Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorアップグレード・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7.0) B70182-02 |
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この章では、既存のOracle Data Integrator 10g環境をOracle Data Integrator 11gにアップグレードする方法について説明します。既存の11g環境をODIの新しい11gのバージョンにアップグレードする場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
アップグレードでサポートされる開始ポイントは、アップグレードするコンポーネントとインストール済のコンポーネントによって異なります。
また、ODI 10gを11.1.1.6.0にアップグレードする場合は、後続の各項で説明するODI用アップグレード・アシスタントを使用します。ODI 11.1.1.5.0から11.1.1.6.0へアップグレードする場合は、ODI用のOracleパッチ・セット・アシスタントを使用します。パッチ・セット・アシスタントの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。
この項では、次のアップグレード操作の開始点について説明します。
ODI中間層のアップグレードでは、10gエージェント・ライブラリ、ドライバおよびスクリプト・エンジンを11gスタンドアロン・エージェントのインストール・フォルダにコピーします。
Oracle Data Integratorの中間層のアップグレードを実行するには、ODI 10g (10.1.3)ランタイム・エージェントおよびODI 11gスタンドアロン・エージェントが同一システムにインストールされている必要があります。
Oracle Data Integratorリポジトリを含むデータベースは、Oracle Fusion Middleware 11gによってサポートされる必要があります。アップグレード・アシスタントは、以下に示すデータベースのマスター・リポジトリおよび作業リポジトリのアップグレードをサポートしています。
注意: ODI Smart Export and Importの機能を使用して、オブジェクトを10gからエクスポートし、11.1.1.5.0以上にインポートできます。 エクスポート/インポートによるODIプロジェクトのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のエクスポート/インポートに関する項を参照してください。 |
現在のデータベースが次のリストにない場合や、使用しているデータベースのバージョンがODI 11gと互換性があるかを検証する場合には、「ODIリポジトリを含むデータベースのアップグレード」を参照してください。
Oracle RDBMS
注意: Oracle Database DBAでアップグレードを実行するにはSYSDBA権限が必要です。
Microsoft SQL Server
Sybase Adaptive Server
注意: Sybaseに格納されているリポジトリをアップグレードするには、そのリポジトリが4K以上のページ・サイズのデータベースに格納されている必要があります。リポジトリがページ・サイズの小さなデータベースに格納されている場合、そのリポジトリをアップグレードする前に、データベースを適切なページ・サイズのデータベースに移行する必要があります。
ページ・サイズの増加方法の詳細は、http://www.sybase.com/content/1021203/sybmigrate_wp.pdf
を参照してください。
Hypersonic SQL
IBM DB2
IBM DB2/400
PostgreSQL
注意: ODI 11gアップグレード・アシスタントには、サポート対象のすべてのデータベースに対応するドライバが含まれています(PostgreSQLを除く)。PostgreSQLにアップグレード・アシスタントを使用する場合は、postgresql-8.4-701.jdbc4.jar
を次のディレクトリにインストールしてから、アップグレード・アシスタントを使用してください。
ODI_HOME
/upgrade/jlib
ODI_HOME
は、Oracle Data Integrator 11gのインストール・ディレクトリです。
Oracle Data Integrator 10gコンポーネントのアーキテクチャは、ODI 11gで変更されています。ODI 10gと同じコンポーネントの構成を維持することもできますが、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のOracle Data Integratorの概要に関する項で新しいコンポーネントの構成を確認することをお薦めします。
Oracle Data Integratorリポジトリを含むデータベースは、Oracle Fusion Middleware 11gによってサポートされる必要があります。サポートされているデータベースの最新リストは、次を参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
データベースがOracle Fusion Middleware 11gの要件を満たしているかどうかを確認する手順については、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のデータベースのアップグレードと準備に関する項を参照してください。関連情報として、データベース独自のアップグレードに関するドキュメントを参照することをお薦めします。
11.1.1.6.0以降、アップグレード・アシスタントはマスター・リポジトリにアタッチされているすべての作業リポジトリをアップグレードします。作業リポジトリを正常にアップグレードするために、アップグレードの前に、リポジトリが正しいスキーマおよびホストにアタッチされていることを確認する必要があります。
