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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsリリース・ノート
11g リリース2 (11.1.2)
B66167-05
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2 インストール、構成およびアップグレード

この章では、Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2)をインストールまたはアップグレードする際の既知の問題およびその回避策について説明します。

この章は次の項で構成されています:

2.1 このリリースとともにOracle Database 12.2を使用する問題

Oracle Database 12.2.*を使用する場合、次の問題が発生する可能性があります。

  • RCUを使用してMDSデータベース・スキーマを作成したり、Oracle Database 12.2に対するパッチ・セット・アシスタントを使用してMDSデータベース・スキーマをアップグレードするとき、操作が失敗する可能性があります。

    エラーORA-28104: statement_typesの入力値が有効ではありませんを受け取る可能性があります。これは、Oracle Database 12.2以降のセキュリティ修正の一部として、DBMS_RLS.ADD_POLICYプロシージャのために、FALSE値(デフォルト値)を使用したINSERTおよびUPDATE_CHECKの文タイプを使用できなくなったためです。これにより、仮想プライベート・データベース・ポリシーの登録中に、ORA-28104エラーが発生します。

    このエラーは、仮想プライベート・データベース・ポリシーがINSERT文に強制されているという誤った印象を与えないように返されます。

    これを回避するには、次のSQLコマンドを実行して、"_allow_inserts_with_UPDATE_CHECK"にTrueを設定し、システムを構成します。

    ALTER SYSTEM SET "_allow_insert_with_update_check"=TRUE scope=spfile
    

    その後、データベースを再起動して、RCUまたはパッチ・セット・アシスタントを再実行し、MDSデータベース・スキーマを作成またはアップグレードします。

  • Oracle Database 12.2.*でOracle Fusion Middlewareを使用する場合、次のエラーが発生する可能性があります。

    ORA-00932: inconsistent datatypes: expected SYS.AQ$_JMS_MESSAGE gotSYS.AQ$_JMS_MESSAGE
    

    エラーは、AQ$_JMS_MESSAGEタイプのエンキューおよびデキュー時に、データベース・サーバーに送信されたバージョン番号が一貫していない場合があることが原因で発生します。type$のAQ$_JMS_MESSAGE型のTOID(型の一意の識別子)が固定のSYSTEM定義TOIDではなくユーザー定義TOIDである場合、このエラーが発生します。

    このエラーを回避するには、次のパッチをインストールして、Oracle Fusion Middlewareによって使用されるojdbc6.jarファイルを置換します。

    https://updates.oracle.com/download/21663638.html
    

    Oracle Fusion Middleware 11gの場合は、リリース11.1.1.7 .0を選択します。

  • Oracle Fusion Middlewareリリース11gR1またはリリース11gR2の製品をOracle Database 12.2.0.1でインストールする場合、次のエラーが発生する可能性があります。

    ORA-28040: No matching authentication protocol
    

    このエラーは、プロキシ・ユーザーの11g検証が存在しないことが原因で発生します。

    次の回避策を使用して、11g検証を作成し、Oracle Fusion Middlewareインストールから12.2.0.1 Oracle Databaseへの接続の続行を許可します。

    1. ORACLE_HOMEをOracle Database 12.2.0.1のOracleホームに設定します。

    2. sqlnet.oraファイル(ORACLE_HOME/network/admin内)に、次の行を追加します。

      SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION=11
      
    3. データベースにsys as sysdbaユーザーとして接続し、次のSQLコマンドを実行します。

      ALTER SYSTEM set sec_case_sensitive_logon=FALSE scope=spfile;
      shutdown immediate;
      startup;
      alter user sys identified by sys_password;
      alter user system identified by sys_password;
      

    最新のDBセキュリティ機能を使用する場合は、SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION=11を設定しないでください。これを回避するには、DBCPUjul2015パッチを使用してRCUにパッチを適用します。

    1. 次の場所からパッチをダウンロードします。これはzipファイルの形式です。これを解凍します。

      https://updates.oracle.com/download/20803573.html

    2. このパッチはOracle Database 11.1.0.7リリースに基づいているため、11.1.0.7.0 Oracle Databaseに対して適用します。パッチを解凍したディレクトリで、次のコマンドを入力します。

      setenv ORACLE_HOME oracle home of 11.1.0.7.0 db
      setenv PATH $ORACLE_HOME/OPatch:$PATH
      setenv PATH /usr/ccs/bin:$PATH
      
