Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware Webサービスの管理に使用できる主要インタフェースです。また、WebLogic Scripting Tool(WLST)コマンドを使用して、SOA、ADFおよびWebCenterサービスの一部の構成タスクを実行することもできます。この章では、Webサービスを管理するための多くのタスクを実行するFusion Middleware Controlのページへの移動方法と、基本的な管理タスクの実行方法について説明します。必要に応じて、WLSTを使用したタスクの実行方法についても説明します。この章では次の項について説明します。
指定されたサーバーに現在デプロイされているすべてのWebサービスを表示するには、次の手順に従います。
特定サーバーのすべての現行の現在デプロイされているWebサービスを表示するには:
ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを表示するドメインを表示します。
ドメインを開きます。
すべての現行Webサービスを表示するサーバーを選択します。
Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicサーバー」→「Webサービス」をクリックします。図6-1に示すように、サーバー固有の「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。
Java EE Webサービス、ADFやWebCenterなどのSOA以外のOracle Webサービス、およびSOA Webサービスのタブを表示できます。
表示されるタブは、サーバーにデプロイされるWebサービスに応じて異なります。
このページから、ポリシーの添付をクリックして1つ以上のWebサービスに1つ以上のポリシーを添付できます。このページからポリシーを添付する場合(一括添付)、添付するポリシーの検証は行われないことに注意してください。
ドメイン内のすべての現行Webサービスを表示するには:
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、Webサービスを表示するWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
WLSTコマンドlistWebServices()
を使用して、Webサービスのリストを表示します。Webサービス・アプリケーションまたはSOAコンポジットを指定しない場合、コマンドはドメイン内のサーバー・インスタンスごとに、すべてのアプリケーション内のすべてのサービスとコンポジットをリストします。
listWebServices (application,composite,[detail])
たとえば、次のようにします。
wls:/jrfServer_domain/serverConfig> listWebServices()
/jrfServer_domain/jrfServer/jaxws-sut-no-policy :
moduleName=jaxws-service, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}TestService
/jrfServer_domain/jrfServer/jaxws-sut :
moduleName=jaxws-sut-service, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}TestService
listWebServices
コマンドのdetail
引数をtrue
に設定して、ドメイン内のすべてのアプリケーションとコンポジットのエンドポイント(ポート)およびポリシーの詳細、エンドポイントのセキュア・ステータス、すべての構成オーバーライドと制約、およびエンドポイントに有効な構成があるかどうかを表示します。グローバル添付ポリシーまたは直接添付ポリシーの優先度を指定できるため(reference.priority
構成オーバーライドを使用)、effective
フィールドには、直接添付ポリシーがエンドポイントで有効かどうかが示されます。
注意: エンドポイント管理を簡単にするために、エンドポイントで有効かどうかにかかわらず、すべての直接添付ポリシーが出力に表示されます。対照的に、グローバルにアタッチされたポリシーは、エンドポイントに対して有効であるもののみが表示されます。 |
エンドポイントは、(直接または外部に)添付されたポリシーで認証、認可またはメッセージ保護操作が強制される場合にセキュアであると判断されます。
注意:
|
たとえば、次のようにします。
wls:/jrfServer_domain/serverConfig> listWebServices(detail='true')
/jrfServer_domain/jrfServer_admin/jaxws-sut-no-policy :
moduleName=jaxws-service, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}TestService
enableTestPage: true
enableWSDL: true
TestPort http://host.example.com:9315/jaxws-service/TestService
enable: true
enableREST: false
enableSOAP: true
maxRequestSize: -1
loggingLevel: NULL
wsat.flowOption: NEVER
wsat.version: DEFAULT
Constraint: No Constraint
(global) security : oracle/wss_saml_or_username_token_service_policy, enabled=true
/policysets/global/all-domains-default-web-service-policies : Domain("*")
reference.priority=1
Constraint: HTTPHeader('VIRTUAL_HOST_TYPE','external')
(global) security : oracle/wss10_message_protection_service_policy, enabled=true
/policysets/global/domainExternal : Domain("*")
Attached policy or policies are valid; endpoint is secure.
/jrfServer_domain/jrfServer_admin/jaxws-sut :
moduleName=jaxws-sut-service, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}TestService
enableTestPage: true
enableWSDL: true
TestPort http://host.example.com:9315/jaxws-sut-service/TestService
enable: true
enableREST: false
enableSOAP: true
maxRequestSize: -1
loggingLevel: NULL
wsat.flowOption: NEVER
wsat.version: DEFAULT
management : oracle/log_policy, enabled=true
security : oracle/wss_username_token_service_policy , enabled=true , effective=false
Constraint: No Constraint
(global) security : oracle/wss_saml_or_username_token_service_policy, enabled=true
/policysets/global/all-domains-default-web-service-policies : Domain("*")
reference.priority=1
Constraint: HTTPHeader('VIRTUAL_HOST_TYPE','external')
(global) security : oracle/wss10_message_protection_service_policy, enabled=true
/policysets/global/domainExternal : Domain("*")
Attached policy or policies are valid; endpoint is secure.