既存のODIクライアント(アップグレード前のバージョン)を使用してODIマスター・リポジトリに接続します。
ODIマスター・リポジトリへの接続の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のマスター・リポジトリへの接続に関する項を参照してください。
作業リポジトリが正しい作業リポジトリのスキーマおよびホストにアタッチされていることを検証します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の作業リポジトリへの接続に関する項と作業リポジトリのアタッチおよび削除に関する項を参照してください。
注意: スキーマがOracle Databaseでホストされている場合、アップグレードする前に次の権限付与をすべての作業リポジトリに対して発行する必要があります。
GRANT EXECUTE on dbms_lock to WORKSCHEMA
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アップグレード・プロセスの開始前にオリジナルのODIマスターおよび作業リポジトリのそれぞれをコピー(クローニング)することをお薦めします。マスター・リポジトリのアップグレード・プロセスの間に、アップグレード・アシスタントによって、クローニングされたマスター・リポジトリおよび作業リポジトリの場所と資格証明が要求されます。
次の項では、ODIリポジトリのホストをサポートするデータベースについて、基本的なスキーマのクローニング手順を説明します。詳細は、各データベースのドキュメントを参照してください。
注意: この項の目的は、アップグレード・プロセスの開始前に、ODI 10gおよび11gリポジトリのそれぞれをコピー(クローニング)することの重要性について強調することです。この項に記載されているクローニング手順は、ODI 11gでサポートされているデータベースごとのサンプルの手順です。これらの手順は制限なく使用できます。常に、要求に合ったクローニング手順を使用してください。 |
次の手順は、ODI用Oracle Databaseスキーマをクローニングするために使用できます。
Oracleエクスポート・ユーティリティを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
exp userid=odi_master_10g/odi_master_10g file=/tmp/odi_master_10g.dmp exp userid=odi_work_10g/odi_work_10g file=/tmp/odi_work_10g.dmp exp userid=odi_work1_10g/odi_work1_10g file=/tmp/odi_work1_10g.dmp
Datapumpユーティリティを使用して、ODI 11gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
expdp odi_tmp/odi_tmppwd schemas=odiw10135 dumpfile=odiw10135.dmp
クローンのマスターおよび作業スキーマを作成します。
SQL*Plusを使用して、クローンのマスターおよび作業スキーマを作成し、接続権限とリソース権限を付与します。
次に例を示します。
create user odi_master_10g_cp identified by odi_master_10g_cp; create user odi_work_10g_cp identified by odi_work_10g_cp; create user odi_work1_10g_cp identified by odi_work1_10g_cp; grant connect,resource to odi_master_10g_cp, odi_work_10g_cp,odi_work1_10g_cp;
Oracleインポート・ユーティリティを使用して、ODI 10g
のマスターおよび作業スキーマをクローニングされたスキーマにインポートします。
Oracleインポートを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをクローニングされたマスターおよび作業スキーマにダンプします。
次に例を示します。
imp userid='system/manager' touser=odi_master_10g_cp fromuser=odi_master_10g file=/tmp/odi_master_10g.dmp imp userid='system/manager' touser=odi_work_10g_cp fromuser=odi_work_10g file=/tmp/odi_work_10g.dmp imp userid='system/manager' touser=odi_work1_10g_cp fromuser=odi_work1_10g file=/tmp/odi_work1_10g.dmp
Datapumpユーティリティを使用して、ODI 11gのマスターおよび作業スキーマをインポートします。
次に例を示します。
impdp ODI_TMP/ODI_TMPPWD dumpfile=odim10135 remap_tablespace=repo10135:odi11gremap_schema=odim10135:odim1113
impdp
を使用して、データ・ストレージのスキーマ名と表領域を変更することもできます。remap_xx
パラメータはオプションです。
次の手順は、MySQLデータベース・スキーマをクローニングするために使用できます。
mysqldump
を使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
mysqldump -h localhost -u root -p DEV_ODI_REPO > /scratch/dump.sql
mysql
を使用して、ODIスキーマを新しいスキーマにリストアします。
例: 最初に、クローニングされたスキーマを作成します。
mysql -h localhost -u root -p create schema NEW_ODI_REPO default character set=utf8 default collate=utf8_bin;
