リリース・ノートfor Windows and UNIX
12c (12.1.2)
E50265-09(原本部品番号:E40012-12)
2015年7月20日
このドキュメントでは、WindowsおよびUNIXプラットフォーム用のOracle GoldenGate 12c (12.1.2)リリースの新機能、主な変更点および既知の問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項は、このリリースで発表された新機能の概要です。このリリースでサポートされているデータベースごとに分けられており、次にすべてのサポート対象のデータベースに適応する新機能が続きます。
次の新機能はOracle Databaseのみをサポートしています。
統合Extract - Extract for Oracleでは、REGISTER EXTRACT
のSHARE
オプションの導入により、共有LogMinerディクショナリを使用した複数の抽出がサポートされるようになりました。このオプションを使用すると、指定したSCNでクローンを作成する既存のLogMinerデータ・ディクショナリのビルドに戻ります。これにより、既存のディクショナリのビルドを利用したキャプチャの高速作成が可能になります。
エディションベース再定義(EBR)- この機能により、統合ExtractとDDLレプリケーションの使用中に、アプリケーションのデータベース・コンポーネントのアップグレードが可能になるため、停止時間を最小限またはゼロにすることができます。
Active Data Guard (ADG) - 新しい処理オプション(TRANLOGOPTIONS MINEFROMACTIVEDG
)が導入され、Oracle Active Data Guardスタンバイ・システムに送信されるオンラインREDOログをマイニングするようにクラシックExtractを構成できるため、ADGホストから直接リアルタイムのレプリケーションが可能になります。GoldenGateでは、必要に応じて、スタンバイ・データベースに接続してメタデータとその他の必要なデータを取得します。このモードは、ADGがすでに適切に配置または実装可能な、負荷の影響を受けやすい環境で便利です。これは、計画されたADGブローカー・ロール(スイッチオーバー)またはフェイルオーバー(計画外)の変更を使用して高可用性を実装する、コスト効率に優れた方法として使用することもできます。
CREATE TABLE AS SELECT
(CTAS)とDML - CTAS文を使用して、プライマリ・データベースの元のCTAS操作の一部として作成されたDMLをターゲット・データベースに提供できるようになりました。
ネイティブ(REDOベース)オブジェクト・レプリケーション- 統合Extractを使用して、既存のユーザー定義データ型(UDT)および新しいANYDATAデータ型のREDOベースのキャプチャを追加できるようになりました。これはデフォルトでは有効になっておらず、ソース・データベースの互換性がある12.1.0.1データベースが12.0.0.0.0以上でOracle Bug#18038108のパッチがインストールされているか、ソース・データベースの互換性がある12.1.0.2データベースが12.1.0.2.0以上の場合にのみ有効にできます。統合Extractは、デフォルトでフェッチ・ベースのクラシックExtractの場合と同様、フェッチ・ベースのデータをネイティブでレプリケートします。USENATIVEOBJSUPPORT
を使用して、キャプチャがREDOベースになるように指定できます。
DDLおよびDMLハンドラのサポート- ダイレクト(フォールバック)モードでのDDLおよびDMLハンドラの実行のサポートが追加されました。マップ・レベルSQLEXEC
文をDML文ハンドラで置き換えることができます。
列レベルの文字セットの拡張- 列に基づいて文字セットをマップできます。RDBMS間レプリケーションで、列ごとに異なる文字セットを使用している場合は、列レベルに基づいて文字セットを定義できるようになりました。
SOCKS5のサポート- このリリースはSOCKS5準拠のため、ネットワーク上に追加のTCPポートを開くことなく、クラウド・データベースとの間でレプリケーションが可能です。これは、SOCKSコンプライアンス設定を利用しており、データ転送に使用します。
Oracle Universal Installerからのインストール- Oracle GoldenGateは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用してインストールできるようになりました。OUIはグラフィカルなJavaアプリケーションです。必須のJava Runtime Environment (JRS)はOUIによって自動的にインストールされます。ホスト・プラットフォームはJava対応である必要があります。初めてOUIでOracle製品をインストールする場合は、Oracle中央インベントリを作成するように求められます。これによって、インベントリ情報を格納するためのOracle GoldenGate用のサブディレクトリも作成されます。詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
統合キャプチャのパフォーマンスの向上- パフォーマンスの向上を実現するために統合キャプチャが改良されています。この機能拡張はユーザーに対して透過的であるため、構成の変更は不要です。
統合Replicat- Oracle用のReplicatが統合モードで運用できるようになったため、Oracleターゲット環境内でのスケーラビリティが向上します。統合モードでは、Replicatプロセスによって、Oracleデータベース内で使用可能な適用処理機能が強化されます。統合Replicatでは参照整合性とデータ記述言語(DDL)操作が、この操作が正しい順序で行われるように処理されます。したがって管理者は、親子関係や、複数の表または1つの表内の構造変更に関わるDDLなどについて懸念する必要がなくなります。この機能にはOracle 11.2.0.4以上、またはOracle 12.1.0.1以上が必要です。構成の手順および必要な権限については、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
マルチテナント・コンテナ・データベースの取得および適用- Oracle GoldenGateでは、Oracleマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)からの取得、およびそのデータベースへの配信がサポートされるようになりました。ExtractはCDB内で1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)から取得し、そのデータを単一証跡に書き込みます。Replicatは1つのPDBを適用できますが、複数のPDBの適用を処理する複数のプロセスを構成できます。詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
3つの部分からなるオブジェクト名 - 指定のPDB内のオブジェクトの仕様をサポートするため、Oracle GoldenGateでは3つの部分からなるオブジェクト名の仕様が、TABLE
文、MAP
文、および入力としてオブジェクト名を受け入れるその他のパラメータとコマンドで、サポートされるようになりました。書式はcontainer.schema.objectです。詳細および必要な権限は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
ネイティブDDL取得- このリリースのOracle GoldenGateでは、統合モードのExtractのためのネイティブDDL取得が導入されています。この機能は、Oracleデータベースのリリース11.2.0.4以上で使用できます。ネイティブDDL取得によって、サポート対象のOracleバージョンでDDLの取得にDDLトリガー(およびそのサポート対象オブジェクト)を使用する必要がなくなります。ネイティブDDL取得によって、DDLの取得がデータベース・ログマイニング・サーバーに統合されます。ソース・データベースがOracle 11.2.0.4より前のリリースの場合、またはExtractが従来の取得モードの場合は、DDLトリガーを引き続き使用する必要があります。ネイティブDDL取得のサポートに切り替える場合は、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXを参照してください。
文字セットの変換の拡張: ソース文字セットのOracleターゲット文字セットへの変換が、Oracle Call Interface (OCI)ではなくReplicatによって実行されるようになりました。ソース文字セットの名前は証跡に含まれ、Replicatではその文字セットがセッションに使用されます。この機能拡張によって、変換をサポートするためにNLS_LANG
をターゲットで設定する必要がなくなります。サポートされるOracle文字セットのリストは、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。その他の情報については、3項「パラメータの変更および追加」
のSOURCECHARSETを参照してください。
リモート・タスク・データ型のサポート- リモート・タスクで、BLOB、CLOB、NCLOB、LONG、UDTおよびXMLを含むすべてのOracleデータ型がサポートされるようになりました。
CLOBを含むUDTの取得がサポートされるようになりました。
その他のOracle関連パラメータの変更については、3項「パラメータの変更および追加」を参照してください。
MySQLのみをサポートしている新機能を次に示します。
Community Editionがサポートされるようになりました。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
MySQL 5.6がサポートされるようになりました。
MySQL NDB Cluster 7.1、7.2および7.3がサポートされるようになりました。
Sybaseのみをサポートしている新機能を次に示します。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
Sybase 15.7がサポートされます。
UNITEXT
データ型がサポートされています。
SQL Serverのみをサポートしている新機能を次に示します。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
SQL Server 2014の取得および配信がサポートされるようになりました。
SQL Server 2012の取得がサポートされるようになりました。
Extractと2次切捨てポイントの同期をとるために、TRANLOGOPTIONS
に新しいオプションACTIVESECONDARYTRUNCATIONPOINT
が追加されました。この方法の利点は、未処理のトランザクション・データを取得するためにExtractがログ・バックアップにアクセスする必要がある可能性があるということを気にすることなく、サードパーティのトランザクションログ・バックアップ・ソフトウェアを使用できることです。詳細は、SQL ServerのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
DB2 LUWのみをサポートしている新機能を次に示します。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
LRI範囲、開始および終了のタイムスタンプをExtractパラメータ・ファイルに指定して、指定したExtractのLRI範囲内のタイムスタンプで位置を指定するために、2つの新しいTRANLOGOPTIONS
オプションが追加されました。次に例を示します。
TRANLOGOPTIONS TSLOOKUPBEGINLRI 75200.666197, TSLOOKUPENDLRI 75207.666216
DB2 10.1および10.5がサポートされるようになりました。
DB2 for z/OSのみをサポートしている新機能を次に示します。
Oracle GoldenGateリリース12.1.2.1.1では、異なるビルドがDB2 for z/OS v11および、このバージョンより前のバージョンに提供されています。
DB3 11.1およびz/OS 2.1がサポートされています。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
DB2 for iのみをサポートしている新機能を次に示します。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
ネイティブ(固有の)配信(Replicat)がサポートされるようになりました。
Extract、Replicat、DEFGEN、GGSCI、KEYGENおよびLOGDUMPのネイティブ・コマンドは、IBM iネイティブのコマンドラインから直接Oracle GoldenGateコマンドを発行できます。
インストーラが更新され、ネイティブ・ライブラリの作成、Oracle GoldenGateオブジェクトの所有権を指定のユーザー・プロファイルに設定することが可能になりました。
SQL/MXのみをサポートしている新機能を次に示します。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
SQL/MXでは、TRANSMEMORY
のかわりにCACHEMGR
を使用するようになりました。これらのパラメータの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
Teradataのみをサポートしている新機能を次に示します。
Teradata 14.10および15.0がサポートされています。
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用したExtractの起動と配置がサポートされています。
統合監査証跡ファイル形式の使用がサポートされています。
Informixのみをサポートしている新機能を次に示します。
CDCRECORDSFETCHCOUNT
、CDCSESSIONTIMEOUT
およびCDCRECORDQUEUESIZE
オプションをVAM
パラメータに追加することで、CDCレコードのサポートが追加されました。
論理ログの使用しきい値を指定するために、新しいパラメータのLOGICALLOGWARNINGTHRESHOLD
がVAM
パラメータに追加されました。
Informix Dynamic Server (IDS)データベースEnterprise Editions 11.7および12.1対する取得と配信の両方でのリアルタイム・データ・レプリケーションがサポートされています。
この項では、このリリースでサポートされているデータベースおよびプラットフォームのすべてに共通する新機能の概要を示します。
調整Replicat- Replicatが調整モードで実行できるようになったため、すべてのプラットフォームでのスケーラビリティが向上します。調整Replicatは、シリアルではなくパラレルでトランザクションを適用するマルチスレッド・プロセスです。個々のスレッドは割り当てられたワークロードに対するフィルタリング、マッピング、変換、SQL構築およびエラー処理をすべて扱います。コーディネータ・スレッドは依存関係を示すようにスレッド間のトランザクションを調整します。この機能拡張は、複数のシングルスレッドReplicatの使用におけるOracle GoldenGateの管理を簡潔化し、製品のメンテナンス・オーバーヘッドを削減します。詳細および構成手順については、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。関連パラメータの追加および変更については、3項「パラメータの変更および追加」を参照してください。調整Replicatに変換する場合、現在使用中のReplicatパラメータすべてについてリリース12.1.2のドキュメントを確認して、変更による影響があるかどうか判断することをお薦めします。一部のコマンドおよびパラメータはスレッド・レベルで制御できるようになりました。
オブジェクト名およびリテラルに対するSQL-92ルール- Oracle GoldenGateでは、一重引用符内にある文字列をリテラルとして扱うようになりました。Oracle GoldenGateはリリース11.2から二重引用符のオブジェクト名をサポートしてきましたが、リリース12までリテラルに対する一重引用符のルールを完全には実装していませんでした。オブジェクト名の二重引用符およびリテラルの一重引用符のサポートによって、Oracle GoldenGateはSQL-92ルールに準拠するようになります。デフォルトのSQL-92ルールを変更すると、パラメータ・ファイル(OBEY
ファイルを含む)、SQLEXEC
句、トークン値、変換関数、ユーザー・イグジットおよびGGSCIコマンドのリテラルに影響します。また、ADD
コマンドのDESC
