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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49667-02
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26 ワークリストの探究

この章では、ワークリストで提供される機能について説明します。ワークリストは、このポータル・インスタンスに対して構成されているSOAサーバーに関連付けられている、すべての割当て済ワークリスト・アイテムへのアクセスを提供できます。ワークリストの通知およびアラートは、ポータルまたはホーム・ポータルのページに表示され、1箇所ですべてのアイテムを表示し、処理できます。

この章の内容は次のとおりです。


権限:

この章は、タスク、通知およびアラートを追跡するために、ワークリスト機能を理解して使用する必要があるWebCenter Portalユーザーを対象としています。ワークリストが含まれるページにアクセスできるWebCenter Portalユーザーであれば、この章で説明するタスクを使用できます。



注意:

この章で説明する各タスクは、ワークリストがページに公開されていない場合は使用できません。ポータル・モデレータが、ワークリストを追加および構成します(Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のポータルへのワークリストの追加に関する項を参照)。


26.1 ワークリストについて

ワークリストは、注意を要するタスク、通知およびアラートにアクセスできる方法の1つです。たとえば電子メールなど、他の方法でも通知を受けられます。アラートや通知がワークリスト・アイテムとして処理される場合、これらをログイン・ユーザーとしてワークリスト・ビューで確認できます。

ユーザーは自分に割り当てられているすべてのワークリスト・アイテムを表示および応答できます(図26-1)。

図26-1 サンプルのワークリスト

図26-1の説明が続きます
「図26-1 サンプルのワークリスト」の説明

WebCenter Portalでワークリスト機能が構成されている場合、ポータル・メンバーシップ通知、新しいポータルへの参加招待などを表示するためには、スペース・モデレータがポータル・ページまたはホーム・ポータルにワークリストを追加する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の「ポータルへのワークリストの追加」を参照してください。BPMワークリストに関連する通知を送信するために、Oracle BPMワークリストがユーザー・メッセージング・サービスの電子メール・ドライバで構成されている場合、処理できる電子メール通知を受信することがあります。

組織内に整備されている自動化プロセスからのメッセージ、アラートおよび通知を、表示および応答できます。詳細は、第26.2.1項「ワークリスト・アイテムの表示および応答」を参照してください。

WebCenter Portalでは、たとえば、ワークリスト・アイテムの1つとして、ポータル・メンバーシップのリクエストが考えられます。ポータル・メンバーシップの承認者として選択されている場合、ユーザーがメンバーになることを依頼するたびに、ワークリスト・アイテムが割り当てられ、ワークリストに表示されます。これを承認または拒否できます。これは、ワークリストにポストされる通知およびリクエストのタイプの一例です。

その他のワークリスト・アイテムとして、ポータルのメンバーとしての承認通知が考えられます。このような通知への応答は、受信を承認することです。この2つは簡単な例ですが、より広範なメッセージ、アラート、通知および応答の場合もあります。

図26-2は、確認されるワークリスト通知の例を示しています。

図26-2 ワークリスト通知

図26-2の説明が続きます
「図26-2 ワークリスト通知」の説明

WebCenter Portalには、内部的に定義されるワークフローもあります。内部的に定義されるワークフローの例には、ポータルへのサブスクライブ・プロセスがあります。ユーザーは、サブスクリプションをリクエストします。リクエストは、ポータル・モデレータのワークリストに表示されます。ポータルに複数のモデレータが存在する場合は、そのワークリスト・アイテムに最初に応答したモデレータが、そのリクエストの所有者になります。その結果、リクエストそのものに応答するのは1人のモデレータのみです。

メッセージ、アラートおよび通知はUser Messaging Serviceからも生成される場合があります。ワークリストには、このサーバーのメッセージング・プリファレンスにアクセスするためのコントロールがあります。「メッセージング・プリファレンス」アイコン(図26-3)をクリックすると、ユーザー・メッセージング・サービスのメッセージを受信したり、メッセージング・フィルタを定義するためのチャネルを指定できる、「ユーザー・メッセージング・プリファレンス」ページが表示されます。

