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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
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69 ファンクション・プロバイダ・リファレンス

この章では、一連のデフォルトの標準ファンクション・プロバイダおよびその関連メソッドについて説明します。

ファンクション・プロバイダのメソッドは、シナリオから起動され、データ・プロバイダから返されるデータを操作できます。この章で説明する一連の標準ファンクション・プロバイダは、WebCenter Portalにデフォルトで用意されており、データ・プロバイダから返される結果に対して、一般的に必要とされる操作を行います。

カスタム・ファンクション・プロバイダの実装の詳細は、第68章「カスタム・ファンクション・プロバイダの実装」を参照してください。

表69-1に、標準ファンクション・プロバイダのメソッドの様々なカテゴリを示します。

表69-1 標準ファンクション・プロバイダのカテゴリ

ファンクション・プロバイダのカテゴリ 説明

キャッシュ・メソッド


名前付きキャッシュに対する操作を行います。

マップ・メソッド


Mapオブジェクトを作成および更新します。

リスト・メソッド


Listオブジェクトを作成および更新します。

文字列メソッド


一般的な文字列操作を行います。

日付メソッド


Dateオブジェクトを作成および操作します。

システム・メソッド


出力操作を行います。

コレクション・メソッド


コレクション・オブジェクトを作成、更新および変換します。

セキュリティ・メソッド


特定のロールのユーザーかどうか判定します。

CMISメソッド


CMISプロバイダをサポートします。

アクティビティ・グラフ・メソッド


アクティビティ・グラフ・プロバイダをサポートします。

セキュリティ・メソッド


ユーザーおよびロールに関する情報を取得できます。



キャッシュ・メソッド

名前付きOracle Coherenceキャッシュ・オブジェクトに対する操作を行います。

表69-2 キャッシュ・メソッド

使用するメソッド アクション

getCache


指定されたキャッシュ構成ファイル内のエントリを使用して、名前付きキャッシュを返します。

get


名前付きキャッシュ内のアドレス・キーの値を返します。

clear


名前付きキャッシュをクリアします。

getCustomCache


wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、カスタム・キャッシュを取得します。

getLargeCache


wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、大容量のキャッシュを取得します。

getMediumCache


wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、中容量のキャッシュを取得します。

getSmallCache


wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、中容量のキャッシュを取得します。

put


名前付きキャッシュに値を設定します。



getCache

指定されたキャッシュ構成ファイル内のエントリを使用して、名前付きキャッシュを返します。

引数

cacheConfigFile

(String)キャッシュ構成XMLファイルの名前。カスタム・ファンクション・プロバイダの場合、この構成ファイルはアプリケーションのクラスパス内に存在する必要があります。言い換えると、コールする側のクラスパス内であれば、どこにあっても構いません。

cacheName

(String)このメソッドにより返されるキャッシュの名前。

式言語の形式

${cache:getCache(configFile,cacheName)}

戻り値

com.tangosol.net.NamedCache

${cache:getCache('my-config.xml','mycache')} 

使用上の注意

なし。


get

指定されたキーのキャッシュのマップ先の値を返します。

引数

cacheName

(com.tangosol.net.NamedCache)キャッシュ・オブジェクト。

key

(Object)名前付きキャッシュ内のアドレスの値へのキー。

式言語の形式

${cache:getCache(cache, key)}

戻り値

(Object)指定されたキーのキャッシュのマップ先の値。

${cache:get(mycache, aKey)} 

使用上の注意

なし。


clear

名前付きキャッシュをクリアします。

引数

cacheName

(com.tangosol.net.NamedCache)キャッシュ・オブジェクト。

式言語の形式

${cache:getCache(cacheName)}

${cache:clear(aCache)} 

使用上の注意

なし。


getCustomCache

wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、カスタム・キャッシュを取得します。

引数

cacheName

(String) wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成されたキャッシュの名前。

式言語の形式

${cache:getCache("cacheName")}

(Object)指定されたキーのキャッシュのマップ先の値。

戻り値

(com.tangosol.net.NamedCache)キャッシュ・オブジェクト。

${cache:clear("aCache")} 

使用上の注意

なし。


getLargeCache

wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、大容量のキャッシュを取得します。デフォルトのキャッシュ・パラメータは、次のとおりです。

