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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E51441-03
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D Oracle Secure Enterprise Searchの評価のための構成

この付録では、評価の目的でWebCenter PortalでOracle Secure Enterprise Search (SES)を構成する方法について説明します。この構成は本番環境ではお薦めしません。

この付録には次のトピックが含まれます:


ヒント:

第18章「WebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理」を読んで検討し、この簡易的な構成を試す前に、必要な手順の詳細を理解しておいてください。



権限:

この章の内容は、WebCenter Portalシステム管理者を対象としています。この章のタスクを実行するには、次のロールが付与されている必要があります。

  • WebLogic Server Adminロール。Oracle WebLogic Server管理コンソールから付与します。

  • WebCenter Portal Administratorロール。ポータル・ビルダー管理から付与します。

  • Portal FrameworkアプリケーションのAdministratorロール。アプリケーションの管理コンソールから付与します。

ロールと権限の詳細は、第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。


D.1 構成スクリプトの理解

WebCenter Portalには、評価目的でOracle SESを構成できるスクリプト(ConfigureSES.py)が用意されています。


注意:


このスクリプトは次のタスクを実行します。

次のタスクは、スクリプトを実行する前に構成する必要があります。

D.2 Oracle SESのアイデンティティ管理システムの構成

この項では、WebCenter Portalを検索するために必要なOracle SESの初期構成について説明します。

  1. Oracle SES管理ユーザー名とインストール時に指定されたパスワードでOracle SESにログオンします。

    • ブラウザを開き、Oracle SESインストール後に指定されたURLを入力します。(これは、http://host:port/search/admin/index.jspの形式となります。)

    • Oracle SES 11.2.2.2では、デフォルトの管理ユーザー名はsearchsysですが、インストール中に別の名前を指定できます。

    • Oracle SES 11.1.2.2では、管理ユーザー名はeqsysです。

  2. Oracle SESは、ユーザーを検証および認証するためにアイデンティティ管理システムとともに構成する必要があります。これはセキュアな検索のために必要です。そうすることで、検索時に、アクセス権限に基づいてユーザーが表示することを許可される結果のみが返されるようになります。

    WebCenter PortalはOracle SESとの通信時にアイデンティティ伝播を使用するため、WebCenter Portalのユーザー・ベースはOracle SESのユーザー・ベースと一致している必要があります。そうするための1つの方法は、WebCenter PortalとOracle SESを、Oracle Internet Directoryなどの同じアイデンティティ管理システムに対して構成することです。


    注意:

    サポートされているすべてのアイデンティティ管理システムについては、第30.2.3項「デフォルトのアイデンティティ・ストアおよびポリシー・ストア」を参照してください。

    各Oracle SESインスタンスに対して、1つのアイデンティティ・プラグインのみを設定できます。すべてのリポジトリ(Oracle WebCenter Content Server、Oracle WebCenter Portal Discussions Server、およびOracle WebCenter Portal)は、Oracle SESと同じユーザー・ベースを共有する必要があります。

    Oracle SESには、Oracle Internet Directory、Oracle WebCenter Content Server、Microsoft Active Directoryなどのアイデンティティ管理システムのための多数のアイデンティティ・プラグインが含まれています。詳細は、製品に含まれるOracle SESドキュメントを参照してください。(これらは、Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリのWebCenter Portal製品の領域にリストされています。)


    次の例では、Oracle Internet Directory用のアイデンティティ・プラグインを設定します。

    1. Oracle SES管理ツールで、「グローバル設定」→「アイデンティティ管理設定」ページに移動し、利用可能なアイデンティティ・プラグインから「Oracle Internet Directory」を選択し、「アクティブ化」をクリックします。

    2. 次の値を入力します。

      ホスト名: Oracle Internet Directoryが実行されているコンピュータのホスト名

      ポート: Oracle Internet Directoryのポート番号

      SSLの使用: trueまたはfalse

      レルム: dc=us,dc=oracle,dc=comなどのOracle Internet Directoryレルム

      ユーザー名: cn=orcladminなどのOracle Internet Directory管理ユーザー名

      パスワード: 管理ユーザーのパスワード

    3. 「送信」をクリックします。

  3. WebCenter Portalエンド・ユーザーが検索時にセキュアに伝播されるようにするため、各Oracle SESインスタンスには1つの信頼できるエンティティが必要です。(信頼できるエンティティにより、Oracle SES上で問合せを実行する際にアプリケーションが自身をOracle SESに対して認証し、ユーザーをアサートできるようになります。)この信頼できるエンティティは、Oracle SESの背後のアイデンティティ管理サーバーに存在するユーザーにすることも、Oracle SESで内部的に作成されるユーザーにすることもできます。

    ConfigureSES.pyスクリプト、WLSTまたはOracle SESで信頼できるエンティティを作成できます。

    ConfigureSES.pyスクリプトで信頼できるエンティティを作成するには、ConfiguresSES.propertiesを次の値に設定します。

    do.config.entity=true
    proxy.entity.name=<Federation Trusted Entity name>
    prosy.entity.password=<Federation Trusted Entity password>
    