その後、ODIスキーマをクローニングされたスキーマにインポートします。
次に例を示します。
mysql -h localhost -u root -p NEW_ODI_REPO < /scratch/dump.sql
mysql
を使用して、クローニングされたスキーマのログインを作成します。
次に例を示します。
mysql -h localhost -u root -p grant all on NEW_ODI_REPO.* to NEW_ODI_REPO1@'localhost' identified by 'password'; grant process on *.* to NEW_ODI_REPO1@'localhost'
次の手順は、Microsoft SQL 2005/2008データベース・スキーマをクローニングするために使用できます。
SQL Management Studioを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
BACKUP DATABASE [odi_10g] TO DISK = N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Backup\odi_10g.bak' WITH INIT, NOSKIP;
SQL Management Studioを使用して、マスターおよび作業スキーマを新しいデータベースでリストアします。
SQL Management Studio Expressを使用して、次の手順を実行します。
マスターおよび作業スキーマをリストアします。
データベースを格納するために使用するファイルの論理名を出力します。
データベースを格納するために使用するファイルを移動します。
次に例を示します。
RESTORE DATABASE [odi_10g_cp] FROM DISK = N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Backup\odi_10g.bak' WITH FILE = 1, MOVE N'odi_10g' TO N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\DATA\odi_10g_cp.mdf', MOVE N'odi_10g_log' TO N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\DATA\odi_10g_cp_log.ldf', NOUNLOAD; go
SQL Management Studioを使用して、クローニングされたマスターおよび作業スキーマ用のログインとユーザーを作成します。
SQL Management Studio Expressを使用して、クローニングされたマスターおよび作業スキーマにアクセスするログインとユーザーを作成します。SQL Management Studio Expressで適切なデータベース・インスタンスを選択します。これらのコマンドが選択したデータベース・インスタンスに適用されます。
次に例を示します。
create login odi_10g_cp with password=N'odi_10g_cp', default_database=odi_10g_cp, check_expiration = off, check_policy = off; go USE odi_10g_cp go create user odi_10g_cp for login odi_10g_cp; go USE odi_10g_cp go
古いスキーマを新しいスキーマの場所に移動するには、次のSQLスクリプトを実行します。
注意: 次の例では古いスキーマの名前がodi_10g
で、新しいスキーマの名前がodi_10g_cp
です。
CREATE SCHEMA [odi_10g_cp] AUTHORIZATION odi_10g_cp go . DECLARE @OldSchema AS varchar(255) DECLARE @NewSchema AS varchar(255) . SET @OldSchema = 'odi_10g' SET @NewSchema = 'odi_10g_cp' . DECLARE @sql AS varchar(MAX) SET @sql = CHAR(13) + CHAR(10) . SELECT @sql = @sql + 'ALTER SCHEMA [' + @NewSchema + '] TRANSFER [' + TABLE_SCHEMA + '].[' + TABLE_NAME + ']' + CHAR(13) + CHAR(10) FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_SCHEMA = @OldSchema . EXEC (@sql) go
スキーマの移動を完了するには、次のSQLクエリを実行します。
DROP SCHEMA [odi_10g] go drop user odi_10g; go alter user odi_10g_cp with default_schema = odi_10g_cp; go grant create table, create view, create procedure,create function to odi_10g_cp; go
次の手順は、PostgreSQLデータベース・スキーマをクローニングするために使用できます。
PostgreSQLバックアップ・ユーティリティを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
pg_dump -U odi_master_10g --schema=odi_master_10g -Ft -f "c:/odi_master_10g.dmp.tar" odi_10g pg_dump -U odi_work_10g --schema=odi_work_10g -Ft -f "c:/odi_work_10g.dmp.tar" odi_10g pg_dump -U odi_work1_10g --schema=odi_work1_10g -Ft -f "c:/odi_work1_10g.dmp.tar" odi_10g
