連続確率分布および離散確率分布

分布一覧には、確率分布が連続または離散のどちらであるかが示されます。

正規分布などの連続確率分布は、値を範囲または尺度で表します。連続確率分布は、分布一覧で連続した数値として表されます。連続分布は実際には数学的な抽象概念です。これは、連続分布では、2つの数値間に可能なかぎり中間値が存在することを想定するためです。つまり、連続分布では、分布内の任意の2点間に値が無限に存在することを想定します。

離散確率分布は、中間値なしで離散値(通常は整数)を表します。離散確率分布は、図A.4「「分布一覧」ダイアログ」の下部にある二項分布のように、一連の垂直列として表されます。たとえば、離散分布では、コインを4回投げたときに表が出る回数を0、1、2、3または4回として表すことができます。

ただし、多くの場合、連続モデルが状況を必ずしも正確に表していないとしても、連続分布を有効に使用して離散分布に近づけることができます。

離散分布のダイアログでは、Crystal Ballによって変数の値が横軸、関連する確率が縦軸に表示されます。連続分布の場合、Crystal Ballによって値が縦軸に表示されることはありません。これは、この場合、確率を関連付けることができるのは曲線の下の領域のみであり、単一値に関連付けることはできないためです。

最初は、確率分布および度数分布に表示される数値の精度とフォーマットはセル自体のものです。フォーマットを変更するには、グラフ軸および軸ラベルのカスタマイズを参照してください。

次の項には、Crystal Ballで使用可能な連続分布および離散分布がリストされています:

注:

カスタム分布は、連続、離散、またはその両方として定義できます。詳細は、カスタム分布を参照してください。