図26-3 ワークリストの「メッセージング・プリファレンス」アイコン

図26-3の説明が続きます
「図26-3 ワークリストの「メッセージング・プリファレンス」アイコン」の説明

WebCenter Portalからユーザー・メッセージング・サービスのメッセージング・プリファレンスを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のメッセージング・プリファレンスの設定に関する項を参照してください。

ワークリスト・アイテムを分類して表示するために、ワークリスト・ツールバー(図26-4)から、様々な表示オプションを使用できます。

図26-4 ワークリストの表示オプション

図26-4の説明が続きます
「図26-4 ワークリストの表示オプション」の説明

ワークリストの表示オプションを使用すると、メッセージ、アラートおよび通知に対して、時系列および関連性に基づいて応答できるようになります。

ワークリストの表示オプションの詳細は、第26.2.2項「ワークリスト・アイテムの表示設定」を参照してください。

26.2 ワークリストの使用

ワークリストにより、組織内に整備されている自動化プロセスからの、処理が必要なアイテムを素早く簡単に表示し、応答できます。ワークリストのすべての情報は、そのユーザーに関連するものです。

この項では、ワークリストの使用について説明します。この項の内容は次のとおりです。

WebCenter Portalからユーザー・メッセージング・サービスのメッセージング・プリファレンスを設定する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のメッセージング・プリファレンスの設定に関する項を参照してください。

26.2.1 ワークリスト・アイテムの表示および応答

タスク、メッセージ、アラートまたは通知を表示するには:

  1. ワークリストで、表示するワークリスト・アイテムの「詳細」リンク(図26-5)をクリックします。

    図26-5 ワークリストの「詳細」リンク

    図26-5の説明が続きます
    「図26-5 ワークリストの「詳細」リンク」の説明

  2. Oracle User Messaging Preferencesにまだログインしていない場合は、ログインします。

  3. ワークリスト・アイテムの詳細を表示します(図26-6)。

    図26-6 サンプルの「ワークリスト・メッセージ」ウィンドウ

    図26-6の説明が続きます
    「図26-6 サンプルの「ワークリスト・メッセージ」ウィンドウ」の説明

  4. 必要に応じてワークリスト・アイテムに応答するか、「閉じる」をクリックします。

    通知のタイプによっては、アイテムを削除または確認するオプションが表示される場合があります。Assigned状態ではないワークリスト・アイテムは、次のリフレッシュ中にワークリストから削除されます。

26.2.2 ワークリスト・アイテムの表示設定

この項では、ワークリストのソートおよびグループ化オプションを使用して、ワークリストの表示を設定する方法について説明します。ソートを使用すると、ワークリスト・アイテムの表示順序を変更できます。グループ化を使用すると、共通のカテゴリ、共通の優先度など、共通の属性を共有するアイテムをグループに分類できます。

各グループの横に表示されている数字は(図26-7)は、特定のグループに含まれているアイテムの数を示します。グループを開いて、含まれているアイテムを表示するには、グループ・タイトルの左にある「展開」アイコンをクリックします。

図26-7 ワークリスト・グループの横の数字

図26-7の説明が続きます
「図26-7 ワークリスト・グループの横の数字」の説明

ワークリスト・アイテムの表示を設定するには:

  1. ワークリストに移動します。

  2. ワークリストの上部にある「表示オプション」アイコンをクリックします(図26-4)。

  3. 「表示オプション」ダイアログ・ボックスで、「グループ基準」ドロップダウン・リスト(図26-8)を開き、ワークリスト・アイテムをグループ化するためのオプションを選択します。

