説明
SCHEMAEXCLUDE
パラメータでは、ワイルドカードを使用してTABLE
文またはMAP
文で所有者を指定している場合、指定したソース所有者(スキーマなど)によって所有されるソース・オブジェクトをOracle GoldenGate構成から除外します。このパラメータは、2つまたは3つの部分からなる名前に有効です。
ワイルドカードは、オプションのcatalog
またはcontainer
の他、schema
の指定に使用できます。すべてのオブジェクトを除外するというようなワイルドカードを使用していないことを確認してください。Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXに記載されているワイルドカードの使用に関するルールに従ってください。
ファイルまたはトレイルを指定するパラメータとの関連でSCHEMAEXCLUDE
の位置により、その効果が決まります。トレイルまたはファイルを指定するパラメータは、EXTFILE
、RMTFILE
、EXTTRAIL
、RMTTRAIL
です。パラメータは次のように機能します。
SCHEMAEXCLUDE
を任意のTABLE
パラメータまたはSEQUENCE
パラメータの前かつトレイルまたはファイルを指定するパラメータの前に指定した場合は、すべてのトレイルまたはファイルと、すべてのTABLE
パラメータおよびSEQUENCE
パラメータにグローバルに適用されます。
SCHEMAEXCLUDE
をトレイルまたはファイルを指定するパラメータの後に指定した場合は、そのトレイルまたはファイルと、関連付けられているTABLE
パラメータまたはSEQUENCE
パラメータに対してのみ有効です。パラメータ・ファイルには複数のトレイルまたはファイルを指定でき、それぞれの後に一連のTABLE
、SEQUENCE
およびTABLEEXCLUDE
を指定します。
SCHEMAEXCLUDE
は、関連付けられたTABLE
パラメータまたはSEQUENCE
パラメータより前に評価されます。したがって、それらの出現順序による違いはありません。
EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY
パラメータも参照してください。
構文
SCHEMAEXCLUDE [container
. |catalog
.]schema
container
. |
catalog
.3つの部分からなる名前を必要とするデータベースの場合は、除外するソース所有者が含まれるソースOracleコンテナまたはSQL/MXカタログを指定します。除外する適切な所有者を特定するのに修飾子が必要な場合に使用します。
schema
除外するソース所有者の名前を指定します。3つの部分からなる名前を必要とするデータベースの場合、SCHEMAEXCLUDEの後にSOURCECATALOG
パラメータでデフォルトのコンテナまたはカタログを指定する一連のTABLEパラメータまたはMAP
パラメータを指定するか、SOURCEDB
パラメータまたはTARGETDB
パラメータでSQL/MXカタログを定義すると、schema
を
catalog
なしで使用できます。
例
この例では、ソースのtest*スキーマを除外します。ここでは、SQL/MX構成でSOURCEDB
パラメータを使用してカタログが指定されているため、所有者名からカタログの指定を省略します。
EXTRACT capt SOURCEDB catalog1, USERID schema1 RMTHOST sysb, MGRPORT 7809 RMTTRAIL /ggs/dirdat/aa SCHEMAEXCLUDE test* TABLE *.*;
このOracleの例では、catalog
(コンテナ)とschema
の両方を指定する必要があり、指定の一部としてワイルドカードを使用する方法を示しています。
EXTRACT capt USERIDALIAS alias1 RMTHOST sysb, MGRPORT 7809 RMTTRAIL /ggs/dirdat/aa SCHEMAEXCLUDE pdbtest.test* TABLE pdb*.*.*;
次に、データベースに2つの部分からなる名前のみが必要な場合にSCHEMAEXCLUDE
を使用する方法の例を示します。
TABLE abc*.*; SCHEMAEXCLUDE abctest*