この章には、次の項が含まれています。
Fusion Middleware Controlは、デフォルトのブラウザから起動するWebベースのツールです。デフォルトのURLは次のとおりです。
http://<example.com>:7001/em
WebベースのOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、次の操作を実行できます。
Forms Servicesインスタンスのメトリックを監視する。詳細は、第14.1.1.1項「Forms Servicesインスタンスの監視」を参照してください。
ユーザー・セッションを管理する。詳細は、第4.4項「ユーザー・セッションの管理」を参照してください。
Forms Servicesインスタンスのパラメータを構成する。詳細は、第4.2.2項「Fusion Middleware Controlによるパラメータの構成」を参照してください。
Forms Traceを構成してトレースのメトリックを監視する。詳細は、第12.2項「Forms Traceの有効化と構成」および第12.6項「Oracle Diagnostics Loggingのツールの利用」を参照してください。
複数の環境ファイルを構成する。詳細は、第4.3項「環境変数の管理」を参照してください。
JVMプーリングを構成して使用する。詳細は、第10.8項「Fusion Middleware ControlからのJVMプーリングの管理」を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用してFormsインスタンスの大部分の管理タスクを実行するには、最初にFusion Middleware Controlで「Forms」ホームページにナビゲートします。
Fusion Middleware Controlで「Formsホーム」ページにナビゲートするには、次の手順を実行します。
管理するFormsインスタンスが含まれるFusion Middleware Controlホームページにナビゲートします。
Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用方法については、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。
「ファーム」ペインで、「Fusion Middleware」フォルダをクリックし、Formsインスタンスのリンクをクリックします。これにより、「Forms」ホームページ(図4-1)がFusion Middleware Controlに表示されます。
「Forms」ホームページには、Oracleインスタンスに配布されているFormsアプリケーションに関する情報があります。表4-1に、「Forms」ホームページに表示される情報を示します。
表4-1 「Formsデプロイメント」のフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
Formsアプリケーション |
Oracle WebLogic Serverインスタンスに配布されているFormsアプリケーションの名前をリストします。この名前をクリックすると、「Formsアプリケーション」ホームページが表示されます。 |
WLSインスタンス |
アプリケーションが配布されているOracle WebLogic Serverインスタンスの名前。 |
ステータス |
Formsアプリケーションのステータスを示します。緑色の上矢印は、アプリケーションが実行中であることを示します。赤色の下矢印は、アプリケーションが起動されていないことを示します。 |
Formsセッションの数 |
アクティブなFormsセッションの数を表示します。 |
サーブレットURL |
FormsサーブレットのURLを表示します。 |
新規接続 |
新規接続が有効かどうかを示します。 |
Web構成 |
「Web構成」ページへのリンク。 |
環境構成 |
「環境構成」ページへのリンク。 |
サーブレット・ログ |
「サーブレット・ログ」へのリンク。 |
事前開始スケジューリング |
事前開始スケジューリング・ページへのリンク。 |
Fusion Middleware Controlの「Forms」メニューにアクセスするには:
Fusion Middleware Controlで「Forms」ホームページにナビゲートします。
左上にある「Forms」をクリックします。これにより、「Forms」メニューが表示されます。表4-2に、「Forms」メニューで使用可能なメニュー選択を示します。
選択肢 | 表示内容 |
---|---|
ホーム |
「Forms」ホームページ。このページには、Formsデプロイメントのリストとその詳細が表示されます。また、レスポンスと負荷の統計およびリソース・センターにある有用な一連のリンクもこのページに表示されます。 |
監視 - パフォーマンス・サマリー |
「パフォーマンス・サマリー」ページ。このページには、特定のパフォーマンス・メトリック値を示す、デフォルトのパフォーマンス・グラフのセットが表示されます。 詳細は、Oracle Fusion Middlewareのパフォーマンス・ガイドを参照してください。 |
監視 - サーブレット・ログ |
「ログ・メッセージ」ページ。Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントでは、すべての型のイベントを記録したメッセージを収めたログ・ファイルが生成されます。 |
JVMコントローラ |
「JVMコントローラ」ページ。このページを使用して、FormsインスタンスのJVMコントローラを管理します。 |
スケジュール事前開始 |
事前開始スケジューリング・ページ。このページを使用して、Forms事前開始スケジューリングを管理します。 |
ユーザー・セッション |
「ユーザー・セッション」ページ。このページを使用して、Formsインスタンスにあるユーザー・セッションを監視およびトレースします。 |
Web構成 |
「Web構成」ページ。このページを使用して、Formsアプリケーションのデプロイメントを構成し、 |
トレース構成 |
「トレース構成」ページ。このページを使用して、ユーザー・セッションのトレースに使用する設定を管理します。 |
フォントとアイコンのマッピング |
「フォントとアイコンのマッピング」ページ。このページを使用して、Registry.datファイルのパラメータを変更、追加または削除します。 |
JVM構成 |
「JVM構成」ページ。このページを使用して、Formsインスタンス向けとして作成できるJVMコントローラを変更します。 |
環境構成 |
「環境構成」ページ。このページを使用して、Formsランタイムの環境設定を定義する環境変数を管理します。 |
OIDの関連付け/関連付けの解除 |
「OIDの関連付け/関連付けの解除」ページ。このページを使用して、FormsデプロイメントとOracle Internet Directoryホストとの関連付けを設定および解除して、シングル・サインオン機能を有効化します。 |
一般情報 |
「ターゲット名」、「バージョン」、「Oracleホーム」、「Oracleインスタンス」および「ホスト」の情報を表示します。 |
ノート: 「ヘルプ」アイコンのあるページでは、「ヘルプ」アイコンをクリックしてページレベルのヘルプにアクセスできます。ページレベルのヘルプでは、そのページにある各要素を説明しています。 |
formsweb.cfg
を変更することでFormsアプリケーションのデプロイメントを構成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。
Fusion Middleware Controlを起動します。
Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「Web構成」を選択します。
「Web構成」ページ(図4-2)が表示されます。
実行できるタスクは、表4-3および表4-4を参照してください。
ノート: ほとんどのWebアプリケーションでは、ページを移動するだけで、保存されていない変更は簡単に失われてしまいます。Fusion Middleware ControlでFormsの構成ファイルまたは環境ファイルに変更を加えた場合は、必ず保存してから他のページへ移動してください。変更の保存に必要な時間は、変更を加えた行数によって異なります。たとえば、50行のコメントを追加した変更は、単一のエントリを削除した変更よりも保存に時間がかかります。 |
表4-3に、構成ファイルとそのパラメータのセクションで構成を編集するために実行できる一般的なタスクを示します。
表4-3 構成セクションで行う一般的なタスク
タスク | 説明 | コメント |
---|---|---|
類似作成 |
構成セクションのコピーを作成します。 |
既存の構成セクションのパラメータに基づいて構成セクションを作成する際に使用します。 |
編集 |
「説明の編集」ダイアログを開きます。 |
構成セクションの説明テキストを編集できます。 |
削除 |
構成セクションの削除時に「確認」ダイアログを開きます。 |
「確認」ダイアログで「削除」をクリックすると、構成セクションとその内容が無条件に削除されます。 |
作成 |
「セクションの作成」ダイアログを開きます。 |
構成セクションを作成します。必要な名前とオプションの説明を入力する必要があります。 |
表4-4に、名前を付けた構成セクション内のパラメータを変更するために実行できるタスクを示します。
表4-4 パラメータに対して行う一般的なタスク
タスク | 説明 | コメント |
---|---|---|
表示 |
構成セクション内の名前を付けたパラメータ・グループを選択するためのドロップダウン・リスト。 |
パラメータ・グループの表示および編集に使用します。パラメータ・グループには、次のものがあります。
詳細は、第4.2.5項「Forms構成パラメータ」を参照してください。 |
元に戻す |
前回の変更適用以後に構成セクションでパラメータに対して指定したすべての変更を取り消して元に戻すことができます。 |
構成セクション内の個々の変更を元に戻すことはできません。 |
適用 |
構成セクション内のパラメータに対するすべての変更を適用およびアクティブ化します。 |
一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。 |
継承の非表示 |
親構成セクションから継承されたパラメータを表示または非表示にすることができます。 |
構成セクションに明示的に追加したパラメータの表示または(デフォルト・セクションから継承したものも含めて)すべてのパラメータの表示にはこれを使用します。 |
追加 |
「パラメータの追加」ダイアログを表示します。 |
必須の名前とオプションの値および説明に基づき、構成セクションにパラメータを追加します。 |
削除 |
パラメータを削除します。 |
「確認」ダイアログは表示されません。一度適用すると、個々のパラメータへの変更を元に戻すことはできません。 |
オーバーライド |
デフォルト・セクションから継承したパラメータをオーバーライドして編集できます。 |
「適用」をクリックして、変更を保存し有効にします。 |
Formsサーブレットの構成ファイル(formsweb.cfg
)の説明と場所は、第3.2.1.2項「formsweb.cfg」を参照してください。
3つのパラメータでファイルを指定します。これらのパラメータのうち、2つのベースHTMLパラメータは適切な.htm
ファイルを示している必要があります。通常は、表4-5に示す値とそのパラメータがデフォルトの構成セクションに表示されます。
これらのすべてのパラメータでファイル名が指定されています。(この例のように)パスの指定がないファイルは、Formsサーブレットの構成ファイル(formsweb.cfg
)と同じディレクトリ($DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_11.1.2/config
)にあると見なされます。
この項では、名前を付けた構成セクションの作成、編集、複製および削除について説明します。
formsweb.cfg
に構成セクションを作成するには、Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページを使用します。これらの構成は、フォームの実行に使用するエンド・ユーザーのURL問合せ文字列からリクエストできます。
Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを起動します。
Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「Web構成」を選択します。
「Web構成」リージョン上部の「作成」をクリックします。
「セクションの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
構成セクションの名前と説明を入力し、「作成」をクリックします。
ノート: この名前には、#、*などの特殊文字を含めることはできません。 |
構成セクションが追加されます。
たとえば、Oracle
に似たルック・アンド・フィールを備えた別のブラウザ・ウィンドウでFormsを実行する構成を作成するには、sepwinというセクションを作成し、次の表4-6のパラメータを追加します。
たとえば、ユーザーがsepwin(または適用した名前)構成を使用するフォームを起動するには、次のURLを入力します。
http://server:port/forms/frmservlet?config=sepwin
名前を付けた構成の説明(コメント)は、「Web構成」ページで編集できます。
「Web構成」リージョンで、編集する構成セクションを含む行を選択します。
「編集」をクリックします。
「説明の編集」ダイアログが表示されます。
コメントのテキストを入力します。
「保存」をクリックします。
「説明の編集」ダイアログ・ボックスが閉じ、変更内容が保存されます。
バックアップ用に、名前を付けた構成のコピーを作成できます。または、既存の構成や他の複製から構成セクションを作成できます。
「Web構成」リージョンで、「類似作成」を選択します。
「類似作成」ダイアログで、「複製するセクション」メニュー・リストから複製する既存の構成セクションの名前を選択します。
「新規セクション名」フィールドに構成セクションの名前を入力します。この構成セクションには、一意の名前を指定する必要があります。
「作成」をクリックします。
複製元のセクションと同じパラメータ、パラメータ値およびコメントを備えたセクションが作成されます。
名前を付けた構成を削除すると、構成セクション内の情報はすべて削除されます。特定のパラメータのみを削除する方法は、第4.2.4項「パラメータの管理」を参照してください。
名前を付けた構成を削除するには:
「Web構成」リージョンで、削除する構成セクションの行を選択します。
「削除」をクリックします。
「確認」ダイアログが表示されます。
「削除」をクリックします。
構成セクションが削除されます。
Oracle Enterprise Managerが「Web構成」ページに戻り、残りの構成が表示されます。
ノート: デフォルト構成セクションは削除できません。 |
名前を付けた構成内のパラメータを管理するには、Fusion Middleware Controlを使用します。Fusion Middleware Controlの「セクション」ペインで、パラメータの追加、編集または削除を行うことができます。
構成セクションで新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集するには:
「Web構成」リージョンで、編集するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。
「セクション」リージョンで、「表示」メニュー・リストからパラメータ・グループを選択します。そのグループのパラメータが表示されます。
編集するパラメータの行を選択します。「値」と「コメント」に入力します。
ノート: 新しいパラメータまたはオーバーライドされたパラメータを編集できます。継承されたパラメータを編集するには、事前にオーバーライドする必要があります。図4-3では、test1 は新しいパラメータの例で、lookandfeel はオーバーライドされたパラメータの例です。 |
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
構成にパラメータを追加するには:
Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、パラメータを追加する構成セクションの行を選択します。
「追加」をクリックしてパラメータを追加します。
「追加」ダイアログが表示されます。
パラメータの「名前」、「値」、および「コメント」に入力します。
パラメータを追加するには、「作成」をクリックします。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
構成からパラメータを削除するには:
Fusion Middleware Controlの「Web構成」リージョンで、削除するパラメータを含む構成セクションの行を選択します。
「セクション」リージョンの「表示」メニュー・リストから、削除するパラメータを含むパラメータ・グループを選択します。
削除するパラメータを含む行を選択します。
「削除」をクリックします。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
ノート: 複数のパラメータを同時に削除または編集できます。 |
ノート: オーバーライドされたパラメータを削除すると、そのパラメータは削除されるのではなく、継承したステータスを再び取得します。 |
この項では、Formsの構成パラメータについて説明します。前述の項で説明したように、これらのパラメータはForms構成ファイル(formsweb.cfg
)で指定できます。また、これらのパラメータの多くはURLでも指定できます。URLで指定できないパラメータについては、第4.2.5.8項を参照してください。URL内の値は、formsweb.cfg
からの値をオーバーライドします。次の注意は、第4.2.5.1項から第4.2.5.7項までのすべてのパラメータの表に当てはまります。
必須/任意: Forms Servicesが正しく機能するために(formsweb.cfg
または可能な場合はURLからの)非NULL値を必要とする場合、そのパラメータは必須です。
デフォルト値: 必須パラメータの場合、パラメータの説明には、Forms製品に付属するformsweb.cfg
のデフォルト・セクションのデフォルト値が示されています(または、適切な値が指定されていることが示されています)。
オプションのパラメータについては、パラメータの説明には、Forms製品に含まれているformsweb.cfg
のデフォルト・セクションからの非NULLのデフォルト値が示されています。さらに、パラメータの説明に、値が指定されていない場合に想定されるデフォルト値が示されている場合もあります(これは、NULL値と同じ動作をもたらす非NULL値です)。オプションのパラメータの説明に条件のないデフォルト値のみが示されている場合、これは、その値がForms製品に含まれているformsweb.cfg
のデフォルト・セクションからのデフォルト値であり、値が指定されていない場合に想定されるデフォルト値でもあることを表しています。オプションのパラメータの説明にデフォルト値が明示的に示されていない場合は、デフォルト値がNULLであることを表しています。
ランフォーム・パラメータ: 一部のパラメータの説明には、そのパラメータがランフォーム・パラメータであることが示されています。これらのパラメータは、serverArgsアプレット・パラメータを使用してfrmwebプロセスに渡します。このようなパラメータの場合、特殊文字を含む値を指定するときには、第3.3.4項で説明されている構文ルールに従う必要があります。
otherparamsのサブ引数: 一部のパラメータの説明には、そのパラメータがotherparamsのサブ引数であることが示されています。つまり、(formsweb.cfg
またはURLで指定されたときに)有効になるには、otherparamsパラメータの値内にname=%name%
の形式でこれが指定されている必要があります。したがって、たとえば構成セクションにパラメータarray(値はno)を追加する場合は、otherparamsパラメータの値にもarray=%array%
を追加する必要があります。
これらのパラメータはすべてランフォーム・パラメータであり(パラメータ自体がランフォーム・パラメータであるため)、特殊文字を含む値を指定するときには、第3.3.4項で説明されている構文ルールに従う必要があることに注意してください。
この項は、次の小項目に分かれています。
これらの基本パラメータは、Formsサーブレットの動作をコントロールします。表4-7に、これらのパラメータを示します。
表4-7 基本構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
必須 |
環境構成ファイルの名前を指定します。
|
|
必須 |
実行するトップレベルのFormsモジュール(fmxファイル)の名前を指定します。
|
|
必須 |
フォーム・アプレットの高さをピクセルで指定します。
高さをパーセント値で指定することもできます。この値は、ブラウザのコンテンツ領域のサイズに比例します。この値は、100%を超えたり1%を下回らないようにする必要があります。パーセント値を使用するには、次の例に示すように、数値の後にパーセント(%)記号を付加する必要があります。 HEIGHT= 75% この例は、アプレットの高さがブラウザのコンテンツ領域の75%であることを意味しています。 |
|
任意 |
ログイン文字列。例: |
|
必須 |
フォーム・アプレットの幅をピクセルで指定します。
幅をパーセント値で指定することもできます。この値は、ブラウザのコンテンツ領域のサイズに比例します。この値は、100%を超えたり1%を下回らないようにする必要があります。パーセント値を使用するには、次の例に示すように、数値の後にパーセント(%)記号を付加する必要があります。 WIDTH= 75% この例は、アプレットの幅がブラウザのコンテンツ領域の75%であることを意味しています。 |
表4-8 シングル・サインオンの構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
任意 |
動的リソース作成ページの取消しURLを指定します。 |
|
任意 |
リソースがOIDでまだ作成されていない場合に、動的リソース作成を有効にするかどうかを指定します。 デフォルト値は |
|
任意 |
|
|
任意 |
URLを保護するかどうかを指定し、保護する場合は デフォルト値は |
|
任意 |
セッションがプロキシ・ユーザーをサポートして動作するかどうかを指定します。特定のアプリケーションに対して有効にするには、 デフォルト値は |
表4-9 トレースの構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
任意 |
デバッグ・モードでの実行を許可します。 デフォルト値は |
|
任意 |
エンド・ユーザー監視の統合が有効かどうかを示します。デフォルト値は |
|
任意 |
エンド・ユーザー監視のデータを保存する場所を示します。 |
|
任意 |
デバッグ・セッションのホストを指定します。このパラメータは、デバッグでの使用のみを目的としています。Formsエンジンのプロセスを開始するホストを指定します。 このパラメータはランフォーム・パラメータです。 |
|
任意 |
トレースとロギングをサポートします。このパラメータに指定する値は、トレース・ログ・ファイルのファイル名です。 このパラメータはotherparamsのサブ引数です。 |
|
任意 |
デバッグに使用するポート。このパラメータは、デバッグでの使用のみを目的としています。このパラメータの値は、Formsエンジンのプロセスでリスニングするポートを指定します。値を指定しない場合はデフォルト値の9000になります。serverURLを指定した場合、このパラメータは無視されます。 このパラメータはランフォーム・パラメータです。 |
|
任意 |
トレースとロギングをサポートします。 このパラメータはotherparamsのサブ引数です。 |
|
任意 |
トレースとロギングをサポートします。 このパラメータはotherparamsのサブ引数です。 |
これらのパラメータは、Oracle Java Plug-inで使用します。
表4-10 Oracle Java Plug-in構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
任意 |
使用するアーカイブ・ファイルまたはクライアントにダウンロードするアーカイブ・ファイルの名前をカンマで区切ったリスト。各ファイルに対し、ファイル名(ファイルがcodebaseディレクトリにある場合)または仮想パスとファイル名を記述します。
