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Release 11.1.2.5.200
ビュー・デザイナを使用して、Oracle Smart View for Officeで作成されたOracle Business Intelligence Enterprise Editionビューを編集できるようになりました。以前のリリースでは、Smart Viewで作成されたOracle BI EEビューは、Oracle Business Intelligence Answersで編集する必要がありました。
この機能には、Smart Viewでのビューの編集をサポートするOracle BI EEバージョン11.1.1.7.1パッチが必要です(Oracle BI EEのパッチについては、My Oracle Supportのサイトを参照してください)。
Note: | BIアンサーで作成されたビューを編集するには、BIアンサーを使用する必要があります。 |
詳細は、Oracle Smart View for Office User's Guideのビュー・デザイナを使用したビューの操作に関する項を参照してください。
Smart Viewで、1つのOfficeワークシート、スライドまたはドキュメントにおいて、複数のOracle BI EEプライベート接続がサポートされるようになりました。
たとえば、あるワークシートに、異なる2つのOracle Business Intelligenceカタログから2つのグラフを挿入し、シートをリフレッシュできます。各グラフは、異なる2つのサーバーの最新データで更新されます。
複数のOracle BI EEサーバーに接続している場合は、次のことが可能です:
Smart Viewパネルで接続間の切替えを行い、それぞれのカタログを参照できます
同じOfficeドキュメントに異なる接続からビューを挿入できます
ビュー・デザイナがSmart Viewのリボンから起動され、Oracle BI EEのビューが選択されていない場合、ビュー・デザイナは、最後に使用したOracle BI EEサーバーに接続されます
Smart Viewのリボンから貼付けを起動して、Oracle Business Intelligence Answersのコンテンツを貼り付ける場合、その貼付けアクションでは、最後に使用されたOracle BI EE接続が使用されます
異なる接続のビューを含むドキュメントをリフレッシュすると、ビューは、挿入元のサーバーに対してリフレッシュされます
この機能には、Smart Viewでの複数の接続をサポートするOracle BI EEバージョン11.1.1.7.1パッチが必要です(Oracle BI EEのパッチについては、My Oracle Supportのサイトを参照してください)。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの以前のバージョンに接続する場合は、1つの接続のみが許可されます。
この機能については、Oracle Smart View for Office User's Guideの複数のOracle BI EEデータ・ソースへの接続に関する項に説明があります。
エッジ間で列をドラッグ・アンド・ドロップする機能に加え、ビュー・デザイナでエッジ内の列をドラッグ・アンド・ドロップで再配置できるようになりました。
新しい「すべてのワークシートに適用」オプションを使用すると、シート・レベル・オプションに加えられた変更は、現在のワークブック内のすべての既存および新規ワークシートに適用されます。変更は、他の既存のワークブックまたは新規ワークブックに適用されません。
シート・レベル・オプションは、メンバー・オプション、データ・オプションおよびフォーマットです。
たとえば、メンバー・オプションを変更し、「すべてのシートに適用」を選択したとします。変更内容は、現在のワークブック内のすべての既存および新規ワークシートに伝播されます。これにより、現在のワークブックのシート・レベル・オプションのクイック更新が可能になります。ただし、これらの変更は既存のワークブックまたは新規ワークブックに伝播されません。
Note: | PowerPointまたはWordでは、「すべてのワークシートに適用」オプションを使用できません。Excelで行った変更は、PowerPointやWordには影響を与えません。 |
詳細は、Oracle Smart View for Office User's Guideのグローバル・オプションとシート・レベル・オプションに関する項を参照してください。
Smart View 11.1.2.5.200を初めて起動した際、「メタデータ・ストレージの向上」オプションがデフォルトで選択されるようになりました。このオプションは、Smart Viewの異なるバージョン間の相互運用性に関係します。
このオプションは手動でクリアできます。ただし、このオプションがオフの場合、Smart Viewは互換性の目的でメタデータのコピーを2つ保持します。その結果、全体的なパフォーマンスが低下する場合があります。
Oracle EssbaseおよびOracle Hyperion Planning接続に対して、新しい「別名表」オプションを使用して、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスに表示されるメンバーに別名表を適用できます。これを行うには、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスの「オプション」ボタンをクリックし、「別名表」を選択して、別名表を選択します。「メンバー選択」ダイアログ・ボックスで行った別名表の選択は、そのダイアログ・ボックスの表示にのみ適用され、Officeドキュメントのグリッドには適用されないことに注意してください。
この機能には、Oracle Essbase 11.1.2.3.500以上およびPlanning 11.1.2.3.500以上が必要です。
Smart Viewに、ネイティブExcelフォーマットを、フォームまたはアド・ホック・グリッドの一部としてPlanningサーバーに保存する方法が用意されました。保存されたフォーマットは、フォームが表示される際、Planningのブラウザ・インタフェースおよびExcel内に適用されます。これは、Smart Viewの既存のセル・スタイル機能の追加機能です。
この機能の詳細は、Oracle Smart View for Office User's GuideのPlanningでのネイティブExcelフォーマットの保存に関する項、アド・ホック・グリッドのフォームとしての保存に関する項およびセル・スタイルに関する項を参照してください。
この機能には、Planning 11.1.2.3.500以降が必要です。
Smart ViewをPlanningリリース11.1.2.3.500以降との組合せで使用する場合、同じ行または列ディメンションで、複数タイプの分散を使用できます。たとえば、FY2013では式の充てん、FY2014ではフローが可能です。