データベースと、マスターおよび作業ユーザーのクローンを作成します。
PostgreSQLの対話型ターミナルを使用し、SUPERUSERオプションによってクローン・データベースとクローンのマスターおよび作業スキーマのユーザーを作成します。
次に例を示します。
psql -U postres CREATE ROLE odi_master_10g_cp WITH SUPERUSER LOGIN PASSWORD 'odi_master_10g_cp'; CREATE ROLE odi_work_10g_cp WITH SUPERUSER LOGIN PASSWORD 'odi_work_10g_cp'; CREATE ROLE odi_work1_10g_cp WITH SUPERUSER LOGIN PASSWORD 'odi_work1_10g_cp'; CREATE DATABASE odi_10g_cp with owner=odi_master_10g_cp;
PostgreSQLを使用して、マスターおよび作業スキーマをクローン・データベースでリストアします。
PostgreSQLのリストア・ユーティリティを使用して、マスターおよび作業スキーマをクローン・データベースでリストアします。
次に例を示します。
pg_restore -O -U odi_master_10g_cp -d odi_10g_cp -C "c:/odi_master_10g.dmp.tar" pg_restore -O -U odi_work_10g_cp -d odi_10g_cp "c:/odi_work_10g.dmp.tar" pg_restore -O -U odi_work1_10g_cp -d odi_10g_cp "c:/odi_work1_10g.dmp.tar"
クローンのマスターおよび作業スキーマを構成します。
PostgreSQLの対話型ターミナルを使用し、クローンのマスターおよび作業スキーマのユーザーにNOSUPERUSERを設定します。
次に例を示します。
psql -U postres -d odi_10g_cp ALTER USER odi_master_10g_cp WITH NOSUPERUSER; ALTER USER odi_work_10g_cp WITH NOSUPERUSER; ALTER USER odi_work1_10g_cp WITH NOSUPERUSER;
PostgreSQLの対話型ターミナルを使用し、クローンのマスターおよび作業スキーマの名前を変更します。
次に例を示します。
ALTER SCHEMA odi_master_10g RENAME TO odi_master_10g_cp; ALTER SCHEMA odi_work_10g RENAME TO odi_work_10g_cp; ALTER SCHEMA odi_work1_10g RENAME TO odi_work1_10g_cp;
次のいずれかの手順を選択して、IBMのDB2 Universal Databaseスキーマをクローニングします。
注意: データベースのページ・サイズは32768 (32K)に設定する必要があります。さらに、オペレーティング・システム・ユーザーのODI_MASTER_10G_CPおよびODI_WORK_10G_CPを手動で作成する必要があります。 |
次の手順は、IBM DB2スキーマを同じホストまたはプラットフォームでクローニングするために使用できます。
コマンド・ライン・プロセッサを使用してDB2データベースを作成します。
次に例を示します。
db2 CREATE DATABASE ODI11 AUTOMATIC STORAGE YES ON 'C:\' DBPATH ON 'C:\' USING CODESET IBM-1252 TERRITORY US COLLATE USING SYSTEM PAGESIZE 32768
DB2 Database Movement Toolを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマを新しいスキーマにコピーします。
マスター・スキーマの例:
db2move ODI10G COPY -sn odi_master_10g -co TARGET_DB ODI10GCP USER db2admin USING welcome SCHEMA_MAP ((odi_master_10g,odi_master_10g_cp)) TABLESPACE_MAP ((USERSPACE1,USERSPACE1),SYS_ANY) owner odi_master_10g_cp
作業スキーマの例:
db2move ODI10G COPY -sn odi_work_10g -co TARGET_DB ODI10GCP USER db2admin USING welcome SCHEMA_MAP ((odi_work_10g,odi_work_10g_cp)) TABLESPACE_MAP ((USERSPACE1,USERSPACE1),SYS_ANY) owner odi_work_10g_cp
次の手順は、IBM DB2スキーマを異なるホストまたはプラットフォームでクローニングするために使用できます。
DB2 Database Movement ToolおよびDDL抽出ツールを使用して、マスターおよび作業スキーマからDDLおよびデータをエクスポートします。
DB2 Database Movement Toolは、PC/IXFファイルとデータ、およびdb2move.lst
ファイルと表のリストを生成します。ファイルは、このツールが呼び出したフォルダに生成されます。DDL Extracting Toolは、SQL問合せによってdb2master.sql
およびdb2work.sql
を生成し、データベース構造を再作成します。
次に例を示します。
db2move ODI10G export -sn odi_master_10g,odi_work_10g db2look -d ODI10G -z odi_master_10g -e -o c:/db2master.sql db2look -d ODI10G -z odi_work_10g -e -o c:/db2work.sql