listWebServices
コマンドの詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
アプリケーションのWebサービスのリストを表示できるページに移動するには、次の手順に従ってください。
アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動する手順
ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてドメイン内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。
「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。
Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」→「Webサービス」をクリックします。
これにより、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。図6-2は、ADFまたはWebCenterアプリケーションのWebサービスのサマリー・ページを示しています。
注意: ページの「Webサービスの詳細」セクションで、Oracle Infrastructure Webサービス・プロバイダのエンドポイントには「エンドポイント有効」列にn/aと表示されます。 |
図6-3は、WebLogic Java EEアプリケーションのWebサービスのサマリー・ページを示しています。
注意: 「Java EE Webサービス・クライアント」タブは、アプリケーション内にクライアント・インスタンスがある場合にのみ表示されます。 |
アプリケーションのWebサービスを表示するには、次のセクションで説明する手順を使用します。
「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」の説明に従って、Webサービスのホームページに移動します。「Webサービスのサマリー」ページから、次の内容を実行できます。
アプリケーションのWebサービスを表示できます。
Webサービスの構成、エンドポイント・ステータス、ポリシー障害などを表示できます。(ADFおよびWebCenterアプリケーションのみ)
セキュリティ、信頼できるメッセージング、MTOM、管理およびサービス・フォルトなどの、Webサービス・フォルトを表示および監視できます。(ADFおよびWebCenterアプリケーションのみ)
認証、認可、メッセージ整合性およびメッセージ機密保護違反など、セキュリティ違反を表示および監視できます。(ADFおよびWebCenterアプリケーションのみ)
エンドポイントの有効化や無効化、Webサービスへのポリシーの添付など、Webサービス・エンドポイントの構成が可能なページに移動できます。
アプリケーションのWebサービスを表示する手順
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、アプリケーションがデプロイされるWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
WLSTコマンドlistWebServices()
を使用して、アプリケーションのWebサービスのリストを表示します。アプリケーションとアプリケーションがデプロイされるサーバー・インスタンスを特定するには、完全なアプリケーション・パスを指定する必要があります。
listWebServices (application,composite,[detail]
たとえば、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig>listWebServices("wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws")
/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws:
moduleName=jaxwsejb,moduleType=web,serviceName={http://namespace/}JaxwsWithHandlerChainBeanService
moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}WsdlConcreteService
moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}EchoEJBService
moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}CalculatorService
moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}DoclitWrapperWTJService
listWebServices
コマンドの詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションのWebサービス、参照およびコンポーネントを表示するには、次の手順を使用します。
ナビゲータで、SOAデプロイのプラス記号(+)をクリックします。
soa-infraを選択し、SOAパーティション(たとえば、defaultパーティション)を開き、目的のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。
SOAコンポジットのホームページが表示されます。
選択されていない場合は、「ダッシュボード」タブを選択します。
このタブの「コンポーネント・メトリック」セクションには、コンポジット・アプリケーションで使用されているSOAコンポーネントが表示され、「サービスと参照」セクションには、図6-4に示すように、Webサービスと参照バインディングが表示されます。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびWLSTを使用してWebサービス・エンドポイント(ポート)の詳細を表示するには、次の項で説明する手順を使用します。
次のセクションで説明されているように、Fusion Middleware Controlでは、Webサービス・エンドポイントの詳細を表示する手順は、アプリケーション・タイプによって異なります。
SOA以外のOracle InfrastructureまたはWebLogic Webサービス・エンドポイントの詳細を表示する手順
「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」で説明されているように、「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「Webサービス・エンドポイント」ページから、次の内容を実行できます。
「操作」タブをクリックすると、そのエンドポイントの操作リストを表示できます。
エンドポイントに有効な構成があり、セキュアな場合に、「OWSMポリシー」タブをクリックして、このエンドポイントに添付されているポリシーを表示します。
「グラフ」タブをクリックすると、そのエンドポイントのフォルトをグラフ表示できます。(Oracle Infrastructure Webサービスのみ)
「構成」タブをクリックすると、そのエンドポイントの構成を表示できます。(Oracle Infrastructure Webサービスのみ)
Webサービス・エンドポイントの詳細を表示する別の方法として、「サーバーのすべての現行Webサービスの表示」の説明に従って、すべてのWebサービスが表示されているサーバー全体の「Webサービスのサマリー」ページに移動し、エンドポイント名をクリックして特定の「Webサービス・エンドポイント」ページに移動することもできます。
SOAコンポジット・アプリケーションのWebサービス・エンドポイント構成を表示する手順
「SOAコンポジットのWebサービスと参照の表示」の説明に従って、SOAコンポジットのホームページに移動します。
ページのサービスと参照セクションで、必要に応じてサービスまたは参照の名前をクリックして、サービス・ホームまたは参照ホームページを表示します。
Sサービス・ホームまたは参照ホームページから、次の内容を実行できます。
まだ選択されていない場合は「ダッシュボード」タブをクリックし、サーバーを起動してから現在までの受信メッセージとフォルトの合計数、およびメッセージ名、フォルトの時間、フォルトのタイプ(ビジネスまたはシステム)を含む最近拒否されたメッセージのグラフ表示を確認します。
「ポリシー」タブをクリックして、そのエンドポイントに添付されているポリシーを表示または変更します。
フォルトと拒否されたメッセージタブをクリックして、エラー・メッセージ、フォルトの時間、関連するコンポジット・インスタンスIDなどの詳細を含む、フォルトと拒否されたメッセージのリストを表示します。
「プロパティ」タブをクリックして、そのエンドポイントの構成を表示および変更します。
SOAコンポジット・エンドポイントの詳細については、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのバインディング・コンポーネントの管理に関する項を参照してください。
Webサービス・エンドポイント(ポート)の詳細を表示する手順
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、アプリケーションがデプロイされるWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
「アプリケーションのWebサービスの表示」の説明に従って、WLSTコマンドlistWebServices
を使用して、アプリケーションのWebサービスのリストを表示します。
listWebServicePorts
コマンドを使用して、Webサービスのエンドポイント名とエンドポイントURLを表示します。
listWebServicePorts(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName)
たとえば、WsdlConcreteService
のエンドポイントを表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServicePorts("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb", "web","{http://namespace/}WsdlConcreteService") WsdlConcretePort http://host.example.com:7001/jaxwsejb/WsdlAbstract
listWebServiceConfiguration
コマンドを使用して、Webサービス・エンドポイントの構成の詳細を表示します。
listWebServiceConfiguration(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName,[subjectName])
たとえば、WsdlConcretePort
の構成の詳細を表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServiceConfiguration("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws", "jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService","WsdlConcretePort") enable: true enableREST: false maxRequestSize: -1 loggingLevel: NULL
listWebServicePolicies
コマンドを使用して、Webサービス・エンドポイントに添付されたポリシーを表示します。
listWebServicePolicies(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName,subjectName)
たとえば、WsdlConcretePort
エンドポイントに添付されたポリシーとポリシーのオーバーライド設定を表示するには、次のようにします。
wls:/wls_domain/serverConfig> listWebServicePolicies("/wls_domain/AdminServer/jaxwsejb30ws", "jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService","WsdlConcretePort") WsdlConcretePort : addressing : oracle/wsaddr_policy , enabled=true management : oracle/log_policy , enabled=true security : oracle/wss_username_token_service_policy, enabled=true Attached policy or policies are valid; endpoint is secure.