    WLSTで信頼できるエンティティを作成するには、createFederationTrustedEntityコマンドを使用します。例:

    createFederationTrustedEntity(appName='webcenter', sesUrl='http://mySEShost.com:7777/search/api/admin/AdminService', sesPassword='mySESAdminPassword'
    entityName='myTrustedEntityUser', entityPassword='myTrustedEntityUserPassword', desc='Trusted entity for WebCenter Portal', sesSchema='eqsys')

    コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreateFederationTrustedEntityに関する項を参照してください。

    Oracle SESで信頼できるエンティティを作成するには、次の手順に従ってください。

    1. Oracle SES管理ツールで、「グローバル設定」→「フェデレーション・トラステッド・エンティティ」ページに移動します。

    2. 信頼できるエンティティの名前を入力します。これは、WebCenter Portalが検索時に(エンド・ユーザー・アイデンティティをOracle SESに伝播する前に)自身をOracle SESに対して認証するために使用する名前です。

      エンティティがアクティブなアイデンティティ・プラグインによって認証されるようにするには:

      - エンティティ名がアイデンティティ管理システム内に存在するユーザーの名前であることを確認します。

      - パスワード・フィールドを空白のままにします。

      - 「アイデンティティ・プラグインを認証に使用」チェック・ボックスを選択します。

      - アクティブなアイデンティティ・プラグインの「認証属性」に対応する認証の属性値を入力します。

      エンティティがOracle SESによって認証されるようにするには:

      - 任意のユーザー名(例: wcsearch)とパスワード(例: MyPassword1)を入力します。

      - 「アイデンティティ・プラグインを認証に使用」チェック・ボックスは選択しないでください。

      詳細は、Oracle SESの「フェデレーション・トラステッド・エンティティ」ページのオンライン・ヘルプを参照してください。


    注意:

    この信頼できるエンティティ名とパスワードは、後でWLSTコマンドcreateSESConnectionにおけるappUserおよびappPasswordプロパティとして必要になります。



注意:

参考までに、この章では次のサンプル・ユーザー名が使用されています。

  • wcsearch: Oracle SESフェデレーション・トラステッド・エンティティのユーザー

  • mycrawladmin: リスト、ページ・メタデータ、ポータル、プロファイルなどの特定のオブジェクトをクロールするための、WebCenter Portalおよびアイデンティティ管理システム内のクロール管理ユーザー

  • sescrawer (または管理ユーザー): sescrawlerrole (またはadmin)ロールを持つOracle WebCenter Content Serverのクロール管理ユーザー


D.3 Oracle SESのためのOracle WebCenter Content Serverの設定

この項では、Oracle SESによりクロール可能となるようにOracle WebCenter Content Server(特に、WebCenter Portalがドキュメントの格納に使用するContent Server)を構成する方法について説明します。

次の手順はContent Server内で実行する必要があります。


関連項目:

Content Serverのロールおよびユーザーの管理方法を示すContent Serverオンライン・ヘルプ


  1. クロール・ユーザーを作成します。

    adminロールを持つユーザーでクロールする場合、クロール・ユーザーとして管理ユーザー・アカウントを使用します。

    非管理ユーザーでクロールする場合、次の手順に従います。

    1. sescrawlerroleロールを作成します。

    2. ユーザーsescrawlerを作成し、これにsescrawlerroleロールを割り当てます。このユーザーがOracle SES内にContent Serverを作成します。

    3. sceCrawlerRole=sescrawlerroleconfig.cfg (MW_HOME/user_projects/domains/yourdomain/ucm/cs/config内)に追加します。

      または、sceCrawlerRole=sescrawlerrole行をWebCenter Content Serverのユーザー・インタフェース(「管理」→「一般構成」→「追加の構成変数」)に追加できます。

  2. Content Serverを再起動します。

  3. Content Serverコンソールで、SESCrawlerExportコンポーネントをコンテンツ・サーバーにインストールします(まだインストールされていない場合)。

    1. システム管理者としてContent Serverにログオンします。例: http://host:port/cs

    2. 「管理」ドロップダウン・メニューから、「管理サーバー」(図D-1)を選択します。

      図D-1 Content Serverの管理

      図D-1の説明が続きます
      「図D-1 Content Serverの管理」の説明

    3. インスタンス名のボタンをクリックします。

    4. 左側のペインのメニュー・リストから「コンポーネント・マネージャ」をクリックします(図D-2)。

      図D-2 Content Serverの「コンポーネント・マネージャ」

      図D-2の説明が続きます
      「図D-2 Content Serverの「コンポーネント・マネージャ」」の説明

    5. 「統合」の下の「SESCrawlerExport」を選択し、「更新」をクリックします。

    6. 構成パラメータを入力します。(構成パラメータは、インストール後に変更することもできます。)

