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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの使用
11g リリース1 (11.1.1)
B72421-02
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1 概要

この項では、サポートするデータベースおよびリポジトリ、重要な機能と利点、Imagingへのログイン方法、ヘルプの使用法など、Oracle WebCenter Content: Imagingの概要を説明します。

Oracle WebCenter Content: Imagingは、Oracle WebCenter Contentに付属している製品の1つで、物理ドキュメントからスキャンしたイメージのストレージ、分類および利用に固有の機能が専門的に備わっています。Imagingは、請求書、出荷書類、経費の領収書、その他の関連ドキュメントなど、多くの一般的なビジネス機能を操作する際に中心となる様々なドキュメントのアーティファクトの保管に最適です。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 このガイドについて

このガイドでは、Oracle WebCenter Content: Imagingの使用法の詳細について説明します。このドキュメントに記載された情報は、製品テクノロジの進化、および新しいハードウェア、オペレーティング・システムとサード・パーティのソフトウェアの開発や改訂によって変更される場合があります。ブラウザ、データベース、Webサーバー、オペレーティング・システムの技術的な性質により、オラクル社はサード・パーティ製製品の全バージョンおよび機能との互換性の保証は致しかねます。

1.2 この製品について

Imagingによって、物理ドキュメントを電子形式に変換できるため、そのコンテンツやOracleの企業向けアプリケーション(Oracle E-Business Suite、PeopleSoft Enterprise、JD Edwards EnterpriseOneなど)と直結したプロセスを迅速に統合できるようになります。これにより、重要な請求書、チェック、Fax、アプリケーション、経歴、経費のフォームやレポートを必要に応じて積極的かつ自動的に提供できます。さらに、すべてのトランザクションベース・コンテンツのソースに対してソースを単一化できる、作業をコピーする必要がないなどの利点があります。

システムでは、組織内外の関連ユーザーがドキュメントを検索したり利用可能にするメタデータが適用されます。ビジネス・トランザクションのニーズをサポートするために、Imagingではスキャンされたドキュメント、Fax、電子メール、HTML、XML、電子フォーム、Microsoft Officeドキュメントなど多種の物理ドキュメントおよび電子ドキュメントがすべて単一のユーザー・インタフェースから操作されます。その結果、電子メールやファックスではなく単一のシステムで管理されるため、ドキュメントの量は予測可能になります。また、セキュリティやバージョンの管理により、適切なユーザーのみがコンテンツにアクセスして編集でき、Oracle WebCenter Content: Recordsに関連した使用ではドキュメントや法律的な保有ポリシーを追加できます。

Imagingにより、OracleのBusiness Process Management SuiteやOracle BPEL Process Managerを利用して、組織全体でプロセスの自動化を統合できます。BPELでは、ビジネス・プロセスの編成や実行のための企業向け標準が提供されます。BPELを使用することで、システム管理者は一連の個別サービスをエンド・ツー・エンドのプロセス・フローに統合するビジネス・プロセスを設計できます。この統合により、生産性向上とコスト削減のための複雑なプロセスを軽減できます。

1.2.1 サポートされるドキュメント・リポジトリ

Imagingでは、Oracle WebCenter Content Serverを利用してドキュメントおよびメタデータを保存します。Content Serverは、様々なOracleコンテンツ管理製品の基盤となるものです。Content Serverが提供する柔軟かつセキュアで集中化されたWebベースのリポジトリによって、コンテンツ・ライフサイクルのすべてのフェーズ(作成と承認から公開、検索、失効およびアーカイブや配置に至るまで)を管理できます。組織全体のすべてのコントリビュータが、ネイティブ・デスクトップ・アプリケーションからコンテンツを簡単に提供し、リッチ・ライブラリ・サービスを介してビジネス・コンテンツを効率的に管理し、Webブラウザを使用してどこからでもそれらのコンテンツに安全にアクセスできます。コンテンツ・タイプに関係なく、すべてのコンテンツが、管理、再利用およびアクセスのためにWebリポジトリまたはデータベースに保存されます。リポジトリに保存されている間、すべてのコンテンツ・タイプ(電子メール、ディスカッション、ドキュメント、レポート、スプレッドシートおよびレコードからイメージ、マルチメディアまたはその他のデジタル形式まで)に対して、一連の同じ基本コア・サービスが提供されます。

