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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
B61410-08
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15 BPMプロジェクトのデプロイ

この章では、Oracle Business Process ComposerからBPMプロジェクトをデプロイする方法について説明します。権限を付与されたユーザーは、プロジェクトをランタイムに直接デプロイできます。

この章の構成は、次のとおりです。

15.1 プロジェクトの承認ワークフローの構成

次の各項では、プロジェクトの承認ワークフローの構成方法について説明します。

15.1.1 承認ワークフローの概要

承認ワークフローでは、Business Process Composerを使用して、Oracle BPMプロジェクトをランタイムにデプロイする前に経由する必要がある承認プロセスを定義します。承認ワークフローは、新規プロジェクトを作成するとき、またはプロジェクトを後で構成するときに定義できます。プロジェクトのようこそページのプロジェクト・プロパティ・ボックスで、プロジェクトに対して定義されている承認ワークフローを表示できます。

表15-1では、Oracle BPMで使用可能な承認ワークフローの様々なタイプについて説明します。

表15-1 承認ルーティング

なし

承認ワークフローは指定されていません。適切な権限を持つユーザーは、プロジェクトをOracle BPMランタイムに直接デプロイできます。

シンプル

ワークフローで承認者を1人のみ指定します。

シンプル・シーケンシャル

承認者の順次リストを指定します。プロジェクトのデプロイメントを承認するには、すべての承認者が承認する必要があります。

シンプルFYI

プロジェクトがデプロイ中であることを示す通知が送信されますが、承認ワークフローは、承認者によるタスクの処理を待機しません。

パラレル

プロジェクトのデプロイを同時に承認する必要がある承認者のリストを指定します。


15.1.2 承認ワークフローの構成

次の各項では、プロジェクトの承認ワークフローを構成する方法、およびワークフローの一部として承認を実行する方法について説明します。

15.1.2.1 プロジェクトの承認ワークフローの構成方法

Business Process Composerを使用すると、新規プロジェクトの作成時に承認ワークフローのタイプを構成できます。プロジェクトの作成後に承認ワークフローを構成することもできます。

プロジェクトの承認ワークフローを構成するには:

  1. プロジェクトのようこそページに移動します。

  2. プロジェクトの編集中であることを確認します。

  3. プロジェクト情報領域の承認ワークフローの隣にある「編集」をクリックします。

  4. 承認ワークフローのタイプを選択し、「適用」をクリックします。

  5. 「選択」を選択し、ブラウザのドロップダウン・メニューから「ユーザー」または「グループ」を選択します。

  6. 「検索」をクリックして、使用可能なユーザーまたはグループのリストを表示します。

  7. 「使用可能」リストからアイテムを選択し、選択したアイテムを他のリストに移動をクリックします。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. 「適用」をクリックします。

15.2 プロジェクトのデプロイ

Business Process Composerを使用して、Oracle BPMランタイムにプロジェクトをデプロイできます。デプロイは、Business Process Composerアプリケーションがインストールされている同じ環境内でのみ可能です。

15.2.1 プロジェクトをデプロイできるユーザー

プロジェクト所有者権限が付与されているユーザーは、Business Process Composerを使用して、プロジェクトを直接Oracle BPMランタイムにデプロイできます。

15.2.2 プロジェクトをランタイムにデプロイする方法

プロジェクト所有者は、プロジェクトを直接Oracle BPMランタイムにデプロイできます。次の手順では、承認ワークフローが有効になっていない場合にプロジェクトをデプロイする方法について説明します。

ランタイムにプロジェクトをデプロイするには:

  1. メイン・メニューの「デプロイメント」を選択し、「プロジェクトのデプロイ」を選択します。

    Business Process Composerでプロジェクトが検証されます。プロジェクトにエラーがない場合、デプロイ・プロセスが続行されます。

  2. 図15-1に示すように、「プロジェクトのデプロイ」ダイアログに必要な情報を入力します。

    図15-1 「プロジェクトのデプロイ」ダイアログ

    図15-1の説明が続きます
    「図15-1 「プロジェクトのデプロイ」ダイアログ」の説明

    「プロジェクトのデプロイ」ダイアログのプロパティの説明を次の表に示します。

    表15-2 「プロジェクトのデプロイ」ダイアログのプロパティ

    プロジェクト

    プロジェクトの名前が表示されます

    バージョン

    デプロイするプロジェクトのバージョンを選択する場合に使用します。プロジェクトの現行バージョンまたはプロジェクト・スナップショットを選択できます。

    最終リビジョンID

    プロジェクトの最新のデプロイ済バージョンのリビジョンIDが表示されます。

    新規リビジョンID

    デプロイしたアプリケーションのリビジョンIDを指定します。このIDは次の形式で指定する必要があります:

    n0[.n1[.n2[.n3[.n4]]]][-milestone-name[milestone-number]/_patch-number

    デフォルトのデプロイメント・バージョンのオーバーライド

    デフォルトのデプロイメント・バージョンをオーバーライドします。

    デプロイ担当ユーザー名

    Oracle BPMプロジェクトをランタイムにデプロイするために使用します。

    パスワード

    前述のデプロイ担当ユーザー名に対応するパスワードを指定します。

    oramdsプロトコル用MDS接続を追加

    このオプションは、サーバーの構成内容に応じて使用できます。

    oramdsプロトコルを使用したデータベースへの接続を有効にする場合に選択します。Oracle BPMリポジトリに使用されるデータベースへの接続時に必要になる場合があります。