新しい場所にエクスポートされたファイルが転送されます。
PC/IXFがバイナリ・モードで転送され、db2move.lst
ファイルとdb2master.sql
およびdb2work.sql
ファイルがASCIIモードで転送されたことを確認します。
PC/IXFファイルをDB2 Database Movement Toolが配置されている場所に配置します。
コマンド・ライン・プロセッサを使用してDB2データベースを作成します。
次に例を示します。
db2 CREATE DATABASE ODI10G AUTOMATIC STORAGE YES ON 'C:\' DBPATH ON 'C:\' USING CODESET IBM-1252 TERRITORY US COLLATE USING SYSTEM PAGESIZE 32768
コマンド・ライン・プロセッサを使用してエクスポート済のDDLを新しいデータベースにインポートします。
次に例を示します。
db2 -tvf c:/db2backup/db2master.sql db2 -tvf c:/db2backup/db2work.sql
DB2 Database Movement Toolを使用してエクスポート済のデータを新しいデータベースにインポートします。
次に例を示します。
db2move ODI10G load
クローニングされたスキーマが完全であることを確認します。一部の表は、チェック・ペンディング状態になる場合があります(チェック制約が原因)。
set integrity
コマンドを使用して通常状態に移行します。
次に例を示します。
db2 set integrity for <table name> immediate checked
次の手順は、IBM DB2 AS/400 データベース・スキーマをクローニングするために使用できます。
ODI 10gのマスターおよび作業スキーマを保存します。
Telnetクライアントを使用してODI 10gのマスターおよび作業スキーマを保存します。
次に例を示します。
CRTLIB LIB(ODI10GDMP) TYPE(*TEST) CRTSAVF FILE(ODI10GDMP/ODIM10GDMP) CRTSAVF FILE(ODI10GDMP/ODIW10GDMP) SAVLIB ODIM10G DEV(*SAVF) SAVF(ODI10GDMP/ODIM10GDMP) ACCPTH(*YES) CLEAR(*ALL) SAVLIB ODIW10G DEV(*SAVF) SAVF(ODI10GDMP/ODIW10GDMP) ACCPTH(*YES) CLEAR(*ALL)
クローンのマスターおよび作業スキーマを作成します。
Telnetを使用して、クローニング済スキーマのユーザー・プロファイルを作成します。
次に例を示します。
CRTUSRPRF USRPRF(ODIMCP) PASSWORD(ODIMCP) PWDEXP(*NO) CRTUSRPRF USRPRF(ODIWCP) PASSWORD(ODIWCP) PWDEXP(*NO)
ODI 10gのクローンのマスターおよび作業スキーマを作成します。
iSeriesナビゲータまたはInteractive SQL (STRSQL)を使用してODI 10gのクローンのマスターおよび作業スキーマを作成します。
次に例を示します。
CREATE SCHEMA AUTHORIZATION ODIMCP CREATE SCHEMA AUTHORIZATION ODIWCP
ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをクローンのスキーマにリストアします。
Telnetを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをクローンのスキーマにリストアします。
次に例を示します。
RSTLIB SAVLIB(ODIM10G) DEV(*SAVF) SAVF(ODI10GDMP/ODIM10GDMP) OPTION(*NEW) RSTLIB(ODIMCP) RSTLIB SAVLIB(ODIW10G) DEV(*SAVF) SAVF(ODI10GDMP/ODIW10GDMP) OPTION(*NEW) RSTLIB(ODIWCP) CHGOWN OBJ('QSYS.LIB/ODIMCP.LIB/*.*') NEWOWN(ODIMCP) CHGOWN OBJ('QSYS.LIB/ODIWCP.LIB/*.*') NEWOWN(ODIWCP)
iSeriesナビゲータを使用して、ODIM10G
およびODIW10G
スキーマ内のテーブルを選択し、ジャーナルを停止します。
スキーマODIM10G
から「Journal」を選択します(「Databases」→「Denmlas3」→「Schemas」→「ODIM10G」→「Journals」)。
ファイルQSQJRN
を選択します。
ジャーナルのポップアップ・メニューで「Start or End Table Journaling」を選択します。
「Tables already journalized」ビューでスキーマODIM10G
の表を選択します。
削除するには「Remove」をクリックします。
スキーマODIW10G
に対してa~eの手順を繰り返します(ODIM10G
のかわりにODIW10G
を使用します)。
iSeriesナビゲータを使用して、ODIMCP
およびODIWCP
スキーマ内のテーブルを選択し、ジャーナルを開始します。
次に例を示します。
スキーマODIMCP
から「Journal」を選択します(「Databases」→「Denmlas3」→「Schemas」→「ODIMCP」→「Journals」)。
ファイルQSQJRN
を選択します。
ジャーナルのポップアップ・メニューで「Start or End Table Journaling」を選択します。
表のビューでスキーマODIMCP
を選択します。
スキーマODIMCP
から、すべてのテーブルを「Table to journal」ビューに追加します。
