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Oracle® GoldenGate SybaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.1.2)
E49849-03
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2 Oracle GoldenGateのインストール

この章では、Oracle GoldenGate for Sybaseを初めてインストールする際の手順について説明します。内容は次のとおりです。

次の手順は、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合に実行します。また、Oracle GoldenGateの新規バージョンのベース・リリースをダウンロードする場合のものでもあります。

後続のパッチをダウンロードしてベース・リリースにインストールするには、次のURLのMy Oracle Supportの「パッチと更新版」タブに移動します。

http://support.oracle.com

Oracle GoldenGateをあるバージョンから別のバージョンにアップグレードするには、次の場所にあるアップグレード手順に従います。

http://docs.oracle.com/goldengate/1212/gg-winux/docs.htm

2.1 概要

Oracle GoldenGateをインストールすると、処理の実行および管理に必要なすべてのコンポーネントが(ドライバやライブラリなどの他のベンダー製の必要なコンポーネントを除いて)インストールされ、また、Oracle GoldenGateユーティリティがインストールされます。

2.3 Oracle GoldenGateのダウンロード

Oracle GoldenGate構成に含まれる各システムに適したOracle GoldenGateのビルドをダウンロードします。

  1. http://edelivery.oracle.com">>http://edelivery.oracle.comに移動します。

    「Oracle Software Delivery Cloud」ページが表示されます。

  2. 「サインイン/登録」をクリックします。


    注意:

    まだログインしていない場合、「シングル・サインオン」ページが表示されます。Oracle IDとパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。

    「条項および規制」ページが表示されます。

  3. Oracle Software Delivery Cloudトライアル・ライセンス契約および輸出規制を受諾し、「続行」をクリックします。

    「メディア・パック検索」ページが表示されます。

  4. 「メディア・パック検索」ページで次のようにします。

    1. 製品パックを選択ドロップダウン・コントロールをクリックし、リストから「Oracle Fusion Middleware」を選択します。

    2. 「プラットフォーム」ドロップダウン・コントロールをクリックし、リストからOracle GoldenGateをインストールするプラットフォームを選択します。

    3. 「実行」をクリックします。

    「結果」リストが拡張され、検索基準を満たす使用可能なメディア・パックがすべて表示されます。

  5. 「結果」リストでダウンロードするメディア・パックを選択し、「続行」をクリックします。

    メディア・パックのダウンロード・ページが表示されます。各データベースまたは各データベース・バージョン用のビルドなどの複数のダウンロード用選択肢が表示される場合があります。このページには、ダウンロード可能な各ファイルの部品番号とサイズが含まれていることに注意してください。

  6. ファイルを正常にダウンロードするには、まず「README」をクリックして メディア・パックReadmeでダウンロード手順と製品情報を確認します。Readmeには、現在の構成に影響を与える新機能、新要件またはバグ修正および他の既知の問題に関するリリース・ノートが含まれています。

  7. ダウンロード・プロセスを開始するには、ダウンロードするOracle GoldenGateビルドの名前の横にある「ダウンロード」をクリックします。

    「ファイル・ダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  8. 「次で開く」または「ファイルの保存」を選択します。

    処理 選択
    メディア・パックをただちにインストール 「開く」を選択してファイル抽出ユーティリティを選択し、ファイル・システム上の指定した場所にファイルを抽出します。
    ファイルを保存し、後でインストール 「保存」を選択し、ファイル・システム上の場所を指定します。

2.4 UNIXでの動的ビルドに対するライブラリ・パスの設定

Oracle GoldenGateは共有ライブラリを使用します。UNIXシステム上にOracle GoldenGateをインストールする場合は、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行する前に次のことを行う必要があります。Oracle GoldenGateプログラムを、UNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリの外側から実行している場合は、次のことを行います。

  • (オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリをPATH環境変数に追加します。

  • (必須)Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを共有ライブラリの環境変数に追加します。

たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/oggである場合、次の表の2番目のコマンドでは、これらの変数が設定されている必要があります。

表2-1 ライブラリ変数が必要なコマンド

コマンド 環境変数にGGライブラリが必要であるか

$ users/ogg > ./ggsci

いいえ

$ users > ./ogg/ggsci

はい


Kornシェルで変数を設定する手順:

PATH=installation_directory:$PATH
export PATH
shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable
export shared_libraries_variable

Bourneシェルで変数を設定する手順:

export PATH=installation_directory:$PATH
export shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

Cシェルで変数を設定する手順:

setenv PATH installation_directory:$PATH
setenv shared_libraries_variable absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

説明: shared_libraries_variable表2-2に示す変数のいずれかです。

表2-2 プラットフォームごとのUNIX/Linuxライブラリ・パス変数

プラットフォーム脚注 1  環境変数

IBM AIX

IBM z/OS

LIBPATH

HP-UX

SHLIB_PATH

Sun Solaris

LINUX

LD_LIBRARY_PATH脚注 2


脚注 1 Oracle GoldenGateでは、特定のプラットフォームでご使用のデータベースがサポートされていない場合があります。

脚注 2 32ビットのOracleデータベースが存在する64ビット環境の場合、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります。

export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/12.0:$LD_LIBRARY_PATH

注意:

Oracle GoldenGateのプロセスに必要なライブラリを表示するには、そのプロセスを開始する前にldd goldengate_processシェル・コマンドを使用します。なんらかの不足があれば、このコマンドでエラー・メッセージも表示されます。