オプションのリテラル文字列にも影響します。使用中のパラメータについて、一重引用符または二重引用符が現在必要かどうかを判断するには、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。新規の命名規則を使用、または既存の命名規則を保持するためのパラメータ・ファイルの変換用のオプションについては、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXを参照してください。関連パラメータの変更については、3項「パラメータの変更および追加」を参照してください。
セキュリティの機能拡張 - データベース・パスワードおよびユーザーIDと、証跡内およびTCP/IP間のデータを保護するために、次のセキュリティ保護拡張機能が追加されました。これらの機能の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。これらの機能はiSeries、z/OSおよびNonStopのプラットフォームではサポートされていません。
資格証明ストア: 資格証明ストアを使用し、データベース・ユーザーIDおよび暗号化されたパスワードを保護し、それらを別名と関連付けできます。実際のユーザーIDまたはパスワードではなく、別名であり、コマンドまたはパラメータ・ファイルに指定されています。この機能により、コマンドまたはパラメータ入力で暗号化されたパスワードまたは暗号化鍵を提供する必要がなくなります。入力にデータベース・ログインを行うすべてのコマンドおよびパラメータには、実際のユーザーIDおよびパスワードではなく、別名を指定するオプションがあります。資格証明ストアはOracle Credential Store Framework (CSF)内の自動ログイン・ウォレットとして実装されます。この機能をサポートする新規コマンドについては、2項「コマンドの変更および追加」を参照してください。
ウォレットとマスター鍵: マスター鍵ウォレットを使用し、このウォレット内に1つ以上のバージョンのマスター鍵を格納することで、証跡ファイル内およびTCP/IP間のデータを暗号化できます。Oracle GoldenGateでは、必須パスワードの提供に人の手を必要としない自動ログイン・ウォレットが使用されます。証跡ファイルがOracle GoldenGateで作成されるたびに、新規の暗号化鍵が自動的に生成されます。この暗号化鍵が証跡のコンテンツを暗号化する一方、マスター鍵が暗号化鍵を暗号化します。ネットワーク間でデータを暗号化するため、Oracle GoldenGateではマスター鍵に基づく暗号化機能を使用してセッション鍵が生成されます。この機能をサポートする新規コマンドについては、2項「コマンドの変更および追加」を参照してください。動作の変更については、3項「パラメータの変更および追加」
のENCRYPTTRAIL
およびDECRYPTTRAILパラメータを参照してください。
文字セットの変換の機能拡張- Extractがソース文字セットの名前を証跡に書き込むようになったため、Replicatは指定された文字セットをセッションに使用できます。この機能拡張によって、ユーザーが入力して指定しなくても、パラメータ指定によって自動的な文字セット変換が有効になります。さらに、REPLACEBADCHAR
における無効なコード・ポイント("不正な文字")の置換も機能拡張されています。この機能拡張に関連するパラメータの変更については、3項「パラメータの変更および追加」を参照してください。
タイムゾーン変換の強化- Extractはソース・タイムゾーンを証跡に書き込むようになりました。Replicatはセッションをこのタイムゾーンに設定します。これによって、ソース・データベースのタイムゾーンをターゲットに適用するためにReplicatセッション・タイムゾーンを変更する場合に、SQLEXEC
を使用する必要がなくなりました。この機能拡張に関連するパラメータの変更については、3項「パラメータの変更および追加」を参照してください。
SHOWSYNTAX
の強化 - SHOWSYNTAX
機能は動的SQLと動作するようになりました。
所有者とカタログ/コンテナのワイルドカード操作- ワイルドカードを使用して、所有者/スキーマと、名前指定のOracle PDBまたはSQL/MXカタログを指定できるようになりました。これによって、TABLE
およびMAP
の指定と、内部オブジェクトおよびスキーマ以外のすべてをレプリケートするHR/DRシナリオでの設定が容易になります。
廃棄ファイルの自動作成 - デフォルトで、Oracle GoldenGateプロセスではプロセスがGGSCIからSTART
コマンドで開始するときは常に、廃棄ファイルがデフォルト値で生成されるようになりました。ただし、DISCARDFILE
パラメータをパラメータ・ファイルで現在指定している場合、その指定は有効なままです。DISCARDROLLOVER
をDISCARDFILE
とともに指定しなかった場合は、このかぎりでなく、プロセスが開始するたびに廃棄ファイルが自動的にロールオーバーします。この自動的なロールオーバー動作は、新規のデフォルトがロールオーバーであるため、DISCARDFILE [APPEND/PURGE]
オプションと矛盾します。DISCARFILEおよび新しいNODISCARDFILE
の詳細は、3項「パラメータの変更および追加」
を参照してください。
論理リカバリのためのチェックポイント表でのコミット順序番号(CSN)/XIDまたはCSNベースのトランザクションのフィルタリング(Replicatのみ)- ReplicatでCSNベースの情報を使用して、重複するレコードおよびトランザクションをフィルタするようになりました。チェックポイント表でのチェックポイント時に、CSN状態情報が格納されます。デフォルトではこの機能はON
です。完了したCSNより小さいCSNのトランザクションは重複とみなされ、フィルタされます。完了したCSNと同じCSNでトランザクション・リストにあるトランザクションは重複とみなされ、フィルタされます。
START REPLICAT
の強化 - このコマンドに、非統合Replicatと組み合せて使用するFILTERDUPTRANSACTIONS
オプションが含まれるようになりました。2項「コマンドの変更および追加」を参照してください。
この項では、この製品リリースの新機能または機能変更の結果として新たに作成および更新されたOracle GoldenGateコマンドに関する情報を示します。
次の変更がTRANDATA
およびSCHEMATRANDATA
コマンドに影響します。
ADD SCHEMATRANDATA
およびADD TRANDATA
が、Oracle用の統合Replicatをサポートするよう機能拡張されています。デフォルトで、これらのコマンドは現在、主キーの無条件ロギングと表のすべての一意キーおよび外部キーの条件付きサプリメンタル・ロギングを有効にします。これらはスケジューリング列として知られており、依存性を計算するために統合Replicatで使用できる必要があります。新規のNOSCHEDULINGCOLS
オプションは、スケジューリング列のロギングを無効にします。新規のALLCOLS
オプションは、表のすべてのキー列および非キー列の無条件ロギングを有効にします。
DELETE SCHEMATRANDATA
およびDELETE TRANDATA
も、ADD
コマンドへの変更に基づいて機能拡張されています。デフォルトで、これらのコマンドは、Oracle GoldenGateで使用されるキー列(主キー、一意キー、KEYCOLS
列またはすべての列の場合があります)と、スケジューリング列のサプリメンタル・ロギングを削除しようとします。スケジューリング列は削除せずに、Oracle GoldenGateキー列のロギングを削除するには、NOSCHEDULINGCOLS
オプションを使用します。ADD
コマンドがALLCOLS
オプションとともに発行された場合、Oracle GoldenGateキー列を含む、すべての列のサプリメンタル・ロギングを削除するにはDELETE
コマンドをALLCOLS
オプションとともに使用します。
これらの変更は、新規の統合Replicat機能(Oracleのみ)の結果です。
ADD REPLICAT
に、統合モードでReplicatグループを作成するためのINTEGRATED
オプションが用意されました(Oracle用)。
ALTER REPLICAT
には、統合モードから非統合モード、または非統合モードから統合モードへのグループの切替えを可能にする、新規のINTEGRATED
およびNONINTEGRATED
オプションがあります。
統合モードをサポートするターゲットOracleデータベースにReplicatグループを登録するための、新規のREGISTER REPLICAT
コマンドが追加されました。通常の環境では、Replicatを開始するとグループがデータベースに登録されます。このコマンドは、統合Replicatがデータベースに登録されていないというメッセージがOracle GoldenGateで返された場合に使用します。
SEND REPLICAT
には、統合Replicatのデータベース・インバウンド・サーバーにパラメータの変更を送信する際に使用できる、INTEGRATEDPARAMS
オプションが備わるようになりました。
統合ReplicatグループをOracleターゲット・データベースから登録解除するための、新規のUNREGISTER REPLICAT
コマンドが追加されました。このコマンドは、グループが正常に停止してから削除されるのではなく、強制的に削除される場合にのみ必要です。
これらの変更は、新規の調整Replicat機能の結果です。
ADD REPLICAT
には、調整モードでReplicatグループを作成するためのCOORDINATED
オプションが備わるようになりました。Replicatグループに許可する最大スレッド数も指定できます。
異常終了した後に、調整Replicatのスレッドが証跡内の同じ位置まで処理することを可能にする、新規のSYNCHRONIZE REPLICAT
コマンドが追加されました。このコマンドは調整Replicatのリカバリを促します。
これらの変更は、新規のウォレットおよびマスター鍵のセキュリティ機能の結果です。
CREATE WALLET
- マスター鍵ウォレットを作成します。このウォレットは、証跡ファイル内およびTCP/IP間のデータを保護する暗号化鍵を暗号化するために使用される、マスター鍵を格納します。
OPEN WALLET
- ウォレットを開いて作業が実行できるようにします。
PURGE WALLET
- ウォレットからマスター鍵バージョンを永久的に削除します。このバージョンは最初にDELETE MASTERKEY
コマンドでマークする必要があります。
ADD MASTERKEY
- マスター鍵をウォレットに追加します。
INFO MASTERKEY
- 現在開いているウォレットのコンテンツに関する情報を表示します。
RENEW MASTERKEY
- 新バージョンのマスター鍵を作成します。
DELETE MASTERKEY
- マスター鍵のバージョンを削除のためにマークします。
UNDELETE MASTERKEY
- マスター鍵のバージョンから削除マークを削除します。つまり、このバージョンを削除するのではなく保持します。
これらの変更は、新規の資格証明ストアのセキュリティ機能拡張の結果です。
ADD CREDENTIALSTORE
- 資格証明ストアを作成します。ここにはユーザーIDおよびその暗号化されたパスワードが格納されます。
ALTER CREDENTIALSTORE
- 資格証明ストア内のユーザーIDおよびパスワードのペアの管理を有効にします。
INFO CREDENTIALSTORE
- 資格証明ストアに関する情報を返します。
DELETE CREDENTIALSTORE
- 資格証明ストアをシステムから削除します。
{DBLOGIN | MININGDBLOGIN} USERIDALIAS
- このDBLOGIN
コマンドに必要な権限とともに資格証明が含まれるローカルのOracle GoldenGate資格証明ストアが存在するときに、ログイン・ユーザーIDおよびパスワードのエイリアスを提供します。
この項では、Oracle GoldenGateコマンドに対するその他の変更に関する情報を示します。
REGISER EXTRACT
コマンドのSCN
オプションが変更され、指定したSCNでクローンを作成する既存のLogMinerデータ・ディクショナリのビルドに戻るためのSHARE
オプションが追加されました。
SEND EXTRACT
コマンドが変更され、次のオプションが追加されました。
BR BRFSOPTION
は、バインド・リカバリでマップされたデータの同期/非同期書込みを実行します。
CACHEMGR
は、Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャについての統計を返します。
CACHEMGR CACHEFSOPTION
は、Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャでマップされたデータの同期または非同期書込みを実行します。
NOPREPAREFORUPGRADETOIE
は、必要に応じてPREPAREFORUPGRADETOIE
オプションを動的に無効にします(これがデフォルトです)。
START EXTRACT
には、データベースに有効な指定されたCSN (Oracle SCNなど)またはその直後にExtract開始位置を指定するための、新規のATCSN
およびAFTERCSN
オプションがあります。特定のCSNまたはその直後からの開始をサポートするには、証跡がOracle GoldenGateリリース10.0.0以上のものである必要があります。CSNが、ダウンストリーム・プロセスで使用できるようにファイル・ヘッダーに格納されるためです。
REGISTER EXTRACT
には、特定のシステム変更番号(SCN)で取得を開始するためにExtractを登録できる、Oracle用の新規のSCNオプションがあります。
ADD EXTRACT
およびALTER EXTRACT
には、指定されたOracleシステム変更番号(SCN)を持つREDOログ内のトランザクションでExtractを開始する、Oracle用の新規のSCNオプションがあります。このオプションは、Extractの両方の取得モードに有効です。
REGISTER EXTRACT
には、Extractグループを登録する対象のOracleマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のPDBを指定するための、Oracleデータベース用の新規のCONTAINER
オプションがあります。ADD CONTAINER
およびDROP CONTAINER
の追加オプションによって、Extract構成に対してPDBを追加または削除できます。
UNREGISTER EXTRACT
には、指定されたPDBからのExtractの登録解除をサポートする、CONTAINER
オプションもあります。
START REPLICAT
には、Replicatですでに処理済のトランザクションが無視されるようにする、FILTERDUPTRANSACTIONS
オプションが備わるようになりました。このオプションは、Extractが新規開始位置に再配置され、Replicatの異常終了を引き起こす可能性のある重複したトランザクションが証跡にあると思われる場合に、使用できます。このオプションは、Oracleの統合Replicatには無効(不要)です。
処理情報を返すコマンドは、統合および調整されたReplicatグループに関する情報を表示するように機能拡張されています。
オブジェクト名を入力として取得するコマンドは、3つの構成要素名をサポートするように機能拡張されています。
調整Replicatの特定のスレッドに対して、いくつかのコマンドを発行できます。
DB2 for iデータベースの表に対するコマンドを発行する必要がある場合、新しいSET NAMECCSID
コマンドを使用すると、GGSCIセッションのCCSID(コード化文字セット識別子)を設定できます。このコマンドは、SQLカタログ表に格納されているオブジェクト名のCCSIDがシステムのCCSIDと異なる場合に必要です。SQLカタログ表はシステムのCCSIDを使用して作成されますが、実際のデータベース・オブジェクト名は別のCCSIDを使用して表すことができます。問合せでは、この違いはカタログから示されないため、正しいCCSID値を指定するNAMECCSID
がない場合、Oracle GoldenGateで名前が誤って取得される可能性があります。NAMECCSID
パラメータも参照してください。
STATS EXTRACT
に、キャラクタ・セット変換の統計を実行時に統計出力へ追加するREPORTCHARCONV
オプションが新たに用意されました。TABLE
パラメータにTARGET
句があり、キャラクタ・セット変換が実行される場合に、ReplicatおよびExtractに対して有効です。次の統計が提供されます。
Total column character set conversion failure
: 現在のExtractの実行での検証または変換の失敗の数。
Total column data truncation