|
|
必須 |
物理ディレクトリ
|
|
任意 |
アイコン・ファイルの格納場所を示します。有効な値:
|
|
必須 |
Oracle Java Plug-inクラスID。 |
|
必須 |
Oracle Java Plug-inのコードベース設定。 |
|
必須 |
Oracle Java Plug-inのダウンロード・ページ。 |
|
必須 |
Java Plug-inのバージョンに関連するパラメータ。 |
表4-11 HTMLページの構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
必須 |
クライアント・ブラウザがMS Windows上に存在しないか、または<OBJECT>タグをサポートしない場合(あるいはその両方に該当する場合)に、ベースHTMLファイルとして使用されます。
|
|
必須 |
Java Plug-inのタグを含むHTMLファイルへの物理パス。クライアント・ブラウザがMS Windows上に存在し、かつ<OBJECT>タグをサポートする場合に、ベースHTMLファイルとして使用されます。
|
|
任意 |
Formsアプリケーションが表示される領域の下のページに追加するHTMLコンテンツ。 |
|
任意 |
Formsアプリケーションが表示される領域の上のページに追加するHTMLコンテンツ。 |
|
任意 |
HTMLページの<BODY>タグの属性。 |
|
任意 |
HTMLページ・タイトル、BODYタグの属性、フォームの前後に追加するHTML。
|
これらのパラメータは、オブジェクト・パラメータまたはアプレット・パラメータの値としてベースHTMLファイルに指定します。これらは、アプレットの視覚的動作と外観を記述します。
表4-12 アプレットまたはオブジェクトの構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
任意 |
背景に表示するイメージ・ファイルを指定します。背景なしの場合は |
|
任意 |
アプリケーションの配色を指定します。有効な値: ノート: |
|
任意 |
Formsメニュー・バーに表示するイメージ・ファイルを指定します。ロゴなしの場合は |
|
任意 |
アプリケーションのルック・アンド・フィールを指定します。有効な値:
|
|
任意 |
アプレットを分割ウィンドウ内に表示するかどうかを指定します。有効な値: |
|
任意 |
アプレットが表示される前に表示するイメージ・ファイルを指定します。スプラッシュなしの場合は パラメータを設定するには、ファイル名(myfile.gifなど)または仮想パスとファイル名(images/myfile.gifなど)を記述します。 |
|
任意 |
このパラメータで、デフォルトのwindowsメニュー・バーおよびWindowsタイトル・バーの可視性が決定されます。 可能な値: 0、1、2、3。 デフォルト値は0です。デフォルト値では、デフォルトのWindowsメニュー・バーおよびWindowsタイトル・バーが表示されます。 ノート: このパラメータは、Forms Builderでフォームにメニューを何も指定しない場合にのみメニューバーに適用され、フォームに関連付けられたメニューがある場合は、このパラメータは適用されません。ウィンドウ・バーの場合は、Forms Builderでフォームに指定されたメニューがあっても、このパラメータが適用されます。
|
|
|
任意 |
Formsの別のフレームは画面の中央で起動します。 デフォルト値は |
|
任意 |
Formsの別のフレームが他のすべてのオープン・ウィンドウの上にそのまま存在するかどうかを決定します。 |
|
任意 |
Formsの別のフレームのサイズ変更機能を有効または無効にできるかどうかを決定します。 |
表4-13 詳細構成パラメータ
パラメータ | 必須/ オプション |
パラメータ値と説明 |
---|---|---|
任意 |
システム・クリップボードにアクセスできない場合にアラート・ダイアログを表示するかどうかを決定します。 デフォルト値は |
|
任意 |
新しいFormsセッションを許可するかどうかを指定します。これは、Fusion Middleware Controlの「Forms」ホームページで現在のFormsステータスを表示するためにも使用されます。 デフォルト値は |
|
任意 |
JavaScript統合用の構成。これは、JavaScriptコードからの参照に使用できるFormsアプレットの名前です。 |
|
任意 |
配列処理を抑止するには、このパラメータを 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
メモリーにバッファされるレコード数を、(ブロックごとに)表示される行数+3に設定するには、このパラメータを 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
1インチあたりのドット数(DPI)を指定し、JVMによって返されるDPI設定をオーバーライドします。これにより、プラットフォームごとに異なるDPI設定を管理できます。50から200の整数を使用することをお薦めします。 |
|
任意 |
これは、セッションの開始が許可されていないHTMLページに表示されるURLです。 |
|
|
任意 |
カーソルの点滅速度を変更するか、点滅を無効にするには、クライアント・パラメータ |
任意 |
フォームの実行中にトリガーの実行に関する継続的なメッセージがFormsに表示されるようにするには、このパラメータを 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
サーブレットのリクエストおよびレスポンスで使用される文字セットを指定します。デフォルトは、ISO-8859-1です(Latin-1とも呼ばれます)。サーブレット・リクエストで文字セットが指定されている場合は(POSTのコンテンツタイプ・ヘッダーなど)、このパラメータは無視されます。このパラメータの値は、IANA文字セット名(SHIFT_JISなど)またはOracle文字セット名(JA16SJISなど)で指定できます。これは、NLS_LANG環境変数で指定した文字セットと一致している必要があり、同時にブラウザで表示できる文字セットであることが必要です。また、URLエスケープ・シーケンスではなくIMEなどを使用してマルチバイト・キャラクタをURLに直接入力できるブラウザで、エンド・ユーザーにこの入力を許可する場合、このパラメータの値は、入力されたキャラクタをバイト・シーケンスに変換するためにブラウザで使用する文字セットと一致している必要があります。 ノート: 構成ファイルに7ビットASCII文字以外の文字を含む名前の構成セクションがある場合は、次のルールが適用されます。URLまたは文字セットを指定していないPOSTリクエスト本文で構成パラメータを指定していて、その値に7ビットのASCII文字以外の文字を使用している場合、その値は、defaultcharsetパラメータで指定した文字セットを使用して解釈されます。ただし、構成ファイルの言語依存デフォルト・セクションと言語非依存デフォルト・セクションのみはdefaultcharsetパラメータが検索されます。その他の構成セクションは、名前が未知のため、検索されません。 |
|
任意 |
BIDI digitSubstitutionを指定します。有効な値は、 |
|
任意 |
Formsメイン・アプレット・ウィンドウの水平スクロールバーと垂直スクロールバーを無効にするには、このパラメータを このパラメータは、次のように
指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
Formsアプレット・パラメータ。 デフォルト値は |
|
任意 |
JavaScript統合用の構成。 デフォルト値は |
|
任意 |
9.0.4より前のリリースの場合と同様に、ランフォーム・パラメータ内の特殊文字をランフォームで処理するには、このパラメータを デフォルト値は |
|
任意 |
ツール・ベンダー・インタフェース(TVI)やインターセプト・サーバーのFormsメッセージを記録可能にするためにFormsクライアントが使用するクラスを指定するFormsアプレット・パラメータ。 |
|
任意 |
このパラメータを使用して、クライアントがまだ実行中であることを示すためにサーバーにパケットを送信する頻度を設定します。この値は、分単位の整数値または小数値(たとえば、30秒の場合は0.5)で定義します。指定されていない場合のデフォルト値は、2分です。
ノート: |
|
|
任意 |
Formsアクティビティ・バー(進捗バーとも呼ばれます)を非表示にするかどうかを指定します。デフォルト値は |
|
任意 |
Javaコンソールとエラー・メッセージ・ダイアログの両方でエンドユーザーにJava例外を表示しないかどうかを決定します。デフォルト値は |
任意 |
|
|
任意 |
このパラメータは、ベースHTMLファイル内のパラメータのデリミタを定義します。 デフォルトのデリミタは |
|
任意 |
JavaScriptコールがブロッキング・コールである場合に デフォルト値は |
|
任意 |
Oracle Java Plug-inのアプレット・パラメータ。値trueを指定すると、リクエスト時に実行アプレットが再利用されます。このパラメータは、 デフォルト値は |
|
任意 |
このパラメータは、同時Formsランタイム・プロセス数の最大許容値を指定します。これは、顧客のハードウェア構成(およびFormsアプリケーションによって使用される部分)を考慮して設定する必要があります。値0(デフォルト)は、明示的な制限がないことを示します。サービス拒否攻撃に対するシステムの脆弱性のため、このデフォルトはお薦めしません。 指定されていない場合のデフォルト値は0です。 |
|
任意 |
ネットワーク障害の発生時にクライアントが再試行する回数。 デフォルト値は0です。 |
|
任意 |
ステータス・バーに集計統計を表示するには、このパラメータを このネットワーク統計機能は、このパラメータがbaseHTMLファイルに定義されている場合にのみ有効化されます。 デフォルト値は |
|
任意 |
内部でのみ使用されます。 デフォルト値はnoです。このパラメータは、otherparamsのサブ引数です。 |
|
任意 |
この設定は、formおよびuseridに加えてFormsランタイム・プロセスに渡すコマンドライン・パラメータを指定します。このパラメータはランフォーム・パラメータです。 ノート: このパラメータをURLで指定する場合は、複数のname=valueペアのセパレータとして、+を使用するという特殊な構文ルールが適用されます(詳細は、第3.3.4項「ランフォーム・パラメータにおける特殊文字の指定」を参照してください)。本番環境では、エンド・ユーザーがURLで指定できるランフォーム・パラメータをより細かく制御するために、restrictedURLparamsパラメータの値にotherparamsパラメータを含めます。 |
|
任意 |
Formsがレンダリングされるときに、javaアプレットによる管理対象サーバーへのpingを有効化するには、この値を この機能は、このパラメータがbaseHTMLファイルに定義されている場合にのみ有効化されます。 デフォルト値は |
|
任意 |
このパラメータは、サーバーからの応答を受信するためにpingStatsパラメータが待機する必要がある最長時間(ミリ秒単位)を示します。 この機能は、このパラメータがbaseHTMLファイルに定義されている場合にのみ有効化されます。 指定されていない場合のデフォルト値は300です。 |
|
任意 |
事前に起動されるランタイム・プロセスの数がminRuntimes未満の場合に作成されるランタイム・プロセスの数。 指定されていない場合のデフォルト値は1です。 |
|
任意 |
最初に作成される必要のあるランタイム・プロセスの数。 指定されていない場合のデフォルト値は1です。 |
|
任意 |
プールに存在する必要のあるランタイム・プロセスの最小数。指定されていない場合のデフォルト値は0です。 |
|
任意 |
trueに設定した場合にのみ、ランタイムの事前起動またはプーリングが有効になります。 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
