説明
REPFETCHEDCOLOPTIONS
パラメータでは、Replicatによるソース・データベースからのフェッチが必要とされていた操作に対応する方法を制御します。Extractプロセスは、トランザクション・レコードにSQL文を構築するための十分な情報が含まれていないとき、またはFETCHCOLS
句が使用されているときに、列データをフェッチします。詳細は、「{FETCHCOLS | FETCHCOLSEXCEPT} (
column_list
)
」を参照してください。
構文
REPFETCHEDCOLOPTIONS
[, INCONSISTENTROW ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, LATESTROWVERSION ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, MISSINGROW ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, NOFETCH ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, REDUNDANTROW ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, SNAPSHOTROW ALLOW|IGNORE|REPORT|DISCARD|ABEND]
[, SETIFMISSING string]
INCONSISTENTROW
行IDによる列データのフェッチは成功したものの、キーが一致しなかった場合に実行するアクションを決定します。行IDが再利用されたか、この操作の後(およびフェッチの前)に主キー更新が行われました。有効な値
ALLOW
レコード長がゼロ(0)でないかぎり、操作を処理します。
IGNORE
状況を無視して処理を継続します。
REPORT
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理します。
DISCARD
データを破棄し、行は処理しません。
ABEND
データを破棄し、処理を中止します。
LATESTROWVERSION
action
表の現在の行から列データがフェッチされた場合のレスポンスを指定します。有効な値:
ALLOW
レコード長がゼロ(0)でないかぎり、操作を処理します。
IGNORE
状況を無視して処理を継続します。
REPORT
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理します。
DISCARD
データを破棄し、行は処理しません。
ABEND
データを破棄し、処理を中止します。
NOFETCH
action
フェッチを防ぎます。このオプションを使用するケースの1つは、データベースがスタンバイで、Oracle GoldenGateがデータベースに接続していないときです。このケースでは、データベースからのフェッチが試行されるとエラーが発生します。他のシナリオでも、このパラメータの使用が必要になることがあります。
Oracle GoldenGateが通常フェッチしているデータをフェッチできない場合、ターゲットでデータ整合性の問題が発生する可能性があります。
次に、NOFETCH
が検出された場合に実行可能な有効なアクションを示します。
ABEND
操作を破棄ファイルに書き込み、Replicatプロセスを異常終了させます。これはデフォルトです。
ALLOW
レコード長がゼロ(0)でないかぎり、操作を処理します。
IGNORE
操作を無視します。(STATOPTIONS
設定に基づいて)フェッチ統計がプロセス・レポートにレポートされている場合、レポートはこの結果によって更新されます。
REPORT
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理します。
DISCARD
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理しません。(STATOPTIONS
設定に基づいて)フェッチ統計がプロセス・レポートにレポートされている場合、レポートはこの結果によって更新されます。
MISSINGROW
action
Replicatが処理で行の一部(変更された値)のみ使用できる場合のレスポンスを指定します。トレイルで紛失した列データは、変更レコードが作成されてからフェッチがトリガーされるまでの間に行が削除されてしまっているか、必要な行イメージが指定されているUNDO保存期間以前のものであったため、通常はフェッチできません。
有効な値:
ALLOW
レコード長がゼロ(0)でないかぎり、操作を処理します。
IGNORE
状況を無視して処理を継続します。
REPORT
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理します。
DISCARD
データを破棄し、部分的な行は処理しません。
ABEND
データを破棄し、処理を中止します。
REDUNDANTROW
このレコードの列データがフェッチ済のため、列データがフェッチされなかったことを示します。
SETIFMISSING [
string]
フェッチは成功しなかった(およびトレイル・レコードで値が行方不明である)ものの、ターゲット列がNot NULL制約を持つ場合に、値を指定します。CHAR
およびBINARY
データ型の値としてオプションのASCII文字列を受け付けるか、次のデフォルトを受け付けます。
CHAR、VARCHAR
: 単一の空白
BINARY、VARBINARY
: NULL
バイト
TIMESTAMP
: 現在の日付/時刻
FLOAT, INTEGER
: ゼロ
SETIFMISSING
に加え、MAP
文のCOLMAP
句を使用してターゲット列に値をマップできます。詳細は、「COLMAP
(column_mapping)
」を参照してください。
SNAPSHOTROW
列データがスナップショットからフェッチされたことを示します。通常、このオプションは操作のレポートまたは破棄のためにのみ使用されます。有効な値:
ALLOW
レコード長がゼロ(0)でないかぎり、操作を処理します。
IGNORE
状況を無視して処理を継続します。
REPORT
レコードを破棄ファイルに書き込み、操作を処理します。
DISCARD
データを破棄し、行は処理しません。
ABEND
データを破棄し、処理を中止します。