WLSTコマンドおよびその引数の詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
次の項では、アプリケーションのWebサービス・クライアントの表示方法について説明します。
次のセクションで説明されているように、Webサービスの表示手順は、アプリケーション・タイプ(SOA参照、ADF DC、WebCenter、または非同期コールバック・クライアント)によって異なります。
SOA参照クライアントを表示するには、次の手順を使用します。
ナビゲータ・ペインで、SOAデプロイのプラス記号(+)をクリックします。
soa-infraを選択し、SOAパーティション(たとえば、defaultパーティション)を開き、目的のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。
SOAコンポジットのホームページが表示されます。
選択されていない場合は、「ダッシュボード」タブをクリックします。
ページのサービスと参照部分で、表示するSOA参照を選択します。
参照ホームページで、タブをクリックしてクライアント・データを表示します。
次の手順を使用して、ADF DC Webサービス・クライアント、ADF JAX-WS Indirection ProxyまたはWebCenterクライアントなどの接続ベースのWebサービス・クライアントを表示します。
ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。
「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。
「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「ADF」→ADF接続の構成を選択します。
ADF接続の構成ページで、ページの「Webサービス接続」セクションから接続を選択し、次に「Webサービスの構成」リストからエンドポイントを選択します。
「Webサービスの構成」ページで、タブをクリックしてクライアント・データを表示します。
WebCenterポートレットを表示するには、次の手順を使用します。
ナビゲータ・ペインで、WebCenterフォルダおよびWebCenter Spacesフォルダのプラス記号(+)をクリックし、WebCenterスペースを表示します。
表示するWebCenterスペースの名前をクリックします。
WebCenterメニューから、設定→「サービス構成」を選択します。
WebCenterサービス構成ページが表示されます。
「ポートレット・プロデューサ」を選択して、WebCenterポートレットを表示します。
Java EE Webサービス・クライアントを表示するには、次の手順を使用します。
ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、Java EEアプリケーションを選択します。
「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。
「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「Webサービス」を選択します。
「Webサービス(Java EE)」ホームページが表示されます。
「Java EE Webサービス・クライアント」タブを選択して、アプリケーション内でクライアントを表示します。
「監視」タブを使用して、アプリケーション内のランタイム・クライアント・インスタンスを表示します。
「構成」タブを使用して、クライアント・ポートを表示し、ポリシーを添付または解除します。
非同期のWebサービス・コールバック・クライアントを表示するには、次の手順を使用します。コールバック・クライアントは、非同期Webサービスが呼出し元にレスポンスを返すためにのみ使用されます。詳細は、Oracle Infrastructure Webサービス開発者ガイドの非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、非同期Webサービスのエンドポイントに移動します。
エンドポイント・ページの右上角のコールバック・クライアントをクリックします。
WLSTコマンドを使用してWebサービス・クライアントを表示するには、次の手順を使用します。
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、アプリケーションがデプロイされるWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
WLSTコマンドlistWebServiceClients
を使用して、Webサービス・クライアントのリストを表示します。
listWebServiceClients(application,composite,[detail])
このコマンドにより、アプリケーション、SOAコンポジット、またはドメインのクライアントのリストを表示できます。アプリケーションまたはSOAコンポジットのクライアント情報をリストするには、該当する引数を指定します。アプリケーションまたはSOAコンポジットを指定しない場合は、このコマンドにより、ドメインの各サーバー・インスタンスのすべてのアプリケーションとコンポジットのすべてのWebサービス・クライアントに対して、モジュール名、モジュール・タイプ、およびSOA参照名などの情報が出力されます。エンドポイントおよびポリシーを含む、各クライアントに関する詳細を表示するには、detail
引数をtrue
に設定します。
たとえば、次のようにします。
wls:/soainfra/serverConfig> listWebServiceClients(detail=true)
/soainfra/soa_server1/soa-infra :
compositeName=default/SampleSOAFirstPrj[1.0], moduleType=soa, serviceRefName=ReferenceToSecondSOA
BPELProcess1_pt serviceWSDLURI=
http://localhost:8001/soa-infra/services/default/
SampleSOASecondPrj/BPELProcess1.wsdl
oracle.webservices.contentTransferEncoding=base64
oracle.webservices.charsetEncoding=UTF-8
oracle.webservices.operationStyleProperty=document
oracle.webservices.soapVersion=soap1.1
oracle.webservices.chunkSize=4096
oracle.webservices.preemptiveBasicAuth=false
oracle.webservices.session.maintain=false
oracle.webservices.encodingStyleProperty=
http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/
oracle.webservices.donotChunk=true
No attached policies found; endpoint is not secure.
/soainfra/AdminServer/ADFDCApp :
moduleName=adfdc, moduleType=wsconn, serviceRefName=AppModuleService
AppModuleServiceSoapHttpPort serviceWSDLURI=
http://localhost:8001/ADF-App-context-root/
AppModuleService?wsdl
security : oracle/wss_username_token_client_policy, enabled=true
Attached policy or policies are valid; endpoint is secure.