このプール(構成セクション)の事前起動プロセスがすべて停止するまでの時間(分単位)。クライアント接続が確立するとランタイム・プロセスは事前起動プールから除外されるので、そのランタイム・プロセスは停止しません。 指定されていない場合のデフォルト値は0です。 |
|
任意 |
エンド・ユーザーによるレコードの挿入、更新または削除を防ぐには、このパラメータを 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
メッセージによるビープ音の生成を防ぐには、このパラメータを 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
記録したFormsメッセージを格納するファイルの名前(d:\temp\isなど)を指定するFormsアプレット・パラメータ。 指定されていない場合のデフォルト値は、 |
|
任意 |
Formsアプレット・パラメータ。URLで指定された場合に拒否するパラメータのカンマ区切りリストを指定します。
|
|
任意 |
Formsアプレット・パラメータ。リクエストURLの問合せ文字列では使用が制限される文字をカンマで区切って指定します。 |
|
任意 |
モード・ダイアログ/ウィンドウを表示するJava BeansまたはPJCによってFormsハートビートがブロックされないようにするには、このFormsアプレット・パラメータをTRUEに設定します。 デフォルト値は |
|
任意 |
Formsアプレット・パラメータ。 デフォルト値は |
|
必須 |
Formsリスナー・サーブレットへのURLパスを指定します。 デフォルト値は |
|
|
任意 |
複数行のテキスト・フィールドのタブの停止サイズを設定するには、このFormsアプレット・パラメータを0より大きい整数値に設定します。これは、タブの使用が想定される任意のフィールドの合計文字幅より大きい値に設定しないでください。このパラメータを設定すると、アプリケーション内の複数行のテキスト・フィールドすべてに適用されます。 デフォルト値は |
任意 |
(標準の このパラメータはotherparamsのサブ引数です。 |
この項では、サーブレット構成ファイル(formsweb.cfg
)でのみ指定できるパラメータを示します。これらのパラメータをURLで指定した場合、その値は無視されます。さらに、restrictedURLparamsパラメータの値にリストされているすべてのパラメータは、URLで指定した場合は却下されます。
allowNewConnections
baseHTML
baseHTMLjpi
connectionDisallowedURL
defaultCharset
envFile
escapeparams
heartbeat
HTMLdelimiter
maxeventwait
maxRuntimeProcesses
prestartIncrement
prestartInit
prestartMin
prestartRuntimes
prestartTimeout
restrictedURLparams
restrictedURLchars
serverURL
ssoCancelURL
ssoDynamicResourceCreate
ssoErrorURL
ssoMode
workingDirectory
環境変数を管理するには、Fusion Middleware Controlの「環境構成」ページを使用します。このページでは、必要に応じて環境変数の追加、編集または削除を行うことができます。
Formsランタイム実行可能ファイル(Windowsの場合はfrmweb.exe
、UNIXの場合はfrmweb
)の環境変数(PATH
、ORACLE_INSTANCE、ORACLE_HOME
、FORMS_PATH
など)は、default.env
に定義されています。Formsリスナー・サーブレットは、実行可能ファイルをコールし、デフォルトで$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_11.1.2/config
ディレクトリにある環境ファイルに指定された変数値で初期化します。
default.env
で定義されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーから継承されます。「Web構成」ページの「デフォルト」セクションのenvFile
パラメータで環境ファイル名を指定する必要があります。
環境変数をカスタマイズする際には、次の事項を考慮してください。
環境変数は、Windowsのレジストリでも指定できます。環境ファイルの値はレジストリの設定をオーバーライドします。変数が環境ファイルで設定されていない場合は、レジストリ値が使用されます。
レジストリ値を変更するには、管理者権限が必要です。
サーバーを再起動しなくても、構成の変更は反映されます。
Formsプロセスを開始した後で環境変数を定義しても、開始済のFormsプロセスはその影響を受けません。
環境ファイルまたはWindowsのレジストリで設定されていない環境変数は、Oracle WebLogic管理対象サーバーである親プロセスの環境から継承されます。
表4-14「デフォルトの環境変数」は、default.env
で指定されている重要な環境変数の説明です。
Fusion Middleware Controlを起動します。
Fusion Middleware Controlのメイン・ページで、構成するForms Servicesインスタンスへのリンクをクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「環境構成」を選択します。「環境構成」ページ(図4-4)が表示されます。
「環境構成」ページで、「重複ファイル」をクリックします。
「重複ファイル」ダイアログが表示されます。
複製するファイルを選択して、ファイルの一意な名前を入力します。
「重複」をクリックしてファイルを作成します。
「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、削除する環境構成ファイルを選択します。
「ファイルの削除」をクリックします。
「確認」ダイアログが表示されます。
「はい」をクリックして削除を確認します。
ノート: default.env は削除できません。削除できる環境構成ファイルはユーザーが定義したもののみです。 |
「環境構成」ページで「表示」メニュー・リストから、表示する環境構成ファイルを選択します。
パラメータとその値が表示されます。
環境変数を編集するには:
「環境構成」ページで、編集する環境変数を含むパラメータの行を選択します。
「値」と「コメント」に入力します。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
環境変数を追加するには:
「表示」メニュー・リストから、変数を追加する環境構成ファイルを選択します。
「追加」をクリックしてパラメータを追加します。
「追加」ダイアログが表示されます。
「名前」、「値」および「コメント」に入力します。
「作成」をクリックします。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
環境変数を削除するには:
「表示」メニュー・リストから、環境変数を削除する環境構成ファイルを選択します。
削除するパラメータの行を選択します。複数のパラメータを同時に削除できます。
「削除」をクリックします。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
表4-14に、いくつかの環境変数について有効な値と変数の説明を示します。
表4-14 デフォルトの環境変数
パラメータ | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
|
Oracle製品の基本インストレーション・ディレクトリを示します。 |
|
|
すべての構成ファイル、リポジトリ、ログ・ファイル、配布されたアプリケーションおよび一時ファイルを含みます。 |
|
|
Oracle製品の実行可能ファイルを含みます。 |
|
|
実行するフォーム、メニューまたはライブラリを探すときにOracle Formsで検索するパスを指定します。 Windowsの場合、複数のパスはセミコロン(;)で区切ります。 UNIXの場合、複数のパスはコロン(:)で区切ります。 |
|
|
問合せ入力モードのときに任意のSQL文が入力される可能性がある検索条件入力機能をエンドユーザーが使用する場合は、この変数を無効にするか削除します。 |
|
|
TNSNAMES.ORA、SQLNET.ORAなどのTNSファイルへのパス名を指定します。 |
|
|
インポートしたJavaを使用するFormsに必要なJavaクラス・パスを指定します。 |
|
初回使用時、
または、Cシェルで次のように入力します。
|
Oracle Forms DeveloperおよびReports Developer製品では、ダイナミック・ライブラリまたは共有ライブラリが使用されています。そのため、 |
|
|
||
TRUE |
有効な値は |
|
|
ライブラリ ノート: 複数の環境ファイルがある場合は、 |
|
この機能を有効化するには、 この機能を無効化するには、この環境変数値をfalseまたは0に設定します。 |
この変数が設定されていると、静的SQLのコンパイル用にPL/SQLに組み込まれているパーサーではなく、一般的なSQLパーサー(RDBMS SQLエンジンのものなど)を使用してSQLコードをPL/SQLでコンパイルできます。 |
|
|
パスのリスト(UNIXではコロン区切り、Windowsではセミコロン区切り)。 |
この環境変数を空でない値に設定すると、Formsアプリケーションの起動元のディレクトリが制限されます。これによる重要な影響は次のとおりです。
|
ノート: Windowsの場合、Oracle環境設定が環境変数として設定されていないと、Oracle Forms ServicesはWindowsレジストリからOracle環境設定を読み取ります。 |
管理者は、Fusion Middleware Controlを使用して、ユーザー・セッションとそれに関連する監視、デバッグ、トレースなどの機能を管理できます。
ユーザー・セッションはfrmwebプロセスの開始によって始まります。Formsインスタンス内でFormsセッションを監視およびトレースするには、「Formsユーザー・セッション」ページを使用します。「Formsユーザー・セッション」ページにアクセスするには、「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニュー・リストから「ユーザー・セッション」を選択します。
「ユーザー・セッション」ページ(図4-5)が表示されます。
表4-15に、「ユーザー・セッション」ページに表示されるフィールドを示します。
フィールド | 説明 |
---|---|
プロセスID |
ユーザー・セッションのプロセスID。 |
データベース |
Formsアプリケーションでユーザー・セッションのために使用するデータベース名。データベース名をクリックすると、「データベース・セッション」ページが表示されます。 |
CPU使用率 |
ランタイム・プロセスによって使用されるCPUの使用率。 |
プライベート・メモリー(KB) |
ランタイム・プロセスによって使用されるメモリー。Linuxプラットフォームでは、プライベート・メモリーは実際にはプライベート・メモリーではなく、常駐セット・サイズ(RSS)を表します。 |
IPアドレス |
Forms Servicesへの接続で使用されるクライアント・コンピュータのIPアドレス。 |
ユーザー名 |
データベース・ユーザー名。 |
接続時間 |
ユーザーがForms Servicesに接続した時間。クライアント接続時間とクライアントIPが空白の場合、そのセッションは、まだどのクライアントにも接続していない事前開始済セッションです。 |
トレース・グループ |
ユーザー・セッションのトレースに使用されるトレース・グループ。トレースが有効になっている場合、この列にはトレース・グループ名またはトレースされているイベントが表示されます。イベントが表示されるのは、セッションに対して有効になっているトレース・グループのイベントが後から「トレース構成」で変更された場合です。 ビルトインを使用してトレースが制御されている場合、表示されるトレース・グループ名は、トレースされているイベントとは正確には異なることがあります。 |
トレース・ログ |
ユーザー・セッションのトレース・ログが存在する場合は、そのログを表示します。 |
構成セクション |