: 現在のExtractの実行で、文字セット変換の結果列データが切り捨てられた回数。
SEND REPLICAT
に、Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャに関する統計を返すCACHEMGR
オプションが新たに用意されました。CACHESTATS
は、Oracleサポートから依頼があった場合にのみ使用します。
CACHESTATS
オプションでは、仮想メモリーの使用状況およびファイル・キャッシングに関する統計が返されます。
CACHEQUEUES
オプションでは、空いているキューのみに関する統計が返されます。
CACHEPOOL
n
オプションでは、指定されたオブジェクト・プールのみに関する統計が返されます。
この項では、この製品リリースの新機能または機能変更の結果として新たに作成および更新されたOracle GoldenGateパラメータに関する情報を示します。
この項では、Oracleデータベースのみに適用されるパラメータの変更に関する情報を示します。
DBOPTIONS
パラメータにINSTANTIATION_FILTERING
オプションが追加され、マッピング時間インスタンス化でフェッチするインスタンス化SCN自動フィルタリングが可能になりました。SCNデータは、Oracleデータ・ポンプ・ユーティリティとOracle GoldenGate間の競合を回避するのに使用されます。
新しいSOCKSPROXY
パラメータにより、新しいSOCKS5機能を使用できます。
DDLOPTIONS
パラメータにCAPTUREGLOBALTEMPTABLE
オプションが追加され、グローバル一時表DDLをExtractに表示できるようになり、レプリケートできるようになりました。
証跡ファイルから除外する変更を指定するために、データ・ポンプまたはReplicatパラメータ・ファイルで使用できるように、EXCLUDETAG
パラメータが追加されました。
TRANLOGOPTIONS
パラメータには次のような変更があります。
EXCLUDETAG
オプションが拡張され、REDOタグでタグ付けされている各レコードを無視するようにExtractプロセスに指示する、EXCLUDETAG +
オプションが追加されました。
GETCTASDML
オプションが追加され、CTAS DMLをLogMinerから送信し、ターゲット・データベースでレプリケートできるようになりました。
新しいMINEFROMACTIVEDG
オプションでは、ExtractでREDOをActive Data Guardインスタンスからマイニングできるように指定します。
新しいMINEFROMSNAPSHOTSTBY
オプションでは、スナップショット・スタンバイ・データベースによりアーカイブされたREDOからOracle GoldenGateが取得できるかどうかを制御します。これにより、クラシック・キャプチャ・モードまたは統合キャプチャ・モードで、Extractをアップストリーム構成でスナップショット・スタンバイに対して実行できます。
PREPAREFORUPGRADETOIE
オプションが追加され、Oracle RACでクラシックExtractから統合Extractにアップグレードできるようになりました。
USENATIVEOBJSUPPORT
オプションが追加され、統合ExtractでUDTおよびANYDATAデータ型のREDOベースのキャプチャを実行できるようになりました。
新しいUSEPREVRESETLOGSID
オプションでは、Extractが前のRESETLOG
IDを現在のブランチとして取得するように指定します。
TRANLOGOPTIONS
パラメータの新しいHANDLEDLFAILOVER
オプションが追加され、統合キャプチャ・モードのExtractで、ターゲット・スタンバイ・データベースの適用進捗を問い合せるかどうか、およびその時点までの証跡データのみを書き込むかどうかを制御できるようになりました。この目的は、データ損失のフェイルオーバーに対してExtractを安全に保つことです。有効な値はTRUE
またはFALSE
で、デフォルトはFALSE
です。
新規のALLOWINVISIBLEINDEXKEYS
パラメータによってExtractおよびReplicatでは、Oracle非表示索引の一部となっている列を一意の行識別子として使用できます。デフォルトでは、このタイプの索引が唯一使用できる一意の識別子である場合、プロセスは異常終了します。これはGLOBALS
パラメータです。
BULKLOAD
パラメータは次のオプションで機能拡張されています。
LOGGING | NOLOGGING
- LOGGING
はデフォルトで、ロードされたオブジェクトのREDOロギングを有効にします。NOLOGGING
は、ロードされたオブジェクトのREDOロギングを無効にすることでBULKLOAD
パフォーマンスを増加させます。
PARALLEL | NOPARALLEL
- PARALLEL
によってBULKLOAD
では、同じセグメントを同時にロードするために複数のロード・セッションを使用できます。NOPARALLEL
はデフォルトで、パラレル・ロードを無効にします。
SKIPALLINDEXES | SKIPUNUSEDINDEX | NOSKIPALLINDEXES
- 索引の処理を制御します。NOSKIPALLINDEXES
はデフォルトで、ダイレクト・ロード中の索引メンテナンスを可能にします。SKIPALLINDEXES
はすべての索引メンテナンスをスキップします。SKIPUNUSEDINDEX
は使用不可の索引をスキップします。
DBOPTIONS
パラメータには次のような変更があります。
[NO]ALLOWUNUSEDCOLUMN
- Extractが未使用の列を持つ表を検出したときに異常終了するかどうかを制御します。ALLOWUNUSEDCOLUMN
はデフォルトになりました。NOALLOWUNUSEDCOLUMN
は、未使用の列で異常終了する場合のために追加されました。
INTEGRATEDPARAMS
- パラメータがインバウンド・サーバーに送信されるようにすることで、統合Replicatをサポートします。
LIMITROWS
はデフォルトになりました。
SESSIONPOOLMAX
、SESSIONPOOLMIN
およびSESSIONPOOLINCR
の各オプションは統合キャプチャをサポートし、OCIセッション・プールに追加できる増分セッション数を制御します。これは、Extractでコンテナ・データベースからのフェッチに使用されます。
SETTAG
オプションは双方向レプリケーションをサポートします。REDOログ内の関連付けられたReplicatのトランザクションの識別に使用される、Oracle REDOタグの値を設定します。これらのトランザクションは、タグ値にEXCLUDETAG
オプションが設定されているTRANLOGOPTIONS
パラメータを持つExtractによってフィルタリングできます。
DBOPTIONS SUPPRESSTRIGGERS
はデフォルトになりました。
新しいSKIPTEMPLOB
オプションでは、LOB適用モードの動作が変更され、LOBデータがOracleターゲットに直接適用されます。新しいNOSKIPTEMPLOB
では、データの適用時、以前の一時LOBを使用する方法が使用されます。SKIPTEMPLOB
がデフォルトで、データベースのSQL実行時間が改善されます。SHOWSYNTAX
パラメータが指定され、RETURNING
句を含むSQL文で、ターゲット列へのLOBの直接書込みを可能にするLOBロケータの取得が出力に示される場合以外は、ユーザーが動作の変更を認識することはありません。詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
DDLパラメータには次の新規オプションがあります。
SOURCECATALOG | ALLCATALOGS
オプション。OBJNAME
句の未修飾のオブジェクト名が、マルチテナント・コンテナ・データベースの正しいコンテナに解決される方法を指定します。
ALLOWEMPTYOBJECT
およびALLOWEMPTYOWNER
オプション。オブジェクトまたは所有者の名前が含まれないDDLを処理するための、OBJNAME
指定を許可します。
DDLOPTIONS
パラメータには次の新規オプションがあります。
DEFAULTUSERPASSWORDALIAS
オプション。Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用中の場合、資格証明エイリアスを指定するためにDEFAULTUSERPASSWORD
のかわりに使用できます。
NOTAG
オプション。00
のデフォルト・タグまたはDBOPTIONS
のSETTAG
オプションで指定されたタグによって、Replicatで適用されるDDLのタグ付けを防止します。この機能は統合キャプチャのみで使用できるので注意してください。
新規のDDLRULEHINT
パラメータを使用すると、RULE
ヒントをDDLトリガーに追加することでトリガーのパフォーマンスを向上できます。
新規のHAVEUDTWITHNCHAR
パラメータは、NCHAR、NVARCHAR2またはNCLOB属性を持つユーザー定義型が含まれるデータをサポートします。このデータが証跡で検出されると、HAVEUDTWITHNCHAR
によってReplicatは、ユーザー定義データ型にこれらの属性の1つが含まれる場合に必要となるAL32UTF8でOracleターゲットに接続します。
次の新規オプションがTRANLOGOPTIONS
に追加されました。
{ACTIVATIONIDPADLEN | DATABASEIDPADLEN | THREADPADLEN | SEQPADLEN | RESETLOGSIDPADLEN}
は、ExtractがALTARCHIVELOGFORMAT
パラメータでフォーマット指定子%A
、%D
、%T
、%S
および%R
を使用してアーカイブ・ログ名を形成する際の最小デフォルト埋込み長を指定します。
ALLOWDATALOSS
を使用すると、無効なREDOレコードが原因でエラーが発生したときに、クラシックExtractで処理を続行できます。デフォルトでは、Extractはこれらのエラーで異常終了します。
ASMUSERALIAS
alias
[DOMAIN
domain
]
は、ExtractでASMインスタンスへのログインに使用される資格証明のエイリアスを指定します。資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されています。
CHECKPOINTRETENTIONTIME
は、チェックポイントがパージされるまでExtractがチェックポイントを保持する日数を制御します。
CHECKTABLELEVELSUPPLOG
を使用すると、Oracle GoldenGateサプリメンタル・ログ・グループを作成するためにADD TRANDATA
コマンドが発行されていない表が検出された場合、Extractは警告をレポート・ファイルに送信します。CHECKTABLELEVELSUPPLOG
では、表のユーザー定義ログ・グループ内のキー列が、ADD TRANDATA
コマンドで作成されたログ・グループのキー列と同じか、そのスーパーセットであるかどうかも検証されます。
MININGUSERALIAS
は、Extractでダウンストリーム・マイニング・データベースへのログインに使用されるログイン資格証明のエイリアスを指定します。ログイン資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されています。
ExtractでUPDATE
操作の前後のイメージを組み合せて証跡内の単一レコードにできる、新規のUPDATERECORDFORMAT
パラメータが追加されました。このパラメータは、Oracleリリース11g以上に有効で、両方のExtract取得モードをサポートします。使用可能なオプションについては、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
この項では、このリリースのOracle GoldenGateでサポートされているすべてのデータベースに適用されるパラメータへの変更に関する情報を示します。
SQL Serverの新しいDBOPTIONS
オプション、TRANSNAME
により、パラメータ・ファイルに指定されている特定のトランザクション名を各Replicatで使用できます。
新しいGLOBALS
パラメータのUSEIPV4
では、Oracle GoldenGateに、TCP/IP接続用にInternet Protocol version 4 (IPv4)を使用させます。
新しいCHARMAP
パラメータでは、文字マッピング・ファイルが文字コード・ポイント・マッピングをオーバーライドするように指定します。同じ文字セットの文字セット変換を有効にすることで、パフォーマンスの低下が発生する場合があります。
TABLE
| MAP
パラメータが変更され、ExtractおよびReplicatの両方のキー・オプションの拡張として使用されるKEYANDMOD
オプションが追加されました。ソースでのDMLの更新では、Extractがキーおよび変更された列をログに記録します。ターゲットのReplicatは、WHERE
句に競合が検出されると、KEY
およびMODIFIED
列を使用します。
USEANSISQLQUOTES
パラメータは非推奨になりました。リテラルが二重引用符で囲まれる、以前の表記規則を強制する場合は新規のNOUSEANSISQLQUOTES
パラメータを使用できます。
新しいGLOBALS
パラメータであるCATALOGEXCLUDE
、SCHEMAEXCLUDE
およびEXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY
パラメータが、ワイルドカード指定からのオブジェクトの除外を制御するために追加されています。
CATALOGEXCLUDE
およびSCHEMAEXCLUDE
は、TABLE
またはMAP
文でワイルドカードを使用して所有者が指定されている場合に、それぞれ指定されたカタログまたはスキーマで所有されているオブジェクトをOracle GoldenGate構成から除外します。
EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY
では、除外パラメータにワイルドカードが含まれる場合にTABLE
またはMAP
パラメータで指定されたワイルドカード指定されていないオブジェクトを強制的に含めます。そうではない場合、そのオブジェクトは除外されます。
新しいパラメータのLOGALLSUPCOLS
は、ADD TRANDATA
またはADD SCHEMATRANDATA
で指定されるサプリメンタル・ロギングされた列をExtractが証跡に書き込む方法を制御します。このパラメータは、統合Replicat (Oracleデータベース用)とOracle GoldenGateの競合の検出および解決(CDR)機能をサポートします。
新しいGLOBALS
パラメータであるNOUSEANSISQLQUOTES
が、バージョン12より前のオブジェクト命名規則(非SQL-92引用ルール)の維持を許可するために追加されました。SQL-92ルールに準拠しない現在のパラメータ・ファイルを保持するには、Oracle GoldenGateをアップグレードする前にこのパラメータをGLOBALS
ファイルに追加して、そのパラメータを以後も維持します。NOUSEANSISQLQUOTES
はExtract、Replicat、DEFGENおよびGGSCIに影響を及ぼします。詳細は、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXを参照してください。
新規のCOORDSTATINTERVAL
パラメータは、Replicatコーディネータ・スレッドによって適用スレッドに送信される、統計のためのリクエストの時間間隔を設定します。
新規のCOORDTIMER
パラメータは、適用スレッドが開始するまでコーディネータ・スレッドが待機する時間数を設定します。
新規のGLOBALS
パラメータであるCREDENTIALSTORELOCATION
は、資格証明ストアがデフォルト以外の場所にある場合にそのストアの名前を設定します。
DISCARDFILE
パラメータは、新規のデフォルト動作(デフォルト値による廃棄ファイルの自動作成)をオーバーライドしないかぎり、不要になります。DISCARDFILE
を使用すると、廃棄ファイルの名前、場所、サイズおよび書込みモードをカスタマイズできます。
新規のNODISCARDFILE
パラメータは、廃棄ファイルの作成を防止するために追加されました。
ENCRYPTTRAIL
およびDECRYPTTRAIL
の動作は次のように変更されました。
ENCRYPTTRAIL
はプライマリExtractにのみ必要です。これをデータ・ポンプに使用すると、出力証跡に対して異なる暗号化アルゴリズムを指定できます。出力証跡の指定の前に、DECRYPTTRAIL
を使用してからENCRYPTTRAIL
を使用してください。
DECRYPTTRAIL
は、データを出力証跡で復号化する必要がなければ、データ・ポンプで不要になります。デフォルトでは、データ・ポンプが暗号化データを処理する必要がある場合、DECRYPTTRAIL