    図26-8 ワークリストの「グループ基準」リスト

    図26-8の説明が続きます
    「図26-8 ワークリストの「グループ基準」リスト」の説明

    次のいずれかのオプションを選択します。

    • カテゴリ: ワークリスト・アイテムを、割り当てられたカテゴリ別にグループ化します。カテゴリに属さないアイテムは、「カテゴリ化されていません」の見出しの下にグループ化されます。ワークリスト・アイテムにカテゴリが含まれるかどうかは、ワークフロー作成者によって決定されるため、カテゴリを含まないアイテムもあります。

    • 作成日: 作成日の新しい順に、ワークリスト・アイテムをグループ化します。

    • 期日: 期日を基準にして、ワークリスト・アイテムをグループ化します。期日はオプションです。したがって、期日のないアイテムもあります。その場合は、アイテムの作成日が使用されます。

    • 失効日: 失効日を基準にして、ワークリスト・アイテムをグループ化します。有効期限日はオプションです。したがって、有効期限日のないアイテムもあります。その場合は、アイテムの作成日が使用されます。

    • グループ化なし: ワークリスト・アイテムはグループ化されません。「グループ化なし」を使用してワークリスト・アイテムをグループ化すると、ワークリストのアイテムはフラット・リストで表示されます。他のすべてのグループ化オプションでは、アイテムはツリー形式で表示されます。

    • 優先度: 優先度(高、普通、低)を基準にして、ワークリスト・アイテムをグループ化します。表26-1に、ワークリストで使用される優先度表示を示します。

      表26-1 ワークリストの優先度表示

      普通
      優先度: 高

      表示なし

      優先度: 低

    • ワークリスト・サーバー: 生成元のサーバーを基準にして、ワークリスト・アイテムをグループ化します。

  4. 「ソート基準」オプションを選択します(図26-9)。

    図26-9 「表示オプション」ダイアログの「ソート基準」オプション

    図26-9の説明が続きます
    「図26-9 「表示オプション」ダイアログの「ソート基準」オプション」の説明

    次のいずれかのオプションを選択します。

    • 作成日: 作成日の新しい順に、ワークリスト・アイテムをソートします。

    • 期日: 期日を基準にして、ワークリスト・アイテムをソートします。期日はオプションです。したがって、期日のないアイテムもあります。その場合は、アイテムの作成日が使用されます。

    • 失効日: 失効日の遅い順に、ワークリスト・アイテムをソートします。失効日はオプションです。したがって、失効日のないアイテムもあります。その場合は、アイテムの作成日が使用されます。

    • 優先度: 優先度の高い順に、ワークリスト・アイテムをソートします(優先度の表示については表26-1を参照)。

    • タイトル: ワークリスト・アイテムを0から9、aからzの順にソートします。

  5. 変更を保存して「表示オプション」ダイアログ・ボックスを終了するには、「保存」をクリックします。

    ワークリストでは、ワークリスト・サーバー接続ごとに新規に作成された25アイテムが表示されます。25アイテム制限を超えるアイテムについてはリンクが続き、そこで多数のワークリスト・アイテムを表示および処理できます。

26.2.3 ワークリストのリフレッシュ

ワークリストは、15分間隔で、新しいメッセージ、アラートおよび通知に自動リフレッシュされます。また、「ワークリストのリフレッシュ」アイコン(図26-10)をクリックして、ビューを更新することもできます。


注意:

ワークフローは、タスクに対するアクションを実行するときに自動的にリフレッシュされません。最新のアイテムをリストするには、タスクをリフレッシュする必要があります。

ブラウザの再ロードやリフレッシュ用のボタンはクリックしないでください。「リフレッシュ」アイコンをクリックして、ビューを更新します。


図26-10 「ワークリストのリフレッシュ」アイコン

図26-10の説明が続きます
「図26-10 「ワークリストのリフレッシュ」アイコン」の説明

マウス・ポインタを「ワークリストのリフレッシュ」アイコンに合せると、ワークリストが最後にリフレッシュされた日時が表示されます。