この章では、Oracle WebCenter Portalのインストールおよび構成に関する問題について説明します。次の項が含まれます:
ここでは、JDeveloper用WebCenter Portal拡張機能バージョン11g リリース1 (11.1.1.8.3)のインストールについて説明します。
WebCenter Portal拡張機能は、JDeveloperにWebCenter Portal機能の完全なセットを提供するアドインです。Oracle WebCenter Portal 11g リリース1 (11.1.1.8.3)は、WebCenter Portal拡張機能11g リリース1 (11.1.1.8.x)およびOracle JDeveloper 11.1.1.7.0でのみ機能します。デフォルトで、JDeveloperでは、最新バージョンであるWebCenter Portal拡張機能11g リリース1 (11.1.1.8.3)をダウンロードすることが推奨されています。正しいバージョンがインストールされていることを確認する必要があります。拡張機能のインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Developing Portals with Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のJDeveloper用WebCenter Portal拡張機能のインストールに関する項を参照してください。
この項では、構成に関する問題について説明します。次のサブセクションが含まれます:
2.2.7項「Portal Frameworkアプリケーションのアクティビティ・ストリームにコマンドおよびタグの更新がリストされない」
2.2.8項「チェックアウトされたファイルと同じ名前のファイルをアップロードすると不正確なエラー・メッセージが表示される」
2.2.14項「WebCenter PortalでOracle BPM Process Spacesが有効な場合にFrameworkFoldersはサポートされない」
Oracle WebCenter Portalページレット・プロデューサは、クラスタ化構成でフェイルオーバーをサポートします。ただし、処理中のデータ(未保存または保留中の変更)は保持されません。フェイルオーバー時には、管理者は管理セッションを再確立する必要があります。特定の状態を保持するためにプロキシが必要な場合は、エンド・ユーザーもセッションを再確立する必要があります。SSOが構成されている場合、資格証明が自動的に提供され、セッションが再確立されます。
Oracle WebCenter Portal iPhoneアプリケーションなどのRESTクライアントの使用時にOracle WebCenter Portal RESTサーバーの特定の機能が正しく機能するには、使用しているOracle WebLogic ServerプラグインでフラグWLForwardUriUnparsed
をON
に設定する必要があります。
WebLogic Serverの前にApacheを実行している場合、このフラグをweblogic.conf
に追加します。
WebLogic Serverの前にOracle HTTP Server (OHS)を実行している場合、このフラグをmod_wl_ohs.conf
に追加します。
次の例は、これら両方の事例で使用可能な構成を示しています。
WebLogic Serverプラグインの構成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerでのWeb Server 1.1プラグインの使用』を参照してください。
例1: <location /rest>
を使用して/rest
URIに対してのみフラグを適用する(推奨)
<Location /rest> # the flag below MUST BE set to "On" WLForwardUriUnparsed On # other settings, example: WebLogicCluster or WebLogicHost & WebLogicPort # set the handler to be weblogic SetHandler weblogic-handler </Location>
例2: Oracle WebLogic Serverによって処理されるすべてのURIにフラグを適用する
<IfModule mod_weblogic.c> # the flag below MUST BE set to "On" WLForwardUriUnparsed On # other settings, example: WebLogicCluster or WebLogicHost & WebLogicPort WebLogicCluster johndoe02:8005,johndoe:8006 Debug ON WLLogFile c:/tmp/global_proxy.log WLTempDir "c:/myTemp" DebugConfigInfo On KeepAliveEnabled ON KeepAliveSecs 15 </IfModule>
OpenSocial APIをOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサとともに使用して所有者のプロファイル、アクティビティ、友人情報にアクセスするには、『Oracle Fusion Middleware for Oracle WebCenter管理者ガイド』で説明されているように、WebCenterDS
データ・ソースをWC_Portlet
管理対象サーバーに対してターゲット指定する必要があります。この構成を保存すると、アクティビティおよび友人情報はフェッチできますが、プロファイル情報は戻されません。プロファイル情報にアクセスするには、WC_Portlet