が指定されていなければ、出力証跡に書き込む前にデータを復号化してから再度自動的に暗号化します。Replicatは、データをターゲットに適用する前に証跡を常に復号化します。
新しいパラメータTRAILBYTEORDER
が、EXTFILE
、RMTFILE
、EXTTRAIL
およびRMTTRAIL
用に、またGLOBALS
パラメータとして追加されました。TRAILBYTEORDER
は、ファイル・レコード内のメタデータがBIGENDIAN
、LITTLEENDIAN
またはNATIVEENDIAN
のいずれであるかを指定します。12.1以上のFORMAT RELEASE
を使用したファイルに有効です。
FORMATXML
は、CLOBまたはBLOBとして格納されるXMLを、デフォルトで最大4000バイトまで出力するようになりました。さらに大きなサイズを含める場合は、新規のENCODING
オプションを使用します。
DEFGEN用の新規のNOCATALOG
パラメータは、定義が定義ファイルに書き込まれる前に、Oracleコンテナ名またはSQL/MXカタログ名を表指定から削除します。
新規のGLOBALS
パラメータであるNODUPMSGSUPPRESSION
は、レポート・ファイル、エラー・ログおよびシステム・ログ・ファイルでの重複した情報および警告メッセージが自動的に抑止されることを防ぎます。
REPLACEBADCHAR
パラメータは、文字型の列のマッピング時にソースまたはターゲットの文字セットに対する有効なコード・ポイントが存在しない場合の、Oracle GoldenGateのレスポンスを制御する新規オプションによって機能拡張されています。デフォルトでは、無効なコード・ポイントの確認はソース・データベースとターゲット・データベースの文字セットが異なる場合のみ実行され、デフォルト・レスポンスは異常終了です。ソース・データベースとターゲット・データベースの文字セットが同じ場合に無効なコード・ポイントの確認をプロセスに強制する場合は、FORCECHECK
オプションを使用できます。REPLACEBADCHAR
はパラメータ・ファイル全体に適用されます。
新規のSOURCECATALOG
パラメータでは、それ以降のTABLE
またはMAP
文でデフォルトのソースOracle PDBまたはSQL/MXカタログを指定できます。それぞれ指定する際にPDBまたはコンテナを含めるのではなく、2つの部分からなる名前をこれらの文に使用できます。
次のパラメータ変更は文字セット変換に対する機能拡張をサポートしています。
新規のSOURCECHARSET
パラメータは、デフォルトの動作へのオーバーライドが必要な場合の文字セット変換をサポートするようになりました。リリース11.2.1以上のExtractのみがソース文字セットに関する情報を証跡に書き込み、Replicatはデフォルトで文字セットを変換します。SOURCECHARSET
は、Replicatによる正確な文字セット変換用のソース文字セットを指定するために、証跡内のソース文字セットを識別しないリリース11.2.1より前のExtractで使用できます。
SOURCECHARSET
のPASSTHRU
オプションは、ソース・データのターゲット文字セットへの自動変換を防ぐために使用できます。この機能は、非推奨のNOCHARSETCONVERSION
パラメータの後継機能です。DB2ZOS
オプションは、DB2 z/OSデータが含まれる証跡のバージョンがOracle GoldenGate 9.0または9.5の場合に必要です。このパラメータは、データ元がz/OS上のDB2であることをReplicatが確実に認識できるようにします。(z/OS上のDB2ではASCIIおよびEBCDIC文字形式の混在が許可されます。)
[NO]BINARYCHARS
は非推奨です。SOURCHARSET
のPASSTHRU
オプションによって置換されます。
[NO]CHARSETCONVERSION
は非推奨です。SOURCECHARSET
パラメータによって置換されます。
TRAILCHARSET
はSOURCECHARSET
のエイリアスとなったため、パラメータ・ファイルに残すことができます。ただし、データ・レプリケーションを適切に行うため、a) 証跡ファイルにソース・データベースの文字セット情報がある場合、b) ReplicatがOracleデータベースに対して実行される場合、Oracle GoldenGateはソース・データベースの文字セットをTRAILCHARSET
パラメータ値で上書きしません。これはOracleデータベースのみに適用されます。Oracle以外のデータベースの場合、TRAILCHARSET
は新規のSOURCECHARSET
パラメータのように動作し、証跡の文字セットを指定された値で上書きします。
新規のSOURCETIMEZONE
およびPRESERVETARGETTIMEZONE
パラメータを使用すると、証跡のタイムゾーンをオーバーライドし、特定のタイムゾーンまたはターゲット・データベースのタイムゾーンの使用を強制できます。これらのパラメータでは、タイムゾーンを証跡に書き込まない、以前のバージョンのExtractによって書き込まれた証跡もサポートします。
MAP
パラメータには、調整Replicatをサポートするための次の新規オプションがあります。
COORDINATED
- 同じMAP
文でオブジェクトに対して生成されたトランザクションが、バリア・トランザクションとして処理されるように強制します。バリア・トランザクションは調整Replicat構成で自動的に管理されます。バリア・トランザクションはスレッド間の調整が必要となるトランザクションです。例としてはDDL文、主キーへの更新が含まれるトランザクション、特定のEVENTACTIONS
処理などがあります。このユースケースの1つとして、連続実行と同様の方式でのSQLEXEC
の強制実行があります。ターゲットの状態がすべてのトランザクション間で一致しているのでなければ、結果が不明瞭になると有益な場合があります。
THREAD
thread_ID
- 調整Replicatの複数の処理スレッドにおける、Replicatワークロードのパーティション化を可能にします。THREAD
は、同じMAP
文のすべてのオブジェクトが指定されたReplicatスレッドで処理されるように、指定します。指定されたスレッドはフィルタリング、操作、ターゲットへの配信、エラー処理、および対象オブジェクトに設定されているその他の作業を扱います。互いに参照依存関係があるテーブルはすべて、同じスレッド内にマッピングされる必要があります。
THREADRANGE
(
thread_range
[,
column_list
])
- 指定された列の値に基づいて、特定のターゲット表のワークロードを範囲内のスレッドで均等にパーティション化することができます。指定された各スレッドはフィルタリング、操作、エラー処理、ターゲットへの配信、およびその行範囲に対するその他の作業を扱います。スレッド範囲を使用すると、長時間稼働するトランザクションや膨大なボリュームが発生しやすい大規模な表において、適用パフォーマンスが向上する可能性がありますが、他のケースでも同様に使用できます。
新規のUSEDEDICATEDCOORDINATIONTHREAD
パラメータでは、バリア・トランザクションを適用するための専用調整スレッドをReplicatで強制的に保持するようにして、調整Replicatがサポートされます。このスレッドのスレッドIDは常に0
です。デフォルトで、Replicatはバリア・トランザクションを適用するために最小スレッドIDのスレッドを使用します。
新規のUSERIDALIAS
パラメータは、資格証明ストア機能をサポートするために追加されました。USERIDALIAS
では、ユーザーIDおよびパスワードではなく、エイリアスをパラメータ・ファイルで指定できます。ユーザーIDと暗号化されたパスワードは資格証明ストアに格納されています。
新しいNAMECCSID
パラメータがDB2 for i用に追加され、SQLカタログ表に格納されているデータベース・オブジェクト名のCCSID(コード化文字セット識別子)を指定できるようになりました。SQLカタログ表はシステムのCCSIDを使用して作成されますが、実際のデータベース・オブジェクト名はカタログ内で別のCCSIDの文字を使用して表すことができます。問合せでは、この違いはカタログから示されないため、正しいCCSID値を指定するNAMECCSID
がない場合、Oracle GoldenGateで名前が誤って取得される可能性があります。このパラメータは、GLOBALS、Extract、ReplicatおよびDEFGENに対して設定できます。SHOW
コマンドで現在のデフォルトCCSIDが表示されるようになりました。
EVENTACTIONS
のオプションIGNORE
の動作が変更されました。IGNORE
は、すべての修飾、フィルタリング、マッピングおよびユーザー・イグジット操作が処理された後で処理されるようになりました。レコードまたはトランザクションは最後の出力フェーズで無視され、レコードまたはトランザクションが出力ターゲット(Extractの場合は証跡、Replicatの場合はデータベース)に書き込まれることを防ぎます。したがって、特定の式(たとえば、SQLEXEC
操作を含む式)では、SQLEXEC
はIGNORE
が処理される前に実行されます。つまり、レコードは証跡またはターゲット・データベースに書き込まれませんが、修飾、フィルタリング、マッピングおよびユーザー・イグジットによるレコードの処理の効果はすべて適用されます。IGNORE
はDDLレコードに対しては有効でないことに注意してください。DDL操作は自律型であるため、レコードを無視することは、トランザクション全体を無視することと同じです。
Replicatプロセス間でデータをパーティション化するために@RANGE
関数で使用されるハッシュ計算が変更されています。この変更は透過的で、Oracle GoldenGateのアップグレードがOracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXの指示に従って実行されているかぎり、パラメータ・ファイル内の行の再パーティション化は必要ありません。Replicatプロセスがすべて同時にアップグレードされない場合、またはアップグレード前に証跡が空にならない場合は、新しいハッシュ・メソッドの結果として行のパーティションが移動し、コリジョン・エラーが発生する可能性があります。
これまで説明してきた内容以外に、製品の動作に関する一部の変更があります。
ADD TRANDATA
およびADD SCHEMATRANDATA
は、Oracle表ですべての一意索引と、条件付きで外部キー列を記録するようになりました。
MySQLで、LOBFORWARDREADING
がLEGACYLOBREADING
のかわりにデフォルトになりました。
OEM PluginおよびOracle GoldenGate MonitorがOracle GoldenGate 12.1.2と動作するように設定するには、次の行をcfg/Config.properties
ファイルの末尾に追加してください。
jagent.ssl=false
GoldenGateの以前のバージョンでは、GoldenGateプロセスによって作成されたファイルは、666のファイル権限で作成されました。Oracleの標準では、デフォルトのファイル権限は640です。次のバージョンのGoldenGateでは、Oracleガイドラインに従い、デフォルトの640の権限でファイルが作成されるようになりました。OUTPUTFILEUMASK
パラメータを使用して、証跡および廃棄ファイルの権限を制御できます。
OGG 12.1.2.0.0+
OGG 11.2.1.0.7+
OGG 11.1.1.1.6+
Oracle GoldenGate 12cより、ASCIIおよびEBCDICデータの両方を持つDB2 z/OS Extractから証跡ファイルを作成できないようになりました。DB2 z/OSのASCII表からデータを取得し、ASCIITOEBCDIC
、TRAILCHARSETEBCDIC
、EBCDICTOASCII
またはTRAILCHARSETASCII
をすでに使用している場合、この変更による影響はありません。これらのいずれの変換制御パラメータも使用していない場合、新しい12cデフォルトでは、取得中に任意のASCII表からのデータのA2E変換が追加されます。12cより前の構成でz/OSからz/OSにデータをレプリケートした場合、Replicatはこのデータを適用中にASCIIに変換して戻します。
この項では、この新規リリースでは使用されなくなったパラメータおよびコマンドに関する情報を示します。
CACHEMGR
パラメータのCACHEBUFFERSIZE
オプションは非推奨になりました。
TRANLOGOPTIONS _OPTIMIZEROWMIGRATION
が現在のデフォルトになり、パラメータが削除されました。
SQL ServerでLEGACYLOBREADING
が非推奨になっています。
[NO]BINARYCHARS
は非推奨です。SOURCHARSET
のPASSTHRU
オプションによって置換されます。BINARYCHARS
が適用されますが、警告が生成されます。
[NO]CHARSETCONVERSION
は非推奨です。SOURCECHARSET
パラメータによって置換されます。
[NO]DYNSQL
は非推奨です。SHOWSYNTAX
はこのパラメータに依存しなくなります。ただし、SHOWSYNTAX
は調整Replicatと互換性がありません。
ETOLDFORMAT
は非推奨です。
TRAILCHARSET
は非推奨で、存在する場合はSOURCECHARSET
のエイリアスとして動作します。
SQLEXEC
のDBOP
オプションは非推奨です。ただし、正しく機能したことがなかったことに注意してください。
THREADOPTIONS
のEOFDELAYMS
およびMAXCOMMITPROPAGATIONDELAY
オプションは非推奨です。
前のリリースでSQL-92標準を強制していたUSEANSISQLQUOTES
パラメータは、非推奨になりました。
この項では、このリリースのインストールとアップグレードに関する情報を示します。
アップグレードの手順の詳細は、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXを参照してください。
オラクル社からダウンロードしたインストール・ファイルは、gzip
で圧縮されたファイルではなく、標準の.zip
ファイルです。ダウンロード・ファイルを解凍するには、次の方法を使用してください。
Windows - WinZip、または.zip
拡張子のファイルをサポートする他の方法を使用します。
UNIX/Linux - unzip
コマンド・ユーティリティを使用してダウンロード・ファイルを解凍します。
メインフレーム - unzip
コマンド・ユーティリティを使用してダウンロード・ファイルを解凍します。
サーバーにこれらのユーティリティがない場合は、次のオラクル社のWebサイトからダウンロードできます。
Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXおよびOracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成の補足説明情報を次に示します。
Oracle Databases 11.2.0.3から12.1の推奨パッチの詳細は、MOSノート1557031.1を参照してください。このドキュメントはOracle GoldenGate 11.2.1および12.1.2の両方と、統合Extractおよび統合Replicatに必要なすべてのパッチをカバーしています。
DDLトリガーをインストールせずにDDL取得をサポートするには、ソース・データベースが11.2.0.4の互換性設定のOracle 11.2.0.4以上である必要があります。
Oracle 11.2.0.4では、あらゆるソース・データベースまたはターゲット・データベースのinit.ora
パラメータ・ファイルでENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION
をTRUE
に設定する必要があります。このパラメータは多数のOracle GoldenGateデータベース統合ポイントを有効にします。この機能はOracle製品用のOracle GoldenGateにおける使用のみのために含まれていることに注意してください。このパラメータが設定されていない場合、次のようなエラーが返されます。
26947, 00000, "Oracle GoldenGate replication is not enabled." // *Cause: The 'enable_goldengate_replication' parameter was not set to 'true'. // *Action: Set the 'enable_goldengate_replication' parameter to 'true' // and retry the operation. // Oracle GoldenGate license is needed to use this parameter.
