ヘッダーをスキップ
Oracle® GoldenGate NonStop SQL/MXのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.1.2)
E52450-01
  目次へ移動
目次

前
 
 

A Oracle GoldenGateでインストールされるコンポーネント

この付録では、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリにあるOracle GoldenGateソフトウェアによって作成または使用されるプログラム、ディレクトリおよびその他のコンポーネントについて説明します。

この付録は、次の項で構成されています。

A.1 Oracle Goldengateのプログラムおよびユーティリティ

この項では、ルートのOracle Goldengateインストール・ディレクトリにインストールされるプログラムについて説明します。


注意:

一部のプログラムはインストールに含まれない場合があります。たとえば、ご使用のプラットフォームでキャプチャまたは配信のみがOracle GoldenGateによってサポートされる場合には、extractプログラムまたはreplicatプログラムはそれぞれインストールされません。同様に、特定のデータベースをサポートするために特有のファイルがインストールされることがあります。


表A-1 Oracle GoldenGateでインストールされるプログラムおよびユーティリティ

プログラム 説明

convchk

チェックポイント・ファイルを新しいバージョンに変換します。

convprm

引用符付きの名前およびリテラルのSQL-92ルールを使用しないパラメータ・ファイルを、SQL-92ルールを使用する更新済のパラメータ・ファイルに変換します。引用符付きのオブジェクト名およびリテラルのSQL-92フォーマットは、バージョン12cのOracle GoldenGateのデフォルトとして導入されています。

defgen

データ定義を生成します。この定義は、ソース・テーブルとターゲット・テーブルの定義が異なる場合にOracle GoldenGateのプロセスによって参照されます。

emsclnt

WindowsシステムまたはUNIXシステム上のCollectorおよびReplicatによって作成されるイベント・メッセージをNonStopシステム上のEMSに送信します。

extract

データベース・テーブルまたはトランザクション・ログからキャプチャを実行するか、ベンダーのアクセス・モジュールからトランザクション・データを受信します。

ggmxinstall

SQL/MXデータベース用のOracle GoldenGateインストール・スクリプト。

ggcmd

ggsciの関連するプログラム。Oracle GoldenGate MonitorのJAGENTなどの外部アプリケーションを起動および監視します。これらのアプリケーションをggsci環境に統合します。

ggsci

コマンドの発行またはパラメータ・ファイルの管理に使用するOracle GoldenGateへのユーザー・インタフェース。

ggsmgr.jcl

ggsmgr.proc

ggsmgrst.jcl

ggsmgrst.proc

バッチ・ジョブまたはz/OSシステム上のオペレータ・コンソールからOracle GoldenGateのManagerプロセスを開始します。これは、DB2 z/OSデータベースをサポートするためにインストールされます。

install

Oracle GoldenGateをWindowsサービスとしてインストールし、Windowsベースのその他のサービス・オプションを提供します。

keygen

データ暗号化キーを生成します。

logdump

抽出証跡または抽出ファイルに格納される情報を表示および保存するためのユーティリティ。

mgr

リソース管理、Oracle GoldenGateのプロセスの制御と監視、レポートおよびGGSCIインタフェース経由の要求のルーティングに使用する(Manager)Controlプロセス。

oggerr

Oracle GoldenGateのエラー・メッセージを管理します。

replicat

データをターゲット・データベースのテーブルに適用します。

reverse

トランザクション操作の順序を保持するユーティリティ。これによって、Replicatを使用してターゲット・テーブルの変更を取り消し、それらのテーブルを前の状態に復元できるようになります。

server

Collectorプロセス。これは、データをリモート証跡に書き込むExtract TCP/IPサーバー・コントローラです。

vamserv

TMF対応アプリケーションによって生成されるTMF監査証跡を読み取るためにExtractによって開始されます。これは、SQL/MXデータベースをサポートするためにインストールされます。


A.2 Oracle Goldengateのサブディレクトリ

この項では、Oracle Goldengateインストール・ディレクトリのサブディレクトリとその内容について説明します。


注意:

一部のディレクトリはインストールに含まれない場合があります。


表A-2 Oracle GoldenGateでインストールされるサブディレクトリ

ディレクトリ 説明

br

制限付きリカバリ機能用のチェックポイント・ファイルを格納します。

cfg

Oracle GoldenGate Monitorの構成に使用されるプロパティおよびxmlファイルを格納します。

dirdb

Oracle GoldenGate MonitorアプリケーションまたはOracle Enterprise Manager内で使用するためにOracle GoldenGateインスタンスから収集された情報の永続化に使用されるデータストアを格納します。

dirchk

ExtractプロセスおよびReplicatプロセスによって作成されるチェックポイント・ファイルを格納します。これらのファイルには、データの正確さとフォールト・トレランスを確保するために現在の読み書き位置が保存されます。Oracle GoldenGateの内部形式で書き込まれます。

ファイル名形式はgroup_name+sequence_number.extです。sequence_numberは古いファイルに追加されるシーケンス番号であり、extはExtractのチェックポイント・ファイルのcpeまたはReplicatのチェックポイント・ファイルのcprです。

これらのファイルを編集しないでください。

例:

ext1.cpe

rep1.cpr

dircrd

資格証明ストア・ファイルを格納します。

dirdat

Replicatプロセスまたは別のアプリケーションやユーティリティによる追加処理に抽出されたデータを保存するためにExtractプロセスによって作成される、Oracle GoldenGateの証跡ファイルおよび抽出ファイルの既定の場所です。Oracle GoldenGateの内部形式で書き込まれます。

ファイル名形式は、ユーザー定義の2文字の接頭辞とそれに続く6桁のシーケンス番号(証跡ファイル)または関連付けられたExtractプロセス・グループ(抽出ファイル)です。

これらのファイルを編集しないでください。

例:

rt000001

finance

dirdef

異機種間の同期化環境で使用されるソース・データおよびターゲット・データの定義を保存するためにDEFGENユーティリティによって作成されるデータ定義ファイルの既定の場所です。外部ASCIIで書き込まれます。ファイル名形式は、DEFGENパラメータ・ファイルで指定されるユーザー定義の名前です。

これらのファイルを編集して、新たに作成されたテーブルの定義を追加できます。定義ファイルの編集方法がわからない場合には、Oracle GoldenGateテクニカル・サポートに問い合せてください。

例:

defs.dat

dirdmp

内部アクティビティ・ロギング機能をサポートするトレース(ダンプ)・ファイルを格納します。

dirjar

Oracle GoldenGate MonitorをサポートするJava実行可能ファイルを格納します。

dirpcs

ステータス・ファイルの既定の場所です。ファイル名形式は、group.extensionで、groupはグループ名であり、extensionpce(Extract)、pcr(Replicat)またはpcm(Manager)です。

これらのファイルが作成されるのは、プロセスを実行している間だけです。ファイルの内容はプログラム名、プロセス名、ポート番号およびプロセスIDです。

これらのファイルを編集しないでください。

例:

mgr.pcm

ext.pce

dirprm

Oracle GoldenGateのプロセスのグループまたはユーティリティのランタイム・パラメータを保存するためにOracle GoldenGateによって作成される、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの既定の場所です。外部ASCII形式で書き込まれます。ファイル名形式は、group name/user-defined name.prmまたはmgr.prmです。

プロセスの停止後にOracle GoldenGateパラメータの値を変更するために、これらのファイルを編集できます。これらのファイルは、テキスト・エディタで直接編集するか、GGSCIでEDIT PARAMS使用して編集できます。

例:

defgen.prm

finance.prm

dirrec

Oracle GoldenGateでは使用しません。

dirrpt

処理実行に関連する統計情報をレポートするためにExtract、ReplicatおよびManagerの各プロセスによって作成されるプロセス・レポート・ファイルの既定の場所です。外部ASCII形式で書き込まれます。