      SESCrawlerExportにより提供される認証および認可APIのセキュリティを無効にします。つまり、「Secure APIの無効化」falseに設定します。これにより、SESCrawlerExportによって提供されるセキュリティが、Content Serverによってではなく内部的に実行されるようになります。

      さらに、クラスタ化環境の場合のみ、feedLocパラメータで、Content Serverのノードによりアクセスされる共有ディスク上の場所を指定する必要があります。また、これらの各ノードは同じようにこの場所を参照する必要があります(例: sharedDrive/dir1/dir2)。これは指定されたデフォルトの場所(相対パス)ではないことに注意してください。

    7. Content Serverを再起動します。

  4. Content Serverリポジトリのスナップショットを撮ります。

    1. システム管理者としてContent Serverにログオンします。例: http://host:port/cs

    2. 「管理」ドロップダウン・メニューから、「SESCrawlerExport」を選択します。

    3. 「すべてのソース」を選択し、「スナップショットの取得」(図D-3)をクリックします。

      図D-3 Content Serverのスナップショット

      図D-3の説明が続きます
      「図D-3 Content Serverのスナップショット」の説明

      ソースの最初のクロールまたはその後のフル・クロールの前にスナップショットを撮ることは重要です。

      スナップショットにより、コンポーネントのインストール時に指定された場所にconfigFile.xmlが生成され、feedLocの下のソース名のサブディレクトリにフィードが作成されます。

  5. Content ServerがWebレンディション用に構成されている場合、Content Server内のアイテムはPDF形式でレンダリングされます。コンテンツ・アイテムのネイティブMIMEタイプのレンディションは上書きされます。たとえば、Microsoft Office WordドキュメントのMIMEタイプはapplication/mswordですが、Content ServerでWebレンディションを使用すると、MIMEタイプはapplication/pdfになります。Mimetypeパラメータをapplication/mswordに設定して検索問合せを実行しても、Wordドキュメントは返されません。

    Content ServerがWebレンディションを使用するように構成されている場合、Content Serverメタデータ・リストにdFormat値が含まれるように構成し、必要なMIMEタイプがOracle SESにエクスポートされるようにする必要があります。これは、MIMEタイプで検索を絞り込めるようにするために必要です。

    1. 「SESCrawlerExport管理」ページに戻り、「SESCrawlerExportの構成」(図D-4)をクリックします。

      図D-4 Content Serverのスナップショット

      図D-4の説明が続きます
      「図D-4 Content Serverのスナップショット」の説明

    2. デフォルトでは、「メタデータ・リスト」フィールドは空白です(図D-5)。オプションで、必要な任意のカスタム・メタデータ値(xで始まる)をこのフィールドに追加します。たとえば、「メタデータ・リスト」の次のエントリには、カスタム属性が含まれています。

      xCollectionID, xWCTags, xRegionDefinition
      

      図D-5 Content Serverの「メタデータ・リスト」

      図D-5の説明が続きます
      「図D-5 Content Serverの「メタデータ・リスト」」の説明

    3. 11.1.1.8より前のバージョンのContent Serverを使用している場合、dFormat値をこの「メタデータ・リスト」フィールドに追加する必要があります。空白の場合のデフォルト値を変更すると、そのデフォルト値は削除されるため、これらを再度追加する必要があります。(Content Server 11.1.1.8.0には、検索に必要なほとんどの値(dFormatを含む)が含まれています。)

      したがって、11.1.1.8より前のバージョンのContent Serverを使用している場合、次のように「メタデータ・リスト」(および「x」で始まるカスタム・メタデータ・フィールド)にデフォルト値を手動で入力する必要があります。

      dFormat,dID,dDocName,dRevLabel,dDocType,dDocAccount,dSecurityGroup,
      dOriginalName,dReleaseDate,dOutDate,dDocCreator,dDocLastModifier,dDocCreate
      dDate,dDocFunction 
      
  6. ファセット検索用の「サムネイル・オプション」を構成します。


    注意:

    Oracle SES 11.2.2.2はドキュメント・サムネイルをサポートしますが、以前のリリースのOracle SESはこれをサポートしません。


    「管理」タブで、「サムネイル・オプションの構成」を選択し、検索結果でのドキュメント・サムネイルを有効にします。デフォルト設定のままにし、「更新」をクリックします(図D-6)。

    図D-6 サムネイル・オプションの構成

    図D-6の説明が続きます
    「図D-6 サムネイル・オプションの構成」の説明


関連項目:

この製品に付属しているDeployment Guide.pdf


D.4 Oracle SESのためのOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーの設定

この項では、Oracle SESによりクロール可能となるようにOracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバー(特に、WebCenter Portalがディスカッションおよびお知らせの格納に使用するディスカッション・サーバー)を構成する方法について説明します。


注意:

WebCenter Portal (Oracleデータベースを含む)およびOracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの新しいインストールがある場合は、この手順は必要ありません。これは、アップグレードされた(パッチが適用された)インスタンスを使用している場合にのみ必要になります。

該当するデータ・ソースのデータベース・スキーマの詳細は、Oracle WebLogic Serverコンソールから検索できます。


  1. リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、ディスカッション・クローラのWebCenter Portalコンポーネントがシステムにインストールされていることを確認します。

    • OracleデータベースおよびMicrosoft SQL Serverデータベース:

      MyPrefix_DISCUSSIONSユーザーがRCUにインストールされていることを確認することによって、Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーのバック・エンドが適切に構成されていることを検証します。

      MyPrefix_DISCUSSIONS_CRAWLERユーザーがRCUにインストールされていることを確認することによって、ディスカッション・クローラが適切に構成されていることを検証します。

    • IBM DB2データベース:

      MyPrefix_DSユーザーがRCUにインストールされていることを確認することによって、Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーのバック・エンドが適切に構成されていることを検証します。

      MyPrefix_DCユーザーがRCUにインストールされていることを確認することによって、ディスカッション・クローラが適切に構成されていることを検証します。


      注意:

      IBM DB2データベースの場合、MyPrefixは5文字に制限されます。IBM DB2では、認証にオペレーティング・システム・ユーザーが使用されます(つまり、データベース・ユーザーは実質的にはオペレーティング・システム・ユーザーです)。オペレーティング・システムによっては、ユーザー名に8文字の制限があるため、これは8文字のユーザー名にする必要があります。


    ディスカッション・クローラ・コンポーネントがインストールされていない場合、RCUを使用してこれをインストールする必要がありますが、このとき、接頭辞は、Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバー・コンポーネントと同じものを選択します。また、RCUでの表領域の指定手順で、デフォルトの表領域としてPrefix_IAS_DISCUSSIONSを選択します。これにより、Oracle SESのユーザーがインストールされます。

    詳細は、第42章「Portal Frameworkアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

  2. インスタンスがWebCenter 11.1.1.1.0のみからアップグレードされる場合、次のツールを実行して(まだ実行していない場合)、Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバー・データベース・スキーマ内のデータをアップグレードします。


    注意:

    この手順は、インスタンスをWebCenter 11.1.1.1.0からアップグレードした場合にのみ必要になります。WebCenter 11.1.1.1.0より後にインストールされたインスタンスでは、必要ありません。


    java -jar \
    MW_HOME/discussionserver/discussionserver-upgradeforses.jar \
    <command_line_parameters>
    

    ここでcommand_line_parametersは、次のMDSスキーマの詳細とディスカッション・データベース・スキーマの詳細です。

    -mds_jdbc_user user_id \ 
    -mds_jdbc_password password \
    -mds_jdbc_url url \
    -discussions_jdbc_user user_id \
    -discussions_jdbc_password password \
    -discussions_jdbc_url url
    

    ここでmds_jdbc_usermds_jdbc_passwordおよびmds_jdbc_urlは、MDSスキーマにログインするための値で、discussions_jdbc_userdiscussions_jdbc_passwordおよびdiscussions_jdbc_urlは、ディスカッション・データベース・スキーマにログインするための値です。

    例:

    java -jar MW_HOME/as11r1wc/discussionserver/discussionserver-upgradeforses.jar\
    -mds_jdbc_user foo \ 
    -mds_jdbc_password MyPassword1 \ 
    -mds_jdbc_url jdbc:oracle:thin:@host:port:SID \
    -discussions_jdbc_user foo \ 
    -discussions_jdbc_password MyPassword1 \ 
    -discussions_jdbc_url jdbc:oracle:thin:@host:port:SID
    

D.5 WebCenter Portalを検索するためのOracle SESの設定

この項の手順は、Oracle SES管理ツールで実行する必要があります。

次の手順が必要です。

  1. 第D.5.1項「Oracle SES管理ツールへのログオン」

  2. 第D.5.2項「ドキュメントを検索するためのOracle SESの設定」

  3. 第D.5.3項「ディスカッションおよびお知らせを検索するためのOracle SESの設定」

  4. 第D.5.4項「スペース・クローラからのコンポーネントの除外」

  5. 第D.5.5項「Oracle SESファセットおよびソート属性の構成」

  6. 第D.5.6項「追加のOracle SES構成」


関連項目:

Oracle SESに必要なすべてのパッチがインストールされていることを確認します。必要なパッチの最新情報は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』の検索のバックエンド要件に関する項およびリリース・ノートを参照してください。

Oracle SES構成の詳細は、製品に付属のOracle SESドキュメントを参照してください。(これらは、Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリのWebCenter Portal製品の領域にリストされています。)


D.5.1 Oracle SES管理ツールへのログオン

Oracle SES管理ツールを開きます。

  1. ブラウザを開き、インストール後に指定されたURLを入力します。(これは、http://host:port/search/admin/index.jspの形式となります。)