それらについて「Journal both images」および「Omit open/close entries」をチェックします。「OK」をクリックします。
スキーマODIWCPに対してa~fの手順を繰り返します(ODIMCPのかわりにODIWCPを使用します)。
次の手順は、Sybase AS Enterpriseデータベース・スキーマをクローニングするために使用できます。
ISQLユーティリティを使用して、ODI 10gのマスターおよび作業スキーマをエクスポートします。
次に例を示します。
isql -D odi -S STANE08 -U sa -P welcome dump database odi10g to "c:/odi10g.dmp" with init go
ISQLユーティリティを使用して、マスターおよび作業スキーマを新しいデータベースでリストアします。
ISQLユーティリティを使用して、マスターおよび作業スキーマをリストアします。
次に例を示します。
isql -S STANE08 -U sa -P welcome create database odi10gcp on master = 860 go load database odi10gcp from "c:/odi10g.dmp" with override go ONLINE DATABASE odi10gcp go
ISQLユーティリティを使用して、クローニングされたマスターおよび作業スキーマ用のログインを作成します。
ISQLユーティリティを使用して、クローニングされたマスターおよび作業スキーマにアクセスするログインを作成します。
次に例を示します。
sp_addlogin ODIMCP, ODIMCP, odi10gcp go sp_addlogin ODIWCP, ODIWCP, odi10gcp go
ISQLユーティリティを使用して、オリジナルのマスターおよび作業スキーマの名前を変更します。表の所有者の変更やユーザー名の変更はできません。ユーザーの名前を直接変更する必要があります。
次に例を示します。
sql -D odi10gcp -S STANE08 -U sa -P welcome sp_configure 'allow updates', 1 go update dbo.sysusers set name='ODIMCP' where name='ODI_MASTER_10G' go update dbo.sysusers set name='ODIWCP' where name='ODI_WORK_10G' go sp_configure 'allow updates', 0 go
ISQLユーティリティを使用して、作成したログインを名前を変更したユーザーに割り当てます。1つのログインを1人のユーザーに割り当てることはできません。複数のログインを複数のユーザーに直接割り当てる必要があります。
次に例を示します。
select suid from master.dbo.syslogins where name='ODIMCP' go NOTE: Use the returned suid 'ODIMCP' in the first update query below. select suid from master.dbo.syslogins where name='ODIWCP' go NOTE: Use returned suid 'ODIWCP' in the second update query below. sp_configure 'allow updates', 1 go update dbo.sysusers set suid=5 where name='ODIMCP' go update dbo.sysusers set suid=6 where name='ODIWCP' go sp_configure 'allow updates', 0 go
ODI 11.1.1.5.0にアップグレードする前に、HSQLデータベース・バージョン1.7.3をバージョン2.0にアップグレードする必要があります。アップグレード・プロセスは、バージョン1.7.3.3から1.8.xと、1.8.xから2.0.0への2段階で実施します。
HSQLデータベース・バージョン2.0のアップグレード方法の詳細は、http://www.hsqldb.org/doc/2.0/guide/deployment-chapt.html#deployment_upgrade-sect
を参照してください。
次の手順は、Hypersonic SQL 1.7.3.3データベース・スキーマをHypersonic SQL 2.0.0へアップグレードする間にクローニングするために使用できます。
server.propertiesを更新します。
server.database.0=file:ODI/odi_10g server.dbname.0=odi_10g
sqltool.rcを新しい接続情報によって更新します。
urlid odi_sa url jdbc:hsqldb:hsql://localhost:9001/odi_10g username SA password
サーバーを起動します。
/etc/init.d/hsqldb start
SQL Toolを使用して、サーバーを停止します。
java -jar ./lib/hsqldb.jar odi_sa checkpoint; shutdown;
*.properties、*.scriptおよび*.backupを新しいデータベースの場所にコピーすることでODI 10gデータベースをクローニングします。
データベースの宣言をHSQL 1.7.3.3からHSQL 1.8.x server.propertiesファイルにコピーします。
データベース・ファイルをHSQL 1.7.3.3からHSQL 1.8.xにコピーします。
データベースのスクリプト・ファイルをHSQL 1.8.xから開き、二重引用符も含めて次の記述で置き換えます。
DDL文内のPOSITIONを"POSITION"へ
SCHEMA_VERSION_REGISTRY$を"SCHEMA_VERSION_REGISTRY$"へ
HSQL 1.8.xとデータベース・インスタンスを起動します。自動的にデータベースがアップグレードされます。
SQL Toolを使用して、HSQL 1.8.xを停止します。