Formsアプリケーションによって使用される構成セクションを示します。 |
フォーム名 |
フォーム・アプリケーションのモジュール名を示します。 |
CPU時間 |
接続時間後にFormsアプリケーションによって使用される合計CPU時間を示します。 |
新しいFormsユーザー・セッションはデフォルトで有効となります。これを無効にするには、Fusion Middleware Controlを使用してallowNewConnections
パラメータをfalseに設定します。
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニューから「Web構成」を選択します。
デフォルトの構成セクションを選択します。名前付きセクションでは、allowNewConnectionsをオーバーライドできません。
「セクション」リージョンで、allowNewConnections
パラメータの値を探して編集します。値true
(デフォルト)を指定すると新しいユーザー・セッションが有効になり、false
を指定すると無効になります。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニューから「Web構成」を選択します。
デフォルトの構成セクションを選択します。名前付きセクションでは、allowNewConnectionsをオーバーライドできません。
「セクション」リージョンで、allowNewConnections
パラメータの値を探して編集します。値true
(デフォルト)を指定すると新しいユーザー・セッションが有効になり、false
を指定すると無効になります。
「適用」をクリックして変更を保存します。
新規ユーザー・セッションが無効の場合、接続の試行はformsweb.cfg
パラメータconnectionDisallowedURL
(デフォルト・セクション)で識別されるURLへ向けられます。完全で有効なURLを値として指定する必要があります。
connectionDisallowedURL
が指定されていない場合は、次のメッセージがブラウザに表示されます。
The Forms servlet will not allow new connections. Please contact your System Administrator
新規ユーザー・セッションを無効化しても、既存のFormsセッションは影響を受けず、Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスは起動した状態を維持します。
Fusion Middleware Controlを起動します。
「ユーザー・セッション」ページで、トレースを有効にするユーザー・セッションが表示されている行を選択します。
「トレースの有効化」を選択します。
トレース・グループの選択リストで使用可能なトレース・グループを選択し、「OK」をクリックします。
「ユーザー・セッション」ページで、トレースを無効にするユーザー・セッションが表示されている行を選択します。
「トレースの無効化」をクリックします。
「OK」をクリックします。「トレースの無効化」ダイアログが閉じられ、選択したFormsユーザー・セッションのトレースが停止します。
終了するユーザー・セッションを含むForms Servicesインスタンスへのリンクを選択します。
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
削除するユーザー・セッションの行をクリックします。
「停止」をクリックします。
「確認」ダイアログが表示されます。
「はい」をクリックします。
ユーザー・セッションが削除され、ランフォーム・インスタンスが終了します。
Formsユーザー・セッションのトレース・ログを表示するには:
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
アクティブなユーザー・セッションの「トレース・ログ」列で「トレース・ログの表示」をクリックします。ログインしてトレース・ファイルを表示します。
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
検索する列名を選択します。
検索文字列を入力します。
青色の矢印をクリックして検索します。検索結果が表示されます。
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
マウスを列に合せます。
上矢印または下矢印をクリックして、昇順または降順にソートします。ページが更新され、ソートされたユーザー・セッションが表示されます。「トレース・ログ」を除くすべての列を基準にしてソートできます。
Formsユーザー・セッションの表示をカスタマイズするには:
「ユーザー・セッション」ページで「表示」をクリックします。
「表示」メニューから次の操作を実行できます。
「すべて表示」を選択すると、すべての列を表示できます。
表示する列を選択します。
「列の並替え」を選択すると、列の表示順序を変更できます。
「列を増やす」を選択すると、特定の列を表示または非表示にすることができます。
Formsユーザー・セッションのデータベース・セッションを表示にするには:
「Forms」メニューから「ユーザー・セッション」を選択します。
「データベース」列でデータベース名をクリックします。
ログインして「データベース・セッション」ページ(図4-6)を表示します。「データベース・セッション」ページにログインするにはデータベース管理者権限が必要です。
表4-16、表4-17および表4-18に、「データベース・セッション」ページに表示される情報を示します。
表4-16 「データベース・セッション」ページ
フィールド | 説明 |
---|---|
ユーザー名 |
データベースへの接続に使用されるデータベース・ユーザー名。 |
セッションID |
データベース・セッション識別子。 |
ログオン時間 |
ユーザーがセッションにログオンした日時。 |
シリアル番号 |
セッションのシリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用されます。この番号により、あるセッションの終了と別のセッションの開始が同じセッションIDで行われる場合に、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されるようになります。 |
ステータス |
セッションがアクティブかどうかを示します。 |
SQL HASH |
実行されたSQL文を識別するために使用されます。 |
CPU使用率(%) |
特定セッションによるデータベース・システムのCPU使用率(%)。 |
論理読取り |
特定セッションでの論理読取りの数。 |
物理読取り |
特定セッションでの物理読取りの数。 |
PGA (プログラム・グローバル領域)メモリー |
間隔が終了した時点でのPGA(プログラム・グローバル領域)メモリーのサイズ。 |
表4-18 選択したデータベース・セッションの実行計画
フィールド | 説明 |
---|---|
操作 |
実行ステップで実行された内部操作の名前(TABLE ACCESSなど)。 |
オブジェクト |
表または索引の名前。 |
オブジェクト・タイプ |
オブジェクトのタイプ。 |
ID |
実行計画の各ステップに割り当てられた番号。 |
親ID |
現在のステップの出力に基づいて実行される次の実行ステップのID。 |
深さ |
ツリー内の操作の深さ(レベル)。レベル情報を取得するために、必ずしもCONNECT BY文(通常、PLAN_TABLE表からの行をインデントするために使用)を発行する必要はありません。ルート操作(文)は、レベル0です。 |
位置 |
同じPARENT_IDを持つすべての操作の処理順序。 |
行 |
操作によって生成された行数のコストベース・オプティマイザによる見積り。 |
サイズ(KB) |
操作によって生成されたバイト数のコストベース・オプティマイザによる見積り。 |
コスト |
オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。 |
時間(秒) |
オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作の経過時間(秒)。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。 |
CPUコスト |
オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のCPUコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。 |
I/Oコスト |
オプティマイザのコストベース・アプローチによって見積られた操作のI/Oコスト。ルールベースのアプローチを使用する文の場合、この列はNULLです。 |
Oracle Formsアプリケーションは、ユーザーがブラウザでアクセスするWeb配布のソリューションです。Oracle Formsアーキテクチャでは、Forms開発者は2種類の方法でFormsアプリケーションの実行方法を構成できます。ひとつは、パラメータとその値をURLで設定する方法です。もうひとつは、パラメータとその値を構成ファイル(formsweb.cfg
)で設定する方法です。formsweb.cfg
で設定したパラメータは、URLで設定したパラメータによりオーバーライドできます。
Forms管理者はこのデフォルト動作をオーバーライドして、URLで使用可能なパラメータを完全に制御できます。
URLで使用可能にするパラメータを決定する際は、2つのシナリオを検討します。最初のシナリオは、管理者が、単にデフォルトのログイン・ウィンドウを使用したログインを常にユーザーに強制するURLでのUSERIDパラメータの使用を制限する場合です。2番目のシナリオは、CONFIG=MyApp
のような少数のパラメータを除いて、URLでのすべてのパラメータの使用を管理者が禁止する場合です。
パラメータrestrictedURLparams
では、Forms管理者は、formsweb.cfg
ファイル内のURLへアクセス可能なパラメータをユーザーの使用が制限されたものと見なすことができます。管理者は、名前を付けた構成セクションでこのパラメータを指定して、デフォルトの構成セクションで指定したパラメータをオーバーライドできます。restrictedURLparams
パラメータ自体はURLで設定できません。
設計上、URLで渡すコマンドライン引数は、formsweb.cfgにある同様の定義よりも必ずオーバーライドします。
この例では、userid
はscott/tiger
として定義され、debug
はfalse
に設定されます。このデータベースにscott/tiger
として接続するように構成したアプリケーションは、URLパラメータとしてuserid
パラメータを追加した別のユーザーとして接続できます。これを防止するには、図4-7「restrictedURLparamsパラメータの定義」にあるように、restrictedURLparams
でuserid
パラメータを定義します。
同様に、管理者はrestrictedURLparams
パラメータを使用して、制限されたパラメータのうち、使用されたもののリストを表示するページにユーザーをリダイレクトできます。
実行するアプリケーションを指定しないでOracle Forms URLにアクセスすると、テスト・フォームが実行されます。たとえば、通常は次の構文を使ってOracle Formsアプリケーションをコールします。
http://<host>:<port>/forms/frmservlet?config=myApp
Formsサーブレットは、formsweb.cfgファイルで[myApp]
を探し出し、該当のアプリケーションを起動します。アプリケーションが指定されないときは、次のようになります。
http://<host>:<port>/forms/frmservlet
Formsサーブレットは、formsweb.cfgファイルのデフォルトのセクションの設定を使用します。これらの設定は、Forms構成ファイルの[default]
にあります(アプリケーションがこれらの設定をオーバーライドしない場合は、デフォルトが使用されます)。デフォルトのセクションには、次の設定が含まれます。
form=test.fmx
これは、Oracle Forms Servicesのインストールと構成をテストできるテスト・フォームです。このため、アプリケーションを指定していない場合は、Formsによってtest.fmxファイルが起動します。これを次のように変更できます。