また、Imagingでは、Oracle WebCenter Content: Desktopと統合して、ImagingのコンテンツをMicrosoft Windows Explorer、Microsoft Officeアプリケーション(Word、ExcelおよびPowerPoint)およびMicrosoft Outlookから直接表示または追加することも可能です。

ImagingとContent Server、およびImagingとOracle WebCenter Content: Desktopの統合の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content Imaging管理者ガイドを参照してください。

1.2.2 サポートされるデータベース

Imagingでは、次のデータベースがサポートされています。

  • Oracle

  • SQL Server

  • DB2

これらのデータベースについて、およびドキュメント・コンテンツで使用できるストレージ・メカニズムの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content Imaging管理者ガイドを参照してください。

1.2.3 主要機能と利点

Imagingは、次の主要機能と利点でビジネスを向上させます。

主要機能

  • ドキュメントに対するメタデータ、セキュリティ、バージョン管理の適用

  • ドキュメントの注釈とマークアップ

  • ルーティングと承認の自動化

  • 異なるドキュメント・タイプ間の簡単で安全な検索機能

  • 記録および保存管理機能の適用

  • 主要なドキュメント・スキャンおよびキャプチャ・ソリューションとの統合

  • クラスタ化された環境内での作業によるロード・バランシングの促進

  • ERPおよびLOBアプリケーションとの認証済統合

  • 何十億もの項目が含まれる高ボリューム・アプリケーションのサポート

主要利点

  • 事務管理部門の操作に対するビジネス・トランザクションのサイクル時間の短縮

  • 重複データのエントリの排除

  • 内部顧客に対する独自のトランザクション・ステータスのチェック

  • プロセスの障害の排除

  • ドキュメントのエラーと消失の最小化

  • ドキュメントのメールおよびファックス送信の排除

  • 物理的な記憶領域コストの軽減

  • ERP、CRM、HR管理システムからのドキュメントの直接検索および取得

  • 顧客とベンダーの満足度向上

1.3 ログイン

Imagingでは、ユーザーやグループの権限に応じてドキュメントへの安全なアクセスが提供されます。ほとんどのシステムと同様、システムに対するユーザー名とパスワードの入力でセキュリティが開始します。Imagingには、Webベースのアプリケーションとして、Imagingログイン・ページにアクセスしてWebブラウザを介してアクセスします。そこでは、Imagingにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名とパスワードや、ログイン・ページへのアクセス方法がわからない場合には、システム管理者に問い合せてください。

1.4 ヘルプの使用

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの使用』以外に、オンライン・ヘルプおよび文脈依存のツールチップを使用して、Imaging製品の機能に関するヘルプにアクセスできます。その方法は、次のサブセクションで説明されています。

1.4.1 オンライン・ヘルプ

各ページの上部に表示されたImaging情報バーで「ヘルプ」をクリックして、一般情報を表示します。あるページの特定のウィンドウやセクションが表示されている場合には、「ヘルプ」をクリックして、文脈依存のヘルプ情報を表示します。

1.4.2 ツールチップ

Webブラウザでフィールド・ラベルやアイコンにカーソルを置くと、文脈依存の情報が表示されます。

図1-1 ダウンロード・アイコンのツールチップ

図1-1についてはこの前後の文章で説明します。

フィールドに日付などの特定の形式が必要な場合には、フィールドをクリックして例を示すツールチップを表示します。

図1-2 日付形式のツールチップ

図1-2についてはこの前後の文章で説明します。