java -jar ./lib/hsqldb.jar odi_sa checkpoint; shutdown;
データベースの宣言をHSQL 1.8.xからHSQL 2.0.0 server.propertiesファイルにコピーします。
データベース・ファイルをHSQL 1.8.xからHSQL 2.0.0にコピーします。
クローン・データベースの宣言を追加するために、HSQL 2.0.0のserver.propertiesを更新します。
server.database.1=file:ODI/odi_10g_cpserver.dbname.1=odi_10g_cp
sqltool.rcをクローン・データベースの新しい接続情報によって更新します。
urlid odicp_sa url jdbc:hsqldb:hsql://localhost/odi_10g_cp username SA password
データベースのファイルを新しいデータベースの場所にコピーします。このため、ODI Uses MEMORY表は、プロパティとスクリプト・ファイルのみしかコピーしません。
copy odi_10g.properties <HSQL1.8>/ODI/odi_10g.properties copy odi_10g.script <HSQL1.8>/ODI/odi_10g.script start HSQL 2.0.0
SQL Toolを使用してクローニングされた10gデータベースの新しいログインを作成します。
SQL問合せの例を次に示します。
create user odim10g_cp password odim10g_cp ADMIN create user odiw10g_cp password odiw10g_cp ADMIN drop user odim10g drop user odiw10g
ODIマスターおよび作業リポジトリのそれぞれのバックアップを作成することをお薦めします。バックアップにより、必要時にアップグレード前の状態にリストアできます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のアップグレードのバックアップ計画に関する項を参照してください。
アップグレード・アシスタントの前提条件の画面ではODIリポジトリのバックアップが完了したかどうかを確認されます。ただし、アップグレード・アシスタントではバックアップが完了したことが検証されない点に注意してください。
警告: これは、特にリポジトリをクローニングしていない場合には、アップグレード・プロセスの重要な手順です。アップグレードの結果が満足できない場合に、ODIリポジトリのバックアップがあれば、重要なデータを失わないようにすることができます。バックアップの作成の詳細は、データベースのバックアップおよびリカバリのドキュメントを参照してください。 |
アップグレード・アシスタントを実行する前に、Oracle Universal Installerを使用してODI 11gをインストールおよび構成します。インストール・プロセス中にRepository Configuration Utility (RCU)の実行、エージェント構成の確定またはJava EEコンポーネントの構成を行う必要はありません。
ODIのインストールおよび構成の手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントは、Oracle Data Integrator 10g環境の様々な要素のアップグレードを自動化します。ただし、いくつかのアップグレード後の構成手順が必要になる場合があります。
アップグレード・アシスタントでは、次のタスクが実行され、各タスクの進捗が示されます。
既存の10g ODIホームの場所(パス)を指定するように求められます。
アップグレードするコンポーネントを確認します。
目的のコンポーネントがアップグレード・アシスタントでアップグレードされていることを確認できるように、アップグレードするコンポーネントのサマリーが表示されます。
進行状況画面を表示します。これにより、アップグレードのステータスを進行に応じて確認できます。
アップグレード中に発生したエラーまたは問題について警告します。
アップグレードが完了したことを確認する「アップグレードの終了」画面を表示します。
アップグレード・アシスタントは、Oracle Data Integratorホーム(ODI_HOME
)のbin
ディレクトリに自動的にインストールされます。
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用したアップグレード・アシスタントを起動する手順は、次のとおりです。
ディレクトリをODI_HOME/bin
ディレクトリに変更します。ODI_HOME
は、Oracle Fusion MiddlewareインストールのOracle Data Integratorディレクトリのインストール・フォルダです。
次のコマンドを入力して、アップグレード・アシスタントを起動します。
UNIXシステムの場合:
./ua
Windowsシステムの場合:
ua.bat
アップグレード・アシスタントの各画面で必要な情報を指定します。
ODI中間層のアップグレードでは、10gエージェント・ライブラリ、ドライバおよびスクリプト・エンジンを11gスタンドアロン・エージェントのインストール・フォルダにコピーします。
中間層インスタンスをアップグレードするには、「Oracle Data Integratorに対するアップグレード・アシスタントの実行」の説明に従ってアップグレード・アシスタントを起動し、次の画面で必要な情報を入力します。
表3-1 中間層インスタンスのアップグレード用インストール画面
画面 | 画面が表示される状況 | 説明 |
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毎回 |
操作は必要ありません。 |
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毎回 |
「中間層インスタンスのアップグレード」オプションを選択します。 |