form=
このようにすると、フォームは実行されません。ただし、これは最適ではありません。Formsサーブレットは動的に生成されたHTMLファイルをクライアントに送信するため、ユーザーが情報を勝手に取得することができます。保護を最適にするソリューションは、クライアントに表示される情報HTMLページにリクエストをリダイレクトすることです。formsweb.cfg
ファイルにあるパラメータをいくつか変更する必要があります。
Oracle Forms Servicesのインストール時に変更するパラメータを、デフォルトの値とともに次に示します。
# System parameter: default base HTML file baseHTML=base.htm # System parameter: base HTML file for use with Sun's Java Plug-In baseHTMLjpi=basejpi.htm
これらのパラメータは、クライアントに送信されるHTML情報のテンプレートです。情報HTMLページを作成して、これらの変数をかわりにポイントします。たとえば、$ORACLE_INSTANCE/config/FormsComponent/forms/server
ディレクトリに、次のコンテンツを含むforbidden.html
という名前の簡単なHTMLページを作成します。
<html> <head> <title>Forbidden</title> </head> <body> <h1>Forbidden!</h1> <h2>You may not access this Forms application.</h2> </body> </html>
ノート: クライアント情報をリダイレクトしたことで表示されるこのメッセージ・ページは、リクエストしたコンテンツにアクセス権の制限がある場合にWebサーバーが返すWebページとは異なります。 |
次に、元のパラメータをコメント・アウトまたは変更して、formsweb.cfg
パラメータを変更します。
# System parameter: default base HTML file #baseHTML=base.htm baseHTML=forbidden.html # System parameter: base HTML file for use with Sun's Java Plug-In #baseHTMLjpi=basejpi.htm baseHTMLjpi=forbidden.html # System parameter: base HTML file for use with Microsoft Internet Explorer # (when using the native JVM)
ユーザーが次のURLを入力すると、
http://<host>:<port>/forms/frmservlet
カスタマイズされたWebページが表示されます。formsweb.cfg
ファイルで該当するパラメータを変更すれば、forbidden.html
のコンテンツ、ファイル名、および場所などもカスタマイズできます。この情報Webページには、警告、エラー、タイムスタンプ、IPロギングまたは問合せ先などの情報を、サーバー構成への影響を最小限にして格納できます。
ノート: formsweb.cfg のデフォルト・セクションのベースHTMLテンプレートのエントリをオーバーライドするには、アプリケーション固有の名前が付いた構成に元の値(または他の有効なHTMLファイル)を示す同じエントリを追加する必要があります。
[myApp] form=myApplication.fmx lookandfeel=oracle baseHTML=base.htm baseHTMLjpi=basejpi.htm これらのベースHTMLの値を指定していない状態でユーザーによるアプリケーションの実行が発生すると、アプリケーション固有の構成セクションがデフォルト値をオーバーライドしていないので |
ここでは、(Oracleが提供するテンプレートを変更して)ユーザー独自のHTMLファイル・テンプレートを作成することを検討します。ユーザー独自のテンプレートを作成すると、標準のFormsパラメータおよびパラメータ値をテンプレートに直接指定できます。作成したテンプレートには、標準テキスト、ブラウザ・ウィンドウ・タイトル、またはイメージ(会社のロゴなど)を挿入でき、これらはWebで使用できるフォームを実行するときに参照できる、最初のWebページに表示されます。標準パラメータ、値、および追加のテキストまたはイメージを追加すると、特定のアプリケーションのテンプレートをカスタマイズするために必要な作業量を減らすことができます。テキスト、イメージまたはウィンドウ・タイトルを追加するには、テンプレートHTMLファイルに適切なタグを挿入する必要があります。
serverArgs
アプレット・パラメータのコーディングの詳細は、第3章「ランフォーム・パラメータにおける特殊文字の指定」を参照してください。
ユーザーが追加してカスタマイズした構成ファイル(ユーザー・クライアント・レジストリ・ファイル、ユーザー・キー・バインディング・ファイル、複数の環境ファイルなど)は、対応するデフォルトの構成ファイルと同じディレクトリにコピーしておく必要があります。
たとえば、ユーザーが作成したフランス語環境の構成ファイルdefault_fr.env
は、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_11.1.2/config
ディレクトリに置く必要があります。
引用符またはアポストロフィで区切られた文字列(アプレット・パラメータの値など)内で変数参照が発生すると、変数参照が変数の値で置換されるときに、HTMLのメタ文字('&'、'<'、'>'、引用符およびアポストロフィ)がHTMLエスケープ・シーケンスで置換されます。
このシーケンスは、区切られた文字列外の変数参照に対して実行されません。このため、セキュリティ上の理由から、このような変数はシステムのデフォルトの構成パラメータrestrictedURLparams
で指定する必要があります。
ノート: カーソルの点滅速度を変更するか、点滅を無効にするには、クライアント・パラメータcursorBlinkRate を<PARAM NAME="cursorBlinkRate" VALUE="1000"> のように設定します。
デフォルト値は600ミリ秒で、この状態では1回の点灯と1回の消灯が1.2秒(1,200ミリ秒)ごとに完了します。ゼロを指定すると点滅が無効になり、カーソルは常に点灯した状態になります。 |
この項では、Registry.datのフォント、アイコンおよびイメージのデフォルトのディレクトリおよび検索パスの指定方法を説明します。デフォルトのRegistry.datファイルのサンプルを確認するには、第C.8.1項「Registry.dat」を参照してください。
Registry.dat.
のパラメータを変更、追加または削除するには、Fusion Middleware Controlを使用します。
「フォントとアイコンのマッピング」ページにアクセスするには:
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
「フォントとアイコンのマッピング」ページ(図4-8)が表示されます。
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
「値」テキスト・フィールドで、値を変更するパラメータを含む行を選択します。
「適用」をクリックして変更を保存します。
「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
「追加」をクリックします。
「追加」ダイアログが表示されます。
このパラメータの名前、値およびコメントを入力します。
「作成」をクリックします。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
削除するパラメータを含む行を選択し、「削除」をクリックします。
パラメータが削除されます。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
Fusion Middleware Controlでは、デフォルトのフォントおよびRegistry.datファイルによるフォント設定を変更することもできます。フォント名は、いずれもJavaフォントの名前です。各パラメータは、指定がない場合のデフォルトのプロパティを示します。
配布されたアプリケーションのフォント設定を変更するには:
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニュー・リストから「フォントとアイコンのマッピング」を選択します。
表4-19に基づいて、目的のフォント設定となるように設定を変更します。
表4-19 デフォルトのフォント値
フォント名 | デフォルト値 |
---|---|
default.fontMap.defaultFontname |
Dialog デフォルトのJavaフォント名です。 |
default.fontMap.defaultSize |
900 デフォルトのフォント・サイズです。サイズには100が乗算されるので注意してください(たとえば10ptのフォントのサイズは1000)。 |
default.fontMap.defaultStyle |
PLAIN デフォルトのフォント・スタイル。PLAINまたは |
default.fontMap.defaultWeight |
PLAIN デフォルトのフォントの太さ。PLAINまたは |
default.fontMap.appFontnames |
Courier New,Courier,courier,System,Terminal,Fixedsys,Times,Times New Roman,MS Sans Serif,Arial デフォルトのフォント・マッピング。アプリケーションのフォント名をカンマで区切ったリストです。 appFontnameリスト内のエントリ数は、javaFontnameリスト内の数と一致する必要があります。リストの要素はカンマで区切られ、すべての文字は文字どおりの意味を持ち、前後の空白はフォント名から削除されます。 このファイルは、NLS Planeを処理できるように、Java 1.1のフォント名を使用します。 |
default.fontMap.javaFontnames |
MonoSpaced,MonoSpaced,MonoSpaced,Dialog,MonoSpaced,Dialog,Dialog,Serif,Serif,Dialog,SansSerif Javaフォント名をカンマで区切ったリストです。 |
たとえば、デフォルトのフォントをTimes New Romanに変更するには、DialogをTimes New Romanに置き換えます。
デフォルトのフォント・マッピングは、次のように変更できます。
default.fontMap.appFontnames=Courier New,Courier, courier,System,Terminal,Fixed,Fixedsys,Times,Times New Roman, MS Sans Serif,Arial default.fontMap.javaFontnames=MonoSpaced,MonoSpaced,MonoSpaced,Dialog, MonoSpaced,Dialog,Dialog,Serif,Serif,Dialog,SansSerif
「適用」をクリックして変更を保存します。
WindowsにはJavaに対応しないフォントもあります。そのため、対応しないフォントが見つかったときに表示されるJava対応のフォントを指定する(マップさせる)ことができます。前述の例では、default.fontMap.appFontnamesの各フォントは、default.fontMap.javaFontnamesのフォントに対応しています。
Oracle Formsアプリケーションをデプロイする場合、使用するアイコン・ファイルはJPGやGIF (GIFがデフォルトの形式)などのWeb対応形式にする必要があります。
デフォルトでは、アイコンはDocumentBase
ディレクトリを基準とした相対パスにあります。つまり、DocumentBase
はアプリケーションの開始HTMLファイルのベース・ディレクトリを基準にした相対ディレクトリからイメージを検索します。開始HTMLファイルはFormsサーブレットにより動的にレンダリングされるので、Formsのwebapp