  2. Oracle SES管理ユーザー名とインストール時に指定されたパスワードでログオンします。

    • Oracle SES 11.2.2.2では、デフォルトの管理ユーザー名はsearchsysですが、インストール中に別の名前を指定できます。

    • Oracle SES 11.1.2.2では、管理ユーザー名はeqsysです。

D.5.2 ドキュメントを検索するためのOracle SESの設定

Oracle SESを使用してWebCenter Portalドキュメントを検索するには、まずドキュメント・サービス・マネージャを(ドキュメント・サービス・インスタンスおよびドキュメント・サービス・パイプラインとともに)設定する必要があります。

  1. ドキュメント・サービス・マネージャを構成します(Oracle SESインスタンスごとに1回)。


    注意:

    ドキュメント・サービスは、ドキュメントがクロールされる際のドキュメントの処理に関与するプラグインです。ドキュメント・サービスにより、WebCenter Portal(またはPortal Framework)アプリケーションで使用されるドキュメントに索引付け可能な属性をWebCenter Portalで追加できるようになります。

    検索属性名は一意である必要があります。2つの属性に同じ名前を使用することはできません。たとえば、属性が文字列のデータ型で存在する場合に、名前が同じで異なるデータ型の別の属性がクローラにより検出されると、そのクローラは2番目の属性を無視します。新しい属性を作成する前に、Oracle SESドキュメント内のOracle SES属性名とタイプのリストを必ず確認してください。


    1. 「グローバル設定」→「ドキュメント・サービス」ページで、「作成」をクリックします。「新規マネージャの作成」を選択し、「次へ」をクリックして次のパラメータを入力します。

      マネージャ・クラス名: oracle.webcenter.search.crawl.ucm.ses.WcUcmDsManager

      マネージャJARファイル名: search-crawl-ucm.jar


      注意:

      webcenter_search_ses_plugins.zipファイルによりORACLE_HOME/search/lib/plugins/doc/search-crawl-ucm.jarがインストールされます。


      「次へ」をクリックして、「終了」をクリックします(図D-7)。

      図D-7 Oracle SESでのドキュメント・サービス・マネージャの作成

      図D-7の説明が続きます
      「図D-7 Oracle SESでのドキュメント・サービス・マネージャの作成」の説明

    2. ドキュメント・サービス・インスタンスを作成します。

      再度、「グローバル設定」→「ドキュメント・サービス」ページで、「作成」をクリックします。今回は、「利用可能なマネージャから選択」「Secure Enterprise Search WebCenter UCMプラグイン」を選択し、「次へ」をクリックします(図D-8)。

      図D-8 ドキュメント・サービスの作成

      図D-8の説明が続きます
      「図D-8 ドキュメント・サービスの作成」の説明

      次のパラメータを入力します。

      インスタンス名: ドキュメント・パイプラインを作成するときに使用する名前をここに入力します。

      WebCenterアプリケーション名: バックエンドContent Serverでこのアプリケーションを識別するために使用される一意の名前。

      接続名: WebCenter Portal (またはPortal Frameworkアプリケーション)がドキュメントの保存に使用するプライマリContent Server接続の名前。

      WebCenter URL接頭辞: アプリケーションがデプロイされるホストおよびポート。例: http://myhost:8888


      注意:

      Fusion Middleware ControlまたはlistDocumentsSpacesPropertiesコマンドを使用して、第18.5.1項「Oracle SESのためのWebCenter Portalの設定」の説明に従って、アプリケーション名と接続名を特定してください。


    3. ドキュメント・サービス・パイプラインを作成します。これによりドキュメント・サービス・インスタンスが呼び出されます。

      再度、「グローバル設定」→「ドキュメント・サービス」ページで、「ドキュメント・サービス・パイプライン」セクションの下の「作成」をクリックします(図D-9)。

      図D-9 ドキュメント・サービス・パイプラインの作成

      図D-9の説明が続きます
      「図D-9 ドキュメント・サービス・パイプラインの作成」の説明

    4. 「ドキュメント・サービス・パイプラインの作成」ページで、このパイプラインの名前を入力します。前の手順で作成したドキュメント・サービス・インスタンスが「使用可能なサービス」の下にリストされるはずです。このドキュメント・サービス・インスタンスを選択し、矢印ボタンを使用してこれを「パイプラインで使用済」の下に移動します。


      注意:

      作成したこのパイプラインは、ドキュメント・クローラを作成するためにConfigureSES.pyスクリプトで使用されます。第D.6項「構成スクリプトの実行」「ucm.pipeline」フィールドに、このパイプライン名を指定する必要があります。


D.5.3 ディスカッションおよびお知らせを検索するためのOracle SESの設定

Oracle SESを使用してWebCenter Portalのディスカッションとお知らせを検索するには、まず、ディスカッション用に3つとお知らせ用に1つのOracle SESデータベース・ソースを設定する必要があります。3つのディスカッション・リソースは、フォーラム用、フォーラム内のトピック用およびフォーラム内の応答用です。これら個別のソースを使用すると、ユーザーは、フォーラム内のすべてのメッセージおよび応答の結果を表示せずにフォーラムの検索結果を表示できます。