引数

cacheName

(String) wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された大容量のキャッシュの名前。

式言語の形式

${cache:getLargeCache("cacheName")}

戻り値

(com.tangosol.net.NamedCache) wcps-dp-large-<cacheName>という名前のキャッシュ・オブジェクト。

${cache:getLargeCache("aLargeCache")} 

使用上の注意

なし。


getMediumCache

wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、中容量のキャッシュを取得します。デフォルトのキャッシュ・パラメータは、次のとおりです。

引数

cacheName

(String) wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された中容量のキャッシュの名前。

式言語の形式

${cache:getMediumCache("cacheName")}

戻り値

(com.tangosol.net.NamedCache) wcps-dp-medium-<cacheName>という名前のキャッシュ・オブジェクト。

${cache:getMediumCache("aMediumCache")} 

使用上の注意

なし。


getSmallCache

wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された、小容量のキャッシュを取得します。デフォルトのキャッシュ・パラメータは、次のとおりです。

引数

cacheName

(String) wcps-dataprovider-cache-config.xmlに構成された小容量のキャッシュの名前。

式言語の形式

${cache:getSmallCache("cacheName")}

戻り値

(com.tangosol.net.NamedCache) wcps-dp-small-<cacheName>という名前のキャッシュ・オブジェクト。

${cache:getSmallCache("aSmallCache")} 

使用上の注意

なし。


put

名前付きキャッシュに値を設定します。

引数

cache

(com.tangosol.net.NamedCache)キャッシュ・オブジェクト。

key

(java.lang.Object)保存されたオブジェクトを識別するためのキー。

value

(java.lang.Object)キャッシュ対象のオブジェクト。

式言語の形式

${cache:put(aCache, aKey, aValue)}

戻り値

void

${cache:put(myCache, myKey, myValue)} 

使用上の注意

なし。


マップ・メソッド

Mapオブジェクトを操作するユーティリティ・メソッドです。

表69-3 マップ・メソッド

使用するメソッド アクション

new


新規HashMapオブジェクトを作成して返します。

put


キー/値ペアの既存のマップにエントリを設定します。

size


マップ内のエントリ数を返します。

keyset


マップ内のキーのコレクションを返します。

values


Mapオブジェクト内の値のコレクションを返します。

get


キーに関連付けられた、Mapオブジェクトからの値を返します。



new

新規HashMapオブジェクトを作成して返します。

引数

なし。

式言語の形式

${maps:new()}

戻り値

java.util.HashMap

${maps:new()} 

使用上の注意

なし。


put

キー/値ペアの既存のマップにエントリを設定します。

引数

map

HashMapの名前。

key

キー・オブジェクト。

value

キーに対してマップされた値。

式言語の形式

${maps:put(map,key,value)}

戻り値

新規Mapオブジェクトを返します(java.util.Map)。

${maps:put(existingMap, keyObj, aValue)} 

使用上の注意

なし。


size

マップ内のエントリ数を返します。

引数

map

(java.util.Map) Mapオブジェクト。

式言語の形式

${maps:size(aMap)}

戻り値

int

${maps:size(aMap)} 

使用上の注意

なし。


keyset

マップ内のキーのコレクションを返します。

引数

map

(java.util.Map) Mapオブジェクト。

式言語の形式

${maps:put(map)}

戻り値

java.util.Set

${maps:keyset(aMap)} 

使用上の注意

なし。


values

Mapオブジェクト内の値のコレクションを返します。

引数

map

(java.util.Map) Mapオブジェクト。