    これが必要な場合、システム管理者は、データベースに関する次の接続情報を提供する必要があります。

    • ホスト名: データベースのホスト名またはIPアドレスを指定します。

    • ポート: データベースのポートを指定します。

    • SID: データベースのSIDを指定します。

    • ユーザー名: Oracle MDSデータベースに接続する際に使用するデータベース・ユーザー名を指定します。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを指定します。

    コンポジット・リビジョンをデフォルトとしてマークします

    現在のリビジョンをデフォルトのリビジョンとして定義します。

    ターゲットのデプロイ

    Oracle MDSで、SOAコンポジット・アプリケーションがデプロイされるフォルダを選択できます。


  3. 「デプロイ」をクリックします。

    Business Process Composerは、プロジェクトをランタイムにデプロイします。この操作には数分かかります。

  4. デプロイメントの完了後、「OK」をクリックします。

プロジェクトはOracle BPMランタイムにデプロイされます。プロジェクトは、プロジェクト・ブラウザのデプロイ済プロジェクトのリストから使用できます。

15.2.3 承認ワークフローを使用してプロジェクトをデプロイする方法

Business Process Composerを使用すると、承認ワークフローを指定できます。このワークフローでは、プロジェクトがOracle BPMランタイムにデプロイされる前にプロジェクトを承認する必要があるユーザーを定義します。

承認ワークフローを使用してプロジェクトをデプロイするには:

  1. メイン・メニューの「プロジェクトのデプロイ」を選択します。

    Business Process Composerでプロジェクトが検証されます。プロジェクトにエラーがない場合、そのプロジェクトは承認ワークフロー・ブラウザに表示されます。

    プロジェクトに対して定義されている承認ワークフローのタイプに基づいて、必要な承認者はプロセス・ワークスペースを使用してデプロイメントを承認する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Business Process Managementのユーザーズ・ガイドを参照してください。

    承認のステータスおよび進捗状況は、承認ワークフロー・ブラウザを使用して監視できます。

  2. デプロイメントの承認後、承認ワークフロー・ブラウザを開き、「デプロイ」をクリックします。

15.2.4 デプロイ済のプロジェクトを編集する方法

Business Process Composerを使用して、デプロイ済のOracle BPMプロジェクトを開くことができます。デプロイ済のプロジェクトを開くと、プロジェクトに含まれているOracle Business Rulesを編集し、Oracle BPMランタイムに変更を再度デプロイできます。


注意:

デプロイ済のプロジェクトを編集するには、「SOAデザイナ」ロールが付与されている必要があります。


実行時にOracle Business Rulesを編集する方法の詳細は、13.5項「実行時のOracle Business Rulesの編集」を参照してください。

デプロイ済のプロジェクトを開くには:

  1. Business Process Composerを起動します。

  2. メイン・メニューの「デプロイ済プロジェクトを開く」を選択します。

  3. プロジェクト・ナビゲータからプロジェクトを選択します。

  4. 「リフレッシュ」をクリックして、Oracle BPMリポジトリの最新の内容が確実に表示されるようにします。

  5. 「OK」をクリックします。

15.2.5 プロジェクトSARファイルの生成方法

Business Process Composerから、プロジェクトをSARファイルとして生成できます。システム管理者はこのファイルを使用して、Oracle Enterprise Manager管理コンソールからプロジェクトをデプロイできます。

プロジェクトSARファイルを生成するには:

  1. メイン・メニューの「デプロイメント」を選択し、「プロジェクトSARファイルの生成」を選択します。

    Business Process Composerでプロジェクトが検証されます。プロジェクトにエラーが含まれている場合は、プロジェクトの「検証」タブに表示されます。

  2. SARファイルの生成に使用するプロジェクト・バージョンを選択します。プロジェクトの現行バージョンまたはプロジェクト・スナップショットを選択できます。

  3. リビジョンIDを入力します。

  4. 必要に応じて、次のオプションを選択します:

    • デフォルトのデプロイメント・バージョンのオーバーライド

    • oramdsプロトコル用MDSデータベース接続を追加。: oramdsプロトコルを使用したデータベースへの接続を有効にする場合に選択します。Oracle BPMリポジトリに使用されるデータベースへの接続時に必要になる場合があります。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. プロジェクトにエラーが含まれていない場合は、「OK」をクリックしてSARファイルをローカル・ファイル・システムに保存します。

15.2.6 デプロイメント計画の生成方法

デプロイメント計画とは、Oracle BPM StudioからBPMプロジェクトをデプロイする際に使用されるXML構成ファイルです。デプロイメント計画のXMLファイルを生成する際に、予期しないエラーがBusiness Process Composerによって生成される場合があります。


注意:

デプロイメント計画を作成する前に、プロジェクトを検証してください。Business Process Composerでは、デプロイメント計画の生成時に検証は行われません。


デプロイメント計画を生成するには:

  1. メイン・メニューから、「デプロイメント」を選択します。

  2. デプロイメント計画の生成を選択します

  3. ローカル・ファイル・システム上の場所を選択し、「OK」をクリックします。