出力にはSOAコンポジットdefault/SampleSOAFirstPrj[1.0]
のSOA参照が表示されることに注意してください(serviceRefName
引数を使用した場合)。SOAコンポジットのSOA参照をリストするには、コマンドでコンポジット名を指定します(例: listWebServiceClients(None,'default/SampleSOAFirstPrj[1.0]')
)。
ADFおよびWebCenterクライアントは、出力ではmoduleType=wsconn
引数によって指定されます。
WLSTコマンドおよびその引数の詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
WebサービスのWSDLドキュメントを表示するには、次の手順に従ってください。
WebサービスのWSDLドキュメントを表示する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「WSDLドキュメント」フィールドで、エンドポイント名をクリックしてWebサービスのWSDLを表示します(図6-5)。
Webサービス・エンドポイント(またはポート)を構成するには、次の手順に従ってください。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスおよびプロパイダにのみ適用されます。 Oracle Infrastructure Webサービス・プロバイダは、java.xml.ws.Providerインタフェースを実装しています。「Webサービス・エンドポイント」ページに「実装クラス」を表示し、構成プロパティのサブセットを提供します。 |
Fusion Middleware Controlを使用してWebサービス・エンドポイントを構成するには、次の手順を使用します。
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
構成属性を設定して「適用」をクリックします。
構成属性の設定に関する詳細は、次の項を参照してください。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
WLSTを使用してWebサービス・エンドポイント(ポート)を構成するには、次の手順を使用します。
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、アプリケーションがデプロイされるWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
「アプリケーションのWebサービスの表示」の説明に従って、WLSTコマンドlistWebServices
を使用して、アプリケーションのWebサービスのリストを表示します。
listWebServicePorts
コマンドを使用して、Webサービスのエンドポイント名とエンドポイントURLを表示します。
listWebServicePorts(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName)
たとえば、WsdlConcreteService
のエンドポイントを表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServicePorts("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws",None,"web", "{http://namespace/}WsdlConcreteService") WsdlConcretePort http://host.example.com:7001/jaxwsejb/WsdlAbstract
listWebServiceConfiguration
コマンドを使用して、Webサービス・エンドポイントの構成の詳細を表示します。
listWebServiceConfiguration(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName,[subjectName])
たとえば、WsdlConcretePort
の構成の詳細を表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServiceConfiguration("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb", "web","{http://namespace/}WsdlConcreteService","WsdlConcretePort") enable: true enableREST: false maxRequestSize: -1 loggingLevel: NULL
別の方法として、「サーバーのすべての現行Webサービスの表示」の「WLSTを使用したドメインのWebサービスの表示」に示すように、listWebServices
コマンドでdetail
引数にtrue
を設定して、エンドポイントの構成の詳細を表示することもできます。
setWebServiceConfiguration
コマンドを使用して、エンドポイント構成を設定または変更します。itemProperties
引数を使用して、設定または変更するプロパティを指定します。
setWebServiceConfiguration(application,moduleOrCompName,moduleType, serviceName,subjectName,itemProperties)
たとえば、WsdlConcretePort
のロギング・レベルをSEVEREに変更するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws", "jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService","WsdlConcretePort", [("loggingLevel","SEVERE")]) Please restart application to uptake the policy changes.
構成プロパティの詳細は、次の項を参照してください。
注意: 構成項目に認識できないプロパティ名または不正な値が含まれる場合は、その設定コマンドは拒否され、エラー・メッセージが表示されます。 |
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
WLSTコマンドおよびその引数の詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
Webサービス・アプリケーションがデプロイされると、エラーが発生しない場合、Webサービス・エンドポイントがデフォルトで有効化されます。エラーが発生した場合、Webサービス・アプリケーションはデプロイされますが、Webサービス・エンドポイントは有効化されません。
Webサービスを無効化して、一時的にWebサービスを使用不可にすることが必要な場合があります。たとえば、無効なポリシー参照を修正する必要がある場合です。Webサービスを無効化すると、Webサービスへのリクエストが失敗します。Webサービスを無効化するには、Webサービスがリクエストを受信するエンドポイントを使用不可にする必要があります。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスにのみ適用されます。 |
ADFまたはWebCenterのWebサービス・エンドポイントを無効にする手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「Webサービス・エンドポイント」ページで、「構成」タブをクリックします。
「エンドポイント有効」フィールドで、メニューから「無効」を選択して、「適用」をクリックします。
そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
WLSTを使用してWebサービス・エンドポイント(ポート)を無効化するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。エンドポイントを無効化するには、itemProperties
引数のenable
プロパティをfalse
に設定し、有効化するにはtrue
に設定します。
このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
たとえば、エンドポイントWsdlConcretePort
を無効化するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration ("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService", "WsdlConcretePort",[("enable","false")]) Please restart application to uptake the policy changes.
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
Webサービス・エンドポイントを有効化または無効化すると、Representational State Transfer(REST)形式のメッセージを受信できます。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスにのみ適用されます。 |
Webサービス・スタイルを有効化または無効化する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
「RESTの有効化」フィールドで、メニューから「TRUE」を選択してRESTを有効化するか、「FALSE」を選択してRESTを無効化して、「適用」をクリックします。
図6-8は、ADFまたはWebCenterエンドポイントの「RESTの有効化」フィールドの位置を示しています。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
WLSTを使用してWebサービス・エンドポイント(ポート)でのREST形式のメッセージの受信を有効化または無効化するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。REST形式を有効化するには、itemProperties
引数のenableREST
プロパティをtrue
に設定し、無効化するにはfalse
に設定します。
このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
たとえば、WsdlConcretePort
に対してREST形式を有効化するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration ("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService", "WsdlConcretePort",[("enableREST","true")]) Please restart application to uptake the policy changes.