特定のバグ番号やチケット番号に関する不明点は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SR
はOracleサポートSR番号、BugDB
はバグID番号です。この項の情報は、次のリリースに分かれています。
Bug 21110369 - Oracle: ulg.sql - 様々なDBバージョンをサポートするためのschematrandata部分のロジックの修正
ugl.sql
はLOGMNR$SCHEMA_ALLKEY_SUPLOG
の有無をチェックし、11.2.0.3より前のバージョンで失敗しなくなりました。
Bug 20319240 - Oracle: 重複抑止が継続していても、変更による新しい位置を受け入れる必要がある
Replicatがggsci
により変更された場合に、正しい起動ファイルの位置が使用されるようになりました。
Bug 20648352 - DB2 z/OS: SMF 92タイプ・ログでENABLEMONITORINGが増えていくと、ファイル・システムで問題が発生する
ENABLEMONITORING
が有効化された場合の過度の監査エントリの問題が修正されました。
Bug 20951173 - DB2 z/OS: OGG-00551 データベース操作に失敗する: 表領域を取得すると、タイムスタンプが再編成される
DB2 v9より前のDB2リリースから移行された表に関する問題が修正されました。
Bug 20989581 - DB2 z/OS: OGG-00869 SYSIBM.SYSTABLES
からの削除で解析に失敗する
削除が発生する前に現在実行中のExtractによってアクティビティが検出されない場合、切捨てレコードが削除された表に生成されなくなりました。
Bug 20679687 - Sybase: ExtractがDBCCコンテキストの予約に失敗する
最初にコンテキストを予約する前に、古いDBCCコンテキストを削除することで修正されました。Extractの異常終了のため、古いコンテキストが解放されませんでした。
Bug 20917331 - Sybase: チェックポイント表スクリプトが誤って作成される
chkpt_syb_create.sql
は修正されて、NULL値可能ではないようにいくつかの列が作成されなくなりました。
Bug 20643144 - Oracle: ReplicatがCDRおよびBATCHSQLで異常終了する
Batchsql
は修正されて、CDRで断続的なクラッシュは発生しなくなりました。
Bug 19813884 - Oracle: IEでは削除用の負の日付が伝播されない
負の日付が正しくレプリケートされるようになりました。
Bug 20347665 - Format Releaseオプションを使用したMySQL: EXTFILE/RMTFILEでファイル・シーケンスが作成されない
EXTFILE
またはRMTFILE
を使用して、リモート・ファイルが正しく作成されるようになりました。
Bug 20778054 - Informix: ExtractがFieldcompとしてGGSPKUPDATEを誤ってキャプチャする
Informix ExtractはGGSPKUPDATE
操作を正しくキャプチャするように修正されて、Replicatは異常終了しなくなりました。
Bug 20853556 - DB2: IFIロックがEOFでのみ解放される
IFIにより保持されているロックは、IFIバッファの最後に解放されます。
Bug 20803745: ALTER EXTRACT BEGINの後に、データ・ポンプが証跡ファイルを読み取らない
データ・ポンプは、begin_timestamp
に基づいてレコードを正しく処理するように修正されました。
Bug 20657667 - SQL Server: Extractで圧縮されたDATETIME
データが誤ってキャプチャされる。
ROW
/PAGE
圧縮が有効化されている場合に、ExtractによりDATETIME
の範囲が誤ってキャプチャされるという問題が修正されました。
Bug 20681946 - SQL Server: ExtractでFILESTREAMの圧縮されたVARBINARY(MAX)が誤ってキャプチャされる。
ROW
/PAGE
圧縮が有効化されている場合に、ExtractによりFILESTEAM
のVARBINARY
(MAX)データの範囲が誤ってキャプチャされるという問題が修正されました。
Bug 20664851 - SQL Server: Extractで圧縮された非永続の計算結果列が誤ってキャプチャされる
ROW
/PAGE
圧縮が有効化されている場合に、Extractにより非永続の計算結果列が誤ってキャプチャされるという問題が修正されました。
Bug 20660006 - SQL Server: 128列を超え、圧縮が有効化されている表でExtractがエラーなしで異常終了する
ROW
/PAGE
圧縮が有効化されている場合に、128列を超えるヒープ表でExtractが異常終了するという問題が修正されました。
Bug 20659379 - SQL Server: Extractで圧縮された行範囲外のLOBデータが誤ってキャプチャされる。
ROW
/PAGE
圧縮が有効化されている場合に、Extractにより行範囲外のLOBが誤ってキャプチャされるという問題が修正されました。
Bug 19048634 - convprm
が機能しない
convprm
ユーティリティがTOKEN
キーワードを認識するように修正されました。
Bug 20343181 - Oracle: INSERTUPDATES
を使用すると、IRが1行の更新のために2行を挿入する
INSERTUPDATES
が構成されている場合、統合Replicatのデフォルトの動作がIGNOREUPDATEBEFORES
に変更されました。
Bug 20532340 - Oracle: Replicatが証跡のイメージ・レコード長0(x0000)の前にOGG-01296で異常終了する
イメージの後の証跡レコードの検証ロジックが修正されました。
Bug 20969822 - Teradata: Replicatが「The SLOB parcel is incorrect」というメッセージで異常終了する
TeradataでのODBC 15の使用はサポートされていません。かわりに、ODBC 14を使用してください。
Bug 19414121 - Oracle: ReplicatがMAPSESSIONSCHEMA
とMAPSCHEMAS
の使用中に異常終了する
Replicatが修正され、現在のセッションのユーザーとログイン・ユーザーが異なっていても、DDL処理用のセッションを正しく切り替えるようになりました。
Bug 20543714 - Oracle: Extractが「OGG-06106 Bad value for source record」というエラーで異常終了する
Extractが修正され、SHELL
オプションのEVENTACTIONS
が解析され、正しく処理されるようになりました。
Bug 20367405 - Informix: Extractが大量のメモリーを消費する
Extractが修正され、大量のメモリーを消費しなくなりました。
Bug 20078949 - Oracle: OGG-02092 行48の予期しない条件indexOutOfRangeError。インデックス11が範囲外
Replicatが修正され、NUMFILES
の制限を超えていないことを確認することで、制限がチェックされるようになりました。
Bug 19142865 - Oracle: OGGのSTOPコマンドが無効な引数をチェックしない
無効な引数のフラグを立てるチェックが追加されました。
Bug 19067094 - Oracle: OGG: 負の値を示すSTATS
トランザクションをロールバックした後で、負の統計はどれもゼロに変更されます。
Bug 20554464 - SQL Server: DEFGENで特殊文字が誤って解析される
DEFGEN
が修正され、特殊文字のリストが正しく二重引用符で囲まれるようになりました。
Bug 18958026 - DB2 for i: ネイティブ名の完全なサポート
ネイティブ名の処理の完全なサポートが追加されました。
Bug 19798268 - DB2 LUW: タイムスタンプによる位置指定のためのExtractのLRIの範囲
Extractが拡張され、タイムスタンプによる位置指定のため、LRIの範囲(下限LRI、上限LRI)を受け取るようになりました。
Bug 20660883 - DB2 z/OS: エラー「OGG-00809 Variant mismatch at line 4488」
Extractが修正され、LRSNの重複を認識して誤ったログ・レコードのスキップを回避するようになりました。
Bug 20563015 - Oracle: Restful APIが統合Replicatから正しい統計を戻さない
統合ReplicatからSQL統計を収集するためのサポートが追加されました。
Bug 20531064 - DB2: Extractの異常終了(更新は移行される行の順序で挿入に変換)
キャプチャされていない圧縮表で、ログ・ヘッダーのレコード・タイプを調べている段階で失敗の原因となり、異常終了につながる問題が修正されました。
Bug 19327073 - Oracle: CHECKPOINTSECSをゼロに設定した場合のエラー・メッセージの発生。
CHECKPOINTSECS
がゼロと等しい場合に正しく処理するためのチェックを追加します。
Bug 18875912 - Oracle: Replicat 12.1.2.0.0で、証跡内でDDLのSOURCEDEFS文が許可されない
DDLレプリケーションのSOURCEDEFS
の問題が修正され、EXCLUDE ALLSTAYMETADATA
文が使用できるようになりました。
Bug 20641896 - SQL Server: Replicatがエラー「OGG-01154 SQL error -2147217900」で異常終了する
Extractが修正され、圧縮が有効化されている表の実数および浮動小数点データを正しく処理するようになりました。
Bug 20577891 - 圧縮および非PKのクラスタ化索引付きの表の作成で、Extractがエラーなしで異常終了する
Extractで、非クラスタ化PKおよびクラスタ化の非PK列を含む表の圧縮が有効化されている場合に、SQL Serverのuniqueifierが誤って処理されていました。
Bug 19374174 - Oracle: 「OGG-01028 Formatting Invalid numeric data detected」のエラー
破損したREDOレコードは無視されます。
Bug 19264441 - Oracle: Replicatで現在のスキーマ・ポストDDLが正しくリストアされない
ログイン・スキーマと異なる場合、現在のセッション・スキーマが使用されます。
Bug 17866697 - DB2 z/OS: GGSCI統計表が統計を戻しません
現在、統計はEBCDICに変換して正しいデータを戻すことができます。
Bug 19560158 - Oracle: 統合およびクラシックExtractが「OGG-01161 Bad column index」で異常終了する
8バイト(214748364)を超えるDDLとSCNのトリガーの問題が修正されました。
Bug 19987316 - SQL Server: 圧縮されたSQL*Server表でExtractがOGG-00146で異常終了する
SQL Serverの表内の圧縮された列の定義は、現在、列IDの順でソートされ、ColOrdinal順でソートされます。
Bug 20045536 - DB2 z/OS: OGG z/OS Extract 12.1.2.0.1とDB2 z/OS用のIBM APAR PI12599の互換性
Oracle GoldenGateが拡張され、APARとの互換性が提供されています。IFIのロックを保持する時間をチューニングするため、新しいTRANLOGOPTIONS
のパラメータIFILOCKSECONDS
が追加されました。
Bug 19798268 - DB2 LUW: タイムスタンプによる位置指定のためのExtractのLRIの範囲
Extractが拡張され、タイムスタンプによる位置指定のため、LRIの範囲(下限LRI、上限LRI)を受け取るようになりました。
Bug 19920244 - DB2 z/OS: DB2の再編成後のOGG-00785エラー
IBM REORGユーティリティーの使用を正しく検出するようにコードが修正されました。
Bug 18996447 - Oracle: 証跡には挿入/削除のみがあるが、OGGリリース12cのReplicatがCDR列の欠落で失敗する
Replicatが変更され、CDRモードではBATCHSQL
内の先行する以前のイメージを基にするようになり、最初の操作でDELETEROWMISSING
の競合が発生し、BATCH
内の最後の操作が挿入の場合でも、正しく処理されるようになりました。
Bug 19594967 - EMDS - Replicatがエラー「OGG-00870 ORA-01455」で異常終了する
統計の問合せが変更され、大規模な統計件数がオーバーフロー・エラーにならなくなりました。
Bug 19545128 - 例外表のエラーにより、Replicatで適正なトランザクションもスキップされる
Replicatが修正され、例外表を処理するときにエラーが発生しても異常終了せず、有効な(適正な)トランザクションはスキップされなくなりました。
Bug 19244349 - Extractでイメージの前/イメージの後としてすべての列がキャプチャされる
Extractが修正され、イメージの前と後の更新された列のみを証跡ファイルにキャプチャするようになりました。
Bug 19782389 - SDO_GEOMETRYデータ型のある表で、統合ReplicatのDMLの処理が遅い
SDO_GEOMETRYデータ型のある表のNULLのUDTでは、エラーが発生しません。
Bug 20148126 - OGG v11.2.1.0.25のExtractが動かなくなる
ワイルドカードの特殊文字の使用に関するExtractの問題が修正されました。
Bug 20021370 - OGG 12.1.2.1.0用のパッチ19945618を適用した後も、まだExtractがハングする
SQL Serverで、高位のログ・ブロック番号の位置設定がオーバーフローの原因となり、それがトランザクション・ログの誤った位置設定を引き起こすという問題が修正されました。
Bug 19681198 - トランザクション・ログのバックアップの読取りでExtractがハングする
SQL Serverのトランザクション・ログのバックアップ・ファイルの処理中、MSTLブロックの後に余分な空ブロックがあると、Extractがハングしているように見えます。現在は、ExtractでMSTLブロックの後で読取りを開始する正しいブロックが決定されます
Bug 19903590 - Sybaseへの挿入時にReplicatで1403エラーが発生し、すべてのレコードが破棄される
まれに、Replicatが負の行数をレポートして異常終了することがありますが、すべてのレコードは処理されています。新規のDBOPTIONS ROWCHKCOUNT
パラメータが導入され、この負の行数による異常終了という状況が解決されました。
Bug 20092876 - ReplicatではDDL操作にもSCNを使用する必要がある
先行するDMLによってこのオブジェクトのfile_defがすでに解決されている場合、マップされたDDLではMAP
文内のFILTER
を受け取ることができません。次の制限が適用されます
Replicatの場合のみ
マップされたDDLの場合のみ。
DMLがfile_defを解決するDDLに先行する場合にのみ動作します。
表ごとのDDLで最初の1つのみが使用されます
たとえば、最初のMAP文のみがDDL操作に影響します。
MAP src.table, TARGET tgt.table, FILTER( @GETENV('TRANSACTION', 'CSN') > 100); MAP src.table, TARGET tgt.table2, FILTER( @GETENV('TRANSACTION', 'CSN') > 1000);
単純なCSNフィルタのみが前述の例のように動作します。
次の例の「より下」という範囲を含むものなど、他の操作と一緒には使用できません。
FILTER ( @GETENV('TRANSACTION', 'CSN') > 100 && @GETENV('TRANSACTION','CSN') < 1000 )
Oracle Bug#19774448 - DB2 LUWバージョン10.1および10.5 - LSNではなくLRIを使用してExtract位置が追加される
DB2 LUWの場合、TRANLOG LRI_
number
とADD EXTRACT
およびALTER EXTRACT
の使用が『Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX.』に追加されました。
Oracle Bug#18877282 - Sybase: データベースでサポートされていない場合に、BatchSQLモードでReplicatを実行すると、ユーザーに警告が表示される
Sybaseの場合、データベース・バージョンでサポートされていない場合に、BatchSQLモードを使用しようとすると、警告が表示されるようになりました。
Oracle Bug#19721652 - Extractが「OGG-01028 failed to start transaction even with fix for 18874054」で異常終了する
Oracleの場合、非挿入レコードを無視すると、関連付けられているトランザクションが削除されるようになりました。
Oracle Bug#19516537 - OGG: 一部のスレッドでレコードが処理されなかった場合に、CA LAG情報にCRがなくなる
Oracleの場合、調整ReplicatのLAGコマンドの出力に改行文字が追加されます。