    3. 次のコマンドを実行して、パッチを解凍したディレクトリからパッチを適用します。

      opatch napply -skip_subset -skip_duplicate
      
    4. パッチの適用後、次のファイルをRCU_Homeの指定されたディレクトリにコピーします。

      パッチ適用済データベースからコピーするファイル コピー先の場所
      ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc*.jar RCU_HOME/jdbc/lib/ojdbc*.jar
      ORACLE_HOME/lib/libclntsh.so.11.1 ファイルの名前を変更して、次の場所にコピーします。

      RCU_HOME/lib/libclntsh.so.11.1

      RCU_HOME/lib/libclntsh.so.10.1

      RCU_HOME/lib/libclntsh.so

      ORACLE_HOME/sqlplus/lib/* RCU_HOME/sqlplus/lib/*を置換します

      これで、RCUにセキュリティ・パッチが適用され、Oracle Fusion Middlewareスキーマのインストールに使用できるようになりました。

2.2 Access Controlのセキュアな構成には短いホスト名が必要

FormsおよびReportsの構成時、Access Control画面で「OAMをセキュア・モードで構成」を選択してAccess Controlをセキュア・モードで構成することを選択した場合は、「ホスト名」フィールドに短いホスト名(ドメイン情報なし)を指定する必要があります。

たとえば、myexamplehostは許容されますが、myexamplehost.exampledomain.comではエラー・メッセージが出力されます。

2.3 アップグレード・ログ・ファイルに記録されたコピーの失敗に関する無視できるエラー・メッセージ

Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2)にアップグレードすると、アップグレード・アシスタントによってアップグレード・プロセスのログ・ファイルが生成されます。詳細は、Forms and Reportsアップグレード・ガイドの11gリリース1 (11.1.1)から11gリリース2 (11.1.2)へのアップグレード・ログ・ファイルの場所に関する項を参照してください。

ログ・ファイルには、次のようなエラー・メッセージが記録される場合があります。

[copy] Failed to copy ... EmbeddedLDAP.lok due to The process cannot access the file because another process has locked a portion of the file 

このエラーは無視できます。

2.4 インストール・ログに記録されたOPATCHの失敗に関する無視できる警告

32ビットLinuxオペレーティング・システムでは、OPATCHの実行中、OPATCHの失敗に関する次のタイプの警告がインストール・ログに記録される場合があります。

  • OUI-67200

    OUI-67200:Make failed to invoke "/usr/bin/make -f ins_rdbms.mk iextproc ORACLE_HOME=/home/Oracle/mwARU/Oracle_FRHome1"....'gcc: /home/Oracle/mwARU/Oracle_FRHome1/rdbms/lib/hormc.o: No such file or directory
    
    make: *** [/home/Oracle/mwARU/Oracle_FRHome1/rdbms/lib/extproc
    
    Error 1
    
  • OUI-67124

    OUI-67124:Re-link fails on target "iextproc".
    

これはインストール・ログ内での失敗が原因です。この警告はどの機能にも影響を与えないため、無視しても問題ありません。

2.5 Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2.2)の高可用性ドキュメント

リリース2 (11.1.2)のOracle Fusion Middleware環境の場合は、11gリリース1 (11.1.1)の『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』でOracle Forms and Reportsの高可用性情報に関する項を参照してください。

次の項を参照してください。

  • Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの変換

  • Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの高可用性の構成

  • Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのワークブック

「可用性の高いOracleデータベース・アクセスの考慮事項」で、次の項を参照してください。

  • Oracle Forms

  • Oracle ReportsとOracle Discoverer

2.6 OracleホームでのJDKのアップグレード

Oracle Forms and Reports 11.1.2.2では、OracleホームにあるJDKをJava 7に更新できます。デフォルトのインストールには、Java 6が含まれています。JDK 7または更新済Java 6に更新するには、次のタスクを実行します。

  1. インストールに関連付けられているすべてのプロセスを停止します。

  2. 既存のJDKをバックアップします。デフォルトの場所はORACLE_HOME\jdkです。

  3. 既存のJDKと同じ場所に新しいJDKをインストールします。

  4. すべてのプロセスを再起動します。

詳細は、My Oracle Supportのノート1492980.1を参照してください。