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
次の手順では、WebサービスWSDLドキュメントの表示を有効化または無効化する方法について説明します。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスおよびプロパイダにのみ適用されます。 |
WebサービスWSDLドキュメントの表示を有効化または無効化する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
「WSDL対応」フィールドで、メニューから「TRUE」を選択してWSDLの表示を有効化するか、「FALSE」を選択してWSDLの表示を無効化して、「適用」をクリックします。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
Webサービス・エンドポイント(ポート)に対してWSDLドキュメントの表示を有効化または無効化するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。WSDL表示を有効化するには、itemProperties
引数のenableWSDL
プロパティをtrue
に設定し、無効化するにはfalse
に設定します。
このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
たとえば、WsdlConcretePort
に対してWSDL表示を有効化するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration ("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb","web", "{http://namespace/}WsdlConcreteService","WsdlConcretePort",[("enableWSDL","true")]) Please restart application to uptake the policy changes.
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
次の手順では、Webサービス・メタデータの交換を有効化または無効化する方法について説明します。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスにのみ適用されます。 |
メタデータの交換を有効化または無効化する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
メタデータ交換の有効化フィールドで、メニューから「TRUE」を選択してメタデータの交換を有効化するか、「FALSE」を選択してメタデータの交換を無効化して、「適用」をクリックします。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
次の手順では、Fusion Middleware ControlおよびWLSTを使用してWebサービスのテスト・エンドポイントを有効化または無効化する方法について説明します。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスおよびプロパイダにのみ適用されます。 |
Webサービス・テスト・エンドポイントを有効化または無効化するには:
注意: このフラグは、「Webサービスのテスト」リンクの可用性は制御しません。 |
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
エンドポイント・テストの有効化フィールドで、メニューから「TRUE」を選択してテスト・エンドポイントを有効化するか、「FALSE」を選択してテスト・エンドポイントを無効化して、「適用」をクリックします。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
Webサービスのテスト・エンドポイントを有効化または無効化するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。テスト・エンドポイントを有効化するには、itemProperties
引数のenableTestPage
プロパティをtrue
に設定し、無効化するにはfalse
に設定します。
このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
たとえば、WsdlConcretePort
に対してテスト・エンドポイントを有効化するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration ("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService", "WsdlConcretePort",[("enableTestPage","true")]) Please restart application to uptake the policy changes.
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
次の手順では、スキーマに対してリクエスト・メッセージの検証を有効化または無効化する方法について説明します。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスにのみ適用されます。 |
スキーマ検証を有効化または無効化する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
スキーマ検証フィールドで、メニューから「TRUE」を選択してスキーマ検証を有効化するか、「FALSE」を選択してスキーマ検証を無効化して、「適用」をクリックします。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
WebLogic Webサービスは、WS-CoordinationおよびWS-AtomicTransaction(WS-AT)仕様をサポートしています。そのため、Webサービスの原子性トランザクションを構成して、Oracle WebLogic Serverと、WebSphere、Microsoft .NETなどの他のベンダーのトランザクション処理システムとの相互運用性を有効にできます。
Webサービスの原子性トランザクションは、WebLogic JAX-WSのWebサービスと、SOAのWebサービスおよび参照でサポートされています。次の項目で説明されているように、Webサービスの原子性トランザクションは、設計時に有効にして構成できます。
Programming Advanced Features of JAX-WS Web Services for Oracle WebLogic ServerのWebサービスの原子性トランザクションの使用に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のWS原子性トランザクションのサポートに関する項
WebLogic JAX-WS Webサービスの場合は、WebLogic Server管理コンソールを使用して、デプロイ時にWebサービスの原子性トランザクションを構成できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプのWebサービスの原子性トランザクションの構成に関する項を参照してください。
SOAのWebサービスおよび参照の場合は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、サービスまたは参照のエンドポイントで、デプロイ時にWebサービスの原子性トランザクションを構成できます。この2つのインタフェースを使用した詳細手順については、次の項を参照してください。
SOA参照でのWebサービスの原子性トランザクションの構成に関する詳細は、「Webサービス・クライアントの構成」を参照してください。
SOA Webサービスの原子性トランザクションを構成する手順
「SOAコンポジットのWebサービスと参照の表示」の説明に従って、SOAコンポジットのホームページに移動します。
ページのサービスと参照セクションで、構成するサービスを選択します。
サービス・ホームページで、「プロパティ」タブをクリックします。
原子性トランザクションのバージョンフィールドで、SOAサービスでサポートされる、Webサービス・原子性トランザクションのコーディネーション・コンテキストのバージョンを選択します。トランザクション全体で同じ値を指定する必要があります。有効な値は次のとおりです。
WSAT10
WSAT11
WSAT12
デフォルト
Defaultを選択すると、3つのバージョンすべてがサポートされます。
注意: このプロパティは、同期操作のみを伴うSOA Webサービス、ならびに同期操作および非同期操作の両方を伴うWebサービスと連動します。非同期操作のみを伴うSOA Webサービスとは連動しません。 |
原子性トランザクション・フロー・オプションフィールドで、トランザクション・コーディネーション・コンテキストをトランザクション・フローを使用してSOA Webサービスに渡すかどうかを選択します。
SOA Webサービスで有効な値は、次のとおりです。
Never - トランザクション・コーディネーション・コンテキストをエクスポートしません。これがデフォルトです。
Supports - トランザクションが有効な場合、トランザクション・コーディネーション・コンテキストをエクスポートします。
Mandatory - トランザクション・コーディネーション・コンテキストをエクスポートします。有効なトランザクションがない場合は、例外がスローされます。
注意: このプロパティは、同期操作のみを伴うWebサービス、ならびに同期操作および非同期操作が組み合せられたWebサービスと連動します。非同期操作のみを伴うWebサービスでは機能しません。 |
「適用」をクリックします。
WLSTを使用してSOA Webサービス・エンドポイントの原子性トランザクションを構成するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
注意: SOA参照のWebサービス原子性トランザクションを構成するには、 |
次の表に示すように、itemProperties
引数の値を指定します。
表6-1 SOA Webサービス・原子性トランザクションのWLST構成プロパティ
プロパティ | 説明 | 有効な値 |
---|---|---|
|
原子性トランザクションのフロー・オプション |
|
|
原子性トランザクションのバージョン |
|
たとえば、default/SimpleApproval[1.0]
SOAコンポジット・アプリケーションのWebサービス・エンドポイントTaskService_pt
に対して原子性トランザクションを構成するには、次のコマンドを使用します。
wls:/soa-infra/serverConfig>setWebServiceConfiguration ("soa-infra","default/SimpleApproval[1.0]","soa","client", "TaskService_pt",[("wsat.flowOption","MANDATORY"),("wsat.version", "DEFAULT")])
設定を検証するには、list(None,None,true)
コマンドを使用します。
wls:/soainfra/serverConfig>listWebServices(None,None,true) /soainfra/soa_server1/soa-infra:
compositeName=default/SimpleApproval[1.0], moduleType=soa,
serviceName=client
enableTestPage: true
enableWSDL: true
TaskService_pt http://myhost:8001/soa-infra/services/default/SimpleApproval!1.0/client
enable: true
enableREST: false
enableSOAP: true
maxRequestSize: -1
loggingLevel: NULL
wsat.flowOption: MANDATORY
wsat.version: DEFAULT
No policies attached; endpoint is not secure.