ディレクトリがDocumentBaseになります。Formsのwebapp
のディレクトリは、$DOMAIN_HOME/servers/WLS_FORMS/tmp/_WL_user/formsapp_11.1.2/<random string>/war
にあります。
たとえば、アプリケーションでボタンのアイコンのディレクトリをmyapp/<iconname>
に定義している場合、そのアイコンはディレクトリforms/myapp
内で検索されます。
デフォルトのディレクトリを変更するには、Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページでimageBase
パラメータをcodebase
に設定します。または、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_FORMS/applications/formsapp_11.1.2/config/forms/registry/oracle/forms/registry
ディレクトリにあるRegistry.datファイルのdefault.icons.iconpath
値を変更することもできます。
imageBaseパラメータをcodebase
に設定すると、Oracle Formsはforms/java
ディレクトリでアイコン・ファイルを検索します。この設定を使用するのは、ユーザーのイメージがJavaアーカイブ・ファイルに格納されている場合です。アプリケーションやOracle Formsのインストールに依存しない中央のディレクトリにイメージを格納するように、Registry.dat構成ファイルでイメージのディレクトリを変更しておくと便利です。
アプリケーションで多くのカスタム・アイコン・イメージを使用する場合、そのアイコンをJavaアーカイブ・ファイルに格納し、imageBase
値をcodebase
に設定しておくようお薦めします。アイコン・ファイルは、Java Software Development Kit (Java SDK)のJarコマンドを使用してJavaアーカイブにzip圧縮できます。
たとえば、コマンドjar -cvf myico.jar *.gif
を使用すると、拡張子.gif
の付いたファイルはすべてmyico.jarという名前のアーカイブ・ファイルにパッケージされます。
このアーカイブに格納したアイコン・ファイルにOracle Formsからアクセスできるようにするには、そのアーカイブをforms/java
ディレクトリに格納する必要があります。また、アーカイブ・ファイルの名前は、formsweb.cfg
ファイルのカスタム・アプリケーション・セクションで使用しているアーカイブ・タグの一部にする必要があります。これで、初期アプリケーションを起動すると、アイコン・ファイルがクライアントにダウンロードされ、アーカイブ・ファイルを変更しないかぎりクライアントに保存されたままになります。
すべてのjarファイルに署名が必要で、その実行方法に関する手順の参照として、Javaドキュメントを使用する必要があります。詳細は、http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/guides/jweb/security/rsa_signing.htmを参照してください
ノート: Oracle Formsのデフォルトのアイコン(デフォルトのスマート・アイコン・バーに表示されるアイコンなど)は、frmall.jar ファイルの一部であるため、配置する必要はありません。 |
アプリケーションで使用するRegistry.datファイルにアイコンの変更を追加するには、Fusion Middleware Controlを使用します。
アイコンのマッピングを追加するには:
Fusion Middleware Controlを起動します。
「Forms」メニューから「Formsのフォントとアイコンのマッピング」を選択します。
「追加」をクリックします。
「追加」ダイアログが表示されます。
名前、値およびオプションのコメントを入力します。
「作成」をクリックしてマッピングを作成します。
マッピングがリストに追加されます。
「適用」をクリックして変更を保存します。
アイコンのマッピングを変更するには:
「フォントとアイコンのマッピング」リージョンで、変更するマッピングを選択します。
マッピングの名前と値を変更します。次に例を示します。
アイコンのディレクトリを指定するiconpath
パラメータを次のように変更します。
default.icons.iconpath=/mydir
(絶対パスの場合)
または
default.icons.iconpath=mydir
(DocumentBase
ディレクトリから始まる相対パスの場合)
iconextension
パラメータを次のように変更します。
default.icons.iconextension=gif
または
default.icons.iconextension=jpg
「適用」をクリックして、変更を保存し有効にします。
アイコンのマッピングを削除するには:
「フォントとアイコンのマッピング」リージョンで、削除するマッピングを選択します。
「削除」をクリックします。
選択したアイコンのマッピングが削除されます。
変更を保存する場合は「適用」をクリックし、破棄する場合は「元に戻す」をクリックします。
アプリケーション・ファイルを参照するには:
formsweb.cfg
ファイル内の名前を付けた固有の構成セクションで、serverApp
パラメータの値を変更し、ユーザーのアプリケーション・ファイルのディレクトリと名前で値を設定します。
例:
[my_app]
http://example.com/forms/appfile/myapp
(絶対パスの場合)
または
[my_app]
ServerApp=appfile/myapp
(CodeBase
ディレクトリを基準とする相対パスの場合)
ノート: ServerApp の値は仮想パスであり、物理パスではありません。 |
表4-20は、アプリケーション・アイコンを配置する正しい場所を示したものです。
表4-20 アイコンのディレクトリ・ガイド
アイコンのディレクトリ | 用途 | 方法 |
---|---|---|
DocumentBase |
デフォルト。カスタム・アイコンが少ないかまったくないアプリケーション。 |
アイコンをFormsの |
Javaアーカイブ |
多くのカスタム・アイコンを使用するアプリケーション。 |
|
Registry.dat |
Oracle Formsのインストールとは異なる場所(別のサーバー)に保存されているカスタム・アイコンがあるアプリケーション。 Registry.datファイルでフォント・マッピングなどの他の変更を行う必要がある場合に有効です。 |
Registry.datをコピーし、 |
アプリケーションを配布する場合、(接続中に表示される)スプラッシュ画面イメージおよびバックグラウンド・イメージ・ファイルを指定することができます。
これらのイメージはHTMLファイルで次のように定義します。または、Enterprise Managerの「Web構成」ページで定義することもできます。
<PARAM NAME="splashScreen" VALUE="splash.gif">
<PARAM NAME="background" VALUE="back.gif">
スプラッシュ画面およびバックグラウンド・イメージ・ファイルのデフォルト・ディレクトリは、ベースHTMLファイルが含まれているDocumentBaseディレクトリ内にあります。
ノート: スプラッシュ画面とアイコンのイメージ形式は、java.awt.Image でサポートされている標準形式です。java.awt.Image の詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html でJava Advanced Imaging (JAI) APIを参照してください。 |
(スプラッシュ画面またはバックグラウンドの)アイコンまたはイメージを使用するたびに、HTTPリクエストがWebサーバーに送信されます。クライアントとサーバー間のHTTPラウンドトリップ数を減らすには、Javaアーカイブ(JAR)ファイルにアイコンおよびイメージを格納するための機能を使用します。この方法を使用すると、JARファイルをダウンロードするのに、1回のHTTPラウンドトリップのみで済みます。
Java SDKには、JARと呼ばれる実行可能ファイルが含まれています。このユーティリティを使用すると、Javaアーカイブ内にファイルを格納できます。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
を参照してください。
例:
jar -cvf myico.jar Splash.gif Back.gif icon1.gif
このコマンドにより、myico.jar
と呼ばれる単一のJARファイルに3つのファイル(Splash.gif
、Back.gif
、icon1.gif
)が格納されます。
アイコンおよびイメージのデフォルトの検索パスは、documentBaseを基準とした相対パスです。ただし、それらのファイルを格納するためにJARファイルを使用する場合、検索パスは、Javaアプレットを含むディレクトリであるcodebase
ディレクトリを基準とする相対パスにする必要があります。
JARファイルを使用してアイコンおよびイメージを格納するには、formsweb.cfg
ファイルまたはHTMLファイル内のimageBaseパラメータを使用して、検索パスがcodebase
を基準とした相対パスになるように指定する必要があります。
このパラメータには次の2つの異なる値を指定できます。
documentBase: 検索パスはdocumentBase
ディレクトリを基準とした相対パスです。imageBaseの値を指定しない場合は、documentBaseの値が使用されます。
codeBase: 検索パスはJARファイルを使用できるようにするcodeBase
ディレクトリを基準とした相対パスです。
この例では、アイコンを含むJARファイルを使用して、検索がcodeBaseの相対パスになるように指定します。パラメータimageBase
を設定していない場合は、documentBase
を基準とした相対的な検索となり、アイコンはJARファイルからは検索されません。
例(formsweb.cfg
):
archive=frmall.jar, icons.jar
imageBase=codeBase
アイコンおよびイメージの検索パスは次の内容によって異なります。
カスタム・アプリケーション・ファイルで指定した内容(アイコンの場合)
デフォルトのForms構成ファイルまたはHTMLファイルのsplashScreen
パラメータおよびbackground
パラメータで指定した内容(イメージの場合)
Fusion Middleware Controlの「Web構成」ページ(Web構成ファイル)またはHTMLファイルのimageBase
パラメータで指定した内容(アイコンとイメージの両方の場合)
Forms Servicesでは、指定した内容に応じてアイコンが検索されます。この例では、次のように仮定します。
hostはコンピュータ名
DocumentBase
はHTMLファイルを指すURL
codebaseは、(formsweb.cfg
ファイルまたはHTMLファイルで指定した)開始クラス・ファイルのディレクトリを指すURL
mydirは、アイコンまたはイメージのディレクトリを指すURL
アイコンおよびイメージのデフォルトの検索パスは、DocumentBase
を基準とした相対パスです。この場合、imageBaseパラメータは指定しないでください。
imageBase=codebase
パラメータを使用して、JARファイルでのアイコンの検索(表4-23)およびイメージの検索(表4-24)を可能にします。
Oracle Formsアーキテクチャは、複数言語の配置をサポートしています。この機能の目的は、ユーザーが使用する言語に一致する適切な構成を自動的に選択することです。この機能を使用すれば、だれでも同じURLを使用してOracle Formsアプリケーションを実行でき、しかもユーザーが使用する言語でアプリケーションを実行することができます。Oracle Forms Servicesには統合翻訳ツールは提供されていないため、翻訳済のアプリケーション・ソース・ファイルを用意する必要があります。
「Web構成」ページの各構成セクションに、<config_name>.<language-code>