2.5 LinuxおよびUNIXへのOracle GoldenGateのインストール

次の手順に従って、Oracle GoldenGate for OracleをLinuxシステムまたはUNIXシステムにインストールします。

  1. Oracle GoldenGateのmediapack.zipファイルを、Oracle GoldenGateをインストールするシステムおよびディレクトリに解凍します。

  2. コマンド・シェルを実行します。

  3. ディレクトリを新しいOracle GoldenGateディレクトリに変更します。

  4. Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIプログラムを実行します。

    GGSCI
    
  5. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
    
  6. 次のコマンドを発行してGGSCIを終了します。

    EXIT
    

2.6 WindowsへのOracle GoldenGateのインストール

次の手順に従って、Oracle GoldenGate for OracleをWindowsシステムにインストールします。

2.6.1項「Oracle GoldenGateファイルのインストール」

2.6.2項「カスタムManager名の指定」

2.6.3項「WindowsサービスとしてのManagerのインストール」

2.6.1 Oracle GoldenGateファイルのインストール

  1. WinZipまたは同等の圧縮製品を使用して、ダウンロードしたファイルを解凍します。

  2. Oracle GoldenGateをインストールするドライブ内のフォルダに、バイナリ・モードでファイルを移動します。パスが引用符で囲まれている場合でも、名前に空白が含まれているフォルダにはOracle GoldenGateをインストールしないでください。例:

    C:\"Oracle GoldenGate'は有効ではありません。

    C:\Oracle_GoldenGateは有効です。

  3. Oracle GoldenGateフォルダからGGSCIプログラムを実行します。

  4. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
    
  5. 次のコマンドを発行してGGSCIを終了します。

    EXIT
    

2.6.2 カスタムManager名の指定

次のいずれか一方が当てはまる場合、Managerプロセスのカスタム名を指定する必要があります。

  • デフォルトのGGSMGR以外の名前をManagerに使用します。

  • 複数のManagerプロセスがWindowsサービスとしてこのシステムで実行されています。システム上の各Managerの名前を一意にする必要があります。先に進む前に、すべてのローカルManagerサービスの名前を確認します。

  1. ManagerプログラムがあるディレクトリからGGSCIを実行します。

  2. 次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    注意:

    GLOBALSファイルはOracle GoldenGateインストール・ファイルのルートにあるため、このコマンドの./の部分を使用する必要があります。

  3. ファイル内に次の行を追加します。このとき、nameはManagerサービスの1語の名前です。

    MGRSERVNAME name
    
  4. ファイルを保存します。ファイルはGLOBALSという名前で自動的に保存されますが、ファイル拡張子は付きません。このファイルは移動しないでください。Windowsサービスのインストール時とデータ処理時に使用されます。

2.6.3 WindowsサービスとしてのManagerのインストール

デフォルトでは、Managerはサービスとしてインストールされず、ローカルまたはドメイン・アカウントで実行できます。ただし、この方法で実行した場合は、ユーザーがログアウトするとManagerは停止します。Managerは、サービスとしてインストールすると、ユーザー接続とは関係なく操作でき、手動起動に設定することも、システム起動時に起動するように設定することもできます。

  1. (推奨)システム管理者としてログオンします。

  2. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスにcmdと入力します。

  3. サービスとしてインストールするManagerプログラムを含むディレクトリから、次の構文でinstallユーティリティを実行します。

    install option [...]
    

    説明: optionは次のいずれかです。

    表2-3 installオプション

    オプション 説明

    ADDEVENTS

    Oracle GoldenGateのイベントをWindowsのイベント・マネージャに追加します。

    ADDSERVICE

    GLOBALSファイルのMGRSERVNAMEパラメータで指定された名前がある場合はその名前で、そうでない場合はデフォルトのGGSMGRで、Managerをサービスとして追加します。ADDSERVICEは、ローカル・システム・アカウントとして実行されるようにサービスを構成します。このようにすると、サービスをユーザー・ログインやパスワードの変更の影響を受けずに実行できるため、大部分のWindowsアプリケーションの標準です。特定のアカウントとしてManagerを実行するには、USERオプションおよびPASSWORDオプションを使用します。(ユーザー・アカウントは、Windowsコントロール パネルの「サービス」アプレットから「プロパティ」アクションを選択することで変更できることに注意してください。)

    サービスはシステムの起動時に起動するようにインストールされます(AUTOSTARTを参照)。インストール後に起動するには、システムを再起動するか、コントロール パネルの「サービス」アプレットから手動でサービスを起動します。

    AUTOSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスをシステムの起動時に開始するように設定します。MANUALSTARTを使用しないかぎり、これがデフォルトです。

    MANUALSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスを、GGSCI、スクリプトまたは「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動で開始するように設定します。デフォルトはAUTOSTARTです。

    USER name

    Managerを実行するドメイン・ユーザー・アカウントを指定します。nameについては、HEADQT\GGSMGRなどのようにドメイン名、バックスラッシュおよびユーザー名を入力します。

    デフォルトでは、Managerサービスはローカル・システム・アカウントを使用するようにインストールされます。

    PASSWORD password

    USERに指定されたユーザーのパスワードを指定します。


  4. (Windows Server 2008) Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)が有効な場合、プログラムによるコンピュータへのアクセスを許可するか拒否するかを尋ねられます。「許可」を選択して、installユーティリティを実行できるようにします。

    installユーティリティにより、管理者権限で実行されているローカル・システム・アカウントでManagerサービスがインストールされます。サービスとしてインストールされたManagerを実行している場合、これ以降UACプロンプトが表示されることはありません。


注意:

Managerがサービスとしてインストールされていない場合、ManagerをGGSCIコマンド・プロンプトから起動する際、Managerの権限の強化を確認するUACプロンプトがOracle GoldenGateユーザーに表示されます。他のOracle GoldenGateプログラムの実行でもプロンプトが表示されます。