注意:
|
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
次の項に示す手順を使用して、Webサービスへのリクエスト・メッセージの最大サイズを構成できます。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスおよびプロパイダにのみ適用されます。 |
リクエスト・メッセージのサイズを設定する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、「Webサービス・エンドポイント」ページまたはSOAコンポジットの「サービス・ホーム」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。SOAコンポジットの場合は、「プロパティ」タブをクリックします。
「最大リクエスト・サイズ」および「最大リクエスト・サイズの単位」を設定して、「適用」をクリックします。
注意: 「最大リクエスト・サイズ」を、最大リクエスト・サイズがないことを示す-1に設定すると、「最大リクエスト・サイズの単位」設定は無効になり、デフォルトのbytesになります。 |
-1に設定すると、メッセージのサイズは制限されません。または、テキスト・ボックスに数値を入力して測定単位を選択することで、メッセージに最大制限を設定できます。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
Webサービス・エンドポイント(ポート)に対してリクエスト・メッセージのサイズを設定するには、setWebServiceConfiguration
コマンドを使用します。itemProperties
引数のmaxRequestSize
プロパティに目的の値を設定します。長い整数値を入力して最大値を設定するか、-1
を入力してメッセージのサイズを無制限にします。デフォルトは-1
です。
このコマンドを使用する手順は、「Webサービス・エンドポイントの構成」の「WLSTの使用」で説明されています。
たとえば、WsdlConcretePort
に対してメッセージを制限しないように設定するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceConfiguration ("/wls-domain/AdminServer/jaxwsejb30ws","jaxwsejb","web","{http://namespace/}WsdlConcreteService", "WsdlConcretePort",[("maxRequestSize","-1")])
このWLSTコマンドについての詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
Webサービスを同期的に起動する場合、起動するクライアント・アプリケーションは、レスポンスが返されるまで作業を続行できません。レスポンスがすぐに返される場合は、このWebサービスの起動方法は適切と言えます。ただし、リクエストの処理は遅延することがあるため、クライアント・アプリケーションが作業を続行し、後でレスポンスを処理する方が便利な場合もよくあります。Webサービスを非同期で呼び出すことで、クライアントは中断されずに処理を続行でき、非同期レスポンスが返されたときに通知されます。
非同期Webサービスの開発に関する詳細は、Oracle Infrastructure Webサービス開発者ガイドの非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。
次の手順では、デプロイされる非同期Webサービスの構成方法について説明します。「非同期のWebサービス・コールバック・クライアントの構成」の説明に従って、非同期のコールバック・クライアントを構成することもできます。
非同期Webサービスを構成する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
非同期Webサービスのエンドポイント名をクリックして、「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
非同期Webサービスの場合は、上部の非同期フラグが「True」に設定されます。非同期Webサービスの詳細を示す次のフラグを確認します。
リクエスト・キューに対するトランザクションの有効化: トランザクションがリクエスト・キューで有効かどうかを指定するフラグ。
レスポンス・キューの使用: レスポンス・キューを使用するかどうかを指定するフラグ。「False」に設定すると、レスポンスは格納されずにWebサービス・クライアントに直接送信されます。
レスポンス・キュー用に有効化されたトランザクション: トランザクションがレスポンス・キューで有効かどうかを指定するフラグ。
これらのフラグは、設計時に構成されます。詳細は、Oracle Infrastructure Webサービス開発者ガイドの非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。
「Webサービス・エンドポイント」ページで、「構成」タブをクリックします。
ページの「非同期Webサービス」セクションで、表6-2に定義されている構成プロパティを設定できます。
表6-2 非同期Webサービスの構成プロパティ
構成プロパティ | 説明 |
---|---|
JMSリクエスト・キューのコネクション・ファクトリ名 |
JMSリクエスト・キューのコネクション・ファクトリの名前。デフォルトでは、ベース・ドメインで提供されるデフォルトのJMSコネクション・ファクトリ、weblogic.jms.XAConnectionFactoryが使用されます。 |
JMSリクエスト・キュー名 |
リクエスト・キューの名前。デフォルトでは、oracle.j2ee.ws.server.async.DefaultRequestQueueキューが使用されます。 |
JMSレスポンス・キューのコネクション・ファクトリ名 |
JMSレスポンス・キューのコネクション・ファクトリの名前。デフォルトでは、ベース・ドメインで提供されるデフォルトのJMSコネクション・ファクトリ、weblogic.jms.XAConnectionFactoryが使用されます。 |
JMSレスポンス・キュー名 |
リクエスト・キューの名前。デフォルトでは、キューoracle.j2ee.ws.server.async.DefaultResponseQueueが使用されます。 |
JMSシステム・ユーザー |
JMSキューの使用を許可されているユーザー。デフォルトでは、このプロパティはOracleSystemUserに設定されます。 注意: 大多数のユーザーでは、OracleSystemUserで十分です。ただし、このユーザーをセキュリティ・レルムの別のユーザーに変更する必要がある場合は、「非同期WebサービスのJMSシステム・ユーザーの変更」に示す手順に従って変更できます。 |
「適用」をクリックします。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
注意: アプリケーションの停止から再起動まで、約30秒間(または「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間と同じ時間)待機する必要があります。この間に、アプリケーションを停止する前にサーバーですべてのグローバル・トランザクションを完了させます。「正常な停止のタイムアウト」に設定された時間待機しない場合、アプリケーションは適切に再起動されず、アクセスできなくなります。「正常な停止のタイムアウト」時間の待機を避けるには、アプリケーションを2回再起動します。 |
