この項では、オラクル社のJava Plug-inをWebブラウザ・プラグインとして使用する方法について説明します。Oracle Java Plug-inを使用すると、ユーザーがMozilla FirefoxまたはInternet Explorerを使用してOracle Formsアプリケーションを実行できるようになります。これにより、クライアントで特定のJava仮想マシン(JVM)を使用するように指定する機能が得られます。詳細は、http://www.oracle.com/technology/products/forms/index.html
にあるSun社のJava Plug-inの使用というホワイト・ペーパーを参照してください。
Oracleでは、Java Plug-inをサポートしています。詳細は、Java Plug-inのドキュメント(http://java.sun.com/products/plugin/reference/docs/index.html
)を参照してください。
JDK 1.4.1以降、Java Plug-inはLEGACY_LIFECYCLE
アプレット・パラメータをサポートしています。このパラメータをtrueに設定すると、ユーザーが別のページに移動しても実行アプレットが破棄されなくなります。また、次の場合を除き、ユーザーが元のページに戻ると、実行していたアプレットが再開されます。
ブラウザがアプレット定義に対するリクエストを再発行する必要があるとき。
そのリクエストへのレスポンスによって、元のリクエストから返されたアプレット定義とは異なるアプレット定義が生成されるとき。
特定の構成でLEGACY_LIFECYCLE
機能を使用するには、該当する構成セクション(formsweb.cfg
など)にLEGACY_LIFECYCLE=true
パラメータを追加します。
または、Formsアプリケーションの起動に使用されるURLでlegacy_lifecycle=true
を指定することもできます。この手法は、主にアプリケーション開発の際に役立ちます。
さらに、(legacy_lifecycle=true
を指定する)Formsアプリケーションを起動するブラウザで、JavaScriptが有効になっている必要があります。
HTMLファイルも特定のガイドラインに準拠している必要があります。製品に含まれているベースHTMLファイルは、必要なガイドラインに準拠しています。ただし、独自のベースHTMLファイルを作成するユーザーは、次のガイドラインに準拠してファイルを作成する必要があります。
ベースHTMLファイルのCOMMENTノード(ID: forms_plugin_info.
)で、serverURL属性をserverURL
変数の値(serverURL="%serverURL%"
)に定義する必要があります。
ベースHTMLファイルでserverURL
アプレット・パラメータを定義し、その値をappletServerURL
変数の値に指定する必要があります(Forms 11gより前のリリースでは、この値はserverURL
変数の値に設定されていました)。このためには、次のように指定します。
<PARAM NAME="serverURL" VALUE="%appletServerURL%">
および
serverURL="%appletServerURL%"
この指定は、ユーザーが作成したベースHTMLファイルのOBJECT定義とEMBEDコメントで行います。appletServerURL
変数を構成ファイルでは設定しないでください(設定しても、その値は無視されます)。この値はFormsで自動的に計算されます。構成ファイルまたは初期URLでlegacy_lifecycle=true
を設定しておけば、appletServerURL
変数は"?"となり、これによってFormsはCOMMENTノードのserverURL
属性を参照します(前述の説明を参照)。それ以外の場合、appletServerURL
はserverURL変数の値となります。
ベースHTMLファイルでlegacy_lifecycle
アプレット・パラメータを定義する必要がありますが、その値をハードコードしないようにします。この値は、legacy_lifecycle
変数の値と一致している必要があります。これは、Forms 11gでは、この変数はappletServerURL
変数の値にも影響を与えるためです(前述の説明を参照)。このためには、次のように指定します。
<PARAM NAME="legacy_lifecycle" VALUE="%legacy_lifecycle%">
および
legacy_lifecycle="%legacy_lifecycle%"
この指定は、ユーザーが作成したベースHTMLファイルのOBJECT定義とEMBEDコメントで行います。