Oracle Bug#17423191 - ReplicatプロセスをOEM 12cに登録すると、範囲外の索引エラーが発生する
Oracleの場合、ディレクトリ・セパレータとしてスラッシュ(/)およびバックスラッシュ(\)の両方の文字のサポートが追加されました。
Oracle Bug#19241234 - GoldenGateロールアップ・パッチ18891094を適用すると、Replicatが異常終了する
Oracleの場合、ヘッダー・トークンのいずれかを取得するために、NULLレコード・ヘッダーで起動されるGETENV
をチェックすると、異常終了せずに、空の値が返されるようになりました。
Oracle Bug#19818362 - ソース列@STRCATの文字セットUTF-8から変換すると、Replicatが異常終了する
SQL Serverの場合、COLMAP
句のREPLACEBADCHAR
機能が修正されました。
Oracle Bug#19781984 - 破棄ファイルにレコード値が正しく表示されない
SQL Serverの場合、正しくない値が破棄ファイルに表示される問題が修正されました。
Oracle Bug#19889991 - MySQL:- VAMエラー - V12 Extractでデータベースの問合せに失敗する
MySQLの場合、メタデータの問合せ中に接続が失われると、正しく再接続されます。
Oracle Bug#19681035 - ページ圧縮表の処理中にExtractが異常終了する
SQL Serverの場合、圧縮されたページの列の索引マッピングが修正されました。
Oracle Bug#19535319 - UBS-VLF: OGG-01137 - BatchSQLが一時停止し、通常モードで続行される
Oracleの場合、自己参照外部キーによるBatchSQLの問題が修正されました。
Oracle Bug#19441114 - 統合Extractで更新用のビフォア・イメージが取得されない
Oracleの場合、Replicatでpartial_lob_data
およびxmldiff_data
を処理すると、CDRにエラーが発生するExtractのアフター・イメージの問題が修正されました。
Oracle Bug#19602692 - Replicatがシノニム作成レプリケーションでハングする
Oracleの場合、Replicat反復機能が修正され、パラメータ・ファイルに20を超えるDDLSUBST
パラメータが含まれている場合は、ハングしなくなりました。
Oracle Bug#19724915 - Extractが「OGG-00458: Cannot find metadata property DDL_MK_TAB_VALID
」で異常終了する
Oracleの場合、トリガーでORA-01089エラーが発生すると、アプリケーション・エラーが生成されます。
Oracle Bug#19132627 - パッチ18900918の適用後のコア・ダンプ
Oracleの場合、SCNのコピーはデータベース・フェッチのバッファのサイズに制限されます。
Oracle Bug#14028505 - DB2400 - カタログにないシステム・ファイル表示されず、レプリケートに失敗する
DB2 for iでは、DDSまたはSQL DDLなしで作成された物理ファイルを処理するためのサポートが追加されました。
Oracle Bug#18922312 - ERROR OGG-00146 reportErrorOnConversion
へのコールでエラー・ステータス-1が返されました:
DB2 for iでは、VAMフレームワークが、メタデータの参照時に名前の比較で表名の長さをチェックするようになりました。
Oracle Bug#19690344 - 取得されない表にLOBデータがある場合、Extractの実行が非常に遅くなる
DB2 for iでは、ポインタ・ハンドルがジャーナル・エントリに含まれる場合、スキップしたエントリとビフォア・イメージがクリーンアップされます。
Oracle Bug#17610281 - ALTER EXTRACT SEQNO
およびJRNRCR
がExtractを再配置しなかった
DB2 for i,では、ジャーナル受信者名に対するジャーナル名の不正なコピーが修正されました。
Oracle Bug#18719668 - DBを既存のDBからリストアしたときに、Extractによって複数のログ・バックアップ結果が返される
SQL Serverでは、Extractが修正され、最新のトランザクション・ログ・バックアップが常に取得されます。
Oracle Bug#18720237 - 圧縮されたバックアップ・ログ・ファイルからデータを取得しようとすると、Extractが常に遅くなる
SQL Serverでは、バッファ・メカニズムが変更され、取得の速度が向上しました。
Oracle Bug#18968295 - ユーザー表のDBO.SYS*表のワイルドカードでADD TRANDATA
が失敗する
SQL Serverでは、指定したワイルドカードのパターンに基づいて、ユーザー表がリストされるようになりました。
Oracle Bug#19182294 - 行5の予期しない条件のSETTHENEXTCHECKPOINT
でMySQL Extractが異常終了する
MySQLでは、キャッシュ・サイズが一貫して設定されるようになりました。
Oracle Bug#19259702 - MYSQL Extractが遅い
MySQLでは、my.cnf
ファイルでbinlog_rows_query_log_events
パラメータがON
に設定されている場合、Extractのパフォーマンスを向上するために、このイベントが無視されるようになりました。
Oracle Bug#19348208 - MySQL Extractがイベント・ポインタNullエラーで異常終了する
MySQLでは、大きいイベントで、イベント読取りのオフセットが正しく設定されるようになりました。
Oracle Bug#19484290 - VAMSERV
が更新され、新しいHP TMFARLIBが使用される
SQL/MXでは、最新のHP TMFARLIBを使用してVAMSERV
機能が修正されました。
Oracle Bug#9358300 - SQL/MXがGoldenGate OSSプロセスで特定のCPUを強制的に起動する
SQL/MXでは、RMTHOST
パラメータが拡張され、実行するCPUプロセスを追加できるようになりました。
Oracle Bug#17303284 - クラシックExtract (およびDDLトリガー付きの統合Extract)が、列を暗号化した表でDDLSを取得する
DDLトリガーを使用してDDL変更を取得する場合、句のパスワードが正しくないと、IDENTIFIED
句によりReplicatが失敗することがあります。IDENTIFIED
は、暗号化を適切に動作させるのには必要ないため、使用する必要はありません。
Oracle Bug#17553193 - SEQUENCES
にGLOBAL
|SESSION
を指定したDDLに対して、Replicatが停止する
SESSION
SEQUENCE
の更新はシーケンス・レプリケーションには不要なため、レプリケートされません。シーケンスDDLはレプリケートされます。
Oracle Bug#18080965 - SEQUENCE
DDL/DMLSの適用中にCDB:CAが異常終了する
トランザクションにDMLおよびDDL (CREATE TABLE AS SELECT
と同様)が含まれていると、調整Replicatとの混在トランザクション全体がバリア・トランザクションとして扱われます。
Oracle Bug#18107827 - IEがValid Time Temporal列データを取得しない
Oracle GoldenGateでは、ID列データまたはValid Time Temporal列データのレプリケーションをサポートしていません。
Oracle Bug#18303979 - DDL設定GGS_DDL_HIST
がない場合、NOPASSTHRU
ポンプが失敗する
DDLをレプリケートし、NOPASSTHRU
を使用するポンプは、トリガー・ベースのExtractで使用されるGGS_DDL_HIST
表にアクセスできる必要があります。このため、この使用例では、トリガーなしのDDLはサポートされていません。
Oracle Bug#18730186 - IRがMESSAGE 21580 NOT FOUND; PRODUCT=RDBMS; FACILITY=
エラーで異常終了する
このエラーは、GLOBALS
チェックポイント表が指定されている場合に発生することがあります。GLOBALS
チェックポイント表を読み取る前に、メタデータ・フラグが設定されるようになりました。
Oracle Bug#17344605 - GGADMIN
内部表DML GGS_MARKER
をCEが取得している
DDLでは、Extractで処理されなくなり、証跡ファイルにないレコード(GGS_MARKER
)が削除されます。
Oracle Bug#17932579 - CRがTHIS THREAD AND THE COORDINATOR ARE CONNECTED TO DIFFERENT CATALOGS
エラーで異常終了する
コーディネータのプラガブル・データベース名を含む文字列が適切に終了するようになりました。
Oracle Bug#18172712 - CDB: CRがOCI ERROR WRITING LOB FOR COLUMN CLOB_DATA (3)
エラーで異常終了する
WHERE
句により更新される行がゼロになる場合、更新でRETURNING INTO
句を使用すると、失敗しなくなります。
Oracle Bug#18854034 - CDB: IRがOCI ERROR ALLOCATING TEMP UDT LOB
エラーで異常終了する
別の操作を試行する前に、統合ReplicatモードでUDTのOCI操作を実行すると、適切に終了します。
Oracle Bug#18919292 - IRがエラーなしで異常終了する
OIDを含まないオブジェクト表レコードがある場合、統合Replicatが自動的にクラシックReplicatに変更されます。
Oracle Bug#18041617 - XML列を含む表への挿入時に、CRがマッピング・エラーなしで異常終了する
マルチバイトXML列の文字列セット変換の問題が修正されました。
Oracle Bug#18341258 - DDL文のIR解析エラー
DDLオブジェクト名の大文字変換は自動的に強制されなくなりました。オブジェクトが大文字である場合は、大文字のままになります。
Oracle Bug#18542722 - MAXPROC: UNEXPECTED CONDITION IN VALIDATE AT LINE 596
エラー
限られた場合に、GGSCIのデータ・ストアを修復すると、エラーが発生する場合があるため、使用前にオブジェクトがチェックされるようになりました。
Oracle Bug#18630824 - IRがMAPPING IN UDT TABLE
エラーで異常終了する
適用するために統合Replicatによって送信されるSQLまたはLCR列データ配列を構成する場合、非表示の列の名前が適切に変更されるようになりました。
Oracle Bug#17817146 - パラメータINQUESIZE
を使用している場合、OGG_IE_IR_DC
テスト中にIEが停止する
LogMinerによって処理されるスレッド・オプションは、統合Extractによって無視されるようになりました。
Oracle Bug#18265155 - ダウンストリーム・キャプチャの空間W/Lの実行中にIEがクラッシュする
統合Extractでは、トリガーなしの抽出によるフェッチに、データベース・メタデータを使用するようになりました。
Oracle Bug#18419621 - AES暗号化の使用中、RMTTASK
は異常終了もせず、先に進むこともできない
ExtractおよびReplicatのバッファ・サイズが同期されるようになったため、Advanced Encryption Standard暗号化が有効な場合は、初期ロードRMTTASK
Replicatは失敗しなくなりました。
Oracle Bug#18711326 - ポンプがPROBLEM IN NETWORK COMMUNICATION W/ ENC + COMPRESS
エラーで異常終了する
バッファ・オーバーランが圧縮中に取得されるようになりました。
Oracle Bug#18769110 - 3つの部分からなる無効な名前で初期ロードExtractが停止し、有効なPDBSを実行しない
初期ロードでプラガブル・データベース・スイッチ結果がチェックされるようになり、失敗した場合はエラーが発行されます。
Oracle Bug#19055597 - UDTでFETCHPARTIALXML
パラメータを使用中にEXTRACTが異常終了する
このパラメータの範囲は、XML列のみに制限されています。
Oracle Bug#13439313 - DBFSのBRパフォーマンスが新しいPO'S (永続時間)ftruncate
しない
ftruncate
を使用してOracle Database File Systemファイルが切り捨てられると、パフォーマンスが改善したときのみPOが書き込まれるようになりす。
Oracle Bug#13956167 - ReplicatがFATAL ERROR EXECUTING DDL REPLICATION/ORA-903
エラーで異常終了する
データ・ポンプ・ベースのバッチ・ワークロード処理では、Extractは内部表を取得しなくなり、それらを証跡に書き込まなくなりました。
Oracle Bug#17073019 - バリア・チェックポイントを使用したCAで、CRサービスのパフォーマンスが低下する
バリア・スレッド以外のすべてのスレッドで、バリア・トランザクションの後に1つのチェックポイントが必要でしたが、それが不要になりました。RAC環境では、PCTFREE
が最適化のために高い値に設定されるようになりました。
Oracle Bug#17362306 - IRが異常終了する/適用スレーブの致命的エラーORA-26857: LCR POSITION CANNOT BE NULL
統合Replicat処理に切り替える前に、統合Replicatがダイレクト・モードで部分トランザクションを処理するようになりました。
Oracle Bug#18606943 - SF-LOB適用のクラシックReplicatで大きいメモリー・リークが発生する
ダイレクトLOB書込みのエッジ・ケースで発生するリークは修正されました。
Oracle Bug#17780777 - スキーマ・ワイルドカードが存在すると、DDL重複マッピングが機能しない
重複したMAPが存在し、それらの1つに、ワイルドカードを使用したスキーマがある場合に、Replicatが重複DDLを実行すると、パラメータ名ではなく、正規化された名前が使用されるようになりました。
Oracle Bug#18093856 - ORA-00001: UNIQUE CONSTRAINT
により、IR、CRおよびREPLICATが異常終了する
統合Replicatから非統合Replicatに切り替えると、トリガー抑止が無効にならなくなりました。
Oracle Bug#17581201 - Replicatチェックポイントを削除すると、コア・ダンプでCDB: GGSCIがクラッシュする
返されるセッション・コンテキストのエラー状態がチェックされるようになりました。
Oracle Bug#17507446 - RMTFILE
IRが適切なエラー・メッセージで異常終了する
サポートされていないダイレクト・ロードRMTFILE
を使用しようとしている場合に、特殊実行Replicatを使用するように指示するために新しいエラー・メッセージが追加されました。
Oracle Bug#17887929 - UDT:CEがOBJECT WAS RESOLVED
で異常終了する
インターバルUDTのエラー・メッセージが固有になりました。
Oracle Bug#18643085 - CEがDETECT PARTIAL PDATA AT RBA
エラーで繰り返し異常終了する
クラシックExtractがログ・ライター・プロセス中に失敗する場合、不完全なログ・データが存在しても続行できるようになりました。
Oracle Bug#18702559 - 起動中にエラー・スタックなしでCEが繰り返し異常終了する
CDRメタデータのチェック前に、file_def
ポインタがチェックされるようになりました。
Oracle Bug#18281963 - RMTTASK
ReplicatのINFO
& STATS
コマンドのO/Pの不整合
STATSコマンドが変更され、初期ロード構成のReplicatに対して、チェックポイント・ファイルのレコード・ソースがチェックされなくなりました。
Oracle Bug#17361738 - DBLOGIN
なしのCA削除に、それぞれ冗長エラー・メッセージが表示される
データベースにログインしていない場合に調整Replicatを削除すると、スレッドごとに1つのエラーが発行されなくなりました。
Oracle Bug#18631513 - IRがSOURCEISTABLE TRAIL IS NOT SUPPORTE
エラーで異常終了する
トランザクションの実行中に再配置する場合、新しく追加された適切なエラー・メッセージが統合Replicatに表示されるようになりました。
Oracle Bug#18885003 - 同期ReplicatがCA Replicatグループの場合のみ実行される
同期Replicatは非調整Replicatでは有効ではありません。
この項では、このリリースで解決された不具合について説明します。
Oracle Bug#17714378 - Informix: ExtractがCALL TO VAMREAD RETURNED WITH ERROR 16002
エラーで異常終了する
表名および列名などのデータベース・オブジェクト名に大文字/小文字を混在させないでください。
Oracle Bug#17035390 - Informix: クラスCTABLENAME
でのInformixカタログ名デリミタのコロン(:
)のサポート
完全修飾Informixカタログ名には、コロン(:
)ではなく、ピリオド(.