Webサービスにoracle/wsmtom_policyポリシーを添付すると、MTOMがサポートされます。このポリシーを有効化または無効化することで、WebサービスのMTOMを有効化または無効化できます。詳細は、「単一のポリシー・サブジェクトに対するポリシーの有効化または無効化」を参照してください。
MTOMを有効化または無効化した後は、アプリケーションを再起動する必要があります。
注意: この項で説明する手順は、Oracle Infrastructure Webサービスにのみ適用されます。 |
SOA参照、ADFデータ・コントロール、および非同期Webサービスのコールバック・クライアントを含む、アプリケーションのWebサービス・クライアントには、表6-3で定義されている構成プロパティを設定できます。
表6-3 Webサービス・クライアントの構成プロパティ
構成プロパティ | プロパティ名 | 説明 |
---|---|---|
一般 |
||
UDDI ServiceKey (SOA参照クライアントのみ) |
oracle.soa.uddi.serviceKey |
UDDIをエンドポイントのランタイム解決に使用する場合は、Oracle Service Registry(OSR)のサービス・キーを指定します。 詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management SuiteのOracle Service Registry Integrationのエンドポイント参照とサービス・キーの変更に関する項を参照してください。 |
エンドポイント・アドレス |
javax.xml.ws.service.endpoint.address |
クライアントのリクエスト送信先のエンドポイントURL。 注意: このプロパティは、非同期Webサービスのコールバック・クライアントには使用できません。 |
セッションの維持 |
javax.xml.ws.session.maintain |
セッションを維持するかどうかを指定するフラグ。 注意: このプロパティは、非同期Webサービスのコールバック・クライアントには使用できません。 |
原子性トランザクションのバージョン (SOA参照クライアントのみ) |
wsat.version |
アウトバウンド・メッセージのみに使用されるSOA Webサービス原子性トランザクションのコーディネーション・コンテキストのバージョンを指定します。 トランザクション全体で同じ値を指定する必要があります。 有効な値は、WSAT10、WSAT11、WSAT12、Defaultです。 フロー・オプションをWSDL Drivenに設定すると、バージョンを指定できないことに注意してください。WSDLで通知されるバージョンが使用されます。 フロー・オプションをSupportsまたはMandatoryに設定して、Defaultオプションを指定した場合は、WSAT10が使用されます。 注意: WLSTでは、有効な値、「WSAT10」、「WSAT11」、「WSAT12」、および「DEFAULT」を指定する必要があります。無効な値を使用すると、エラー・メッセージが出力されます。 |
原子性トランザクション・フロー・オプション (SOA参照クライアントのみ) |
wsat.flowOption |
トランザクション・コーディネーション・コンテキストがトランザクション・フローにより渡されるかどうかを指定します。 SOA参照クライアントに有効な値は、次のとおりです。
注意: WLSTでは、有効な値、「NEVER」、「SUPPORTS」、「MANDATORY」、または「WSDLDriven」を指定する必要があります。無効な値を使用すると、エラー・メッセージが出力されます。 |
HTTPチャンク |
||
チャンクの中止 |
oracle.webservices.donotChunk |
クライアント・リクエストに対してチャンクを有効にするかどうかを指定するフラグ。 |
チャンク・サイズ(バイト) |
oracle.webservices.chunkSize |
リクエスト・チャンクのサイズ(バイト)。 |
HTTPタイムアウト |
||
HTTP読取りタイムアウト(ミリ秒) |
oracle.webservices.httpReadTimeout |
リクエスト読取りのタイムアウトの長さ(ミリ秒)。 |
HTTP接続タイムアウト(ミリ秒) |
oracle.webservices.httpConnTimeout |
リクエスト接続のタイムアウトの長さ(ミリ秒)。 |
HTTP Basic認証 |
||
HTTPユーザー名 |
(javax.xml.ws.security.auth.username) oracle.webservices.auth.username |
認証されたHTTPユーザー名。 |
HTTPユーザー・パスワード |
(javax.xml.ws.security.auth.password) oracle.webservices.auth.password |
認証されたHTTPユーザーのパスワード。 |
割込み |
oracle.webservices.preemptiveBasicAuth |
要求されなくてもリクエストと一緒にセキュリティを送信するかどうかを指定するフラグ。 |
HTTPプロキシ |
||
プロキシ・ホスト |
oracle.webservices.proxyHost |
クライアントのリクエスト送信先となるプロキシのURL。 |
プロキシ・ポート |
oracle.webservices.proxyPort |
プロキシのポート番号。 |
プロキシ・ユーザー名 |
oracle.webservices.proxyUsername |
プロキシにアクセスするための有効なユーザー名。 |
プロキシ・ユーザー・パスワード |
oracle.webservices.proxyPassword |
プロキシにアクセスするための有効なパスワード。 |
プロキシ・レルム |
oracle.webservices.proxyAuthRealm |
プロキシによって使用されるレルム。 |
プロキシ認証タイプ |
oracle.webservices.proxyAuthType |
プロキシによって使用される認証タイプ。 |
次の項では、Fusion Middleware ControlおよびWLSTを使用してWebサービス・クライアントを構成する方法について説明します。
次の手順では、SOA参照、ADF DC WebCenter、および非同期Webサービス・コールバック・クライアントの構成方法について説明します。
次の手順では、SOA参照の構成方法について説明します。
「SOA参照の表示」の説明に従って、SOA参照を表示します。
「プロパティ」タブをクリックします。
必要に応じてプロパティ値を設定します。表6-3を参照してください。
「適用」をクリックします。
次の手順では、ADF DC Webサービス・クライアントの構成方法について説明します。
「接続ベースのWebサービス・クライアントの表示」で説明するように、ADF DC Webサービス・クライアントを表示します。
「構成」タブをクリックします。
必要に応じて構成値を設定します。表6-3を参照してください。
「適用」をクリックします。
次の手順では、非同期Webサービスのコールバック・クライアントの構成方法について説明します。コールバック・クライアントは、非同期Webサービスが呼出し元にレスポンスを返すためにのみ使用されます。詳細は、Oracle Infrastructure Webサービス開発者ガイドの非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。