key

(java.lang.Object)キー・オブジェクト。

value

(<V>)キーに対してマップされた値。

式言語の形式

${maps:values(map)}

戻り値

java.util.Collection

${maps:values(aMap)} 

使用上の注意

なし。


get

キーに関連付けられた、Mapオブジェクトからの値を返します。

引数

map

(java.util.Map) Mapオブジェクト。

key

(java.lang.Object)キー・オブジェクト。

式言語の形式

${maps:put(map,key)}

戻り値

<V>型の値。

${maps:put(aMap, aKey)} 

使用上の注意

なし。


withEntries

指定されたキー/値ペアが移入された、HashMapを作成します。

引数

key: (String)キー。

value: (String)値。

式言語の形式

${maps:withEntries(keyvaluepairs)}

戻り値

java.util.Map

使用上の注意

なし。


リスト・メソッド

オブジェクトのリストの作成およびオブジェクトのリストへの追加を行います。

表69-4 リスト・メソッド

使用するメソッド アクション

new


新規ArrayListオブジェクトを作成して返します。

add


リストにオブジェクトを追加します。

size


Listオブジェクト内の要素の数を返します。



new

新規ArrayListオブジェクトを作成して返します。

引数

なし。

式言語の形式

${list:new()} 

戻り値

java.util.ArrayList

${list:new()} 

使用上の注意

なし。


add

リストにオブジェクトを追加します。

引数

list

(java.util.List) List型のオブジェクト。

value

(java.lang.Object)リストに追加する値。

式言語の形式

${list:add(list,value)}

戻り値

java.lang.Boolean

${list.add(existingList, aValue)} 

使用上の注意

なし。


size

Listオブジェクト内の要素の数を返します。

引数

list

(java.util.List) Listオブジェクト。

式言語の形式

${list:size(list)}

戻り値

int

${list:size(mylist)}

使用上の注意

なし。


文字列メソッド

文字列に対する基本的なユーティリティ機能を実行します。

表69-5 文字列メソッド

使用するメソッド アクション

concat


2つの文字列を連結し、新規Stringオブジェクトを返します。

contains


この文字列に指定された文字列が含まれる場合、trueを返します。

indexOf


この文字列内で、指定された部分文字列が最初に見つかったインデックスを返します。

join


指定されたコレクション内のStringオブジェクトを結合し、指定されたデリミタで区切った、新しい文字列を返します。

replaceAll


この文字列の、指定された正規表現と一致する各部分文字列を、指定された置換文字列で置き換えます。

split


この文字列を、指定された正規表現に一致する前後で分割します。

startsWith


この文字列が、指定された接頭辞で始まるかどうかをテストします。

endsWith


この文字列が、指定された接頭辞で終わるかどうかをテストします。

substring


この文字列の部分文字列である、新しい文字列を返します。



concat

2つの文字列を連結し、新規Stringオブジェクトを返します。

引数

stringA

(java.lang.String)連結先の文字列。

stringB

(java.lang.String) stringAの最後に連結する文字列。

式言語の形式

${string:concat(stringA,stringB)}

戻り値

java.lang.String

${cache:getCache("Hello, ","world!")} 

使用上の注意

なし。


contains

この文字列に指定された文字列が含まれる場合、trueを返します。

引数

string

(java.lang.String)検索対象の文字列。

containsString

(java.lang.String)検索する文字列。

式言語の形式

${string:contains(string,containsString)}

戻り値

java.lang.Boolean

${cache:getCache("the quick brown fox","fox")} 

使用上の注意

なし。


indexOf

この文字列内で、指定された部分文字列が最初に見つかったインデックスを返します。

引数

string

(java.lang.String)部分文字列の検索対象の文字列。