たとえば、ディスカッション・ソースに次のものがあるとします。

  • ソース名GS_ForumsおよびビューFORUMCRAWLER_VW

  • ソース名GS_TopicsおよびビューTHREADCRAWLER_VW

  • ソース名GS_RepliesおよびビューMESSAGECRAWLER_VW

お知らせのソースのソース名をGS_Announcements、ビューをANNOUNCEMENTS_VWにできます。


注意:

Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2データベースでは、手順が多少異なります。


  1. JDBCドライバを構成します。

    1. Microsoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースをクロールするには、適切なJDBCドライバjarファイルをOracle SESのORACLE_HOME/search/lib/plugins/oracleapplicationsディレクトリにダウンロードします。


      注意:

      • Microsoft SQL Serverの場合: Microsoft JDBCドライバ・ファイル、sqljdbc.jarおよびsqljdbc4.jarをコピーします。

      • DB2: IBMドライバ・ファイルdb2jcc.jarおよびdb2jcc_license_cu.jarをコピーします(IBM DB2 UDBクライアントから取得可能)。


      JDBCドライバがJRE 1.5用とJRE 1.6用で異なる場合(たとえば、JRE 1.5ではsqljdbc.jar、JRE 1.6ではsqljdbc4.jarなど)、次の手順を実行します。

      - 両方のドライバJarをOracle SESのORACLE_HOME/search/lib/plugins/oracleapplicationsディレクトリにダウンロードします。

      - JRE 1.6バージョンのドライバJar (SQLServerの場合sqljdbc4.jar)のエントリを、ORACLE_HOME/search/config/searchctl.confCLASSPATH要素に追加します。

      - 中間層を再起動します。

    2. drivers.propertiesファイルをDatabaseName:DriverClassNameの情報を使用して更新します。

    3. JRE 1.5 JDBCドライバJarファイル名を、appsjdbc.jarおよびDBCrawler.jarMETA-INF/MANIFEST.MF内のクラスパスに追加します。

      例: 変更前

      Class-Path:  sqljdbc.jar rsscrawler.jar  ../../pluginmessages.jar
      

      変更後

      Class-Path:  db2jcc.jar sqljdbc.jar rsscrawler.jar  ../../pluginmessages.jar
      

      変更前

      Class-Path: appsjdbc.jar
      

      変更後

      Class-Path: db2jcc.jar appsjdbc.jar
      

    KEYという名前が付けられていないkey属性の場合、drivers.propertiesファイル内のJDBCドライバ情報を変更して、database_name: driver_class_name, key_attribute_nameのようにキー属性名を指定します。

    たとえば、IDという名前のキー属性の場合、次のようになります。

    oracle : oracle.jdbc.driver.OracleDriver, ID
    

    クロール問合せでは、キー値列名の別名としてkey_attribute_nameを使用します。この例で、IDKEYVALの別名です。

    SELECT keyval id, content, url, lastmodifieddate, lang FROM sales_only
    

    OracleおよびSQL Serverデータベース: drivers.propertiesになにも指定されていない場合、次のデフォルト・ドライバが使用されます。

    • Oracle: oracle.jdbc.driver.OracleDriver

    • SQL Server: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

  2. IBM DB2データベースの場合のみ、次の手順が必要となります。

    1. データベース・クローラ・ソースを使用するクローラが実行されていないことを確認します。Oracle SES管理ツールの「ホーム」→「スケジュール」ページで、クローラの進捗状況とステータスを確認します。(「ステータスのリフレッシュ」をクリックします。)

    2. appsjdbc.jarファイルとDBCrawler.jarファイルを再作成します。クローラが失敗してログ・ファイルに次のエラーが記録されないよう、META-INF/MANIFEST.MFが正しく更新されていることを確認してください。

      EQP-80406: Loading JDBC driver failed
      
    3. Oracle_Home/search/lib/plugins/oracleapplications/drivers.propertiesファイルを変更して次の行を追加します。

      db2: com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
      
    4. ORACLE_HOME/search/config/searchctl.confCLASSPATH要素にドライバJar (db2jcc.jar)を追加します。例:

      #CLASS PATH
      CLASSPATH=ORACLE_HOME/search/webapp/config:ORACLE_HOME/search/webapp/
      SESAuthenticator.jar:ORACLE_HOME/search/lib/plugins/commons-plugins-
      stubs.jar :ORACLE_HOME/search/lib/plugins/oracleapplications/db2jcc.jar
      
    5. ORACLE_HOME/search/config/searchctl.confファイルのJVM_OPTIONSを編集して、システム・プロパティ"-Doracle.home=ORACLE_HOME/search"を追加します。例:

      JVM_OPTIONS= -Djava.awt.headless=true
      -Dweblogic.RootDirectory=ORACLE_HOME/search/base_domain
      -Doracle.home=ORACLE_HOME/search
      
