この章には、Oracle Database Applianceのキャパシティ・ライセンス情報を示します。次の項目で構成されています。
この項ではOracle Database ApplianceおよびOracle Database Appliance X3-2のコア数の構成方法について説明します。CPUコア数は、サーバー1台当たりの有効なCPUコア数です。
Oracle Database Appliance
Oracle Database Applianceには、2台のサーバーが含まれています。各サーバーにはCPUコアが12個あります。
デフォルトでは、Oracle Database Applianceは、1サーバー当たり12個のCPUコアを搭載して出荷されます。つまり、次のようになります。
2台のサーバーのそれぞれで、12個すべてのCPUが有効です。
これによって、アプライアンスで有効なCPUコアは合計24個になります。
デフォルトのCPUコア数(各サーバーで12個)を使用することも、「CPUコア数の変更」の手順に従ってCPUコア数を変更することもできます。たとえば、CPUコア数を8個に変更すると、次のようになります。
2台のサーバーのそれぞれで、8個のCPUが有効です。
これによって、アプライアンスで有効なCPUコアは合計16個になります。
Oracle Database Appliance X3-2
Oracle Database Appliance X3-2には2台のサーバーが含まれています。各サーバーにはCPUコアが16個あります。
デフォルトでは、Oracle Database Appliance X3-2は、1サーバー当たり16個のCPUコアを搭載して出荷されます。つまり、次のようになります。
2台のサーバーのそれぞれで、16個すべてのCPUが有効です。
これによって、アプライアンスで有効なCPUコアは合計32個になります。
デフォルトのCPUコア数(各サーバーで16個)を使用することも、「CPUコア数の変更」の手順に従ってCPUコア数を変更することもできます。たとえば、CPUコア数を12個に変更すると、次のようになります。
2台のサーバーのそれぞれで、12個のCPUが有効です。
これによって、アプライアンスで有効なCPUコアは合計24個になります。
CPUコア数を変更する場合のルールと制限
CPUコア数を変更する前に次のルールと制限を確認してください。
Oracle Database Applianceの場合:
1台当たりのCPUコア数は、2、4、6、8、10または12に変更できます。
CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。
たとえば、CPUコア数を6に変更した場合、その後はCPUコア数を8、10または12に変更できます。CPUコア数を8に変更した場合、その後はCPUコア数を10または12に変更できます。
必要な1サーバー当たりのCPUコア数が12の場合、デフォルト構成を使用します。「CPUコア数の変更」の手順に従ってCPUコア数を12に設定しないでください。デフォルト構成を使用すると、必要に応じて後でCPUコア数を12未満に設定できます。
注意: 手順に従って誤ってCPUコア数を12に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡して問題を解決してください。 |
Oracle Database Appliance X3-2の場合:
サーバー1台当たりのCPUコア数は、4、8、12または16に変更できます。
CPUコア数を変更した場合、その後はCPUコア数を増やすことのみ可能です。
たとえば、CPUコア数を8に変更した場合、その後はCPUコア数を12または16に変更できます。CPUコア数を12に変更した場合、その後はCPUコア数を16に変更できます。
必要な1サーバー当たりのCPUコア数が16の場合、デフォルト構成を使用します。「CPUコア数の変更」の手順に従ってCPUコア数を16に設定しないでください。デフォルト構成を使用すると、必要に応じて後でCPUコア数を16未満に設定できます。
注意: 手順に従って誤ってCPUコア数を16に設定し、後でCPUコア数を減らせない状態であることにすぐに気付いた場合、Oracleサポートに連絡して問題を解決してください。 |
CPUコア数の変更
CPUコア数を変更する手順:
My Oracle Supportにログインします。
https://myoraclesupport.com
「設定」タブをクリックし、サブメニューから「アセット」を選択します。
アセット・リストでアプライアンスのシリアル番号を検索します。
シリアル番号が見つからない場合は、Oracleサポートにご連絡ください。
アプライアンスのシリアル番号を選択します。
使用可能なアクションから「キーの管理...」を選択します。
「コア構成キーの管理」ダイアログ・ボックスに、アプライアンスのシリアル番号が表示されます。キーが以前に生成されていた場合、現在の構成を表示できます。
「1サーバー当たりのコア数」ドロップダウン・リストで、1サーバー当たりの有効なコア数を選択します。選択された値は、アプライアンスの両方のサーバーに適用されます。
最初はOracle Database Applianceでは2
、4
、6
、8
、10
または12
を選択でき、Oracle Database Appliance X3-2では4、8、12または16を選択できます。
以降は、現在の数より大きい数のみ選択できます。
「キーの生成」をクリックしてキーを生成します。
「キーをクリップボードにコピー」をクリックしてキーをクリップボードにコピーします。
キーを空のテキスト・ファイルに貼り付け、Oracle Database Applianceの任意の場所にファイルを保存します。
Oracle Database Applianceのサーバーの1つにroot
としてログインします。
注意: このステップのコマンドによって、再構成を完了するためにサーバーが再起動されます。
次のコマンドを実行します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_configuration_key key_file_location
key_file_location
は、ステップ7で作成したテキスト・ファイルのフルパス名です。
次に例を示します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_configuration_key /home/myfile.txt
システムの再起動後、Oracle Database Applianceが再構成され、両方のサーバーが、指定されたCPUコア数で稼働します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのキャパシティ・ライセンスは各サーバーの合計コア数に基づきます:
Oracle Database Applianceの各サーバーに12個のコア
Oracle Database Appliance X3-2の各サーバーに16個のコア
クラスタ管理およびデータベースを含むOracleソフトウェアがインストールされているODA_BASEドメインにコアのサブセットを割り当て、残りのコアは仮想マシンにデプロイするために使用可能です。コアの割当ては、ライセンス情報を更新する必要がなく、いつでも変更できます。ODA_BASEコア数を変更する手順は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』に記載されています。