この章では、Oracle GoldenGateのプロセスおよびファイルをローカル・システムから削除する手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
次の手順は、Oracle GoldenGateの証跡内のデータが不要であること、現在のOracle GoldenGate環境を保持する必要がないことを前提としています。現在の環境およびデータを保存する場合は、この手順を開始する前に、Oracle GoldenGateディレクトリとすべてのサブディレクトリのバックアップを作成します。
注意: 以降の項を記載の順に実行します。 |
この手順では、ExtractおよびReplicationプロセスを停止します。停止の指示があるまで、Managerは実行したままにします。
すべてのシステム:
コマンド・シェルを実行します。
システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
ディレクトリをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに変更します。
GGSCIを実行します。
Oracle GoldenGateプロセスをすべて停止します。
STOP ER *
Managerプロセスを停止します。
STOP MANAGER
(DDLレプリケーションをサポートするためにDDLトリガーが使用されている場合に有効です。)この手順では、ソース・システムのDDLスキーマからすべてのOracle GoldenGate DDLオブジェクトを削除します。
システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIを実行します。
Oracle GoldenGateプロセスをすべて停止します。
STOP ER *
SYSDBA
権限を持つユーザーとしてSQL*Plusにログインします。
Oracle GoldenGateのプロセス、SQL*Plus、ビジネス・アプリケーションおよびOracleを使用するその他のソフトウェアのセッションなど、これまでDDLを発行したすべてのセッションを切断します。それを行わない場合、データベースでORA-04021エラーが生成される可能性があります。
ddl_disable
スクリプトを実行してDDLトリガーを無効にします。
ddl_remove
スクリプトを実行して、Oracle GoldenGate DDLトリガー、DDL履歴とマーカー表、およびその他の関連オブジェクトを削除します。デバッグで必要となる場合に備え、このスクリプトにより、スクリプト出力を記録するddl_remove_spool.txt
ファイルと、環境設定を記録するddl_remove_set.txt
ファイルが作成されます。
marker_remove
スクリプトを実行して、Oracle GoldenGateマーカー・サポート・システムを削除します。デバッグで必要となる場合に備え、このスクリプトにより、スクリプト出力を記録するmarker_remove_spool.txt
ファイルと、環境設定を記録するmarker_remove_set.txt
ファイルが作成されます。
次の手順に従って、Oracleデータベース内に構成されているOracle GoldenGateオブジェクトを削除します。構成によっては、特定のステップやコマンドが該当しない場合もあります。
ソース・システムで:
システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIを実行します。
Oracle GoldenGateプロセスをすべて停止します。
STOP ER *
Managerプロセスを停止します。
STOP MANAGER
GGSCIで、DBLOGIN
(ダウンストリーム・マイニング・データベースからデータベース・ログマイニング・サーバーを削除する必要がある場合はMININGDBLOGIN
コマンド)を使用してデータベースにログインします。[MINING]DBLOGIN
には、dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
プロシージャで付与される権限が必要です。
[MINING]DBLOGIN USERIDALIAS alias
GGSCIで、構成に応じて次のコマンドのいずれか、またはすべてを実行します。Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします(ワイルドカードは使用できません)。
DELETE SCHEMATRANDATA schema
[NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS]
表レベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。
DELETE TRANDATA [container.]schema.table
[NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS]
(双方向構成)Oracleトレース表を削除します。
DELETE TRACETABLE[container.]schema
.table
(クラシック・キャプチャ構成)ログ保存を無効にし、基になるOracle Streamsキャプチャ・プロセスを削除します。DBLOGIN
には、表11-3に示す権限が必要です。
UNREGISTER EXTRACT group
LOGRETENTION
(統合キャプチャ構成)Oracleマイニング・データベースから、ログマイニング・サーバーを削除します。
DELETE EXTRACTgroup
UNREGISTER EXTRACTgroup
DATABASE
次のOracleプロシージャを実行し、クラシックと統合の両方のプロセスについて、Oracle GoldenGate管理ユーザーから権限を削除します。
dbms_goldengate_auth.revoke_admin_privilege('ggadm')
ターゲット・システムで:
Replicatを停止します。
STOP REPLICAT group
DBLOGIN
コマンドを使用してデータベースにログインします。
DBLOGIN USERIDALIAS alias
(統合Replicat) Replicatグループを削除します。このコマンドにより、ターゲット・データベースからインバウンド・サーバーも削除されます。
DELETE REPLICAT group
(非統合Replicat)DELETE CHECKPOINTTABLE
コマンドを実行して、Replicatチェックポイント表を削除します。
DELETE CHECKPOINTTABLE
[container.]schema.table
次の手順に従って、Oracle Universal Installer (OUI)の対話型セッションを介してOracle GoldenGateをアンインストールします。
注意: OUIを使用してOracle GoldenGateを削除する前に、17.2項「DDL環境の削除」(トリガーベースのDDLキャプチャを使用している場合)および17.3項「データベース・オブジェクトの削除」の手順に従ってください。これらの手順では、OUIアンインストーラで削除されるOracle GoldenGateのコマンドおよびスクリプトを使用する必要があります。 |
このプロセスでは、次のアイテムが削除されます。
Oracle中央インベントリ内のOracle GoldenGateホーム・ディレクトリ。
Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリ。
Oracle GoldenGate Managerサービス(Windowsにインストールされた場合)。
Oracle GoldenGate Windowsレジストリ・エントリ
システムからOracle GoldenGateを削除する手順:
システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIを実行します。
Oracle GoldenGateプロセスをすべて停止します。
STOP ER *
Managerプロセスを停止します。
STOP MANAGER
Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリから次のスクリプトを実行します。
UNIXおよびLinux:
OGG_home/deinstall/deinstall.sh
Windows:
OGG_home/deinstall/deinstall.bat
オペレーティング・システムを介してシステムから手動でOracle GoldenGate環境を削除するには、次の手順に従います。
(Windowsインストールで有効)この手順では次の処理を行います: Windowsクラスタ・リソースであるOracle GoldenGateをソースまたはターゲットのWindowsシステムから削除し、Oracle GoldenGateイベントがWindowsイベント・マネージャにレポートされないようにして、Managerサービスを削除します。ソース・システムおよびターゲット・システムで、次の手順を実行します。
システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
(クラスタ)Managerリソースが含まれているクラスタ・グループを所有するクラスタのノードからGGSCIを実行し、すべてのExtractおよびReplicatのプロセスが停止していることを確認します。稼働しているものがあれば停止します。
STATUS ER *
STOP ER *
(クラスタ)クラスタ・アドミニストレータ・ツールを使用してManagerリソースをオフラインにします。
(クラスタ)そのリソースを右クリックし、「削除」を選択して削除します。
「スタート」、「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスにcmd
と入力してコマンド・コンソールを開きます。
ディレクトリをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに変更します。
次の構文を使用して、INSTALL
ユーティリティを実行します。
install deleteevents deleteservice
(クラスタ)クラスタ・グループをクラスタの次のノードに移動し、繰り返します。
次の手順をすべてのシステムで実行し、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを削除します。
GGSCIですべてのプロセスが停止していることを確認します。稼働しているものがあれば停止します。
STATUS MANAGER
STATUS ER *
STOP MANAGER
STOP ER *
GGSCIを終了します。
EXIT
Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを削除します。