などの名前を付けた言語固有のセクションを作成できます。たとえば、構成セクションhrを作成し、フランス語と中国語を作成する場合は、構成セクションは次のようになります。
[hr] lookAndFeel=oracle width=600 height=500 envFile=default.env workingDirectory=/private/apps/hr [hr.fr] envFile=french.env workingDirectory=/private/apps/hr/french [hr.zh] envFile=chinese.env workingDirectory=/private/apps/hr/chinese
キーを一度打つと挿入カーソルのわきにその文字が直接表示されること(いわゆるインラインまたはオンザスポット入力)が(アジア言語の文字のように)不可能な場合であっても、インラインIMEサポートにより、Forms Webアプリケーションでは作成するテキストを正しく表示できます。これはデフォルトで有効になっています。これを無効にするには、baseHTMLファイルのアプレット・パラメータinlineIMEをfalseに設定します。
<HTML> <!-- FILE: base.htm (Oracle Forms) --> <BODY> ... <OBJECT classid=... > <PARAM NAME="inlineIME" VALUE="false"> <EMBED SRC="" ... inlineIME="false" > ... . </BODY> </HTML>
ベースHTMLの使用方法の詳細は、付録C「base.htmファイルとbasejpi.htmファイル」を参照してください。
Formsサーブレットが特定の構成(http://myserv/servlet/frmservlet?config=hr
など)のリクエストを受信した場合、リクエスト・ヘッダーaccept-language
からクライアントの言語設定を取得します。この設定には、優先順位の付いた言語のリストがあります。たとえば、accept-language: de, fr, en_usは、優先順位がドイツ語、フランス語、米語となります。サーブレットは、最初の言語に一致する言語固有の構成セクションを検索します。1つの構成セクションが見つからなければ、次の構成セクションへと検索を続けていきます。言語固有の構成が検索できなかった場合は、基本の構成を使用します。
Formsサーブレットが、特定の構成が指定されていないリクエストを受信した場合(config=
URLパラメータがないhttp://myserv/servlet/frmservlet
など)、サーブレットはデフォルトのセクションで最初の言語([.fr]など)に一致する言語固有のセクションを検索します。
基本構成のあらゆる言語固有の可変の値で共通の値が重複しないように、使いやすさを考慮した結果、言語固有のセクションでは言語固有のパラメータしか定義できないように設計されています。次の4つのレベルでの継承をサポートしています。
config=myconfig
のようなURLの問合せパラメータを使用した特定の構成が必要な場合、各パラメータの値は、ユーザーのブラウザの言語設定で最も優先順位の高い言語固有の構成セクション(たとえば、セクション[myconfig.fr])で検索されます。
検出されなかった場合、その値は基本構成セクション([myconfig])で検索されます。
そこでも検出されなかった場合は、言語固有のデフォルト・セクション([.fr]など)で検索されます。
最終的には、デフォルト・セクションで検索されます。
一般に、言語間で最も変更されやすいパラメータはworkingDirectory
とenvFile
です。各言語で異なるenvFile
設定を使用すると、NLS_LANG
(異なる文字セット、日付、数値書式が可能)とFORMS_PATH
(言語固有のfmxファイルの取得)に異なる値を設定できます。異なるworkingDirectory
設定を使用することにより、言語固有の.fmxファイルを別の方法で取得できます。
キー・バインディングは、アプリケーション機能にキーを接続します。キーを機能にバインドすると、プログラムはそのキーストロークが入力されるとバインドした機能を実行します。UNIXでは、$ORACLE_INSTANCE/config/FormsComponent/forms/admin/resource/<lang>
ディレクトリ(たとえば$ORACLE_INSTANCE/config/FormsComponent/forms/admin/resource/US
)にあるfmrweb.res
ファイルでキー・バインディングを定義します。Windowsの場合、このディレクトリはORACLE_INSTANCE\config\FormsComponent\forms
です。
キー・バインディングを定義することで、様々なキーボードを統合して、アプリケーションの使い勝手に類似性を持たせることができます。ただし、プラットフォームによっては、再マップできないキーもあります。たとえば、Microsoft Windowsでは、キーはWindowsのキーボード・デバイス・ドライバで定義されるので、キーの一部を再マップできません。[Alt]+[F4](ウィンドウを閉じる)や[F1](ヘルプ)など、Windowsに必須のキーの組合せは、再マップできません。一般に、拡張キーボードの一部であるキーも再マップできません。これらのキーには、テンキー、矢印および編集キー、[Print Screen]、[Scroll Lock]および[Pause]などがあります。
ノート: 異なるNLS_LANG 設定(たとえば、NLS_LANG =GERMAN_GERMANY=WE8ISO8859P1 )で実行すると、異なるリソース・ファイル(fmrwebd.res )が使用されます。サポートされる各言語には、リソース・ファイルがあります。これをオーバーライドするには、パラメータterm=fullpath\filename.res をOracle Formsランタイム・プロセスに渡します。 |
このパラメータはURL内で直接渡すことができます。例:
http://hostname:port/forms/frmservlet?Form=test.fmx&term=fullpath/filename.res
formsweb.cfg
ファイルでこのパラメータを設定することもできます。例:
otherParams=term=fullpath\filename.res
fmrweb.res
は、UNIXのviあるいはWindowsのメモ帳やワードパッドなどのテキスト・エディタを使って編集できるテキスト・ファイルです。Oracle 6i Formsとは異なり、Oracle Terminalエディタは不要です。テキスト・ファイルは自己ドキュメント化されます。
ノート: カスタマイズは、特にキャラクタ・モード・フォームと比較すると限定的です。fmrweb.res は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは編集できません。 |
USER-READABLE STRINGS
とマークされたセクションで、次のエントリを検索します。
122 : 0 : "F11" : 76 : "Enter Query" 122 : 2 : "Ctrl+F11" : 77 : "Execute Query"
これを次に変更します。
122 : 2 : "Ctrl+F11" : 76 : "Enter Query" 122 : 0 : "F11" : 77 : "Execute Query"
ノート: デフォルトでは、fmrweb.res はMicrosoft Windowsクライアント/サーバーのキーボード・マッピングを反映していません。UNIX X-Windows/Motifでクライアント/サーバーを実行している場合は、キー・マッピングを反映しています。 |
Microsoft Windowsのクライアント/サーバーのキーボード・マッピングを実行するfmrpcweb.res
と呼ばれるファイルも提供されます。このファイルを使用するには、fmrpcweb.res
をfmrweb_orig.res
の名前に変更して、fmrpcweb.res
をfmrweb.res
にコピーします。または、前述のとおりtermパラメータを使用します。
[F2]をマップするには、[F2]のデフォルトのエントリ、"List Tab Pages"を別のキーに変更します。次にデフォルトのエントリの例を示します。
113: 0 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"
次に示すように、これを別のキー・マッピングに明示的に変更する必要があります。
113: 8 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"
F2機能を[F2]キーにマップするには、113: 0および113: 8で始まる行を#記号でコメント・アウトし、次の行をリソース・ファイルの最後に追加します。
113: 0 : "F2" : 84 : "Function 2" 113: 8 : " " : 95 : " "
デフォルトで[F2]を使用する新しい機能が追加されたので、[F2]キーをマップするにはこの新しい機能を別のものに明示的にマップする必要があります。この機能の追加により、タブ・キャンバス・ページ間のキーボード・ナビゲーションが可能になりました。このデフォルトは[F2]です。この機能がコメント・アウトされており、[F2]に割り当てられていなくても、この機能Forms Function Number 95が別のキーにマップされないかぎり[F2]キーはマップされません。
デフォルトでは、クライアント/サーバーまたはWeb上のいずれの場合も[Enter]キーを押して配置すると、カーソルがブロックの次のナビゲート可能な項目に移動します。このデフォルトの動作をオーバーライドするには、フォームのリソース・ファイルを変更して、キーのマッピングの詳細を変更することが必要です。
fmrweb.res
を変更して、[Return]キーに対するForms Function Number (FFN)を27から75に変更します。行は次のように変更します。
10 : 0 : "Return" : 75 : "Return"
デフォルトでは、この行のFFNは次のように27と表示されています。
10 : 0 : "Return" : 27 : "Return"
[Return]または[Enter]キーでは、実際にはFFN 27で表されるReturn関数が返されるため、この行はKey-Enter-Triggerを起動しません。FFN 75はEnter関数を表し、Key-Enter-Triggerを起動します。
目的は、fmrweb.res
で数字0から9に対して[Ctrl]+<数字>キーをマップすることですが、fmrweb.res
にはこれらの数字のためのJava関数キーがありません。[Ctrl]+[1]を「次のレコード」にマップするためのステップを示した次の例に従ってステップを実行します。
fmrweb.res
ファイルでキー・マッピングに実装するJava関数キーの数字をリストします。例:
public static final int VK_1 = 0x31;
16進値は、fmrweb.res
で使用する前に、10進の等価に変換する必要があります。
ステップ1では、0x31は16進値なので10進の等価に変換する必要があります。(Note:1019580.6)。次に例を示します。
SQL> select hextodec('31') from dual; HEXTODEC('31') -------------- 49
この10進値をfmrweb.res
の数字キー[1]のマッピングに使用します。たとえば、[Ctrl]+[1]は次のとおり「次のレコード」にマップされます。
49 : 2 : "CTRL+1" : 67 : "Next Record"
fmrweb.res
のバックアップ・コピーを作成します。
パスORACLE_HOME/FORMS
で示されるfmrweb.res
ファイルを開いて、次のエントリを追加します。
27 : 0 : "Esc" : 32 : "Exit"
古いエントリをコメント・アウトするか削除します。
#115 : 0 : "F4" : 32 : "Exit"
最初の数字(115)は、別のバージョンまたはプラットフォームでは異なる可能性があります。Web Formを実行して、[Esc]キーを押すと、Formは終了します。