この機能には、Planning 11.1.2.3.500以降が必要です。
Oracle Hyperion Business Rulesおよびフォーム上のユーザー変数の変更用の「メンバー選択」ダイアログ・ボックスはこのリリースで変更され、データ・プロバイダ・リボンからアクセスする標準のSmart Viewの「メンバー選択」ダイアログ・ボックスと同じになりました。この新しいダイアログ・ボックスでは、Business Rulesまたはユーザー変数の変更用にメンバーを選択する際のパフォーマンスが改善され、製品全体で一貫したユーザー・エクスペリエンスが提供されます。
以前のリリースでは、Oracle Hyperion Business Rulesの「メンバー選択」ダイアログ・ボックスは標準の「メンバー選択」ダイアログ・ボックスとフィールドやコントロールはほぼ同じでしたが、ルックアンドフィールが異なっていました。
この機能には、Planning 11.1.2.3.500以降が必要です。
「メンバー・ラベルの繰返し」という新しいフォーマット・オプションがPlanningおよびOracle Hyperion Financial Managementのフォームに導入されています。このオプションでは、データの各行にメンバー名を表示することができ、フォームの可読性が増します。
繰返しメンバーが1つのセルにマージされるフォームでは、メンバー名が画面表示外になり、メンバー名と行データの間でスクロールを繰り返す必要が生じることがあります。「オプション」ダイアログ・ボックスの「フォーマット」タブで、「メンバー・ラベルの繰返し」を選択すると、フォームの読取りと使用が簡単になります。
このリリースでは、階層の連続していないレベルが使用される場合のメンバーの表示が改善されています。たとえば、以前のリリースでは、5つのレベルのディメンションで階層の1番目、3番目および5番目のレベルが使用される場合、これらのレベルのインデントは、2番目と4番目のレベルが使用されていないにもかかわらず、1番目、3番目および5番目のインデント・レベルでした。この機能では、1番目、3番目および5番目のレベルは、1番目、2番目および3番目のインデント・レベルに表示されるため、フォームの可読性や利便性が向上します。
この機能には、Oracle Hyperion Planning 11.1.2.3.500以上が必要です。
Smart Viewのインストーラは使いやすく改善されており、インストールおよびアップグレードのプロセスを合理化します。改善点は次のとおりです:
64ビットと32ビット・バージョンのMicrosoft Officeに1つのインストーラ
Windowsの「地域と言語」ダイアログ・ボックスの「形式」フィールドに設定されている言語でインストーラを自動的に表示
アンインストールやファイルの削除が不要なシームレスなアップグレード
また、このリリースはインターネットベースのインストールの基盤となります。
インストーラの使用手順は、Oracle Smart View for Office Readmeを参照してください。
「ドキュメント・コンテンツ」ペインから、Smart Viewドキュメント内の接続を変更できるようになりました。これは、異なるサーバーを指定する部門間でOfficeドキュメントを共有する場合や、テスト環境から本番環境に移行する際に便利です。
同じ接続情報を共有するドキュメント内のすべてのエンティティ(特定サーバーのサンプル・アプリケーションやデータベースを指すすべてのワークシートやグリッドなど)の接続プロパティを変更できます。また、シートごとに接続情報を変更することも可能です。
「ドキュメント・コンテンツ」ペインで、ペインの下部、または右クリック・メニューから「接続の変更」コマンドを選択します。手順は、Oracle Smart View for Office User's Guideの接続の変更に関する項を参照してください。
Smart Viewパネルに別のペインを表示するときに、「ドキュメント・コンテンツ」ペインを完全に非表示にできるようになりました。Smart Viewパネルの「ホーム」ボタンで下矢印をクリックし、「共有接続」ペインまたは「プライベート接続」ペインなど、別のペインを選択すると、「ドキュメント・コンテンツ」ペインは、最小化された形式でもSmart Viewパネルの下部に表示されなくなります。
旧リリース同様、「ドキュメント・コンテンツ」ペインを最小化およびサイズ変更することは可能です。
POV変更後にデータを送信する前に、フォームのコンテンツをリフレッシュする必要がなくなりました。
フォームでの作業中に「データの送信」をクリックした場合、実際には、POVツールバーで選択されている最新のPOVにデータが書き込まれていることに注意してください。POVを変更するたびに、リフレッシュを実行することをお薦めします。リフレッシュによりシートのデータが更新され、最新のPOV変更が反映されます。
このリリースでは、変数名が重複している場合に、完全修飾変数名を表示する機能がSmart Viewに追加されました。これは、グローバル、アプリケーションおよびデータベース・レベルで定義された変数の識別に役立ちます。
このリリースでは、次に示す2つの新しいVBA関数が導入されています: HypHideRibbonMenu()およびHypHideRibbonMenuReset()。
HypHideRibbonMenuは、関数に渡されるリボン・メニュー・アイテムを非表示にします。
HypHideRibbonMenuResetは、HypHideRibbonMenuを使用してシート上で非表示にされているメニュー・アイテムの可視性をリセットします。
これらの関数は、Office 2007以上でサポートされています。
詳細は、Oracle Hyperion Smart View for Office開発者ガイドのHypHideRibbonMenuおよびHypHideRibbonMenuResetに関する項を参照してください。
このリリースから、Smart Viewは次のプラットフォームでサポートされます:
Microsoft Windows 8
Microsoft Office 2013 (32ビットおよび64ビット)
リリース11.1.2.0、11.1.2.1、11.1.2.2、11.1.2.2.300、11.1.2.2.310または11.1.2.3からアップグレードする場合は、Cumulative Feature Overview (CFO)ツールを使用して、これらのリリースの間に追加された新機能のリストを確認します。CFOツールによって、現在の製品、現在のリリース・バージョン、およびターゲット実装のリリース・バージョンを識別できます。また、現在のリリースとターゲット・リリースの間に開発された製品機能の概要を、必要に応じて組み合せてすぐに生成することができ、使用可能な機能を把握できます。CFOツールは、https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1で入手できます。