substring

(java.lang.String)検索する部分文字列。

式言語の形式

${string:indexOf(string,substring)}

戻り値

int

${cache:getCache("the quick brown fox", "quick")} 

使用上の注意

なし。


join

指定されたコレクション内のStringオブジェクトを結合し、指定されたデリミタで区切った、新しい文字列を返します。

引数

collection

文字列を含むコレクション・オブジェクト。

delimiter

入力文字列の値の分割に使用される、文字列トークン。

式言語の形式

${string:join(collection,delimiter)}

戻り値

java.lang.String

${cache:getCache(aCollection,', ')} 

使用上の注意

なし。


replaceAll

この文字列の、指定された正規表現と一致する各部分文字列を、指定された置換文字列で置き換えます。

引数

string

元のStringオブジェクト。

regex

部分文字列の識別に使用される、正規表現。

replacementString

元の文字列入力変数を置き換える文字列。

式言語の形式

${string:replaceAll(string,regex,replacementString)}

戻り値

java.lang.String

${cache:getCache("SomeSimpleString, "Simple", "Complex")} 

使用上の注意

なし。


split

この文字列を、指定された正規表現に一致する前後で分割します。

引数

string

分割対象のStringオブジェクト。

splitToken

入力文字列パラメータの分割に使用されるトークン文字列。

式言語の形式

${string:split(string,splitToken)}

戻り値

java.lang.String

${cache:getCache("one, two, three"), ",")} 

使用上の注意

なし。


startsWith

この文字列が、指定された接頭辞で始まるかどうかをテストします。

引数

string

テスト対象の文字列。

start

テスト用の文字列。

式言語の形式

${string:startsWith(string,start)}

戻り値

(java.lang.Boolean)入力文字列がテスト用の文字列で始まる場合、trueを返します。

${cache:getCache("BeginString", "Begin")} 

使用上の注意

なし。


endsWith

この文字列が、指定された接頭辞で終わるかどうかをテストします。

引数

string

テスト対象の文字列。

start

テスト用の文字列。

式言語の形式

${string:startsWith(string,end)}

戻り値

(java.lang.Boolean)入力文字列がテスト用の文字列で始まる場合、trueを返します。

${cache:getCache("StringEnd", "End")} 

使用上の注意

なし。


substring

この文字列の部分文字列である、新しい文字列を返します。

引数

inputString

文字列のサブセット。

startIndex

それ自身を含む、開始インデックス。

endIndex

それ自身を含む、終了インデックス。

式言語の形式

${string:startsWith(string,end)}

戻り値

(java.lang.Boolean)入力文字列がテスト用の文字列で始まる場合、trueを返します。

${cache:getCache("The quick brown fox", 1, 10)} 

使用上の注意

なし。


日付メソッド

Dateオブジェクトを処理するユーティリティ・メソッドです。

表69-6 日付メソッド

使用するメソッド アクション

after


この日付が指定された日付より後かどうかをテストします。

before


この日付が指定された日付より後かどうかをテストします。

diffDates


指定された測定単位による、2つの日付間の差(日付1 – 日付2)を返します。

diffFromNow


指定された測定単位による、本日の日付と指定された日付の間の差を返します。

format


入力された日付を、指定された書式文字列で書式設定します。

new


現在の日時を使用して新しい日付を返します。



after

この日付が指定された日付より後かどうかをテストします。

引数

date1

(java.util.Date)テスト対象の1番目の日付。

date2

(java.util.Date)テスト対象の2番目の日付。

式言語の形式

${date:after(date1,date2)}

戻り値

(java.lang.Boolean) 2番目の日付が1番目の日付より後の場合、trueを返します。