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「操作の指定」画面で「中間層インスタンスのアップグレード」を選択した場合のみ。 |
アップグレードする10g Oracleホームの場所を指定します。 |
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毎回 |
アップグレード・アシスタントでは、選択したコンポーネントのアップグレードを実行する前に、一連の検証が実行されます。すべての検証が成功していることを確認します。 |
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毎回 |
サマリー情報が正しい場合は、「アップグレード」をクリックします。 |
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毎回 |
「コンポーネントのアップグレード」画面には、アップグレード・プロセスの進行状況が表示されます。完了したら、「次へ」をクリックします。 |
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毎回 |
「アップグレード完了」画面には、アップグレード・ログ・ファイルへのリンクが表示されます。ログ・ファイルを参照し、アップグレードされたアプリケーションをテストして、予測どおりに機能していることを確認します。「閉じる」をクリックしてアップグレード・アシスタントを終了します。 |
Oracle Data Integratorリポジトリのアップグレード・オプションは、Oracle Data Integrator 10gリポジトリをOracle Data Integrator 11gバージョンへアップグレードします。ODI 10gリポジトリは、アップグレード・アシスタントを起動する前に、常にクローニング(コピー)する必要があります。「既存のマスターおよび作業リポジトリのクローニング」を参照してください。
ODIリポジトリをアップグレードするには、「Oracle Data Integratorに対するアップグレード・アシスタントの実行」の説明に従ってアップグレード・アシスタントを起動し、次の画面で必要な情報を入力します。
警告: アップグレード・プロセスが失敗した場合は、アップグレード・アシスタントを閉じて問題を修正し、第3.8.1項の説明に従ってアップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。 アップグレード・プロセスの起動後にアップグレード・プロセスが失敗した場合は、クローニングされたリポジトリを削除して、根本的な問題を修正してから、新たにクローニングしたリポジトリで起動する必要があります。失敗したアップグレード・プロセスを再起動することはできません。 |
表3-2 ODIリポジトリのアップグレード用インストール画面
画面名 | 画面が表示される状況 | 説明 |
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毎回 |
操作は必要ありません。 |
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毎回 |
「Oracle Data Integratorリポジトリのアップグレード」を選択し、実行する追加のリポジトリ・アップグレード・オプションを選択します。
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「操作の指定」画面で「Oracle Data Integratorリポジトリのアップグレード」を選択した場合のみ。 |
アップグレード・アシスタントでは、アップグレードを続行するときに、次の前提条件を実施していることを示す必要があります。
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「操作の指定」画面で「Oracle Data Integratorリポジトリのアップグレード」を選択した場合のみ。 |
「ターゲット・データベースの指定」画面では、データベース・タイプと、マスターおよび作業リポジトリをホストするターゲット・データベースのDBAログイン資格証明の入力を求められます。さらに、マスター・リポジトリに接続するためのデータベース・ユーザー名とパスワード、およびODIスーパーバイザ名とパスワードを指定する必要があります。 注意: DBAユーザーは、SYSDBA権限を所有している必要があります。 |
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毎回 |
すべてのコンポーネントのステータスが正常であれば、「次へ」をクリックします。1つ以上のコンポーネントの調査に失敗した場合、「戻る」をクリックして、入力した情報を確認します。ログ・ファイルも重要な情報を提供します。(ログ・ファイルの場所は、画面の下部に表示されます。) |
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毎回 |
サマリー情報が正しい場合は、「アップグレード」をクリックします。 |
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毎回 |
「コンポーネントのアップグレード」画面には、アップグレード・プロセスの進行状況が表示されます。完了したら、「次へ」をクリックします。 |
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毎回 |
「アップグレード完了」画面には、アップグレード・ログ・ファイルへのリンクが表示されます。ログ・ファイルを参照し、アップグレードされたアプリケーションをテストして、予測どおりに機能していることを確認します。「閉じる」をクリックしてアップグレード・アシスタントを終了します。 |
アップグレード・プロセスの間に選択したオプションによっては、手動の手順を行ってアップグレード・プロセスを完了しなければならない場合があります。
Oracle Data Integratorの各コンポーネントに対して実行しなければならない場合があるアップグレード後のタスクの詳細は、第4章「アップグレード後のODIの再構成」を参照してください。