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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Scripting Tool
11g リリース1 (10.3.6)
B61621-04
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B FAQ : WLST

この付録では、様々なWLST関連のよくある質問をリストします。

WLST全般

WLSTは、WebLogic Serverのどのバージョンでサポートされていますか。

WLSTオンラインは、WebLogic Server 11gリリース1(10.3.1、10.3.2、10.3.3および10.3.4)、10.3、10.0、9.x、8.1、および7.0でサポートされています。WLSTオフラインは、WebLogic Server 11gリリース1(10.3.1、10.3.2、10.3.3および10.3.4)、10.3、10.0、9.x、および8.1 SP5でサポートされています。

WLSTと、WebLogic Serverの既存のコマンド・ライン・ユーティリティ(wlconfig、weblogic.Deployerなど)はどのような関係にありますか。

WLSTの機能には、以下のWebLogic Serverコマンド・ライン・ユーティリティの機能が含まれます。

他のコマンド・ライン・ユーティリティや管理コンソールよりもWLSTの使用を選択するのは、どういう場合ですか。

WebLogicドメインの作成、構成、および管理には、WLST、コマンドライン・ユーティリティ、および管理コンソールを互換的に使用できます。どの方法を選択するかは、グラフィカル・インタフェースとコマンドライン・インタフェースのどちらを使用するか、およびスクリプトを使ってタスクを自動化できるかどうかによって決まります。

WLSTオンラインとWLSTオフラインの違いは何ですか。

WLSTは、オンライン (実行中の管理サーバーまたは管理対象サーバーのインスタンスに接続された状態)でも、オフライン (実行中のサーバーに接続されていない状態)でも使用できます。

WLSTオンラインは、アクティブなWebLogicドメインと対話し、JMXで管理されるWebLogic Server Javaオブジェクトである、管理対象Bean (MBean)への簡単なアクセスを提供します。オンラインのWLSTでは、構成の内部表現の一部として永続化される情報にアクセスできます。

WLSTオフラインでは、実行中のWebLogic Serverに接続しないで、構成ウィザードと同じ機能をサポートしながら、新しいWebLogicドメインを作成したり、既存のWebLogicドメインを更新したりできます。オフラインのWLSTでは、configディレクトリ内で永続化される情報にのみアクセスできます。

Jythonのサポート

WLSTで使用されているJythonのバージョンは何ですか。

WLSTスクリプト環境は、Javaのスクリプト・インタプリタである、Jython 2.2.1に基づいています。

WLST内から通常のJythonスクリプトを実行できますか。

はい。WebLogic Serverの開発者および管理者は、Jython言語構文に従って、環境上の要件を満たすようWebLogicスクリプト言語を拡張できます。詳細についてはhttp://www.jython.orgを参照してください。

WLSTの使用

サーバーでSSLポートまたは管理ポートが有効化されている場合、どうやってWLSTで接続すればいいでしょうか。

デモ用のSSLキーおよび証明書を使用するサーバーのSSLリスニング・ポートからWebLogic Serverインスタンスに接続する場合は、次のコマンドでWLSTを呼び出します。

java -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust weblogic.WLST

それ以外の場合は、コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。

java weblogic.WLST

エラーが発生した場合に、WLSTを続行させるか終了させるかを制御できますか。

はい。exitonerror変数で制御できます。WLSTでエラーが発生した場合に実行を終了するよう指定するには、この変数をtrueに、実行を続行するよう指定するにはfalseに設定します。この変数のデフォルトはtrueです。詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのWLST変数のリファレンスに関する項を参照してください。

各コマンドの後に(および)を指定し、引数を一重引用符または二重引用符で囲まなければならないのはなぜですか。

これは、正規のJython構文です。詳細についてはhttp://www.jython.orgを参照してください。

WLSTを使用して、サーバーを起動し、アプリケーションをデプロイし、その後サーバーを停止することはできますか。

はい。次のWLSTコマンド・グループの説明を参照してください。

WLSTは管理対象サーバーに接続できますか。

はい。管理対象サーバーには、connectコマンドを使用して接続できます。管理対象サーバーに接続した状態で、サーバーの実行時データを参照したり、現在の認証プロバイダのデータ・ストアにあるセキュリティ・データを管理(たとえば、ユーザーを追加および削除)することができます。WebLogicドメインの構成は変更できません。詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのconnectに関する項を参照してください。