${date:after(aDate, bDate)} 

使用上の注意

なし。


before

この日付が指定された日付より前かどうかをテストします。

引数

date1

(java.util.Date)テスト対象の1番目の日付。

date2

(java.util.Date)テスト対象の2番目の日付。

式言語の形式

${date:after(date1,date2)}

戻り値

(java.lang.Boolean) 2番目の日付が1番目の日付より前の場合、trueを返します。

${date:before(aDate, bDate)} 

使用上の注意

なし。


diffDates

指定された測定単位による、2つの日付間の差(日付1 – 日付2)を返します。

引数

date1

テスト対象の1番目の日付。

date

テスト対象の2番目の日付。

units

(String)有効な単位は次のとおりです。

表69-7 unitsパラメータの有効値

単位 説明

y

M

年における月

w

年における週

d

年における日

m

s

l

ミリ秒


式言語の形式

${date:diffDates(date1,date2,units)}

戻り値

(int)入力された単位で指定されたとおりに算出された、2つの日付間の差です。たとえば、入力された単位がyの場合、結果は2つの日付の間隔の年数になります。

${date:diffDates(aDate, bDate, "M")} 

使用上の注意

なし。


diffFromNow

指定された測定単位による、本日の日付と指定された日付の間の差を返します。

引数

date1

(java.util.Date)テスト対象の日付。

units

(String)有効な単位は次のとおりです。

表69-8 unitsパラメータの有効値

単位 説明

y

M

年における月

w

年における週

d

年における日

m

s

l

ミリ秒


式言語の形式

${date:diffFromNow(date1,date2,units)}

戻り値

(int)入力された単位で指定されたとおりに算出された、2つの日付間の差です。たとえば、入力された単位がyの場合、結果は2つの日付の間隔の年数になります。

${date:diffFromNow(aDate, bDate, "M")} 

使用上の注意

なし。


format

入力された日付を、指定された書式文字列で書式設定します。

引数

date

(java.util.Date)書式設定の対象の日付。

pattern

日付を書式設定するための日付パターン。

式言語の形式

${date:format(date,pattern)}

戻り値

java.lang.String

${date:format(aDate, "yyyy-MM-dd")} 

使用上の注意

なし。


new

現在の日時を使用して新しい日付を返します。

引数

なし。

式言語の形式

${date:new()}

戻り値

java.lang.Date

${date:new()} 

使用上の注意

なし。


システム・メソッド

標準の出力メソッドを提供します。

表69-9 システム・メソッド

使用するメソッド アクション

print


標準エラー出力または標準コンソールのいずれかに、オブジェクトを出力します。

println


標準エラー出力または標準コンソールのいずれかに、オブジェクトを改行して出力します。



print

オブジェクトを出力します。

引数

stream

(String) 標準エラー出力ストリームに出力する場合はerrを、標準コンソールに出力する場合はoutを指定します。

object

(java.lang.Object)出力対象のオブジェクト。

式言語の形式

${system:print(stream,object)}

戻り値

void

${cache:getCache("err", "Hello, world!")} 

使用上の注意

outオプションを指定した場合はWC_Utilities.outファイルに、errオプションを指定した場合はWC_Utilities.errファイルにそれぞれ出力されます。これらのファイルは、サーバーのドメイン・ディレクトリに配置されています。


println

オブジェクトを改行して出力します。

引数

stream

(String) 標準エラー出力ストリームに出力する場合はerrを、標準コンソールに出力する場合はoutを指定します。

object

(java.lang.Object)出力対象のオブジェクト。

式言語の形式

${system:println(stream,object)}

戻り値

void

${cache:println("out", "Hello, world!")} 

使用上の注意

outオプションを指定した場合はWC_Utilities.outファイルに、errオプションを指定した場合はWC_Utilities.errファイルにそれぞれ出力されます。これらのファイルは、サーバーのドメイン・ディレクトリに配置されています。