)のデリミタを使用する必要があります。Informixでは、完全修飾されたカタログ名を取得する場合にコロンをデリミタとして使用することはサポートされていません。
Oracle Bug#18157703 - Informix: DBOPTIONS LIMITROWS/NOLIMITROWSのサポート
Informixに対するDBOPTIONS
でのLIMITROWS
およびNOLIMITROWS
パラメータの使用が追加されました。
この項では、このリリースで解決された不具合について説明します。
Oracle Bug#18221995 - OGG: CEが「OGG-02704 FAILED TO READ ENTIRE LOB COLUMN SPECIFICATION」で異常終了する
クラシックExtractでLOB列全体の読取りが失敗する問題が修正されました。
Oracle Bug#17451407 - LOB/SDO_GEOMETRYがNULLの場合の統合(クラシックではない)Extractのフェッチ
Oracle Database 11.2を使用する場合、統合ExtractがNULLネイティブ・オブジェクトをフェッチした結果、過度のフェッチが発生していました。NULLではないLOB/UDT列のみをフェッチするよう統合Extractが変更されました。
この項では、このリリースで解決された不具合について説明します。
Oracle Bug#18329410 - Replicatがエラー「OGG-01668 Process Abending」で異常終了する
Compatibility Encoding Scheme for UTF-16: 8-Bit (CESU-8)サロゲート・ペア検出機能が修正されました。
Oracle Bug#18173828 - Extractが再起動後ハングする
ワイルドカード機能を使用した一意の文字列値でExtractの実行がロックされ、デッドロックが発生していました。これは修正されました。
Oracle Bug#18255804 - GGSCI: INFO ALL
が異常終了し、コア・ファイルが作成される
チェックポイント表名がピリオド(.)で終わる場合、異常終了が発生し、異常終了エラーが表示されます。Oracle GoldenGateでチェックポイント表名の末尾のピリオドを削除するようになりました。
Oracle Bug#18188821 - IEのLoadjavaのJARのロード: OGG-01112 Unexpected condition in DDLEXT_process_extract
"CREATE JAVA" DDL文をレプリケートする際、完全修飾名のチェックで異常終了が発生しないようExtractが変更されました。
Oracle Bug#16718963 - DDL関連のSQL問合せでExtractが遅い
リテラルを含む一部のDDL選択問合せがパフォーマンスに影響していました。すべてのDDL問合せで有界変数を使用するようになりました。
Oracle Bug#17911313 - USEDEFAULTS
を使用する場合、Replicatの明示的列マッピングが機能しない
Oracle GoldenGateファンクションとUSEDEFAULTS
を組み合せて4Kを超えるCLOBの明示的CLOBマッピングを行った場合、明示的マッピングが無視されていました。
Oracle Bug#18105480 - ReplicatがエラーOGG-01296で異常終了を続ける
デフォルトの動作が11.2.1.0.9で誤って変更されていましたが、元に戻され、同じ名前の無効の制約が存在する場合に一意索引の列をキー列として使用しないようになりました。
Oracle Bug#17943750 - リリース11gから12cでのクラシックExtractのパフォーマンスの低下
配列演算子の機能が改善されてより効率的になり、確認されていた若干の低下が修正されました。
Oracle Bug#17663470 - END
パラメータを使用した場合、infoコマンドの統合Replicatチェックポイントが動かない
統合ReplicatがENDパラメータで指定されたタイムスタンプに達すると、チェックポイント内のReplicatの相対バイト・アドレス(RBA)がゼロ(0)にリセットされていました。Oracle GoldenGateでRBAをゼロにリセットしなくなりました。
Oracle Bug#17790908 - Extractポンプがエラー「OGG-05500 Detected database metadata mismatch」で異常終了する
クライアントの文字セットは単なる情報提供でレプリケートに影響しないため、Oracle GoldenGateでクライアント文字セットの比較を無視するようになりました。
Oracle Bug#16887800 - SOURCEDEFS
ファイルが大きい場合、Replicatの起動に数時間かかる
名前索引として配列を使用して重複エントリを検出するようReplicatの機能が調整された結果、起動時間が大幅に短縮されました。
Oracle Bug#17478991 - DDLSUBST
機能での大/小文字の区別
Oracle GoldenGateグローバリゼーション機能の最近の変更により、DDLSUBST
の文字列検索で大/小文字を区別するようになっていました。文字列検索で、大/小文字は区別されなくなりました。
初期リリース。
特定のバグ番号やチケット番号に関する不明点は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SR
はOracleサポートSR番号、BugDB
はバグID番号です。この項の情報は、次のリリースに分かれています。
Oracle Bug#18375425 - DB2 for z/OS V11.1のサポートに関連する変更
DB2 for z/OSの場合、Extract for DB2 v11.1が実行された後に、Extract for DB2 v10.1以前にフォールバックするには、Extractグループを削除して再追加する必要があります。
Oracle Bug#19353864 - DB2 i: BATCHSQL
でのレプリケート中にデータが一致しない
DB2 for i ReplicatのBATCHSQL
機能が無効になっています。
Oracle Bug#18710519 - Informix: ReplicatがOGG-00551 No additional information availableエラーで失敗する
DB2 for iでは、BATCHSQL
パラメータはInformix CSDKバージョン3.50では使用できません。
Oracle Bug#19168056 - Oracle/Informix: Informix上の通常のReplicatでのメモリー・リーク
Informix ODBCドライバに既知のメモリー・リークがあり、クラシック・キャプチャ・モードのReplicatでエラーが発生します。この問題を修正するには、次の手順に従います。
CSDK 4.10 FC4を別のディレクトリにインストールします。
LD_LIBRARY_PATH
またはライブラリ検索のそれぞれの動作固有のパスを、このCSDKディレクトリにエクスポートします。次に例を示します。
export LD_LIBRARY_PATH=CSDKInstallPath/lib/cli:CSDKInstallPath
/lib/esql:$LD_LIBRARY_PATH
STOP MANAGER
を実行します。
START MANAGER
を実行します。
START REPLICAT
を実行します。
Oracle Bug#19765454 - MySQL- Extractを実行するのに、Windows 2012で専用の構成が必要である
Extractでは、デフォルトではbinlog
(バイナリ・ログ)の場所を識別できません。適切なスラッシュ(/)を使用して、バイナリ・ログと索引ファイルの場所のフル・パスを指定する必要があります。これを行うには、次のサンプルのExtractパラメータ・ファイルのように、次の2つのパラメータをmy.ini
構成ファイルに指定します。
# Binary Logging. log-bin="C:/MySQL/test-bin" log-bin-index="C:/MySQL/test-bin.index"
この項では、このリリースで検出された既知の問題について説明します。
Oracle Bug#18528029 - Informix: Replicatが初期ロード時、一意性制約違反で失敗する
初期ロードはSolaris Sparcプラットフォーム上のInformix 12.1で使用できません。
Oracle Bug#18642671 - Informix2ORCL: Extractの数値列のマッピングでコア・ダンプが生成される
IDSにメモリー・リークの問題があり、IBM社で修正されたことが確認されました。データベースを環境に適したバージョンにアップグレードすることをお薦めします。
既存のIDSのバージョン | アップグレード先のバージョン |
---|---|
12.10 | 12.10.FC3W1 |
11.70 | 11.70.xC8 |
11.50 | アップグレードば必要ありません。 |
Oracle Bug#18467113 - ExtractがDATETIME
に対して「NUMERIC VALUE OUT OF RANGE」で異常終了する
fetchoptions fetchpkupdatecols
が設定されている場合、DATETIME 'DAY TO FRACTION'
およびDAY TO SECOND
で「Numeric value out of range」エラーが表示されます。
Oracle Bug#17977607 - Informix: TRANSDISCARD
でのCSNチェックポイント - データ不一致
CSN TRANSDISCARD
の処理でデータ不一致が発生します。
Oracle Bug#18022020 - Informix: 特殊文字を含む表を処理する場合、TRANDATAが失敗する
空白などの特殊文字を含む表に対するtrandataコマンドの使用は機能しません。
Oracle Bug#18358725 - Informix: SHOWSYNTAX
パラメータがLOB列で間違った出力/データを表示する
SHOWSYNTAX
パラメータはLOB列に対して正しい出力を表示しません。
Oracle Bug#18549047 - NLS:Informix: LOBチャンクに渡る場合、間違ったマルチバイト・データが適用される
LOBチャンクに渡る場合、間違ったマルチバイト・データが適用されます。
Oracle Bug#18668671 - Informix: 空のファイルを挿入すると、Replicatが異常終了する
空のファイルを挿入すると、Replicatが異常終了します。
Oracle Bug#18619500 - ORCL2Informix: ReplicatがBATCHSQL
で失敗する
BATCHSQL
パラメータを使用すると、Replicatが失敗する場合があります。
Oracle Bug#18310370 - TRUNCATE
文のパフォーマンス
Informix Replicat処理が変更され、TRUNCATE
文の処理後、TRUNCATE TABLE
文ではなくDELETE FROM
が処理されるようになりました。大規模な表を処理する場合、この変更によってReplicatの処理が遅くなり、トランザクション・ログに追加領域が必要です。
Oracle Bug#18157703 - Informix: DBOPTIONS LIMITROWS/NOLIMITROWS
のサポート
Informixに対して、DBOPTIONS
でのLIMITROWS
およびNOLIMITROWS
パラメータの使用はサポートされていません。
Oracle Bug#18549047 - NLS:INFORMIX: LOBチャンクに渡る場合、間違ったマルチバイト・データが適用される
ReplicatでODBCターゲット・データベースを使用する場合、InformixおよびTeradataデータベースでこの問題が発生することがあります。
Oracle Bug#18668671 NLS:INFORMIX CLOB->ORACLE JA16SJIS NVARCHAR2(2000): ReplicatがORA-01461で異常終了する
これは、ターゲット・データベースがUTF-8国定文字セットに設定されている場合にのみ起こります。
この項では、このリリースで検出された既知の問題について説明します。
Oracle Bug#17939426 - NLS:TERADATA: SESSIONCHARSET
がUTF-8の場合、キー列が正しく識別されない
CharacterSet
変数がUTF8
に設定された(odbc.ini
で)ODBC UTF-8セッションでOracle(または他のデータベース)からTeradataに表をレプリケートする場合、キー列がマップにないためにReplicatが異常終了し、エラーになります。これは、CharacterSet=UTF16
のODBC UTF-16セッションでは起こりません。
Oracle Bug#18311521 - NLS:TERADATA: 1つのマルチバイト文字をGRAPHIC(1)
に適用すると、空の値になる
Teradata ODBC CharacterSet
変数をKANJIEUC_0U
に設定した場合、1つのマルチバイト文字をGRAPHIC(1)
に適用すると、空の値になり、OGG-03017警告エラーが表示されます。CharacterSet
がUTF8
またはUTF16
に設定されている場合、これは起こりません。
Oracle Bug#18388021 - NLS:TERADATA: マルチバイトCLOBの日本語漢字データでDB 6706エラーが発生する
日本語の漢字を含むOracle CLOBデータをTeradata CLOB列にマップすると、ReplicatがOGG-01154警告メッセージで異常終了します。
Oracle Bug#17428565 - NLS:TERADATA: Replicat (REPLACEBADCHAR
)がデータベース・エラー「UNTRANSLATABLE CHARACTER」で異常終了する
Teradata ReplicatのREPLACEBADCHAR ESCAPE
およびSOURCECHARSET US-ASCII
パラメータを設定し、ターゲット・データベースに適用する前にすべての非ASCII文字がエスケープ・シーケンスに変換されるようにすると、ReplicatがOGG-00869警告メッセージで異常終了します。
Oracle Bug#17210277 - NLS:TERADATA: CLOB->VARCHAR2
がデータベース・エラーになる: 文字列データの右側の切捨て
4kの日本語の文字(ひらがな)をOracle CLOB列からCharacterSet
がUTF16
に設定されたTeradata VARCHAR(30)
列にレプリケートすると、ReplicatがOGG-03014警告メッセージで異常終了します。
この項では、このリリースで検出された既知の問題について説明します。
一般
キー列の数値データを精度の高い列から精度の低い列にマップしている場合、更新または削除文が失敗する場合があります。Oracle GoldenGateはwhere句で値全体を使用し、これによってレコードが検出されなくなる可能性があります。
ユーザー・トークンは、ソース・データベースとターゲット・データベースの有効桁数および精度に応じてタイムスタンプ値を切り捨てる場合があります。
BINARYLAYOUT
は、新規のトレース機能で使用できません。Oracleサポートおよび開発チームで判読できないファイルを作成する可能性があります。
同一トランザクションで複数行をフェッチする必要がある場合、DB2およびSybaseでのフェッチが正しく機能しない場合があります。この修正はSRを使用してリクエストできます。Oracle Bug#12742927を参照してください。
BINARY_DOUBLE
またはBINARY_FLOAT
をレプリケートする場合、SOURCEDEFS
を使用し(Replicatでマッピングを行う)、TARGETDEFS
を使用しません。オブジェクト・サイズの解決に問題があり、特定のデータ型が間違ったサイズになり、証跡ファイルが判読できなくなります。
@FUNCTIONS
および@FILTER
をNCHAR
列と組み合せて使用すると、問題が発生する可能性があります(Oracle Bug#16343547)。
WHERE
句でのマルチバイト文字の問題(Oracle Bug#16573322)。
Oracle DDL
_ALLOWWILDCARDSCHEMAS
の使用はTHREADS >= 1
と互換性はありません(Oracle Bug#9841878)。
パスワードの期限切れ時に必要とされるパスワードの変更ではDDL操作は発生せず、スキップされます(Oracle Bug#11771481)。
"、'、(、)などの英数字ではない特殊文字がコメントに含まれている場合、DDLCOMMENTS
が機能しない場合があります。
Oracle
主キー制約をサポートする索引が一意ではない場合、一時主キー更新は統合Replicatではサポートされません。この問題を回避するには、索引を一意の索引に変更する必要があります。
トリガーが取得対象の表にある場合、EXCLUDEUSER
およびEXCLUDEUSERID
が正しく機能しない場合があります。Oracleデータベースに不具合があり(Oracle Bug#9149420)、操作の所有者がREDOログ・レコードのトリガーの所有者に変更されます。この問題はOracle 11.2.0.2で修正されています。
既知のパフォーマンスの問題があり、オーバーフロー表を持つIOTオブジェクトから多数の変更を取得する場合、抽出にラグが発生する場合があります。
Oracleに既知の問題があり、圧縮されたSecureFileから256KBを超えるCLOBをフェッチすると、失敗します(Oracle Bug#7171015)。これはOracle 11.2.0.0.0で修正されました。
Replicatがマッピング・エラー213
または「ORA-01438: value larger than specified precision allowed for this column」
で失敗する場合、SR 3-1128784511に関連する可能性があります。この問題はOracleリリース11.1.0.7以上で修正されています。これは、数値型INTEGER
、INT
およびSMALLINT
の10進精度に関係します。
サーバーの文字セットがUTF8
で次のエラーが発生する場合、NLS_LANG
をAMERICAN_AMERICA.UTF8
に設定する必要があります。
2005-08-04 11:02:24 GGS WARNING 218 SQL error 24816 mapping SCOTT.EMP to JOHN.EMP: ORA-24816: Expanded non LONG bind data supplied after actual LONG or LOB column.
