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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1.8.3)
E57528-01
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4 一般的な問題および回避策

この章では、Oracle WebCenter Portalの一般的な問題および回避策について説明します。次の項が含まれます:

4.1 NCHARデータ型を使用したSQL問合せで例外がスローされる

SQLデータ・コントロールを使用するときに、NCHARデータ型を使用した列が問合せに含まれる場合、エラーが発生する可能性があります。回避策として、to_char(NCHAR_COLUMN NAME)関数を使用できます。

4.2 JSFポートレットをカスタマイズまたはパーソナライズできない

JSFポートレット(つまり、Oracle JSF Portlet Bridgeを使用して作成されたポートレット)のカスタマイズまたはパーソナライズ後に「OK」をクリックすると、ポートレットが応答せず、タイムアウト・メッセージが表示されます。これは、編集アクションを実行して単一操作でポートレット・モードを変更すると発生します。エンド・ユーザーは、「適用」(「OK」ではなく)をクリックして編集処理を行った後、「戻る」をクリックして、ポートレット・モードを「表示」モードに戻すことで、この問題に対処できます。ポートレット開発者は、生成済のデフォルトの編集モード(edit_defaults.jspxファイル)および編集モード(edit.jspxファイル)のコードを編集し、エンド・ユーザーが強制的に「適用」ボタンを使用するように「OK」ボタンのコードを削除することで、この問題が発生しないようにできます。

4.3 OAMを使用してWebCenter PortalにアクセスするとPortalに正しい言語が表示されない

ユーザーがOAMを介してWebCenter Portalにアクセスすると、ポータルにOAMログイン・ページで選択した言語が表示されません。WebCenter Portalでは、OAMと同じxlfファイル名規格を使用しません。

4.4 Thaiでは通知公開形式が正しくない可能性がある

表示言語をThaiに設定すると、通知公開形式が正しくない可能性があります。これは、通知を開いて編集した後保存すると、通知自体が更新されていない場合でも発生します。

4.5 プロデューサ・テスト・ページの「サーブレットとして実行」リンクがJSFポートレットに対して動作しない

JSFポートレット(Oracle JSF Portlet Bridgeを使用するポートレット)は、「JSR 286 Javaポートレットの作成」ウィザードを使用して、ウィザードの第3ステップで「ADF-Faces JSPXの生成」実装方法を選択することで作成できます。

この方法でJSFポートレットを作成すると、ポートレットのプロデューサ・テスト・ページで「サーブレットとして実行」リンクをクリックすると、エラーが発生することがあります。ただし、ポートレット自体は正しく実行されます。

この問題を回避するには、そのポートレットが含まれるプロジェクトに「ADFページ・フロー」スコープを追加します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Developing Portals with Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のテクノロジ・スコープの追加および削除に関する項を参照してください。

4.6 OpenSocialページレットを使用したユーザーのアクティビティ・ストリームへのアクティビティのポスト

OpenSocialガジェットに基づいたページレットは、アクティビティをユーザーのアクティビティ・ストリームにポストできません。一時的な解決方法を実行するには、次のWLST/WSAdminコマンドを使用してユーザー・プロファイルの「編集」権限をOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサに付与します。

grantPermission(appStripe="pagelet-producer",
principalClass="oracle.security.jps.internal.core.principals.JpsAuthenticatedRoleImpl", principalName="authenticated-role",
permClass="oracle.webcenter.peopleconnections.profile.security.ProfilePermission",
permTarget="/oracle/webcenter/peopleconnections/profile/s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed/.*", permActions="view,edit")

コマンドの実行後に、ページレット・プロデューサ・サーバーを再起動します。

4.7 iPadでスクロールバーが表示されずコンテンツ全体を表示できない

Apple iOSプラットフォームはスクロールバーを使用しません。iPad上にページを表示すると、スクロールバーが表示されないため、コンテンツが切り捨てられて表示される場合があります。また、iFrameコンポーネントはiPad上の寸法を無視します。コンテンツ領域全体を表示するには、iPadで2本指のスクロール・ジェスチャを使用します。

4.8 iPadでRSSリンクが正しく機能しない

Apple iOSプラットフォームでは、RSSリンクをレンダリングするために、サイトreader.mac.comでそれらをロードしています。WebCenterポータル・インスタンスがファイアウォールの外側からアクセスできない場合、RSSリンクは表示できません。

4.9 iPadを使用してコンテンツをアップロードできない

Apple iOSプラットフォームでは、ネイティブ・ファイル・システム・ブラウザをサポートしません。そのため、iPadからコンテンツをアップロードできません。iPadからWebCenterポータルにアクセスすると、公開、アップロード、共有などすべてのアップロード・アクションは、無効になるか表示されません。

4.10 ページに表示されたテキストをコピーできない

iPadでページにアクセスすると、ページに表示されたテキストはコピーできません。これはApple iOSプラットフォームの制限です。

4.11 埋込みイメージがレンダリングされない

メール・タスク・フローでは、埋込みイメージがレンダリングされません。電子メールにインライン・イメージが含まれている場合は、メッセージ本文内には表示されず、添付ファイルとして表示されます。