セキュリティ・メソッド

ユーザーおよびロールに関する情報を検索できます。

表69-10 セキュリティ・メソッド

使用するメソッド アクション

getUserRoles

現在の対象の一部である、ロール/グループの配列を返します。

isUserInRole

現在のユーザーが、指定されたロール名またはグループ名のメンバーかどうかを判定します。



getUserRoles

現在の対象の一部である、ロール/グループの配列を返します。

引数

なし。

式言語の形式

${security:getUserRoles()}

戻り値

java.util.List

${security:getUserRoles()}

使用上の注意

なし。


isUserInRole

現在のユーザーが、指定されたロール名またはグループ名のメンバーかどうかを判定します。

引数

role

(String)ロールまたはグループの名前

式言語の形式

${security:isUserInRole(role)}

戻り値

Boolean

${security:isUserInRole("Moderator")}

使用上の注意

なし。


コレクション・メソッド

コレクション・オブジェクトに対する操作を行います。

表69-11 コレクション・メソッド

使用するメソッド アクション

append



fromArray



size



sort


オブジェクトのコレクションにオブジェクトを追加します。

toArray


コレクションに由来する、オブジェクトの配列を返します。

fromArray


オブジェクトの配列の中のオブジェクトが格納された、Listオブジェクトを返します。

size


コレクションのサイズを判定します。コレクションがnullの場合、0(ゼロ)が返されます。

sort


リストの要素の自然順により、指定されたリストを昇順にソートします。

new


新規Collectionオブジェクトを返します。



append

オブジェクトのコレクションにオブジェクトを追加します。

引数

collection

(java.util.Collection) Collectionオブジェクト。

item

(java.lang.Object)コレクションへの追加対象のオブジェクト。

式言語の形式

${collections:append(collection,item)}

戻り値

java.util.Collection

${collections:append(aCollection, anObject)} 

使用上の注意

なし。


toArray

コレクションに由来する、オブジェクトの配列を返します。

引数

collection

(java.util.Collection)オブジェクトの配列になるCollectionオブジェクト。

式言語の形式

${collections:toArray(collection)}

戻り値

java.lang.Object

${cache:getCache(aCollection)} 

使用上の注意

なし。


fromArray

オブジェクトの配列の中のオブジェクトが格納された、Listオブジェクトを返します。

引数

array

(java.lang.Object[])オブジェクトの配列。

式言語の形式

${collections:fromArray(array)}

戻り値

java.util.Collection

${collections:fromArray(anArray)} 

使用上の注意

なし。


size

コレクションのサイズを判定します。コレクションがnullの場合、0(ゼロ)が返されます。

引数

collection

(java.util.Collection) Collectionオブジェクト。

式言語の形式

${collections:size(collection)}

戻り値

long

${collections:size(aCollection)} 

使用上の注意

なし。


sort

リストの要素の自然順により、指定されたリストを昇順にソートします。

引数

list

(java.util.List)ソート対象のListオブジェクト。

式言語の形式

${collections:sort(list)}

戻り値

void

${collections:sort(myList)} 

使用上の注意

なし。


new

新規Collectionオブジェクトを返します。

引数

なし。

式言語の形式

${collections:new()}

戻り値

java.lang.Collection

${collections:new()} 

使用上の注意

なし。


アクティビティ・グラフ・メソッド

アクティビティ・グラフに対する操作を行います。

表69-12 アクティビティ・グラフ・メソッド

使用するメソッド アクション

filterRecsByScore


スコア>=入力スコアの推奨事項を選別します。

getCMISLinksFromCommonItems


共通のアイテムをCMISオブジェクトとして表している、URLのリストを返します。

getCMISLinksFromRecommendations


CMISオブジェクトを表すURLのリストを返します。

getContentIDs


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。すべてのタイプのコンテンツを含みます(WC.document, WC.wiki)。

getContentIDsExclude


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。

getContentIDsFiltered


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。



filterRecsByScore

スコア>=入力スコアの推奨事項を選別します。

cutoffScore以上の推奨事項のみを返します。

引数

recommendations

(java.util.Collection) Collectionオブジェクト。

cutoffScore

(float)カットオフ・スコア。

式言語の形式

${agfunction:filterRecsByScore(recommendations,cutoffScore)}

戻り値

oracle.wcps.activity.agrest.spy.jaxb.Recommendations

使用上の注意

なし。


getCMISLinksFromCommonItems

共通のアイテム内の実際のコンテンツ・アイテムをCMISオブジェクトとして表している、クリック可能なURLのリストを返します。

引数

results

(oracle.wcps.activity.agrest.spy.jaxb.Results)

式言語の形式

${agfunction:getCMISLinksFromCommonItems(results)}

戻り値

 java.util.List

使用上の注意

なし。


getCMISLinksFromRecommendations

推奨事項内の実際のコンテンツ・アイテムを表している、クリック可能なURLのリストを返します。

引数

recommendation

(oracle.wcps.activity.agrest.spy.jaxb.Recommendations)

式言語の形式

${agfunction:getCMISLinksFromRecommendations(recommendations)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


getContentIDs

入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。すべてのタイプのコンテンツを含みます(WC.document, WC.wiki)。

推奨事項の結果の中から、短縮バージョンのコンテンツ識別子を返します。パラメータagResultsは、次のいずれかになります。

引数

agResults

(java.lang.Object)

式言語の形式

${agfunction:getContentIDs(agResults)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


getContentIDsExclude

推奨事項の結果の中から、短縮バージョンのコンテンツ識別子を返します。結果から、excludeClassURNを除外します。パラメータagResultsは、次のいずれかになります。

引数

agResults

(java.lang.Object)