    6. ORACLE_HOME/search/lib/plugins/oracleapplications/pluginmessages.jarファイルをORACLE_HOME/search/libディレクトリにコピーします。

    7. データベース・ソースを作成します。正しい認可問合せを入力し、「セキュリティ属性の付与」で使用した属性名が認可問合せで使用する属性名と一致していることを確認します。一致していない場合、ドキュメントの検索の際、ユーザーは結果を得ることができません。

D.5.4 スペース・クローラからのコンポーネントの除外

スペース・クローラは次のコンポーネントを検索するためにデータを収集します。

  • oracle.webcenter.peopleconnections.profile (ピープル)

  • oracle.webcenter.community (ポータル)

  • oracle.webcenter.page (ページ・メタデータ)

  • oracle.webcenter.list (リスト)

これらのコンポーネントのいずれかの検索を無効にするには、URLパラメータ?excludedServiceIdsを使用します。つまり、Oracle SES管理ツールのOracle WebCenterソースの「ホーム」→「ソース」ページで、パラメータConfiguration URL?excludedServiceIdsを、除外するサービスIDのカンマ区切りリストと同一に設定します。

例D-1 ピープル・コネクション・プロファイルのクロールの無効化

http://host:port/rsscrawl?excludedServiceIds=oracle.webcenter.peopleconnections.profile

例D-2 ページ・メタデータのクロールの無効化

http://host:port/rsscrawl?excludedServiceIds=oracle.webcenter.page

例D-3 プロファイルおよびページ・メタデータのクロールの無効化

http://host:port/rsscrawl?excludedServiceIds=oracle.webcenter.peopleconnections.profile,oracle.webcenter.page

D.5.5 Oracle SESファセットおよびソート属性の構成

ファセットは、新しい検索を実行せずにインデックス化されたデータを移動することによってユーザーが検索を詳細設定できるOracle SESオブジェクトです。まず、Oracle SESで(提供されるファイルを使用して)ファセットを定義する必要があります。Oracle SESで定義されたファセットは、「ツールとサービス」→「検索」管理ページを使用してWebCenter Portalで適用されます。


注意:

Oracle SES 11.2.2.2は、WebCenter Portalによるファセット検索をサポートしていますが、以前のリリースのOracle SESの検索はこれをサポートしていません。この項は、Oracle SES 11.2.2.2にのみ適用可能です。


WebCenter Portalには、Oracle SES Admin APIコマンド行インタフェース用の次の入力ファイルが用意されています。

  • facet.xml: Oracle SESでファセットを構成します。

  • searchAttrSortable.xml: 絶対ソートの属性を定義します。

これらのファイルをoracle.webcenter.framework/ses/webcenter_portal_ses_admin.zipで見つけます。このファイルを解凍し、readme.txtファイルの指示に従います。

これら2つのファイルをOracle SESから実行すると、次のファセットが作成されます。

  • Author

  • Last Modified Date

  • Mimetype

  • Tags

  • Scope GUID (これは「ポータル」ファセットとして表示されます。この値は、検索結果ページでポータル表示名に変換されます。)

  • Service ID (このファセットはユーザー・インタフェースには表示されません。有効なすべてのツールおよびサービスは検索結果ページに表示されます。)


注意:

facet.xmlスクリプトおよびsearchAttrSortable.xmlスクリプトは必須です。WebCenter Portalで検索するには、Oracle SESでのファセット作成のみでは不十分です。

また、Scope GUIDおよびService IDファセットは必須です。ファセット名では、大/小文字が区別されます。これらのファセット名を正確に指定する必要があります。


これらのファイルを実行した後、Oracle SES管理ツールの「グローバル設定」→「ファセット」ページにファセットが表示されます(図D-10)。

図D-10 Oracle SESファセット

図D-10の説明が続きます
「図D-10 Oracle SESファセット」の説明

新しいファセットを作成するには、「グローバル設定」→「ファセット」ページで「作成」をクリックします。ファセット値の生成元であるファセットの名前および検索属性を入力します。「文字列」ファセット・タイプには、パス・デリミタも入力する必要があります。これは、選択したファセット・ツリー・ノードのファセット・ツリー階層を問合せページに表示するための境界用に使用する1文字で、たとえば、"tools/power tool/drills"の"/"がパス・デリミタです。ファセット・ツリーが1レベルの深さの場合(つまりこのノードに子ノードがない場合)、これを空白に設定できます。

「作成してカスタマイズ」をクリックしてファセットを作成し、「ファセットの編集」画面でこのノードを構成します。日付タイプまたは数値タイプのファセットのファセット・ノードを構成できます。たとえば、「最終変更日」ファセットの場合、「昨年」、「先月」、「今日」、特定の2つの日付の間などのノードを作成できます。