非同期Webサービスのコールバック・クライアントを構成する手順
「Webサービス・エンドポイントの詳細の表示」の説明に従って、非同期Webサービスのエンドポイントに移動します。
エンドポイント・ページの右上角のコールバック・クライアントをクリックします。
「構成」タブをクリックします。
必要に応じて構成値を設定します。表6-3を参照してください。
「適用」をクリックします。
WLSTを使用してWebサービスのクライアント・エンドポイント(ポート)を構成するには、次の手順を使用します。
「WebサービスのカスタムWLSTコマンドへのアクセス」の説明に従って、アプリケーションがデプロイされるWebLogic Serverの実行中のインスタンスに接続します。
「Webサービス・クライアントの表示」の説明に従って、WLSTコマンドlistWebServiceClients
を使用して、アプリケーションでWebサービス・クライアントのリストを表示します。
listWebServiceClientPorts
コマンドを使用して、Webサービス・クライアントのエンドポイント名とエンドポイントURLを表示します。
listWebServiceClientPorts(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceRefName)
たとえば、サービス参照client
のエンドポイントを表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServiceClientPorts('/base_domain/AdminServer/application1#V2.0', 'test1','wsconn','client') HelloWorld_pt
listWebServiceClientStubProperties
コマンドを使用して、Webサービス・クライアント・エンドポイントの構成の詳細を表示します。
listWebServiceClientStubProperties(application, moduleOrCompName, moduleType, serviceRefName,portInfoName)
たとえば、HelloWorld_pt
の構成の詳細を表示するには、次のようにします。
wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServiceClientStubProperties('/base_domain/AdminServer/application1#V2.0', 'test1','wsconn','client','HelloWorld_pt') keystore.recipient.alias=A1 saml.issuer.name=B1 user.roles.include=C1
別の方法として、「Webサービス・クライアントの表示」の「WLSTの使用」に示すように、listWebServiceClients
コマンドでdetail
引数にtrue
を設定して、エンドポイントの構成の詳細を表示することもできます。
次のいずれかを実行します。
setWebServiceClientStubProperty
コマンドを使用して、Webサービスのクライアント・エンドポイントの単一スタブ・プロパティを設定または変更します。propName
引数およびpropValue
引数を使用して、設定または変更するプロパティを指定します。プロパティを削除するには、propValue
引数に空白を指定します。
setWebServiceClientStubProperty(application,moduleOrCompName,moduleType, serviceRefName,portInfoName,propName,[propValue])
たとえば、HelloWorld_pt
に対してkeystore.recipient.alias
をoracle
に変更するには、次のコマンドを使用します。
wls:/wls-domain/serverConfig> setWebServiceClientStubProperty('/base_domain/AdminServer/application1#V2.0', 'test1','wsconn','client','HelloWorld_pt','keystore.recipient.alias','oracle')
setWebServiceClientStubProperties
コマンドを使用して、Webサービスのクライアント・エンドポイントのプロパティのセットを構成します。properties
引数を使用して、設定または変更するプロパティを指定します。
setWebServiceClientStubProperties(application, moduleOrCompName, moduleType, serviceRefName, portInfoName, properties)
このコマンドは、クライアントに添付されたOracle WSMクライアント・セキュリティのすべてのスタブ・プロパティを構成またはリセットします。コマンドにリストする各プロパティは、指定した値に設定されます。以前に設定したプロパティがこのコマンドで明示的に指定されていない場合は、そのプロパティのデフォルトにリセットされます。デフォルトが存在しない場合、プロパティは削除されます。
たとえば、SOAコンポジット・アプリケーションdefault/SimpleRef[1.0]
のSOA参照エンドポイントTaskReference_pt
に対して原子性トランザクションを構成するには、次のコマンドを使用します。
wls:soainfra/serverConfig> setWebServiceClientStubProperties('soa-infra','default/SimpleRef[1.0]', 'soa','client', 'TaskReference_pt', [("wsat.flowOption","SUPPORTS"),("wsat.Version","DEFAULT")])
参照が正しく構成されていることを検証するには、次のコマンドを入力します。
wls:soainfra/serverConfig>listWebServiceClients(None, None, true)
/soainfra/soa_server1/soa-infra:
compositeName=default/SimpleRef[1.0], moduleType=soa, serviceRefName=client
TaskReference_pt
wsat.version=DEFAULT
wsat.flowOption=SUPPORTS
設定できるクライアント・プロパティに関する詳細は、表6-3 「Webサービス・クライアントの構成プロパティ」を参照してください。これらのプロパティを指定するには、「プロパティ名」の列に示す形式を使用します。
また、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」で説明されているプロパティを設定することもできます。
ADFおよびWebCenterアプリケーションの場合は、Webサービス・アプリケーションを再起動します。SOAコンポジットでは再起動する必要はありません。
WLSTコマンドおよびその引数の詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWebサービスのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。