式言語の形式

${agfunction:getContentIDsExclude(agResults,excludeClassURN)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


getContentIDsFiltered

推奨事項の結果の中から、短縮バージョンのコンテンツ識別子を返します。classURNに対応するIDのみを返します。ClassURNの詳細は、このブログの命名体系に関する項を参照してください。パラメータagResultsは、次のいずれかになります。

引数

agResults

(java.lang.Object)

filterClassURN

(java.lang.String)

式言語の形式

${agfunction:getContentIDsFiltered(agResults,filterClassURN)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


CMISメソッド

CMISに対する操作を行います。

表69-13 CMISメソッド

使用するメソッド アクション

getCMISLinksFromCommonItems


共通のアイテムをCMISオブジェクトとして表している、URLのリストを返します。

getCMISLinksFromRecommendations


CMISオブジェクトを表すURLのリストを返します。

getContentIDs


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。すべてのタイプのコンテンツを含みます(WC.document, WC.wiki)。

getContentIDsExclude


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。

getContentIDsFiltered


入力オブジェクトから、コンテンツIDを抽出します。

atomAsCMISObjects


List<CMISObject>としてのATOMフィード。

atomAsEntries


List<org.apache.abdera.model.Entry>としてのATOMフィード。

atomAsFeed


org.apache.abdera.model.FeedとしてのATOMフィード。

atomAsStreamUrls


URLのList<String>としてのATOMフィード。

getCMISQueryForDocIDs


CMIS問合せをIN問合せ構文の形式で作成します。これにより、入力ドキュメントIDの配列用のドキュメントが取得されます。

getCMISQueryForDocIDsFromFullID


CMIS問合せをIN問合せ構文の形式で作成します。これにより、入力ドキュメントIDの配列用のドキュメントが取得されます。



atomAsCMISObjects

CMISオブジェクトはマーシャリングできないため、このメソッドをJavaクライアントのコードで使用して、ATOM問合せの結果をList<CMISObject>に変換します。

引数

atomFeed

(java.lang.String) Collectionオブジェクト。

cutoffScore

(float)カットオフ・スコア。

式言語の形式

${cmisfunction:atomAsCMISObjects(atomFeed)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


atomAsEntries

org.apache.abdera.model.Entry (Abderaフィード上の属性)はマーシャリングできないため、このメソッドをJavaクライアントのコードで使用して、ATOM問合せの結果をList<org.apache.abdera.model.Entry>に変換します。

引数

atomFeed

(String)

式言語の形式

${cmisfunction:atomAsEntries(atomFeed)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


atomAsFeed

org.apache.abdera.model.Feedはマーシャリングできないため、このメソッドをJavaクライアントのコードで使用して、ATOM問合せの結果をList<org.apache.abdera.model.Feed>に変換します。

引数

atomFeed

(String)

式言語の形式

${cmisfunction:atomAsFeed(atomFeed)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


atomAsStreamUrls

ATOMフィードをURLのList<String>として返します。

引数

atomFeed

(String)

式言語の形式

${agfunction:getContentIDs(agResults)}

戻り値

java.util.List

使用上の注意

なし。


getCMISQueryForDocIDs

CMIS問合せをIN問合せ構文の形式で作成します。これにより、入力ドキュメントIDの配列用のドキュメントが取得されます。

引数

repository

(String)

ids

(java.util.List)

式言語の形式

${agfunction:getContentIDsExclude(agResults,excludeClassURN)}

戻り値

String

使用上の注意

なし。


getCMISQueryForDocIDsFromFullID

CMIS問合せをIN問合せ構文の形式で作成します。これにより、入力ドキュメントIDの配列用のドキュメントが取得されます。

このメソッドにより、IDのリスト(おそらく、アクティビティ・グラフ・プロバイダで取得されたもの)が、CMIS問合せ文字列に変換され、複数のコンテンツ・アイテムが取得されます。このIDは、my-ucm11g#dDocName:MOUNTAINSのような、WebCenter IDの形式になっています。

引数

ids

(java.util.List)

式言語の形式

${cmisfunction:getCMISQueryForDocIDsFromFullID(ids)} 

戻り値

String

使用上の注意

なし。