ファイル名形式は、group name+sequence number.rptです。sequence numberは古いファイルに追加されるシーケンス番号です。

これらのファイルを編集しないでください。

例:

fin2.rpt

mgr4.rpt

dirsql

triggenが非推奨になる前は、SQLスクリプトを格納するためにtriggenユーティリティにより使用されていました。現在は、Oracle GoldenGateをサポートするトレーニング・スクリプトおよびユーザーが作成したSQLスクリプトの格納に使用されます。

dirtmp

キャッシュ・マネージャに割り当てられているメモリー・サイズを超えた場合にトランザクション・データを格納するデフォルトの場所。これらのファイルを編集しないでください。

dirwlt

Oracle GoldenGateウォレット・ファイルを格納します。

UserExitExamples

ユーザー・イグジットの作成に便利なサンプル・ファイルを格納します。


A.3 その他のOracle GoldenGateファイル

この項では、ルートのOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに作成またはインストールされる、その他のファイル、テンプレートおよびオブジェクトについて説明します。


注意:

一部のファイルは、データベースおよびOSプラットフォームに応じてご使用の環境にインストールされない場合があります。


表A-3 Oracle GoldenGateでインストールされるその他のファイル

コンポーネント 説明

bcpfmt.tpl

Microsoft BCP/DTS一括ロード・ユーティリティに実行ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

bcrypt.txt

Blowfish暗号化ソフトウェアのライセンス契約。

cagent.dll

Oracle GoldenGate Monitor CサブエージェントのWindowsダイナミック・リンク・ライブラリを格納します。

category.dll

INSTALLユーティリティによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

chkpt_db_create.sql

ローカル・データベースにチェックポイント・テーブルを作成するスクリプト。データベース・タイプごとに異なるスクリプトがインストールされます。

db2cntl.tpl

IBM LOADUTIL一括ロード・ユーティリティに制御ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

ddl_cleartrace.sql

DDLトレース・ファイルを削除するスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_ddl2file.sql

マーカー表からのDDLをファイルに保存するスクリプト。

ddl_disable.sql

Oracle GoldenGate DDLトリガーを無効にするスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_enable.sql

Oracle GoldenGate DDLトリガーを有効にするスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_filter.sql

Oracle GoldenGateでのDDLのフィルタリングをサポートするスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_nopurgeRecyclebin.sql

Oracle GoldenGateのサポート・スタッフによって使用される空のスクリプト・ファイル。

ddl_ora11.sql

ddl_ora12.sql

Oracle GoldenGate DDLサポートの一部としてプログラムで実行されるスクリプト。これらのスクリプトは実行しないでください。

ddl_pin.sql

パフォーマンスを改善するためにDDLトレース、DDLパッケージおよびDDLトリガーを固定するスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_purgeRecyclebin.sql

DDLレプリケーション機能をサポートするためにOracleのごみ箱をパージするスクリプト。

ddl_remove.sql

DDL抽出トリガーおよびパッケージを削除するスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_session.sql

ddl_session1.sql

Oracle DDLオブジェクトのインストールをサポートします。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDL抽出オブジェクトおよびレプリケーション・オブジェクトをインストールするスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_status.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポート機能によって作成される各オブジェクトが存在し、正しく機能するかどうかを確認するスクリプト。(Oracleのインストール)

ddl_staymetadata_off.sql

ddl_staymetadata_on.sql

Oracle DDLトリガーがメタデータを収集するかどうかを制御するスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_trace_off.sql

ddl_trace_on.sql

DDLトレースがオンであるか、オフであるかを制御するスクリプト。

ddl_tracelevel.sql

DDLサポート機能のトレース・レベルを設定するスクリプト。(Oracleのインストール)

debug files

トレースがオンになった場合に存在する可能性があるデバッグ・テキスト・ファイル。

demo_db_scriptname.sql
demo_more_db_scriptname.sql

チュートリアルおよび基本的なテストで使用するためのデモンストレーション表を作成し、移入するスクリプト。

.dmp files

トレースの目的でOracle GoldenGateのプロセスで作成されるダンプ・ファイル。

ENCKEYS

暗号化キーを保存する、ユーザーが作成したファイル。外部ASCII形式で書き込まれます。

exitdemo.c

ユーザー・イグジット例

exitdemo_utf16.c

UTF16でエンコードされたデータを、ユーザー・イグジットとプロセスの間で交換される情報に対するコールバック構造で使用する方法を示すユーザー・イグジット例。

freeBSD.txt

FreeBSDのライセンス契約。

ggmessage.dat

Oracle GoldenGateのプロセスによって返されるエラー、情報メッセージおよび警告メッセージが含まれるデータ・ファイル。このファイルのバージョンはプロセスの開始時に確認されます。このバージョンは、プロセスが動作するようにそのプロセスのバージョンと一致していなければなりません。