「ノード構成」タブには、ファセット階層がツリー形式およびXML形式で表示され、ここで選択したファセット・ノードの子ノードを追加、編集および削除できます。ファセット・ノードを編集した後、「適用」をクリックして変更内容を保存します。


注意:

Scope GUIDファセットまたはService IDファセットは変更または削除しないでください。


Oracle SESで行われた変更は、アプリケーション・スペシャリストが「ツールとサービス」→「検索」管理ページに移動するとWebCenter Portalで適用されます。WebCenter Portalでは、この「検索」管理ページが開くまでファセットの変更が検出されません。WebCenter Portalでは、使用するために選択したファセットがポータルごとに記憶されます。

D.5.6 追加のOracle SES構成

必要に応じて、セキュリティ・フィルタの有効期間を構成できます。これにより、システム内のユーザーの認可ポリシーがリフレッシュされます。ユーザー・ポリシーが頻繁に変更される場合は、有効期間を短くするのが最適です。(この付録では、例としてOracle Internet Directoryアイデンティティ・プラグインを使用しています。)

たとえば、Oracle SES管理ツールの「グローバル設定」→「問合せ構成」ページの「セキュア検索の構成」の下で、「セキュリティ・フィルタ有効期間(分)」0を入力します。

セキュリティ・フィルタ有効期間の有効な値は、0分(キャッシュなし)から526500分(1年間のキャッシュ)です。


注意:

ConfigureSES.pyはsetSESVersion WLSTコマンドを実行するため、このコマンドはこの章の構成の一部として必要ありません。


D.6 構成スクリプトの実行

オラクル社のConfigureSES.py Pythonスクリプトを使用すると、残りのOracle SES構成を簡素化できます。この自動構成の内容は次のとおりです。

スクリプトとそのプロパティ・ファイルは、WCP_ORACLE_HOME/webcenter/scripts/ses_11.2.2.2/ディレクトリにあります。

次の手順に従ってスクリプトを実行します。

  1. ディレクトリを参照するように環境変数を設定します。例:

    setenv SESDIR Oracle_WC1/webcenter/scripts/ses_11.1.2.2/
    
  2. 適切な値でConfigureSES.propertiesファイルを更新します。例D-4に、WebCenter Portalアプリケーション用のサンプル値を示します。

    例D-4 WebCenter Portalアプリケーション

    # Required update:
    #   Actions can be selected or deselected. See properties with 'do' prefix.
    #   All 'do*' properties have 'false' value.
    #   Change value to 'true' after meeting prerequisite by filling properties with
     no values.
    #   For properties with values, check that they are valid in your environment.
    #
    # Preset values:
    #   Documents crawler and Jive database crawler sections contain values of common
     repository used by WebCenter development team.
    
    # ----------------------------------
    
    # Prerequisite - wls instance must be started
    admin.user=weblogic
    admin.url=app_server.example.com:7005
    admin.server=app_server.example.com
    admin.password=welcome1
    webcenter.host=app_server.example.com
    webcenter.port=8892
    
    # Prerequisite - SES instance must be started
    ses.host=ses_server.example.com
    ses.port=5720
    ses.schema=searchsys
    ses.admin.password=welcome1
    
    # Prerequisite - Entity name must not exist
    do.config.entity=true
    proxy.entity.name=webcenterproxy
    proxy.entity.password=welcome1
    
    # Prerequisite - webcenter-wls instance must be started
    do.config.spaces.crawl.user=true
    do.config.connection=true
    do.spaces.crawl=true
    spaces.crawl.password=welcome1
    spaces.crawl.authuseridformat=nickname
    
    # Prerequisite - UCM instance must be started
    do.document.crawl=true
    ucm.host=ucm_server.example.com
    ucm.port=9400
    ucm.source=default
    ucm.admin.user=weblogic
    ucm.admin.password=welcome1
    ucm.crawl.authuseridformat=nickname
    
    # Prerequisite - Documents Instance and Documents Pipeline on SES must be created
    ucm.pipeline=stake04-8888
    
    # Prerequisite - Jive database must be started
    do.discussions.crawl=false
    discussions.host=discussions_server.example.com
    discussions.port=8890
    discussions.db.connstring=jdbc:oracle:thin:@wcdb.example.com:1521/wcdb
    discussions.db.admin.user=WC_DISCUSSIONS_CRAWLER
    discussions.db.admin.password=welcome1
    discussions.crawl.authuseridformat=nickname
    
  3. デフォルト・ディレクトリをwlst.shスクリプトのディレクトリに設定します。例:

    cd Oracle_WC1/oracle/as11gr1wc/common/bin/
    
  4. ConfigureSES.pyスクリプトをConfigureSES.propertiesで実行します。例:

    ./wlst.sh $SESDIR/ConfigureSES.py $SESDIR/ConfigureSES.properties
    
  5. スクリプトが正常に完了したら、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバー(デフォルトではWC_Spaces)を再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。