4.12 Firefoxを初めて使用するときにドキュメントをチェックアウトできない

Mozilla Firefoxブラウザを使用して初めてWebCenterポータルにアクセスし、SSLまたはHTTPS接続を介してデスクトップ統合を使用してドキュメントを開こうとすると、環境に有効な証明書があっても、証明書は信用できないという警告が表示されます。ドキュメントを開くことはできますが、Microsoft Officeアプリケーション内からドキュメントをチェックインまたはチェックアウトすることはできません。ただし、後でFirefoxブラウザでデスクトップ統合を使用すると、想定どおりに動作し、Microsoft Officeアプリケーション内からドキュメントをチェックインおよびチェックアウトできます。

4.13 Webクリッピング・ポートレットは非推奨

Webクリッピング・ポートレットは、11g リリース1 (11.1.1.8.3)で非推奨となったため、使用しないでください。そのかわりに、Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサを使用してクリッパ・ページレットを作成します。

4.14 バージョン付きアプリケーションはサポートされないためデプロイメントに失敗する

ADFアプリケーションのデフォルトでは、アプリケーションのバージョン管理はサポートされなくなりました。初期デプロイメントでは、アプリケーションのバージョン管理に関係なく、アプリケーションは既存(11.1.1.7.0以前)も新規(11g リリース1 (11.1.1.8.3)以降)もデプロイに成功します。ただし、JDeveloper 11.1.1.7.0からWebLogic Serverにバージョン管理されていないアプリケーションを再デプロイする場合、そのアプリケーションのバージョン管理されるインスタンスがすでに実行されていると、デプロイメントは失敗します。これは、サーバーがすでにバージョン管理されたインスタンスを実行しており、WebLogic Serverは同じアプリケーションのバージョン管理されていないインスタンスのデプロイを許可しないために発生します。次のようなエラー・メッセージが表示されます。

Weblogic Server Exception: 
weblogic.management.ManagementException: [Deployer:149082]You cannot deploy application 'Application1_application1' without version. The application was previously deployed with version 'V2.0'.

この問題を解決するには、まずバージョン管理されたアプリケーションをアンデプロイしてから、バージョン管理されていないアプリケーションをデプロイします。

4.15 ページ名にスペースが含まれる場合のデバイス上のページの表示

次のすべての条件に当てはまる場合、デバイス(タブレットやiPhoneなど)上のポータル・ページにアクセスする際に問題が発生します。

この場合、デバイス上で予期される動作として、「ページが使用できません」が表示されます。しかし、前述のすべての条件に当てはまる場合、「ページが使用できません」ではなくページのコンテンツが(ページ・タイトルなしで)デバイスに表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの作成のページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定に関する項およびページ・バリアントが存在しない場合の特定ページのページ動作の設定に関する項を参照してください。

4.16 REST APIを使用して作成されたポータルでページを作成できない

WebCenter Portal REST APIを使用して作成したポータルで、ページ作成の問題が発生します。この問題を回避するには、ページ権限を再適用する必要があります。WebCenterポータル・ビルダー管理の「セキュリティ」ページにナビゲートします。「ロール」タブでページのすべての権限を選択解除し、設定を保存します。同じ権限をもう一度選択し、設定を保存します。

4.17 Nexus 4デバイスでモバイル・ページ・バリアントが正しく表示されない

モバイル・ページ・バリアントが新しいNexus 4デバイスで表示されません。この問題を解決するには、次のユーザー・エージェント文字列で新しいデバイスを作成します。

Mozilla/5.0 \(Linux; Android.+4.2.+Nexus 4.+Chrome.*Mobile Safari.*

新しいデバイスの作成およびユーザー・エージェント文字列の指定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware for Oracle WebCenter管理者ガイド』の「デバイスの作成および管理」の項を参照してください。

4.18 ディスカッション・フォーラムで「トピックの作成」ボタンをクリックしても「トピックの作成」ダイアログが開かない

ダイレクトURLを使用してディスカッション・ページに移動し、forumIdをページURLの問合せパラメータとして渡した場合、ディスカッション・フォーラムの「トピックの作成」ボタンをクリックすると、「トピックの作成」ダイアログのかわりにフォーラムのリストが表示されます。この問題が発生するのは、「ディスカッション・フォーラム」タスク・フローを含み、#{param.forumId}が「フォーラムID」属性の値として設定されているページにアクセスする場合です。

「トピックの作成」ボタンをクリックした場合に必ず「トピックの作成」ダイアログが表示されるようにするには、次の回避策を使用します。

  1. コンポーザで「ディスカッション・フォーラム」タスク・フローを含むページを編集モードで開きます。

  2. ビュー・スイッチャ―が「データ」に設定されていることを確認します。

  3. 「ソース」タブで、フレームの下部にある「PageDef」をクリックします。

  4. 「PageDef」ソースの<executables>セクションでタスク・フロー・バインディングを見つけます。

    このタスク・フロー・バインディングには属性Refresh="ifNeeded"があり、タスク・フロー・バインディングへの入力パラメータの1つとして"param.forumId"があります。

  5. 属性Refresh="ifNeeded"を削除します。

  6. これを属性RefreshCondition="#{param.forumId!=null}"に置き換えます。

  7. 「保存」をクリックして、変更を保存します。