管理対象サーバーを再起動します。
WC_Spaces
管理対象サーバーを起動すると、サーバーが実行状態に達した後、サーバー・ログに次の例外がレポートされます。
"Could not fetch the default portal configuration from webcenter-config oracle.webcenter.webcenterapp.WebCenterException: Getting WebCenter Attributes "
これにより失われる機能はありません。それは既知の問題です。
すでに同じ名前を持つファイルまたはフォルダを含む場所に対し、「コピー・アンド・ペースト」、「カット・アンド・ペースト」または「移動してペースト」を実行すると、ファイルおよびフォルダの複製コピー(接頭辞「Copy of」が付く)が作成されます。たとえば、ファイルEvents.docx
をコピーまたは切り取って、そのファイルを含むフォルダに貼り付けると、新しく貼り付けられたファイルはCopy of Events.docx
という名前になります。
これは、FrameworkFoldersをフォルダ・サービスとして使用するようにOracle WebCenter Portalが構成されている場合にのみ適用されます。Folders_gが構成されている場合は、ターゲットに一致するコピーが見つかっても、ファイルおよびフォルダは複製されません。
FrameworkFoldersをフォルダ・サービスとして使用するようにWebCenter Portalが構成されている場合は、フォルダおよびファイルの名前に次の文字を使用することはできません。
? # & / \ * " | < > : ^
Portal Frameworkアプリケーションでは、新しくアップロードしたドキュメントにコメントまたはタグを追加した場合、これらの更新は、アプリケーションのアクティビティ・ストリームにリストされません。これは、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。
あるユーザーがファイルをチェックアウトし、別のユーザーが同じ名前で新しいファイルをアップロードしようとすると、ユーザーに権限がないことを示すエラー・メッセージが表示されます。このエラー・メッセージは、ファイルがユーザーによってすでにチェックアウトされていることを指定するものではないため、このエラー・メッセージは完全なものではありません。このエラーは、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。
FrameworkFoldersがフォルダ・サービスとして有効な場合、CMIS REST APIを使用してファイルまたはフォルダを作成する機能、あるいはファイルをフォルダ間で移動する機能は動作しません。
WebCenter PortalドキュメントをWord、ExcelまたはPowerPointで編集するときに、タブ(「ステータス」、「メンバー」、「タスク」、「ドキュメント」、「リンク」)がドキュメント管理タスクバー(「Office」アイコン > 「サーバー」 > 「ドキュメント管理」をクリックすると起動される)に表示されません。タブは、ドキュメントがチェックインされた後にのみ表示されます。これは、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。
ワークフローの一部であるファイルの名前変更またはカット・アンド・ペーストを実行しようとすると、そのファイルがすでに存在しないため、名前変更や移動ができないことを示すエラー・メッセージが表示されます。たとえば、ファイルの名前を変更するときに、次のエラー・メッセージが表示されます。
"Messages for this page are listed below. Unable to rename the selected document. The document no longer exists. Please refresh to see the latest content (View > Refresh Content)."
このエラー・メッセージは間違っており、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。エラー・メッセージには、ファイルがワークフローの一部であるために名前変更や移動ができないこと、およびユーザーがレビューアとしてワークフローに追加されていないことが示される必要があります。
ホーム・ポータルでは、一連のすべてのフォルダへのアクセス権がない場合、ダイレクトURLを使用して「アイテム・レベルのセキュリティ」配下にあるファイルにアクセスすることはできません。これは、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。
ブログおよびWikiを含むポータル・テンプレートからポータルを作成すると、新しく作成されたポータルにブログおよびWikiは表示されません。これは、Oracle WebCenter PortalがFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されている場合に発生します。
Oracle BPM Process Spacesでは、Content Serverに対しFolders_gを有効にする必要があります。Oracle WebCenter Portal 11g リリース1 (11.1.1.8.3)の新規インストールでは、WebCenter Portal用にProcess Spacesを有効にする場合、Folders_gを有効にし、FrameworkFoldersを無効にする必要があります。