FORMATXML
でORACLE
およびNONAMES
パラメータは受け入れられません(Oracle Bug#9430534)。
TRACETABLE
機能ではTRUNCATE TABLE
コマンドはサポートされません。
2000バイトを超えるLOBまたはXMLType
データに対するOracle GoldenGateダイレクト・バルク・ロード(ReplicatにBULKLOAD
パラメータを使用し、SQL*Loaderに直接ロード)の使用に問題があります。かわりに、まず証跡にデータを書き込み、その後Replicatを使用してロードに必要なファイルを生成します(Oracle Bug#9427379)。
Oracle RAC用のOracle GoldenGateをALOモードで使用する際は、別々のアーカイブ・ログ・ディレクトリを使用する必要があります。そうしないと、Extractで「out of order scn」
エラーが返されます。
RAC環境での/*+PARALLEL */
ヒントの使用によって作成されたDML操作はクラシックExtractでサポートされていません。
GEORASTER
オブジェクトはサポートされていません。
OCIに既知の不具合(ID 8769746)があり、CHAR
データ型が可変長データ型として表示されます。ご使用の環境でこれが発生する場合、SOURCEDEFS
またはTARGETDEFS
を使用して問題を回避するか、データベースのパッチを適用して問題が発生しないようにします。
Oracle 11gのSECUREFILE
LOBでは、それらの列に対してFETCHMODCOLS
を使用し、これらのデータ型のフェッチを強制する必要があります。
Oracle RACでRMANログ保存をサポートするには、Extractグループを追加する前にOracle Bug#11879974で提供されているデータベース・パッチをダウンロードおよびインストールする必要があります。
ExtractがOracle RACでREDOログの論理終端にあり、ノードがSHUTDOWN IMMEDIATE
またはSHUTDOWN NORMAL
を使用して停止される場合、データの処理は続けられません。Extractで残りのノードからREDOログの読取りを続けるには、Extractをバウンスする必要があります。
『Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX』
に記載されているSQLEXECの制限に加え、SQLEXEC
ではユーザー定義データ型(SDO_GEOMETRY
およびGEO_RASTER
を含む)、XMLType
、NCHAR
またはNVARCHAR2
データ型はサポートされません(Oracle Bug#12642592)。
クラシックExtractでは、IOTに対するダイレクト・ロード操作はサポートされません。
Windows環境では、XMLType
データを取得する場合、FETCHPARTIALXML
パラメータを使用します。
行移動が有効なパーティション化された表でLOB更新を適用すると、Replicatが失敗する場合があります(Oracle Bug#13945299)。
NOCOMPRESSDELETES
および統合キャプチャを使用すると、UDT列が証跡に正しく書き込まれない場合があります。UDT列でこれらの2つの機能を同時に使用しないでください(Oracle Bug#14308685)。
ReplicatがBATCHSQL
モードで実行され、間違ったNLS_LANG
変数を指定するか、この変数が設定されておらず、ソース・データに不適合なデータがある場合、Replicatがエラー・メッセージを表示せずに失敗する場合があります。たとえば、ソース・データにUTF-8マルチバイト文字が含まれているが、NLS_LANG
がUS7ASCII
と指定されている場合、Replicatはエラー・メッセージを表示せずに失敗することがあります。
Oracleへのレプリケートで、ソースとターゲットの間でタイムゾーンが異なる場合、SQLEXEC
を使用してReplicatのタイムゾーンを設定する必要があります。これは主にTIMESTAMP WITH TIMEZONE
データ型に影響します。Replicatパラメータ・ファイルに次の行を追加します。
SQLEXEC "ALTER SESSION SET TIME_ZONE = '<source db time zone>'""
統合Extractで順序をレプリケートする前、およびFLUSH SEQUENCE
を実行する前に、次のコマンドを使用してSYS.SEQ$
表に対するサプリメンタル・ロギングを有効にする必要があります。
ALTER TABLE SYS.SEQ$ ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA (PRIMARY KEY) COLUMNS;
DDLレプリケーションおよびOracle GoldenGateデータベース・トリガーが有効な場合、データベース・レベルのトリガーまたはDDL操作によってトリガーされる他のタイプのイベントによって作成されたDML操作は取得されません。Oracle GoldenGate 11.1より前は、このタイプの操作は取得されていました。(Oracle Bug#11889046)
統合Replicatを使用してシステムにデータを適用している環境からExtractが取得する場合、EXCLUDEUSER
は機能しません。この場合、EXCLUDETAG
を使用します。これは、Oracle 11.2.0.4とOracle 12.1.0.1の両方に適用されます(Oracle Bug#17240844)。
SQL Server
Oracle GoldenGateは、Windows認証/所有の表に対してデータを配信できません。
タイムスタンプ列がキーの一部の場合、Oracle GoldenGateはエラーを表示し、異常終了します。これには、一意キーが存在しない場合が含まれます。
Oracle GoldenGateでは、追加またはストライプ・バックアップはサポートされません。
Oracle GoldenGateでは外部XMLオブジェクトはサポートされません。
既知の制限があり、Oracle GoldenGateでXMLフィールド内部のネストしたXMLデータはサポートされません。
DATEFORMAT
がymd
以外の場合、これを必ず変更してDATEFORMAT
をymd
にしてください。これは、REPLICAT
パラメータ・ファイルでTARGETDB
パラメータの後にSQLEXEC "SET DATEFORMAT 'ymd'"
行を追加することで行えます。これは、ReplicatがANSI標準の'yyyy-mm-dd'形式を使用するためです。
SQL Serverの内部システム表およびカタログ表はレプリケートできません。
透過的なデータ暗号化はサポートされていません。
列セットはサポートされていません。
MS SQL Server用Oracle GoldenGate 12.1.2.0.0の取得では、複数のデータベース・トランザクション・ログ(LDF)ファイルはサポートされません。
DB2 (z/OS、WindowsおよびUNIX)
z/OS上のDB2に対するDDLGEN
は、NULL/NOT NULL
制約およびTIMESTAMP
データ型で正しく機能しません。
FORMATXML
およびFORMATASCII
は、 DATE
またはTIMESTAMP
データ型で正しく機能しません。
TRANLOGOPTIONS
とEXCLUDEUSER
の両パラメータを同時に使用すると、Extractがコア・ダンプを出力します。
VALUE COMPRESSION
およびTABLE COMPRESS
オプションはサポートされていません。
「GoldenGate Manager for DB2, mgr.prm: fcntl failure closing files」
メッセージは情報提供メッセージで、無視してかまいません。
z/OS上のGGSCIには、8MBではなく48MBのメモリーが必要になりました。
Oracle GoldenGateで、DB2 LUW 9.xがインストールされたサーバーからDB2Connectを利用したDB2 z/OSターゲットへのリモート配信がサポートされます。
ターゲットが4 YYYY型で始まらない場合、DB2 z/OSを対象とした任意のDBにおいてTIMESTAMPでデータの破損が発生します(Oracle Bug#16581958)。
Teradata
マルチバイト・データの移動は、まったく同様に構成されたTeradataシステム(同一の文字セット)間でのみサポートされます。Windowsでは制限はありませんが、Linux環境ではTD ODBC 12.0.0.5または13.0.0.5以上(Teradata 13用)およびGG v11.1以上を使用する必要があります。Linux SLESまたはRHASの場合、ODBCINI環境変数を使用して.odbc.iniファイルの完全パスを定義する必要もあります。WindowsおよびLinuxでは、ODBCドライバを設定し、TAMをUTF16文字セットに設定する必要があります。また、オブジェクト名はすべてシングルバイト文字で構成される必要があります。
KEYCOLS
を使用する場合、Sortranlog抽出が異常終了します。v10のTeradataにおけるSortranlog抽出では、KEYCOLS
を使用しないでください。
UNICODEを使用する場合、GRAPHIC
データ型が機能しない場合があります。詳細は、TeradataインシデントRECE7D793を参照してください。
ExtractをTeradata最大パフォーマンス・モード用に設定する場合、次のいずれかを使用します。
TRANLOGOPTIONS COMMITTEDTRANLOG, restartappend TRANLOGOPTIONS VAMCOMPATIBILITY 1
または
TRANLOGOPTIONS COMMITTEDTRANLOG, restartappend, VAMCOMPATIBILITY 1
AIXプラットフォームにおいてPeriodデータ型でReplicatに問題があります(Oracle Bug#17336227)。
TimesTen
なし
Sybase
Sybase Replicatでは、BINARY
、VARBINARY
などのバイナリ・データ型を含む主キーはサポートされません。
サーバーのオペレーティング・システムがUTF-8 (LANG=en_US.UTF-
8)の場合、ADD CHECKPOINTTABLE
でチェックポイント表は正常に作成されますが、エラー・メッセージ「ERROR: failed to create checkpoint table」
が表示されます。回避策は、まずinfo checkpointtable
コマンドを実行し、その後add checkpointtable
コマンドを実行することです(FPA-3857)。
複数のLOB列を処理する場合、データ・マッピングに制限があります。この場合、正しいマッピングが保証されるのは、ソースとターゲットの表構造が同一の場合のみです。ソースとターゲットの表構造が同一でない場合、マッピング時に不一致の可能性があり、そのことによってデータの完全性の問題が発生することがあります。
初期ロード用の配列フェッチが適切に機能しません(OS-4600)。
FETCHCOLS
またはFETCHMODCOLS
を使用する場合でも、暗号化データはサポートされていません。
SybaseでのOracle GoldenGateの多くの機能にはDecimalのサポートが必要です。したがって、Sybase 15.0およびこれらの機能をサポートするために、パッチ15.0.3以上を適用してください。
Sybase用Oracle GoldenGateではDBLOGIN
のSESSIONCHARSET
オプションはサポートされません。
MySQL
チェックポイント表を使用するMySQL Replicatを削除するには、DELETE REPLICAT REP_TEST !
のようにDELETE REPLICAT
の!
オプションを使用します。
MySQLにデータをレプリケートする場合、浮動小数点の制限で動的SQLではないため、精度エラーが発生する場合があります。
TEXT
およびBLOB
データ型はSQLEXEC
でサポートされていません。
C-tree
既知の問題はありません。
SQL/MX
ターゲットへの適用時、SYSKEY
機能は強制されません。ソース・ターゲットのSYSKEY
値はターゲットに強制されません。この機能は現在Hewlett Packard ODBCクライアントについて提供されていません。これは、SYSKEY
がターゲットで自動的に割り当てられ、ソースと同じ値にならないということです。
一部のIntervalデータ型のサポート。このリリースでは、サポートされるIntervalデータ型はMonthおよびDay to Secondのみです。
ASSUMETARGETDEFSはSQL/MX EXTRACTではサポートされていません。かわりにSOURCEDEFSを使用します。
SQL/MXおよびOracle GoldenGateに関する未解決のHPの問題。
Intervalデータ型は移入されません。Hewlett Packard ODBCクライアントに現在不具合があり、Intervalデータ型の移入はサポートされません(Hewlett Packardチケット# 10-070723-6463)。
特定のプロセスとの通信時に特定のGGSCIコマンドがタイムアウトします。これは登録済のHewlett Packardの問題です(OS-8839、Hewlett Packardチケット#10-090318-8875)。
拡張NUMERIC
データ型は現在サポートされていません。
Intervalデータ型によってReplicat動作が不安定になります。
SQL/MX v3 ODBCドライバでは、73文字より長いカタログ名またはスキーマ名(あるいはその両方)は使用できません。
SQL/MX v3 ODBCドライバは、DSN内の引用符のない大文字のカタログ名およびスキーマ名以外で想定どおりに動作しません。
PostgreSQL
OGG 11.2.1に含まれる競合の検出および解決の自動化はPostgreSQLでサポートされていません。
IBM for I (iSeries、AS400とも呼ばれる)
この時点ではINZPFMはExtractによってサポートされていません。
RCDLEN
を使用したCRTPF
で作成された表は、この時点ではサポートされていません。
Oracle GoldenGateドキュメント・ライブラリは次のように再編成され、改良されています。
このドキュメントで「既知の問題」の項が追加され、「ドキュメントの追加事項」の項が削除がされました。
新規ライブラリ・ページ - ドキュメント・ライブラリはタスクベースの構造で編成されるようになったため、関心のあるタスクや機能に関する情報を見つけやすくなりました。The
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