ベータ分布は連続分布です。これは、固定範囲に対する可変性を表すために一般的に使用されます。事象の発生確率の不確実性を表すことができます。また、経験的なデータを表したりパーセンテージや割合のランダムな動きを予測する場合にも使用できる他に、会社の機器の信頼性を表す場合にも使用できます。
注:
乱数がベータ分布の一部として使用される場合に行われる代替パラメータ計算および逆CDFのため、ベータ分布を使用するモデルは実行速度が遅くなります。
最小、最大、アルファ、ベータ
ベータ分布は、次の条件下で使用されます:
最小および最大範囲は、0と正の値の間にあります。
形状は、2つの正の値(アルファおよびベータ)を使用して指定できます。各パラメータが等しい場合、分布は対称になります。一方のパラメータが1であり、他方のパラメータが1より大きい場合、分布はJの形になります。アルファがベータより小さい場合、正に歪んだ(ほとんどの値が最小値の近くにある)分布になると言われています。アルファがベータより大きい場合、負に歪んだ(ほとんどの値が最大値の近くにある)分布になります。ベータ分布は複雑であるため、分布のパラメータを決定する方法はこのマニュアルの範囲外です。ベータ分布およびベイズ統計の詳細は、参考文献一覧のテキストを参照してください。