ggserr.log

Oracle GoldenGateによって生成される、処理のイベント、メッセージ、エラーおよび警告を記録するファイル。

ggsmsg.dll

installプログラムによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

GLOBALS

Oracle GoldenGateのインスタンス全体に適用するパラメータを保存する、ユーザーが作成したファイル。

help.txt

GGSCIコマンド・インタフェースのヘルプ・ファイル。

icudtxx.dll

icuinxx.dll

icuucxx.dll

International Components for UnicodeのWindows共有ライブラリ(xxは現在使用中のバージョン)。

jagent.bat

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェントのWindowsバッチ・ファイル。

jagent.log

jagentjni.log

Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ・ファイル。

jagent.sh

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェントのUNIXシェル・スクリプト。

LGPL.txt

Lesser General Public Licenseステートメント。これは、Free Software Foundationのフリー・ライブラリに適用されます。

libodbc.so

Ingres 2.6 (UNIX)のODBCファイル。

libodbc.txt

libodbc.soのライセンス契約。

libxml2.dll

Oracle GoldenGate XMLプロシージャのXMLライブラリを含むWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

libxml2.txt

libxml2.dllのライセンス契約。

marker.hist

NonStopソース・システムからマーカーが渡された場合にReplicatによって作成されるファイル。

marker_remove.sql

DDLマーカー・ファイルを削除するスクリプト。(Oracleのインストール)

marker_setup.sql

GoldenGateのDDLマーカー・テーブルをインストールするスクリプト。(Oracleのインストール)

marker_status.sql

DDLマーカー・テーブルが正常にインストールされたことを確認するスクリプト。(Oracleのインストール)

notices.txt

サードパーティ・ソフトウェアのライセンス・ファイル。

odbcinst.ini

Ingres 2.6 (UNIX)のODBC構成ファイル。

params.sql

DDLサポートの構成可能なパラメータを含むスクリプト。(Oracleのインストール)

pthread-win32.txt

pthread-VC.dllのライセンス契約。

pthread-VC.dll

Microsoft WindowsのPOSIXスレッド・ライブラリ。

prvtclkm.plb

Oracleの暗号化されたデータのレプリケーションをサポートします。

pw_agent_util.bat

pw_agent_util.sh

Oracle GoldenGate Monitorエージェントをサポートするスクリプト・ファイル。

role_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポートサポートに必要なデータベース・ロールを作成するスクリプト。(Oracleのインストール)

sampleodbc.ini

Ingres 2.6 (UNIX)のサンプルODBC。

sqlldr.tpl

Oracle SQL*Loader一括ロード・ユーティリティに制御ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

start.prm

stop.prm

Managerプロセスを開始および停止するz/OS paramlibのメンバー。

startmgr

stopmgr

GGSSCIからManagerプロセスを開始するz/OS Unix System Servicesのスクリプト。

startmgrcom

stopmgrcom

Managerプロセス用のz/OSシステム入力コマンド。

tcperrs

TCP/IPエラーに対応するユーザー定義の指示を含むファイル。

usrdecs.h

ユーザー・イグジットAPI。

xerces-c_2_8.dll

Apache XMLパーサー・ライブラリ。

zlib.txt

zlib圧縮ライブラリのライセンス契約。


A.4 Oracle GoldenGateのチェックポイント・テーブル

データベースのチェックポイントを使用している場合、Oracle GoldenGateによって、ADD CHECKPOINTTABLEコマンドの実行時にユーザー定義名でチェックポイント・テーブルが作成されます。あるいは、chkpt_db_create.sqlスクリプトを使用してチェックポイント・テーブルを作成できます。dbはデータベース・タイプです。このテーブルの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。