• Oracle Internet Directory

• Oracle Virtual Directory

• Oracle Identity Federation

Oracle Identity Management 11gにアップグレードする場合は、第II部「Oracle Identity Management環境のアップグレード」に記載されている手順に従ってください。

注意: Oracle Identity Management 10gリリース2(10.1.2)および10g(10.1.4.0.1)からOracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1.7.0)に高可用性(HA)構成をアップグレードすることもできます。詳細は、第III部「Oracle Identity Management高可用性環境のアップグレード」を参照してください。