WLSTで、プロパティ・ファイルに定義した変数を使用できますか。

はい。loadPropertiesコマンドを使用すれば、変数および値をプロパティ・ファイルからロードできます。スクリプト内で変数を使用すると、それらの変数はプロパティ・ファイルからの実際の値に置き換えられます。WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのloadPropertiesに関する項を参照してください。

configToScriptコマンドは、config.xml内のセキュリティMBeanを変換しますか。

はい。セキュリティMBeanは変換されます。ただし、組込みLDAPの情報は変換されません。

WebLogic MBeanServerに登録されているカスタムMBeanにはどうすればアクセスできますか。

実行時MBeanサーバー上のカスタムMBeanツリーにナビゲートするには、customコマンドを使用します。ドメイン実行時MBeanサーバー上のカスタムMBeanツリーにナビゲートするには、domainCustomコマンドを使用します。詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのツリー・コマンドに関する項を参照してください。

MBeanServerに登録されているMBeanがすべて表示されないのはなぜですか。

内部MBeanやドキュメントに記載されていないMBeanで、WLSTに表示されないものがあります。

WLSTオフラインでは、WLSTオンラインと同じMBeanが表示されないのはなぜですか。

WebLogic Serverのデフォルト値のほとんどは、パフォーマンスを最適化するため、WebLogicドメインの構成ファイルには保持されていません。この最適化が原因で、WLSTオフラインでは管理オブジェクト全体を表示できない場合があります(WebLogic Serverでは対応するXML要素をWebLogicドメインの構成ファイルに書き込んでいないため)。たとえば、WebLogicドメインがアクティブであるときにドメインのロギングのデフォルト重大度レベルを変更しなかった場合、WLSTオフラインではドメインのLog管理オブジェクトは表示されません。

WLSTオフラインで表示されない管理オブジェクトの属性のデフォルト値を変更する場合、最初にcreateコマンドを使用して管理オブジェクトを作成する必要があります。次に、cdを使用して管理オブジェクトに移動し、属性値を変更します。WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのcreateに関する項を参照してください。

カスタムMBeanを参照しているときに、[No stub Available]というエラー・メッセージが表示されるのはなぜですか。

カスタムMBeanを参照中は、cmo変数を使用できません。

HTTPを介してWebLogic Serverインスタンスに接続することはできますか。

HTTPを介してWebLogic Serverインスタンスに接続している場合は、そのWebLogic ServerインスタンスのTunnelingEnabled属性がtrueに設定されていることを確認してください。詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスのTunnelingEnabledに関する項を参照してください。

Antを介してWLSTを呼び出すことはできますか。

はい。Antスクリプト内で新しくweblogic.WLSTプロセスを生成し、スクリプト・ファイルを引数として渡すことができます。

WLSTスクリプトはサーバー側で実行できますか。

はい。Javaコード内でWLSTインタプリタのインスタンスを作成し、それを使ってWLSTコマンドおよびスクリプトを実行できます。その後、それらがサーバー側で実行されるよう、WLSTスクリプトを起動クラスまたはejbCreateの一部として呼び出せます。詳細については、「組込みモード」を参照してください。

WLSTはカスタマイズできますか。

はい。WLSTホーム・ディレクトリを更新して、カスタムWLSTコマンド、ライブラリ内のWLSTコマンド、およびJythonモジュールとしてのWLSTコマンドを定義できます。詳細については、「WLSTのカスタマイズ」を参照してください。

カスタムWLSTコマンドを実行するにはどうすればよいですか。

カスタムWLSTコマンドは、WebLogic Server WLSTコマンドと同様の方法で実行します。.pyファイルにカスタム・コマンドを定義すれば、WLSTコマンド・ラインおよびスクリプト内から利用できるようになります。

カスタムWLSTコマンドを含むFusion Middleware (FMW)コンポーネントをインストールした場合も、同様に、WLSTコマンド・ラインおよびスクリプト内からそのコマンドを使用できるようになります。FMWカスタムWLSTコマンドの使用方法については、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドの「Using Custom WLST Commands」を参照してください。

FMWカスタム・コマンドは、多くの(すべてではありません)既存のOracle ASCTLコマンドのWLSTバージョンです。使用可能なFMWコマンドの完全なリストと説明については、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。これらのコマンドは、WLSTコマンドラインでコマンドhelp()help('commandGroup')、およびhelp('commandName')を入力することでそれぞれのヘルプを表示できます。